JP3583552B2 - 処理装置及び処理方法 - Google Patents

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばLCD基板や半導体ウェハのような基板の現像処理などを行う装置及び基板の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶ディスプレー(LCD)や半導体などの製造においては、基板であるLCD基板や半導体ウェハの上面にレジスト膜パターンを形成させるために、いわゆるリソグラフィ処理が行われる。このリソグラフィ処理は、基板の洗浄、基板の表面へのレジスト膜の塗布、そのレジスト膜の露光、現像など、種々の処理工程を含んでいる。
【0003】
これらの処理工程において、レジスト膜の現像処理を行う工程はリソグラフィ処理の中でも最も厳密な制御を必要とする工程の一つである。レジスト膜の現像を行うに際しては基板上にむらなく現像液が供給され、基板の全面にわたってレジストが均一に現像されることが重要である。基板上に現像液を供給する方法としては、従来よりスキャニング方式、スピン方式、ディップ方式、スプレー方式等が知られている。スキャニング方式は、載置台に載置された基板上に多数のノズルを備えたノズルユニットをスキャンさせて基板表面全体に現像液を供給する方式である。スピン方式は、カップ内においてスピンチャック上に吸着した基板を回転させることによって現像液を遠心力で拡散させる方式である。ディップ方式は、現像液中に基板を浸漬させる方式である。スプレー方式は、ポンプ等で加圧した現像液を噴霧状にして基板上に吹き付ける方式である。そして、これら各方式により現像液を供給して現像処理を終了した後、リンス液を用いて基板をリンス洗浄している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特にLCD基板などにあっては薄いガラスの板で構成されているために、載置台に載置した際にたわみを生じやすく、周縁部が自重で垂れ下がって基板の中央よりも低くなってしまう。このため、表面に塗布した現像液が基板端部では傾斜によって下方に流れ落ちてしまうことが多い。また、基板の表面に塗布されているレジスト膜はノボラック樹脂が一般で揮発性であり、他方、現像液は水にテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイト(TMAH)を2.38%溶解させた水溶性のTMAH水溶液が一般であるため、両者のなじみが良くなく、基板の端部まで均等に現像液を広げにくい。
【0005】
このように基板の表面全体に現像液を広げなければ、現像が不十分になり、いわゆる現像の欠陥が発生する。また、レジスト膜上に現像液の多い部分と少ない部分ができると、現像の均一性が乱されるといった問題も生ずる。
【0006】
従って、本発明の目的とするところは、基板の表面に均一に現像液の如き処理液を供給することによって欠陥のない処理が可能な基板の処理装置及び基板の処理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、基板の周縁部が全周に渡ってはみ出た状態で当該基板を載置させる載置台と、この載置台に載置された基板の周囲を丁度取り囲むように装着されるケーシングと、該ケーシングが装着された基板の表面に処理液を供給する処理液供給手段を備えていることを特徴とする処理装置である。この処理装置において基板とは、例えばLCD基板や半導体ウェハなどである。そのような基板を載置台に載置して基板の周囲を丁度取り囲むようにケーシングを装着する。そして、このケーシングが装着された基板の表面に処理液を供給する。すると、周囲がケーシングで取り囲まれているため、基板の表面に供給された処理液が基板の周縁部から流れ落ちることなく、これにより、基板の表面に処理液をむらなく供給することが可能となる。
【0008】
この請求項1の処理装置においては、請求項2に記載したように、前記ケーシングが載置台に載置された基板に装着される下降位置と、前記ケーシングが載置台に載置された基板の上方に退避した上昇位置とに、前記ケーシングを昇降移動させる昇降手段を備えていることが好ましい。そうすれば、基板を載置台上に載置させる際にはケーシングを上昇退避させ、基板を載置台上に載置させた後にケーシングを下降させることによって基板にケーシングを装着することができる。
【0009】
また、請求項3に記載したように、前記基板の表面に供給された処理液を吸引除去する吸引ノズルを備えていても良い。そうすれば、処理の終了した処理液をこの吸引ノズルから吸引除去することができるようになる。
