JP3579978B2 - 浴室用ヒータ付きsmc成形ユニット - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、浴室用ヒータ付きSMC成形ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から材料を型に置いて一体成形するシートモールディングコンパウンド(SMCと称す)成形方法は知られており、浴室の洗い場、浴槽等の成形ユニットを形成するのにこの方法がよく用いられている。
【0003】
また近年浴室の洗い場に暖房機能を搭載したものが増えている。すでにハンドレーアップ成形、RTM(レジンインジェクション)成形においてはヒータを埋設したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしSMC成形ユニットには洗い場を暖房できるものはなかった。そこで発明者はSMC成形ユニット品にヒータを埋没することを試みた。しかしながらこのSMC成形方法でヒータを埋設するとヒータ端部がSMC内に埋もれてしまうことが多々発生し、歩留りが悪いという課題があった。
【0005】
本発明は上記課題を解決するもので、ヒータ付きSMC成形ユニットの歩留り性向上を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、表面層を形成する樹脂含浸シートと、目の粗い台一のシート材と、目の粗い芯地にヒータ線を固定したヒータユニットと、目の粗い第二のシート材と、SMCを、順に重ね、ヒータ線端部をペーパーで包みSMCの外表面に固定して成形した構成としてある。
【0007】
またペーパーは両面にポリエチレンまたはポリエチレンテレフタレートをラミネートした構成としてある。
【0008】
【作用】
本発明は前記構成により成形時にヒータ線端部がペーパーで保護されてSMC内に埋もれることがなく、容易にヒータ線端部が取り出せる。
【0009】
また、ペーパー両面をポリエチレンまたはポリエチレンテレフタレートでラミネートしたものは、ペーパーにSMC樹脂が溶着しにくくなり、ヒータ線端部の取り出しがさらに容易になる。
【0010】
【実施例】
以下本発明の一実施例を図1〜図6を用いて説明する。図1は成形ユニットの製造方法を示す成形工程図である。下型1の上に表面層を形成する樹脂含浸シート2、第一のシート材3、芯地4にヒータ線5を固定したヒータユニット6、第二のシート材7を順に重ねて置きその上にSMC8を載せ、上型を下ろして成形ユニットを一体成形する。第一のシート材3、芯地4、第二のシート材7は目付量400g/m3以下の目の粗いガラスまたはポリエステル等を基材としたものである。
【0011】
ヒータ線5は図2に示すようにヒータ線端部9をペーパー10で包み、SMC8の中央部表面にテープ11等で固定して加圧成形し、成形後に取り出す。SMC8の中央部すなわち成形ユニットの中央部は成形時の樹脂の流動が最も少ないためにヒータ線端部9の固定部が成形時に移動しない。
【0012】
図3はヒータ線端部9の取り出し部の断面図である。目の粗い第二のシート材7とSMC8に穴7a、8aをあけておき、ヒータ線端部9を通す。SMC8の表面に出てきたヒータ線端部9をペーパー10で包み、テープ等を用いてSMC8の表面に固定する。
【0013】
図4はペーパー10の構造図を示しており、a〜cの3例を用いて説明する。aは紙12の両面にポリエチレン(PEと称す)13を、bは紙12の両面にポリエチレンテレフタレート(以下PETと称す)14をラミネートしている。cは紙12の両面にまずPE13をラミネートし、さらに一方のPE13にさらにPET14をラミネートしている。
【0014】
図5は成形後のヒータ線端部取り出し部を示す。成形圧力によって成形ユニット裏面表面にペーパー10は密着固定される。この後ペーパーを軽く引っ張って起こし中からヒータ線端部9を取り出す。
【0015】
ここで成形時にはペーパー10が完全密封されるため内にSMC樹脂が入り込むことがなく、成形後に中のヒータ線端部9を容易に取り出すことができる。また紙12にPE13またはPET14をラミネートしているのでSMC樹脂がペーパー10に溶着することもなく、ヒータ線端部の取り出しはより容易になる。
【0016】
図6は成形後の浴室用成形ユニットを示しており、ヒータ線端部9は成形ユニットの中央部にある。ヒータ線端部を取り出した後はリード線を介して電源部に接続する。
【0017】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように本発明によれば、成形後に簡単に確実にヒータ線端を取り出すことができる。つまり、成形時にペーパー内に樹脂が入り込むことがないのでヒータ線端がSMC内に埋もれることがなく、容易にヒータ線端部が取り出せる。よってヒータ付きSMC成形ユニットの歩留りが大幅に向上する。また取り出し部品もペーパーであるから安価である。
【0018】
