JP3586657B2 - ゲートバルブ並びに真空処理装置および方法 - Google Patents

ゲートバルブ並びに真空処理装置および方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲートバルブ、特に半導体ウエハ(以下、ウエハという)の処理を行う真空処理装置に使用されるゲートバルブに関し、更には真空処理装置および真空処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本件出願人は、先に特願平7−219467号(特願平5−342760号の分割)および特願平6−288720号の特許出願を行い、それらはそれぞれ特許第2649662号および特許第2657778号として成立した。
【0003】
前者には、弁箱内に設けた弁座に対接されるよう上記弁箱内に配置した弁デスクと、この弁デスクに連結した、上記弁箱内から弁箱外にベローズを介して上下動及び傾動自在に気密に突出する弁ロッドと、この弁ロッドを介して上記弁デスクを上記弁座に対向する位置と対向しない位置に移動自在ならしめ、上記弁デスクが上記弁座にこれから離間して対向する位置となった後、上記弁ロッドを傾動して上記弁デスクが上記弁座に押圧されるようにした、弁箱外部に設けた移動手段とより成り、上記移動手段が、ピストンシリンダと、このピストンシリンダのピストンロッドに連結されたヨークと、上記弁ロッドの上部に連結されたブロックと、このブロックの上面に形成した段部と、この段部と対向するよう上記ヨークの下面に形成した段部と、上記両段部間に傾斜して配置した断面菱形の板状カムと、上記ヨーク及びブロックを軸方向の相対移動を抑制するよう互いに連結するばねと、上記ブロックを上下動及び傾動自在にガイドするため上記ピストンシリンダの側面に形成したガイドとより成り、上記ヨークを上記ブロックに対して接近するよう押圧した際、上記板状カムが水平状となって上記弁ロッドが上記ブロックを中心として傾斜し、上記弁デスクが上記弁座に押圧されるようになるゲートバルブが記載されている。
【0004】
また、後者には、弁箱内に設けた弁座に対接されるよう上記弁箱内に配置した弁デスクと、この弁デスクに連結した、上記弁箱内から弁箱外にベローズを介して上下動及び傾動自在に気密に突出する弁ロッドと、この弁ロッドを介して上記弁デスクを上記弁座に対向する位置と対向しない位置に移動自在ならしめ、上記弁デスクが上記弁座にこれから離間して対向する位置となった後、上記弁ロッドを傾動して上記弁デスクが上記弁座に押圧されるようにした、弁箱外部に設けた移動手段とより成り、上記移動手段が、ピストンシリンダ装置と、このピストンシリンダ装置のピストンロッドと上記弁ロッドを互いに連結するためこれらの一方及び他方に夫々設けたローラ及びこのローラに係合する傾斜長孔と、上記ピストンロッド及び弁ロッドを軸方向に互いに離間するように抑制するばねと、上記弁ロッドを上下動及び傾動自在に案内するため上記ピストンシリンダ装置のシリンダに形成したガイドとより成り、上記ピストンシリンダ装置によって上記ピストンロッドを上記弁ロッドに対して接近するように押圧した際、上記ローラ及び傾斜長孔を介して上記弁ロッドが傾斜し、上記弁デスクが上記弁座に押圧されるようになるゲートバルブが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来品のゲートバルブにあっては、ゲートバルブ開放時における弁座面へ着座していない状態では、弁デスクと本体もしくはチャンバの内壁との間に隙間があり、プロセスガス等の腐食性ガスが弁デスクに回り込み、弁デスク表面、特に弁デスクに設けたOリング表面にコンタミが付着したり、プラズマアタックを受けてバルブのシール性が低下してしまうおそれがあった。この対策として装置を止めて弁デスク表面の清掃、特に弁座Oリングの交換を相当の頻度で実施することが必要とされ、装置の稼働率の低下を招くおそれがあった。
【0006】
本発明は、弁デスク表面、特にOリング表面に腐食性ガスが接触する面積,時間を小さくしてコンタミの付着を小さなものとし、プラズマアタックの影響を小さくしてシール時におけるシール性の確保を行うことのできるゲートバルブを提供することを目的とする。
【0007】
更に、本発明は、ウエハを搬送する時に弁デスク表面にコンタミが付着しないようにした状態下でウエハ搬送を行うようにしてウエハにコンタミが蒸発などによって再付着することが極力なくなるようにした真空処理装置および真空処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ピストンの上下動作を操作部に設けたガイド、例えばガイド用溝を連結装置であるローラにより案内して、そのストロークエンドを支点にして弁ロッドを回転動作させて弁デスクを傾動動作をさせるようにしたことに加え、例えばガイドの任意の位置に連結装置であるローラの移動を止めるためのストッパを取り付けることにより、その任意の位置にてもバルブの回転動作をさせることで、弁デスクを本体もしくはチャンバの内壁に任意の位置で密着させることにより、例えば、弁デスクが弁座に対向しない位置に移動した時にも弁デスクを弁座に押圧して弁デスクを保護することが出来るようにした。