【0010】
また、請求項4に記載したように、前記ケーシングが載置台に載置された基板の周囲を取り囲むように配置された側壁部と基板の上方を覆うように配置された天板部を備えており、該天板部には多数の通気孔が形成されている構成としても良い。請求項5に記載したように、この通気孔を介してケーシングの内部に外部の空気を送り込むことによって処理液を攪拌し、処理効率を向上させることができるようになる。
請求項6の発明によれば,載置台上に載置された基板の表面に処理液を供給して所定の処理を施す処理方法であって,基板の周縁部が全周に渡ってはみ出た状態で当該基板を載置台に載置し,載置された当該基板の周囲を丁度取り囲むようにケーシングを装着する工程と,前記ケーシングの装着された前記基板の表面に処理液を供給する工程と,を備えたことを特徴とする処理方法が提供される。
前記処理方法は,前記ケーシングにより前記基板の周囲を取り囲んだ状態で,前記ケーシングの側壁部から前記基板の表面の処理液を吸引除去する工程を備えていてもよい。また,この処理方法では,基板の表面と平行な方向から前記基板の表面の処理液を吸引除去するようにしてもよい。さらに,この処理方法では,前記吸引除去した処理液を再生し,再び所定の処理に使用するようにしてもよい。
前記処理方法は,外部の雰囲気を前記ケーシング内に取り込むことによって,前記ケーシング内の基板の表面の処理液を攪拌しつつ,基板に所定の処理を施すようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について説明する。
【0012】
図1に示すレジスト処理システム1は、その一端側にカセットステーション3を備えている。このカセットステーション3にはLCD用基板S(以下、「基板S」という)を収容した複数のカセット2が載置されている。カセットステーション3のカセット2の正面側には基板Sの搬送及び位置決めを行うと共に、基板Sを保持してメインアーム4との間で受け渡しを行うための補助アーム5が設けられている。メインアーム4は、処理システム1の中央部を長手方向に移動可能に、二基直列に配置されており、その移送路の両側には、現像装置6その他の各種処理装置が配置されている。
【0013】
図示の処理システム1にあっては、カセットステーション3側の側方には、基板Sをブラシ洗浄するためのブラシスクラバ7及び高圧ジェット水により洗浄を施すための高圧ジェット洗浄機8等が並設されている。また、メインアーム4の移送路を挟んで反対側に現像装置6が二基並設され、その隣りに二基の加熱装置9が積み重ねて設けられている。
【0014】
これら各機器の側方には、接続用インターフェースユニット10を介して、基板Sにレジスト膜を塗布する前に基板Sを疎水処理するアドヒージョン装置11が設けられ、このアドヒージョン装置11の下方には冷却用クーリング装置12が配置されている。また、これらアドヒージョン装置11及びクーリング装置12の側方に加熱装置13が二列に二個づつ積み重ねて配置される。メインアーム4の移送路を挟んで反対側には基板Sにレジスト液を塗布することによって基板Sの表面にレジスト膜(感光膜)を形成するレジスト膜塗布装置14が二台並設されている。図示はしないが、これらレジスト膜塗布装置14の側部には、基板S上に形成されたレジスト膜に所定の微細パターンを露光するための露光装置等が設けられる。
【0015】
メインアーム4はX軸駆動機構、Y軸駆動機構、およびZ軸駆動機構を備えており(X軸、Y軸、Z軸の各方向は図1に示す)、更に、Z軸を中心に回転するθ回転駆動機構をそれぞれ備えている。このメインアーム4がレジスト処理システム1の中央通路に沿って適宜走行して、各処理装置6、9、11〜13の間で基板Sを搬送する。そして、メインアーム4は、各処理装置6、9、11〜13内に処理前の基板Sを搬入し、また、各処理装置6、9、11〜13内から処理後の基板Sを搬出する。
【0016】
図2に示すように、現像装置6のほぼ中央にはカップ20が設けられ、カップ20の中には載置台21が設けられている。この載置台21の上面には真空吸着機構の吸引孔(図示せず)が開口しており、基板Sが載置台21の上面に吸着保持されるようになっている。載置台21の下面中央にはロッド22が取り付けられており、該ロッド22は、軸受23によって回転自在かつ昇降自在に支持されている。また、このロッド22の下端にエアシリンダ等で構成される昇降機構24を装着すると共に、ロッド22に取り付けたプーリ25にモータ26の回転動力をプーリ27およびベルト28を伝達している。これにより、載置台21は昇降自在かつ回転自在に構成されている。
【0017】
