JP3582204B2 - 映像再生装置、映像装置およびテレビジョン装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、映像信号を再生する、例えば、VTR(ビデオテープレコーダ)再生装置と、動画像を記録再生することができるメモリ装置とをテレビジョン本体に内蔵させ、リプレイされた映像を瞬時にテレビジョンの画面上に映しだせるようにした映像再生装置、映像装置およびテレビジョン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、家庭用VTR一体型ビデオカメラによって、家族を撮影した場合、感動する場面や、思わず笑いだすような決定的瞬間が多々ある。感動する場面や、思わず笑いだすような決定的瞬間とは、例えば、赤ちゃんが初めて立って歩いた場面、運動会で子供がテープを切り一等になった瞬間、海水浴で後ろからの波をかぶってしまった決定的瞬間、滑って転んだ決定的瞬間などであり、このような数多くの映像が家庭用VTR一体型ビデオカメラで撮影される。
【0003】
このような映像は、テレビ番組では、よくリプレイ(再生し終わった映像部分を、再び巻き戻して再生する)され、視聴者が再び映像を見て何度も楽しむことができる。家庭で映像をリプレイする場合には、映像再生中に、VTR再生装置のリモートコマンダ或いはマニュアルで巻き戻し釦を押す。そして、一旦、巻き戻し再生状態としてテープを巻き戻し、リプレイしたい映像の始まりまで来たら、巻き戻し釦から指を離す。この操作により、リプレイしたい映像の始まりから再生され、その映像を見ることができる。
【0004】
また、他の方法として、テレビジョン装置に画像を特殊効果するような装置、例えばメモリ装置を内蔵し、テレビジョン装置が映しだしている映像を静止画として、メモリ装置に記録する。そして、このメモリ装置に記録された静止画を、テレビジョン装置の画面上に映しだすものがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のVTR再生装置では、リプレイして見ようとする場合には、一旦、巻き戻し状態とする必要があり、時間がかかるものであった。さらに、VTR再生装置の操作について余り詳しくない人にとっては、面倒で操作しずらいものであった。
【0006】
また、上述のテレビジョン装置にメモリ装置を内蔵する場合、静止画をテレビジョン装置の画面上に映しだして見ている間に、VTR再生装置は再生状態を続けている。そして、画面上の静止画を見終わり、静止画を見る前の再生映像の続きを見ようとしても、テープが静止画を見ている間に、VTR再生装置が再生状態を続けており、静止画を見ている間の時間分だけテープが先に進んでしまっている。よって、静止画を見る前の再生映像の続きを見る場合には、静止画を見ている間の時間分だけ、テープを巻き戻す必要が生じる。
【0007】
このように、面倒な操作、余計な時間が無く、釦を押すだけでワンタッチで瞬時にリプレイされ、感動する場面では、繰り返し感動でき、爆笑の場面でも同様に繰り返し爆笑できるものが求められていた。
【0008】
従って、この発明の目的は、瞬時に見たい映像をリプレイすることができ、さらに、リプレイの映像を見終わった後でもテープを巻き戻さずに再生映像の続きから見ることができる映像再生装置、映像装置およびテレビジョン装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、動画を記録/再生することができ、且つランダムアクセスできるメモリ装置とテープ状媒体再生装置からなる映像再生装置であって、テープ状媒体再生装置からの映像信号を、第1の所定時間前から現時点までをメモリ装置に常に記録し、リプレイ釦を押してリプレイが指示されたときには、第2の所定時間をリプレイ釦の押された回数倍した第3の所定時間前からであって第3の所定時間の最大が第1の所定時間前を超えないリプレイ時間分、テープ状媒体再生装置からの映像信号に代えて、メモリ装置によって再生された映像信号を選択的に出力しリプレイ動作させて、リプレイ動作中はテープ状媒体再生装置の再生動作を一次停止させ、リプレイ動作の終了と同時に一時停止を解除し、テープ状媒体再生装置の再生動作をスタートするように制御することを特徴とするリプレイ機能を有する映像再生装置である。
【0010】
また、この発明は、動画を記録/再生することができ、且つランダムアクセスできるメモリ装置とテープ状媒体再生装置からなる映像再生装置とテレビジョンモニタとを備え、映像再生装置は、テープ状媒体再生装置からの映像信号を、第1の所定時間前から現時点までをメモリ装置に常に記録し、リプレイ釦を押してリプレイが指示されたときには、第2の所定時間をリプレイ釦の押された回数倍した第3の所定時間前からであって第3の所定時間の最大が第1の所定時間前を超えないリプレイ時間分、テープ状媒体再生装置からの映像信号に代えて、メモリ装置によって再生された映像信号を選択的に出力しリプレイ動作させて、リプレイ動作中はテープ状媒体再生装置の再生動作を一次停止させ、リプレイ動作の終了と同時に一時停止を解除し、テープ状媒体再生装置の再生動作をスタートするように構成され、テレビジョンモニタに対して映像再生装置からの映像信号が供給されるようにしたことを特徴とする映像装置である。
また、この発明は、ビデオカメラと、動画を記録/再生することができ、且つランダムアクセスできるメモリ装置と、ビデオカメラの撮像信号を記録/再生するテープ状媒体記録/再生装置からなる映像再生装置を備え、映像再生装置は、テープ状媒体再生装置からの映像信号を、第1の所定時間前から現時点までをメモリ装置に常に記録し、リプレイ釦を押してリプレイが指示されたときには、第2の所定時間をリプレイ釦を押された回数倍して第3の所定時間前からであって第3の所定時間の最大が第1の所定時間前を超えないリプレイ時間分、テープ状媒体再生装置からの映像信号に代えて、メモリ装置によって再生された映像信号を選択的に出力しリプレイ動作させて、リプレイ動作中はテープ状媒体再生装置の再生動作を一次停止させ、リプレイ動作の終了と同時に一時停止を解除し、テープ状媒体再生装置の再生動作をスタートするように構成されることを特徴とする映像装置である。
