JP6178845B2 - ゲートバルブ - Google Patents
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Description
本発明は、真空装置において用いられるゲートバルブに関する。
この種のゲートバルブにおいて、リンク機構を介してシャフトに弁体を接続し、シャフトの昇降及びリンク機構の動作に基づいて、弁体によりゲート(開口部)を開閉するものがある(特許文献1参照)。特許文献1に記載のものでは、シャフトを上昇させて真空室の壁面に弁体を当接させ、壁面方向への弁体の移動を規制した状態でシャフトをさらに上昇させ、リンク機構によりゲート方向へ弁体を移動させている。
ところで、特許文献1に記載のものでは、弁体が真空室の壁面に当接してさらに摺動するとともに、リンク機構において構成部材が互いに摺動する。このため、真空室内でのパーティクルの発生が避けられず、未だ改善の余地を残すものとなっている。
本発明は、こうした課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、真空室内でのパーティクルの発生を抑制することのできるゲートバルブを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
第1の手段は、真空室に形成された開口部を開閉するゲートバルブであって、前記真空室の内部に配置され、前記開口部に対応した形状を有する弁体と、前記真空室に形成された貫通孔を通じて前記真空室の外部から内部へ前記開口部の開口方向に交差する第1方向に沿って挿通され、前記弁体に接続された移動部材と、前記移動部材のうち前記真空室の外部にある部分を密閉状態で覆い、且つ前記第1方向に沿って伸縮可能な覆い部材と、前記真空室の外部に配置され、前記覆い部材と前記貫通孔の周囲との間をシールするシール部材と、前記真空室の外部に配置され、前記移動部材(及び前記覆い部材)を介して、前記第1方向へ前記弁体を往復動させる第1駆動機構と、前記真空室の外部に配置され、前記移動部材(及び前記覆い部材)を介して、前記開口部の開口方向である第2方向へ前記弁体を往復動させる第2駆動機構と、前記第2駆動機構により前記弁体を往復動させる際に、前記シール部材によりシールした状態を維持しつつ、前記覆い部材と前記貫通孔の周囲とを相対移動させる相対移動機構と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、移動部材が、真空室に形成された貫通孔を通じて真空室の外部から内部へ挿通され、且つ開口部の開口方向に交差する第1方向に沿って挿通されている。移動部材は、真空室の内部に配置された弁体に接続されている。移動部材のうち真空室の外部にある部分が、覆い部材により密閉状態で覆われている。真空室の外部に配置されたシール部材により、覆い部材と貫通孔の周囲との間がシールされている。このため、真空室の外部から内部へ挿通された移動部材を含めて、真空室及び覆い部材内を密閉状態に維持することができる。
そして、真空室の外部に配置された第1駆動機構により、移動部材(及び覆い部材)を介して、上記第1方向へ弁体が往復動させられる。このため、開口部に対向する位置と、開口部に対向する位置から外れた位置との間で、弁体を移動させることができる。ここで、覆い部材は第1方向に沿って伸縮可能となっているため、覆い部材と貫通孔の周囲との間をシールしつつ、真空室の外部に配置された第1駆動機構により、弁体を第1方向へ往復動させることができる。
また、真空室の外部に配置された第2駆動機構により、移動部材(及び覆い部材)を介して、開口部の開口方向である第2方向へ弁体が往復動させられる。弁体は、開口部に対応した形状を有している。このため、開口部を弁体により閉じた位置と、開口部を弁体により開いた位置との間で、弁体を移動させることができる。ここで、第2駆動機構により弁体が往復動させられる際に、シール部材によりシールされた状態が維持されつつ、相対移動機構により覆い部材と貫通孔の周囲とが相対移動させられる。このため、覆い部材と貫通孔の周囲との間をシールしつつ、真空室の外部に配置された第2駆動機構により、弁体を第2方向へ往復動させることができる。したがって、真空室内で弁体や駆動機構の構成部材等が摺動する箇所をなくすことができ、真空室内でのパーティクルの発生を抑制することができる。
第2の手段では、前記相対移動機構は、前記第2駆動機構により前記弁体を往復動させる際に、前記シール部材によりシールした状態を維持しつつ、前記覆い部材又は前記貫通孔の周囲と、前記シール部材とを摺動させる。
上記構成によれば、シール部材によりシールされた状態が維持されつつ、覆い部材又は貫通孔の周囲と、シール部材とが摺動させられることにより、移動部材(及び覆い部材)を介して弁体を第2方向へ往復動させることができる。
第3の手段では、前記相対移動機構は、前記第2駆動機構により前記弁体を往復動させる際に、前記シール部材によりシールした状態を維持しつつ、前記覆い部材を移動させて前記覆い部材の移動方向に前記シール部材を変形させる。
上記構成によれば、第2駆動機構により弁体が往復動させられる際に、シール部材によりシールされた状態が維持されつつ、覆い部材が移動されて覆い部材の移動方向にシール部材が変形させられる。このため、覆い部材又は貫通孔の周囲と、シール部材との摺動量を減少させることができ、真空室内でのパーティクルの発生をさらに抑制することができる。
第4の手段では、前記相対移動機構は、前記第2駆動機構により前記弁体を往復動させる際に、前記シール部材によりシールした状態を維持しつつ、前記覆い部材を移動させて前記覆い部材の移動方向に前記シール部材を変形させ且つ、前記覆い部材及び前記貫通孔の周囲と、前記シール部材とを摺動させない。
