JP3585713B2 - 自動二輪車の配線構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車のハンドルカバーに支持したメータと、ハンドルカバーの内部に配置した導電体とを電気的に接続する自動二輪車の配線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動二輪車のバーハンドルを覆うハンドルカバーに設けられたメータやスイッチ等の電気部品に対する配線はワイヤーハーネスを介して行われていた(例えば、特開昭60−244680号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来のものは、ハンドルカバーにメータやスイッチを取り付けた後に、ワイヤーハーネスの端部に設けたコネクタをハンドルカバーの内面側で電気部品に結合する必要があるため、コネクタの着脱作業が面倒で作業工数が増加するだけでなく、配線作業が完了するまで前後のハンドルカバーを結合することができないために作業性が低下する問題があった。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ハンドルカバーに支持したメータに対する配線作業を容易かつ確実に行えるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、自動二輪車のハンドルカバーに支持したメータと、ハンドルカバーの内部に配置した導電体とを電気的に接続する自動二輪車の配線構造において、前記導電体を構成する金属板材あるいは金属棒材よりなるバスバーが、合成樹脂を射出成形してなるバスバー埋設基体に埋設され、そのバスバー埋 設基体は、これの射出成形後に成形されるハンドルカバーに一体化され、そのハンドルカバーに形成したメータ支持孔の内部に設けられてバスバーに接続されたハンドルカバー側コネクタが、バスバー埋設基体に一体に形成され、メータをメータ支持孔に挿入することにより該メータに設けたメータ側コネクタを前記ハンドルカバー側コネクタに結合することを特徴とする。
【0006】
上記構成によれば、ハンドルカバーに形成したメータ支持孔にメータを挿入するだけで、メータに設けたメータ側コネクタとメータ支持孔の内部に設けたハンドルカバー側コネクタとが結合されるので、ハンドルカバーの内部に配置した導電体およびメータ間の配線作業を簡単かつ確実に完了させることができる。またメータに接続される導電体を合成樹脂の内部に埋設された金属板材あるいは金属棒材よりなるバスバーから構成したので、ワイヤーハーネスを使用する場合に比べて配線に要する部品点数および工数を削減することができるだけでなく、短絡、断線、誤組等が発生する可能性を減少させることができ、しかもワイヤーハーネスに比べて長期の使用に対する耐久性を高めることができる。その上、上記バスバーが、合成樹脂を射出成形してなるバスバー埋設基体に埋設され、そのバスバー埋設基体は、これの射出成形後に成形されるハンドルカバーに一体化され、ハンドルカバー側コネクタがバスバー埋設基体に一体に形成されるので、構造が比較的に複雑になるバスバー埋設基体をリヤハンドルカバーと別個に成形することにより、バスバー埋設基体の金型およびリヤハンドルカバーの金型の構造を簡略化することができ、しかもバスバー埋設基体をリヤハンドルカバーと一体化するので、バスバー埋設基体およびリヤハンドルカバーが相互に補強しあって全体的な剛性が増加する。
【0007】
また請求項2に記載された発明は、請求項1の構成に加えて、メータおよびハンドルカバーの一方および他方に設けた係止爪および被係止部を相互に係合させることにより、ハンドルカバーのメータ支持孔に対してメータを抜け止めすることを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、ハンドルカバーのメータ支持孔にメータを挿入するだけで該メータを抜け止めすることがきるので、ボルト等の手段でメータを固定する場合に比べて作業性が大幅に向上する。
【0009】