また、この発明は、テレビジョン装置に映像信号を供給するテープ状媒体再生装置の一次停止機能を、テレビジョン装置側からコントロールできるように構成され、テレビジョン装置に動画を記録/再生することができる、且つランダムアクセスできるメモリ装置を内蔵し、テレビジョン装置に映しだされる映像信号を、第1の所定時間前から現時点までをメモリ装置に常に記録し、リプレイ釦を押してリプレイが指示されたときには、第2の所定時間をリプレイ釦の押された回数倍した第3の所定時間前からであって第3の所定時間の最大が第1の所定時間前を超えないリプレイ時間分、テープ状媒体再生装置からの映像信号に代えて、メモリ装置によって再生された映像信号を選択的に出力しリプレイ動作させて、リプレイが指示されたときには、テレビジョン装置からテープ状媒体再生装置をコントロールし、テープ状媒体再生装置を一次停止させ、リプレイ動作が終了するときには、テレビジョン装置からテープ状媒体再生装置をコントロールし、テープ状媒体再生装置の一次停止を解除して再びテープ状媒体再生装置の映像信号を出力するようにしたことを特徴とするテレビジョン装置である。
【0011】
VTR再生装置からの再生映像を、メモリ装置で一定時間、常に記憶する。そして、リプレイされる場合には、このメモリ装置に記録された映像が出力され、これにより、リプレイされた映像を瞬時に見ることができる。また、このような特殊再生中(リプレイ中)には、VTR再生装置のテープを一時停止させ、リプレイ終了の少し前からテープを再び再生し始め、リプレイ終了と同時にVTR再生装置からの再生映像に切り換えられる。これにより、メモリ装置による再生か、或いは、テープの巻き戻しによる再生かを気にせず、リプレイの映像を見終わった後でもテープを巻き戻さずに再生映像の続きから見ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第1および第2の実施例について、図面を参照して説明する。図1に、この発明が適用できる第1の実施例のリプレイ機能を有する映像再生装置の斜視図を示す。図1において、1のリプレイ機能付き映像再生装置は、主に、映像を映しだすためのテレビモニタ2、映像を記憶するためのランダムアクセスメモリであるハードディスク3、テープを再生するためのVTR再生装置4、キャビネット上に配置される動作命令のための操作釦5(リプレイ釦を含む)から構成される。
【0013】
図2に、第1の実施例のリプレイ機能を有する映像再生装置の回路構成を示す。図2は、図1に対応するものである。図2において、VTR再生装置4が再生状態とされ、テープを再生し、テレビモニタ2の画面上に映像を映しだしている。すなわち、操作釦5からの操作で再生命令がコントロール回路11に供給され、コントロール回路11は、VTR再生装置4、映像信号再生回路6、ハードディスク3、映像切り換えスイッチ7、モニタ用信号処理回路8を制御する。
【0014】
そして、VTR再生装置4によってテープから読み取られた信号は、映像信号再生回路6に供給され、映像信号が生成される。この生成された映像信号が映像切り換えスイッチ7の端子b−c、モニタ用信号処理回路8を介して、テレビモニタ2に供給され、テレビモニタ2の画面上に映像を映しだす。
【0015】
ここで、上述の映像信号再生回路6から出力された映像信号は、画像圧縮エンコーダ9にも供給され、画像圧縮処理がなされる。この信号がハードディスク3に供給され、ハードディスク3で常に所定の時間(数分程度)の信号が蓄えられる。一例として、画像圧縮方式にJ−PEGを採用し、ハードディスク3のメモリ量を500メガバイトとした場合、約4分の映像をハードディスクに蓄えることが可能である。そして、このハードディスク3に蓄えられた映像は、画像圧縮デコーダ10に供給される。
【0016】
操作釦5内のリプレイ釦が押された場合には、操作釦5からリプレイ命令がコントロール回路11に供給される。そして、このコントロール回路11がリプレイ釦が押されたT秒前からの映像を、ハードディスク3から出力するように制御すると共に、映像切り換えスイッチ7の端子a−cを接続する。また、コントロール回路11は、VTR再生装置4のテープを巻き戻し、S秒手前から直ちに再生できるように、一時停止状態で待機させる。
【0017】
そして、画像圧縮デコーダ10からの信号が映像切り換えスイッチ7の端子a−c、モニタ用信号処理回路8を介してモニタ2に供給される。これによって、ハードディスク3に記録された映像を、モニタ2の画面上に映しだすことができる。
【0018】
図3に、この発明の第1の実施例のリプレイ動作のフローチャートを示す。ステップS1では、VTR再生装置4が再生状態とされ、モニタ2の画面上にはVTR再生装置4からの映像が映しだされている。ステップ2では、キャビネット上に配置された操作釦5内のリプレイ釦がマニュアルで押されたか否かがコントロール回路11で判定される。若し、リプレイ釦が押されたと判定された場合には、処理がステップS3へ進む。また、リプレイ釦が押されていないと判定される場合には、処理がステップS2の最初に戻り、リプレイ釦が押されるまでこの動作を繰り返す。
【0019】
ステップS3では、リプレイ釦が押されたT秒前(例えば10秒前)からの映像を、ハードディスク3から出力するように、コントロール回路11が制御し、処理がステップS4へ進む。ステップS4では、映像切り換えスイッチ7をハードディスク3側に切り換える、すなわち、映像切り換えスイッチ7の端子a−cが接続される。これにより、瞬時に10秒前からのハードディスク3に記録された映像がモニタ2の画面上に映しだされ(リプレイ)、処理がステップS5へ進む。
【0020】
ステップS5では、VTR再生装置4のテープが巻き戻され、リプレイ釦が押されたS秒手前から(例えば3秒前)直ちに再生できるように、一時停止状態で待機し、処理がステップS6へ進む。ステップS6では、ハードディスク3からの映像、すなわち、リプレイが所定時間(例えば、T−S=10−3=7秒間)モニタ2の画面上に映しだされたか否かがコントロール回路11で判定される。若し、リプレイが7秒間、映しだされたと判定された場合には、処理がステップS7へ進む。また、リプレイが7秒間未満であると判定された場合には、処理がステップS6の最初に戻り、リプレイが7秒間経過するまで待機する。
【0021】
