JP2004343973A - 電気接続箱及びその組立方法 - Google Patents

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JP2004343973A JP2003141024A JP2003141024A JP2004343973A JP 2004343973 A JP2004343973 A JP 2004343973A JP 2003141024 A JP2003141024 A JP 2003141024A JP 2003141024 A JP2003141024 A JP 2003141024A JP 2004343973 A JP2004343973 A JP 2004343973A
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Masatoshi Egawa
雅利 江川
Tomohiro Sugiura
智宏 杉浦
Yoshihiro Sugiyama
嘉浩 杉山
Yumi Sekine
由実 関根
Minoru Umezaki
稔 梅▲崎▼
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Abstract

【課題】低コストで複雑な構造体を成形することができることに加え、電気接続ブロックの組付性、接続信頼性を向上することができる電気接続箱及びその組立方法を提供する。
【解決手段】ブロック取付部15を側面13aに有するインナーカバー(箱本体)12と、このブロック取付部15に横付けされるパワーブロック24とを備えたジャンクションブロック10であって、パワーブロック24に、インナーカバー12側に突出する一対のガイドピン27c,38dを設け、このガイドピン27c,38dをブロック取付部15に設けられたガイド溝(係合部)16a,16bに係合させつつ、パワーブロック24をインナーカバー12に合体させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のエンジンルーム等に取り付けられて、バッテリーからの電源電流を各種の電装品に供給するための電気接続箱及びその組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ヒューズブロック、リレーブロック及びコネクタブロック等の電気接続ブロックは、電気接続箱を構成する構成部品であり、リレー回路やヒューズ回路等の内部回路を構成し、バッテリー等の電源回路に接続されて計器類、スイッチ類、ランプ類その他の電装品に電源電流を供給する中継用の電気接続部品でもある。
【0003】
図4及び図5は、この種の電気接続箱に関連する技術の一例として、本願出願人によって提案されたものである(例えば、特許文献1、2)。図4(特許文献1)に示されるように、電気接続箱は、ヒューズ装着部52を有するアンダーカバー51と、メインカバー(図示せず)と、基板65とを備えたヒューズブロック50であり、ヒューズ装着部52がカバー側収容部53とヒューズ取付ブロック58とに分割して構成され、一層のバスバー62がヒューズ装着部52とカバー側収容部53との間に挟まれたものである。
【0004】
ヒューズ装着部52は、アンダーカバー51の側面51aに設けられている。カバー側収容部53は、略矩形の凹部54で構成され、その中央には仕切壁55が立設されている。バスバー62は、アンダーカバー51上面の配索溝63に応じた形状に形成され、その端部は、屈曲されてカバー側収容部53に望むヒューズ接続端子部62aとなっている。
【0005】
ヒューズ取付ブロック58は、一側に区画壁59aによって仕切られたヒューズ差込用の溝59bを複数有し、カバー側収容部53の凹部54に嵌合されるようになっている。このヒューズ取付ブロック58には、一方にヒューズ接続端子部(図示せず)、他方に電線接続部64aを有するL字状のブロック端子64が設けられ、ヒューズ接続端子部は、溝内においてバスバー62のヒューズ接続端子部62aと対向して配置され、電線接続部64aは、ヒューズ取付ブロック58上から突出して配置されている。
【0006】
カバー側収容部53とヒューズ取付ブロック58の嵌合に際しては、ヒューズ取付ブロック58の左右側面のガイド突起60を、カバー側収容部53の左右側壁のガイド溝56にスライド挿入させて、位置決め嵌合されるようになっている。
【0007】