【0009】
本発明は、具体的には、弁座に対接されるように配置した弁デスクと、この弁デスクに連結した、上下動および傾動する弁ロッドと弁ロッド受けであり、かつガイドに形成されたガイド溝に突設する枢軸を有するブロックと、この弁ロッドを介して前記弁デスクを前記ブロックによって受けて前記弁座に対向する位置と対向しない位置に移動自在ならしめ、前記弁デスクが前記弁座にこれから離間して対向する位置となったとき、前記弁ロッドを傾動させて前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようにした、第1の移動装置とより成り、かつ弁デスクを弁座方向に傾動させる連結装置を備え、前記連結装置のストロークエンドを支点として前記弁ロッドが傾動し、前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようになるゲートバルブにおいて、前記ガイドに設けたガイド溝に突出可能とされて突出することによって、連結装置のストローク動作を止めるストッパと、該ストッパを移動させてストローク動作止めを行わせる第2の移動装置とを設け、前記ストッパは前記弁デスクが前記弁座に対向しないストローク位置に移動したときに前記第2の移動装置によって移動されて前記連結装置のストローク動作を止め、この状態下で、前記第1の移動装置は前記弁デスクを傾動させ、前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようになるゲートバルブを提供する。
【0010】
本発明は、更には、弁座に対接されるように配置した弁デスクと、この弁デスクに連結した、上下動および傾動する弁ロッドと弁ロッド受けであり、かつガイドに形成されたガイド溝に突設する枢軸を有するブロックと、この弁ロッドを介して前記弁デスクを前記ブロックによって受けて前記弁座に対向する位置と対向しない位置に移動自在ならしめ、前記弁デスクが前記弁座にこれから離間して対向する位置となったとき、前記弁ロッドを傾動させて前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようにした、第1の移動装置とより成り、前記第1の移動装置が、ピストンシリンダ装置と、このピストンシリンダ装置のピストンロッドと前記弁ロッドを互いに連結し、かつ弁デスクを弁座方向に傾動させる連結装置と、前記ピストンロッドおよび弁ロッドを軸方向に互いに離間するように抑制するばねと、前記弁ロッドを上下動および傾動自在に案内するガイドとより成り、前記ピストンシリンダ装置によって前記ピストンロッドを前記弁ロッドに対し移動操作したとき、前記連結装置のストロークエンドを支点として前記弁ロッドが傾動し、前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようになるゲートバルブにおいて、前記ガイドに設けたガイド溝に突出可能とされて前記枢軸のストロークを止め、以って連結装置のストローク動作を止めるストッパと、該ストッパを移動させてストローク動作止めを行わせる第2の移動装置とを設け、前記ストッパは前記弁デスクが前記弁座に対向しないストローク位置に移動したときに前記第2の移動装置によって移動されて前記連結装置のストローク動作を止め、この状態下で、前記第1の移動装置は前記弁デスクを傾動させ、前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようになるゲートバルブを提供する。
【0011】
また、これらのゲートバルブを真空処理装置に適用した例を提供する。
【0012】
ピストンロッドと弁ロッドとを連結する連結装置は、上下動し、そのストロークの2点で(少なくとも1点はストロークエンドで)、ストローク動作を停止せしめられて停止点を支点として弁ロッドを回転動作させる構成を有し、具体的には、ローラとこのローラに係合する傾斜長孔が設けられた部材によって形成され、あるいは弁ロッドに連結されたブロックと、このブロックの面に形成した段部と、この段部と対向するようにして他の部材であるヨークの面に形成した段部と、両段部間に傾斜して配置した断面菱形の板状カムによって形成される。このように、連結装置は、回動支点を有し、回動支点を中心にして回動したときに弁座あるいはチャンバ内壁に向かって弁デスクを傾動させる傾動部分が形成された部材を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1〜図5において、1は弁箱本体または真空搬送室もしくは真空処理室(後述)のチャンバの内壁、2はこのチャンバ内壁1に設けた矩形状の弁座、3はこの弁座2に対接されるように配置した矩形板状の弁デスク、4は本体30の上部に設けたピストンシリンダ装置、5はそのピストン、6はピストン5の中央部下面から突出して設けたピストンロッド、7はシリンダ、8は弁デスク3に一体化された第1のステム21,第2のステム22を介して連結された弁ロッドを示す。