上記構成によれば、第2駆動機構により弁体が往復動させられる際に、シール部材によりシールされた状態が維持されつつ、覆い部材が移動されて覆い部材の移動方向にシール部材が変形させられ、且つ、覆い部材及び貫通孔の周囲と、シール部材とが摺動させられない。このため、覆い部材及び貫通孔の周囲と、シール部材との摺動をなくすことができ、真空室内でのパーティクルの発生を一層抑制することができる。
第5の手段では、前記相対移動機構は、前記第2駆動機構により前記弁体を往復動させる際に、前記シール部材によりシールした状態における前記シール部材の変形量を確保しつつ、前記覆い部材と前記貫通孔の周囲とを相対移動させる。
上記構成によれば、第2駆動機構により弁体が往復動させられる際に、シール部材によりシールした状態におけるシール部材の変形量が確保される。このため、覆い部材と貫通孔の周囲との間を、シール部材により安定してシールすることができる。
具体的には、第6の手段のように、前記相対移動機構は、第1係合部と第2係合部との組を2組備え、前記第1係合部及び前記第2係合部は、前記覆い部材及び前記貫通孔の周囲にそれぞれ設けられて互いに係合し、前記2組は、前記第2方向に対して平行に延び、且つ前記貫通孔を挟んで設けられ、前記第1係合部及び前記第2係合部は、前記第2方向に平行な方向への相対移動が許容され、且つ前記第1方向への相対移動が規制されているといった構成を採用することができる。
第7の手段では、前記相対移動機構は、前記移動部材の前記第1方向への往復動を許容し且つ前記第1方向に対する前記移動部材の傾きを規制するガイド部を備える。
上記構成によれば、相対移動機構が備えるガイド部により、第1方向に対する移動部材の傾きが規制される。このため、移動部材を介して弁体により開口部を閉じる際に、開口部への弁体の押し付けが緩むことを抑制することができる。したがって、剛性の高い移動部材を用いない場合であっても、弁体による開口部の密閉性を向上させることができる。なお、ガイド部は移動部材の第1方向への往復動を許容するため、第1方向への弁体の往復動に支障をきたすことはない。
第8の手段では、前記第2駆動機構は、前記第2方向へ前記弁体を往復動させる際に、前記移動部材及び前記覆い部材を同一方向へ同一距離だけ移動させる。
上記構成によれば、第2方向へ弁体が往復動させられる際に、移動部材及び覆い部材が同一方向へ同一距離だけ移動させられる。このため、移動部材と覆い部材との相対移動を抑制することができ、移動部材が移動する際に覆い部材が変形することを抑制することができる。したがって、第1方向に伸縮する覆い部材が第1方向と異なる方向に変形することを抑制することができ、覆い部材の耐久性を向上させることができる。
さらに、移動部材と覆い部材との相対移動を抑制することができるため、移動部材と覆い部材との間隔を広くする必要がなく、移動部材を太くすることができる。また、覆い部材の変形を抑制することができるため、覆い部材を長くして変形量を確保する必要がなく、覆い部材ひいては移動部材を短くすることができる。その結果、移動部材の剛性を向上させることができ、弁体による開口部の密閉性を向上させることができる。
第9の手段では、前記覆い部材、前記シール部材、前記第2駆動機構、及び前記相対移動機構を収容するケースを備え、前記第1駆動機構及び前記第2駆動機構は、前記第2方向において前記ケースの中央よりも前記開口部から離れた位置で前記第1方向へ前記弁体を往復動させ、前記第2方向において前記ケースの中央よりも前記開口部に近い位置で前記弁体により前記開口部を閉じさせる。
上記構成によれば、覆い部材、シール部材、第2駆動機構、及び相対移動機構がケースに収容されている。ここで、第2方向においてケースの中央よりも開口部から離れた位置で第1方向へ前記弁体が往復動させられ、第2方向においてケースの中央よりも開口部に近い位置で弁体により開口部が閉じられる。このため、第2方向へ弁体を往復動させるために必要な長さを、第2方向においてケースの中央を挟んで両側に配分することができる。したがって、第2方向におけるケース内の空間を有効に利用することができ、第2方向におけるケースの長さを抑制することができ、ひいてはゲートバルブを小型化することができる。
第10の手段では、前記シール部材はOリングであり、前記Oリングの線径は、第2駆動機構により前記第2方向へ前記弁体を往復動させる距離よりも大きい。
上記構成によれば、シール部材はOリングであり、Oリングの線径は、第2駆動機構により第2方向へ弁体を往復動させる距離よりも大きくなっている。このため、弁体の移動距離に対してOリングの変形量を大きくすることができ、第2方向へ弁体を往復動させる際に、シール部材によりシールした状態を維持し易くなる。さらに、シール部材と覆い部材との摺動量を減少させることができ、真空室内でのパーティクルの発生を抑制することができる。
第11の手段では、前記シール部材はOリングであり、前記覆い部材又は前記貫通孔の周囲には、あり溝が設けられており、前記Oリングは、前記あり溝に収容されている。
上記構成によれば、覆い部材又は貫通孔の周囲に設けられたあり溝に、Oリングが収容されている。このため、覆い部材又は貫通孔の周囲と、Oリングとが摺動させられたり、覆い部材の移動方向にOリングが変形させられたりしたとしても、Oリングが脱落することを抑制することができる。
第12の手段では、第1駆動機構によって前記第1方向へ前記開口部に対向する位置まで前記弁体を移動させた後に、前記第2駆動機構によって前記第2方向へ前記開口部を閉じる位置まで前記弁体を移動させる。
上記構成によれば、第1駆動機構により第1方向へ弁体を移動させる際に、覆い部材と貫通孔の周囲との間をシールしつつ、開口部に対向する位置まで弁体を移動させることができる。その後、第2駆動機構により第2方向へ弁体を移動させる際に、シール部材によりシールされた状態が維持されつつ、開口部を閉じる位置まで弁体を移動させることができる。