図5(特許文献2)に示される電気接続箱は、箱本体側面に設けられたコネクタ部72の強度や精度を向上させて、相手側コネクタのコネクタ接続を容易にしたものであり、上ケース(図示せず)及び下ケース71からなるボックス本体と、バスバーが配索される絶縁基板部74と、ヒューズやリレー等の電気回路部品が搭載される部品搭載基板(図示せず)とを備えている。
【0008】
ボックス本体の側面には、相手側コネクタと嵌合するコネクタ部72が設けられており、コネクタ部72のハウジング周壁73は、側面71aに一体的に設けられている。ハウジング周壁73が一体成形されているため、ハウジング周壁73が分割して構成された場合に比べて、コネクタ部72の強度と精度が確保され、コネクタ嵌合時の歪みや変形が防止され、位置ずれなくコネクタ嵌合されるようになっている。
【0009】
上記以外に、この種の電気接続箱に関連する技術の一例としては、特開平5−3618号公報、特開平5−3619号公報、特開平10−255874号公報などが開示されている。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−285750号公報(第3−4頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−286030号公報(第3−4頁、第3図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の電気接続箱では、解決すべき以下の問題点がある。
【0012】
第1の従来例は、ヒューズ装着部52がカバー側収容部53とヒューズ取付ブロック58とに分割して構成されたものであり、バスバー62を変更することにより仕様の異なる車種への変更を容易とするものであるが、アンダーカバー51とカバー側収容部53とが一体形成されたものであるため、金型形状が複雑となり、金型コストないしは成形コストが嵩むという問題がある。
【0013】
第2の従来例は、コネクタ部72の強度と精度が確保され、コネクタ嵌合時の歪み等が防止されたものであるが、コネクタ部72のハウジング周壁73が下ケース71に一体形成されたものであるため、第1の従来例と同様に、金型形状が複雑となり、金型コストないしは成形コストが嵩むという問題がある。
【0014】
本発明は、上記した点に鑑み、低コストで複雑な構造体を成形することができることに加え、電気接続ブロックの組付性、接続信頼性を向上することができる電気接続箱及びその組立方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ブロック取付部を有する箱本体と、該ブロック取付部に着脱自在に取り付けられる電気接続ブロックとを備えた電気接続箱において、前記電気接続ブロック又は前記ブロック取付部のいずれか一方に、位置決め用のガイドピンが設けられ、いずれか他方に、該ガイドピンに係合する係合部が設けられ、該電気接続ブロックが案内されつつ該ブロック取付部に取り付けられることを特徴とする。
【0016】
上記構成によれば、箱本体と電気接続ブロックとが別体に形成されているから、金型形状が複雑にならず、成形コストが低減するとともに、電気接続箱の成形性が向上する。また、箱本体に対する電気接続ブロックの取り付けの際に、ガイドピンが係合部に係合することで、電気接続ブロックがずれたりせずに正規の位置に取り付けられる。電気接続ブロックの取付後においては、電気接続ブロックがガイドピンにより支持されるから、車両走行中の振動や衝撃等による電気接続ブロックのがたつきが防止される。
【0017】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の電気接続箱において、前記電気接続ブロックが、ブロック本体と、該ブロック本体に重なる部品取付プレートとを備え、該部品取付プレートに前記ガイドピンが設けられ、該ブロック本体に該ガイドピンを挿通させるガイド孔が設けられたことを特徴とする。
上記構成によれば、部品取付プレートがブロック本体に対して位置決めされる。
【0018】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の電気接続箱において、前記ガイドピンが円形断面に形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、ガイド溝に対してガイドピンが引っ掛かりなくスムーズに挿入する。また、ガイドピンの成形性が向上する。
【0019】
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気接続箱において、前記ガイドピンが一対設けられたことを特徴とする。
