JP3579824B2 - 走行台車の駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数列の駐車塔を並設した駐車場に車両を入出庫させるために搬送する走行台車の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の走行台車の駆動装置は、走行台車に駆動モータと制御盤とを搭載して、走行台車が走行する走行レールに電源と信号を供給するトロリーレールを配設して、走行台車に車両を搭載して目的の駐車塔に走行する。
【0003】
駐車塔は、中央に走行台車を配置した走行通路を各階に備え、走行通路に沿って隣接する駐車室を複数配置して、駐車室には走行通路に横行する横行トレイを配設している。走行通路には、昇降リフトを昇降可能にした昇降空間が一部の駐車塔又は、全部の駐車塔に設置されている。
【0004】
昇降空間は、走行通路上の鉛直方向に交差して、昇降リフトに車両を搭載して上下方向に搬送し、乗込場から各階の駐車室の横行トレイに車両を入庫することができる。また、反対に出庫することもできる。
【0005】
走行台車は、車両を搭載可能な矩形状を成し、走行通路の両側に配置した走行レールに沿って配置されたトロリレールから、信号と電源を供給して駆動モータを回転させ、走行台車に軸着された走行輪を回転させて、前後方向へ走行移動する。昇降リフトは、乗込場の有る駐車塔の昇降空間に備えられ、走行通路と連通可能にしてあり、各階の走行通路を交差し、走行台車に車両を受け渡し可能に昇降すると共に、乗込場と各階の走行通路に隣接した駐車室に入出庫動作をすることかできる。
【0006】
駐車室は、横行トレイが配設され、横行トレイに車両を搭載して左右方向に横行可能にし、走行通路の走行台車と駐車室とを往復動して収納している。横行トレイは、駐車室から走行台車に移動して、走行台車に搭載された状態で昇降空間に走行移動して、昇降リフトが昇降して横行トレイに車両を受け渡しして入出庫する。その時の駐車室は、走行台車が横行トレイを搭載して搬送中のため、空の状態である。
【0007】
昇降リフトは、昇降空間の両側に沿って昇降する昇降部材を備え、昇降部材に左右一対に形成して内側に向けた櫛歯を固定している。横行トレイは、中央に縦方向の内側フレームを備え、その内側フレームから左右方向の外側に向け櫛歯を備え、昇降リフトの櫛歯とすれ違い可能にして車両を受け渡し可能にしている。
【0008】
横行トレイの内側フレームの前後端にはトレイレールを備え、駐車室の前後に備えたトレイ受により支承され、トレイ受のローラの駆動回転により駐車室から走行通路に横行移動する。走行台車は、前後に駆動ローラを備え、上述したように駐車室から横行する横行トレイを搭載したり、また別例では、横行トレイと同一の櫛歯を備えて車両を搭載して昇降空間まで走行し、昇降リフトの上昇により櫛歯と櫛歯との間をすれ違って車両を受けとる。
【0009】
また、走行台車の駆動源は、電源供給器であるトロリーレールと集電子の構成にしてあり、走行通路に沿って備えられたトロリーレールにより、走行台車に固定してある集電子の接触によって電源を供給するものであり、走行通路に沿って水平に配置されている。
【0010】
走行レールは、昇降空間で左右一対の昇降リフトの外側に位置しているため、昇降リフトを昇降支持している吊下部材が通り過ぎる間隙を必要として、1つの昇降空間に対して4箇所に備えられている。4箇所の間隙は、走行台車が移動するときに間隙に落ち込まないように走行車輪を前後方向にダブル型に各一組2輪配置してある。
【0011】
走行輪は、走行台車の4隅に配置してあり、走行台車フレームを角パイプ形状にして走行車輪の軸受のベアリングが嵌着され、ベアリングに車輪軸が軸着されている。車輪軸には車輪が固定され、走行レール上を駆動モータ(図示略)の駆動回転により車輪軸を回転させ、走行輪を転動させることにより走行台車を移動させる。
【0012】