【0015】
本体30は蓋部31を有し、蓋部31に設けた孔32を弁ロッド8は貫通する。
【0016】
弁ロッド8の上部付近には弁ロッド受けであるブロック10が設けられる。蓋部31とブロック10によって形成される空間35には、蓋部31とブロック10とに連結された筒状ベローズ9が設けられる。
【0017】
このように、弁ロッド8の上部に、筒状ベローズ9を被さるようにブロック10が設けられ、このブロック10の両側に枢軸11を、弁座2に対する弁デスク3の押圧方向と直角の方向に伸びるように突設してある。この枢軸11にはローラ26が設けられる。
【0018】
この枢軸11を案内する所定長さのストロークを有するガイド溝12が形成されたガイド23が円筒ガイド部材24に形成される。ガイド溝12はピストンシリンダ装置4のシリンダ7の内側面に夫々設けるようにすることもできる。ピストンシリンダ装置4を付勢してピストンロッド6を下降させれば、後述する連結手段13(あるいは連結装置)を介して枢軸11がガイド溝12によって案内されて下降し、図6および図7に示すように、ガイド溝12の下端であるストロークエンド位置で、枢軸11が支持されている状態でブロック10を矢印A方向に押圧すれば枢軸11を中心として、すなわちストロークエンド位置を中心として弁ロッド8が傾動し、この弁ロッド8の下端に連結された弁デスク3が矢印B方向に移動し、弁座2に押圧される。弁座2にはその表面にOリング40が設けてあり、気密性のある封止がなされることになる。
【0019】
連結手段13は、ピストン5の中央部下面から垂下せしめたピストンロッドによって構成することができ、ピストンロッド6は図4に示すようにT字状をなした部材であり、ピストンロッド6が挿入されるよう弁ロッド8の上端部に形成した二叉部14と、この二叉部14によって枢支軸15を介して回動自在に枢支したローラ16と、このローラ16が係合するようピストンロッド6に貫通して設けた傾斜長孔17と、ピストン5と弁ロッド8を軸方向に互いに離間するよう抑制するため両者間に介挿された伸長ばね18とにより構成する。
【0020】
このような構成を有するゲートバルブ100は、弁を閉じるときは、ピストンシリンダ装置4を付勢して図1および図2に示す位置からピストンロッド6を下降せしめれば同時に伸長ばね18を介して弁ロッド8が一体に下降し、その結果図6および図7に示すように弁デスク3が弁座2に対向する位置に下降し、この位置で枢軸11のローラ26がガイド溝12の下端であるストロークエンド位置に接して位置決めされるようになる。
【0021】
この状態では弁ロッド8はそれ以上下降しないが、ピストンロッド6は伸長スプリング18を圧縮しながら更に下降を続け、ローラ16が傾斜長孔17に沿って次第に左方に移動され、この移動により弁ロッド8が枢軸11を中心として、すなわちストロークエンド位置を中心として矢印A方向に傾動し、この結果、弁ロッド8の下端に連結された弁デスク3が矢印B方向に移動して弁座2に強く押圧されることになる。
【0022】
なお、この状態でピストンシリンダ装置4によるピストンロッド6の下降を停止すれば、弁デスク3は弁座2に押圧された状態に維持される。
【0023】
弁を開く場合には、ピストンシリンダ装置4を付勢してピストンロッド6を上昇せしめる。この場合、弁ロッド8は、弁座2と弁デスク3間の摩擦力が大きいため直ちに上昇することはなく、一方ピストンロッド6は伸長ばね18の作用により弁ロッド8から離間する方向に抑制されているから直ちに上昇し、上記ローラ16が傾斜長孔17に沿って右方に移動し、その結果、弁ロッド8の傾斜が解除され、弁デスク3が上記矢印B方向と反対方向に移動して弁座2から離れる。
【0024】
その後更にピストンロッド6が上昇すればローラ16の枢支軸15を介して弁ロッド8が弁デスク3と共に上昇し、図1及び図2に示すように弁が開くようになる。
【0025】
なお、実施例においては上記ガイド溝12及び枢軸11が弁デスク3に対向する弁座2の面に対応する線上またはその近傍に位置せしめるようにするのが好ましい。
【0026】
このようにすれば、弁デスク3が上記弁座2に接する位置で弁デスク3の移動の軌跡が弁座2の面に対し略垂直となり、片当たりがないようになる。円筒ガイド部材24(シリンダ7を延長してシリンダ7を使用してもよい)の背面に接して、第2のピストンシリンダ装置41となる移動装置(あるいは移動手段)を設置する支持体42が設けられる。このピストンシリンダ装置41は、ストッパシリンダを備え、これに圧縮空気(圧空)が投入される。この支持体42および円筒ガイド部材24には、水平方向に、すなわち弁ロッド8に向けて孔43が設けられる。
【0027】
この孔43内にはストッパ44が設けられ、このストッパ44は、ピストンシリンダ装置41のピストン45に連結され、ストッパシリンダに投入された圧空によってガイド溝12内に突出移動可能され、またストッパシリンダ内部のバネ49により元の位置に戻される。これらの動作はピストンシリンダ装置41に対する制御装置であるコンピュータによってコンピュータコントロールされる。
