JPH0877691A - ディスク再生装置及び信号処理回路 - Google Patents

ディスク再生装置及び信号処理回路

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JPH0877691A
JPH0877691A JP7149721A JP14972195A JPH0877691A JP H0877691 A JPH0877691 A JP H0877691A JP 7149721 A JP7149721 A JP 7149721A JP 14972195 A JP14972195 A JP 14972195A JP H0877691 A JPH0877691 A JP H0877691A
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JP
Japan
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data
clock signal
frequency
disc
type
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Application number
JP7149721A
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English (en)
Inventor
Jun Inagawa
純 稲川
Yasuhiro Hayashi
泰弘 林
Hitoshi Kubo
仁 久保
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 システム全体の消費電力の節約を計ると共に
システムが形成されたチップの過剰な加熱を防ぐディス
ク再生装置及び信号処理回路を提供する。 【構成】 このディスク再生装置は、少なくとも第1又
は第2のタイプに分類されるディスクデータを再生する
ため、前記バッファメモリ72から読み出された前記第
1のタイプのデータの前記復調されたデータを動作基準
クロック信号に応答して変換するデジタル−アナログ変
換回路を有し、再生すべきデータが前記第1のタイプの
データの場合、前記動作基準クロック信号の周波数を第
1の値に設定し、再生すべきデータが前記第2のタイプ
のデータの場合には、前記動作基準クロック信号の周波
数を前記第1の値よりも低い第2の値に設定する。メモ
リの書き込み速度に応じてシステム基準クロックの周波
数を適宜変化させてメモリのオーバーフロー/アンダー
フローを防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CD(コンパクトディ
スク)等の光学的ディスク再生装置に係り、特に高速ア
クセス或いは低消費電力を可能にしたディスク再生装置
及び信号処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、音響機器の分野では、高密度で忠
実度の高い記録再生を行うために、オーディオ信号をP
CM(Pulse Code Modulation)技術によりデジタル化信
号に変換して、例えば、ディスクや磁気テープなどの記
録媒体に記録し、これを再生するデジタル記録再生シス
テムが知られている。とくに直径12cmのディスクに
デジタル化データに対応したビット列を形成し、これを
光学式に読み取るCDが最も普及している。この様なデ
ィスク再生装置は、半導体レーザや光電変換素子などを
内蔵した光学式ピックアップ素子をディスクの内周側か
ら外周側に向けてリニアトラッキングに移動させるとと
もにCDを線速度一定(CLV:ConstantLinear Veloc
ity) で回転させることによってCDに記録されたデー
タの読み取りを行う。このCDには、アナログオーディ
オ信号を8ビットでPCM化してなるデジタルデータ
(主情報データ)が記憶されている。デジタルデータ
は、8ビットを1シンボルとする24シンボルを1フレ
ームとし、このフレームが繰り返される形でデータが記
憶される。このディスクでは、エラー訂正符号としてク
ロスインターリーブ・リードソロモン(CIRC)符号
を用いる。24シンボルのデジタルデータは、スクラン
ブル部を介してC2系列パリティ生成回路に供給されて
4シンボルのC2系列誤り訂正用のパリティデータQが
生成される。
【0003】このデジタルデータとパリティデータQが
インターリーブ回路を経てC1系列パリティ生成回路に
供給されて4シンボルのC1系列誤り訂正用パリティデ
ータPが生成される。24シンボルのデジタルデータと
4シンボルのパリティデータP、Qよりなる32シンボ
ルのデータは、1フレーム遅延回路を経てから8ビット
(1シンボル)のサブコードデータが付加される。サブ
コードデータ及び32シンボルのデータはEFM(Eight
to Fourteen Modulation)変調が施される。この変調さ
れた14ビットからなる各シンボル間に3ビットのマー
ジンビットが付加され、さらに、先頭に24ビットのフ
レーム周期信号が付加される。このようにして合計58
8ビットのデータを1フレームとしてこれを単位にディ
スクに記録される。この場合、ビットクロックが4.3
2MHzであるので、1フレーム当たり136μsec
(7.35KHz)でディスクに記録される。サブコー
ドデータは、98フレームで1サブコードフレームが構
成されており、1サブコードフレーム当り75Hz(1
3.3msec)でディスクに記録される。
【0004】ディスク再生装置は、CD等のディスクか
ら読み取ったデジタル化データをこのデータから同期信
号を分離した後EFM復調し、パリティデータP、Qを
含む32シンボルのワード成分とサブコードデータ成分
とに分離する。ついで、信号処理回路において、PLL
回路で生成されたPLLクロックに同期した再生系フレ
ームクロック(PFS)に同期して、EFM復調された
データがメモリへ書き込まれ、システム基準クロックに
同期した信号処理系のフレームクロック(XFS)に同
期してメモリから読み出されることによってディスクモ
ータによる時間軸変動を吸収する。システム基準クロッ
クは、水晶発振器が生成する正確なクロックに基づいて
生成される。ディスクに記録されたデータの再生速度を
変えるには信号処理回路を制御する信号処理系のフレー
ムクロック(XFS)を供給するクロック回路に供給さ
れる倍速制御信号(HS)を用いる。そして、1フレー
ムあたり32シンボルのデータ成分に対して、Pパリテ
ィシンボルに基づき、C1系列の誤り訂正処理が施され
る。さらに24シンボルのデータおよび4シンボルのQ
パリティシンボルに対してディンターリーブ処理が施さ
れた後、Qパリティシンボルに基づきC2系列の誤り訂
正処理を行われることによりCIRC符号が複号され
る。そして誤り訂正処理の結果に基づき訂正不能なデー
タについては平均値補正などの処理が施されオーディオ
データとして出力される。
【0005】ディスク再生装置としてCDプレーヤは良
く知られているがCD−ROMもその代表例の1つであ
る。CD−ROMはディスクに混在するオーディオ信号
とROMデータとを再生する装置である。CD−ROM
プレーヤは2種類のデータ、すなわちオーディオデータ
とROMデータを再生することが可能である。尚ROM
データは、キャラクタコードや静止画データ及び動画デ
ータといった画像情報を含む。静止画データはJPEG
(Joint Photographic Coding Experts Group)形式に、
動画データはMPEG(Moving Picture Coding Experts
Group) 形式に圧縮されることがある。オーディオ信号
を再生する際には音として出力するために通常再生速度
(1倍速)で再生が行われる。これに対し、ROMデー
タは、出来るだけ速くデータを読み取るために、例え
ば、2倍速や4倍速といった高速で再生が行われる。こ
のようなオーディオ信号とROMデータとが混在したデ
ィスクを再生する場合、頻繁に再生速度を切換える(例
えば、1倍速から2倍速、或いは、その逆へと)必要が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ディスク再生
装置は、ディスクをモータにより駆動し、光学式ピック
アップによってディスクに記録されたデータを読み取
り、この読み取ったデータをRF回路に供給する。RF
回路は、光学式ピックアップの出力からフォーカスエラ
ー信号やトラッキングエラー信号を抽出し、サーボ制御
回路に供給すると共に再生信号を2値化し、EFM信号
として信号処理回路に供給する。信号処理回路は、EF
M復調、サブコード復調、誤り訂正処理などを行い、そ
の出力信号をデジタル/アナログコンバータ(DAC)
へ供給する。このDACの出力は、ローパスフィルタ
(LPF)へ供給され、LPFの出力が再生オーディオ
出力信号となる。
【0007】このようなディスク再生装置において、デ
ィスクから読み取ったデータの再生速度を変えるために
は、図9に示すように速度制御を行う倍速制御信号(H
S)を”L”から”H”にすることにより再生速度を1
倍から2倍へ、或いは、HSを”H”から”L”にする
ことにより再生速度を2倍から1倍に切り換える。この
ような場合にディスクモータの回転速度は瞬時には変化
せず、徐々に1倍から2倍へ、或いは、2倍から1倍へ
変化する。したがって、ディスクモータの回転に応じて
PLL回路により生成されるPLLクロックに同期した
再生系フレームクロック(PFS)の周波数もこのモー
タの回転の様に徐々に変化する。
【0008】一方、誤り訂正処理、オーディオ出力処理
などで使用される信号処理系のフレームクロック(XF
S)は、システム基準クロックに同期して生成される
が、このシステム基準クロックは、水晶発振器で生成さ
れたクロックの分周段数を切り換えれば、例えば、1倍
から2倍、あるいは、2倍から1倍へと瞬時に切り換え
ることができる。したがって、ディスクモータが所定の
回転数に達するまでの過渡期間は、システム基準クロッ
ク(あるいは信号処理系のフレームクロック)の周波数