リプレイが7秒間なされると、ステップS7において、ステップS5でVTR再生装置4が3秒手前で一時停止状態とされたものを解除し、VTR再生装置4を再生状態とする。次のステップS8では、ハードディスク3とVTR再生装置4とをコントロール回路11が制御し、リプレイ終了の3秒前からリプレイ終了へ向けて時系列上にフィールド或いはフレーム位相が合っているかどうかが判定される。若し、ハードディスク3とVTR再生装置4とのフィールド或いはフレーム位相が合っているとコントロール回路11が判定した場合には、処理がステップS9へ進む。
【0022】
また、ハードディスク3とVTR再生装置4との位相が合っていないとコントロール回路11が判定した場合には、処理がステップS8の最初に戻り、ハードディスク3とVTR再生装置4とのフィールド或いはフレーム位相が合うように、コントロール回路11がVTR再生装置4のキャプスタンサーボ系を制御する。ステップS9では、映像切り換えスイッチ7をVTR再生装置4側に切り換える。すなわち、映像切り換えスイッチ7の端子b−cが接続され、処理がステップS2へ戻る。この映像切り換えスイッチ7の切り換えは、ハードディスク3とVTR再生装置4のフィールド或いはフレーム位相が一致した後ならば、リプレイ終了の3秒前の間で何時でも切り換えて構わない。
【0023】
このように、リプレイの映像は、VTR再生装置4からの映像ではなく、ハードディスク3からの映像が使用される。また、リプレイが終了する少し手前から、VTR再生装置4の一時停止が解除され、助走する形でVTR再生装置4とハードディスク3との間のフィールド或いはフレーム位相が合わせられる。従って、瞬時にリプレイすることができ、また、リプレイ中のテープの進行を止め、さらに、リプレイの映像から再生映像への繋がりをノイズが少なくスムーズに行なうことができる。
【0024】
なお、ここでは、リプレイを1回10秒としたが、例えばリプレイ釦を2回押すと2倍の20秒、3回押すと3倍の30秒としても構わない。勿論、この場合の最大のリプレイ時間は、ハードディスク3もメモリ量を越えることはできない。また、リプレイ中にリプレイ釦を押すと、さらに10秒逆上ってリプレイするようにしても良い。
【0025】
図4に、この発明の第2の実施例のリプレイ機能を有する映像再生装置の斜視図を示す。図4は、第1の実施例と異なり、リプレイ機能付き映像再生装置に対してVTR一体型ビデオカメラ30が脱着可能とされ、このVTR一体型ビデオカメラ30からの映像がモニタ2の画面上に映しだされ、さらに、ハードディスク3に記録される。なお、ここでは、ハードディスク3が点線で表されている。
【0026】
図4において、21で示すリプレイ機能付き映像再生装置は、主に、テレビモニタ2、ハードディスク3、操作釦5(リプレイ釦を含む)、撮影するためのVTR一体型ビデオカメラ30、VTR一体型ビデオカメラ30を脱着可能とするための装着部22、コネクタ23で構成される。また、VTR一体型ビデオカメラ30は、下部コネクタ37を有する。
【0027】
VTR一体型ビデオカメラ30は、キャビネット上部の装着部22に装着可能であり、装着した場合には、下部コネクタ37が装着部22内のコネクタ23と接続される。そして、VTR一体型ビデオカメラ30からの撮影された映像信号、リプレイ機能付き映像再生装置21からのコントロール信号、電源等が伝送される。
【0028】
図5に、第2の実施例の回路構成を示す。図5は、図4に対応するものである。図5において、撮影レンズ31で撮影された映像は、アンプ32を介して映像信号処理回路33に供給される。映像信号処理回路33で処理された信号は、映像信号記録/再生回路34に供給され、この信号がVTR記録/再生部35でテープに記録されたり、VTR一体型ビデオカメラ30の下部コネクタ37の端子aに供給される。これらの制御は、コントロール回路36からのコントロール信号で行われる。
【0029】
ここでは、リプレイ機能付き映像再生装置21にVTR一体型ビデオカメラ30が装着されているとして説明するが、分かりやすくするために、図面上(図5)では、リプレイ機能付き映像再生装置21とVTR一体型ビデオカメラ30との間が離して描かれている。また、図5では、電源供給等の配線は、省略されている。
【0030】
VTR一体型ビデオカメラ30の撮影に使用されたテープがVTR記録/再生部35で再生状態とされ、テレビモニタ2の画面上に映像を映しだしている。すなわち、操作釦5からの操作で再生命令がコントロール回路11に供給される。そして、コントロール回路11は、コネクタ23の端子b、コネクタ37の端子bを介してコントロール回路36を制御すると共に、入力切り換えスイッチ24、ハードディスク3、映像切り換えスイッチ7、モニタ用信号処理回路8を制御する。
【0031】
そして、VTR記録/再生部35によるテープから読み取られた信号は、映像信号記録/再生回路34に供給され、映像信号が生成される。この生成された映像信号が、コネクタ37の端子a、コネクタ23の端子aを介して入力切り換えスイッチ24の端子cに供給される。そして、この信号が入力切り換えスイッチ24の端子c−d、映像切り換えスイッチ7の端子b−c、モニタ用信号処理回路8を介して、テレビモニタ2に供給され、テレビモニタ2の画面上に映像を映しだす。
【0032】
ここで、上述の映像信号記録/再生回路34から出力された映像信号は、コネクタ37の端子a、コネクタ23の端子a、入力切り換えスイッチ24の端子c−dを介して画像圧縮エンコーダ9にも供給され、画像圧縮処理がなされる。この信号がハードディスク3に供給され、ハードディスク3で常に所定の数分間の信号が蓄えられる。そして、このハードディスク3に蓄えられた映像は、画像圧縮デコーダ10に供給される。
【0033】
操作釦5内のリプレイ釦が押された場合には、操作釦5からリプレイ命令がコントロール回路11に供給される。そして、このコントロール回路11がリプレイ釦が押されたT秒前からの映像を、ハードディスク3から出力するように制御すると共に、映像切り換えスイッチ7の端子a−cを接続する。また、コントロール回路11からの出力信号は、コネクタ23の端子b、コネクタ37の端子bを介してコントロール回路36に供給され、コントロール回路36がVTR記録/再生部35のテープを巻き戻し、S秒手前から直ちに再生できるように、一時停止状態で待機させる。