走行台車の移動の制御は、走行レールに配置されたトロリレールから信号を受け、走行台車に搭載された制御盤により駆動モータを回転させ、目的の位置に走行させる。走行台車は、目的の位置を走行レールに備えられた複数箇所の各ポイント点を検知して、目的の位置に接近すると速度を下げて、目的位置で駆動モータの回転を止め走行台車を停止させる。入出庫車は、走行台車と横行トレイとにより車両を隣接した駐車室に収納させる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の走行台車の駆動装置では、各階の走行レールに沿って配置したトロリレールと、各階の走行レールを走行する走行台車の駆動モータ及び制御盤とに費用が掛かり、駐車装置のコストを上げていた。
【0014】
また、走行レール上に吊下部材を昇降する間隙を備えているために、間隙を通過するとき騒音と振動を与えていた。この振動は、車輪を早く傷め、振動・騒音の発生源になると共に、走行台車の駆動源である電源供給器を傷めて、接触不良となる故障の原因を作っていた。そのために、メンテナンスに多額の費用と時間を費やしていた。
【0015】
本発明は、駐車装置のコスト低減を目的にして、走行台車に駆動装置を備えず、走行レールに駆動ローラを設けることで、各階の走行レールを1つの制御盤で制御させ、複数台の走行台車に電源を供給する電源供給器を不要にして、走行台車を軽量化させ、走行レールの間隙をなくし、低振動低騒音の走行を可能にすると共に、故障の少ない走行台車の駆動装置を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1では走行台車が走行する走行通路を備え走行通路に隣接する複数の駐車室を備える。駐車室には横行支持するトレイ受を備えて横行トレイを配置する。走行通路の一区画又は複数区画には、鉛直方向に交差して昇降する昇降リフトを配置した昇降空間を備える。昇降空間には、走行台車が走行する走行通路を備える。走行台車には、横行トレイを収納する収納装置を備える。昇降リフトと横行トレイは、櫛歯形状にして櫛歯と櫛歯とがすれ違い車両を受け渡しする駐車塔とする。
前記走行通路には、走行台車の移動方向に沿って両側に、走行台車を支持して移動させる駆動ローラを軸着した走行レールを配置している。走行台車は、駆動ローラ上に搭載される受部材を前後のフレームに備え、回転制御された駆動ローラにより走行台車を移動制御し、走行通路を走行して駐車室に車両を入出庫する構成にする。
【0017】
請求項2は、走行台車が走行する走行通路を備え、走行通路に隣接する複数の駐車室を備え、駐車室に横行支持するトレイ受を備えて横行トレイを配置し、走行通路の全区画を鉛直方向に交差して昇降する昇降リフトを配置した昇降空間を備え、昇降空間には横行トレイを横行支持するトレイ受を備え、昇降空間に走行台車が走行する走行通路を備え、走行台車には車両を搭載可能にする櫛歯を備え、昇降リフトと横行トレイともに櫛歯形状にして櫛歯と櫛歯とがすれ違い車両を受け渡しする駐車塔とする。
【0018】
走行通路には、走行台車の移動方向に沿って両側に、走行台車を支持して移動させる駆動ローラを軸着した走行レールを配置する。走行台車には、駆動ローラ上に搭載される受部材を前後のフレームに備え、回転制御された駆動ローラにより走行台車を移動制御し、走行通路を走行して駐車室に車両を入出庫する構成にする。請求項1の構成では、走行台車に駆動部を搭載していないので、軽量な走行台車になり駆動力を小さくすることができ、走行レールに設けられた駆動ローラに電力の供給が容易にでき、走行による振動も少なく故障の原因を少なくする作用と、走行台車に横行トレイを搭載して搬送することで、駐車室に直接入出庫することができるので、各列の昇降リフトを不要にすることができる作用がある。
【0019】
請求項2の構成では、走行台車が各区画の昇降リフトとすれ違って、車両を搭載して駐車室に入出庫することで処理時間を早くすることができる作用がある。
【0020】
【発明の実施形態】
(第1実施形態)
本発明は、第1実施形態として、図1で示す駐車場1について図1〜図3で説明する。駐車場1は、地上面GLに第1乗込場13と第2乗込場14を備えて、地下内に複数階(図1では地下3階としている)に亘って立設した駐車室X・Yを並設して、複数列に形成している。第1乗込場13と第2乗込場14の間の中央部には、昇降空間Eが設けられている。
【0021】