に対してPLLクロック(あるいは再生系のフレームク
ロック)の周波数が大きく異なるため、前記メモリにお
いてデータがあふれるオーバーフローや、データが空に
なるアンダーフローが発生し、その結果再生が中断して
しまう。ショックプルーフ・システムやCD−ROMシ
ステムなどディスクの再生速度を可変するシステムにお
いては、このようにディスクの再生速度切換え時に、再
生が中断し正常なデータを再生するまでに時間がかかる
ことは大きな問題である。なお、CD−DOMシステム
の他にも、上記エラー訂正処理等で使用するメモリ以外
に大容量(例えば4メガ・ビット)のメモリを備えたシ
ョックプルーフ・システムと呼ばれるシステムでも速度
切り換えの際に、データの再生が中断することがある。
【0009】また、速度切り換え以外にもメモリでオー
バーフローやアンダーフローが生じることがある。例え
ば、ディスク内周のデータを再生中にサーチ動作によ
り、ピックアップが外周へ移動した場合、あるいはディ
スク外周のデータを再生中にサーチ動作により、ピック
アップが内周へ移動した場合には、ディスクモータの回
転速度を急激に変化させる必要がある。しかし、この場
合もディスクモータが所定の回転数に達するまでの過渡
期間は、システム基準クロック(あるいは信号処理系の
フレームクロック)の周波数に対してPLLクロック
(あるいは再生系のフレームクロック)の周波数が大き
く異なることになる。したがって、前記メモリにおいて
データがあふれるオーバーフローや、データが空になる
アンダーフローが発生し、その結果再生が中断してしま
う。これら速度切換えあるいはサーチ動作といった、急
激な速度変化をモータに要求する動作は、データ再生の
中断を生じさせ、再生装置の性能を著しく低下させる。
また、このような問題を改善するために応答特性の良い
トルクの大きいディスクモータを使用することもできる
が、このようなモータの使用はディスク再生装置の大幅
なコストアップにつながり、さらに消費電流が増大し、
信頼性も悪化するという欠点があった。
【0010】また、ディスク回転の角速度が一定でCA
V(Constant Angular Velocity )と呼ばれるシステム
も存在する。これらのシステムでは、ディスクモータの
回転数を変化させる必要がない。しかしながら、このよ
うなCAVシステムでは、データの転送レートが一定で
ないという問題がある。たとえば、外周でのデータの転
送速度が4倍速になるようにディスクを回転させると、
それと同じ回転数では内周で転送速度は1.6倍速とな
る。また、CAVシステムでは、モータを一定速度で回
転させるためにFG(Frequency Generator :回転数に
応じた数のパルスを発生させる回路)等のメカの変更が
必要となる。また,内周から外周まで再生速度(データ
の転送レート)が変化するのでPLLがロック可能な周
波数レンジを大きくする必要がある。さらに、通常の音
楽再生のためにCLVに切り換える必要がある。したが
って、このような理由から、CAVシステムではディス
ク再生装置のコストアップを招く。
【0011】また、CD−ROMプレーヤは、ディスク
ドライブとして携帯用のパーソナルコンピュータ等に使
用される。これは、CD−ROMの容量がフロッピーデ
ィスクと比較して非常に大きいためである。このような
携帯用パーソナルコンピュータではより長い動作時間を
得るために消費電力を削減することが重要である。しか
しこれらパーソナルコンピュータにおける消費電力は、
マイクロプロセッサの動作周波数の増加により大きくな
っている。本発明は、再生速度を切換えた場合やサーチ
動作を行った場合でも、再生データの中断期間が短く、
速やかに再生データを得ることができるディスク再生装
置及びその信号処理回路を僅かな回路の追加・変更で実
現することを目的にしている。また、システム全体の消
費電力を削減して消費電力の節約を計ると共にシステム
が形成されたチップの過剰な加熱を防ぐディスク再生装
置及び信号処理回路を提供することを目的にしている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のディスク再生装置は、少なくとも第1又
は第2のタイプに分類されるディスクデータを再生する
ためのディスク再生装置において、前記ディスクデータ
が記録されたディスクを回転させるディスクモータと、
再生すべきデータを前記ディスクから読み取る光学式ピ
ックアップと、前記ディスクから読み取られたデータを
復調する復調回路と、前記復調回路で復調されたデータ
を格納するバッファメモリと、前記バッファメモリから
読み出された前記第1のタイプのデータの前記復調され
たデータを動作基準クロック信号に応答して変換するデ
ジタル−アナログ変換回路とを有し、再生すべきデータ
が前記第1のタイプのデータの場合、前記動作基準クロ
ック信号の周波数を第1の値に設定し、再生すべきデー
タが前記第2のタイプのデータの場合には、前記動作基
準クロック信号の周波数を前記第1の値よりも低い第2
の値に設定することを第1の特徴とする。
【0013】また、少なくとも第1又は第2のタイプに
分類されるディスクデータを再生するためのディスク再
生装置において、前記ディスクデータが記録されたディ
スクを回転させるディスクモータと、再生すべきデータ
を前記ディスクから読み取る光学式ピックアップと、前
記ディスクから読み取られたデータを復調する復調回路
と、前記復調されたデータを格納するバッファメモリ
と、前記バッファメモリから読み出された前記第1のタ
イプのデータの前記復調されたデータを動作基準クロッ
ク信号に応答して変換するデジタル−アナログ変換回路
と、前記バッファメモリへのアクセスに使用されるフレ
ームクロック信号を生成するフレームクロック生成回路
とを備え、このフレームクロック生成回路は、前記バッ
ファメモリに格納された前記復調されたデータの量に従
って分周制御信号を生成する分周制御回路と、前記分周
制御信号に基づいて所定周波数のクロック信号を分周
し、第1の分周されたクロック信号を出力する第1の分
周器と、分周が固定された第2の分周されたクロック信
号を出力する第2の分周器と、前記第1及び第2の分周
されたクロック信号の位相差を表わす位相制御信号を生
成する位相比較器と、前記位相制御信号に応答して周波
数が前記バッファメモリに格納された前記復調されたデ
ータの量にしたがって変化し、前記第2の分周器に与え
られる制御されたクロック信号を生成する電圧制御発振
器と、前記所定周波数のクロック信号と前記制御された
クロック信号とを入力し、これら入力のいずれか一方を
選択し、選択されたクロック信号を出力する第1のセレ
クタと、前記選択されたクロック信号を分周して前記フ
レームクロック信号を生成する第3の分周器とを備えて
おり前記再生すべきデータが前記第1のタイプのデータ
の場合、前記動作基準クロック信号の周波数は第1の値
に設定され、前記セレクタは前記所定周波数のクロック
信号を選択し、前記再生すべきデータが前記第2のタイ
プのデータの場合、前記動作基準クロック信号の周波数
は前記第1の値より低い第2の値に設定され前記第2の
セレクタは前記制御されたクロック信号を選択すること
を第2の特徴とする。
【0014】また、少なくとも第1又は第2のタイプに
分類されるディスクデータを再生するためのディスク再
生装置において、前記ディスクデータが記録されたディ
スクを回転させるディスクモータと、再生すべきデータ
を前記ディスクから読み取る光学式ピックアップと、前
記ディスクから読み取られたデータを復調する復調回路
と、前記復調されたデータを格納するバッファメモリ
と、前記バッファメモリへのアクセスに使用されるフレ
ームクロック信号を生成するフレームクロック生成回路
とを備え、このフレームクロック生成回路は、前記バッ
ファメモリに格納された前記復調されたデータの量に従
って分周制御信号を生成する分周制御回路と、前記分周
制御信号に基づいて所定周波数のクロック信号を分周
し、第1の分周されたクロック信号を出力する第1の分
周器と、分周数が固定されている第2の分周されたクロ
ック信号を出力する第2の分周器と、前記第1と第2の
分周されたクロック信号の位相差を表わす位相制御信号
を生成する位相比較器と、前記位相制御信号に応答して
周波数が前記バッファメモリに格納された前記復調され
たデータの量にしたがって変化し、前記第2の分周器に
与えられる制御されたクロック信号を生成する電圧制御
発振器と、前記所定周波数のクロック信号と前記制御さ
れたクロック信号とを入力し、これら入力された信号の
いずれか一方を選択し、選択されたクロック信号を出力
するセレクタと、前記選択されたクロック信号を分周し
て前記フレームクロック信号を生成する第3の分周器と
を備えており、前記再生すべきデータが前記第1のタイ
プのデータの場合、前記セレクタは前記所定周波数のク
ロック信号を選択し、前記再生すべきデータが前記第2
のタイプのデータの場合、前記セレクタは前記バッファ
メモリに格納された前記復調されたデータの量に従って
前記フレームクロック信号の周波数を制御するように前
記制御されたクロック信号を選択することを第3の特徴
とする。
【0015】さらに、少なくとも第1又は第2のタイプ
に分類されるディスクデータを再生し、この第2のタイ
プのデータは少なくとも圧縮された静止画データや圧縮
された動画データから構成された圧縮画像データを含む
ディスク再生装置において、前記ディスクデータが記録
されたディスクを回転させるディスクモータと、再生す
べきデータを前記ディスクから読み取る光学式ピックア
ップと、前記ディスクから読み取られたデータを復調す
る復調回路と、前記復調回路で復調されたデータを格納
するバッファメモリと、前記バッファメモリから読み出
された前記第2のタイプのデータの前記復調されたデー
タを動作基準クロック信号に応答して伸長する少なくと
も1つの伸長された静止画データ及び伸長された動画デ
ータを得る伸長回路とを備え、再生すべきデータが前記
第2のタイプのデータの場合、前記動作基準クロック信
号の周波数を第1の値に設定し、再生すべきデータが前
記第1のタイプのデータの場合には、前記動作基準クロ
ック信号の周波数を前記第1の値よりも低い第2の値に
