JP2000257727A - 真空ゲート弁 - Google Patents

真空ゲート弁

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JP2000257727A
JP2000257727A JP11063939A JP6393999A JP2000257727A JP 2000257727 A JP2000257727 A JP 2000257727A JP 11063939 A JP11063939 A JP 11063939A JP 6393999 A JP6393999 A JP 6393999A JP 2000257727 A JP2000257727 A JP 2000257727A
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valve
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Yoshichika Fukuda
祥愼 福田
Keiji Kato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁箱1内に、その前側開口2に沿った平面と
略平行に昇降可能な弁板支持体10と、この弁板支持体
10の前側に平行リンク機構22,22を介して支持さ
れ、弁板支持体10に対し接離して開口2を開閉する弁
板5とを有する真空ゲート弁において、そのゲート弁が
長期間に亘り使用されて各平行リンク機構22の部品や
弁板5のシール部材7が摩耗等してシール構造のガタが
生じても、その真空シール性能や耐圧性能の低下を抑制
し、平行リンク機構22やシール部材7のメンテナンス
や交換のサイクルを延ばす。 【解決手段】 弁板支持体10の本体11後面で各平行
リンク22の上下両側に、弁板5の閉じ状態で弁箱1の
後壁内面に押し付けられるゴム製の弾性部材61,61
を設け、この各弾性部材61の弾性反力により弁板5の
閉じ状態で弁板支持体10を弁板5の閉じ方向に付勢し
て、シール構造のガタの分を補償するように弁板5を開
口2周囲の弁箱1内壁に常に略一定の圧力で押し付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空容器に連通す
る開口を開閉する弁板を有する真空ゲート弁に関し、特
に、弁板のシール性を安定して確保するための技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の真空ゲート弁として
種々のものが知られている。例えば実開昭62―199
567号公報に示されるものでは、真空容器に連通する
開口を有する弁箱内に弁板支持体を、その背面に軸支し
たガイドローラで案内しながら昇降可能に配置し、この
弁板支持体の前側に、弁箱の開口を開閉する弁板を平行
リンク機構を介して接離可能に支持し、弁板支持体の閉
弁位置への移動時に弁板に当接して弁板を弁板支持体か
ら離れる閉じ方向に相対移動させるストッパを設け、弁
箱外に、弁箱の壁部を気密状に貫通するピストンロッド
を有するシリンダを取り付けて、そのピストンロッドの
先端部を弁箱内の弁板支持体に連結し、シリンダの伸縮
作動により弁板支持体を弁箱内で移動させて弁板を開閉
させ、シリンダにより弁板支持体を開弁位置に移動させ
たときには、その弁板支持体と共に弁板を移動させて弁
箱の開口を開く一方、弁板支持体を閉弁位置に移動させ
たときには、その途中で、弁板をストッパに当接させて
平行リンク機構により弁板支持体から離隔させ、平行リ
ンク機構のリンクを弁板支持体と弁板との間で突張り状
態にして弁板を弁箱の開口周りに押し付け、このことで
開口を弁板によりシールして閉じるようになされてい
る。
【0003】また、この他、実開昭59―152252
号や実開平4―106583号の各公報に示されるよう
に、弁板をシリンダのピストンロッド先端部に直接に取
り付けて弁箱の開口に沿った平面と略平行に移動させる
ようにし、この閉じ位置にある弁板の後側に、環状の弁
板押さえと、この弁板押さえに連結された2重円筒状の
ベローズとを配設し、このベローズに対する圧力流体の
給排により、閉じ位置にある弁板を弁箱の壁内面に接離
させて開口を開閉するようにしたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記前者の
従来例(実開昭62―199567号公報)のように、
弁板支持体に平行リンク機構等の連結手段を介して弁板
を接離可能に支持し、その弁板を閉じ位置で弁板支持体
から離隔させて弁箱の開口周りに押し付け、その弁板で
開口を閉じるようにした場合、ゲート弁が長期間に亘り
使用されてその開閉回数が多くなると、それに応じて上
記連結手段の部品が摩耗し、或いは弁板と弁箱の開口周
りとの間を気密シールしているシール部材がへたったり
摩耗したりし、この連結手段やシール部材の摩耗等によ
りシール構造のガタが生じて、ゲート弁の真空シール性
能や耐圧性能が低下するという問題があった。このた
め、連結手段やシール部材のメンテナンスを短期間で行
う必要があり、改良の余地がある。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記真空ゲート弁の連結手段やシール
部材の摩耗等によるシール構造のガタを吸収する手段を