【0034】
よって、画像圧縮デコーダ10からの信号が映像切り換えスイッチ7の端子a−c、モニタ用信号処理回路8を介してモニタ2に供給される。これによって、ハードディスク3に記録された映像を、モニタ2の画面上に映しだすことができる。
【0035】
また、入力切り換えスイッチ24の端子a−dを接続することにより、アンテナ26で受信され、テレビチューナー25を介した映像信号を、モニタ2の画面上に映しだすことができる。さらに、入力切り換えスイッチ24の端子b−dを接続することにより、例えば他のVTR再生装置等の外部から入力される映像信号をモニタ2の画面上に映しだすことができる。勿論、これらの映像は、上述と同様に、ハードディスク3に記録し、リプレイとすることができる。
【0036】
なお、この発明の第1および第2の実施例では、リプレイ釦が押された場合、VTR再生装置4およびVTR記録/再生部35がS秒手前にテープを巻き戻したが、リプレイ釦が押された時点で単なる一時停止状態としても構わない。また、第2の実施例において、リプレイ機能付き映像再生装置にリプレイ釦およびハードディスクを備えたが、VTR一体型ビデオカメラにリプレイ釦およびハードディスクを備えても良い。この場合には、通常のテレビジョン装置に対してVTR一体型ビデオカメラからの映像信号および音声信号が出力されることになる。
【0037】
さらになお、ハードディスクを例に用いたが、ランダムに呼び出せるメモリ装置であれば、半導体メモリ等でも勿論構わない。また、磁気テープ以外のテープ状記録媒体(例えば、光磁気テープ)を使用した再生装置を使用しても良い。さらに、リプレイ釦がリプレイ機能付き映像再生装置のキャビネット上にあり、マニュアル操作で説明したが、赤外線方式を使用したリモートコマンダにより、遠隔操作としても良いことは言うまでもない。よりさらに、リプレイを単に通常のスピードで再生するばかりでなく、スロー再生、或いは、コマ送り再生としても良く、このように種々の変形が考えられる。
【0038】
【発明の効果】
この発明は、瞬時に見たい映像をリプレイすることができ、さらに、リプレイの映像を見終わった後でもテープを巻き戻さずに再生映像の続きから見ることができる。そして、テープの巻き戻しを行わず、或いは、巻き戻し量を削減することにより、痛みやすいテープおよびVTR再生装置の駆動機構への負担を軽減することができる。また、リプレイ後はテープの再生が自動的に始まるので、簡単で便利である。このような特殊再生(リプレイ)は、スポーツのフォームの解析等に役立つものである。すなわち、一本のテープを単に再生する場合と比べて、何倍も楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用できる第1の実施例のリプレイ機能を有する映像再生装置を示す斜視図である。
【図2】この発明の第1の実施例の回路構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の第1の実施例のリプレイ動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明が適用できる第2の実施例のリプレイ機能を有する映像再生装置を示す斜視図である。
【図5】この発明の第2の実施例の回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、21 リプレイ機能を有する映像再生装置
2 テレビモニタ
3 ハードディスク
4 VTR再生装置
5 操作釦
【発明の属する技術分野】
この発明は、映像信号を再生する、例えば、VTR(ビデオテープレコーダ)再生装置と、動画像を記録再生することができるメモリ装置とをテレビジョン本体に内蔵させ、リプレイされた映像を瞬時にテレビジョンの画面上に映しだせるようにした映像再生装置、映像装置およびテレビジョン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、家庭用VTR一体型ビデオカメラによって、家族を撮影した場合、感動する場面や、思わず笑いだすような決定的瞬間が多々ある。感動する場面や、思わず笑いだすような決定的瞬間とは、例えば、赤ちゃんが初めて立って歩いた場面、運動会で子供がテープを切り一等になった瞬間、海水浴で後ろからの波をかぶってしまった決定的瞬間、滑って転んだ決定的瞬間などであり、このような数多くの映像が家庭用VTR一体型ビデオカメラで撮影される。
【0003】
このような映像は、テレビ番組では、よくリプレイ(再生し終わった映像部分を、再び巻き戻して再生する)され、視聴者が再び映像を見て何度も楽しむことができる。家庭で映像をリプレイする場合には、映像再生中に、VTR再生装置のリモートコマンダ或いはマニュアルで巻き戻し釦を押す。そして、一旦、巻き戻し再生状態としてテープを巻き戻し、リプレイしたい映像の始まりまで来たら、巻き戻し釦から指を離す。この操作により、リプレイしたい映像の始まりから再生され、その映像を見ることができる。
【0004】
また、他の方法として、テレビジョン装置に画像を特殊効果するような装置、例えばメモリ装置を内蔵し、テレビジョン装置が映しだしている映像を静止画として、メモリ装置に記録する。そして、このメモリ装置に記録された静止画を、テレビジョン装置の画面上に映しだすものがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のVTR再生装置では、リプレイして見ようとする場合には、一旦、巻き戻し状態とする必要があり、時間がかかるものであった。さらに、VTR再生装置の操作について余り詳しくない人にとっては、面倒で操作しずらいものであった。
【0006】
また、上述のテレビジョン装置にメモリ装置を内蔵する場合、静止画をテレビジョン装置の画面上に映しだして見ている間に、VTR再生装置は再生状態を続けている。そして、画面上の静止画を見終わり、静止画を見る前の再生映像の続きを見ようとしても、テープが静止画を見ている間に、VTR再生装置が再生状態を続けており、静止画を見ている間の時間分だけテープが先に進んでしまっている。よって、静止画を見る前の再生映像の続きを見る場合には、静止画を見ている間の時間分だけ、テープを巻き戻す必要が生じる。