設定することを第4の特徴とする。
【0016】また、本発明の信号処理回路は、ディスク
モータによって回転されるディスクに記録され、光学的
ピックアップによって読み出される少なくとも第1のタ
イプのデータ又は第2のタイプのデータに分類されるデ
ィスクデータを再生する信号処理回路において、前記デ
ィスクから読み出されたディスクデータを復調する復調
回路と、前記ディスクから読み出され復調されたデータ
を格納するバッファメモリと、前記バッファメモリから
読み出された前記第1のタイプのデータの前記復調され
たデータを前記動作基準クロック信号に応答して変換す
るデジタル−アナログ変換回路とを備え、再生すべきデ
ータが前記第1のタイプのデータの場合前記動作基準ク
ロック信号の周波数を第1の値に設定し、再生すべきデ
ータが前記第2のタイプのデータの場合には、前記動作
基準クロック信号の周波数を前記第1の値よりも低い第
2の値に設定することを第1の特徴とする。
【0017】また、ディスクモータによって回転される
ディスクに記録され、光学式ピックアップによって読み
出される少なくとも第1のタイプのデータ又は第2のタ
イプのデータに分類されるディスクデータを再生する信
号処理回路において、前記ディスクから読み取られたデ
ータを復調する復調回路と、前記復調されたデータを格
納するバッファメモリと、前記バッファメモリから読み
出された前記第1のタイプのデータの前記復調されたデ
ータを動作基準クロック信号に応答して変換するデジタ
ル−アナログ変換回路と、前記バッファメモリにアクセ
スするフレームクロック信号を生成するフレームクロッ
ク生成回路とを備え、このフレームクロック生成回路
は、前記バッファメモリに格納された前記復調されたデ
ータの量に従って分周制御信号を生成する分周制御回路
と、前記分周制御信号に基づいて所定周波数のクロック
信号を分周し、第1の分周されたクロック信号を出力す
る第1の分周器と、分周数が固定されている第2の分周
されたクロック信号を出力する第2の分周器と、前記第
1及び第2の分周されたクロック信号の位相差を表わす
位相制御信号を生成する位相比較器と、前記位相制御信
号に応答して周波数が前記バッファメモリに格納された
前記復調されたデータの量に従って変化し、前記第2の
分周器に与えられる制御されたクロック信号を生成する
電圧制御発振器と、前記所定周波数のクロック信号と前
記制御されたクロック信号とを入力し、これら入力のい
ずれか一方を選択し、選択されたクロック信号を出力す
る第1のセレクタと、前記選択されたクロック信号を分
周して前記フレームクロック信号を生成する第3の分周
器とを備えており、前記再生すべきデータが前記第1の
タイプのデータの場合、前記動作基準クロック信号の周
波数は第1の値に設定され前記セレクタは前記所定周波
数のクロック信号を選択し、前記再生すべきデータが前
記第2のタイプのデータの場合、前記動作基準クロック
信号の周波数は前記第1の値より低い第2の値に設定さ
れ前記第2のセレクタは前記制御されたクロック信号を
選択することを第2の特徴とする。
【0018】さらに、ディスクモータによって回転され
るディスクに記録され、光学式ピックアップによって読
み出される少なくとも第1のタイプのデータ又は第2の
タイプのデータに分類されるディスクデータを再生する
信号処理回路において、前記ディスクから読み取られた
データを復調する復調回路と、前記復調されたデータを
格納するバッファメモリと、前記バッファメモリへのア
クセスに使用されるフレームクロック信号を生成するフ
レームクロック生成回路とを備え、このフレームクロッ
ク生成回路は、前記バッファメモリに格納された前記復
調されたデータの量に従って分周制御信号を生成する分
周制御回路と、前記分周制御信号に基づいて所定周波数
のクロック信号を分周し、第1の分周されたクロック信
号を出力する第1の分周器と、分周数が固定されている
第2の分周されたクロック信号を出力する第2の分周器
と、前記第1と第2の分周されたクロック信号の位相差
を表わす位相制御信号を生成する位相比較器と、前記位
相制御信号に応答して周波数が前記バッファメモリに格
納された前記復調されたデータの量にしたがって変化
し、前記第2の分周器に与えられる制御されたクロック
信号を生成する電圧制御発振器と、前記所定周波数のク
ロック信号と前記制御されたクロック信号とを入力し、
これら入力された信号のいずれか一方を選択し、選択さ
れたクロック信号を出力するセレクタと、前記選択され
たクロック信号を分周して前記フレームクロック信号を
生成する第3の分周器とを備えており、前記再生すべき
データが前記第1のタイプのデータの場合、前記セレク
タは前記所定周波数のクロック信号を選択し、前記再生
すべきデータが前記第2のタイプのデータの場合、前記
セレクタは前記バッファメモリに格納された前記復調さ
れたデータの量に従って前記フレームクロック信号の周
波数を制御するように前記制御されたクロック信号を選
択することを第3の特徴とする。
【0019】
【作用】サーチ動作時あるいは再生速度切り換え時にデ
ィスクモータが、その所定速度に到達するまでの過渡期
間にディスクモータの速度が遅く、かつ、信号処理回路
におけるメモリへのデータの書き込み速度が遅い場合
は、第2のクロックである信号処理系のクロックを所定
周波数よりも小さくすることによりメモリからの読みだ
し速度を遅くしてメモリが空になるのを防ぐ。また、デ
ィスクモータの速度が速くメモリへのデータの書き込み
速度が速い場合は、第2のクロックである信号処理系の
クロックを所定周波数よりも大きくしメモリからの読み
だし速度を速くしてメモリが満杯になるのを防ぐことが
できる。この様に、メモリの書き込み速度に応じてシス
テム基準クロックの周波数を適宜変化させてメモリのオ
ーバーフロー/アンダーフローを防ぐことができる。ま
た、オーディオデータを再生しないときはDA変換器あ
るいは伸長回路等のシステムクロック、すなわち動作基
準クロックを消費電流が問題にならない程度まで下げる
か、もしくは止めることによりシステム全体の電力消費
を削減することができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本願発明の実施例を説
明する。図1乃至図4を参照して、再生の中断を抑制し
たディスク再生装置及び信号処理回路の第1の実施例を
説明する。図1はCLV方式を用いたディスク再生装置
を示す。スピンドルモータのようなディスクモータ2
が、CD(コンパクトディスク)等のディスク1を回転
させる。ディスク1に記録されたデータは光学式ピック
アップ(PU)3により読み取られ、読み取られた信号
はEFM信号生成回路(以下、RF回路と呼ぶ)4に供
給される。RF回路4はフォーカスエラー信号とトラッ
キングエラー信号(以下、ERRSと示す)とを光学式
ピックアップ3の出力信号から抽出し、抽出された信号
をサーボ制御回路5へ供給する。更に、RF回路4はデ
ィスク1から読み取られた信号を2値化してPLL回路
6へ供給する。PLL回路6は再生系の基準クロック信
号(VCOCK)と再生系のフレームクロック信号(P
FS)とを生成する。これらのクロック信号はEFM信
号に同期しており、信号処理回路7へ供給される。フレ
ームクロック信号PFSはクロック信号回路8へも供給
される。クロック信号VCOCKの中心周波数は17.
2872MHzであり、これはEFM信号のビットレー
トの4倍の周波数である。つまり、EFM信号のビット
レートは4.3218MHzである。PLL回路6はま
た、EFM信号を信号処理回路7へ供給する。
【0021】サーボ制御回路5は、フォーカスサーボ制
御回路、トラッキングサーボ制御回路、スピンドルサー
ボ制御回路、及びスレッドサーボ制御回路を含む。フォ
ーカスサーボ制御回路は、フォーカスエラー信号が零に
なるようにピックアップ3の光学焦点を制御する。トラ
ッキングサーボ制御回路は、トラッキングエラー信号が
零になるようにピックアップ3の光学トラッキングを制
御する。スピンドルサーボ制御回路は、ディスク1を所
定速度、すなわち線速度一定(CLV)でディスクモー
タ2を駆動する。スレッドサーボ制御回路は、トラッキ
ングサーボのアクチュエータの位置がその可動範囲の中
心にくるように、ピックアップ3を目的位置へ移動す
る。信号処理回路7はEFM復調、サブコード復調、及
びエラー訂正処理を行う。信号処理回路7の出力はデジ
タル/アナログコンバータ(以下、DACと呼ぶ)9へ
供給される。DAC9の出力はローパスフィルタ(LP
F)10へ供給されLPF10の出力は再生されたオー
ディオ出力信号に対応する。映像情報やキャラクタコー
ドといったROMデータは、DAC9及びLPF10に
て処理されずに、信号処理回路7からROMデータ出
力、つまりデジタル出力、として出力される。また、水
晶発振器のクロック信号(X’tal )は動作基準クロッ
クとしてDAC9へ供給される。
【0022】マイクロプロセッサのようなシステムコン
トローラ11は、倍速制御信号(HS)と速度切り換え
信号(SW)とを含む制御信号を信号処理回路へ供給す
る。システムコントローラ11はまた、信号処理回路7
とサーボ制御回路5とに、プレー、ストップ、曲間サー
チ、ミューティング等の様々な制御信号を供給する。こ
のシステムコントローラは、例えば、TLCS−870
(株式会社東芝製)といったマイクロコンピュータで実
現される。CDプレーヤ全体を制御するシステムコント
ローラ11は、制御信号HSとSWをサブコードデータ
(SUBQ)に基づいて生成する。このサブコードデー
タは、ディスク上の半径23mmから25mmのリード
インエリアに記録されたTOC(Table of Contents )
を読みとることで得られる。TOCから、オーディオデ
ータ及びROMデータ(画像情報及びキャラクタコー
ド)の個々の位置、すなわちスタートアドレス、と個々
のデータのタイプが特定できる。
【0023】サブコードQデータは、またリードインエ
リア以外に記録されたデータの読み取りによっても得ら
れる。サブコードQデータは、図2中のサブコード復調
回路74で復調され、システムコントローラ11へ供給