講じることにより、そのゲート弁の真空シール性能や耐
圧性能の低下を抑制し、連結手段やシール部材のメンテ
ナンスのサイクルを延ばし得るようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的の達成のた
め、この発明では、真空ゲート弁の閉弁時には、弁板が
弁板支持体から離隔して開口の周囲部に押し付けられて
いることに着目し、その状態では弁板の支持部である弁
板支持体を弁箱等の固定体に対し弾性状態で支持し、こ
の弾性支持によってシール構造のガタを吸収するように
した。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、真空容
器に連通する開口に沿った平面と略平行に移動可能な弁
板支持体と、該弁板支持体に連結手段を介して支持さ
れ、弁板支持体の移動に伴い弁板支持体に対し接離して
開口を開閉する弁板とが設けられてなる真空ゲート弁が
前提である。そして、上記弁板が開口を閉じた状態で上
記弁板支持体を弁板の閉じ方向に付勢する弾性手段を設
ける。
【0008】上記の構成により、ゲート弁の閉弁時に、
弁板支持体から離隔した弁板が開口の周囲部に押し付け
られて開口が閉じられると、この状態では、上記弁板支
持体が弾性手段により弁板の閉じ方向(弁板が開口の周
囲部に押し付けられる方向)に付勢される。従って、ゲ
ート弁の長期使用に伴って連結手段やシール部材の摩耗
等によりシール構造のガタが生じても、そのガタは上記
弾性手段による弁板支持体の付勢力により吸収され、ガ
タの分を補償するように弁板が開口周囲部に常に略一定
の圧力で押し付けられるようになる。このことで、ゲー
ト弁の真空シール性能や耐圧性能の低下を長期間に亘り
抑制して、連結手段やシール部材のメンテナンスのサイ
クルを延ばすことができる。
【0009】請求項2の発明では、上記弾性手段は、弁
板支持体、又は弁板の閉じ状態で弁板支持体に対向する
固定体の少なくとも一方に突設されていて他方に対し弁
板の開閉方向に押し付けられる弾性部材とする。このこ
とで、弁板の閉じ状態では、弾性部材が弁板支持体を固
定体から離れるように押して弁板の閉じ方向に付勢する
ようになり、望ましい弾性手段が容易に得られる。
【0010】請求項3の発明では、上記弾性部材は、少
なくとも、連結手段を通りかつ弁板が弁板支持体に対し
接離するときの連結手段の作動方向に沿った平面上に配
設されていることとする。すなわち、この平面上の位置
は閉じ状態の弁板から反力を集中して受ける部分であ
り、この部分に弾性部材を配置することで、シール構造
のガタを確実に吸収して有効な効果が得られる。
【0011】請求項4の発明では、弾性部材はゴム材又
は樹脂材からなるものとする。こうすれば、望ましい機
能を有する弾性部材が具体的に容易に得られる。
【0012】請求項5の発明では、上記弾性手段のばね
定数は、弁板と開口の周囲部との間をシールするシール
部材のばね定数以下とする。つまり、弾性手段のばね定
数が低いほどシール構造のガタを安定して抑制できる
が、その反面では弁板を閉じ位置で開口の周囲部へ押し
付けるのに必要なストロークが大きくなる。そして、こ
の押付けストロークを短くするには、弾性手段のばね定
数を高くする必要があるが、シール部材のばね定数より
も大きくすると、シール構造のガタを抑制するのが困難
となる。従って、弾性手段のばね定数をシール部材のば
ね定数以下とすることで、弁板の押付けストロークを適
正に保ちつつ、弾性手段によるシール構造のガタ抑制効
果が有効に得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】図6及び図7は本発明の実施形態
に係る真空ゲート弁Gを示す。この真空ゲート弁Gは、
図1及び図2に示すように、前後に位置する第1及び第
2真空容器C1,C2間に両真空容器C1,C2の内部
空間(真空空間)同士を連通又は連通遮断するように配
設される。
【0014】上記真空ゲート弁Gは、両真空容器C1,
C2間に気密状に挟まれた矩形状の弁箱1(固定体)を
備え、この弁箱1の前壁(図1、図2及び図6で左側
壁)の上部には第1真空容器C1に連通する前側開口2
が、また後壁(同右側壁)の上部には第2真空容器C2
に連通する後側開口3がそれぞれ同じ高さ位置に形成さ
れ、これらの開口2,3はいずれも左右方向(図6の紙
面と直交する方向。図7では左右方向)に長い矩形状で
かつ同じ大きさとされており、この各開口2,3を介し
て弁箱1内の空間が各真空容器C1,C2内部と連通し
ている。
【0015】図1及び図2に拡大して示すように、上記
弁箱1内には、上記前側開口2を開閉する弁板5が配置
されている。この弁板5は前側開口2よりも若干大きい
左右方向に長い矩形状の板材からなり、その前面外周部
には弁板5の全体に亘って連続するシール収容溝6が形
成され、このシール収容溝6内には、弁箱1の前壁内面
に圧接変形して弁板5と弁箱1の前側開口2周囲の前壁
内面との間をシールするゴム製のシール部材7が収容固
定されている。
【0016】上記弁板5は、その長さ方向である左右方
向に離れた左右両側の2箇所(3箇所以上でもよい)で
後面側から同期して弁板支持体10により後述の平行リ
ンク機構22,22を介して押圧されて前側開口2を閉
じるものとされている。すなわち、弁板5の後側の弁箱
1内に上記弁板支持体10が配置され、この弁板支持体