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、半導体製造装置や半導体処理装置等の真空装置において用いられるゲートバルブとして具体化している。
図1に示すように、ゲートバルブ10は、第1ケース11、第2ケース12、第3ケース13、モータ20、ボールねじ30、第1スライダ40、2つのリンク機構50、往復駆動部70、第2スライダ90、弁体95等を備えている。ここでは、ボールねじ30のねじ軸31が上下方向に延びるように配置され、弁体95が下側に配置されている。
ゲートバルブ10の基本的な動作は、以下のとおりである。モータ20の回転力に基づいて、ボールねじ30及び第1スライダ40により、スライド部42が上下動させられる。スライド部42が上下動させられると、リンク機構50を介して往復駆動部70ひいては弁体95が、上下方向(第1方向)及び前後方向(第2方向)に移動させられる。その結果、開口部12aに対応した形状を有する弁体95により、第2ケース12の開口部12aが開閉される。第1方向は、開口部12aの開口方向に交差する方向である。
図2にゲートバルブ10の開いた状態を真空室C1,C2と共に示し、図3にゲートバルブ10の閉じた状態を真空室C1,C2と共に示す。例えば、真空装置において、真空室C1が半導体ウエハの処理室で真空室C2が搬送室である構成や、真空室C1が半導体ウエハの搬送室で真空室C2がロードロック室である構成を採用することができる。真空室C1と真空室C2との間に、ゲートバルブ10の第2ケース12が配置されている。第2ケース12の内部も真空室の一部を構成している。第2ケース12の上部には、貫通孔12cが設けられている。貫通孔12cを通じて第2ケース12の外部から内部へ、上下方向に沿って弁軸96(移動部材)が挿通されている。
真空室C1,C2の壁部C1a,C2aは、それぞれ垂直に配置されている。壁部C1a,C2aには、矩形状の開口部C1b,C2bがそれぞれ形成されている。開口部C1b,C2bの周囲において、壁部C1a,C2aと第2ケース12との間がそれぞれOリング(シール部材)によりシールされている。
図2に示すように、ゲートバルブ10を開いた状態、すなわち開口部C2b、12b,12a、C1bを通じてウエハを搬送可能な状態では、弁体95は開口部12aに対向しない待避位置にある。この待避位置から、開口部12aに対向する対向位置まで弁体95が下方へ移動される。そして、図3に示すように、この対向位置から、弁体95により開口部12a(開口部C1b)を閉じた閉鎖位置まで、弁体95が前方(図3における左方)へ移動させられる。その際、弁体95に接続された弁軸96のうち第2ケース12の外部にある部分を密閉状態で覆うベローズ74が、伸びた状態(図2)から縮んだ状態(図3)に変化する。
次に、ゲートバルブ10の各部の構造を詳細に説明する。図4は、ゲートバルブ10の内部構造を示す斜視図であり、第1ケース11(ケース)の一部及びリンク機構50のガイド板51を省略して示している。
同図に示すように、第1ケース11の上部(一端部)には、第3ケース13が取り付けられている。第3ケース13内に、モータ20が収容されている。モータ20の駆動軸21には、プーリ22が取り付けられている。ボールねじ30のねじ軸31(ねじ部材)が、ベアリング25(軸受け)を介して第3ケース13によって回転可能に支持されている。ねじ軸31には、プーリ24が取り付けられている。プーリ22とプーリ24との間にベルト23が掛け渡されており、モータ20の回転力がねじ軸31に伝達される。ねじ軸31は、ボール(図示せず)を介してナット32と噛み合っている。
第1ケース11及び第3ケース13には、第1スライダ40が取り付けられている。第1スライダ40は、2つのレール41とスライド部42とを備えている。2つのレール41は、ねじ軸31に対して対称に互いに平行に設けられている。2つのレール41は、スライド部42とそれぞれ係合している。スライド部42は、レール41に沿って上下方向(レール41の延びる方向)にスライド可能となっている。スライド部42は、水平方向(レール41の延びる方向に垂直な方向)への移動が規制されている。スライド部42には、上記ナット32が取り付けられている。したがって、ねじ軸31が回転されられることにより、スライド部42が上下方向へスライドさせられる。
ナット32を挟んでスライド部42の両端には、2つのリンク機構50の第1部材52がそれぞれ接続されている。スライド部42と第1部材52とは、前後方向に若干相対移動可能なように若干ガタを有して接続されている。第1部材52は、2つの連結部52a、及び張出部52bを有している。
第1ケース11には、2つの第1部材52を挟んで、2つのガイド軸60が互いに平行に取り付けられている。2つのガイド軸60は、上下方向(ねじ軸31に平行な方向)へ延びている。2つのガイド軸60は、第1ケース11の幅方向(図4における左右方向)の両端部にそれぞれ配置されている。ガイド軸60は、円柱状に形成されている。
ガイド軸60によって、第2部材61が回転可能に支持されている。第2部材61は、軸受け62を介してガイド軸60に対して摺動可能に取り付けられている(図5参照)。第2部材61は、ガイド軸60の軸線方向に沿って摺動可能となっている。第2部材61は、2つの連結部61aを有している。連結部61aは、第2部材61においてガイド軸60の軸線方向の両端部に設けられている。
第1部材52の2つの連結部52aは、第2部材61の2つの連結部61aの間に配置されている。第1部材52の2つの連結部52aと、第2部材61の2つの連結部61aとは、シャフト54によってそれぞれ相対回転可能に連結されている。すなわち、第1部材52と第2部材61とは、シャフト54を中心として相対回転可能となっている。