【0007】
このように、面倒な操作、余計な時間が無く、釦を押すだけでワンタッチで瞬時にリプレイされ、感動する場面では、繰り返し感動でき、爆笑の場面でも同様に繰り返し爆笑できるものが求められていた。
【0008】
従って、この発明の目的は、瞬時に見たい映像をリプレイすることができ、さらに、リプレイの映像を見終わった後でもテープを巻き戻さずに再生映像の続きから見ることができる映像再生装置、映像装置およびテレビジョン装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、動画を記録/再生することができ、且つランダムアクセスできるメモリ装置とテープ状媒体再生装置からなる映像再生装置であって、テープ状媒体再生装置からの映像信号を、第1の所定時間前から現時点までをメモリ装置に常に記録し、リプレイ釦を押してリプレイが指示されたときには、第2の所定時間をリプレイ釦の押された回数倍した第3の所定時間前からであって第3の所定時間の最大が第1の所定時間前を超えないリプレイ時間分、テープ状媒体再生装置からの映像信号に代えて、メモリ装置によって再生された映像信号を選択的に出力しリプレイ動作させて、リプレイ動作中はテープ状媒体再生装置の再生動作を一次停止させ、リプレイ動作の終了と同時に一時停止を解除し、テープ状媒体再生装置の再生動作をスタートするように制御することを特徴とするリプレイ機能を有する映像再生装置である。
【0010】
また、この発明は、動画を記録/再生することができ、且つランダムアクセスできるメモリ装置とテープ状媒体再生装置からなる映像再生装置とテレビジョンモニタとを備え、映像再生装置は、テープ状媒体再生装置からの映像信号を、第1の所定時間前から現時点までをメモリ装置に常に記録し、リプレイ釦を押してリプレイが指示されたときには、第2の所定時間をリプレイ釦の押された回数倍した第3の所定時間前からであって第3の所定時間の最大が第1の所定時間前を超えないリプレイ時間分、テープ状媒体再生装置からの映像信号に代えて、メモリ装置によって再生された映像信号を選択的に出力しリプレイ動作させて、リプレイ動作中はテープ状媒体再生装置の再生動作を一次停止させ、リプレイ動作の終了と同時に一時停止を解除し、テープ状媒体再生装置の再生動作をスタートするように構成され、テレビジョンモニタに対して映像再生装置からの映像信号が供給されるようにしたことを特徴とする映像装置である。
また、この発明は、ビデオカメラと、動画を記録/再生することができ、且つランダムアクセスできるメモリ装置と、ビデオカメラの撮像信号を記録/再生するテープ状媒体記録/再生装置からなる映像再生装置を備え、映像再生装置は、テープ状媒体再生装置からの映像信号を、第1の所定時間前から現時点までをメモリ装置に常に記録し、リプレイ釦を押してリプレイが指示されたときには、第2の所定時間をリプレイ釦を押された回数倍して第3の所定時間前からであって第3の所定時間の最大が第1の所定時間前を超えないリプレイ時間分、テープ状媒体再生装置からの映像信号に代えて、メモリ装置によって再生された映像信号を選択的に出力しリプレイ動作させて、リプレイ動作中はテープ状媒体再生装置の再生動作を一次停止させ、リプレイ動作の終了と同時に一時停止を解除し、テープ状媒体再生装置の再生動作をスタートするように構成されることを特徴とする映像装置である。
また、この発明は、テレビジョン装置に映像信号を供給するテープ状媒体再生装置の一次停止機能を、テレビジョン装置側からコントロールできるように構成され、テレビジョン装置に動画を記録/再生することができる、且つランダムアクセスできるメモリ装置を内蔵し、テレビジョン装置に映しだされる映像信号を、第1の所定時間前から現時点までをメモリ装置に常に記録し、リプレイ釦を押してリプレイが指示されたときには、第2の所定時間をリプレイ釦の押された回数倍した第3の所定時間前からであって第3の所定時間の最大が第1の所定時間前を超えないリプレイ時間分、テープ状媒体再生装置からの映像信号に代えて、メモリ装置によって再生された映像信号を選択的に出力しリプレイ動作させて、リプレイが指示されたときには、テレビジョン装置からテープ状媒体再生装置をコントロールし、テープ状媒体再生装置を一次停止させ、リプレイ動作が終了するときには、テレビジョン装置からテープ状媒体再生装置をコントロールし、テープ状媒体再生装置の一次停止を解除して再びテープ状媒体再生装置の映像信号を出力するようにしたことを特徴とするテレビジョン装置である。
【0011】
VTR再生装置からの再生映像を、メモリ装置で一定時間、常に記憶する。そして、リプレイされる場合には、このメモリ装置に記録された映像が出力され、これにより、リプレイされた映像を瞬時に見ることができる。また、このような特殊再生中(リプレイ中)には、VTR再生装置のテープを一時停止させ、リプレイ終了の少し前からテープを再び再生し始め、リプレイ終了と同時にVTR再生装置からの再生映像に切り換えられる。これにより、メモリ装置による再生か、或いは、テープの巻き戻しによる再生かを気にせず、リプレイの映像を見終わった後でもテープを巻き戻さずに再生映像の続きから見ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第1および第2の実施例について、図面を参照して説明する。図1に、この発明が適用できる第1の実施例のリプレイ機能を有する映像再生装置の斜視図を示す。図1において、1のリプレイ機能付き映像再生装置は、主に、映像を映しだすためのテレビモニタ2、映像を記憶するためのランダムアクセスメモリであるハードディスク3、テープを再生するためのVTR再生装置4、キャビネット上に配置される動作命令のための操作釦5(リプレイ釦を含む)から構成される。
【0013】
図2に、第1の実施例のリプレイ機能を有する映像再生装置の回路構成を示す。図2は、図1に対応するものである。図2において、VTR再生装置4が再生状態とされ、テープを再生し、テレビモニタ2の画面上に映像を映しだしている。すなわち、操作釦5からの操作で再生命令がコントロール回路11に供給され、コントロール回路11は、VTR再生装置4、映像信号再生回路6、ハードディスク3、映像切り換えスイッチ7、モニタ用信号処理回路8を制御する。