また請求項3に記載された発明は、請求項1の構成に加えて、メータ側コネクタをメータに対してフローティング支持するとともに、メータ側コネクタおよびハンドルカバー側コネクタ間に両者を調芯する調芯手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、ハンドルカバーのメータ支持孔にメータを挿入したときにメータ側コネクタおよびハンドルカバー側コネクタが相互に位置ずれしていても、調芯手段で両者を自動的に調芯して確実に結合することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図13は本発明の一実施例を示すもので、図1は自動二輪車の後面図、図2は図1の要部拡大図であってリヤハンドルカバーの表面側を示す図、図3はリヤハンドルカバーの裏面側を示す図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図5の要部拡大図、図7はバスバー埋設基体の単体図、図8は図7の8部拡大図、図9はメータ側の雌コネクタの斜視図、図10は図2の10−10線拡大断面図、図11はスイッチのコネクタの雄端子および雌端子の斜視図、図12はスタータスイッチの斜視図、図13はバスバーによる配線状態の説明図である。
【0012】
図1はスクータ型の自動二輪車Vの後面図であって、バーハンドルの後部が合成樹脂製のリヤハンドルカバー1で覆われており、その左右両端から左グリップ2および右グリップ3が突出する。
【0013】
図2はリヤハンドルカバー1の外面側(ライダーから見える側)拡大図であって、その中央部に透明なメータカバー4で覆われたメータユニット5が設けられる。メータユニット5には、スピードメータ6、フュエルメータ7、オドメータ8、スピードワーニングランプ9、ターンパイロットランプ10およびオイルワーニングランプ11が設けられる。リヤハンドルカバー1の右端にはスタータスイッチSsが装着され、またリヤハンドルカバー1の左端にはディマースイッチSd、ウインカースイッチSwおよびホーンスイッチShが装着される。
【0014】
図3は、図2に示すリヤハンドルカバー1を紙面の裏側から見た状態を示すものであり、このリヤハンドルカバー1の内面側は、通常は図示せぬフロントカバーに覆われて外部から目視することはできない。リヤハンドルカバー1の内面には、従来のワイヤーハーネスに代わるバスバー埋設基体21が左右方向に配置されており、このバスバー埋設基体21内に埋設したバスバー22…を介して前記メータユニット5、スタータスイッチSs、ディマースイッチSd、ウインカースイッチSwおよびホーンスイッチShが自動二輪車Vの車体側に設けたバッテリや電装品に接続される。
【0015】
図7はバスバー埋設基体21を単体で示すものである。バスバー埋設基体21は合成樹脂を射出成形したものであり、その内部に金属板を打ち抜いてなる導電体としての多数のバスバー22…が埋設される。バスバー埋設基体21には10個の開口211 〜2110が形成されており、これら開口211 〜2110から前記バスバー22…の一部が露出する。それぞれのバスバー22…は細くて薄い金属板から構成されているため、バスバー埋設基体21の射出成形時に、その内部に多数のバスバー22…を整然と位置決めして埋設することは困難である。そこで、バスバー埋設基体21の開口211 ,212 に臨む部分において、複数のバスバー22…が接続部23…で一体に接続される(図8(A)の斜線部参照)。
【0016】
このように複数のバスバー22…を接続部23…で一体化することにより、それらバスバー22…の集合体がバラバラになるのを防止して製造や取り扱いを容易にすることができるだけでなく、バスバー埋設基体21を射出成形する金型内にバスバー22…の集合体をセットする際に、前記接続部23…で一体化された部分をバスバー埋設基体21の開口211 ,212 に臨ませて保持することにより、その位置決めを容易かつ確実に行うことができる。
【0017】
かかるバスバー埋設基体21を射出成形した後に、その開口211 ,212 に臨むバスバー22…の接続部23…を切断して除去することにより、各々のバスバー22…を電気的に導通しないように相互に切り離し、図8(B)に示す状態にする。このように前記開口211 ,212 を利用してバスバー22…の接続部23…を切断除去することができるので、特別の開口を形成する必要がない。以上、バスバー埋設基体21の10個の開口211 〜2110のうち、2個の開口211 〜212 を例に取って説明したが、残りの8個の開口213 〜2110についても同様である。
【0018】
図7から明らかなように、バスバー埋設基体21の中央部には、自動二輪車Vの車体側に設けたバッテリや電装品に接続される雄コネクタ24と、前記メータユニット5に接続される雄コネクタ25とが一体に形成される。またバスバー埋設基体21の一端部には前記スタータスイッチSsが装着される開口部26が形成されるとともに、他端部には前記ディマースイッチSd、ウインカースイッチSwおよびホーンスイッチShが装着される3個の開口部27,28,29が形成され、それら開口部26〜29にそれぞれ雄コネクタ30〜33が一体に設けられる。バスバー埋設基体21に形成された前記開口部26〜29に対応して、リヤハンドルカバー1にも4個の開口部34〜37が形成される(図2参照)。