【0028】
ストッパ44の設けられる位置は、ガイド溝12のストロークの途中であり、枢軸11、すなわち連結装置13のストローク途中で連結装置13の上下動作の内、ストローク動作を止めることになる。
【0029】
第2の移動装置であるピストンシリンダ装置41は、ストッパ44を突出移動させてストローク動作止めを行わせることになる。
【0030】
ストッパ44は、弁デスク3が弁座2に対向しないストローク位置に移動したときに第2の移動装置によって移動されて連結手段13の枢軸11のストローク動作を止め、この状態下で、第1の移動装置であるピストンシリンダ装置4はピストンロッド6に設けたローラ16が傾斜長孔17に沿って左方に移動し、その結果、この移動により弁ロッド8が枢軸11を中心として、ストローク途中のストッパ点で矢印A方向に傾動され、弁ロッド8の下端に連結された弁デスク3が矢印B方向に移動して弁座2に強く押圧されることになる。
【0031】
弁の開放は前述した方法によって行えばよい。
【0032】
以上のように、本実施例によれば、ガイド23に突出するストッパ44と、該ストッパ44を突出移動させる他のピストンシリンダ装置41が設けられ、ストッパ44は、前記弁デスクが前記弁座に対向しない位置に移動したとき、他のピストンシリンダ装置41によってガイド23のガイド溝12に突出移動され、第1の移動手段によって、ローラ16および傾斜長孔17を介して弁ロッド8を傾動せしめ、弁デスク3が前記弁座に押圧されるようになる。
【0033】
図8は、傾動手段についての他の実施例を示し、この例においては上記ローラ16及び傾斜長孔17を用いる代わりに上記弁ロッド8の二叉部14と上記ピストンロッド6に夫々その端部を回動自在に枢支した傾斜リンク19を用いている。即ち、この実施例では、二叉部14の内側と、この二叉部14に挿入されているピストンロッド6の対向面間に夫々傾斜リンク19が配置されており、この傾斜リンク19の一端は二叉部14の内側面の前端部(図8において下部)に回動自在に枢支され、他端は二叉部14の内側面の後端部(図8において上部)に回動自在に枢支されている。従ってピストンロッド6が弁ロッド8に相対的に押し下げられると、傾斜リンク19が傾斜し、ピストンロッド6の上部が二叉部14に相対的に後方に(図8において上方)に移動され、ピストンロッド6の下部は枢支軸15を中心として前方(図8において下方)に移動されるようになる。
【0034】
この例にあっても、ストッパ44および他のピストンシリンダ装置41を設けてストローク途中において連結手段13のストローク動作を止め、ピストンロッド6が弁ロッド8に相対的に押し下げられると、傾斜リンク19が傾斜し、ピストンロッド6の上部が二叉部14に相対的に後方に移動され、ピストンロッド6の下部は枢支軸15を中心として前方に移動されるようになる。
【0035】
他の構成は、特にストッパ44およびピストンシリンダ装置41を設けることについては、先に説明した実施例と同様である。
【0036】
他の実施例について図面に基づいて説明する。
【0037】
図9〜図13において、51は弁箱または真空搬送室もしくは真空処理室(後述)のチャンバ内壁、52はこのチャンバ内壁51に設けた矩形状の弁座、53はこの弁座52に対接されるように配置した矩形板の弁デスク、54は本体80の上部に設けたピストンシリンダ、56はピストンロッド、57はこのピストンロッド56の上部に連結したヨーク、58は弁デスク53に第1のステム71,第2のステム72を介して連結した弁ロッドを示す。
【0038】
本体80は箱部もしくは蓋部81を有し、蓋部81に設けた孔82を弁ロッド58が貫通する。
【0039】
弁ロッド58の上部付近には弁ロッド受けであるブロック60が設けられる。ブロック60と蓋部81によって形成される空間85には、ステム案内部材83とブロック60とに連結された筒状ベローズ59が設けられる。
【0040】
弁ロッド58の上部にブロック60を連結し、このブロック60の両側中心線上に枢軸61を、弁座52に対する弁デスク53の押圧方向と直角の方向に延びるよう突設し、この枢軸61をガイドする所定長さのガイド溝62を左右2つのピストンシリンダ54の側面中心線上に夫々設け、ピストンシリンダ54の側面に形成したガイド溝62の下端によって枢軸61が支持されている状態でブロック60を図9に示す矢印A方向に押せば枢軸61を中心として弁ロッド58が傾動し、この弁ロッド58の下端に連結された弁デスク53が図9の矢印B方向に移動し弁座52に押圧されるようにする。
【0041】
更に、ブロック60に溝63を形成し、この溝63内に引張ばね65を配置すると共に、ヨーク57の弁座52側の側面に垂下部分64を設け、この垂下部分64に引張ばね65の一端を取り付け、他端をブロック60に固定する。
【0042】