10は、弁板5と共に、弁箱1内の下側に位置する開弁
位置と、弁箱1内の上側でかつ前後の開口2,3に対応
する閉弁位置との間を上記前側開口2に沿った鉛直平面
と略平行に上下移動可能とされている。弁板支持体10
は、弁箱1の後側開口3よりも大きい矩形板状の本体1
1を有し、この本体11の前面には、上記弁板5の左右
の押圧位置に対応する部分にそれぞれ各平行リンク機構
22の各ガイドローラ31,32を案内するためのガイ
ド部材12が円環板状の取付部材20により一体的に取
付固定されている。すなわち、上記ガイド部材12は、
図3〜図5に示すように、後向きに開口する浅い略皿形
状のもので、その下側壁部が切り欠かれて開放され、こ
の切欠き部分以外の外周上半部の後端には半径方向外側
に延びるフランジ12aが形成されており、このフラン
ジ12aを取付部材20の内周部に係止した状態で該取
付部材20をボルト21,21,…(1つのみ図示す
る)により本体11に取り付けることで、各ガイド部材
12が本体11の前面に取付部材20を介して取付固定
されている。
【0017】また、上記弁板支持体10における取付部
材20の下縁部には円筒状の第1ロッド36の上端部
(内端部)が移動一体に気密状に溶接固定されており、
この第1ロッド36の昇降移動(長さ方向の移動)によ
り弁板支持体10が開弁位置と閉弁位置との間を移動す
る。
【0018】上記ガイド部材12の前壁(底壁)の中心
部には縦長矩形状の開口14が貫通形成されている。ま
た、ガイド部材12の前面には、上記開口14の上下縁
部からそれぞれ水平前側に平行に延びる上下1対の突出
片15,16が一体に形成され、この上側突出片15下
面は開口14の上縁部下面と、また下側突出片16上面
は開口14の下縁部上面とそれぞれ面一とされている。
また、上記弁板支持体10の本体11前面には、上記各
ガイド部材12の開口14に対応して所定深さの矩形凹
部11aが形成されている。そして、上記ガイド部材1
2の前壁(底壁)と本体11前面の凹部11aとによ
り、後述する第2ロッド37の移動方向(上下方向)に
延びる垂直ガイド部13が、また上下1対の突出片1
5,16ないし開口14により、弁板5の移動方向(前
後方向)に延びる水平ガイド部17がそれぞれ形成され
ている。また、図5に示すように、上記垂直ガイド部1
3を形成するガイド部材12の前壁後面において開口1
4の下側部と、水平ガイド部17において下側突出片1
6の上面後端部との交差部には、後述の下側リンク28
との干渉を避けるために斜めに切り欠いてなる面取部1
8が形成されている。
【0019】上記弁板支持体10の左右の各ガイド部材
12内には、上記弁板5を弁板支持体10に対し前後方
向に接離可能に支持するための連結手段としての平行リ
ンク機構22が配置されている。すなわち、上記各ガイ
ド部材12における上下の突出片15,16間には水平
左右方向に延びる上下の前リンク軸23,23が上下方
向に所定間隔をあけて配置され、この各前リンク軸23
は、左右端部の前側切欠部23a,23a(図3参照)
にて弁板取付部材25にボルト24,24により締結固
定され、この弁板取付部材25は弁板5の後面にボルト
26,26,…により締結されている。
【0020】一方、上記各垂直ガイド部13内、つまり
ガイド部材12の開口14の左右両側部分の前壁後面と
本体11前面の各矩形凹部11a底面(前面)との間に
は、水平左右方向に延びる上下の後リンク軸27,27
が上記前リンク軸23,23と同じ間隔をあけて上下方
向に配置されている。そして、図3に示すように、上記
各前リンク軸23の左右両側寄りに位置する部分にはそ
れぞれ樹脂製等の左右リンク28,28の前端部が揺動
可能に支持され、このリンク28,28の後端部は、そ
れぞれ前リンク軸23の後側に対応して位置する後リン
ク軸27の左右両側寄り部分に揺動可能に支持されてお
り、前後のリンク軸23,27同士は左右1対のリンク
28,28により連結されている。この各リンク28の
中間部にはその下面を切り欠いた形状の凹部29が形成
されており、図2に示す如く、各リンク28が後側部を
下げるように後向きに傾斜したときに、その凹部29に
よりガイド部材12の開口14の下縁部上面後端と干渉
しないようにしている。
【0021】さらに、上記上下の後リンク軸27,27
は、その左右中央部にて、それぞれガイド部材12内を
上下方向に延びる第2ロッド37の上端部に上記間隔を
あけて取付固定されている。この上下の後リンク軸2
7,27の第2ロッド37との連結構造はいずれも同じ
で、各後リンク軸27の左右中央部にはその略前半部を
平面状に切り欠いた嵌合部27aが、また第2ロッド3
7にはその略後半部を平面状に切り欠いてなる嵌合部3
7aがそれぞれ形成されており、後リンク軸27と第2
ロッド37とは、互いに交差しかつ各々の嵌合部27
a,37aで嵌合した状態で両者を前後方向に貫通する
ボルト38により一体的に締結固定されている。よっ
て、上記前後のリンク軸23,23,27,27及び上
下両側のリンク28,28,…により平行リンク機構2
2が構成されている。
【0022】上記各前リンク軸23の左右中央部には、
上記水平ガイド部17により水平前後方向に案内される
樹脂製等の前ガイドローラ31が回転可能に支持されて
いる。すなわち、上側に位置する前リンク軸23上の前
ガイドローラ31は、ガイド部材12の上側突出片15