図3に示すように、基板Sはメインアーム4によって現像装置6内に搬入され、こうして搬入された基板Sを、昇降機構24の稼働で上昇した載置台21で突き上げることにより、基板Sを載置台21上に載置させることができる。図2において一点鎖線で示した基板Sは、このように昇降機構24の稼働で上昇した載置台21(一点鎖線で示す)で突き上げられたものを示している。
【0018】
そして、このようにメインアーム4から基板Sを受け取った後、メインアーム4は現像装置6外に退出する。更にその後、昇降機構24の稼働で載置台21が下降することにより、基板Sをカップ20内に収納することができる。図2において実線で示した基板Sは、このように昇降機構24の稼働で載置台21が下降し、カップ20内に収納された状態を示している。
【0019】
カップ20は、図示の例では載置台21に吸着保持された基板Sのまわりを取り囲むように環状に設けられ、基板Sの表面に供給される現像液や洗浄水(リンス液)の飛散を防止するようになっている。このカップ22は耐食性の樹脂または金属で構成される。
【0020】
カップ20は、外カップ30と内カップ31を備えている。外カップ30は上カバー32と下カバー33を有しており、これら上カバー32と下カバー33は、何れも上に行くに従って内側に絞られた形状になっている。下カバー33の上端開口部の直径は、基板Sを上方からカップ20内に挿入するのに十分な大きさを有している。上カバー32の上端開口部の直径は、下カバー33の上端開口部の直径よりも更に大きく形成されている。
【0021】
また、外カップ30の外周面に取り付けられたブラケット35にはシリンダ36のピストンロッド37が接続されており、このシリンダ36の稼働によって外カップ30は昇降する構成になっている。図2において実線で示される外カップ30は、シリンダ36の短縮稼働によって下降した状態を示している。このように外カップ30が下降しているときは、外カップ30の下カバー33がカップ20内に収納された基板Sよりも下側に位置し、上カバー32はカップ20内に収納された基板Sよりも上側に位置するようになっている。一方、図2において一点鎖線で示した上カバー32と下カバー33は、シリンダ36の伸張稼働によって上昇した状態を示している。図示のように、外カップ30が上昇したときは、外カップ30の下カバー33と上カバー32の両方がカップ20内に収納された基板Sよりも上側に位置するようになっている。
【0022】
内カップ31は、載置台21下方の所定の高さに固定されている。内カップ31には、カップ20内に収納された基板Sの周縁部下方において外側に行くに従って低くなるように傾斜したスロープ部40が形成されており、このスロープ部40の周縁は環状の樋部41に接続されている。この樋部41の底面は水平面に対して若干傾斜しており、その最も低い箇所に廃液管42が接続されている。
【0023】
載置台21によって載置された基板Sの上方にはケーシング50が設けられている。このケーシング50は現像装置6の上部に配置されたエアシリンダ51のピストンロッド52下端に支持されており、ケーシング50はエアシリンダ51の稼働によって昇降するようになっている。
【0024】
図4に示すように、ケーシング50は基板Sの周囲を丁度取り囲むことができる大きさに形成された側壁部55と、この側壁部55の上方に配置された天板部56を備えている。天板部56には、外部の空気を取り込むための多数の通気孔59が全体に渡って形成されている。これら通気孔59によって現像液の乱流を防止でき、現像液を均一に供給することができる。また、天板部56のほぼ中央には現像液の供給ノズル57が設けられている。ケーシング50の側壁部55の適当な箇所には、後述するように、現像処理の終了後において基板Sの表面に残っている現像液を吸引除去する吸引ノズル58が設けられている。また、これら通気孔59と吸引ノズル58とによってケーシング50内の空気を一方向に流すことができ、現像液の乱流をより良く防止でき、現像液を均一に流すことができる。
【0025】
図2において実線で示したケーシング50は、エアシリンダ51の短縮稼働によって上昇した状態である。この状態では、ケーシング50は載置台21に載置されている基板Sの上方に退避している。このようにエアシリンダ51が短縮稼働したときは、ケーシング50は、昇降機構24の稼働で上昇した載置台21によって突き上げられた基板S(図2において一点鎖線で示される)よりも更に上方に位置している。
【0026】
一方、図2において一点鎖線で示したケーシング50は、エアシリンダ51の伸張稼働によって下降した状態である。このように下降した際には、図4に示すようにケーシング50の側壁部55の内側が、載置台21上の基板Sの周囲を取り囲むように装着された状態となる。