また、ブロック60の上面及びヨーク57の下面に夫々対向する段部66a,66bを形成し、両者間に断面が菱形の板状カム67を傾斜して配置せしめ、ピストンシリンダ54のピストンロッド56によってヨーク57を下降せしめた場合、ブロック60と共に下降し、ブロック60の枢軸61がピストンシリンダ54の側面に形成したガイド溝62の下端に接するようになった状態で、更にヨーク57をブロック60に向かって押し下げた場合、上記傾斜した板状カム67が略水平となりその結果ブロック60が枢軸61を中心として引張ばね65のばね力に抗して矢印A方向に移動されるようにする。
【0043】
なお、板状カム67と引張ばね65の配置関係は、図9に示すように常時ハの字形を形成するように定めるのが好ましい。
【0044】
ゲートバルブ100は上記のような構成であるから、弁を閉じるときは、ピストンシリンダ装置54を操作してヨーク57を下降せしめれば同時にブロック60が引張ばね65によってヨーク57の垂下部分64に摩擦結合されたまま一体に下降し、その結果図9,図10に示すように弁デスク53が弁座52に対向する位置に下降し、この位置で枢軸61が上記ガイド溝62の下端に接して位置決めされるようになる。
【0045】
この状態ではブロック60はそれ以上下降しないが、ヨーク57は更に下降を続け、ヨーク57がブロック60に対して押し下げられ、傾斜している板状カム67が略水平となり、これに伴ってブロック60が引張ばね65のばね力に抗して水平方向に移動され、この移動によりブロック60が枢軸61を中心として引張ばね65のばね力に抗して矢印A方向に傾動し、この結果、弁ロッド58の下端に連結された弁デスク53が矢印B方向に移動して弁座52に強く押圧されるようになる。
【0046】
なお、この状態でピストンシリンダ装置54によるヨーク57の下降を停止すれば、弁デスク53は弁座52に押圧された状態に維持される。
【0047】
弁を開く場合には、ピストンシリンダ装置54を操作してヨーク57を上昇せしめる。この場合、ブロック60は、弁座52と弁デスク53間の摩擦力が大きいため直ちに上昇することはなく、一方ブロック60の側面はヨーク57の垂下部分14から離間して両者は摩擦結合されていないためヨーク57のみがブロック60に相対的に上方に引き離されるようになり、この結果引張ばね65の作用により板状カム67が再び傾斜し、同時に弁ロッド58の傾斜が解除され、弁デスク53が矢印B方向と反対方向に移動して弁座52から離れ、続いてヨーク57と共にブロック60が弁デスク53と共に上昇し、図12に示すように弁が開くようになる。
【0048】
ピストンシリンダ装置54の背面に接して、第2のピストンシリンダ装置141となる移動装置(移動手段)を設置され、ピストンシリンダ装置54のシリンダ142には、水平方向に、すなわち弁ロッド58に向けて孔143が設けられる。
【0049】
この孔143内にはストッパ144が設けられ、このストッパ144は、ピストンシリンダ装置141のピストン145に連結され、一体化され、ガイド溝62内に突出移動可能になる。また、ストッパシリンダ内部のバネ49により元の位置に戻される。これらの動作はピストンシリンダ装置141に対する制御装置であるコンピュータによってコンピュータコントロールされる。
【0050】
ストッパ144の設けられる位置は、ストロークの途中であり、枢軸61、すなわち連結装置63のストローク途中で連結装置63の上下動作の内、ストローク動作を止めることになる。
【0051】
第2の移動装置であるピストンシリンダ装置141は、ストッパ144を突出移動させてストローク動作止めを行わせることになる。146はピストンシリンダ装置141のシリンダである。
【0052】
ストッパ144は、弁デスク58が弁座52に対向しないストローク位置に移動したときに第2の移動装置によって移動されて連結装置63の枢動61のストローク動作を止め、この状態下で、第1の移動装置であるピストンシリンダ装置54はピストンロッド56に設けた板状カム67を水平に移動せしめ、その結果、この移動により弁ロッド58が枢軸61を中心として、ストローク途中のストッパ点で矢印A方向に傾動し、弁ロッド58の下端に連結された弁デスク53が矢印B方向に移動して弁座52に強く押圧されることになる。
【0053】
弁の開放は前述した方法によって行えばよい。
【0054】
図14は、図1〜図5に示すゲートバルブ100の動作ステップを示す図である。
図14に(i)〜(iv)に示す1サイクル動作は次のようになされる。
【0055】
図14(i) ゲートバルブの閉動作
1)ピストンシリンダ装置41のシリンダ閉側に圧空投入
2)ゲートバルブ100の閉動作
3)弁座2に弁デスク3(弁体)着座
シリンダ閉側に圧空投入することにより、ガイド23のガイド溝12に沿ってローラ26が上昇し、ローラ26がストロークエンド位置(終点)に着くと、ブロック10,弁ロッド8,ステム22,21が回転動作して、弁座2に弁デスク3を着座させる。
【0056】
図14(ii) ゲートバルブの開動作
4)シリンダ開側に圧空投入
5)ゲートバルブ100の開動作
シリンダ閉側への圧空投入を止め、シリンダ開側に圧空を投入することによりブロック10,弁ロッド8,ステム22,21の回動動作が戻って弁ロッド8は垂直になりゲートバルブ100は開放される。
【0057】