第1部材52には、ローラ64が取り付けられている。ローラ64の軸64aは、第1部材52に形成された貫通孔に挿通されており、その先端部に摺動部材65が取り付けられている(図5参照)。軸64aの先端には雄ねじが形成されており、摺動部材65に形成された雌ねじに締結されている。摺動部材65は直方体状に形成されている。ローラ64は、第1部材52の2つの連結部52aの間に配置されている。ローラ64の直径は、連結部52a及び連結部61aの前後方向の幅よりも大きく設定されている。すなわち、ローラ64の一部は、連結部52aの表面及び連結部61aの表面よりも突出している。
2つの第1部材52の間には、往復駆動部70の係合部材71が配置されている。係合部材71は、直方体状のフレーム形状であり、上底部71aを有している。上底部71aには、2つの凹部71bが設けられている。2つの第1部材52の上記張出部52bと2つの凹部71bとがそれぞれ対向している。張出部52bの下面には、凹部71bと同様の凹部が設けられている(図示せず)。そして、第1部材52の凹部と上底部71aの凹部71bとに、圧縮ばね66の両端部がそれぞれ係合している。圧縮ばね66は、ねじ軸31から離す方向へ係合部材71を付勢している。
係合部材71における第1部材52側の側面71cには、摺動孔71dが設けられている。摺動孔71dは、ガイド軸60に平行に延びており、摺動部材65が係合している。摺動部材65は摺動孔71dに沿って摺動する。すなわち、係合部材71と摺動部材65(第1部材52)とは、上下方向(ガイド軸60の軸線方向)の相対移動が許容され、前後方向(第1ケース11の厚み方向)の相対移動が規制されている。
図6は、左側のリンク機構50のローラ64とガイド板51とを示す斜視図である。2つのガイド板51は、矩形板状に形成されており、対向して平行に配置されている。2つのガイド板51は、互いにねじ(図示せず)により締結されている。便宜上、前側のガイド板51をガイド板51Aと称し、後側のガイド板51をガイド板51Bと称す。
ガイド板51A,51Bの対向面51aには上から順に、第1垂直部51Ac,51Bc、第1傾斜部51Ad,51Bd、第2垂直部51Ae,51Be、第2傾斜部51Af,51Bf、第3垂直部51Ag,51Bgがそれぞれ設けられている。これらの各部において、ガイド板51Aとガイド板51Bとの間隔は等しく設定されている。すなわち、第1垂直部51Acと第1垂直部51Bcとの間隔、第1傾斜部51Adと第1傾斜部51Bdとの間隔、第2垂直部51Aeと第2垂直部51Beとの間隔、第2傾斜部51Afと第2傾斜部51Bfとの間隔、第3垂直部51Agと第3垂直部51Bgとの間隔は等しく設定されている。これらの間隔は、ローラ64の直径よりも若干広いか、ローラ64の直径と略等しく設定されている。
第1垂直部51Ac,51Bcは、ガイド板51Aとガイド板51Bとの間の中央(第1ケース11の前後方向の中央)に対して、若干後側(上記開口部12aから離れる側)に偏って配置されている。第2垂直部51Ae,51Beは、ガイド板51Aとガイド板51Bとの間の中央に対して、対称に配置されている。第1垂直部51Ac,51Bcと第2垂直部51Ae,51Beとの間が、第1傾斜部51Ad,51Bdによってそれぞれ接続されている。また、第3垂直部51Ag,51Bgは、ガイド板51Aとガイド板51Bとの間の中央に対して、若干前側(開口部12aに近付く側)に偏って配置されている。第2垂直部51Ae,51Beと第3垂直部51Ag,51Bgとの間が、第2傾斜部51Af,51Bfによってそれぞれ接続されている。
そして、ガイド板51Aとガイド板51Bとの間に、ローラ64が配置されている。ローラ64は、ガイド板51A及びガイド板51Bに対して上下方向に摺動又は転動する。ローラ64は、ゲートバルブ10の開いている状態において第1垂直部51Ac,51Bcの間に配置される。ローラ64は、弁体95が開口部12aに対向する位置まで下降すると第1傾斜部51Ad,51Bdよりも若干上の位置に配置される。ローラ64は、ゲートバルブ10の閉じた状態において第3垂直部51Ag,51Bgの間に配置される。なお、ガイド板51、第1部材52、シャフト54、第2部材61、ガイド軸60、軸受け62、ローラ64、摺動部材65、及び圧縮ばね66により、リンク機構50が構成されている。
図4,5に戻り、係合部材71の上底部71aには、上記弁軸96が接続されている。弁軸96は、上底部71aから係合部材71の内部を通って、係合部材71の外部まで延びている。弁軸96は、ステンレス鋼等の金属により、円柱状に形成されている。弁軸96のうち、上記第2ケース12の外部にある部分は、上記ベローズ74によって密閉状態で覆われている。ベローズ74の上部は、上底部71aに気密状態で取り付けられている。
第1ケース11の下部には、第2スライダ90が取り付けられている(図7参照)。第2スライダ90(相対移動機構)は、2つのレール91、スライド部材(a slidable member)92、2つの摺動部93を備えている。スライド部材92には貫通孔92aが設けられており、貫通孔92aに弁軸96が挿通されている(図8参照)。摺動部93(第1係合部)は、スライド部材92に取り付けられている。2つのレール91は、弁軸96(ベローズ74)を挟んで互いに平行に設けられている。2つのレール91(第2係合部)は、2つの摺動部93とそれぞれ係合している。スライド部材92は、レール91に沿って水平方向(レール91の延びる方向)にスライド可能となっている。スライド部材92は、上下方向(レール91の延びる方向に垂直な方向)への移動が規制されている。
ベローズ74の下部には、端部部材75が取り付けられている。詳しくは、端部部材75は、ベローズ74の下部に溶接されており、気密状態でベローズ74と一体化されている。端部部材75は、円筒状に形成されており、スライド部材92における貫通孔92aの内周縁に取り付けられている。端部部材75は、係合部材71の下部71eと係合可能となっている(図5参照)。したがって、係合部材71が前後方向に移動させられると、弁軸96、スライド部材92、及びベローズ74が一体となって前後方向に移動させられる。すなわち、前後方向へ弁軸96と共に弁体95が往復動させられる際に、弁軸96及びベローズ74が同一方向へ同一距離だけ移動させられる。なお、ベローズ74、係合部材71、及び端部部材75によって、覆い部材が構成されている。
