JP3588267B2 - リフレッシュ回路及びそれを用いた光ディスク再生装置の制御回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源を切らないままで処理動作を一時的に停止し消費電力を低減させる、いわゆるスリープモードを有する情報処理装置のスリープモード時消費電力の低減に関する。特に、所定のデータをダイナミックRAM(Dynamic Random Access Memory)に格納した状態でスリープモードに移行する、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Video Disc)等の記録媒体からデータを読み出す光ディスク再生装置のスリープモード時消費電力の低減に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルオーディオに用いられるCDをデジタルデータの読み出し専用メモリ(ROM)として活用するCD−ROMシステムを搭載したパーソナルコンピュータにおいて、スリープモードを有するものが実用化されている。スリープモードとは、電源を切らないままで情報処理動作を停止し、スリープモード時の消費電力を低減し、例えば携帯型パーソナルコンピュータにおいては、バッテリーの持続時間を延長する機能である。
図6は従来の光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。
【0003】
ピックアップ部1は、ディスク2に照射される光の反射光を受け、その光の強弱を電圧値の変化として取り出す。ピックアップ制御部3は、ピックアップ部1がディスク2に記憶されたデータを正しい順序で読み出すことができるように、ディスク2に対するCDピックアップ部1の読みとり位置を制御する。ディスク2の再生では、ピックアップ部1で読みとられるトラックの線速度を一定に保つようにするため、ピックアップ制御部3によるピックアップ部1の位置制御に合わせて、ディスク2を所定の速度で回転駆動するようにサーボ制御が行われる。
【0004】
アナログ信号処理部4は、ピックアップ部1から出力される電圧値の変化を読みとり、588ビットを1フレームとするEFM(Eight to Fourteen Modulation)信号を生成する。デジタル信号処理部5はアナログ信号処理部4から入力されるEFM信号に対してEFM復調を施す。CD−ROMデコーダ6は、デジタル信号処理部5から入力される復調されたCD−ROMデータに対して、読みとりエラーを検出して誤り訂正を行い、処理が完了したCD−ROMデータをホストコンピュータへ出力する。
【0005】
バッファRAM7は、CD−ROMデコーダ6に接続され、デジタル信号処理部5からCD−ROMデコーダ6に入力されるCD−ROMデータを1ブロック単位で一時的に記憶する。誤り訂正は1ブロック分のデータに対して行われるためCD−ROMデコーダ6での処理には少なくとも1ブロック分のCD−ROMデータが必要となる。CD−ROMデータの読み出しは逐次行われていくので、それぞれの処理で必要な1ブロック分のCD−ROMデータをバッファRAM7が記憶する。制御マイコン8は、ROM及びRAMを内蔵したいわゆるワンチップマイコンで構成され、ROMに記憶された制御プログラムに従ってCD−ROMデコーダ6の動作を制御する。同時に、制御マイコン8は、ホストコンピュータから入力されるコマンドデータあるいはデジタル信号処理部5から入力されるサブコードデータをいったん内蔵のRAMに記憶する。これにより制御マイコン8はホストコンピュータからの指示に応答して各部の動作を制御し、CD−ROMデコーダ6からホストコンピュータへ所望のCD−ROMデータを出力させる。
【0006】
また、ディスク2には、どの位置にどのようなデータが記憶されているかを示すインデックス情報等を含むTOC(Table of Contents)も記憶されている。このインデックス情報は光ディスク2をマウントすると直ちに読み出され、バッファRAM7の所定アドレスに記憶される。TOCに基づいてデータを検索し読み出すことで、効率よくCD−ROMデータを読み出すことができる。
【0007】
図7はCD−ROMデコーダ6とバッファRAM7をより詳細に示したブロック図である。CD−ROMデコーダ6は入力インターフェイス11、エラー検出訂正回路12、ホストインターフェイス13、メモリ制御部14、基準クロック作成回路20、リフレッシュ信号作成回路24を有し、バッファRAM7に接続されている。
【0008】