される。従って、システムコントローラ11は制御信号
HS及びSWを、指定されたデータに基づいて、または
データのタイプに応じて発生する。指定されたデータが
オーディオデータの場合には、信号処理系の基準クロッ
クが切り換えられないように“L”レベルの制御信号S
Wが発生される。逆に、指定されたデータがROMデー
タの場合には、“H”レベルの制御信号SWが発生され
る。サブコードQデータはオーディオデータやROMデ
ータの再生中にも得られるので、再生すべきデータのタ
イプを再生中に検出することができる。従って制御信号
SWの切り換えは再生中にも起こり得る。この点は、デ
ィスクにオーディオデータとROMデータとが混在して
記録されているようなディスクを再生する場合に非常に
有効である。制御信号SWの切り換えについて以下に説
明する。
【0024】ディスクプレーヤにディスクが読み込まれ
た後に、TOCが読み取られる。システムコントローラ
11はこのTOCから各トラック番号の個々のデータの
タイプ(オーディオ/ROM)を判別する。TOCから
得られた情報はデータ記憶領域(図示せず)に格納され
る。このデータ記憶領域はバッファメモリとは別のもの
で、システムコントローラに接続されている。その後、
第1トラックのデータのタイプに応じて制御信号SWが
“L”または“H”に設定される。従って、制御信号S
Wはデータのタイプを示す信号のように働く。次に、開
始時間またはトラック番号を利用して再生すべきデータ
が指定されると、システムコントローラは、データ記憶
領域に格納された情報を利用して指定されたデータのタ
イプを特定する。そして、システムコントローラは特定
結果に応じて制御信号SWを“L”または“H”にセッ
トし、信号処理回路に再生を開始させる。
【0025】ディスクに記録されたデータの再生中にデ
ータのタイプの変化が検出された場合、−この変化はサ
ブコードQデータを利用して検出される、−システムコ
ントローラ11は制御信号SWを“L”から“H”へ、
または“H”から“L”へと切り換える。この場合、デ
ィスクはオーディオデータとROMデータとが混在した
オーディオ/ROMタイプのディスクである。逆に、デ
ィスクに記録された全てのデータを再生してもデータの
タイプの変化が検出されなかった場合、このディスク
は、オーディオタイプのデータのみが存在するオーディ
オタイプのディスク、あるいはROMタイプのデータの
みが存在するROMタイプのディスク、ということにな
る。
【0026】次に、クロック信号回路8について説明す
る。クロック信号回路8は制御信号HS及びSWに基づ
き信号処理系の基準クロック信号(MCK)を水晶発振
器のクロック信号(XCK)または電圧制御発振器のク
ロック信号(VCK)から生成する。水晶発振器のクロ
ック信号(XCK)は水晶発振器(X’tal )から供給
される。再生系の基準クロック信号(VCOCK)はP
LL回路で生成されたPLLクロックである。次に、ク
ロック信号回路8は、クロック信号XCKを2304分
周して信号処理系のフレームクロック信号(MFS)を
生成する。このフレームクロック信号MFSは信号処理
回路7中のバッファメモリからの読み出しクロック信号
として利用される。また、クロック信号回路8は、クロ
ック信号XCKをサーボ制御基準クロック信号(SC
K)として出力する。
【0027】信号処理回路7について図2を参照して詳
細に説明する。信号処理回路7は、EFM復調回路7
1、バッファメモリ72、エラー訂正回路73、サブコ
ード復調回路74、出力回路75、及びメモリ制御回路
76を備えている。EFM復調回路71は、PLL回路
6で発生されEFM信号に同期した、再生系の基準クロ
ック信号(VCOCK)を受け取る。同期信号、つまり
シンクパターン、はEFM信号から抽出され、EFM信
号は復調され、データバス(DBUS)を介して1フレ
ーム毎にバッファメモリ72へ格納される。尚、1フレ
ームは1シンボルのサブコードデータと、パリティデー
タを含む32シンボルのメインデータとから構成され
る。
【0028】バッファメモリ72はジッタ吸収とエラー
訂正処理のインタリーブに利用される。時間軸上のジッ
タは、復調されたEFM信号を再生系のフレームクロッ
ク信号(PFS)に同期してバッファメモリに書き込
み、クロック信号回路8で生成された信号処理系のフレ
ームクロック信号(MFS)に同期して読み出すことで
吸収、除去される。バッファメモリ72の出力はデータ
バス(DBUS)を介して、C1及びC2システムエラ
ー訂正を行うエラー訂正回路73へ供給される。このよ
うなエラー訂正は、“Principles of Digital Audio ”
(ISBN:0-672-22388-0) Chap. 6, Sec. 6.3 (“Error Co
rrection”),Ken C. Pohlmann (1987)に記載されてい
る。エラー訂正されたデータは、クロック信号MFSに
同期してもう一度バッファメモリへ書き込まれる。次
に、エラー訂正されたデータはクロック信号MFSに同
期してバッファメモリ72から読み出され、出力回路7
5へ供給される。出力回路は、訂正不能なデータが存在
する場合には平均値補完ミュート処理を行い、再生デー
タ(DATA)を出力する。サブコード復調回路74は
サブコードをバッファメモリ72から読み出し、サブコ
ードQデータ(サブコードの1要素)のエラーチェック
を行い、結果(SUBQ)をシステムコントローラ11
へ出力する。サブコードデータはC1システムエラー訂
正の際に同時に読み出すのが好ましい。ここではサブコ
ードデータはバッファメモリへ格納され、バッファメモ
リから読み出されているが、サブコード復調をバッファ
メモリを利用せずに行うことも可能である。
【0029】メモリ制御回路76は、ローアドレス信
号、カラムアドレス信号、ローアドレスストローブ信号
(/RAS)、カラムアドレスストローブ信号(/CA
S)、及びリード/ライト信号(R/W)をバッファメ
モリへ出力する。信号/RAS及び/CASの立ち下が
りエッジを検出すると、16kビットDRAMといった
バッファメモリ72はローアドレス信号とカラムアドレ
ス信号とをそれぞれラッチする。この場合、バッファメ
モリ72に供給されるアドレスは以下の4種類に分類さ
れる。これらのアドレス信号は、復調されたEFMデー
タをバッファメモリに書き込む際のWrアドレス、バッ
ファメモリ72に書き込まれたデータのC1システムエ
ラーを検出するためC1システムデータを読み取る際、
また、検出されたエラーのあるデータの訂正を行うため
の書き込み読み出しの際のC1アドレス、バッファメモ
リ72に書き込まれたデータのC2システムエラーを検
出するためC2システムデータを読み取る際、また、検
出されたエラーのあるデータの訂正を行うための書き込
み読み出しの際のC2アドレス、及びDAC9へ出力す
るためにバッファメモリからデータを読み出す際のRe
アドレスである。
【0030】バッファメモリが16kビットのSRAM
で実現されている場合、上記のDRAMに対する制御信
号の替わりに、リード/ライト信号(R/W)、チップ
イネーブル信号(/CE)、及び11ビットのアドレス
信号で制御することが可能である。メモリ制御回路76
は、2個のカウンタを含むアドレス回路(図2には図示
せず)を有する。これらカウンタの一方は、ディスクか
ら読み取られたEFMデータのフレーム同期信号に基づ
いて生成された再生系のフレームクロック信号(PF
S)を計数し、フレームアドレスWrを生成する。その
結果、復調されたEFMデータのバッファメモリへの書
き込み処理でジッタが発生する。他方のカウンタは信号
処理計のフレームクロック信号(MFS)を計数し、フ
レームアドレスC1、C2、Reを生成する。上述のよ
うに、復調されたEFMデータの書き込みはクロック信
号PFSに同期してWrアドレスを使用して行われ、読
み出しは信号処理系のフレームクロック(MFS)に同
期してReアドレスを利用して行われる。
【0031】速度切り換え信号(SW)が“L”を示す
とき水晶発振器のクロック信号(XCK)を単純に分周
してえられた一定のフレームクロック信号が信号処理系
のフレームクロック信号(MFS)として利用される。
その結果、書き込み動作と読み出し動作とで時間軸上の
ジッタが吸収される。その後、復調されたデータが信号
処理回路からDACとLPFとを介してスピーカといっ
たアナログ機器へ出力される。速度切り換え信号(S
W)が“H”を示すとき、バッファメモリ中のデータ量
に応じて変化する他のフレームクロック信号が信号処理
系のフレームクロック信号(MFS)として利用され
る。その結果、ジッタは吸収されず、バッファメモリ7
2でのデータのアンダーフロー及びオーバーフローは防
止される。このときシステム信号処理回路から出力され
る復調されたデータは、DAC及びLPFを介さずに出
力される。この場合、コンピュータのドライブ(記憶装
置)として用いられるCD−ROMプレーヤのようなシ
ステムでは、ROMデータはオーディオ信号として直接
出力されなので、信号処理回路7からの出力データに含
まれるジッタは問題を生じない。
【0032】図3はクロック信号回路8及びメモリ制御
回路76中のアドレス回路のブロック図である。クロッ
ク信号回路8はセレクタ80、クロック信号生成器8
1、電圧制御発振器(VCO)82、第1の分周器8
6、第2の分周器87、位相比較器(PD)88、及び
ローパスフィルタ(LPF)89を有する。アドレス回
路は、Reフレームアドレスカウンタ77、[Wr−R
e]演算回路(分周制御回路)78、及びWrフレーム
アドレスカウンタ79を有する。電圧制御発振器(VC
O)82の出力(VCK)は、セレクタ80を介してク
ロック信号生成器81へ信号処理に必要なクロック信号
(例えば、MFS)を生成する信号処理系の基準クロッ
ク信号(MCK)として出力される。このVCOのフリ
ーラン周波数は16.9344MHzであり、この周波
数は、水晶発振器(X’tal)の発振周波数と同じであ
る。クロック信号生成器81の出力は、信号処理系のフ
レームクロック信号(MFS)であり、これは通常7.