端部部材75の下面には、環状の溝75aが設けられている。図9は、第2スライダ90周辺を前後方向に切断した断面図である。同図に示すように、溝75aは、あり溝に形成されており、Oリング76(シール部材)が嵌められている。Oリング76の線径は、前後方向(レール91の延びる方向)へ弁体95が往復動させられる距離よりも大きく設定されている。スライド部材92に取り付けられた摺動部93がレール91に係合した状態において、Oリング76は第1ケース11の上面に押し付けられている。この状態において、Oリング76はその線径の略15%変形させられている。第1ケース11の下部には、貫通孔11aが設けられている。そして、貫通孔11aの周囲と端部部材75との間がOリング76によってシールされている。
端部部材75の内周面には、ブッシュ77が取り付けられている。ブッシュ77は、フッ素樹脂等、弁軸96との摺動抵抗が小さい材料により、円筒状に形成されている。ブッシュ77と弁軸96との間には、所定のクリアランスが設けられている。このため、ブッシュ77(ガイド部)によって、弁軸96の上下方向への往復動が許容されるとともに、上下方向(レール91の延びる方向に垂直な方向)に対する弁軸96の傾きが規制されている。また、第1ケース11の貫通孔11aの内周面と弁軸96との間には隙間が設けられており、貫通孔11aの内周面と弁軸96の外周面とは接触しないようになっている。
図4に示すように、第2ケース12の貫通孔12c(貫通孔)の周囲には、環状の溝12dが設けられている。溝12dには、Oリング(図示せず)が嵌められている。そして、第2ケース12の貫通孔12cの周囲と第1ケース11の下面との間が、Oリング(シール部材)によりシールされている。
弁軸96の先端には、弁体95が取り付けられている。弁体95は、直方体状に形成されている。弁体95は、第2ケース12の前後方向の側面と平行に配置されている。係合部材71、ベローズ74、弁軸96、及び弁体95は、前後方向の中心位置が互いに一致している。第2ケース12の開口部12aに対応して、弁体95にはOリング97(シール部材)が取り付けられている。
なお、モータ20、ボールねじ30、第1スライダ40、2つのリンク機構50によって、第1駆動機構及び第2駆動機構が構成されている。
次に、図2に示すゲートバルブ10を開いた状態から、図3に示すゲートバルブ10を閉じた状態への動作を説明する。はじめ、係合部材71は、第1部材52に取り付けられた摺動部材65により支持されており、第2スライダ90のスライド部材92から離れた状態となっている。また、係合部材71及び弁体95は、前後方向において第1ケース11及び第2ケース12の中央よりも開口部12aから離れた位置にある。
図4に示すように、モータ20を回転させると、プーリ22、ベルト23、及びプーリ24を介して、ねじ軸31が回転させられる。ねじ軸31が回転すると、ねじ軸31に係合したナット32を介してスライド部42が下方へ移動させられる。このとき、スライド部42は、レール41によって水平方向への移動が規制された状態で、レール41に沿って下方へ移動させられる。
スライド部42が下方へ移動させられると、スライド部42に連結された第1部材52が下方へ移動させられる。その際に、係合部材71は圧縮ばね66により下方へ付勢されているため、係合部材71も第1部材52と共に下方へ移動させられる。そして、真空室C1,C2、第2ケース12、及びベローズ74内が密閉状態に維持されつつ、ベローズ74が縮められる。第1部材52が下方へ移動させられると、第1部材52に取り付けられたローラ64が、対向するガイド板51の第1垂直部51Ac,51Bcに沿って下方へ移動させられる。
その後、係合部材71が第2スライダ90のスライド部材92に当接すると、弁軸96及び弁体95の下方への移動が停止させられる。このとき、第2ケース12の開口部12aに弁体95が対向した状態となる。
さらに、ねじ軸31が回転させられると、第1部材52は、圧縮ばね66を縮めながら下方へ移動させられる。その際に、第1部材52に取り付けられたローラ64が、対向するガイド板51の第1傾斜部51Ad,51Bdに沿って、下方且つ前方へ移動させられる。これにより、係合部材71及び弁体95は前方へ移動させられ、前後方向において第1ケース11及び第2ケース12の中央に位置させられる。
ここで、弁体95を前方へ移動させる際に、図9に示すようにOリング76によりシールされた状態を維持しつつ、ベローズ74(図示略)及び端部部材75(ブッシュ77)と貫通孔11aの周囲とが相対移動させられる。具体的には、Oリング76によりシールした状態を維持しつつ、貫通孔11aの周囲と、Oリング76とが摺動させられる。この際に、端部部材75の移動方向にOリング76が変形させられるが、Oリング76はあり溝として形成された溝75aに嵌められているため、溝75aからのOリング76の脱落が抑制される。また、この際に、Oリング76によりシールした状態におけるOリング76の変形量(線径の略15%)が確保されつつ、ベローズ74及び端部部材75と貫通孔11aの周囲とが相対移動させられる。
その後、ねじ軸31が回転させられると、第1部材52は、圧縮ばね66を縮めながら下方へ移動させられる。その際に、第1部材52に取り付けられたローラ64が、対向するガイド板51の第2垂直部51Ae,51Beに沿って下方へ移動させられる。