入力インターフェイス11は、デジタル信号処理された所定のフォーマットのCD−ROMデータが入力され、ディスクランブル処理を施して、メモリ制御部14の制御に従ってバッファRAM7に出力する。エラー検出訂正回路12は、バッファRAM7に記憶された1ブロック分のCD−ROMデータを読み出し、CD−ROMデータに含まれる誤りを検出し、検出した誤りを訂正する。訂正処理の結果、内容が変更されたデータについては、メモリ制御部14の制御に従ってバッファRAM7の内容を書き換える。ホストインターフェイス13は、CD−ROMデータを受けるホストコンピュータとのインターフェイスであり、バッファRAM7に記憶されたデータをホストコンピュータに出力する。また、ホストコンピュータから送られてくる各種の制御コマンドを受け取り、CD−ROMシステムを制御する制御マイコン8に供給する。メモリ制御部14は、入力インターフェイス11、エラー検出訂正回路12、ホストインターフェイス13に接続され、各部11、12、13とバッファRAM7との間でCD−ROMデータの受け渡しを制御する。各部11、12、13では、異なるブロックのデータに関して並列して処理が行われており、各部11、12、13の動作状況に合わせて、その内の一つからバッファRAM7へのアクセスを許可する。
【0009】
また、メモリ制御部14は、バッファRAM7へアクセスする際にRAS(Row address strobe)や、CAS(Column address strobe)を出力し、バッファRAM7がリフレッシュされる。
【0010】
各部11、12、13は、所定の基準クロックに同期して動作する。基準クロック作成回路20は、クリスタル発振子21、インバータ22、位相固定ループ(Phase Locked Loop;PLL)回路23を有する。クリスタル発振子21及びインバータ22が発生するリファレンスクロックを、PLL回路23がデューティ比制御や、周波数変換を行って基準クロックとして各部11、12、13及びリフレッシュ信号作成回路24に出力する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
近年の携帯用パーソナルコンピュータは、情報処理動作を一時的に停止するスリープモードを有しているものが主流であるが、CD−ROMのインデックスデータなどを含むTOCのような一部のデータはスリープモード時にも記憶し続けておく必要がある。TOCが消えると、スリープモードから回復して、CD−ROMからデータを読み出そうとした際、もう一度TOCを読み込まねばならず、CD−ROMをマウントし直すのと同様の処理が必要となり、データの読み出しに時間を要するためである。
【0012】
ところがDRAMであるバッファRAM7は、記憶情報を保持し続けるために512サイクル/8m秒や、256サイクル/8m秒などの所定周期でリフレッシュし続ける必要がある。スリープモード時には、リフレッシュ信号作成回路24は、PLL回路23より出力される基準クロックを元にしてバッファRAM7をリフレッシュするためのRASと、CASのリフレッシュ信号を生成して、バッファRAM7に出力する。
【0013】
このため、スリープモード時においても基準クロック作成回路20を停止することができない。基準クロック作成回路20は、クリスタル発振子21を振動させて動作するため、大きな電力を消費するので、スリープモードになっても十分に消費電力を低減する事ができなかった。
【0014】
そこで本発明は、スリープモードの消費電力を低減した基準クロック作成回路を提供し、また、スリープモードにおいてバッファRAMの内容を保持しつつ消費電力を低減した光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになされ、所定周波数のリファレンスクロックを出力する発振子と、これを元に所定の周波数の基準クロックを出力する位相固定ループとを有する基準クロック作成回路と、基準クロックを元にダイナミックRAMのリフレッシュ信号を生成するリフレッシュ信号生成回路とを有するリフレッシュ回路において、電源を切らない状態で一時的に処理を停止するスリープモード時に停止信号を生成する停止信号作成回路を有し、基準クロック作成回路は発振子は停止信号が生成されている間は発振を停止し、スリープモード時にダイナミックRAMが必要とする周期のスリープ時クロックを生成し、スリープモード時にリフレッシュ信号生成回路は、スリープ時クロックに従ってダイナミックRAMのリフレッシュ信号を生成するリフレッシュ回路である。
【0016】
また、位相固定ループは、リファレンスクロックが入力されない間は自励発振を行うように構成されており、基準クロック作成回路は、停止信号が入力されている間、位相固定ループの自励発振周波数を変換してスリープ時クロックを生成する周波数変換回路を更に有するか、もしくは、位相固定ループには停止信号が入力され、位相固定ループは停止信号が入力されている間スリープ時クロックを発振する。
【0017】