【0019】
而して、図13に示すように、バッテリや電装品に接続される雄コネクタ24と、メータユニット5に接続される雄コネクタ25と、4個のスイッチSs,Sd,Sw,Shに接続される雄コネクタ30〜33とが、複数のバスバー22…によって相互に接続される。
【0020】
上記構造のバスバー埋設基体21は、リヤハンドルカバー1を合成樹脂で射出成形する際に、その金型内にセットされて該リヤハンドルカバー1と一体化される。即ち、バスバー埋設基体21の外周部に突設した鍔部2111(図7参照)をリヤハンドルカバー1のラップ部110に埋め込むことにより、リヤハンドルカバー1にバスバー埋設基体21が支持される(図5参照)。図3にはリヤハンドルカバー1と一体化されたバスバー埋設基体21が示されている。同図に示されるように、バスバー埋設基体21はリヤハンドルカバー1の一部である7個のブリッジ部11 〜17 によって該リヤハンドルカバー1に支持される。図3および図7を併せて参照すると明らかなように、ブリッジ部11 はバスバー埋設基体21の2個の開口211 ,212 を覆うように形成され、ブリッジ部12 は開口213 を覆うように形成され、ブリッジ部13 は開口214 を覆うように形成され、ブリッジ部14 は2個の開口215 ,216 を覆うように形成され、ブリッジ部15 は2個の開口217 ,218 を覆うように形成され、ブリッジ部16 は開口219 を覆うように形成され、ブリッジ部17 は開口2110を覆うように形成される。
【0021】
図4には、前記7個のブリッジ部11 〜17 の一つであるブリッジ部14 が断面として示されている。ブリッジ部14 の内部にはバスバー埋設基体21の開口215 が位置しており、その開口215 はリヤハンドルカバー1を構成する合成樹脂により埋められている。従って、前記開口215 に露出していた8本のバスバー22…は、合成樹脂により完全に覆われて相互に導通しないように絶縁される。
【0022】
このように複数本のバスバー22…を埋設したバスバー埋設基体21を合成樹脂で成形し、リヤハンドルカバー1を成形する際に前記バスバー埋設基体21を7個のブリッジ部11 〜17 により該リヤハンドルカバー1と一体化するので、以下のようなメリットがある。
【0023】
第1に、内部にバスバー22…を埋設したために構造が比較的に複雑になるバスバー埋設基体21をリヤハンドルカバー1と別個に成形することにより、バスバー埋設基体21の金型およびリヤハンドルカバー1の金型の構造を簡略化することができる。
【0024】
第2に、バスバー埋設基体21をリヤハンドルカバー1と別個に成形するので、バスバー埋設基体21の肉厚に影響されずにリヤハンドルカバー1の肉厚を均一化することができ、これにより成形時におけるヒケの発生を防止してリヤハンドルカバー1の外観を高めることができる。
【0025】
第3に、複数のブリッジ部11 〜17 にバスバー埋設基体21を埋め込むことにより該バスバー埋設基体21をリヤハンドルカバー1と一体化するので、バスバー埋設基体21およびリヤハンドルカバー1が相互に補強しあって全体的な剛性が増加する。
【0026】
第4に、バスバー埋設基体21をブリッジ部11 〜17 に埋め込む際に、該バスバー埋設基体21の開口211 〜2110に合成樹脂が自動的に充填されるので、特別の充填工程が不要になって工数が削減される。
【0027】
次に、リヤハンドルカバー1に対するメータユニット5の装着を、図3〜図5に基づいて説明する。
【0028】
メータユニット5は、前記スピードメータ6、フュエルメータ7、オドメータ8、スピードワーニングランプ9、ターンパイロットランプ10およびオイルワーニングランプ11を支持する容器状のハウジング41を備えており、このハウジング41の開口部と前記メータカバー4との間にメータパネル42が挟持される。ハウジング41の外周に複数の係止爪411 …が形成されており、この係止爪411 …をメータカバー4に形成した被係止部41 …に係合させることにより、ハウジング41とメータカバー4とが一体に結合される(図4参照)。
【0029】