35kHzの周波数である。このフレームクロック信号
MFSはメモリ制御回路76中のアドレス回路にありク
ロック信号MFSに基づいて1フレーム毎にカウントア
ップするReフレームアドレスカウンタ77へ与えられ
る。Reフレームアドレスカウンタ77の出力は、Re
アドレスとして[Wr−Re]演算回路78の一方の入
力へ与えられる。[Wr−Re]演算回路78の他方の
入力へは、Wrフレームカウンタ79の出力であるWr
アドレスが与えられる。Wrフレームカウンタ79は再
生系のフレームクロック信号(PFS)に基づき1フレ
ーム毎にカウントアップする。
【0033】[Wr−Re]演算回路78は、Wrフレ
ームカウンタ79の出力とReフレームカウンタ77の
出力との差を計算し、第1の分周器86の分周数を制御
する分周制御信号(a)を出力する。従って、演算回路
78は第1の分周器における分周を制御する。周波数が
16.9344MHzである水晶発振器からのクロック
信号が与えられるこの第1の分周器86は、このクロッ
ク信号をN+a分周する。ここでの分周数は、メモリ制
御回路76中の[Wr−Re]演算回路78が生成する
分周制御信号(a)により制御される。分周制御信号
(a)の値は、例えば、正数、0、及び負数である。V
CO82の出力(VCK)が与えられる第2の分周器8
7は、固定の分周数を有し、N分周を行う。第1及び第
2の分周器86、87の出力は位相比較器(PD)88
へ与えられ、この位相比較器の出力(S3)はLPF8
9を介してVCO82へ与えられる。VCOは、第1及
び第2の分周器86、87の出力の差を減少させるよう
にVCOの出力クロック信号VCKの周波数を制御す
る。クロック信号VCK、水晶発振器のクロック信号
(X’tal)、及び分周制御信号(a)の関係の一例を表
1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】例えば、バッファメモリ72のジッタ吸収
能力が12フレームの場合、ある時点での書き込みアド
レスは読み出しアドレスに対して7フレーム先行する。
従って、上記2つのフレームカウンタ、つまりWrフレ
ームカウンタとReフレームカウンタとの値の差Dは通
常7フレームである。尚、前述のとおり、個々のカウン
タはそれぞれに与えられるクロック信号に基づいて1フ
レーム毎にカウントアップしている。ディスクモータの
回転速度が、1倍速または2倍速再生に対する所定速度
である場合、この差Dは7である。しかしながら、ディ
スクモータの回転速度が1倍速または2倍速再生に対す
る所定速度より小さい場合には、Wrフレームカウンタ
の進みはReフレームカウンタの進みよりも遅くなり、
差Dは小さくなる。そして、この差つまり[Wr−R
e]が、0まで減少した場合あるいは12まで達した場
合には、バッファメモリ72でオーバーフローあるいは
アンダーフローが発生し、エラー訂正処理にて訂正不可
能なエラーが検出される。
【0036】本願発明のこの実施例では上述のオーバー
フロー及びアンダーフローを防止するため、第1の分周
器86の分周数が変化する。したがって電圧制御発振器
(VCO)82の発振周波数が信号処理系のフレームク
ロック信号(クロック信号生成器81で生成されるMF
S)の周波数が再生系のフレームクロック信号(PF
S)の周波数に近づくように制御される。例えば、分周
制御信号(a)は差Dに応じて下記表2のように生成さ
れる。
【0037】
【表2】 D=1〜3のとき、aを正にセット D=7〜12のとき、a=0にリセット D=10〜12のとき、aを負にセット D=6のとき、a=0にリセット
【0038】VCOの特性に応じて制御信号(a)に対
する正数または負数は適当な値に設定される。例えば、
制御信号(a)の絶対値は、第2の分周器87の分周数
(分周因子)の値の25%に設定される。上述の回路で
は、ディスクモータの回転速度が所定速度に達していな
い過渡期間においてもアンダーフローやオーバーフロー
が発生しないように、信号処理系のフレームクロック
(MFS)が変化される。ディスクモータの回転速度が
所定速度に達していない場合、差Dは減少する。差が3
になったとき、分周制御信号(a)は正数に設定され、
VCO72の発振周波数が減少する。従って、MFSの
周波数も低下し、差D([Wr−Re])が増加する。
差Dが7にまで増加すると、分周制御信号(a)は0に
リセットされ、VCKの周波数は水晶発振器のクロック
信号の周波数に一致する。逆に、ディスクモータの回転
数が所定速度より速い場合には、差Dは増加する。差D
が10にまで増加すると、分周制御信号(a)は負数に
セットされ、VCO72の発振周波数が増加する。従っ
て、MFSの周波数も増加し、差D([Wr−Re)が
減少する。差Dが6にまで減少すると、分周制御信号
(a)は0にリセットされ、VCKの周波数は水晶発振
器のクロック信号の周波数に一致する。
【0039】このように、この実施例においては、VC
Oの発振周波数が信号処理系のフレームクロック信号
(MFS)が再生系のフレームクロック信号の周波数に
追随するように変化するので、アンダーフローやオーバ
ーフローが発生するのが防止される。従って、再生デー
タがより高速に得られる。さらに、信号処理系のフレー
ムクロック信号(MFS)が再生系のフレームクロック
信号(PFS)に応じて変化されない場合、例えば、オ
ーディオデータが再生される場合、システムコントロー
ラ11から“L”レベルの制御信号SWがセレクタ80
に供給される。“L”レベルの制御信号SWを受け取る
と、セレクタ80は水晶発振器のクロック信号X’tal
を選択し、クロック信号生成器81へ信号処理系の基準
クロック信号(MCK)として出力する。逆に、“H”
レベルの制御信号がシステムコントローラ11からセレ
クタ80へ与えられると、セレクタ80はVCO82の
出力(VCK)を選択し、クロック信号生成器81へ出
力する。このとき、[Wr−Re]演算回路がその入力
に応じて分周制御信号(a)を出力し、信号処理系のフ
レームクロック信号(MFS)がバッファメモリ72に
対する書き込み速度と読み出し速度との差に応じて変化
する。
【0040】次に、第1の分周器86、第2の分周器8
7、及び位相比較器88に対する更に詳細な説明を行
う。水晶発振器のクロック信号(XCK)が入力される
第1の分周器86は、N+a分周カウンタ、つまり、可
変分周器である。第1の分周器のNの値は第2の分周器
87のNの値と同じであり、512である。差D([W
r−Re])に従い、“a”の値は、−127、0、+
128に設定される。従って、第1の分周器86の分周
数は、385、512、及び640となる。これは、分
周数がNの値つまり512の、−25%から+25%ま
で変化することを意味する。VCO82の出力(VC
K)が入力される第2の分周器87はN分周カウンタで
ある。9ビットカウンタに対するNの値は、例えば、5
12である。“a”の値、第1の分周器86の出力(S
1)、第2の分周器87の出力(S2)、及び位相比較
器88の出力(S3)の関係を図4に示す。位相比較器
(PD)88は第1の分周器の出力(S1)と第2の分
周器(S2)とを比較し、信号S3を以下の通りに出力
する(表3)。
【0041】
【表3】 “a”:位相差:信号S3 a=0:位相差無し:Hiz(ハイインピーダンス) a>0:S2が進んでいる:S2の立ち上がりからS2
の立ち上がりまでを“H”( →f down) a<0:S1が進んでいる:S1の立ち上がりからS2
の立ち上がりまでを“L”( →f up)
【0042】位相比較器88からの入力が“Hiz”
(ハイ・インピーダンス)を示しているとき、LPF8
9の出力は通常2.5Vである。入力S3に“H”期間
が続けば、LPF89の出力は2.5Vを超え、入力S
3に“L”期間が続けばLPFの出力は2.5Vよりも
下がる。上述の実施例では、サブコードデータが信号処
理系の基準クロックに同期しているため、サブコードデ
ータは常に再生されたデータと同期している。尚、サブ
コードデータは、サブコードブロック単位で、バッファ
メモリへ書き込まれ、読み出される。前述のとおり、デ
ィスク再生装置では、バッファメモリにサブコードデー
タを書き込みを行わなくとも、サブコードデータの復調
を行うことができる。このような再生装置では、サブコ
ードデータは、PLL回路で生成されEFM信号に同期
した再生系の基準クロック信号に同期して出力される。
従って、再生データは信号処理系の基準クロック信号に
同期して出力されるため、サブコードデータと再生デー
タとの間に時間的ズレ(ジッタ)が生じる。しかしなが
ら、本願発明のこのようなタイプの再生装置にも適用可
能である。
【0043】さらに、幾つかのディスク再生装置及びそ
れらの信号処理回路は、外部からの入力に応じてオーデ
ィオデータの周波数すなわちピッチを変化することがで
きる回路を備えている。このような回路は、「バリピッ
チ回路」と呼ばれている。このバリピッチ回路は、第1
の分周器、第2の分周器、位相比較器、ローパスフィル
タ、及び電圧制御発振器を備えているので、アンダーフ
ロー及びオーバーフローを防止するための本実施例の回
路を僅かな回路の追加及び変更で実現することができ
る。この結果、このようなディスク再生装置は、比較的
安価なコストで実現することができる。さらに、信号処
理回路7とPLL回路6とは一つの半導体基板上に実現
することも可能である。またこれらの二つの回路6、
7、クロック信号回路8、サーボ制御回路5及びDAC
9を同じ半導体基板上に実現することも可能である。
【0044】次に、本願発明の第2の実施例を図5乃至
図7を参照して説明する。図5は第2の実施例に基づく
ディスク再生装置のブロック図である。図5と図1とで
共通なブロックには同じ番号が付与されている。図6及
び図7はクロック信号回路8′の一部を示している。図
5のディスク再生装置は、図1のそれと比較して、クロ
ック信号DACLKがクロック信号回路8′からDAC
9へ与えられている点及び3つの水晶発振器のクロック
信号がクロック信号回路8′へ与えられている点で異な
っている。これらのクロック信号は通常再生に対する第
1の水晶発振器の信号(X’tal(X1))、倍速再生に
対する第2の水晶発振器の信号(X’tal(X2))、4
倍速再生に対する第3の水晶発振器の信号(X’tal(X
4))である。DAC9へ供給されるクロック信号は第
1及び第2の制御信号(Ctrl 1、Ctrl 2)に応じて
選択される。これとは反対に、従来のシステムでは、外
部から供給される水晶発振器のクロック信号(例えば、
16.9344MHzの周波数を持つ信号)が常にDA
C9へ動作基準クロックとして与えられている。
【0045】図6は、図5のクロック回路8′の一部の
構成を示している。それぞれクロック信号X’tal(X
1)、X’tal(X2)、X’tal(X4)が与えられる入
力A、B及びCを有する第1のセレクタ(Sel.1)
801は、第1の制御信号(Ctrl )に応じてその入力
のうち1つを選択する。クロック信号X’tal (X1)
はまた第2のセレクタ(Sel.2)802へも与えら
れる。第1のセレクタ801の出力は、出力が第2のセ
レクタ802の入力Bへ与えられるM分周器(1/M)
12へ与えられる。第1のセレクタ801の出力はま
た、出力である信号処理系のフレームクロック信号(M
FS)が信号処理回路7へ与えられる信号生成回路13
へ与えられる。第2のセレクタ802は第2の制御信号
(Ctrl 2)に基づいて入力A,Bの一方を選択し、選
択された信号を動作基準クロック(DACLK)として
DAC9へ出力する。バッファメモリ72からのデータ