また、光ディスクのインデックス情報を記憶するバッファRAMと、バッファRAMをリフレッシュする上記のリフレッシュ回路と、スリープモードに移行する時スリープコマンドが入力され、スリープモードが終了するときスリープ終了コマンドが入力されるホストインターフェイスとを有する光ディスク再生装置において、スリープコマンドに応じて停止信号が生成され、スリープ終了コマンドに応じて停止信号が停止する光ディスク再生装置である。
【0018】
さらに、光ディスク再生装置は、バッファRAMへの書き込み、読み出しを制御するメモリ制御部と、光ディスクから読み出した所定のフォーマットのデータが入力され、メモリ制御部の制御に従ってバッファRAM7に出力する入力インターフェイスと、バッファRAM7に記憶された光ディスクデータを読み出し、データに含まれる誤りを検出し、検出した誤りを訂正するエラー検出訂正回路と、
入力インターフェイス、エラー検出訂正回路、ホストインターフェイスを制御する制御マイコンとを更に備え、停止信号作成回路は、制御マイコンであって、メモリ制御部、入力インターフェイス、エラー検出訂正回路、ホストインターフェイスは基準クロックに基づいて動作し、基準クロック作成回路は停止信号に応じて、メモリ制御部、入力インターフェイス、エラー検出訂正回路、ホストインターフェイスへの基準クロック出力を停止する。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のリフレッシュ回路の第1の実施形態を示すブロック図である。クリスタル発振子21はNANDゲート31と共にリファレンスクロックを発振し、リファレンスクロックは、PLL回路32に入力される。PLL回路32はリファレンスクロックのデューティ比変換等を行って基準クロックを生成し、NANDゲート28を介してメモリ制御回路25に出力する。メモリ制御回路25はDRAM26に接続され、DRAM26に対する書き込み、読み出しを制御する回路である。メモリ制御回路25はDRAM26にアクセスする際にRAS、CAS信号を出力するので、その都度DRAM26がリフレッシュされる。
【0020】
PLL回路32の出力周波数FPLLは、リファレンスクロックの周波数FRFに対して図2に示すように変化する。リファレンスクロックの周波数FRFが一定範囲にある間はほぼ線形に追随して出力するが、FRFが一定値以下になると、FPLLは最低周波数Fminの自励発振を行う。
【0021】
外部からのスリープコマンドが停止信号作成回路27に入力されると、停止信号作成回路27は、ロウレベルの停止信号を出力する。
【0022】
停止信号はNANDゲート31に入力され、クリスタル発振子21の発振を停止する。リファレンスクロックが停止することは、いわば0Hzのリファレンスクロックが入力されていることと等価であり、PLL回路32は最低周波数Fminで自励発振し始める。最低周波数の値は動作時の温度環境や製造ばらつき等によって大きく変動するが、本実施形態においては、おおむね60MHz〜90MHzである。
【0023】
また、停止信号はNANDゲート28に入力され、メモリ制御回路25に対する基準クロックの入力を停止する。基準クロックの入力が停止したメモリ制御回路25は動作を停止する。
【0024】
停止信号は周波数変換回路33にも入力される。周波数変換回路33はPLL回路32から出力されるクロックの周波数を変換する回路で、停止信号が入力されている間だけ動作する。従って周波数変換回路33はスリープモードの間PLL回路32の最低周波数Fminを周波数変換した出力をスリープ時クロックとして出力する。リフレッシュ信号生成回路24は、スリープモードの間、スリープ時クロックを基準にしてバッファRAM7をリフレッシュするRAS、CAS信号を出力する。
【0025】
周波数変換回路33は、PLL回路32の最低周波数をバッファRAM7が必要とする周波数のスリープ時クロックに変換する。例えばバッファRAM7が最低512サイクル/8m秒でリフレッシュする必要があるときは、
{8(ms)/512サイクル}×Fmin
の値でPLL回路32の最低周波数Fminを分周すれば、バッファRAM7を確実にリフレッシュできる。今、Fminの最低値が60MHzであれば、PLL回路32の出力を975分周すればよく、バッファRAM7が256サイクル/8m秒でリフレッシュする必要があるときは、1950分周すればよいことになる。なお、DRAMのリフレッシュはこれよりも速く行っても問題は生じないが、速い周期でリフレッシュを行うと消費電力が増大するので、上記分周の値に近い値で分周することが望ましい。
【0026】