【0027】
図2に示すように、現像装置6の上部には現像装置6内部に清浄な空気のダウンフローを形成するファンフィルタユニット60が配置されている。このファンフィルタユニット60によって作り出されたダウンフローが、先に図4で説明したケーシング50の天板部56に形成された通気孔59を通過して、ケーシング50の下方に流れ出ることができるように構成されている。
【0028】
その他図示はしないが、この現像装置6は載置台21上の基板Sにリンス液を供給するリンスノズルや基板Sの乾燥用のドライガスを供給するドライガス供給ノズル等を備えている。また、載置台21の下方にも複数のリンスノズル(図示せず)が設けられており、載置台21上の基板Sの裏面に対してリンス液を噴射して基板Sの裏面を洗浄するようになっている。
【0029】
さて、この現像装置6を用いて基板Sを現像処理する場合について説明すると、先ず、図1に示すようにカセットステーション3に載置されたカセット2内から補助アーム5によって基板Sを取り出し、これをメインアーム4に受け渡す。メインアーム4は基板Sをブラシスクラバ7に搬入し、ブラシスクラバ7はその基板Sをブラシ洗浄処理する。この洗浄した基板Sをメインアーム4で加熱ユニット9内に搬入し、乾燥する。なお、プロセスに応じて高圧ジェット洗浄機8内にて高圧ジェット水により基板Sを洗浄するようにしてもよい。
【0030】
次いで、アドヒージョンユニット11にて基板Sをアドヒージョン処理する。さらに、クーリングユニット12で基板Sを冷却した後に、コーティングユニット14にてレジストを基板Sの表面に塗布する。そして、基板Sを加熱ユニット13でベーキング処理した後に、露光装置(図示せず)でレジスト膜を露光処理する。そして、露光後の基板Sを現像装置6内へ搬入する。なお、この搬入の際にはエアシリンダ51の短縮稼働により、ケーシング50は上方に退避した状態になっている。
【0031】
現像装置6内においては、先ず載置台21が上昇してメインアーム4から基板Sを受け取り、載置台21上面に基板Sを吸着保持する。そして、載置台21の下降により基板Sはカップ20内に収納される。次に、エアシリンダ51の伸張稼働により、ケーシング50が下降する。この下降により、図4に示すようにケーシング50の側壁部55の内側が、載置台21上の基板Sの周囲を取り囲むように装着された状態となる。なお、このケーシング50の下降の際にはシリンダ36の短縮稼働によって外カップ30は下降した状態になっているので、外カップ30の下カバー33がケーシング50の下降を妨げる心配はない。
【0032】
そしてケーシング50の装着完了後に、供給ノズル57から現像液を供給し、ケーシング50内部において基板Sの表面の現像処理を開始する。この場合、ケーシング50の側壁部55が基板Sの周囲を丁度取り囲むように配置されているので、基板Sの表面に供給された現像液が基板Sの周縁部から流れ落ちることなく、これにより、図4に示すように基板Sの表面に現像液の層61を形成することにより、むらなく現像処理することが可能となる。
【0033】
また一方、現像装置6の上部に配置したファンフィルタユニット60によるダウンフローが、ケーシング50の天板部56に形成した通気孔59を通過してケーシング50の内部に送り込まれることになる。これにより、基板S表面の現像液層61内において現像液が攪拌され、現像処理の効率が向上される。また、少量の現像液で均等な現像処理ができ、現像時間も短縮できる。
【0034】
そして現像処理の終了後、吸引ノズル58にて基板Sの表面に残っている現像液を吸引除去する。なお、この吸引除去した使用済みの現像液を再生して再び使用すれば、無駄がなく経済的である。
【0035】
現像液を吸引除去した後、エアシリンダ51の短縮稼働によりケーシング50を再び上方に退避させる。また、シリンダ36を伸張稼働させて外カップ30を上昇させ、外カップ30の下カバー33と上カバー32が載置台21上の基板Sよりも上側に位置する状態にする。
【0036】
そして、図示しないリンスノズルから基板Sの表面にリンス液を供給し、リンス洗浄を開始する。これにより基板S上に残留する現像液が洗い流される。この際、超音波振動子などを用いてリンス液に超音波を印加すると、基板Sの表面からパーティクルが離脱し易くなるので、洗浄の処理効率が大幅に向上する。また、このリンス液の供給と同時に、下方に配置されたノズル(図示せず)から基板Sの裏面に向かって洗浄水を噴き付け、基板Sの裏面を洗浄する。
【0037】