また、ペーパーをPEまたはPETでラミネートしたものはこのペーパーにSMC樹脂が溶着することもなくなるので、ヒータ線端部の取り出しはさらに容易なものとなり、作業性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における浴室用ヒータ付き成形ユニットの製造方法を示す成形工程図
【図2】同実施例のヒータ線端部取り出し部の斜視図
【図3】同実施例のヒータ線端部の取り出し部を示す断面図
【図4】(a)同実施例に用いたペーパーの一例を示す構造図
(b)同実施例に用いたペーパーの一例を示す構造図
(c)同実施例に用いたペーパーの一例を示す構成図
【図5】同実施例の成形後のヒータ線端部取り出し部を示す断面図
【図6】同実施例の浴室用ヒータ付きSMC成形ユニットを示す斜視図
【符号の説明】
2 樹脂含浸シート
3 目の粗い第一のシート材
4 目の粗い芯地
5 ヒータ線
6 ヒータユニット
7 目の粗い第二のシート材
8 SMC
9 ヒータ線端部
10 ペーパー
13 PE
14 PET
【産業上の利用分野】
本発明は、浴室用ヒータ付きSMC成形ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から材料を型に置いて一体成形するシートモールディングコンパウンド(SMCと称す)成形方法は知られており、浴室の洗い場、浴槽等の成形ユニットを形成するのにこの方法がよく用いられている。
【0003】
また近年浴室の洗い場に暖房機能を搭載したものが増えている。すでにハンドレーアップ成形、RTM(レジンインジェクション)成形においてはヒータを埋設したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしSMC成形ユニットには洗い場を暖房できるものはなかった。そこで発明者はSMC成形ユニット品にヒータを埋没することを試みた。しかしながらこのSMC成形方法でヒータを埋設するとヒータ端部がSMC内に埋もれてしまうことが多々発生し、歩留りが悪いという課題があった。
【0005】
本発明は上記課題を解決するもので、ヒータ付きSMC成形ユニットの歩留り性向上を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、表面層を形成する樹脂含浸シートと、目の粗い台一のシート材と、目の粗い芯地にヒータ線を固定したヒータユニットと、目の粗い第二のシート材と、SMCを、順に重ね、ヒータ線端部をペーパーで包みSMCの外表面に固定して成形した構成としてある。
【0007】
またペーパーは両面にポリエチレンまたはポリエチレンテレフタレートをラミネートした構成としてある。
【0008】
【作用】
本発明は前記構成により成形時にヒータ線端部がペーパーで保護されてSMC内に埋もれることがなく、容易にヒータ線端部が取り出せる。
【0009】
また、ペーパー両面をポリエチレンまたはポリエチレンテレフタレートでラミネートしたものは、ペーパーにSMC樹脂が溶着しにくくなり、ヒータ線端部の取り出しがさらに容易になる。
【0010】
【実施例】
以下本発明の一実施例を図1〜図6を用いて説明する。図1は成形ユニットの製造方法を示す成形工程図である。下型1の上に表面層を形成する樹脂含浸シート2、第一のシート材3、芯地4にヒータ線5を固定したヒータユニット6、第二のシート材7を順に重ねて置きその上にSMC8を載せ、上型を下ろして成形ユニットを一体成形する。第一のシート材3、芯地4、第二のシート材7は目付量400g/m3以下の目の粗いガラスまたはポリエステル等を基材としたものである。
【0011】
ヒータ線5は図2に示すようにヒータ線端部9をペーパー10で包み、SMC8の中央部表面にテープ11等で固定して加圧成形し、成形後に取り出す。SMC8の中央部すなわち成形ユニットの中央部は成形時の樹脂の流動が最も少ないためにヒータ線端部9の固定部が成形時に移動しない。
【0012】
図3はヒータ線端部9の取り出し部の断面図である。目の粗い第二のシート材7とSMC8に穴7a、8aをあけておき、ヒータ線端部9を通す。SMC8の表面に出てきたヒータ線端部9をペーパー10で包み、テープ等を用いてSMC8の表面に固定する。
【0013】
図4はペーパー10の構造図を示しており、a〜cの3例を用いて説明する。aは紙12の両面にポリエチレン(PEと称す)13を、bは紙12の両面にポリエチレンテレフタレート(以下PETと称す)14をラミネートしている。cは紙12の両面にまずPE13をラミネートし、さらに一方のPE13にさらにPET14をラミネートしている。
【0014】
図5は成形後のヒータ線端部取り出し部を示す。成形圧力によって成形ユニット裏面表面にペーパー10は密着固定される。この後ペーパーを軽く引っ張って起こし中からヒータ線端部9を取り出す。
【0015】