また、自励発振の周波数は動作環境の変動によって必ずしも安定しない。しかし、DRAMのリフレッシュは、8m秒の間に例えば256サイクルのリフレッシュがあればよく、安定した周期でリフレッシュする必要はない。そこで、最低周波数Fminの最低値(本実施形態においては60MHz)を基準にして、何分周するかを決定しておけば、温度変化や製造ばらつきによってPLL回路32の最低周波数が変動しても、その変動はより早い周期でバッファRAM7をリフレッシュする方向に変動するため、リフレッシュ動作に問題は生じない。
【0027】
従って、本実施形態のリフレッシュ回路は、スリープコマンドが入力されるとクリスタル発振子21を停止し、PLL回路32の自励発振を用いてスリープ時クロックを生成し、DRAM26をリフレッシュするので、スリープモード時の消費電力が小さい。
【0028】
スリープモードを終了し、通常の動作に復帰するための復帰コマンドが停止信号作成回路27に入力されると、停止信号作成回路27はハイレベルの出力を行う。これによって、クリスタル発振子21がリファレンスクロックを発振し始め、各部が動作を再開して通常モードとなる。
【0029】
図3(a)は本発明のリフレッシュ回路の第2の実施形態を示すブロック図である。図1の第1の実施形態とは、PLL回路34に停止信号が入力され、周波数変換回路33がない点が異なっている。
【0030】
スリープコマンドによって停止信号作成回路27が停止信号を生成し、クリスタル発振子21が停止し、メモリ制御回路25へのクロックの出力が停止する。
【0031】
本実施形態のPLL回路34は停止信号が入力されるとDRAM26をリフレッシュする周波数のスリープ時クロックの発振を行うように切り替わるように構成されており、例えば図3(b)に示すブロック図の構成である。位相比較器41(Phase Detector)、チャージポンプ42(Charge Pump)、ローパスフィルタ43(Low Path Filter)、電圧制御発振器44(Voltage Controlled Oscillator;VCO)、分周器45が形成するループによって発振を行う。位相比較器PDは二つの入力端子に入力される波形の位相を比較し、位相差に応じて出力電圧を変動させる。VCOは入力される電圧によって発信周波数が変動する。以上の構成は一般的なPLL回路の構造である。本実施形態のPLL回路34に特徴的な構成は、停止信号が入力されると導通となるスイッチ46を介してVCO44の入力側に接続された電源47を有する点である。
【0032】
停止信号が生成され、クリスタル発振子21からのリファレンスクロックが位相比較器41に入力されなくなると、位相比較器41の出力は0Vになるので、VCO44の出力周波数は電源47によって決定される。電源47はVCO44に電圧Vsleepを出力する。電圧VsleepはVCO44の出力、即ちPLL回路34の出力が、DRAM26のリフレッシュ周期、即ち512サイクル/8m秒や、256サイクル/8m秒となるような電圧である。上述のように、より速い周期でリフレッシュを行っても動作上問題は生じないが、速い周期でリフレッシュすると消費電力の増大につながる。
【0033】
従って、本実施形態のリフレッシュ回路は、スリープコマンドが入力されるとクリスタル発振子21を停止し、PLL回路32のみでスリープ時クロックを生成し、DRAM26をリフレッシュするので、スリープモード時の消費電力が小さい。
【0034】
図4は本発明の光ディスク再生装置としての第3の実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、図6の光ディスク再生装置の一部である。入力インターフェイス11、エラー検出訂正回路12、ホストインターフェイス13、メモリ制御回路14、基準クロック作成回路20、リフレッシュ信号作成回路24を有し、バッファRAM7に接続されている。
【0035】
基準クロック作成回路30は、クリスタル発振子21、NANDゲート31、PLL(Phase Locked Loop)回路32、周波数変換回路33を有する。クリスタル発振子21とNANDゲート31が発生するリファレンスクロックを、PLL回路32がデューティ比変換、周波数変換して基準クロックとして各部11、12、13及びリフレッシュ信号作成回路24に出力する。各部11、12、13とPLL回路との間にはそれぞれNANDゲート34、35、36がある。
【0036】
入力インターフェイス11、エラー検出訂正回路12、ホストインターフェイス13、メモリ制御回路14、リフレッシュ信号作成回路24及び回路の通常時の動作に関しては従来と同様であるので説明を省略する。
【0037】