さらに、ねじ軸31が回転させられると、第1部材52は、圧縮ばね66を縮めながら下方へ移動させられる。その際に、第1部材52に取り付けられたローラ64が、対向するガイド板51の第2傾斜部51Af,51Bfに沿って、下方且つ前方へ移動させられる。これにより、係合部材71及び弁体95は、前後方向において第1ケース11及び第2ケース12の中央よりも開口部12a側まで移動させられ、弁体95により開口部12aが閉じられる。
ここで、図8に示すように、端部部材75(ブッシュ77)によって上下方向に対する弁軸96の傾きが規制される。詳しくは、端部部材75はスライド部材92に取り付けられており、スライド部材92は上下方向(レール91の延びる方向に垂直な方向)への移動が規制されている。このため、弁軸96の上下方向に対する傾きが規制された状態で、弁軸96により弁体95が開口部12aに押し付けられる。
なお、図3に示すゲートバルブ10を閉じた状態から、図2に示すゲートバルブ10を開いた状態への動作は、モータ20が逆回転させられることにより上記と逆の手順となる。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・弁軸96が、第2ケース12(真空室),第1ケース11に形成された貫通孔12c,11aを通じて第2ケース12の外部から内部へ挿通され、且つ開口部12aの開口方向に交差する第1方向(上下方向)に沿って挿通されている。弁軸96は、第2ケース12の内部に配置された弁体95に接続されている。弁軸96のうち真空室C1,C2及び第2ケース12の外部にある部分が、ベローズ74及び端部部材75により密閉状態で覆われている。真空室C1,C2及び第2ケース12の外部に配置されたOリング76により、端部部材75と貫通孔11aの周囲との間がシールされている。第2ケース12の貫通孔12cの周囲と第1ケース11の下面との間が、Oリングによりシールされている。このため、第2ケース12の外部から内部へ挿通された弁軸96を含めて、真空室C1,C2、第2ケース12、ベローズ74及び端部部材75内を密閉状態に維持することができる。
・真空室C1,C2及び第2ケース12の外部に配置された駆動機構により、弁軸96及び係合部材71を介して、上記第1方向へ弁体95が往復動させられる。このため、開口部12aに対向する位置と、開口部12aに対向する位置から外れた位置との間で、弁体95を移動させることができる。ここで、ベローズ74は第1方向に沿って伸縮可能となっているため、端部部材75と貫通孔11aの周囲との間をシールしつつ、真空室C1,C2及び第2ケース12の外部に配置された駆動機構により、弁体95を第1方向へ往復動させることができる。
・真空室C1,C2及び第2ケース12の外部に配置された駆動機構により、弁軸96、係合部材71、及び端部部材75(ブッシュ77)を介して、開口部12aの開口方向である第2方向(前後方向)へ弁体95が往復動させられる。弁体95は、開口部12aに対応した形状を有している。このため、開口部12aを弁体95により閉じた位置と、開口部12aを弁体95により開いた位置との間で、弁体95を移動させることができる。ここで、駆動機構により弁体95が往復動させられる際に、Oリング76によりシールされた状態が維持されつつ、第2スライダ90により端部部材75と貫通孔11aの周囲とが相対移動させられる。このため、端部部材75と貫通孔11aの周囲との間をシールしつつ、真空室C1,C2及び第2ケース12の外部に配置された駆動機構により、弁体95を第2方向へ往復動させることができる。したがって、真空室C1,C2及び第2ケース12内で弁体95や駆動機構の構成部材等が摺動する箇所をなくすことができ、真空室C1,C2及び第2ケース12内でのパーティクルの発生を抑制することができる。
・Oリング76によりシールされた状態が維持されつつ、貫通孔11aの周囲と、Oリング76とが摺動させられることにより、弁軸96、係合部材71、及び端部部材75(ブッシュ77)を介して弁体95を第2方向へ往復動させることができる。
・駆動機構により弁体95が往復動させられる際に、Oリング76によりシールされた状態が維持されつつ、端部部材75が移動されて端部部材75の移動方向にOリング76が変形させられる。このため、貫通孔11aの周囲と、Oリング76との摺動量を減少させることができ、真空室C1,C2及び第2ケース12内でのパーティクルの発生をさらに抑制することができる。
・駆動機構により弁体95が往復動させられる際に、Oリング76によりシールした状態におけるOリング76の変形量(線径の略15%)が確保される。このため、端部部材75と貫通孔11aの周囲との間を、Oリング76により安定してシールすることができる。
・第2スライダ90が備える端部部材75及びブッシュ77により、第1方向に対する弁軸96の傾きが規制される。このため、弁軸96を介して弁体95により開口部12aを閉じる際に、開口部12aへの弁体95の押し付けが緩むことを抑制することができる。したがって、剛性の高い弁軸96を用いない場合であっても、弁体95による開口部12aの密閉性を向上させることができる。なお、ブッシュ77は弁軸96の第1方向への往復動を許容するため、第1方向への弁体95の往復動に支障をきたすことはない。
・第2方向へ弁体95が往復動させられる際に、弁軸96及びベローズ74が同一方向へ同一距離だけ移動させられる。このため、弁軸96とベローズ74との相対移動を抑制することができ、弁軸96が移動する際にベローズ74が変形することを抑制することができる。したがって、第1方向に伸縮するベローズ74が第1方向と異なる方向に変形することを抑制することができ、ベローズ74の耐久性を向上させることができる。
さらに、弁軸96とベローズ74との相対移動を抑制することができるため、弁軸96とベローズ74との間隔を広くする必要がなく、弁軸96を太くすることができる。また、ベローズ74の変形を抑制することができるため、ベローズ74を長くして変形量を確保する必要がなく、ベローズ74ひいては弁軸96を短くすることができる。その結果、弁軸96の剛性を向上させることができ、弁体95による開口部12aの密閉性を向上させることができる。