メータユニット5は、リヤハンドルカバー1の中央部に凹設されたメータユニット支持孔43に上方から挿入される。その際に、図4に示すように、ハウジング41の後面(ライダー側)に形成した係止爪412 がメータユニット支持孔43に臨むように形成された被係止部18 に係合するとともに、図3および図5に示すように、ハウジング41の前面に形成した左右2個の係止爪413 ,413 がリヤハンドルカバー1の内面に形成された2個の被係止部19 ,19 に係合することにより、メータユニット5がリヤハンドルカバー1に固定される。
【0030】
図3および図5に示すように、メータユニット5をリヤハンドルカバー1のメータユニット支持孔43に挿入したとき、メータユニット5に設けた雌コネクタ44が、バスバー埋設基体21に一体に形成した前記雄コネクタ25に自動的に結合される。バスバー埋設基体21側の雄コネクタ25は、上向きに開口する溝状の凹部251 と、前記バスバー22…から一体に延びて前記凹部251 内に突出する複数本の雄端子20…とを備える。雄コネクタ25は本発明のハンドルカバー側コネクタを構成し、雌コネクタ44は本発明のメータユニット側コネクタを構成する。
【0031】
図9はメータユニット5側の雌コネクタ44を示すもので、その板状の本体部45の上端から左右に突出する一対のガイド部46,46に円形のガイド孔461 ,461 が形成される。また本体部45の下端には下向きにテーパーする半割円錐状のガイド突起47,47が2個形成されており、このガイド突起47,47は前記凹部251 の入口に形成された外向きに拡開するガイド面252 (図6参照)に当接可能である。これらガイド突起47,47およびガイド面252 は本発明の調芯手段を構成する。
【0032】
図5、図6および図9を併せて参照すると明らかなように、ハウジング41の底壁から上向きに突出する一対のボス414 ,414 の上面に、保持板48が支持されてボルト49,49で固定される。雌コネクタ44は、そのガイド孔461 ,461 をボス414 ,414 の外周に緩く嵌合させた状態で、ハウジング41の底壁および保持板48により上下から挟まれて抜け止めされる。ガイド孔461 ,461 の直径はボス414 ,414 の直径よりも僅かに大きく設定されており、その直径差に相当する距離だけ雌コネクタ44はハウジング41に対して相対移動することができる。また雌コネクタ44の本体部45はハウジング41の底壁に形成した開口415 に緩く嵌合しており、雌コネクタ44のハウジング41に対する相対移動が許容される。
【0033】
而して、メータユニット5をリヤハンドルカバー1のメータユニット支持孔43に上方から挿入するとき、メータユニット5側の雌コネクタ44の本体部45が、バスバー埋設基体21側の雄コネクタ25の凹部251 に対して位置ずれしていても(図6の鎖線参照)、雌コネクタ44のテーパーしたガイド突起47,47が雄コネクタ25のガイド面252 に案内されるため、フローティング支持された雌コネクタ44は自動的に調芯されて雄コネクタ25に結合され、雄コネクタ25の雄端子20…が雌コネクタ44の雌端子50…に結合される。
【0034】
次に、図10〜図12に基づいてスタータスイッチSsの取付構造を説明する。尚、ディマースイッチSd、ウインカースイッチSwおよびホーンスイッチShの取付構造も、スタータスイッチSsの取付構造と実質的に同じである。
【0035】
スタータスイッチSsは、合成樹脂製のハウジング51と、ハウジング51の前面に支点ピン52を介して揺動自在に枢支された操作ノブ53と、ハウジング51の上下面にそれぞれ形成された係止爪511 ,511 と、ハウジング51の内部に埋め込まれた雌コネクタ54とを備える。雌コネクタ54はハウジング51を射出成形する際に該ハウジング51の内部に一体に埋設されるもので、その内部空間に雌端子55…が収納される。
【0036】
リヤハンドルカバー1の内部に一体に埋設されたバスバー埋設基体21にはスタータスイッチSsが嵌合する開口部26が形成されており、この開口部26の外側にリヤハンドルカバー1の開口部34が重なっている。バスバー埋設基体21の開口部26には、バスバー22…と一体に形成されてバスバー埋設基体21の外部に突出する複数の雄端子56…よりなる雄コネクタ30が設けられる。このように、バスバー22…の一部を雄コネクタ30の雄端子56…として利用することにより、該雄コネクタ30の部品点数を減少させて構造を簡略化するとともに、断線や接触不良の発生を最小限に抑えることができる。
【0037】