【0014】
そして、VTR再生装置4によってテープから読み取られた信号は、映像信号再生回路6に供給され、映像信号が生成される。この生成された映像信号が映像切り換えスイッチ7の端子b−c、モニタ用信号処理回路8を介して、テレビモニタ2に供給され、テレビモニタ2の画面上に映像を映しだす。
【0015】
ここで、上述の映像信号再生回路6から出力された映像信号は、画像圧縮エンコーダ9にも供給され、画像圧縮処理がなされる。この信号がハードディスク3に供給され、ハードディスク3で常に所定の時間(数分程度)の信号が蓄えられる。一例として、画像圧縮方式にJ−PEGを採用し、ハードディスク3のメモリ量を500メガバイトとした場合、約4分の映像をハードディスクに蓄えることが可能である。そして、このハードディスク3に蓄えられた映像は、画像圧縮デコーダ10に供給される。
【0016】
操作釦5内のリプレイ釦が押された場合には、操作釦5からリプレイ命令がコントロール回路11に供給される。そして、このコントロール回路11がリプレイ釦が押されたT秒前からの映像を、ハードディスク3から出力するように制御すると共に、映像切り換えスイッチ7の端子a−cを接続する。また、コントロール回路11は、VTR再生装置4のテープを巻き戻し、S秒手前から直ちに再生できるように、一時停止状態で待機させる。
【0017】
そして、画像圧縮デコーダ10からの信号が映像切り換えスイッチ7の端子a−c、モニタ用信号処理回路8を介してモニタ2に供給される。これによって、ハードディスク3に記録された映像を、モニタ2の画面上に映しだすことができる。
【0018】
図3に、この発明の第1の実施例のリプレイ動作のフローチャートを示す。ステップS1では、VTR再生装置4が再生状態とされ、モニタ2の画面上にはVTR再生装置4からの映像が映しだされている。ステップ2では、キャビネット上に配置された操作釦5内のリプレイ釦がマニュアルで押されたか否かがコントロール回路11で判定される。若し、リプレイ釦が押されたと判定された場合には、処理がステップS3へ進む。また、リプレイ釦が押されていないと判定される場合には、処理がステップS2の最初に戻り、リプレイ釦が押されるまでこの動作を繰り返す。
【0019】
ステップS3では、リプレイ釦が押されたT秒前(例えば10秒前)からの映像を、ハードディスク3から出力するように、コントロール回路11が制御し、処理がステップS4へ進む。ステップS4では、映像切り換えスイッチ7をハードディスク3側に切り換える、すなわち、映像切り換えスイッチ7の端子a−cが接続される。これにより、瞬時に10秒前からのハードディスク3に記録された映像がモニタ2の画面上に映しだされ(リプレイ)、処理がステップS5へ進む。
【0020】
ステップS5では、VTR再生装置4のテープが巻き戻され、リプレイ釦が押されたS秒手前から(例えば3秒前)直ちに再生できるように、一時停止状態で待機し、処理がステップS6へ進む。ステップS6では、ハードディスク3からの映像、すなわち、リプレイが所定時間(例えば、T−S=10−3=7秒間)モニタ2の画面上に映しだされたか否かがコントロール回路11で判定される。若し、リプレイが7秒間、映しだされたと判定された場合には、処理がステップS7へ進む。また、リプレイが7秒間未満であると判定された場合には、処理がステップS6の最初に戻り、リプレイが7秒間経過するまで待機する。
【0021】
リプレイが7秒間なされると、ステップS7において、ステップS5でVTR再生装置4が3秒手前で一時停止状態とされたものを解除し、VTR再生装置4を再生状態とする。次のステップS8では、ハードディスク3とVTR再生装置4とをコントロール回路11が制御し、リプレイ終了の3秒前からリプレイ終了へ向けて時系列上にフィールド或いはフレーム位相が合っているかどうかが判定される。若し、ハードディスク3とVTR再生装置4とのフィールド或いはフレーム位相が合っているとコントロール回路11が判定した場合には、処理がステップS9へ進む。
【0022】
また、ハードディスク3とVTR再生装置4との位相が合っていないとコントロール回路11が判定した場合には、処理がステップS8の最初に戻り、ハードディスク3とVTR再生装置4とのフィールド或いはフレーム位相が合うように、コントロール回路11がVTR再生装置4のキャプスタンサーボ系を制御する。ステップS9では、映像切り換えスイッチ7をVTR再生装置4側に切り換える。すなわち、映像切り換えスイッチ7の端子b−cが接続され、処理がステップS2へ戻る。この映像切り換えスイッチ7の切り換えは、ハードディスク3とVTR再生装置4のフィールド或いはフレーム位相が一致した後ならば、リプレイ終了の3秒前の間で何時でも切り換えて構わない。
【0023】
このように、リプレイの映像は、VTR再生装置4からの映像ではなく、ハードディスク3からの映像が使用される。また、リプレイが終了する少し手前から、VTR再生装置4の一時停止が解除され、助走する形でVTR再生装置4とハードディスク3との間のフィールド或いはフレーム位相が合わせられる。従って、瞬時にリプレイすることができ、また、リプレイ中のテープの進行を止め、さらに、リプレイの映像から再生映像への繋がりをノイズが少なくスムーズに行なうことができる。
【0024】
なお、ここでは、リプレイを1回10秒としたが、例えばリプレイ釦を2回押すと2倍の20秒、3回押すと3倍の30秒としても構わない。勿論、この場合の最大のリプレイ時間は、ハードディスク3もメモリ量を越えることはできない。また、リプレイ中にリプレイ釦を押すと、さらに10秒逆上ってリプレイするようにしても良い。
【0025】
図4に、この発明の第2の実施例のリプレイ機能を有する映像再生装置の斜視図を示す。図4は、第1の実施例と異なり、リプレイ機能付き映像再生装置に対してVTR一体型ビデオカメラ30が脱着可能とされ、このVTR一体型ビデオカメラ30からの映像がモニタ2の画面上に映しだされ、さらに、ハードディスク3に記録される。なお、ここでは、ハードディスク3が点線で表されている。
【0026】
図4において、21で示すリプレイ機能付き映像再生装置は、主に、テレビモニタ2、ハードディスク3、操作釦5(リプレイ釦を含む)、撮影するためのVTR一体型ビデオカメラ30、VTR一体型ビデオカメラ30を脱着可能とするための装着部22、コネクタ23で構成される。また、VTR一体型ビデオカメラ30は、下部コネクタ37を有する。