下面ないし開口14の上縁部下面に沿って、また下側に
位置する前リンク軸23上の前ガイドローラ31は、下
側突出片16の上面ないし開口14の下縁部上面に沿っ
てそれぞれ前後方向に移動可能に転動案内されるように
なっており、これら上下の前ガイドローラ31,31の
案内により弁板5がガイド部材12(弁板支持体10)
に対し上下方向に相対移動不能に位置決めされた状態で
前後移動する。
【0023】また、上記各後リンク軸27の左右端部に
はそれぞれ上記垂直ガイド部13により垂直上下方向に
案内される樹脂製等の後ガイドローラ32,32が回転
可能に支持されている。つまり、これら後ガイドローラ
32,32は、ガイド部材12の開口14の左右両側の
前壁後面と本体11前面の各凹部11a底面との間を転
動して案内される。
【0024】そして、上記弁板支持体10が弁箱1内上
側の閉弁位置にあるときに、その内部で第2ロッド37
のみを昇降移動させることで、平行リンク機構22によ
り弁板5を弁板支持体10に対し接離するように前後方
向(両真空容器C1,C2の配列方向)に移動させて弁
箱1の前側開口2を開閉し、図2に示すように、第2ロ
ッド37を下降させたときには、平行リンク機構22の
各リンク28を後側に向かって下側に向かうように傾斜
させ、弁板5を弁板支持体10(第2ロッド37)に接
近させて弁箱1の前側開口2周りの前壁から離隔させる
ことで、その開口2を開く一方、図1に示すように、第
2ロッド37を上昇させたときには、平行リンク機構2
2の各リンク28を前後方向に水平に配置し、弁板5を
弁板支持体10から離して前側開口2周りの前壁内面に
押し付けることで、その開口2を閉じるようになってい
る。
【0025】上記弁板支持体10における各取付部材2
0の前端部とその前側の各弁板取付部材25との後面と
の間に亘り金属製円筒状の機構収容ベローズ34が両者
の接離方向に伸縮可能に設けられている。この機構収容
ベローズ34の前後端部はそれぞれ弁板取付部材25及
び取付部材20に気密状に溶接されており、この機構収
容ベローズ34、弁板5(弁板取付部材25)及び弁板
支持体10で囲まれる気密状の空間に平行リンク機構2
2が収容されている。すなわち、機構収容ベローズ34
は、平行リンク機構22から発生する塵を密閉空間内に
封じ込めて弁箱1内への放出を防止するものである。
【0026】上記弁板支持体10が弁箱1内で開弁位置
及び閉弁位置間を昇降する動きと、この弁板支持体10
に対し弁板5が接離する動きとは、いずれも弁箱1の底
壁外側からの駆動により行われるようになっている。つ
まり、弁箱1の底壁において各平行リンク機構22の真
下の部分(上記弁板5の左右の押圧位置に対応する部
分)には開口部1a,1aが形成され、この各開口部1
a下面には、上下方向に延びかつ上端が開口する有底状
の筒部40の上端部が同心状にかつ気密状に接合され、
この筒部40の底部中心には中心孔40aが貫通形成さ
れている。さらに、上記筒部40の下側には円筒状のス
トッパ41が同心状に接続固定されている。
【0027】そして、上記第1ロッド36は上記弁箱1
底壁の開口部1aないし筒部40に挿通され、この第1
ロッド36の下端部(外端部)は、筒部40底部の中心
孔40aを気密状に貫通した後に弁箱1外であるストッ
パ41内を下側に延びてその下側に突出し、この下端部
には円板状の上側プレート42が移動一体に取付固定さ
れており、第1ロッド36の昇降移動(長さ方向の移
動)により弁板支持体10を開弁位置及び閉弁位置間で
移動させ、後述のベローズ取付フランジ54が略弁箱1
の底壁の位置に移動したときを弁板支持体10の開弁位
置に、また上側プレート42がストッパ41の下面に当
接したときを閉弁位置にそれぞれ設定している。
【0028】一方、上記弁板5を弁板支持体10に対し
接離させて開閉させるための上記第2ロッド37は上記
筒状の第1ロッド36内に上下方向に摺動可能に挿通さ
れている。この第2ロッド37は、上記弁板支持体10
における取付部材20の下端部に第1ロッド36と同心
状に形成した挿通孔20aに挿通され、その上端部は、
既述の如く弁板支持体10のガイド部材12内に位置し
て平行リンク機構22の後リンク軸27,27に移動一
体に連結されている。第2ロッド37の下端部(外端
部)は第1ロッド36の下端部から突出して弁箱1外に
延び、この下端部には上側プレート42と略同径の円板
状の下側プレート43が移動一体に取付固定されてお
り、第2ロッド37が第1ロッド36に対し相対的に摺
動して長さ方向に移動することにより、弁板5の開き状
態及び閉じ状態を切り換え、下側プレート43が上側プ
レート42から最も離れて後述のリンク機構46,46
が伸長したときを弁板5が弁板支持体10に接近した開
き状態に、また下側プレート43が上側プレート42に
最も接近して同リンク機構46,46が収縮したときを
弁板5が弁板支持体10に離隔した閉じ状態にそれぞれ
なるようにしている。
【0029】図7に示すように、上記左右の第2ロッド
37,37下端の下側プレート43,43には駆動手段
としての1つのエアシリンダ57が駆動連結されてい
る。すなわち、このエアシリンダ57は上記弁板5の左
右の押圧位置間の中央下方位置に配置された上下方向の
シリンダ軸線を有するもので、そのボディ上端部は弁箱
1に相対移動不能に固定されている。シリンダ57のピ