上記構成によれば、電気接続ブロックの組み付け姿勢がより安定化する。
【0020】
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の電気接続箱において、前記ブロック本体の裏面に重なる第2の部品取付プレートを備え、一方の前記ガイドピンが前記第1の部品取付プレートに設けられ、他方の前記ガイドピンが該ブロック本体に設けられ、双方のガイドピンが該第2の部品取付プレートの両側に形成された挿通孔に嵌入されることを特徴とする。
上記構成によれば、第2の部品取付プレートに対して、ブロック本体と第1の部品取付プレートとが正確に位置決めされることで、内部回路を形成するバスバーが正規の位置に固定される。
【0021】
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の電気接続箱において、前記第2の部品取付プレートがリレープレートであり、前記ブロック本体の表裏両面にリレー端子部が折曲形成されたバスバーがそれぞれ配索され、該リレープレートに、該リレー端子部を挿通させる孔部が設けられたことを特徴とする。
上記構成によれば、孔部を挿通したリレー端子部とリレープレートに固定されたリレーのタブ端子とが正確に位置合わせされる。
【0022】
また、請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気接続ブロックを前記箱本体のブロック取付部に対向して位置させ、前記ガイドピンを該ブロック取付部のガイド溝に挿入しつつ、該電気接続ブロックを該箱本体に合体させることを特徴とする。
上記構成によれば、ガイドピンがガイド溝に係合することで、電気接続ブロックの姿勢が安定し、電気接続ブロックがブロック取付部の正規の位置に固定される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜3は、本発明に係るジャンクションブロック(電気接続箱)の一実施形態を示すものである。
【0024】
ジャンクションブロックは、パワーブロック(電気接続ブロック)24や、コネクタブロック43,44その他の電気接続ブロックや、図示しない電線や、図示しないECU(Electronic Control Unit)等を内蔵して内部回路を構成し、ランプ類や計器類等の電装品が形成する外部回路(図示せず)に、バッテリー(図示せず)からの電源電流を供給する電気接続部品である。
【0025】
電気接続ブロックには、パワーブロック24やコネクタブロック43,44以外にヒューズブロックやリレーブロック等があるが、本実施形態のパワーブロック24は、ヒューズブロック及びリレーブロックの機能を兼ね備えたものであり、ヒューズ回路とリレー回路とが形成され、バッテリーからの電源電流が図示しないコネクタを介して供給され、電源電流がヒューズを中継してリレーに流れ、リレーによって外部の電装品がスイッチングされるようになっている。
【0026】
本発明に係るジャンクションブロック10は、ブロック取付部15を有するインナーカバー(箱本体)12と、このブロック取付部15に横付けされるパワーブロック24とを備えたジャンクションブロック10であって、パワーブロック24に、インナーカバー12側に突出する一対のガイドピン27c,38dが設けられ、ブロック取付部15に一対のガイドピン27c,38dが係合するガイド溝(係合部)16a,16bが設けられたことを特徴とするものである。
【0027】
このような構成によれば、インナーカバー12に対してパワーブロック24を取り付ける際に、ガイドピン27c,38dがガイド溝16a,16bに係合するから、パワーブロック24がずれたり、斜めに傾いたりすることが防止され、姿勢安定性良く、正規の位置にパワーブロック24が取り付けられるようになっている。パワーブロック24の取付後においては、パワーブロック24がガイドピン27c,38dにより支持される格好となり、車両走行中の振動や衝撃等によるパワーブロック24のがたつきも防止されるようになっている。
【0028】
ガイドピン27c,38dが円形断面に形成されたことも本発明の特徴であり、ガイド溝16a,16bに対してガイドピン27c,38dが引っ掛かりなくスムーズに挿入され、パワーブロック24の組付性が向上するようになっている。また、簡単な形状であるから、ガイドピンの成形が容易になっている。
【0029】
以下に、本実施形態のジャンクションブロック10の主要構成部分及びその作用について詳細に説明する。また、ジャンクションブロック10の説明と併せてジャンクションブロック10の組立方法について説明する。