の読み出しはフレームクロック信号MFSに応答して行
われる。
【0046】2ビットの倍速制御信号HSは、例えば、
第1の制御信号(Ctrl 1)として供給される。この倍
速制御信号(HS)はユーザの設定に応じてシステムコ
ントローラ11から供給されるものでありROMデータ
の再生レートを示す。第1のセレクタ801は、第1の
制御信号(Ctrl 1)が“00”(2進数)を示すとき
入力Aを、第1の制御信号(Ctrl 1)が“10”を示
すとき入力Bを、第1の制御信号(Ctrl 1)が“1
1”を示すとき入力Cを、選択する。クロック信号切り
換え信号(SW)は、例えば、第2の制御信号(Ctrl
2)として供給される。このクロック信号切り換え信号
は、再生すべきデータがオーディオデータかROMデー
タか、つまりデータのタイプを示す。データのタイプは
サブコードQデータに応じて特定される。M分周器(1
/M)12のMの値は、DAC9の電力消費を充分低く
するように設定され、例えば、100から500の値に
設定される。
【0047】次に、クロック信号回路8′の動作を説明
する。第1の制御信号Ctrl 1が“00”で、第2の制
御信号Ctrl 2が“0”(“L”)のとき、再生状態は
オーディオデータに対する1倍速再生である。第1のセ
レクタ801はクロック信号X’tal(X1)を選択し、
クロック信号生成回路に再生系のフレームクロック信号
(MFS)を生成させる。このフレームクロック信号M
FSは信号処理回路7に与えられ、バッファメモリから
のデータの読み出しに利用される。このとき第2のセレ
クタ802は入力Aを選択し、クロック信号X’tal(X
1)をDAC9の動作基準クロック(DACLK)とし
て出力する。ここで、信号処理回路7からの復調された
データはDAC9におけるデジタル−アナログ変換の後
に出力される。
【0048】第1の制御信号Ctrl 1が“10”で、第
2の制御信号Ctrl 2が“1”(“H”)のとき、再生
状態はROMに対する2倍速再生である。第1のセレク
タ801はクロック信号X’tal(X2)を選択し、クロ
ック信号生成回路に再生系のフレームクロック信号(M
FS)を生成させる。選択されたクロック信号X’tal
(X2)の周波数は、DAC9における電力消費を充分
低くするように、M分周器12により低下される。この
とき、第2のセレクタ802は、その入力Bを選択し分
周されたクロック信号をDAC9の基準動作クロック信
号として出力する。ここでは、信号処理回路7からの復
調されたデータは、DAC9にてデジタル−アナログ変
換をされることなく出力される。この再生状態では、D
AC9の動作基準クロック信号の周波数の低下は問題と
ならない。なぜなら、再生すべきデータはデジタル−ア
ナログ変換を必要としないROMデータだからである。
【0049】第1の制御信号Ctrl 1が“00”で、第
2の制御信号Ctrl 2が“1”(“H”)のとき、再生
状態はROMに対する1倍速再生である。通常、できる
だけ高速のアクセスを実現するためROMデータは2倍
速のようなモードで再生される。しかしながら、ディス
クの品質が悪く1倍速再生よりも高速のモードではデー
タが再生できない場合にはこのような再生状態となる。
この状態では、第1のセレクタ801はクロック信号
X’tal(X1)を選択する。選択されたクロック信号
X’tal(X1)の周波数は、M分周器12によりDAC
9の電力消費を充分低く抑える程度に下げられる。この
とき第2のセレクタ802はその入力Bを選択し、分周
されたクロック信号をDAC9の動作基準クロック(D
ACLK)として出力する。この再生状態では、DAC
9の動作基準クロックの低下は問題とならない。なぜな
ら、再生すべきデータはデジタル−アナログ変換を必要
としないROMデータだからである。詳細な説明は省略
するが第1の制御信号Ctrl1が“11”で、第2の制
御信号Ctrl 2が“1”のとき、再生状態は<ROMデ
ータに対する4倍速再生となる。
【0050】更に、図6に示されているとおり、制御信
号Ctrl 2が“1”のとき、第2のセレクタ802は、
M分周器の出力の替わりに接地電位の入力Bを用いるこ
とも可能である。図7はクロック信号回路8′の別の構
成を示す図である。図6と図7とで共通なブロックにつ
いては、同じ参照番号が付与されている。ここでは、第
1のセレクタ801の出力がフレームクロック信号生成
回路13にのみ与えられている。このフレームクロック
信号生成回路13の出力は、信号処理系のフレームクロ
ック信号(MFS)として使用され、また、第2のセレ
クタ802の入力Bへも与えられる。フレームクロック
信号生成回路13は2304分周回路であり、例えば、
1倍速再生時には16.9344MHzのクロック信号
X’tal(X1)を2304分周して周波数7.35kH
zのフレームクロック信号を生成する。
【0051】次に、図7の回路の動作を説明する。第1
の制御信号Ctrl 1が“00”で、第2の制御信号Ctr
l 2が“0”(“L”)のとき、再生状態はオーディオ
データに対する1倍速再生である。第1のセレクタ80
1はクロック信号X’tal(X1)を選択し、クロック信
号生成回路に再生系のフレームクロック信号(MFS)
を生成させる。このフレームクロック信号MFSは、信
号処理回路7に与えられ、バッファメモリからのデータ
の読み出しに利用される。このとき第2のセレクタ80
2は入力Aを選択し、クロック信号X’tal(X1)をD
AC9の動作基準クロック(DACLK)として出力す
る。ここで、信号処理回路7からの復調されたデータは
DAC9におけるデジタル−アナログ変換の後に出力さ
れる。
【0052】第1の制御信号Ctrl 1が“10”で、第
2の制御信号Ctrl 2が“1”(“H”)のとき、再生
状態はROMに対する2倍速再生である。第1のセレク
タ801はクロック信号X’tal(X2)を選択し、クロ
ック信号生成回路に再生系のフレームクロック信号(M
FS)を生成させる。このとき、第2のセレクタ802
は、その入力Bを選択しフレームクロック信号生成回路
13の出力をDAC9の基準動作クロック信号として出
力する。ここでは、信号処理回路7からの復調されたデ
ータは、DAC9にてデジタル−アナログ変換をされる
ことなく出力される。フレームクロック生成回路13の
出力は2304分周されているのでDAC9での電力消
費は低減される。第1の制御信号Ctrl 1が“00”
で、第2の制御信号Ctrl 2が“1”(“H”)のと
き、再生状態はROMに対する1倍速再生である。この
状態では、第1のセレクタ801はクロック信号X’ta
l(X1)を選択する。選択されたクロック信号X’tal
(X1)は、クロック信号生成回路13により分周され
る。このとき、第2のセレクタ802はその入力Bを選
択し、分周されたクロック信号をDAC9の動作基準ク
ロック(DACLK)として出力してDAC9での電力
消費を低減する。
【0053】これらの2つの再生状態では、DAC9の
動作基準クロックの低下は問題とならない。なぜなら、
再生すべきデータはデジタル−アナログ変換を必要とし
ないROMデータだからである。図7の回路では、フレ
ームクロック信号MFSがDAC9の動作基準クロック
信号として与えられているので、図6に示されているM
分周器を設ける必要はない。図6及び図7の構成におい
ては、第1の制御信号Ctrl 1と第2の制御信号Ctrl
2とで別の信号を用いるようにしたが、第1の制御信号
Ctrl 1の上位1ビットを第2の制御信号Ctrl 2とし
て利用することもできる。ただし、この場合は2倍速及
び4倍速再生の場合は、(第1の制御信号Ctrl 1の上
位1ビットは“1”となるので)セレクタの入力Bの信
号がDACLKとして選択される。しかし、再生データ
がROMデータであっても1倍速再生のときはDAC9
の動作基準クロックは低減されない。なぜなら、このと
き第1の制御信号の上位1ビットつまり第2の制御信号
Ctrl 2は“0”であり、DAC9の動作基準クロック
としてクロック信号X’tal (X1)が選択されるため
である。
【0054】また、第2の制御信号が“1”のとき、第
2のセレクタ802はフレームクロック信号生成回路1
3の出力の替わりに接地電位の入力B′を選択するよう
にもできる。入力B’が選択された場合、DAC9に対
するクロック供給は停止される。しかし、DAC9の回
路構成によっては、動作基準クロックの供給の停止が消
費電力の増大に結びつくリーク電流を増大させることも
ある。従って、クロック供給の停止には注意を払う必要
がある。更に、2304分周回路とは異なる回路を、図
6及び図7におけるフレームクロック信号生成回路とし
て採用することも可能である。例えば、図3に示された
クロック信号回路を採用することも可能である。また、
消費電力を低減するこれらの回路構成は、信号処理毛の
基準クロック信号がEFM信号に応じて生成される再生
系の基準クロック信号を間引いて生成されるディスク再
生装置にも適用可能である。
【0055】次に、本願発明の更なる実施例を図8を参
照して説明する。図8は画像データの伸長(復調)を行
うための伸長回路14を含むディスク再生装置を示す。
図1、図5、及び図8において共通のブロックには同じ
参照番号が付与されている。クロック回路8″は伸長回
路14に対する動作基準クロック信号DECLKを伸長
回路14に供給し、この伸長回路14はデマルチプレク
サ(DE−Mux)15を介して信号処理回路7のデジ
タル出力を受け取る。伸長されたデータは伸長回路14
から出力される。クロック回路8″には伸長回路用に水
晶発振器で発振されたクロック信号X’tal (DEC)
が与えられており、このクロック信号の周波数は10M
Hzよりも高い。このクロック信号回路8″は再生すべ
きデータのタイプに応じて伸長回路14に対する動作基
準クロック信号を生成する。再生すべきデータがROM
データの場合には第1の周波数の動作基準クロック信号
DECLKがデータ伸長を行うために伸長回路14へ与
えられる。例えば、この第1の周波数は50MHzであ
る。この場合、動作基準クロック信号DECLKの第1
の周波数は前述の実施例のDACの動作基準クロック信
号DACLKの種は数より高い。
【0056】再生すべきデータがオーディオデータの場
合には上記第1の周波数よりも低い第2の周波数の動作
基準クロック信号DECLKが伸長回路14へ与えられ
る。これらのクロック切り換えは、前述の実施例で述べ
られたようにデータのタイプに応じて行われる。上記の
伸長回路を備えたディスク再生装置は、例えば、デジタ
ルビデオディスク(DVD)プレーヤとして使用するこ
とが可能である。尚、図8に示された実施例においては
第2の実施例のようにDAC9の動作基準クロック信号
を制御していない。しかしながら、図8に示された実施
例においてDACの動作基準クロック信号DACLKを
制御するようにすることも可能である。すなわち、再生
すべきデータがオーディオデータの場合には、DACL
Kを通常の動作周波数とし、DECLKの周波数を低下
させる。逆に、再生すべきデータがROMデータの場合
には、DACLKの周波数を低下させ、DECLKを通
常の動作周波数とする。
【0057】
【発明の効果】以上説明した通り、本願発明の一態様に
よれば、バッファメモリにおける読み出しクロック信号
はバッファメモリ内のデータ量、及び再生すべきデータ
のタイプに応じて制御される。従って、オーバーフロー
及びアンダーフローを抑制することができ、データ再生
の中断を短くし、ディスクモータが所定の回転数に到達
する前に再生データを得ることが可能となる。また、本