ホストコンピュータからスリープモードに入るためのスリープコマンドがホストインターフェイス13に入力されると、スリープコマンドは制御マイコン8に転送される。制御マイコン8は停止信号を生成し、ピックアップ1、ピックアップ制御部3、アナログ信号処理回路4、デジタル信号処理回路5の動作を停止させると共に基準クロック作成回路30に停止信号を出力する。制御マイコン8はスリープ終了コマンドが入力され、スリープモードが解除されるまで停止信号を出力し続ける。制御マイコン8は第1、第2の実施形態の停止信号作成回路に該当する。
【0038】
第1、第2の実施形態と同様、停止信号はNANDゲート31に入力され、クリスタル発振子21の発振を停止し、リファレンスクロックの出力のPLL回路32に対する供給を停止する。
【0039】
第1の実施形態と同様、PLL回路32の出力は、クリスタル発振子21からの信号が停止すると、最低周波数Fminまで低下して安定し、自励発振するようになっている。VCOの最低周波数は、第1の実施形態と同様、おおむね60MHz〜90MHz程度である。
【0040】
周波数変換回路33は停止信号が入力されている間動作し、PLL回路32の最低周波数Fminを周波数変換し、スリープ時クロックを生成する。リフレッシュ信号生成回路24はスリープ時クロックに従ってバッファRAM7をリフレッシュするためのRAS、CAS信号を発信し、バッファRAM7をスリープモードの間リフレッシュし続ける。
【0041】
停止信号は、入力インターフェイス11、エラー検出訂正回路12、ホストインターフェイス13とPLL回路32との間にそれぞれ設けられたNANDゲート34、35、36にも入力される。これによって入力インターフェイス11、エラー検出訂正回路12、ホストインターフェイス13に対する基準クロックの供給が停止するので、各部11、12、13の動作が停止する。
【0042】
本実施形態の光ディスク再生装置の制御回路は、スリープコマンドが入力されると、クリスタル発振子21を停止し、PLL回路32の定常発信Fminを用いてスリープ時クロックを生成し、バッファRAM7をリフレッシュするので、スリープモード時の消費電力が小さい。
【0043】
スリープモードから復帰するときは、復帰コマンドがホストインターフェイス13を介して制御マイコン8に入力され、制御マイコンは停止信号の出力を停止する。これによってリファレンスクロックの発振が再開される。周波数変換回路33は動作を停止し、PLL回路32から各部11、12、13へ基準クロックが供給され、各部の動作が通常動作にもどる。
【0044】
図5は本発明の光ディスク再生装置としての第4の実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、図6の光ディスク再生装置の一部である。第3の実施形態(図4)が第1の実施形態(図1)のクロック作成回路を用いた光ディスク再生装置であるのに対し、本実施形態は第2の実施形態(図3)のクロック作成回路を用いた光ディスク再生装置である。第4の実施形態と重複する説明に関してはこれを省略する。
【0045】
基準クロック作成回路30は、クリスタル発振子21、NANDゲート31、PLL回路34を有する。クリスタル発振子21とNANDゲート31が発生するリファレンスクロックを、PLL回路32がデューティ比変換、周波数変換して基準クロックとしてNANDゲート34、35、36を介して各部11、12、13及びリフレッシュ信号作成回路24に出力する。
【0046】
ホストコンピュータからスリープモードに入るためのスリープコマンドがホストインターフェイス13に入力され、制御マイコン8が生成する停止信号はNANDゲート31に入力され、クリスタル発振子21の発振を停止し、リファレンスクロックのPLL回路32に対する供給を停止する。
【0047】
第2の実施形態と同様、PLL回路32は例えば図3(b)に示した構成で、停止信号が入力されるとスリープ時クロックを発振する。リフレッシュ信号生成回路24はスリープ時クロックに従ってバッファRAM7をリフレッシュするためのRAS、CAS信号を発信し、バッファRAM7をスリープモードの間リフレッシュし続ける。
【0048】
本実施形態の光ディスク再生装置の制御回路は、スリープコマンドが入力されると、クリスタル発振子21を停止し、PLL回路32がスリープ時クロックを生成し、バッファRAM7をリフレッシュするので、スリープモード時の消費電力が小さい。
【0049】
上記実施形態は光ディスク再生装置のスリープモードについて説明したが、本発明はこれにとらわれるものではなく、何らかのデータを記憶したダイナミックRAMをスリープもしくは待機状態にしておくとき、そのデータを記憶させておく必要がある際に用いて有用である。
【0050】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明はスリープモード時に発振子が発振を停止するので、スリープモードの消費電力が大幅に低減される。また、PLL回路がスリープ時クロックを生成するので、DRAM(バッファRAM)の内容は保持される。