リンス処理が終了すると、モータ26の稼働によって載置台21が回転を開始し、基板Sも回転する。これにより、基板Sに付着していたリンス液が遠心力で周囲に吹き飛ばされ、基板Sが乾燥した状態となる。また、吹き飛ばされた排液は外カップ30の下カバー33下面と内カップ31のスロープ部40上面との間で捕捉され、その傾斜に従って流れ落ちて樋部41に溜められる。そして、この樋部41に溜められた排液は廃液管42を経て適宜廃棄されることになる。
【0038】
基板Sの乾燥を終了した後、再び載置台21の上昇で持ち上げた基板Sをメインアーム4で現像装置6から搬出し、その基板Sは加熱ユニット9で加熱され、さらにカセットステーション3のカセット2内に収納される。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ケーシングを装着した基板の上面に現像液などの処理液を層状に供給することによって均一な処理を行うことができ、欠陥のない性状の優れた製品を提供できるようになる。また、本発明によれば、現像液などの処理液を周囲に飛散させずに基板の上面に供給することができるので、周辺領域を汚染しないクリーンな基板の処理を実施できる。
【0040】
なお、ケーシングの装着を容易に行うために、請求項2に記載したような昇降手段を設けると良い。また、請求項3に記載したように、処理の終了した処理液を吸引ノズルから吸引除去することも可能である。この場合、その吸引除去した処理液を再生して再利用すれば無駄を省くことができ、経済的である。更に、請求項4に記載したように、ケーシングの天板部に形成した通気孔を介して空気流を送ることにより処理液を攪拌すれば、処理効率を向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レジスト処理システムの全体概要を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る現像装置の断面図である。
【図3】メインアームによる載置台上への基板の受け渡しを示す斜視図である。
【図4】ケーシングの断面図である。
【符号の説明】
S 基板
21 載置台
50 ケーシング
51 エアシリンダ
57 現像液の供給ノズル
58 吸引ノズル
60 ファンフィルタユニット

Claims (10)

  1. 基板の周縁部が全周に渡ってはみ出た状態で当該基板を載置させる載置台と、この載置台に載置された基板の周囲を丁度取り囲むように装着されるケーシングと、該ケーシングが装着された基板の表面に処理液を供給する処理液供給手段を備えていることを特徴とする処理装置。
  2. 前記ケーシングが載置台に載置された基板に装着される下降位置と、前記ケーシングが載置台に載置された基板の上方に退避した上昇位置とに、前記ケーシングを昇降移動させる昇降手段を備えている請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記基板の表面に供給された処理液を吸引除去する吸引ノズルを備えている請求項1または2に記載の処理装置。
  4. 前記ケーシングが載置台に載置された基板の周囲を取り囲むように配置された側壁部と基板の上方を覆うように配置された天板部を備えており、該天板部には多数の通気孔が形成されている請求項1、2または3に記載の処理装置。
  5. 前記天板部に形成された通気孔は、外部の空気をケーシング内に取り込むものである請求項4に記載の処理装置。
  6. 載置台上に載置された基板の表面に処理液を供給して所定の処理を施す処理方法であって,
    基板の周縁部が全周に渡ってはみ出た状態で当該基板を載置台に載置し,載置された当該基板の周囲を丁度取り囲むようにケーシングを装着する工程と,
    前記ケーシングの装着された前記基板の表面に処理液を供給する工程と,を備えたことを特徴とする,処理方法。
  7. 前記ケーシングにより前記基板の周囲を取り囲んだ状態で,前記ケーシングの側壁部から前記基板の表面の処理液を吸引除去する工程を備えたことを特徴とする,請求項6に記載の処理方法。
  8. 基板の表面と平行な方向から前記基板の表面の処理液を吸引除去することを特徴とする,請求項7に記載の処理方法。
  9. 前記吸引除去した処理液を再生し,再び所定の処理に使用することを特徴とする,請求項7に記載の処理方法。
  10. 外部の雰囲気を前記ケーシング内に取り込むことによって,前記ケーシング内の基板の表面の処理液を攪拌しつつ,基板に所定の処理を施すことを特徴とする,請求項6,7又は8のいずれかに記載の処理方法。
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