【0030】
図1には、本実施形態のジャンクションブロック10の主要部を構成するインナーカバー12が示されている。このジャンクションブロック10は、インナーカバー12を上下方向から挟む図示しないアウターカバー及びECU(Electronic Control Unit)カバーを備えている。インナーカバー12とアウターカバーとの間には、層構造に重なる2層の絶縁基板(図示せず)が設けられ、インナーカバー12とECUカバーとの間にはECU(図示せず)が設けられている。絶縁基板には、パワーブロック24の圧接端子部32bやコネクタブロックの圧接端子部と接続する電線(図示せず)が配索されるようになっている。ECUは、配線導体が埋設された回路基板と、基板上に搭載された各種の電子部品からなっている。
【0031】
インナーカバー12は、合成樹脂材からなり、射出成形法により矩形板状に成形されている(図3参照)。インナーカバー12の一側面13aには、パワーブロック24に対するブロック取付部15が設けられ、他の直交する二側面13b,13cには、コネクタブロック43,44に対するブロック取付部18,20が設けられている。このように、インナーカバー12の側面13a,13b,13cにパワーブロック24やコネクタブロック43,44が横付けされることで、ジャンクションブロック10の肥大化が抑制され、小型化が図られるようになっている。
【0032】
インナーカバー12の他の一側面13dには、取付ブラケット21が突設されている。取付ブラケット21は、エンジン室内や運転室内の車体パネルやインストルメントパネル等の取付部にボルトやナットにより締結固定されるようになっている。
【0033】
パワーブロック24が取り付けられるブロック取付部15には、パワーブロック24の一対のガイドピン27c,38dが係合する複数のガイド溝16a,16bと、パワーブロック24の鈎の手部27dが係合するL字状の係止溝16dと、マルチリレー42が収容されるリレー収容部16eとが形成されている。ガイド溝16a,16bは、ガイドピン27c,38dに隙間無く係合する寸法に形成されているため、パワーブロック24を取り付ける際に、パワーブロック24が傾いたり、位置ずれしたりすることなく、スムーズに取り付けられるようになっている。また、車両走行中の振動等によりパワーブロック24にがたつきを生ずることも防止されるようになっている。L字状の係止溝16dは、ブロック取付部15の端部に形成されていて、取り付けられたパワーブロック24が抜け外れて脱落することが防止されるようになっている。
【0034】
なお、複数のガイド溝16a,16bは、互いに平行に形成されているが、コネクタブロック44に対するガイド溝19a,19b(図3)のように、互いに直交する向きに形成してもよい。ガイド溝19a,19bを互いに直交する向きに形成することで、パワーブロック24の前後方向及び左右方向の2方向の位置決めが行われて、位置決め精度が向上するようになっている。
【0035】
インナーカバー12の周辺部には、例えばインサート成形によりカバー12内に埋設され、略直角に屈曲されて上下方向に起立した圧接端子部22が複数並設されている。圧接端子部22は、一対の圧接刃を有する端子部であり、インナーカバー12に重なる絶縁基板のタブ挿通孔に挿通されて、U字状の溝に電線が圧接されるようになっている。
【0036】
図2の分解斜視図に示されるように、パワーブロック24は、コネクタ装着部28を有するブロック本体25と、ブロック本体25の表裏両面に配設されたバスバー30,34と、ヒューズ装着部38aを有するヒューズプレート(第1の部品取付プレート)38と、リレー装着部40dを有するリレープレート(第2の部品取付プレート)40と、箱状のマルチリレー42と、図示しない複数のヒューズとから構成されている。
【0037】
ブロック本体25は、合成樹脂材からなり、プレート部26の一側に二つのコネクタ装着部28,28が横並びに一体的に形成されている。2つのコネクタ装着部28,28は、バッテリーの正極側と負極側とにそれぞれ対応している。コネクタ装着部28を横並びに設けることで、コネクタ装着部28に嵌合されるコネクタから引き出される電線がプレート部26の上下方向(板厚方向)に引き出されることが防止され、パワーブロック24の上下方向の肥大化が防止され、薄型化・小型化が図られるようになっている。
【0038】
コネクタ装着部28は、奥壁29aと、奥壁29aの縁部に交差して続く側壁29bとからなっている。側壁29bは、コネクタ装着部28の外枠を形成している。奥壁29aに対向する前壁は、開口形成されており、電線を介してバッテリーに接続されたコネクタが嵌入されるようになっている。