願発明の別の態様によれば、再生すべきデータのタイプ
に応じて、デジタル−アナログ変換回路又は伸長回路の
動作基準クロック信号の周波数が低減されるので、これ
ら回路の電力消費を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に基づくディスク再生装
置及び信号処理回路を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例に基づく信号処理回路を
示すブロック図。
【図3】本発明の第1の実施例に基づくクロック信号回
路の一部を示すブロック図。
【図4】分周制御信号と信号S1乃至S3との関係を示
すタイミングチャート。
【図5】本発明の第2の実施例に基づくディスク再生装
置及び信号処理回路を示すブロック図。
【図6】本発明の第2の実施例に基づくクロック信号回
路を示すブロック図。
【図7】本発明の第2の実施例に基づく別のクロック信
号回路を示すブロック図。
【図8】本発明の更なる実施例に基づくディスク再生装
置及び信号処理回路を示すブロック図。
【図9】従来の再生クロック信号とシステム基準クロッ
ク信号の関係を示す説明図。
【符号の説明】
1・・・ディスク、 2・・・ディスクモータ、3・・
・光学式ピックアップ(PU)、 4・・・RF回路、
5・・・サーボ制御回路、 6・・・PLL回路、 7
・・・信号処理回路、8・・・クロック信号回路、 9
・・・DAC、 10・・・LPF、11・・・システ
ムコントローラ、 12・・・M分周器、13・・・フ
レームクロック信号生成回路、 14・・・伸長回路、
15・・・デマルチプレクサ、 71・・・EFM復調
回路、72・・・バッファメモリ、 73・・・エラー
訂正回路、74・・・サブコード復調回路、 75・・
・出力回路、76・・・メモリ制御回路、 77・・・
Reフレームアドレスカウンタ、78・・・[Wr−R
e]演算回路(分周制御回路)、79・・・Wrフレー
ムアドレスカウンタ、 80・・・セレクタ、81・・
・クロック信号生成器、 82・・・電圧制御発振器
(VCO)、86・・・第1の分周器、 87・・・第
2の分周器、88・・・位相比較器(PD)、 89・
・・ローパスフィルタ(LFP)、801・・・第1の
セレクタ、 802・・・第2のセレクタ

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1又は第2のタイプに分類
    されるディスクデータを再生するためのディスク再生装
    置において、 前記ディスクデータが記録されたディスクを回転させる
    ディスクモータと、 再生すべきデータを前記ディスクから読み取る光学式ピ
    ックアップと、 前記ディスクから読み取られたデータを復調する復調回
    路と、 前記復調回路で復調されたデータを格納するバッファメ
    モリと、 前記バッファメモリから読み出された前記第1のタイプ
    のデータの前記復調されたデータを動作基準クロック信
    号に応答して変換するデジタル−アナログ変換回路とを
    有し、 再生すべきデータが前記第1のタイプのデータの場合、
    前記動作基準クロック信号の周波数を第1の値に設定
    し、再生すべきデータが前記第2のタイプのデータの場
    合には、前記動作基準クロック信号の周波数を前記第1
    の値よりも低い第2の値に設定することを特徴とするデ
    ィスク再生装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の値の周波数を有する第1のク
    ロック信号と前記第2の値の周波数を有する第2のクロ
    ック信号とを入力とし再生すべきデータのタイプを示す
    信号に応じて前記第1及び第2のクロック信号の一方を
    選択して前記動作基準クロック信号として供給するセレ
    クタを有することを特徴とする請求項1に記載のディス
    ク再生装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のタイプのデータはオーディオ
    データであり、前記第2のタイプのデータはROMデー
    タであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 前記再生すべきデータが前記第1のタイ
    プのデータである場合、前記復調されたデータはデジタ
    ル−アナログ変換回路を介して出力され、前記再生すべ
    きデータが前記第2のタイプのデータである場合、前記
    復調されたデータはデジタル−アナログ変換回路を介さ
    ずに出力されることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載のディスク再生装置。
  5. 【請求項5】 前記バッファメモリへのアクセスに使用
    されるフレームクロック信号を生成するフレームクロッ
    ク生成回路をさらに有し、 前記再生すべきデータが前記第2のデータの場合、前記
    フレームクロック信号を前記動作基準クロック信号とし
    てデジタル−アナログ変換がこれに応答して行われるよ
    うに、前記フレームクロック信号は前記デジタル−アナ
    ログ変換回路に供給されることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれかに記載のディスク再生装置。
  6. 【請求項6】 前記再生すべきデータのタイプの特定を
    前記ディスクから読み出されるサブコードデータに基づ
    いて行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れかに記載のディスク再生装置。
  7. 【請求項7】 ディスクモータによって回転されるディ
    スクに記録され、光学的ピックアップによって読み出さ
    れる少なくとも第1のタイプのデータ又は第2のタイプ
    のデータに分類されるディスクデータを再生する信号処
    理回路において、 前記ディスクから読み出されたディスクデータを復調す
    る復調回路と、 前記ディスクから読み出され復調されたデータを格納す
    るバッファメモリと、 前記バッファメモリから読み出された前記第1のタイプ
    のデータの前記復調されたデータを前記動作基準クロッ
    ク信号に応答して変換するデジタル−アナログ変換回路
    とを備え、 再生すべきデータが前記第1のタイプのデータの場合、
    前記動作基準クロック信号の周波数を第1の値に設定
    し、再生すべきデータが前記第2のタイプのデータの場
    合には、前記動作基準クロック信号の周波数を前記第1
    の値よりも低い第2の値に設定することを特徴とする信
    号処理回路。
  8. 【請求項8】 前記第1の値の周波数を有する第1のク
    ロック信号と前記第2の値の周波数を有する第2のクロ
    ック信号とを入力とし、前記再生すべきデータのタイプ
    を示す信号に応じて前記第1及び第2のクロック信号の
    一方を選択して前記動作基準クロック信号として供給す
    るセレクタをさらに有することを特徴とする請求項7に
    記載の信号処理回路。
  9. 【請求項9】 前記第1のタイプのデータはオーディオ
    データであり、前記第2のタイプのデータはROMデー
    タであることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載
    の信号処理回路。
  10. 【請求項10】 前記再生すべきデータが前記第1のタ
    イプのデータである場合、前記復調されたデータはデジ
    タル−アナログ変換回路を介して出力され、前記再生す
    べきデータが前記第2のタイプのデータである場合、前
    記復調されたデータはデジタル−アナログ変換回路を介
    さずに出力されることを特徴とする請求項7乃至請求項
    9のいずれかに記載の信号処理回路。
  11. 【請求項11】 前記バッファメモリへのアクセスに使
    用されるフレームクロック信号を生成するフレームクロ
    ック生成回路をさらに有し、前記再生すべきデータが前
    記第2のデータの場合、前記フレームクロック信号を前
    記動作基準クロック信号としてデジタル−アナログ変換
    がこれに応答して行われるように前記フレームクロック
    信号は前記デジタル−アナログ変換回路に供給されるこ
    とを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれかに記
    載の信号処理回路。
  12. 【請求項12】 前記再生すべきデータのタイプの特定
    を前記ディスクから読み出されるサブコードデータに基
    づいて行うことを特徴とする請求項7乃至請求項11の
    いずれかに記載の信号処理回路。
  13. 【請求項13】 少なくとも第1又は第2のタイプに分
    類されるディスクデータを再生するためのディスク再生
    装置において、 前記ディスクデータが記録されたディスクを回転させる
    ディスクモータと、 再生すべきデータを前記ディスクから読み取る光学式ピ
    ックアップと、 前記ディスクから読み取られたデータを復調する復調回
    路と、 前記復調されたデータを格納するバッファメモリと、 前記バッファメモリから読み出された前記第1のタイプ
    のデータの前記復調されたデータを動作基準クロック信
    号に応答して変換するデジタル−アナログ変換回路と、 前記バッファメモリへのアクセスに使用されるフレーム
    クロック信号を生成するフレームクロック生成回路とを
    備え、 このフレームクロック生成回路は、前記バッファメモリ
    に格納された前記復調されたデータの量に従って分周制
    御信号を生成する分周制御回路と、 前記分周制御信号に基づいて所定周波数のクロック信号
    を分周し、第1の分周されたクロック信号を出力する第
    1の分周器と、 分周が固定された第2の分周されたクロック信号を出力
    する第2の分周器と、 前記第1及び第2の分周されたクロック信号の位相差を
    表わす位相制御信号を生成する位相比較器と、 前記位相制御信号に応答して周波数が前記バッファメモ
    リに格納された前記復調されたデータの量にしたがって
    変化し、前記第2の分周器に与えられる制御されたクロ
    ック信号を生成する電圧制御発振器と、 前記所定周波数のクロック信号と前記制御されたクロッ
    ク信号とを入力し、これら入力のいずれか一方を選択
    し、選択されたクロック信号を出力する第1のセレクタ
    と、 前記選択されたクロック信号を分周して前記フレームク
    ロック信号を生成する第3の分周器とを備えており、 前記再生すべきデータが前記第1のタイプのデータの場
    合、前記動作基準クロック信号の周波数は第1の値に設
    定され、前記セレクタは前記所定周波数のクロック信号
    を選択し、前記再生すべきデータが前記第2のタイプの
    データの場合、前記動作基準クロック信号の周波数は前
    記第1の値より低い第2の値に設定され前記第2のセレ
    クタは前記制御されたクロック信号を選択することを特
    徴とするディスク再生装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の値の周波数を有する第1の
    クロック信号と前記第2の値の周波数を有する第2のク