而して、スタータスイッチSsをリヤハンドルカバー1の開口部34を通してバスバー埋設基体21の開口部26に挿入すると、そのスタータスイッチSsのハウジング51に埋設した雌コネクタ54の雌端子55…に、バスバー埋設基体21の開口部26内に設けた雄コネクタ30の雄端子56…が自動的に嵌合し、スタータスイッチSsとバスバー埋設基体21内のバスバー22…との電気的接続が簡単に完了する。そしてスタータスイッチSsをバスバー埋設基体21の開口部26内に完全に挿入すると、そのハウジング51に設けた係止爪511 ,511 がバスバー埋設基体21の開口部26に設けた被係止部261 ,261 に係合し、スタータスイッチSsの抜けを防止する。そしてスタータスイッチSsのハウジング51に設けたフランジ512 がリヤハンドルカバー1の開口部34に嵌合し、バスバー埋設基体21の開口部26を隠蔽する。
【0038】
以上のように、自動二輪車Vのリヤハンドルカバー1に装着されるメータユニット5、スタータスイッチSs、ディマースイッチSd、ウインカースイッチSwおよびホーンスイッチShに対する配線を、リヤハンドルカバー1に設けたバスバー埋設基体21内に埋設したバスバー22…により行うので、従来のワイヤーハーネスを使用する場合に比べて配線に要する部品点数および工数を大幅に削減することが可能となるばかりか、短絡、断線、誤組等が発生する可能性を減少させることができ、更にワイヤーハーネスを使用する場合に比べて耐久性も向上する。しかもメータユニット5をリヤハンドルカバー1のメータユニット支持孔43に挿入するだけでメータユニット5とバスバー22…との電気的接続が完了し、またスタータスイッチSs、ディマースイッチSd、ウインカースイッチSwおよびホーンスイッチShをバスバー埋設基体21の開口部26〜29に挿入するだげで該スイッチSs,Sd,Sw,Shとバスバー22…との電気的接続が完了するので、組立に要する工数を大幅に削減することができる。しかもメータユニット5をリヤハンドルカバー1の外側から挿入するので、ハンドルカバーを予め組み立てることが可能となって作業性が向上する。
【0039】
次に、図14および図15に基づいて本発明の第2実施例を説明する。尚、第2実施例において、第1実施例の構成要素に対応する構成要素には、第1実施例と同じ符号が付してある。
【0040】
前述した第1実施例では、メータユニット5をリヤハンドルカバー1の外側から下向きに挿入して組み付けているが、第2実施例ではメータユニット5をリヤハンドルカバー1の内側から後ろ向きに挿入して組み付けている。
【0041】
即ち、リヤハンドルカバー1の中央部にはメータユニット支持孔43が前後方向に形成されており、メータユニット5はリヤハンドルカバー1の内側から外側に、つまり車体前側から車体後側に向けて挿入される。その際に、ハウジング41の左右両側面に形成した係止爪412 ,412 がメータユニット支持孔43に臨むように形成された被係止部18 ,18 に係合してメータユニット5が固定される。メータユニット5が車体前後方向に挿入されるため、バスバー埋設基体21側に設けた雄コネクタ25の雄端子20…と、メータユニット5側に設けた雌コネクタ44の雌端子50…とは車体前後方向に配置される。
【0042】
このようにメータユニット5をリヤハンドルカバー1の内側から外側に挿入することによりメータユニット5の設計自由度が拡大する。例えば、構成部品の追加によってメータユニット5が大型化しても、リヤハンドルカバー1の外側(ライダー側)からメータユニット5の表示部が見える程度の窓を形成すれ ば良いので外観が向上する。
【0043】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0044】
例えば、実施例ではバスバー22…を帯状の金属板材から構成したが、その断面形状は任意であり、円形断面や角断面の金属棒材から構成することも可能である。また請求項4に記載された発明の調芯手段の構造は任意であり、例えばガイド突起47とガイド面252 との位置関係を入れ換えることができる。また実施例ではメータ側コネクタが雌コネクタ44でありハンドルカバー側コネクタが雄コネクタ25であるが、それらの雌雄関係を入れ換えることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、ハンドルカバーに形成したメータ支持孔にメータを挿入するだけで、メータに設けたメータ側コネクタとメータ支持孔の内部に設けたハンドルカバー側コネクタとが結合されるので、ハンドルカバーの内部に配置した導電体およびメータ間の配線作業を簡単かつ確実に完了させることができる。