ストンロッド57aの上端(先端)にはブラケット58
の左右中央部が連結されている。このブラケット58は
左右中央部よりも左右端部が低くなるように略コ字状に
折れ曲がった部材からなるもので、その左右端部にそれ
ぞれ上記左右の下側プレート43,43が連結されてお
り、1つのシリンダ57の伸縮作動により、そのピスト
ンロッド57aの上端部にブラケット58を介して連結
された左右の第2ロッド37,37を長さ方向に昇降移
動させて、その第1ロッド36,36との一体移動によ
る弁板支持体10の開弁位置及び閉弁位置間の昇降移動
と、第2ロッド37,37のみの移動による弁板5の開
き状態及び閉じ状態間の切換えとを行うようにしてい
る。
【0030】上記弁箱1の外側にある上側及び下側プレ
ート42,43間には、第2ロッド37の下端部周りに
配置した圧縮ばね44が縮装されており、この圧縮ばね
44により第2ロッド37を第1ロッド36に対し、弁
板5が弁板支持体10に接近して弁箱1の前側開口2を
開く下方向に相対移動させるように付勢している。
【0031】さらに、図6に示すように、上記上側及び
下側プレート42,43同士は、直径方向に対向した位
置に配置した1対のリンク機構46,46により連結さ
れている。この各リンク機構46は、上端部が上側プレ
ート42に水平方向の軸心をもって揺動可能に軸支され
た上リンク47と、上端部が該上リンク47の下端部に
水平方向の連結軸49を介して揺動可能に連結され、下
端部が下側プレート43に水平方向の軸心をもって揺動
可能に軸支された下リンク48とからなり、上記連結軸
49にはガイドローラ50が回転可能に支持されてい
る。そして、この各リンク機構46を上下のリンク4
7,48が上下方向に略一直線上に並ぶように伸長させ
たときには、下側プレート43を上側プレート42から
離して弁板5を弁板支持体10に接近させる一方、リン
ク機構46を上下のリンク47,48が外側(連結軸4
9が第2ロッド37から離れる側)に折れ曲がるように
収縮させたときには、下側プレート43を上側プレート
42に接近させて弁板5を弁板支持体10から離隔させ
るようにしている。
【0032】また、上記各ストッパ41の真下位置に
は、シリンダ57のストロークに対応した所定長さのリ
ンク規制部52,52が配置固定されている。この両リ
ンク規制部52,52は、その間を上記上側及び下側プ
レート42,43が所定の隙間をあけて昇降移動するよ
うに前後に対向配置されたもので、両リンク規制部5
2,52間には側方から上記ブラケット58の左右端部
が昇降移動可能に挿通されており、シリンダ57の伸縮
作動による各下側プレート43の昇降動作に応じて各リ
ンク機構46を伸長状態又は収縮状態に切り換え、シリ
ンダ57の伸縮作動に伴って弁板支持体10を開弁位置
及び閉弁位置間で昇降移動させたとき、その弁板支持体
10が上昇端の閉弁位置以外にある状態では、上記各リ
ンク機構46をリンク規制部52内(両リンク規制部5
2,52間)に、上下リンク47,48間の連結軸49
上のガイドローラ50が各リンク規制部52の内面で転
動案内されるように潜らせて伸長状態に保持する一方、
弁板支持体10が上昇端の閉弁位置にある状態では、各
リンク機構46をリンク規制部52上端から突出させて
収縮状態に切り換えるようにしている。尚、各リンク規
制部52の上端面は、上記ガイドローラ50の昇降時の
リンク規制部52内に対する出没をスムーズに行わせる
ように上側に向かって外側(相手側リンク規制部42か
ら離れる側)に傾斜する傾斜面に形成されている。
【0033】そして、上記弁箱1内の下部にある第1ロ
ッド36の上端寄り部分にはベローズ取付フランジ54
が気密状に一体に取付固定されている。このベローズ取
付フランジ54の下面には、第1ロッド36の周りに配
置した金属製の伸縮可能なロッド収容ベローズ55の上
端部が気密状に溶接固定され、このロッド収容ベローズ
55の下端部は、弁箱1の底壁における筒部40の底部
上面に気密状に溶接固定されており、ロッド収容ベロー
ズ55により第1ロッド36の貫通部を気密状に覆って
いる。
【0034】さらに、上記弁板支持体10の本体11後
面には、上記左右の平行リンク機構22の各々の上下両
側位置、つまり各平行リンク機構22を通りかつ弁板5
が弁板支持体10に対し接離するときの各平行リンク機
構22の作動方向(各リンク22の揺動方向)に沿った
前後方向鉛直面上にそれぞれ左右方向に延びる上下の弾
性部材取付溝60,60が形成され、この各取付溝60
には取付溝60と略同じ長さの丸棒状のゴム(樹脂製で
もよい)からなる弾性部材61が一部を本体11後面か
ら突出させた状態で収容され、この各弾性部材61は取
付溝60内部に、ねじ止めした保持部材62により取付
保持されている。上記各弾性部材61は、弁板5が弁箱
1の前側開口2を閉じた閉じ状態で、弁箱1において弁
板支持体10に対向する後側開口3周囲の後壁内面(前
面)に押し付けられるもので、この押付け状態での弾性
部材61の弾性反力により弁板支持体10が弁板5の閉
じ方向たる前方向に付勢されるようになっており、その
弾性部材61のばね定数は、上記弁板5前面周囲のシー
ル部材7のばね定数以下とされている。
【0035】次に、上記実施形態の作動について説明す
る。真空ゲート弁Gが開弁しているときには、シリンダ