図14(iii) ゲートバルブストローク移動
6)シリンダ開側への圧空投入継続
弁ロッド8,弁デスク3が上昇する(図10の場合)。
(逆方向に設置すれば下降する。通常、図とは逆方向に放置される。)
【0058】
図14(iv) 移動位置における着座
7)ストッパシリンダに圧空投入
8)ストッパ突出移動
9)ゲートバルブ閉動作
10)内壁に弁デスク3が着座
ストッパシリンダに圧空を投入することによりストッパ44がガイド23のガイド溝12内に突出移動する。この状態下で、シリンダ閉側に圧空を投入することによりガイド溝12の終点がストッパ44の位置に移行し、その位置にてブロック10,弁ロッド8,ステム22,21が回転動作して、弁デスク3が内壁1に着座状態となる。この状態では弁デスク3の表面に設けたOリングが内壁1に押圧されて密着する。
【0059】
図14(iii) ゲードバルブ着座開放
11)ゲートバルブ着座開放
12)ストッパシリンダの圧空開放
シリンダ閉側への圧空を止めてシリンダ開側への圧空を投入することにより、ブロック10,弁ロッド8,ステム22,21の回転動作が戻って垂直になり、弁デスク3が内壁1の着座面から離れる。その後、ストッパシリンダへの圧空を止めると、ストッパシリンダ内部のバネによってストッパ44が引き込まれ、ガイド溝12の外に位置に戻される。
【0060】
以上のように、ゲートバルブ100の弁デスク3は弁座2への着座と共に、内壁1に着座が可能になる。これによって弁デスク3とチャンバの内壁1との間に隙間をなくすことができるようになり、プロセスのガス等の腐食性ガスの弁デスク3への回り込みを防止することが可能になる。
【0061】
図15および図16は、前述したゲートバルブ100を半導体の真空処理装置200に適用した例を示すブロック図である。
【0062】
半導体処理装置200は、真空搬送室91に1つもしくは複数の真空処理室92が隣接して設けられ、この間の開口部93にゲートバルブ100が設けられる構成であることがよく知られている。
【0063】
本発明の実施例である真空処理装置200は、開口部93を形成する内壁1、該内壁1に形成された弁座2、該弁座2に対接されるように配置された弁デスク3,開口部93を選択的に開閉するゲートバルブ100を備える。94はロードロック室である。また、ロードロック室の入口部、出口部にもゲートバルブ100が設けられる。
【0064】
ゲートバルブ100は、前述したように弁ロッド8を介して弁デスク3を弁座2に対向する位置と対向しない位置に移動自在ならしめられる。弁デスク3が弁座2から離して対向する位置になったとき、弁ロッド8を傾動させて弁デスク3が、すなわちOリング40が、弁座2に押圧されるようにされる。また、図16の状態からゲートバルブが内壁1に沿って移動されて弁デスク3が弁座2に対向しない位置になったとき、ストッパ44を突出移動させることによって、弁ロッド8,弁デスク3を傾動させて弁デスク3が弁座2に図14に示すようにして押圧されるようにされる。弁デスク3が弁座2に押圧されている状態下で、真空搬送室91内に設けた搬送ロボット95によって真空搬送物91と真空処理室92との間でウエハの搬送授受を行う。
【0065】
このようにウエハの搬送授受を行う時に、弁デスク3を本体もしくはチャンバ内壁1に任意の位置で密着させることにより弁デスク3をウエハの搬送に伴うコンタミから保護することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、弁デスクが弁座に対向しない位置において弁デスクは内壁に着座することが可能になるので、弁デスクの表面、特にOリング表面に腐食性ガスが接触する面積,時間が小さくなり、コンタミの付着が小さなものとすることができる。これによって、プラズマアタックの影響を小さくしてシール時におけるシール性を確保できるゲートバルブを提供できる。
【0067】
また、本発明によれば、このようなゲートバルブをウエハ処理時に採用することによって、弁デスク表面にコンタミが付着しないようにした状態下で、ウエハ搬送を行うようにしてウエハにコンタミが蒸発などによって再付着することが極力なくなるようにした真空処理装置および真空処理方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】弁が開いた状態における本発明のゲートバルブの縦断側面図である。
【図2】弁が開いた状態における本発明のゲートバルブの側面図である。
【図3】弁が閉じる直前の状態における本発明のゲートバルブの縦断正面図である。
【図4】弁が閉じる直前の状態における本発明のゲートバルブの正面図である。
【図5】弁が閉じる直前の状態における本発明のゲートバルブの斜視図である。
【図6】弁が閉じる直前の状態における本発明のゲートバルブの縦断側面図である。
【図7】弁が閉じる直前の状態における本発明のゲートバルブの側面図である。
【図8】本発明のゲートバルブの他の実施例におけるピストンロッド部の横断平面図である。
【図9】弁が閉じる直前の状態における本発明のゲートバルブの縦断側面図である。
