JP3580139B2 - ドアミラーブラケット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用のドアミラーが取着されるドアミラーブラケットに係り、詳しくは、ドアミラーを固定する際の仮止め用穴を有したドアミラーブラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、従来より、サッシュレスタイプの車両用フロントドア40のドアパネル41の前部には、ドアミラーの取着を主目的としてドアミラーブラケット50が設けられている。
【0003】
図3に示すように、略三角形状のドアミラーブラケット50は、金属板状のインサート51と、それを被覆するように形成された合成ゴム又は熱可塑性エラストマー製の被覆体52とを有している。前記ドアミラーブラケット50には複数の取付穴53が形成されており、ドアミラーは各取付穴53にボルト及びナットを介して取着される。
【0004】
ドアミラーをドアミラーブラケット50に取着する場合、まずドアミラー側のボルトと各取付穴53とが互いに合致するようにして、ドアミラーをドアミラーブラケット50に仮止めする。そして、この状態で反対側からナットを締め付けることによってドアミラーの固定作業が行われる。このことにより、作業者がドアミラーを片手で持ちながら他の片手で固定作業を行うという煩わしさが若干除かれる。
【0005】
図2に示すように、ドアミラーDのドアミラーブラケット50に対する仮止めは、前記各ボルトの各取付穴53への挿入の他に、前記ドアミラーDの仮止め用の突起部(ボルト)54がドアミラーブラケット50の仮止め用穴55に挿入されることによっても行われる。
【0006】
前記仮止め用穴55の仮止め部55aは、その開口端方向に収束するテーパ状の穴の側面で形成されている。即ち、仮止め部55aにおける開口端から所定深さまでの区間の内径は、ドアミラーD側の突起部54の頭部54aの外径とほぼ同一径、又は外形よりもやや小さく設定された円筒状になっており、前記仮止め用穴55における所定深さから底面までの区間の内径は、突起部54の頭部54aの外径よりも徐々に大きくなるようにテーパ状に形成されている。
【0007】
前記ドアミラーD側の突起部54を仮止め用穴55に挿入するとき、突起部54の頭部54aは、仮止め用穴55の仮止め部55aを若干拡開変形させながら内部に進入する。そして、前記ドアミラーDは、突起部54の頭部54aが仮止め用穴55の仮止め部55a(テーパ面)に係止されることによってブラケット50に仮止めされる。その後、前述のように、各取付穴53におけるボルトへのナットの締め付けによってドアミラーDが完全にドアミラーブラケット50に固定される。
【0008】
尚、前記仮止め用穴55の開口径Aは、ドアミラーD側の突起部54を仮止め用穴55に円滑に挿入することができると共に、突起部54が仮止め用穴55から脱落しない程度の寸法に設定する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記ドアミラーD側の突起部54を仮止め用穴55へ挿入するときの挿入し易さと、突起部54の頭部54aを仮止め用穴55内に保持するために要する保持力(係止力)とは相反するものであるため、仮止め用穴55の仮止め部55aの開口径Aの寸法を、両者のバランスが保持されるように設定することが困難であった。そして、両者のバランスが適正でない場合は、仮止め用穴55に対する突起部54の挿入が困難になったり、ドアミラーDの仮保持ができなかったりして、ドアミラーDの取付作業の能率が低下する。
【0010】
また、従来の仮止め用穴55の構成では、めくら作業であると共に、クリック感がなく、ドアミラーDが仮止め位置に達したか否かを明確に確認することが困難であった。
【0011】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ドアミラーを仮止め用穴に容易かつ確実に仮止めすることができると共に、ドアミラーの仮止めの確認を容易に行うことができるドアミラーブラケットを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、車両用のドアミラーが取着されるドアミラーブラケットにおいて、前記ドアミラーには仮止め用の突起部が設けられ、ドアミラーブラケットには仮止め用穴が設けられ、同仮止め用穴の内周には、前記ドアミラー側の突起部と係合すると共に、突起部の仮止め用穴への進入を許容する突出部が形成され、同仮止め用穴の突出部より奥側部分が開口方向に向かって収束するテーパ状に形成されていることをその要旨とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記仮止め用穴の奥側部分が開口方向に向かって収束するテーパ状に形成されると共に、開口側の部分が開口端に向かって拡開するテーパ状に形成され、両テーパ間の頂部が突出部とされていることをその要旨とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
尚、前記従来技術と同一の部材構成については、同一符号を付すことにして重複した説明を省略する。
【0016】
図1に示すように、ドアミラーブラケット12に設けられたドアミラーDを仮止めするための仮止め用穴10は、開口側に等径部10aを有し、奥側にテーパ部10bを有している。前記テーパ部10bは開口端方向に収束する緩いテーパ状(図2に示す従来の仮止め用穴55のテーパよりも緩やかなテーパ)になっている。等径部10aとテーパ部10bとの間には、半径方向内側に突出する円環状の突出部11が形成されている。
【0017】
等径部10aの内径は、ドアミラーD側の突起部としての仮止め用ボルト54の頭部54aの外径よりも若干大きい。前記テーパ部10bの内径は、前記突出部11端において、ドアミラーDに突設された仮止め用ボルト54の頭部54aの外径よりも若干小さいか、あるいはほぼ等しくなっている。そして、そこから奥側に向かって徐々に拡径されている。
【0018】