    ロック信号とを入力とし再生すべきデータのタイプを示
    す信号に応じて前記第1及び第2のクロック信号の一方
    を選択して前記動作基準クロック信号として生成する第
    2のセレクタを有することを特徴とする請求項13に記
    載のディスク再生装置。
  15. 【請求項15】 前記再生すべきデータが前記第1のタ
    イプのデータである場合、前記所定周波数のクロック信
    号が前記動作基準クロック信号として出力され、前記再
    生すべきデータが前記第2のタイプのデータである場
    合、前記フレームクロック信号が前記動作基準クロック
    信号として出力されることを特徴とする請求項13又は
    請求項14に記載のディスク再生装置。
  16. 【請求項16】 前記再生すべきデータのタイプの特定
    を前記ディスクから読み出されるサブコードデータに基
    づいて行うことを特徴とする請求項13乃至請求項15
    のいずれかに記載のディスク再生装置。
  17. 【請求項17】 ディスクモータによって回転されるデ
    ィスクに記録され、光学式ピックアップによって読み出
    される少なくとも第1のタイプのデータ又は第2のタイ
    プのデータに分類されるディスクデータを再生する信号
    処理回路において、 前記ディスクから読み取られたデータを復調する復調回
    路と、 前記復調されたデータを格納するバッファメモリと、 前記バッファメモリから読み出された前記第1のタイプ
    のデータの前記復調されたデータを動作基準クロック信
    号に応答して変換するデジタル−アナログ変換回路と、 前記バッファメモリにアクセスするフレームクロック信
    号を生成するフレームクロック生成回路とを備え、 このフレームクロック生成回路は、前記バッファメモリ
    に格納された前記復調されたデータの量に従って分周制
    御信号を生成する分周制御回路と、 前記分周制御信号に基づいて所定周波数のクロック信号
    を分周し、第1の分周されたクロック信号を出力する第
    1の分周器と、 分周数が固定されている第2の分周されたクロック信号
    を出力する第2の分周器と、 前記第1及び第2の分周されたクロック信号の位相差を
    表わす位相制御信号を生成する位相比較器と、 前記位相制御信号に応答して周波数が前記バッファメモ
    リに格納された前記復調されたデータの量にしたがって
    変化し、前記第2の分周器に与えられる制御されたクロ
    ック信号を生成する電圧制御発振器と、 前記所定周波数のクロック信号と前記制御されたクロッ
    ク信号とを入力し、これら入力のいずれか一方を選択
    し、選択されたクロック信号を出力する第1のセレクタ
    と、 前記選択されたクロック信号を分周して前記フレームク
    ロック信号を生成する第3の分周器とを備えており、 前記再生すべきデータが前記第1のタイプのデータの場
    合、前記動作基準クロック信号の周波数は第1の値に設
    定され、前記セレクタは前記所定周波数のクロック信号
    を選択し、前記再生すべきデータが前記第2のタイプの
    データの場合、前記動作基準クロック信号の周波数は前
    記第1の値より低い第2の値に設定され前記第2のセレ
    クタは前記制御されたクロック信号を選択することを特
    徴とする信号処理回路。
  18. 【請求項18】 前記第1の値の周波数を有する第1の
    クロック信号と前記第2の値の周波数を有する第2のク
    ロック信号とを入力し、前記再生すべきデータのタイプ
    を示す信号に応じて前記第1及び第2のクロック信号の
    一方を選択して前記動作基準クロック信号として供給す
    る第2のセレクタをさらに有することを特徴とする請求
    項17に記載の信号処理回路。
  19. 【請求項19】 前記再生すべきデータが前記第1のタ
    イプのデータである場合、前記所定周波数のクロック信
    号が前記動作基準クロック信号として出力され、前記再
    生すべきデータが前記第2のタイプのデータである場
    合、前記フレームクロック信号が前記動作基準クロック
    信号として出力されることを特徴とする請求項17又は
    請求項18に記載の信号処理回路。
  20. 【請求項20】 前記再生すべきデータのタイプの特定
    を前記ディスクから読み出されるサブコードデータに基
    づいて行うことを特徴とする請求項17乃至請求項19
    のいずれかに記載の信号処理回路。
  21. 【請求項21】 少なくとも第1又は第2のタイプに分
    類されるディスクデータを再生するためのディスク再生
    装置において、 前記ディスクデータが記録されたディスクを回転させる
    ディスクモータと、 再生すべきデータを前記ディスクから読み取る光学式ピ
    ックアップと、 前記ディスクから読み取られたデータを復調する復調回
    路と、 前記復調されたデータを格納するバッファメモリと、 前記バッファメモリへのアクセスに使用されるフレーム
    クロック信号を生成するフレームクロック生成回路とを
    備え、 このフレームクロック生成回路は、前記バッファメモリ
    に格納された前記復調されたデータの量に従って分周制
    御信号を生成する分周制御回路と、 前記分周制御信号に基づいて所定周波数のクロック信号
    を分周し、第1の分周されたクロック信号を出力する第
    1の分周器と、 分周数が固定されている第2の分周されたクロック信号
    を出力する第2の分周器と、 前記第1と第2の分周されたクロック信号の位相差を表
    わす位相制御信号を生成する位相比較器と、 前記位相制御信号に応答して周波数が前記バッファメモ
    リに格納された前記復調されたデータの量にしたがって
    変化し、前記第2の分周器に与えられる制御されたクロ
    ック信号を生成する電圧制御発振器と、 前記所定周波数のクロック信号と前記制御されたクロッ
    ク信号とを入力し、これら入力された信号のいずれか一
    方を選択し、選択されたクロック信号を出力するセレク
    タと、 前記選択されたクロック信号を分周して前記フレームク
    ロック信号を生成する第3の分周器とを備えており、 前記再生すべきデータが前記第1のタイプのデータの場
    合、前記セレクタは前記所定周波数のクロック信号を選
    択し、前記再生すべきデータが前記第2のタイプのデー
    タの場合、前記セレクタは前記バッファメモリに格納さ
    れた前記復調されたデータの量に従って前記フレームク
    ロック信号の周波数を制御するように前記制御されたク
    ロック信号を選択することを特徴とするディスク再生装
    置。
  22. 【請求項22】 前記復調されたデータの量はバッファ
    メモリにおける現在の書き込みアドレスと読み出しアド
    レスの差によって決定されることを特徴とする請求項2
    1に記載のディスク再生装置。
  23. 【請求項23】 前記再生すべきデータのタイプの特定
    を前記ディスクから読み出されるサブコードデータに基
    づいて行うことを特徴とする請求項21又は請求項22
    に記載のディスク再生装置。
  24. 【請求項24】 ディスクモータによって回転されるデ
    ィスクに記録され、光学式ピックアップによって読み出
    される少なくとも第1のタイプのデータ又は第2のタイ
    プのデータに分類されるディスクデータを再生する信号
    処理回路において、 前記ディスクから読み取られたデータを復調する復調回
    路と、 前記復調されたデータを格納するバッファメモリと、 前記バッファメモリへのアクセスに使用されるフレーム
    クロック信号を生成するフレームクロック生成回路とを
    備え、 このフレームクロック生成回路は、前記バッファメモリ
    に格納された前記復調されたデータの量に従って分周制
    御信号を生成する分周制御回路と、 前記分周制御信号に基づいて所定周波数のクロック信号
    を分周し、第1の分周されたクロック信号を出力する第
    1の分周器と、 分周数が固定されている第2の分周されたクロック信号
    を出力する第2の分周器と、 前記第1と第2の分周されたクロック信号の位相差を表
    わす位相制御信号を生成する位相比較器と、 前記位相制御信号に応答して周波数が前記バッファメモ
    リに格納された前記復調されたデータの量にしたがって
    変化し、前記第2の分周器に与えられる制御されたクロ
    ック信号を生成する電圧制御発振器と、 前記所定周波数のクロック信号と前記制御されたクロッ
    ク信号とを入力し、これら入力された信号のいずれか一
    方を選択し、選択されたクロック信号を出力するセレク
    タと、 前記選択されたクロック信号を分周して前記フレームク
    ロック信号を生成する第3の分周器とを備えており、 前記再生すべきデータが前記第1のタイプのデータの場
    合、前記セレクタは前記所定周波数のクロック信号を選
    択し、前記再生すべきデータが前記第2のタイプのデー
    タの場合、前記セレクタは前記バッファメモリに格納さ
    れた前記復調されたデータの量に従って前記フレームク
    ロック信号の周波数を制御するように前記制御されたク
    ロック信号を選択することを特徴とする信号処理回路。
  25. 【請求項25】 前記復調されたデータの量はバッファ
    メモリにおける現在の書き込みアドレスと読み出しアド
    レスの差によって決定されることを特徴とする請求項2
    4に記載の信号処理回路。
  26. 【請求項26】 前記再生すべきデータのタイプの特定
    を前記ディスクから読み出されるサブコードデータに基
    づいて行うことを特徴とする請求項24又は請求項25
    に記載の信号処理回路。
  27. 【請求項27】 少なくとも第1又は第2のタイプに分
    類されるディスクデータを再生し、この第2のタイプの
    データは少なくとも圧縮された静止画データや圧縮され
    た動画データから構成された圧縮画像データを含むディ
    スク再生装置において、 前記ディスクデータが記録されたディスクを回転させる
    ディスクモータと、 再生すべきデータを前記ディスクから読み取る光学式ピ
    ックアップと、 前記ディスクから読み取られたデータを復調する復調回
    路と、 前記復調回路で復調されたデータを格納するバッファメ
    モリと、 前記バッファメモリから読み出された前記第2のタイプ
    のデータの前記復調されたデータを動作基準クロック信
    号に応答して伸長する少なくとも1つの伸長された静止
    画データ及び伸長された動画データを得る伸長回路とを
    備え、 再生すべきデータが前記第2のタイプのデータの場合、
    前記動作基準クロック信号の周波数を第1の値に設定
    し、再生すべきデータが前記第1のタイプのデータの場
    合には、前記動作基準クロック信号の周波数を前記第1
    の値よりも低い第2の値に設定することを特徴とするデ
    ィスク再生装置。
  28. 【請求項28】 前記再生すべきデータのタイプの特定
    を前記ディスクから読み出されるサブコードデータに基
    づいて行うことを特徴とする請求項27に記載のディス
    ク再生装置。
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