昇降空間Eには、上下動する昇降リフト4が備えられている。昇降リフト4は、駐車場1の第1・2乗込場13・14の上部に設けられた昇降駆動装置17からチェン19を介して、ガイドレール18の案内により吊下部材5が吊り下げられて、吊下部材5に昇降空間Eの長手方向に位置した昇降部材29を固定して、第1・2乗込場13・14と走行通路Rを連通させて、駐車室X・Yに車両Cを搬送可能にしている。
【0022】
昇降リフト10は、左右に分割した一対の櫛歯11を昇降部材29の内側に向け突出した形状にしてあり、搭載物の車両Cを櫛歯11上に載せ昇降する。昇降空間Eに隣接して駐車室X・Yがあり、駐車室X・Yには横行トレイ9が配設されている。
横行トレイ9は、前後端にトレイレール22を備え、前後端のトレイレール22を固定する内側フレーム23が中央に配置されている。内側フレーム23には、左右方向の外側に向け、櫛歯11を複数本に亘って前後位置に等間隔に固定されている。
【0023】
横行トレイ9の櫛歯11は、前記昇降リフト4の櫛歯11間を通り過ぎることができるように複数本に亘り配設してあり、横行トレイ9が昇降空間Eに移動して昇降リフト4が昇降して横行トレイ9を通り過ぎることで、車両Cの移載を可能にしている。
横行トレイ9の移動は、横行トレイ9のトレイレール22を支持するトレイ受20に軸着された駆動回転するローラ21により横行させる事ができる。そのトレイ受20は、各区画を走行する走行台車6と、走行台車6が停止した昇降空間Eに隣接した駐車室X・Yとを往復可能にしている。
【0024】
ローラ21は、駐車室X・Yと昇降空間Eに位置する走行台車6の前後に軸着され、モータ(図示略)の回転により駐車室X・Yと走行台車6との前後のローラ21を同一方向に同一回転して図3の下方に示す様に、横行トレイ9を走行台車6に移動させる。この時のローラ21のモータの電源は、走行台車6の停止位置のみに電源供給用の接触子(図示略)が設けられて、接触しているときに電源を供給してモータを回転させ、信号を取り入れ制御することができる。
【0025】
各階の走行通路Rには、走行台車6が配置されている。走行台車6の走行する走行通路Rは、各階の前後方向の複数の駐車室X・Yに連設しており、走行通路Rの左右両側には走行レール7が配設してある。走行レール7は、複数塔3の昇降空間Eを含め走行通路Rの区画を連通させて、走行台車6が通過可能に配設されている。
【0026】
走行台車6は、横行トレイ9を搭載した状態で走行レール7に沿って移動することができる。走行レール7は、走行通路Rに沿って両側に配置させ、上面に駆動ローラ8を突出させて、走行台車6の受部材12を駆動ローラ8上に載置させて走行台車6を支持し、駆動ローラ8を転動させて移動可能にしている。
【0027】
駆動ローラ8は、駐車塔3の複数の列ごとに回転制御されている。走行台車6の移動制御は、走行位置と移動先位置により、駆動ローラ8の回転数が調整され高速回転から低速回転まで幅広く行われ、非常停止も可能になっている。走行台車6の位置は、各区画ごとにセンサが備えられ、正確な位置を検知することができる。
【0028】
(入庫動作)
駐車塔3に車両Cを入庫させる動作について説明すると、車両Cは図1に示す様に第1乗込場13に乗り入れ、乗込床16上に停止させて、人は駐車塔3の外に出る。入庫の指令は、図示略の第1乗込場13の外側に配置された操作盤により駐車室X・Yを指定すると、第1乗込場13の入口の正面ゲート24が閉じ、第1乗込場13の図1で示す右側の側面ゲート25が上昇して開口する。車両Cは、乗込床16と共に昇降空間Eの受渡場15に移動する。
【0029】
移動した乗込床16は、櫛歯形状にしてあり昇降リフト4とすれ違い可能になっている。昇降リフト4は、乗込床16の下方に待機していて、下方から上昇することで車両Cを乗込床16より受け取る。昇降リフト4が車両Cを搭載して乗込床16より上方位置になると、乗込床16は元の第1乗込場13に移動して戻る。車両Cを搭載した昇降リフト4は、下方の駐車室X・Yに向け下降する。
【0030】
例えば、図1の指令駐車室Y2を地下2階2Bの右側として説明すると、地下2階2B位置の走行通路Rの走行台車6が指定された駐車室Y2の横行トレイ9に走行し隣接させ、駐車室Y2のトレイ受20と走行台車6の収納装置10のローラ体28が駐車室Y2から走行通路R方向に回転して、走行台車6に横行トレイ9を収納させる。