【0039】
各コネクタ装着部28の奥壁29aは、一部開放形成されていて、ヒューズ側バスバー30の電源用端子部31aが挿入されるようになっている。電源用端子部31aには、コネクタの雌型端子が電気的に接続されるようになっている。
【0040】
プレート部26には、リレー側バスバー34に起立連成された音叉端子部36aが挿通される複数の挿通孔27aと、バスバー30,34を填め込ませる配索溝(図示せず)と、ヒューズプレート38に形成されたガイドピン38dを挿通させるガイド孔27dと、インナーカバー12側に突出するガイドピン27cとが形成されている。
【0041】
挿通孔27aは、プレート部26の略中央に複数並列されており、挿通孔27aを挿通されたリレー側バスバー34の音叉端子部36aがヒューズプレート38のヒューズ装着部38aに挿入されるようになっている。配索溝は、バスバー30,34の形状に対応して形成されており、バスバー30,34が位置ずれして短絡などすることが防止されるようになっている。
【0042】
ガイド孔27bは、プレート部26の端側に形成されており、ガイドピン38dが隙間無く挿通される孔径に形成されている。このため、ヒューズプレート38がブロック本体25に対して位置決めされ、ヒューズ側バスバー30に起立連成された音叉端子部32aが、ヒューズプレート38のヒューズ装着部38aのスリットに正確に挿入されるようになっている。
【0043】
ブロック本体25の裏面に突出形成されたガイドピン27cは、リレープレート40の隅部に形成された挿通孔40aを挿通して、インナーカバー12のガイド溝16bに係合されるようになっている。
【0044】
バスバー30,34は、ヒューズ側バスバー30及びリレー側バスバー34であり、平坦部31,35と、平坦部31,35から起立して連なる折曲部32,36とから立体的に形成されている。折曲部32,36は、水平方向に伸びる電線接続用の圧接端子部32b、下向きに直角に折曲形成されたリレー接続用のリレー端子部32c,36c、上向きに起立連成されたヒューズ接続用の音叉端子部32a,36aである。リレー側バスバー34の圧接端子部36bは、折曲されずに、平坦部35に形成されている。
【0045】
圧接端子部32b,36bは、一対の圧接片を有している。一対の圧接片の間に電線を押し込むことで、電線の絶縁被覆部が皮剥きされて、芯線部と圧接端子部32b,36bとが電気的に接続するようになっている。
【0046】
音叉端子部32a,36aは、ヒューズ側バスバー30及びリレー側バスバー34がブロック本体25に重なった状態で前後二列に整列され、ヒューズプレート38のヒューズ装着部38aに挿入されるようになっている。音叉端子部32a,36aは、二叉に分岐されている音叉状のいわゆる雌型端子であり、一対の挟持片を有している。一対の挟持片の先端側には、内向きに突出する突部が形成されていて、一対の挟持片の間に挿入されるヒューズのタブ端子と電気的に接触するようになっている。一対の挟持片は、弾性変形可能に形成されているから、タブ端子が弾性復元力で挟持され、確実な電気的接触が得られるようになっている。
【0047】
ブロック本体25の表面側に位置するヒューズプレート38は、合成樹脂材料からなり、射出成形法により一体成形されたものである。ヒューズプレート38には、ブロック本体25のコネクタ装着部28を覆うコ字状の覆い部38bが一側に形成され、ヒューズ装着部38aが表面に膨出形成されている。このヒューズ装着部38aには、一対のタブ端子を有するヒューズが複数差し込まれ、バッテリーからの過電流がリレーに流れることが防止されている。
【0048】
ヒューズ装着部38aの両側には、各一対の係止爪38c,38cが形成されていて、図示しないECUカバー及びアウターカバーの各係止部がこの係止爪38cに係合することで、ECUカバー及びアウターカバーが装着されるようになっている。
【0049】
ヒューズプレート38の裏面には、ガイドピン38dが形成されている。ガイドピン38dは、ブロック本体25のガイド孔27bを挿通し、リレープレート40の挿通孔40eを挿通し、先端部がインナーカバー12側に突出して、ブロック取付部15のガイド溝16aに係合するようになっている。これにより、ヒューズプレート38がブロック本体25及びリレープレート40に対して位置決めされるとともに、パワーブロック24がインナーカバー12に対して位置決めされるようになっている。
【0050】