【0027】
VTR一体型ビデオカメラ30は、キャビネット上部の装着部22に装着可能であり、装着した場合には、下部コネクタ37が装着部22内のコネクタ23と接続される。そして、VTR一体型ビデオカメラ30からの撮影された映像信号、リプレイ機能付き映像再生装置21からのコントロール信号、電源等が伝送される。
【0028】
図5に、第2の実施例の回路構成を示す。図5は、図4に対応するものである。図5において、撮影レンズ31で撮影された映像は、アンプ32を介して映像信号処理回路33に供給される。映像信号処理回路33で処理された信号は、映像信号記録/再生回路34に供給され、この信号がVTR記録/再生部35でテープに記録されたり、VTR一体型ビデオカメラ30の下部コネクタ37の端子aに供給される。これらの制御は、コントロール回路36からのコントロール信号で行われる。
【0029】
ここでは、リプレイ機能付き映像再生装置21にVTR一体型ビデオカメラ30が装着されているとして説明するが、分かりやすくするために、図面上(図5)では、リプレイ機能付き映像再生装置21とVTR一体型ビデオカメラ30との間が離して描かれている。また、図5では、電源供給等の配線は、省略されている。
【0030】
VTR一体型ビデオカメラ30の撮影に使用されたテープがVTR記録/再生部35で再生状態とされ、テレビモニタ2の画面上に映像を映しだしている。すなわち、操作釦5からの操作で再生命令がコントロール回路11に供給される。そして、コントロール回路11は、コネクタ23の端子b、コネクタ37の端子bを介してコントロール回路36を制御すると共に、入力切り換えスイッチ24、ハードディスク3、映像切り換えスイッチ7、モニタ用信号処理回路8を制御する。
【0031】
そして、VTR記録/再生部35によるテープから読み取られた信号は、映像信号記録/再生回路34に供給され、映像信号が生成される。この生成された映像信号が、コネクタ37の端子a、コネクタ23の端子aを介して入力切り換えスイッチ24の端子cに供給される。そして、この信号が入力切り換えスイッチ24の端子c−d、映像切り換えスイッチ7の端子b−c、モニタ用信号処理回路8を介して、テレビモニタ2に供給され、テレビモニタ2の画面上に映像を映しだす。
【0032】
ここで、上述の映像信号記録/再生回路34から出力された映像信号は、コネクタ37の端子a、コネクタ23の端子a、入力切り換えスイッチ24の端子c−dを介して画像圧縮エンコーダ9にも供給され、画像圧縮処理がなされる。この信号がハードディスク3に供給され、ハードディスク3で常に所定の数分間の信号が蓄えられる。そして、このハードディスク3に蓄えられた映像は、画像圧縮デコーダ10に供給される。
【0033】
操作釦5内のリプレイ釦が押された場合には、操作釦5からリプレイ命令がコントロール回路11に供給される。そして、このコントロール回路11がリプレイ釦が押されたT秒前からの映像を、ハードディスク3から出力するように制御すると共に、映像切り換えスイッチ7の端子a−cを接続する。また、コントロール回路11からの出力信号は、コネクタ23の端子b、コネクタ37の端子bを介してコントロール回路36に供給され、コントロール回路36がVTR記録/再生部35のテープを巻き戻し、S秒手前から直ちに再生できるように、一時停止状態で待機させる。
【0034】
よって、画像圧縮デコーダ10からの信号が映像切り換えスイッチ7の端子a−c、モニタ用信号処理回路8を介してモニタ2に供給される。これによって、ハードディスク3に記録された映像を、モニタ2の画面上に映しだすことができる。
【0035】
また、入力切り換えスイッチ24の端子a−dを接続することにより、アンテナ26で受信され、テレビチューナー25を介した映像信号を、モニタ2の画面上に映しだすことができる。さらに、入力切り換えスイッチ24の端子b−dを接続することにより、例えば他のVTR再生装置等の外部から入力される映像信号をモニタ2の画面上に映しだすことができる。勿論、これらの映像は、上述と同様に、ハードディスク3に記録し、リプレイとすることができる。
【0036】
なお、この発明の第1および第2の実施例では、リプレイ釦が押された場合、VTR再生装置4およびVTR記録/再生部35がS秒手前にテープを巻き戻したが、リプレイ釦が押された時点で単なる一時停止状態としても構わない。また、第2の実施例において、リプレイ機能付き映像再生装置にリプレイ釦およびハードディスクを備えたが、VTR一体型ビデオカメラにリプレイ釦およびハードディスクを備えても良い。この場合には、通常のテレビジョン装置に対してVTR一体型ビデオカメラからの映像信号および音声信号が出力されることになる。
【0037】
さらになお、ハードディスクを例に用いたが、ランダムに呼び出せるメモリ装置であれば、半導体メモリ等でも勿論構わない。また、磁気テープ以外のテープ状記録媒体(例えば、光磁気テープ)を使用した再生装置を使用しても良い。さらに、リプレイ釦がリプレイ機能付き映像再生装置のキャビネット上にあり、マニュアル操作で説明したが、赤外線方式を使用したリモートコマンダにより、遠隔操作としても良いことは言うまでもない。よりさらに、リプレイを単に通常のスピードで再生するばかりでなく、スロー再生、或いは、コマ送り再生としても良く、このように種々の変形が考えられる。
【0038】
【発明の効果】
この発明は、瞬時に見たい映像をリプレイすることができ、さらに、リプレイの映像を見終わった後でもテープを巻き戻さずに再生映像の続きから見ることができる。そして、テープの巻き戻しを行わず、或いは、巻き戻し量を削減することにより、痛みやすいテープおよびVTR再生装置の駆動機構への負担を軽減することができる。また、リプレイ後はテープの再生が自動的に始まるので、簡単で便利である。このような特殊再生(リプレイ)は、スポーツのフォームの解析等に役立つものである。すなわち、一本のテープを単に再生する場合と比べて、何倍も楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用できる第1の実施例のリプレイ機能を有する映像再生装置を示す斜視図である。