【図10】弁が閉じる直前の状態における本発明のゲートバルブの縦断正面図である。
【図11】弁を開いた状態における本発明のゲートバルブの正面図である。
【図12】本発明のゲートバルブのピストンシリンダ部分の斜視図である。
【図13】本発明のゲートバルブのブロック部分の斜視図である。
【図14】ゲードバルブ動作ステップ図である。
【図15】真空処理装置の概要を示す構成ブロック図である。
【図16】図15のゲート部分の拡大図である。
【符号の説明】
1、51…内壁、2…弁座、3…デスク、4…ピストンシリンダ装置、5…ピストン、6…ピストンロッド、7…シリンダ、8…弁ロッド、9…筒状ベローズ、10…ブロック、11…枢軸、12…ガイド溝、13…連結手段、14…二叉部、15…枢支軸、16、26…ローラ、17…傾斜長孔、18…伸長ばね、19…傾斜リンク、21,22…ステム、23…ガイド、24…円筒ガイド部材、40…Oリング、41…第2のピストンシリンダ装置、44…ストッパ、91…真空搬送物、92…真空処理室、93…開口部、100…ゲートバルブ。

Claims (6)

  1. 弁座に対接されるように配置した弁デスクと、この弁デスクに連結した、上下動および傾動する弁ロッドと弁ロッド受けであり、かつガイドに形成されたガイド溝に突設する枢軸を有するブロックと、この弁ロッドを介して前記弁デスクを前記ブロックによって受けて前記弁座に対向する位置と対向しない位置に移動自在ならしめ、前記弁デスクが前記弁座にこれから離間して対向する位置となったとき、前記弁ロッドを傾動させて前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようにした、第1の移動装置とより成り、かつ弁デスクを弁座方向に傾動させる連結装置を備え、前記連結装置のストロークエンドを支点として前記弁ロッドが傾動し、前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようになるゲートバルブにおいて、
    前記ガイドに設けたガイド溝に突出可能とされて前記枢軸のストロークを止め、以って連結装置のストローク動作を止めるストッパと、該ストッパを移動させてストローク動作止めを行わせる第2の移動装置とを設け、
    前記ストッパは前記弁デスクが前記弁座に対向しないストローク位置に移動したときに前記第2の移動装置によって移動されて前記連結装置のストローク動作を止め、この状態下で、前記第1の移動装置は前記弁デスクを傾動させ、前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようになることを特徴とするゲートバルブ。
  2. 弁座に対接されるように配置した弁デスクと、この弁デスクに連結した、上下動および傾動する弁ロッドと弁ロッド受けであり、かつガイドに形成されたガイド溝に突設する枢軸を有するブロックと、この弁ロッドを介して前記弁デスクを前記ブロックによって受けて前記弁座に対向する位置と対向しない位置に移動自在ならしめ、前記弁デスクが前記弁座にこれから離間して対向する位置となったとき、前記弁ロッドを傾動させて前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようにした、第1の移動装置とより成り、前記第1の移動装置が、ピストンシリンダ装置と、このピストンシリンダ装置のピストンロッドと前記弁ロッドを互いに連結し、かつ弁デスクを弁座方向に傾動させる連結装置と、前記ピストンロッドおよび弁ロッドを軸方向に互いに離間するように抑制するばねなどの抑制手段と、前記弁ロッドを上下動および傾動自在に案内するガイドとより成り、前記ピストンシリンダ装置によって前記ピストンロッドを前記弁ロッドに対し移動操作したとき、前記連結装置のストロークエンドを支点として前記弁ロッドが傾動し、前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようになるゲートバルブにおいて、
    前記ガイドに設けたガイド溝に突出可能とされて前記枢軸のストロークを止めて、以って連結装置のストローク動作を止めるストッパと、該ストッパを移動させてストローク動作止めを行わせる第2の移動装置とを設け、
    前記ストッパは前記弁デスクが前記弁座に対向しないストローク位置に移動したときに前記第2の移動装置によって移動されて前記連結装置のストローク動作を止め、この状態下で、前記第1の移動装置は前記弁デスクを傾動させ、前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようになることを特徴とするゲートバルブ。