ブロック本体25の裏面側に位置するリレープレート40は、ヒューズプレート38と同様にして、合成樹脂材料から成形されている。このリレープレート40は、3つのリレーが連結されたマルチリレー42を固定するための取付プレートであり、プレート40裏面に、マルチリレー42の壁部に形成された係止爪42aに係合する係止腕40bが形成されている。
【0051】
リレープレート40の両側には、大きさの異なる2つの挿通孔40a,40eが形成されており、大径の挿通孔40eにヒューズプレート38に突設されたガイドピン38dが嵌入され、小径の挿通孔40aにブロック本体25に形成されたガイドピン27cが嵌入されるようになっている。このように、双方のガイドピン27c,38dがリレープレート40の挿通孔40a,40eに嵌入されるから、リレープレート40にブロック本体25とヒューズプレート38とが正確に位置決めされつつ重なり合い、内部回路を形成するバスバー30,34が正規の位置に固定されるようになっている。
【0052】
また、リレープレート40の相対向する長辺部には、リレー側バスバー34とヒューズ側バスバー30の下向きに折曲形成されたリレー端子部32c,36cを挿通させる孔部40cが形成されている。これにより、孔部40cを挿通したリレー端子部32c,36cとリレープレート40に固定されたマルチリレー42の4つのタブ端子42bとが位置合わせされ、リレー端子部32c,36cとタブ端子42bとが抵抗溶接などにより溶着されるようになっている。
【0053】
図3に示されるように、パワーブロック24の裏面側からは、ガイド溝16a,16bに係合するガイドピン27c,38dがインナーカバー12側に向けて突出している。また、インナーカバー12の係止溝16dに係合するL字状の鈎の手部27dが突出している。鈎の手部27dは、先端がL字状に曲がっているため、パワーブロック24がインナーカバー12から抜け外れないようになっている。
【0054】
パワーブロック24の取り付けは、パワーブロック24をインナーカバー12のブロック取付部15に対向して位置させて、パワーブロック24のガイドピン27c,38dをブロック取付部15のガイド溝16a,16bにスライド挿入させることにより行われ、これにより、パワーブロック24が左右方向に位置決めされ、パワーブロック24が傾かず、真っ直ぐにガイドされてブロック取付部15の正規の位置に取り付けられる。
【0055】
このように、本実施形態の発明によれば、インナーカバー12に対してパワーブロック24を取り付ける際に、ガイドピン27c,38dがガイド溝16a,16bに係合し案内されるから、パワーブロック24が斜めに傾いたりすることが防止され、姿勢安定性良く、正規の位置にパワーブロック24を取り付けることができる。パワーブロック24の取付後においては、パワーブロック24がガイドピン27c,38dにより支持される格好となり、車両走行中の振動や衝撃等によるパワーブロック24のがたつきを防止することができる。
【0056】
なお、ガイドピン27c,38dは円形断面に形成されているが、本発明に係る効果を奏するものであれば、矩形断面に形成してもよい。また、ガイドピン27c,38dをブロック取付部15に設け、ガイドピン27c,38dが係合するガイド溝16a,16bをパワーブロック24に設けてもよい。係合部としてのガイド溝16a,16bをガイド孔としてもよい。
【0057】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、箱本体と電気接続ブロックとが別体に形成されているから、複雑な金型を用いることなく、低コストで複雑構造の電気接続箱を制作することができる。また、電気接続ブロックには、ブロック取付部の係合部に係合し案内されるガイドピンが設けられているから、ガイドピンが係合部に係合することで、電気接続ブロックが斜めに傾いたりすることなく、電気接続ブロックが正規の位置に取り付けられる。したがって、電気接続箱の成形性、組付性を向上することができる。
【0059】
また、請求項2記載の発明によれば、部品取付プレートに、ブロック本体の挿通孔に挿通されるガイドピンが設けられているから、部品取付プレートがブロック本体に対して位置決めされる。したがって、ブロック本体と部品取付プレートの組み立てが容易になるとともに、内部回路を形成するバスバーの位置ずれが防止される。
【0060】
また、請求項3記載の発明によれば、ガイドピンが円形断面に形成されているから、ガイド溝に対してガイドピンの引っ掛かりが防止され、箱本体に対し電気接続ブロックを容易に取り付けることができる。また、ガイドピンの成形性が向上する。