【0031】
昇降リフト4は、走行台車6の上方から下方にすれ違うことで、車両Cを走行台車6の横行トレイ9に移載する。走行台車6と駐車室Y2のローラ体28とトレイ受20のローラ21は、走行通路Rから駐車室Y2方向に回転させることで、横行トレイ9を駐車室Y2に収納して入庫を完了する。
【0032】
(出庫動作)
出庫動作について、説明すると、出庫階の走行通路Rの走行台車6が出庫の駐車室Xに走行する。出庫車両を搭載した横行トレイ9は、図3の下方に示す様に走行台車6に収納されて、昇降リフト4が待機する昇降空間Eまで搭載した状態で走行する。昇降空間Eに走行台車6が到着すると、昇降リフト4は、上昇して横行トレイ9から車両Cを受け取って上昇し、第1乗込場13の地上面GLより若干上方で停止する。
【0033】
第1乗込場13の乗込床16は、昇降空間Eに移動すると、昇降リフト4が下降して車両Cを乗込床16に移載する。乗込床16は、車両Cを搭載した状態で第1乗込場13に移動し、第1乗込場13の側面ゲート25を閉鎖して正面ゲート24を開口する。走行台車6は元の駐車室Xの場所に戻って、横行トレイ9を移動させ元の位置に納める。車両Cの運転者は第1乗込場13から入り車両Cを運転して乗り出し出庫完了する。
駐車塔3は、地下に駐車室X・Yを備えて説明したが、これに限定するものでなく地上に設けてもよく、地上と地下の両方でもよい。
【0034】
(第2実施形態)
駐車場2について、図4・図5で説明すると、駐車塔3は複数列に全て昇降空間Eを並設した走行通路Rとして設けている。昇降空間Eには、昇降リフト4が各駐車塔3に備えられている。走行通路Rは、各階に無く一部の階にしか備えられていない。走行台車6aは、長手方向の前後にフレームを備え、フレームの中央で連結した内側フレーム23に複数の櫛歯11を備えている。
【0035】
この櫛歯11は、昇降リフト4の櫛歯11とすれ違って車両Cを受け渡しする。昇降空間Eに隣接した駐車室X・Yは、横行トレイ9を横行移動可能にトレイ受20を備えている。トレイ受20は、駐車室X・Yと昇降空間Eに備えられ、横行トレイ9を昇降空間Eとを往復動可能にしている。走行通路Rには、トレイ受20の位置を車両Cを搭載した走行台車6aが走行しても接触しない高さ位置に設定してある。
【0036】
図4は、昇降空間Eで走行台車6aと昇降リフト4がすれ違う状態を示し、走行レール7には昇降リフト4の吊下部材5が通過する間隙を設けている。走行レール7は、第1実施形態で説明したものと同じで、駆動ローラ8の回転により走行台車6aを移動させる。
【0037】
(入庫動作)
車両Cを入庫するには、図1の第1乗込場13で説明すると、第1乗込場13に車両Cを乗り入れ、入庫階を指定する。乗込床16は、車両Cを搭載して昇降空間Eに移動して、昇降リフト4を上昇させることで乗込床16から車両Cを受け取ると、元の第1乗込場13に移動して、地下方向の昇降空間Eを開口する。
【0038】
昇降リフト4は、車両Cを搭載して下降し、走行通路Rに待機する走行台車6aに受け渡す。走行台車6aは、車両Cを搭載して走行通路Rを走行して、駐車室X・Y位置の昇降空間Eに停止する。
昇降空間Eに停止した走行台車6aは、下方から昇降リフト4を上昇させ、車両Cを受け渡し、昇降リフト4が駐車室X・Yの階まで昇降させる。駐車室X・Yの横行トレイ9は、昇降空間Eに移動して昇降リフト4の下段で停止し、昇降リフト4を下降させることで、車両Cを横行トレイ9に移載する。車両Cを受け取った横行トレイ9は、駐車室X・Yに戻り入庫完了となる。
【0039】
(出庫動作)
出庫は、駐車室X・Yを指令すると駐車室X・Yから横行トレイ9が昇降空間Eに移動し、昇降リフト4が上昇して横行トレイ9から車両Cを受け取る。車両Cを受け渡した横行トレイ9は、元の駐車室X・Yに戻る。走行台車6aは、車両Cを搭載した昇降リフト4の下面に走行して、昇降リフト4の下降により車両Cを走行台車6aに移載する。
【0040】
車両Cを搭載した走行台車6aは、第1乗込場13の昇降空間E位置に走行して、昇降リフト4に車両Cを渡す。昇降リフト4は、上昇して第1乗込場13の乗込床16を昇降空間Eに移動させて、昇降リフト4を下降させることで乗込床16に車両Cを移載させることができる。