  3. 弁座に対接されるように配置した弁デスクと、この弁デスクに連結した、上下動および傾動する弁ロッドと弁ロッド受けであり、かつガイドに形成されたガイド溝に突設する枢軸を有するブロックと、この弁ロッドを介して前記弁デスクを前記ブロックによって受けて前記弁座に対向する位置と対向しない位置に移動自在ならしめ、前記弁デスクが前記弁座にこれから離間して対向する位置となったとき、前記弁ロッドを傾動させて前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようにした、移動手段とより成り、前記移動手段が、ピストンシリンダ装置と、このピストンシリンダ装置のピストンロッドと前記弁ロッドを互いに連結するためこれらの一方および他方に夫々設けたローラおよびこのローラに係合する傾斜長孔と、前記ピストンロッドおよび弁ロッドを軸方向に互いに離間するように抑制するばねと、前記弁ロッドを上下動および傾動自在に案内するためのガイドとよりなり、前記ピストンシリンダ装置によって前記ピストンロッドを前記弁ロッドに対して接近するように押圧した際、前記ローラおよび傾斜長孔を介して前記弁ロッドが傾動し、前記弁デスクが前記弁座に押圧されるゲートバルブにおいて、
    前記ガイドに設けたガイド溝に突出可能とされて前記枢軸のストロークを止めるストッパと、該ストッパを突出移動させる他のピストンシリンダとを設け、
    前記ストッパは、前記弁デスクが前記弁座に対向しない位置に移動したとき、前記他のピストンシリンダによって前記ガイドに突出移動され、前記移動手段によって、前記ローラおよび傾斜長孔を介して前記弁ロッドを傾動せしめ、前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようになることを特徴とするゲートバルブ。
  4. 弁座に対接されるように配置した弁デスクと、この弁デスクに連結した、上下動および傾動する弁ロッドと弁ロッド受けであり、かつガイドに形成されたガイド溝に突設する枢軸を有するブロックと、この弁ロッドを介して前記弁デスクを前記ブロックによって受けて前記弁座に対向する位置と対向しない位置に移動自在ならしめ、前記弁デスクが前記弁座にこれから離間して対向する位置となったとき、前記弁ロッドを傾動させて前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようにした、移動手段とより成り、前記移動手段が、ピストンシリンダと、このピストンシリンダのピストンロッドに連結されたヨークと、前記弁ロッドの上部に連結されたブロックと、このブロックの上面に形成した段部と、この段部と対向するよう前記ヨークの下面に形成した段部と、前記両段部間に傾斜して配置した断面菱形の板状カムと、前記ヨークおよびブロックを軸方向の相対移動を抑制するよう互いに連結するばねと、前記ブロックを上下動および傾動自在に案内するためのガイドとによりなり、前記ヨークを上記ブロックに対して接近するよう押圧した際、前記板状カムが水平状となって前記ロッドが前記ブロックを中心として傾動し、前記弁デスクが前記弁座に押圧されるゲートバルブにおいて、
    前記ガイドに設けたガイド溝に突出可能とされて前記枢軸のストロークを止めるストッパと、該ストッパを突出移動させる他のピストンシリンダとを設け、
    前記ストッパは、前記デスクが前記弁座に対向しない位置に移動したとき、前記他のピストンシリンダによって前記ガイドに突出移動され、前記移動手段によって、上記板状カムが水平状になって前記弁ロッドが前記ブロック中心として傾動し、前記デスクが前記弁座に押圧されるようになることを特徴とするゲートバルブ。
  5. ウエハを搬送する真空搬送室と、この真空搬送室に隣接した1つもしくは複数の真空処理室とを有し、真空搬送室と真空処理室とを分離するとともに連通させる開口部を形成した内壁と、該内壁に形成された弁座、該弁座に対接されるように配置された弁デスク、該弁デスクに連結した上下動および傾動する弁ロッドを備え、前記開口部を選択的に開閉するゲートバルブとを有する真空処理装置において、
    前記ゲートバルブは請求項1から4のいずれかのゲートバルブであること
    を特徴とする真空処理装置。
  6. ウエハを搬送する真空搬送室と、この真空搬送室に隣接した1つもしくは複数の真空処理室とを有し、真空搬送室と真空処理室とを分離するとともに連通させる開口部を形成し内壁と、該内壁に形成された弁座、該弁座に対接されるように配置された弁デスク、該弁デスクに連結した上下動および傾動する弁ロッドを備え、前記開口部を選択的に開閉するゲートバルブとを有する真空処理装置を使用した真空処理方法において、
    請求項1から4のいずれかのゲートバルブを使用して、前記弁ロッドを介して前記弁デスクを前記弁座に対向する位置と対向しない位置に移動自在ならしめ、前記弁デスクが前記弁座にこれから離間して対向する位置となったとき、前記弁ロッドを傾動させて前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようになし、かつ前記弁デスクが前記弁座に対向しない位置になったとき、弁デスクを傾動させて前記弁デスクが前記弁座に押圧されるようになし、前記弁デスクが前記弁座に押圧されている状態下で、前記真空搬送物と前記真空処理室との間でウエハの搬送授受を行うこと
    を特徴とする真空処理方法。
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