【図2】この発明の第1の実施例の回路構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の第1の実施例のリプレイ動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明が適用できる第2の実施例のリプレイ機能を有する映像再生装置を示す斜視図である。
【図5】この発明の第2の実施例の回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、21 リプレイ機能を有する映像再生装置
2 テレビモニタ
3 ハードディスク
4 VTR再生装置
5 操作釦
Claims (7)
- 動画を記録/再生することができ、且つランダムアクセスできるメモリ装置とテープ状媒体再生装置からなる映像再生装置であって、
上記テープ状媒体再生装置からの映像信号を、第1の所定時間前から現時点までを上記メモリ装置に常に記録し、
リプレイ釦を押してリプレイが指示されたときには、第2の所定時間を上記リプレイ釦の押された回数倍した第3の所定時間前からであって上記第3の所定時間の最大が上記第1の所定時間前を超えないリプレイ時間分、上記テープ状媒体再生装置からの映像信号に代えて、上記メモリ装置によって再生された映像信号を選択的に出力しリプレイ動作させて、
上記リプレイ動作中は上記テープ状媒体再生装置の再生動作を一次停止させ、上記リプレイ動作の終了と同時に一時停止を解除し、上記テープ状媒体再生装置の再生動作をスタートするように制御することを特徴とするリプレイ機能を有する映像再生装置。 - 請求項1に記載の映像再生装置において、
リプレイが指示されたときに、上記テープ状媒体再生装置の再生位置を所定量戻しておき、上記リプレイ動作が終了する前に再生をスタートさせ、上記リプレイ動作終了の直前から終了までの間で、再生映像信号を上記メモリ装置によるものから、上記テープ状媒体再生装置の再生映像信号に切り換えるようにしたことを特徴とするリプレイ機能を有する映像再生装置。 - 動画を記録/再生することができ、且つランダムアクセスできるメモリ装置とテープ状媒体再生装置からなる映像再生装置とテレビジョンモニタとを備え、
上記映像再生装置は、
上記テープ状媒体再生装置からの映像信号を、第1の所定時間前から現時点までを上記メモリ装置に常に記録し、
リプレイ釦を押してリプレイが指示されたときには、第2の所定時間を上記リプレイ釦の押された回数倍した第3の所定時間前からであって上記第3の所定時間の最大が上記第1の所定時間前を超えないリプレイ時間分、上記テープ状媒体再生装置からの映像信号に代えて、上記メモリ装置によって再生された映像信号を選択的に出力しリプレイ動作させて、
上記リプレイ動作中は上記テープ状媒体再生装置の再生動作を一次停止させ、上記リプレイ動作の終了と同時に一時停止を解除し、上記テープ状媒体再生装置の再生動作をスタートするように構成され、
上記テレビジョンモニタに対して上記映像再生装置からの映像信号が供給されるようにしたことを特徴とする映像装置。 - ビデオカメラと、動画を記録/再生することができ、且つランダムアクセスできるメモリ装置と、上記ビデオカメラの撮像信号を記録/再生するテープ状媒体記録/再生装置からなる映像再生装置を備え、
上記映像再生装置は、
上記テープ状媒体再生装置からの映像信号を、第1の所定時間前から現時点までを上記メモリ装置に常に記録し、
リプレイ釦を押してリプレイが指示されたときには、第2の所定時間を上記リプレイ釦を押された回数倍して第3の所定時間前からであって上記第3の所定時間の最大が上記第1の所定時間前を超えないリプレイ時間分、上記テープ状媒体再生装置からの映像信号に代えて、上記メモリ装置によって再生された映像信号を選択的に出力しリプレイ動作させて、
上記リプレイ動作中は上記テープ状媒体再生装置の再生動作を一次停止させ、上記リプレイ動作の終了と同時に一時停止を解除し、上記テープ状媒体再生装置の再生動作をスタートするように構成されることを特徴とする映像装置。 - テレビジョン装置に映像信号を供給するテープ状媒体再生装置の一次停止機能を、上記テレビジョン装置側からコントロールできるように構成され、
上記テレビジョン装置に動画を記録/再生することができる、且つランダムアクセスできるメモリ装置を内蔵し、
上記テレビジョン装置に映しだされる映像信号を、第1の所定時間前から現時点までを上記メモリ装置に常に記録し、
リプレイ釦を押してリプレイが指示されたときには、第2の所定時間を上記リプレイ釦の押された回数倍した第3の所定時間前からであって上記第3の所定時間の最大が上記第1の所定時間前を超えないリプレイ時間分、上記テープ状媒体再生装置からの映像信号に代えて、上記メモリ装置によって再生された映像信号を選択的に出力しリプレイ動作させて、
上記リプレイが指示されたときには、上記テレビジョン装置から上記テープ状媒体再生装置をコントロールし、上記テープ状媒体再生装置を一次停止させ、
上記リプレイ動作が終了するときには、上記テレビジョン装置から上記テープ状媒体再生装置をコントロールし、上記テープ状媒体再生装置の一次停止を解除して再び上記テープ状媒体再生装置の映像信号を出力するようにしたことを特徴とするテレビジョン装置。 - 請求項5に記載のテレビジョン装置において、
リプレイが指示されたときに、上記テープ状媒体再生装置の再生位置を所定量戻しておき、上記リプレイ動作が終了する前に再生をスタートさせ、上記リプレイ動作終了の直前から終了までの間で、再生映像信号を上記メモリ装置によるものから、上記テープ状媒体再生装置の再生映像信号に切り換えるようにしたことを特徴とするテレビジョン装置。 - 請求項5に記載のテレビジョン装置において、
VTR一体型ビデオカメラ装置を装着可能となし、
装着時には上記VTR一体型ビデオカメラ装置側から再生された映像信号が上記テレビジョン装置に供給され、
上記テレビジョン装置側から上記VTR一体型ビデオカメラ装置側に対して、少なくとも上記VTR一体型ビデオカメラ装置の再生時の一次停止機能をコントロールするように構成されたことを特徴とするテレビジョン装置。
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