車両Cを受け取った乗込床16は、昇降空間Eから第1乗込場13に移動して、正面ゲート24を開口させ、乗り出すことで完了する。
【0041】
上述した実施の形態以外にも、走行台車を次のように採用してもよい。
(1)第1実施形態の各階に配置した走行台車を複数台にしてもよい。
(2)第2実施形態の走行台車を複数の階に配置してもよい。
(3)各階に複数の走行台車を配置して、各列の駐車塔に昇降リフトを設け、走行台車を駐車室としてもよい。
【0042】
【発明の効果】
請求項1の発明では、走行台車に駆動部を搭載していないので、軽量な走行台車となり、小さい駆動力で走行することができ、振動等による故障を少なくする効果と、駆動装置を床面に固定して設置出来るので、容易に設置可能となり工事・設備費を下げることができる効果とがある。
さらに、走行台車に横行トレイを収納して搬送して入出庫するので、駐車室に隣接する昇降リフトが不要になり、設備費を下げる効果がある。
請求項2の発明では、走行台車に車両を搭載できる櫛歯を備えているので、走行台車が横行トレイを搬送する往復移動が不要になり、昇降リフトと受け渡しが直接できるので入出庫の時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】地下駐車室を備えた駐車場を示す正面断面図。
【図2】第1実施形態の走行レール上の走行台車と、駐車室の横行トレイと、片側を略した昇降リフトの関係を示す説明用の斜視図。
【図3】第1実施の形態の走行台車に横行トレイが移動する動作を示す平面図。
【図4】第2実施形態の昇降空間を連通して片側を略した昇降リフトと横行トレイとの関係を示す説明用の斜視図。
【図5】第2実施形態の走行台車と昇降リフトと横行トレイの関係を示す平面図。
【符号の説明】
1 駐車場
2 駐車場
3 駐車塔
4 昇降リフト
6 走行台車
7 走行レール
8 駆動ローラ
9 横行トレイ
10 収納装置(走行台車)
12 受部材 (走行台車)
13 第1乗込場
14 第2乗込場
16 乗込床
20 トレイ受
22 トレイレール
24 正面ゲート
25 側面ゲート
28 ローラ体(収納装置)
E 昇降空間
R 走行通路
X 駐車室
Y 駐車室
C 車両

Claims (2)

  1. 走行台車が走行する走行通路を備え、走行通路に隣接する複数の駐車室を備え、駐車室に横行支持するトレイ受を備えて横行トレイを配置し、走行通路の一区画又は複数区画を鉛直方向に交差して昇降する昇降リフトを配置した昇降空間を備え、昇降空間に走行台車が走行する走行通路を備え、走行台車に横行トレイを収納する収納装置を備え、昇降リフトと横行トレイとを櫛歯形状にして櫛歯と櫛歯とがすれ違い車両を受け渡しする駐車塔において、
    前記走行通路の走行台車の移動方向に沿って両側に、走行台車を支持して移動させる駆動ローラを軸着した走行レールを配置し、
    前記走行台車には、駆動ローラ上に搭載される受部材を前後のフレームに備え、回転制御された駆動ローラにより走行台車を移動制御し、走行通路を走行して駐車室に車両を入出庫することを特徴とする走行台車の駆動装置。
  2. 走行台車が走行する走行通路を備え、走行通路に隣接する複数の駐車室を備え、駐車室に横行支持するトレイ受を備えて横行トレイを配置し、走行通路の全区画を鉛直方向に交差して昇降する昇降リフトを配置した昇降空間を備え、昇降空間には横行トレイを横行支持するトレイ受を備え、昇降空間に走行台車が走行する走行通路を備え、走行台車には車両を搭載可能にする櫛歯を備え、昇降リフトと横行トレイともに櫛歯形状にして櫛歯と櫛歯とがすれ違い車両を受け渡しする駐車塔において、
    前記走行通路の走行台車の移動方向に沿って両側に、走行台車を支持して移動させる駆動ローラを軸着した走行レールを配置し、
    前記走行台車には、駆動ローラ上に搭載される受部材を前後のフレームに備え、回転制御された駆動ローラにより走行台車を移動制御し、走行通路を走行して駐車室に車両を入出庫することを特徴とする走行台車の駆動装置。
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