ここで成形時にはペーパー10が完全密封されるため内にSMC樹脂が入り込むことがなく、成形後に中のヒータ線端部9を容易に取り出すことができる。また紙12にPE13またはPET14をラミネートしているのでSMC樹脂がペーパー10に溶着することもなく、ヒータ線端部の取り出しはより容易になる。
【0016】
図6は成形後の浴室用成形ユニットを示しており、ヒータ線端部9は成形ユニットの中央部にある。ヒータ線端部を取り出した後はリード線を介して電源部に接続する。
【0017】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように本発明によれば、成形後に簡単に確実にヒータ線端を取り出すことができる。つまり、成形時にペーパー内に樹脂が入り込むことがないのでヒータ線端がSMC内に埋もれることがなく、容易にヒータ線端部が取り出せる。よってヒータ付きSMC成形ユニットの歩留りが大幅に向上する。また取り出し部品もペーパーであるから安価である。
【0018】
また、ペーパーをPEまたはPETでラミネートしたものはこのペーパーにSMC樹脂が溶着することもなくなるので、ヒータ線端部の取り出しはさらに容易なものとなり、作業性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における浴室用ヒータ付き成形ユニットの製造方法を示す成形工程図
【図2】同実施例のヒータ線端部取り出し部の斜視図
【図3】同実施例のヒータ線端部の取り出し部を示す断面図
【図4】(a)同実施例に用いたペーパーの一例を示す構造図
(b)同実施例に用いたペーパーの一例を示す構造図
(c)同実施例に用いたペーパーの一例を示す構成図
【図5】同実施例の成形後のヒータ線端部取り出し部を示す断面図
【図6】同実施例の浴室用ヒータ付きSMC成形ユニットを示す斜視図
【符号の説明】
2 樹脂含浸シート
3 目の粗い第一のシート材
4 目の粗い芯地
5 ヒータ線
6 ヒータユニット
7 目の粗い第二のシート材
8 SMC
9 ヒータ線端部
10 ペーパー
13 PE
14 PET
Claims (2)
- 表面層を形成する樹脂含浸シートと、目の粗い第一のシート材と、目の粗い芯地にヒータ線を固定したヒータユニットと、目の粗い第二のシート材と、シートモーディングコンパウンドを順に重ね、前記ヒータ線端部をペーパーで包み前記シートモールディングコンパウンドの外表面に固定して成形した浴室用ヒータ付きSMC成形ユニット。
- ペーパーは両面にポリエチレンまたはポリエチレンテレフタレートをラミネートした請求項1記載の浴室用ヒータ付きSMC成形ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23113995A JP3579978B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 浴室用ヒータ付きsmc成形ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23113995A JP3579978B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 浴室用ヒータ付きsmc成形ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0978649A JPH0978649A (ja) | 1997-03-25 |
JP3579978B2 true JP3579978B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=16918902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23113995A Expired - Fee Related JP3579978B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 浴室用ヒータ付きsmc成形ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3579978B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100402544B1 (ko) * | 2001-02-21 | 2003-10-17 | 주식회사 엘지화학 | 코어층을 가진 쉬트 몰딩 콤파운드 방수판의 시공방법 |
-
1995
- 1995-09-08 JP JP23113995A patent/JP3579978B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0978649A (ja) | 1997-03-25 |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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