57は収縮してストロークエンドにある。このため、上
側及び下側プレート42,43は両者を連結するリンク
機構46,46と共にリンク規制部52,52間にあ
り、その各リンク機構46は伸長して両プレート42,
43が離隔している。このことで弁板支持体10は開弁
位置にあり、また、第2ロッド37の上端部は弁板支持
体10内の下側に位置していて、各平行リンク機構22
の各リンク28が後側に向かって下側に向かうように傾
斜し(図2参照)、弁板5が弁板支持体10に接近した
位置にあって弁箱1の前壁内面から離隔している。ま
た、機構収容ベローズ34及びロッド収容ベローズ55
はいずれも収縮している。
【0036】この状態からゲート弁Gを閉弁させるとき
には、シリンダ57が伸長してピストンロッド57aが
上昇する。このピストンロッド57aの上昇移動に伴
い、その上端にブラケット58を介して連結されている
各下側プレート43と、該各下側プレート43に下端が
連結されている第2ロッド37とが上昇する。このと
き、上記下側プレート43と上側プレート42とを連結
しているリンク機構46,46はそれぞれリンク規制部
52,52によりその間に伸長状態に拘束されており、
しかも両プレート42,43間には圧縮ばね44が介在
されているので、上記下側プレート43の上昇移動に伴
って上側プレート42も下側プレート43から離隔した
ままで追従して上昇し、両者の相対移動は生じない。こ
のことで、ロッド収容ベローズ55が伸長しながら、上
側プレート42と共に第1ロッド36が上昇して、その
第1ロッド36の上端部に連結されている弁板支持体1
0が開弁位置から閉弁位置に向かって弁板5と共に上昇
する。また、第1及び第2ロッド36,37間の相対移
動が生じないので、弁板5が閉じ状態に切り換わること
はなく、その弁板5は弁板支持体10に接近したままに
保たれ、その上昇時に弁箱1の前壁の内面に接触しな
い。
【0037】シリンダ57がさらに伸長して伸長ストロ
ークエンド近くに達すると、上側プレート42が、弁箱
1の底壁下面の筒部40に接合されているストッパ41
の下面に当接してそれ以上の上昇移動が規制される。こ
のことで、図2に示すように、弁板支持体10が閉弁位
置に停止して、弁板5が弁箱1における前側開口2に対
応した位置に位置付けられる。この状態では、上記各リ
ンク機構46がリンク規制部52の上端から抜け出し始
めており、シリンダ57のさらなる伸長作動により、上
記各リンク機構46が収縮状態に変化しかつ圧縮ばね4
4が圧縮されながら、上記ストッパ41で停止規制され
ている上側プレート42に対し下側プレート43のみが
上昇する。このことで、図1に示すように、第1ロッド
36と共に停止保持されている弁板支持体10に対し、
第2ロッド37のみが相対的に上昇して、この第2ロッ
ド37のみの上昇移動により、機構収容ベローズ34を
伸長させながら、各平行リンク機構22の各リンク28
が前後方向に水平に回動し、弁板5が弁板支持体10か
ら離れるように前側に移動して弁箱1の前側開口2周囲
の前壁内面を押圧し、その開口2がシール部材7により
気密状に閉塞されてゲート弁Gが閉弁する。
【0038】一方、上記のような閉弁状態にあるゲート
弁Gを開弁させるときには、上記シリンダ57が収縮し
てピストンロッド57aが下降する。このピストンロッ
ド57aの下降移動に伴い、各下側プレート43が第2
ロッド37と共に下降し、この第2ロッド37の下降移
動により、機構収容ベローズ34を収縮させながら、各
平行リンク機構22の各リンク28が傾斜方向に回動
し、弁板5が弁板支持体10に近付く後方向に移動して
弁箱1の前側開口2周囲の前壁内面から離れ、その開口
2が開かれる。この後、リンク規制部52によるリンク
機構46の伸長規制により第1及び第2ロッド36,3
7が一体的に下降して弁板支持体10が弁板5と共に開
弁位置に移動し、ゲート弁Gが開弁する。
【0039】そして、この実施形態においては、上記弁
板支持体10の本体11後面で上記左右の平行リンク機
構22,22の各々の上下両側位置の弾性部材取付溝6
0,60にそれぞれ弾性部材61,61が一部を本体1
1後面から突出させた状態で充填されているので、上記
ゲート弁Gの閉弁時、弁板支持体10から離隔した弁板
5が弁箱1の前側開口2周囲の前壁内面に押し付けられ
て開口2が閉じられたとき、上記各弾性部材61が弁箱
1の後側開口3周囲の後壁内面(前面)に押し付けられ
て圧縮変形し、この圧縮変形状態にある弾性部材61の
弾性反力により弁板支持体10が弁箱1に対し弁板5の
閉じ方向たる前方向に付勢される。こうして閉弁時に弁
板支持体10を弁板5の閉じ方向に付勢することで、仮
に、ゲート弁Gの長期使用に伴って各平行リンク機構2
2やシール部材7の摩耗等により弁箱1の前側開口2に
対する弁板5のシール構造にガタが生じたとしても、そ
のガタは上記弾性部材61による弁板支持体10の付勢
力により吸収される。つまり、ガタが生じても、その分
を補償するように弁板5が前側開口2周囲の前壁内面に
常に略一定の圧力で押し付けられるようになる。その結
果、ゲート弁Gの真空シール性能や耐圧性能の低下が長
期間に亘り抑制され、その分、平行リンク機構22やシ
ール部材7についてのメンテナンスのサイクルを延ばす
ことができる。
【0040】また、上記各弾性部材61は弁板支持体1
0の本体11後面において、左右の平行リンク機構2