・ベローズ74、係合部材71、端部部材75、ブッシュ77、Oリング76、リンク機構50、及び第2スライダ90が第1ケース11に収容されている。ここで、第2方向において第1ケース11及び第2ケース12の中央よりも開口部12aから離れた位置で第1方向へ弁体95が往復動させられ、第2方向において第2ケース12の中央よりも開口部12aに近い位置で弁体95により開口部12aが閉じられる。このため、第2方向へ弁体95を往復動させるために必要な長さを、第2方向において第1ケース11及び第2ケース12の中央を挟んで両側に配分することができる。したがって、第2方向における第1ケース11及び第2ケース12内の空間を有効に利用することができ、第2方向における第1ケース11及び第2ケース12の長さを抑制することができ、ひいてはゲートバルブ10を小型化することができる。
・Oリング76の線径は、駆動機構により第2方向へ弁体95を往復動させる距離よりも大きくなっている。このため、弁体95の移動距離に対してOリング76の変形量を大きくすることができ、第2方向へ弁体95を往復動させる際に、Oリング76によりシールした状態を維持し易くなる。さらに、貫通孔11aの周囲とOリング76との摺動量を減少させることができ、真空室C1,C2及び第2ケース12内でのパーティクルの発生を抑制することができる。
・貫通孔11aの周囲に「あり溝」として設けられた溝75aに、Oリング76が収容されている。このため、貫通孔11aの周囲とOリング76とが摺動させられたり、端部部材75の移動方向にOリング76が変形させられたりしたとしても、Oリング76が脱落することを抑制することができる。
上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。なお、上記実施形態と同一の部材については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
・図10に示すように、あり溝として形成された溝75aに代えて、断面矩形の溝175aを採用することもできる。また、弁軸96と端部部材75として、互いに摺動抵抗が小さく、摺動してもパーティクルが発生しにくい材料を採用することにより、上記ブッシュ77を省略することもできる。
・Oリング76の線径を、前後方向(レール91の延びる方向)へ弁体95が往復動させられる距離よりも小さく設定することもできる。
・駆動機構により弁体95が前後方向へ往復動させられる際に、Oリング76によりシールした状態におけるOリング76の変形量(線径の略15%)が若干変化してもよい。要するに、駆動機構により弁体95が前後方向へ往復動させられる際に、Oリング76によりシールされた状態が維持されつつ、第2スライダ90により端部部材75と貫通孔11aの周囲とが相対移動させられればよい。
・Oリング76によりシールされた状態を維持しつつ、ベローズ74及び端部部材75と貫通孔11aの周囲とを相対移動させる際に、端部部材75の移動方向にOリング76を変形させなくてもよい。すなわち、端部部材75と貫通孔11aの周囲との摺動のみによって、ベローズ74及び端部部材75と貫通孔11aの周囲とを相対移動させてもよい。
・図11に示すように、Oリング76によりシールされた状態を維持しつつ、ベローズ74及び端部部材75と貫通孔11aの周囲とを相対移動させる際に、端部部材75と貫通孔11aの周囲とを摺動させなくてもよい。すなわち、Oリング76の変形のみによって、ベローズ74及び端部部材75と貫通孔11aの周囲とを相対移動させてもよい。
上記構成によれば、駆動機構により弁体95が前後方向へ往復動させられる際に、Oリング76によりシールされた状態が維持されつつ、ベローズ74及び端部部材75が移動されて端部部材75の移動方向にOリング76が変形させられ、且つ、端部部材75及び貫通孔11aの周囲と、Oリング76とが摺動させられない。このため、端部部材75及び貫通孔11aの周囲と、Oリング76との摺動をなくすことができ、真空室C1,C2及び第2ケース12内でのパーティクルの発生を一層抑制することができる。
・図12に示すように、端部部材75及びブッシュ77を省略するとともに、スライド部材192の下面に溝75aを設けることもできる。そして、弁軸96とスライド部材192の貫通孔92aとの間には、隙間が設けられている。こうした構成によっても、弁軸96の上下方向の傾きを規制する効果以外の効果は奏することができる。
・第2スライダ90として、レール91、摺動部93、及びスライド部材92を用いるものに限らず、シリンダ、ピストン、及びスライド部を備える構成等を採用することもできる。第1スライダ40についても同様である。
・図13に示すように、端部部材75に溝75aを設けた構成に代えて、第1ケース11における貫通孔11aの周囲に溝75aを設けて、溝75aにOリング76を嵌めた構成を採用することもできる。この場合には、スライド部材92の下面とOリング76とが摺動する、あるいはスライド部材92の移動方向にOリング76が変形する。こうした構成によっても、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
・第2方向において第1ケース11及び第2ケース12の中央位置で第1方向へ弁体95を往復動させ、第2方向において第2ケース12の中央よりも開口部12aに近い位置で弁体95により開口部12aを閉じることもできる。
・リンク機構50として、カム式やシリンダ式の構成を採用することもできる。
・ベローズ74に代えて、弁軸96のうち真空室C1,C2及び第2ケース12の外部にある部分を密閉状態で覆うスライド式の筒や、転動式ダイヤフラム等を採用することもできる。