【0051】
また、請求項4に記載の発明によれば、光ディスクのインデックス情報を記憶するバッファRAMの記憶が保持されるので、スリープモードが終了した際にあらためてインデックス情報を読み直す必要がない。
【0052】
また、請求項5に記載の発明によれば、基準クロック作成回路は停止信号に応じて、メモリ制御部、入力インターフェイス、エラー検出訂正回路、ホストインターフェイスへの基準クロック出力を停止するので、各部をスリープモード時に停止できるので、スリープモード時の消費電力を更に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるクロック作成回路のブロック図である。
【図2】本発明の第1及び第3の実施形態に用いるPLL回路の特性を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態にかかるクロック作成回路のブロック図と、第2及び第4の実施形態に用いるPLL回路のブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施形態にかかる光ディスク再生装置のブロック図である。
【図5】本発明の第4の実施形態にかかる光ディスク再生装置のブロック図である。
【図6】光ディスク再生装置のブロック図である。
【図7】従来の光ディスク再生装置のブロック図である。
【符号の説明】
6 CD−ROMデコーダ、7 バッファRAM、20 基準クロック作成回路
24 リフレッシュ信号作成回路、32 PLL回路、33周波数変換回路
34 PLL回路
Claims (6)
- 所定周波数のリファレンスクロックを出力する発振子と、該リファレンスクロックを元に所定の周波数の基準クロックを出力する位相固定ループとを有する基準クロック作成回路と、
該基準クロックを元にダイナミックRAMのリフレッシュ信号を生成するリフレッシュ信号生成回路とを有するリフレッシュ回路において、
前記発振子は電源を切らない状態で一時的に処理を停止するスリープモード時において発生する停止信号に応じて発振を停止し、
前記位相固定ループは、前記リファレンスクロックが入力されない間は自励発振を行うように構成されており、
前記基準クロック作成回路は前記スリープモード時に、該停止信号が入力されている間、前記位相固定ループの自励発振を用いて、前記ダイナミックRAMが必要とする周期のスリープ時クロックを生成し、
スリープモード時に前記リフレッシュ信号生成回路は、前記スリープ時クロックに従ってダイナミックRAMのリフレッシュ信号を生成することを特徴とするリフレッシュ回路。 - 前記基準クロック作成回路は、該停止信号が入力されている間、前記位相固定ループの自励発振を周波数変換してスリープ時クロックを生成する周波数変換回路を更に有することを特徴とする請求項1に記載のリフレッシュ回路。
- 前記位相固定ループには前記停止信号が入力され、
該位相固定ループは前記停止信号が入力されている間スリープ時クロックを発振することを特徴とする請求項1に記載のリフレッシュ回路。 - 前記位相固定ループは印加電圧によって発振周波数が変化する電圧制御発振器を有し、
該電圧制御発振器に前記停止信号に応じて所定電圧を印加する事によって、前記位相固定ループはスリープ時クロックを生成することを特徴とする請求項3に記載のリフレッシュ回路。 - 光ディスクのインデックス情報を記憶するバッファRAMと、
該バッファRAMをリフレッシュするリフレッシュ回路と、
スリープモードに移行する時スリープコマンドが入力され、スリープモードが終了するとき復帰コマンドが入力されるホストインターフェイスとを有する光ディスク再生装置において、
前記リフレッシュ回路は請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のリフレッシュ回路であり、
前記スリープコマンドに応じて前記停止信号が生成され、復帰コマンドに応じて前記停止信号が停止することを特徴とする光ディスク再生装置の制御回路。 - 前記光ディスク再生装置の制御回路は、
前記バッファRAMへの書き込み、読み出しを制御するメモリ制御部と、
光ディスクから読み出した所定のフォーマットのデータが入力され、前記メモリ制御部の制御に従って前記バッファRAM7に出力する入力インターフェイスと、
前記バッファRAM7に記憶された光ディスクデータを前記メモリ制御部の制御に従って読み出し、該データに含まれる誤りを検出し、検出した誤りを訂正するエラー検出訂正回路とを有することを特徴とする請求項5に記載の光ディスク再生装置の制御回路。
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