2,22の各々の上下両側位置、つまり各平行リンク機
構22を通りかつ弁板5が弁板支持体10に対し接離す
るときの各平行リンク機構22の各リンク22の揺動方
向に沿った前後方向鉛直面上であって、閉じ状態の弁板
5から反力を集中して受ける位置に配設されているの
で、上記シール構造のガタを確実に吸収して有効な効果
が得られる。
【0041】さらに、上記弾性部材61のばね定数は、
弁板5と前側開口2周囲の前壁内面との間をシールする
シール部材7のばね定数以下であるので、弁板5の押付
けストロークを適正に保ちつつ、その弾性部材61によ
るシール構造のガタ抑制効果が得られる。つまり、弾性
部材61のばね定数が低いほどシール構造のガタを安定
して抑制できるが、その反面では弁板5を弁箱1の前壁
内面へ押し付けるための前後方向のストロークが大きく
なる。そして、この押付けストロークを短くするには、
弾性部材61のばね定数を高くする必要があるが、その
ばね定数がシール部材7のばね定数よりも大きくなる
と、シール構造のガタを抑制するのが困難となる。従っ
て、弾性部材61のばね定数をシール部材7のばね定数
以下とすることで、弁板5の押付けストロークの適正化
と、弾性部材61によるシール構造のガタ抑制効果との
両立を図ることができる。
【0042】さらに、この実施形態では、上記各平行リ
ンク機構22の各前リンク軸23の左右中央部には前ガ
イドローラ31が、また後リンク軸27の左右両側部に
は左右の後ガイドローラ32,32がそれぞれ支持さ
れ、第2ロッド37のみの昇降移動に伴う弁板5の前後
移動時、上側に位置する前リンク軸23上の前ガイドロ
ーラ31は、水平ガイド部17においてガイド部材12
の上側突出片15下面ないし開口14の上縁部下面に沿
って、また下側に位置する前リンク軸23上の前ガイド
ローラ31は、下側突出片16の上面ないし開口14の
下縁部上面に沿ってそれぞれ前後方向に移動可能に転動
案内される一方、各後ガイドローラ32は垂直ガイド部
13、つまりガイド部材12における開口14の左右両
側の前壁後面と本体11前面の各矩形凹部11a底面と
の間で転動して案内される。この水平ガイド部17及び
垂直ガイド部13による各ガイドローラ31,32の案
内により各リンク28をスムーズに揺動させることがで
き、弁板5の弁板支持体10に対する接離動作が滑らか
に行われる。すなわち、弁板支持体10に垂直ガイド部
13及び水平ガイド部17が設けられて、これらガイド
部13,17により平行リンク機構22の各ガイドロー
ラ31,32を転動案内するので、弁板支持体10をコ
ンパクトな構造としつつ、各平行リンク機構22の動作
のスムーズ化を図ることができる。
【0043】また、上記各平行リンク機構22における
各後リンク軸27と第2ロッド37とは、後リンク軸2
7の前側が切り欠かれた嵌合部27aと第2ロッド37
の後側部が切り欠かれた嵌合部37aとを互いに交差し
た状態で嵌合して締結されているので、これら嵌合部2
7a,37aの切欠き分だけ、両者の軸心を近づけるこ
とができる。このため、各後リンク軸27と第2ロッド
37とが直接に連結されていること、及び、第2ロッド
37が各後リンク軸27よりも前側に位置していて各後
リンク軸27の後側に突出していないこととも相俟っ
て、平行リンク機構22と第2ロッド37との連結構造
を前後方向でコンパクトにすることができ、その分、弁
箱1延いてはゲート弁Gの前後厚さを小さくすることが
できる。
【0044】しかも、上記第1ロッド36は筒状のもの
で、その内部に第2ロッド37が挿通されているので、
両ロッドを共に中実ロッド状のものとして並立配置する
場合に比べ、ロッド36,37の配置スペースを小さく
でき、弁箱1の大きさをさらに小型化することができ
る。
【0045】また、上記ガイド部材12の前壁後面にお
いて開口14の下側部と、水平ガイド部17において下
側突出片16の上面後端部との交差部には面取部18が
形成され、一方、各平行リンク機構22の下側の各リン
ク28の中間部にはその下面を切り欠いた形状の凹部2
9が形成されているので、図2に示す如く、各リンク2
8が後側部を下げるように後向きに傾斜したときに、上
記面取部18及び凹部29にそれぞれ相手側部材が入り
込むようになり、下側リンク28の中間部とガイド部材
12前壁後面の開口14の下側部とが互いに干渉するこ
とはない。つまり、ゲート弁Gのコンパクト化を図りな
がら、平行リンク機構22の各リンク28の揺動を確保
することができる。
【0046】尚、上記実施形態では、弁板支持体10の
本体11後面に各弾性部材61を弁箱1の後側開口3周
囲の後壁内面に押し付けられるように設けているが、逆
に、弁箱1の後側開口3周囲の後壁内面に弾性部材61
を弁板支持体10の本体11後面に押し付けられるよう
に設けてもよく、両方に設けることもできる。また、弾
性部材61は弁板支持体10の本体11後面全体又は弁
箱1の後側開口3周囲全体の後壁内面に設けることもで
き、或いは、平行リンク機構22の上下両側位置のいず
れかに設けてもよい。また、このようなゴム製の弾性部
材61に限らず、その他、例えば板ばねやコイルばね等
の弾性部材でもよく、或いは弁板支持体10の本体11
周縁部の少なくとも一部の肉厚を薄くしてその周縁部に
弾性を持たせるようにしてもよい。要は、弁板が開口を
閉じた状態で弁板支持体を弁板の閉じ方向に付勢する弾