また、前記仮止め用穴10の突出部11の内径Bは、仮止め用ボルト54の頭部54aの外径よりも小さく設定されている。尚、ドアミラーDはインサート51の下部51aにおいてドアパネル41に固定されている。
【0019】
さて、ドアミラーブラケット12に対するドアミラーDの取着に際して、前記仮止め用ボルト54を仮止め用穴10へ挿入すると、仮止め用ボルト54の頭部54aが突出部11に当接する。そして、突出部11は仮止め用穴10の奥側方向に撓み、頭部54aの仮止め用穴10内への進入が許容される。
【0020】
前記仮止め用ボルト54の頭部54aが突出部11を乗り越えて仮止め用穴10の内部(テーパ部10b)に進入すると、突出部11は元の位置に弾性復帰する。この状態において仮止め用ボルト54は、その頭部54aがテーパ部10b内面に係止され、好ましくは仮止め用ボルト54の軸部が突出部11内端面と係止されることにより、仮止め用穴10からの脱落が困難となっている。
【0021】
また、前記仮止め用ボルト54の頭部54aが仮止め突起11を乗り越えたときには、クリック感(「カチッ」という感覚)が得られ、これにより仮止め用ボルト54の仮止め用穴10への挿入が充分であることを判断することができる。
【0022】
また、仮止め用ボルト54の頭部54aが仮止め用穴10のテーパ部10b(テーパ面)に係止されることにより、仮止め用ボルト54の仮止め用穴10の開口部方向(等径部10a方向)への移動が困難となっている。
【0023】
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
・仮止め用ボルト54の挿入に際しては、仮止め用ボルト54の頭部54aが突出部11に当接して、更に押し込まれることにより、突出部11が容易に撓み変形して、テーパ部10b内に容易に進入させることができると共に、仮止めを容易に行うことができる。
【0024】
・仮止め用ボルト54の頭部54aが突出部11により仮止め用穴10に確実に仮止めされるため、仮止め用穴10の径に多少の誤差が生じても問題ない。従って、仮止め用穴10の成型、ひいてはドアミラーブラケット12の製造を容易に行うことができる。
【0025】
・仮止め用ボルト54の頭部54aが突出部11を乗り越えたとき、仮止め突起11との係合により、クリック感が得られるようにした。このため、仮止め用ボルト54の仮止めの有無確認が明確になり、確実に仮止めががなされているかどうかの判断を容易に行うことができる。
【0026】
・仮止め用穴10のテーパ部10bを、その突出部11端で仮止め用ボルト54の頭部54aの外径とほぼ等しい内径とし、且つ突出部11方向へ収束するテーパ形状としたことにより、仮止め用ボルト54の頭部54aが仮止め用穴10のテーパ部10bのテーパ面に係止される。このため、仮止め用ボルト54の頭部54aが移動し難くなり、ドアミラーDのがたつきを防止することができる。
尚、前記実施形態は以下のように変更して実施してもよい。
【0027】
・本実施形態においては、仮止め用穴10を仮止め用ブラケット12に一ヶ所のみ形成したが、複数箇所に形成してもよい。このようにすれば、ドアミラーをドアミラーブラケット12に対して一層確実に仮止めすることができる。
【0028】
・本実施形態においては、突出部としてドアミラーDに仮止め用ボルト54を設けたが、ボルトではなく、仮止め用の仮止め突起をドアミラーに一体形成してもよい。このようにすれば、部品点数を削減することができる。
【0030】
・本実施形態における仮止め用穴10の内周の突出部11の代わりに複数の山形、円柱状及びブロック状の突起を同心円上に設けてもよい。このようにしても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0031】
・前記仮止め用ボルト54の軸部の外径と突出部11の内径とを一致させ、軸部の外面に突出部11の内端面を当接させて、二重の係止を行うようにしてもよい。このようにすれば、ドアミラーDをドアミラーブラケット12に対して一層確実に仮止めすることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1に記載の発明によれば、ドアミラーの仮止めを容易かつ確実に行うことができて、ドアミラーの組付作業が容易になると共に、ドアミラーブラケットの製造が容易になる。
【0033】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、突起部の挿入がテーパ面に沿って行えることにより、ドアミラーの取着をいっそう容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドアミラーブラケットの要部拡大断面図。
【図2】従来のドアミラーブラケットの要部拡大断面図。
【図3】ドアミラーブラケットの正面図。
【図4】ドアミラーブラケットの配設位置を示す車両用ドアの正面図。
【符号の説明】
10, 55…仮止め用穴、10a…等径部、10b…テーパ部、11…突出部、12, 50…ドアミラーブラケット、51…インサート、52…被覆体、53…取付穴、54…ドアミラー側突起部(仮止め用ボルト)、54a…頭部、55a…仮止め部、D…ドアミラー。
Claims (2)
- 車両用のドアミラーが取着されるドアミラーブラケットにおいて、
前記ドアミラーには仮止め用の突起部が設けられ、ドアミラーブラケットには仮止め用穴が設けられ、同仮止め用穴の内周には、前記ドアミラー側の突起部と係合すると共に、突起部の仮止め用穴への進入を許容する突出部が形成され、同仮止め用穴の突出部より奥側部分が開口方向に向かって収束するテーパ状に形成されているドアミラーブラケット。 - 前記仮止め用穴の奥側部分が開口方向に向かって収束するテーパ状に形成されると共に、開口側の部分が開口端に向かって拡開するテーパ状に形成され、両テーパ間の頂部が突出部とされている請求項1に記載のドアミラーブラケット。
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1998
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