【0061】
また、請求項4記載の発明によれば、複数のガイドピンが係合部に係合することにより、電気接続ブロックの姿勢がより安定すし、組付作業性がより一層向上する。
【0062】
また、請求項5記載の発明によれば、双方のガイドピンが第2の部品取付プレートの挿通孔に嵌入されるから、第2の部品取付プレートに対してブロック本体と第1の取付プレートとが位置決めされ、内部回路を形成するバスバーが正規の位置に固定され、端子接続の信頼性が向上する。
【0063】
また、請求項6記載の発明によれば、リレープレートにリレー端子部を挿通させる孔部が設けられているから、孔部を挿通したリレー端子部とリレープレートに固定されたリレーのタブ端子とが位置合わせされ、リレー端子部とタブ端子とが確実に接続する。
【0064】
また、請求項7記載の発明によれば、ガイドピンが係合部に係合し案内されることで、電気接続ブロックの姿勢が安定し、電気接続ブロックをブロック取付部の正規の位置に高精度に取り付けることがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気接続箱の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1に示される電気接続ブロックの分解斜視図である。
【図3】同じく電気接続ブロックと箱本体とが分離された状態を示す平面図である。
【図4】従来の電気接続箱の一例を示す分解斜視図である。
【図5】従来の電気接続箱の他の一例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
10 電気接続箱(ジャンクションブロック)
12 インナーカバー(箱本体)
15 ブロック取付部
16a,16b ガイド溝(係合部)
24 パワーブロック(電気接続ブロック)
25 ブロック本体
27a 挿通孔
27c,38d ガイドピン
30 ヒューズ側バスバー
34 リレー側バスバー(バスバー)
38 ヒューズプレート(第1の部品取付プレート)
40 リレープレート(第2の部品取付プレート)
40c 孔部
42b タブ端子

Claims (7)

  1. ブロック取付部を有する箱本体と、該ブロック取付部に着脱自在に取り付けられる電気接続ブロックとを備えた電気接続箱において、
    前記電気接続ブロック又は前記ブロック取付部のいずれか一方に、位置決め用のガイドピンが設けられ、いずれか他方に、該ガイドピンに係合する係合部が設けられ、該電気接続ブロックが案内されつつ該ブロック取付部に取り付けられることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記電気接続ブロックが、ブロック本体と、該ブロック本体の表面に重なる第1の部品取付プレートとを備え、該第1の部品取付プレートに前記ガイドピンが設けられ、該ブロック本体に該ガイドピンを挿通させるガイド孔が設けられたことを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。
  3. 前記ガイドピンが円形断面に形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の電気接続箱。
  4. 前記ガイドピンが一対設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気接続箱。
  5. 前記ブロック本体の裏面に重なる第2の部品取付プレートを備え、一方の前記ガイドピンが前記第1の部品取付プレートに設けられ、他方の前記ガイドピンが該ブロック本体に設けられ、双方のガイドピンが該第2の部品取付プレートの両側に形成された挿通孔に嵌入されることを特徴とする請求項4記載の電気接続箱。
  6. 前記第2の部品取付プレートがリレープレートであり、前記ブロック本体の表裏両面に、リレー端子部が折曲形成されたバスバーがそれぞれ配索され、該リレープレートに、該リレー端子部を挿通させる孔部が設けられたことを特徴とする請求項5記載の電気接続箱。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気接続ブロックを前記箱本体のブロック取付部に対向して位置させ、前記ガイドピンを該ブロック取付部の係合部に挿入しつつ、該電気接続ブロックを該箱本体に合体させることを特徴とする電気接続箱の組立方法。
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