性手段であればよい。
【0047】また、上記実施形態では、駆動手段として
エアシリンダ57を用いているが、液圧シリンダでもよ
く、その他、回転型のアクチュエータを用いることもで
き、電磁型の各種アクチュエータを用いてもよい。ま
た、弁板支持体10とそれに対し接離する弁板5との連
結構造、弁板支持体10の駆動構造等は上記実施形態に
限定されず、本発明の技術思想を損なわない範囲で変更
することができる。
【0048】また、上記実施形態では、弁板支持体10
及び弁板5を上昇移動させて開弁し、下降移動させて閉
弁するようにしているが、逆に弁板支持体10及び弁板
5の下降移動により開弁し、上昇移動により閉弁するよ
うにしてもよい。また、弁板支持体10及び弁板5の開
閉動作の向きを必ずしも上下方向に限定する必要はない
のは勿論である。
【0049】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明によ
ると、真空容器に連通する開口に沿った平面と略平行に
移動する弁板支持体と、この弁板支持体に対し接離して
開口を開閉する弁板とが設けられてなる真空ゲート弁に
対し、弁板の開口の閉じ状態で弁板支持体を弁板の閉じ
方向に付勢する弾性手段を設けたことにより、ゲート弁
の長期使用に伴って生じるシール構造のガタを弾性手段
による弁板支持体の付勢力により吸収して、ゲート弁の
真空シール性能や耐圧性能の低下を長期間に亘り抑制で
き、連結手段やシール部材のメンテナンスのサイクルの
延長化を図ることができる。
【0050】請求項2の発明によると、弾性手段は、弁
板支持体、又は弁板の閉じ状態で弁板支持体に対向する
固定体の少なくとも一方に突設されていて他方に対し弁
板の開閉方向に押し付けられる弾性部材としたことによ
り、望ましい弾性手段が容易に得られる。
【0051】請求項3の発明によると、弾性部材を、少
なくとも、連結手段を通りかつ弁板が弁板支持体に対し
接離するときの連結手段の作動方向に沿った平面上に配
置したことにより、弁板の閉じ状態で反力を集中して受
ける部分に弾性部材を配置してシール構造のガタを確実
に吸収することができる。
【0052】請求項4の発明によると、弾性部材はゴム
材又は樹脂材としたことにより、望ましい機能を有する
弾性部材が具体的に容易に得られる。
【0053】請求項5の発明によると、弾性手段のばね
定数は、弁板と開口の周囲部との間をシールするシール
部材のばね定数以下としたことにより、弁板の押付けス
トロークを適正に保ちつつ、弾性手段によるシール構造
のガタ抑制効果が有効に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空ゲート弁の閉弁状態を示す要部拡大側面断
面図である。
【図2】真空ゲート弁の弁板が弁箱の前側開口を開いた
状態を示す図1相当図である。
【図3】平行リンク機構の一部を拡大して示す部分破断
平面図である。
【図4】ガイド部材の拡大正面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】真空ゲート弁の全体構成を示す側面図である。
【図7】真空ゲート弁の全体構成を示す正面図である。
【符号の説明】
G 真空ゲート弁 1 弁箱(固定体) 2 前側開口 5 弁板 7 シール部材 10 弁板支持体 12 ガイド部材 13 垂直ガイド部 17 水平ガイド部 18 面取部 22 平行リンク機構(連結手段) 23,27 リンク軸 27a 嵌合部 28 リンク 29 凹部 31,32 ガイドローラ 36 第1ロッド 37 第2ロッド 57 シリンダ 61 弾性部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器に連通する開口に沿った平面と
    略平行に移動可能な弁板支持体と、該弁板支持体に連結
    手段を介して支持され、弁板支持体の移動に伴い弁板支
    持体に対し接離して開口を開閉する弁板とが設けられて
    なる真空ゲート弁において、 上記弁板が開口を閉じた状態で上記弁板支持体を弁板の
    閉じ方向に付勢する弾性手段を設けたことを特徴とする
    真空ゲート弁。
  2. 【請求項2】 請求項1の真空ゲート弁において、 弾性手段は、弁板支持体、又は弁板の閉じ状態で弁板支
    持体に対向する固定体の少なくとも一方に突設されてい
    て他方に対し弁板の開閉方向に押し付けられる弾性部材
    であることを特徴とする真空ゲート弁。
  3. 【請求項3】 請求項2の真空ゲート弁において、 弾性部材は、少なくとも、連結手段を通りかつ弁板が弁
    板支持体に対し接離するときの連結手段の作動方向に沿
    った平面上に配設されていることを特徴とする真空ゲー
    ト弁。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3の真空ゲート弁におい
    て、 弾性部材はゴム材又は樹脂材からなるものであることを
    特徴とする真空ゲート弁。
  5. 【請求項5】 請求項1の真空ゲート弁において、 弾性手段のばね定数は、弁板と開口の周囲部との間をシ
    ールするシール部材のばね定数以下であることを特徴と
    する真空ゲート弁。
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