・係合部材71が上下方向における最下位置に達した場合に、係合部71の下端部とスライド部材92(192)とが直接的に係合するような構造(例えば、係合部71の下端部にてスライド部材92(192)に向けて突出するように形成された凸部、及び、この凸部を収容可能にスライド部材92(192)に形成された凹部)が設けられていてもよい。この場合、上述の実施形態のような、係合部材71における、端部部材75と係合する(具体的には、端部部材75の上端部に設けられた略円筒状の短い突出部と当接する、あるいは当該突出部を所定の嵌め合い交差の関係で収容する)ための突起状の部分である下部71eは、省略され得る。
10…ゲートバルブ、11…第1ケース(ケース)、11a…貫通孔、12…第2ケース、12a…開口部、12c…貫通孔、30…ボールねじ、40…第1スライダ、50…リンク機構、70…往復駆動部、71…係合部材、74…ベローズ、75…端部部材、75a…溝、76…Oリング(シール部材)、77…ブッシュ77(ガイド部)、90…第2スライダ(相対移動機構)、91…レール(第2係合部)、92…スライド部、92a…貫通孔、93…摺動部(第1係合部)、95…弁体、96…弁軸(移動部材)、175a…溝、C1…真空室、C1b…開口部、C2…真空室、C2b…開口部。
Claims (12)
- 真空室に形成された開口部を開閉するゲートバルブであって、
前記真空室の内部に配置され、前記開口部に対応した形状を有する弁体と、
前記真空室に形成された貫通孔を通じて前記真空室の外部から内部へ前記開口部の開口方向に交差する第1方向に沿って挿通され、前記弁体に接続された移動部材と、
前記移動部材のうち前記真空室の外部にある部分を密閉状態で覆い、且つ前記第1方向に沿って伸縮可能な覆い部材と、
前記真空室の外部に配置され、前記覆い部材と前記貫通孔の周囲との間をシールするシール部材と、
前記真空室の外部に配置され、前記移動部材を介して、前記第1方向へ前記弁体を往復動させる第1駆動機構と、
前記真空室の外部に配置され、前記移動部材を介して、前記開口部の開口方向である第2方向へ前記弁体を往復動させる第2駆動機構と、
前記第2駆動機構により前記弁体を往復動させる際に、前記シール部材によりシールした状態を維持しつつ、前記覆い部材と前記貫通孔の周囲とを相対移動させる相対移動機構と、
を備えることを特徴とするゲートバルブ。 - 前記相対移動機構は、前記第2駆動機構により前記弁体を往復動させる際に、前記シール部材によりシールした状態を維持しつつ、前記覆い部材又は前記貫通孔の周囲と、前記シール部材とを摺動させるように構成された請求項1に記載のゲートバルブ。
- 前記相対移動機構は、前記第2駆動機構により前記弁体を往復動させる際に、前記シール部材によりシールした状態を維持しつつ、前記覆い部材を移動させて前記覆い部材の移動方向に前記シール部材を変形させるように構成された請求項1又は2に記載のゲートバルブ。
- 前記相対移動機構は、前記第2駆動機構により前記弁体を往復動させる際に、前記シール部材によりシールした状態を維持しつつ、前記覆い部材及び前記貫通孔の周囲と前記シール部材とを摺動させないように、前記覆い部材を移動させて前記覆い部材の移動方向に前記シール部材を変形させるように構成された請求項1に記載のゲートバルブ。
- 前記相対移動機構は、前記第2駆動機構により前記弁体を往復動させる際に、前記シール部材によりシールした状態における前記シール部材の変形量を確保しつつ、前記覆い部材と前記貫通孔の周囲とを相対移動させるように構成された請求項1〜4のいずれか1項に記載のゲートバルブ。
- 前記相対移動機構は、第1係合部と第2係合部との組を2組備え、
前記第1係合部及び前記第2係合部は、前記覆い部材及び前記貫通孔の周囲にそれぞれ設けられて互いに係合し、
前記2組は、前記第2方向に対して平行に延び、且つ前記貫通孔を挟んで設けられ、
前記第1係合部及び前記第2係合部は、前記第2方向に平行な方向への対移動が許容され、且つ前記第1方向への相対移動が規制されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のゲートバルブ。 - 前記相対移動機構は、前記移動部材の前記第1方向への往復動を許容し且つ前記第1方向に対する前記移動部材の傾きを規制するガイド部を備える請求項1〜6のいずれか1項に記載のゲートバルブ。
- 前記第2駆動機構は、前記第2方向へ前記弁体を往復動させる際に、前記移動部材及び前記覆い部材を同一方向へ同一距離だけ移動させるように構成された請求項1〜7のいずれか1項に記載のゲートバルブ。
- 前記覆い部材、前記シール部材、前記第2駆動機構、及び前記相対移動機構を収容するケースを備え、
前記第1駆動機構及び前記第2駆動機構は、前記第2方向において前記ケースの中央よりも前記開口部から離れた位置で前記第1方向へ前記弁体を往復動させ、前記第2方向において前記ケースの中央よりも前記開口部に近い位置で前記弁体により前記開口部を閉じさせるように構成された請求項1〜8のいずれか1項に記載のゲートバルブ。 - 前記シール部材はOリングであり、
前記Oリングの線径は、第2駆動機構により前記第2方向へ前記弁体を往復動させる距離よりも大きい請求項1〜9のいずれか1項に記載のゲートバルブ。 - 前記シール部材はOリングであり、
前記覆い部材又は前記貫通孔の周囲には、あり溝が設けられており、
前記Oリングは、前記あり溝に収容されている請求項1〜10のいずれか1項に記載のゲートバルブ。 - 第1駆動機構によって前記第1方向へ前記開口部に対向する位置まで前記弁体を移動させた後に、前記第2駆動機構によって前記第2方向へ前記開口部を閉じる位置まで前記弁体を移動させるように構成された請求項1〜11のいずれか1項に記載のゲートバルブ。
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