またメータに接続される導電体を合成樹脂の内部に埋設された金属板材あるいは金属棒材よりなるバスバーから構成したので、ワイヤーハーネスを使用する場合に比べて配線に要する部品点数および工数を削減することができるだけでなく、短絡、断線、誤組等が発生する可能性を減少させることができ、しかもワイヤーハーネスに比べて長期の使用に対する耐久性を高めることができる。また特に上記バスバーが、合成樹脂を射出成形してなるバスバー埋設基体に埋設され、そのバスバー埋設基体は、これの射出成形後に成形されるハンドルカバーに一体化され、ハンドルカバー側コネクタがバスバー埋設基体に一体に形成されるので、構造が比較的に複雑になるバスバー埋設基体をリヤハンドルカバーと別個に成形することにより、バスバー埋設基体の金型およびリヤハンドルカバーの金型の構造を簡略化することができ、しかもバスバー埋設基体をリヤハンドルカバーと一体化するので、バスバー埋設基体およびリヤハンドルカバーが相互に補強しあって全体的な剛性が増加する。
【0046】
また請求項2発明によれば、ハンドルカバーのメータ支持孔にメータを挿入するだけで該メータを抜け止めすることがきるので、ボルト等の手段でメータを固定する場合に比べて作業性が大幅に向上する。
【0047】
また請求項3の発明によれば、ハンドルカバーのメータ支持孔にメータを挿入したときにメータ側コネクタおよびハンドルカバー側コネクタが相互に位置ずれしていても、調芯手段で両者を自動的に調芯して確実に結合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の後面図
【図2】図1の要部拡大図であってリヤハンドルカバーの表面側を示す図
【図3】リヤハンドルカバーの裏面側を示す図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図5の要部拡大図
【図7】バスバー埋設基体の単体図
【図8】図7の8部拡大図
【図9】メータ側の雌コネクタの斜視図
【図10】図2の10−10線拡大断面図
【図11】スイッチのコネクタの雄端子および雌端子の斜視図
【図12】スタータスイッチの斜視図
【図13】バスバーによる配線状態の説明図
【図14】本発明の第2実施例に係る、前記図5に対応する図
【図15】図14の15−15線断面図
【符号の説明】
V 自動二輪車
1 リヤハンドルカバー(ハンドルカバー)
8 被係止部
9 被係止部
5 メータユニット(メータ)
21 バスバー埋設基体
22 バスバー(導電体)
25 雄コネクタ(ハンドルカバー側コネクタ)
252 ガイド面(調芯手段)
412 係止爪
413 係止爪
43 メータユニット支持孔(メータ支持孔)
44 雌コネクタ(メータ側コネクタ)
47 ガイド突起(調芯手段)

Claims (3)

  1. 自動二輪車(V)のハンドルカバー(1)に支持したメータ(5)と、ハンドルカバー(1)の内部に配置した導電体(22)とを電気的に接続する自動二輪車の配線構造において、
    前記導電体を構成する金属板材あるいは金属棒材よりなるバスバー(22)が、合成樹脂を射出成形してなるバスバー埋設基体(21)に埋設され、
    そのバスバー埋設基体(21)は、これの射出成形後に成形されるハンドルカバー(1)に一体化され、
    そのハンドルカバー(1)に形成したメータ支持孔(43)の内部に設けられてバスバー(22)に接続されたハンドルカバー側コネクタ(25)が、バスバー埋設基体(21)に一体に形成され
    メータ(5)をメータ支持孔(43)に挿入することにより該メータ(5)に設けたメータ側コネクタ(44)を前記ハンドルカバー側コネクタ(25)に結合することを特徴とする、自動二輪車の配線構造。
  2. メータ(5)およびハンドルカバー(1)の一方および他方に設けた係止爪(412 ,413 )および被係止部(18 ,19 )を相互に係合させることにより、ハンドルカバー(1)のメータ支持孔(43)に対してメータ(5)を抜け止めすることを特徴とする、請求項1に記載の自動二輪車の配線構造。
  3. ータ側コネクタ(44)をメータ(5)に対してフローティング支持するとともに、メータ側コネクタ(44)およびハンドルカバー側コネクタ(25)間に両者を調芯する調芯手段(47,252 )を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の自動二輪車の配線構造。
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