JP2913078B2 - ホーク式立体駐車塔 - Google Patents

ホーク式立体駐車塔

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JP2913078B2
JP2913078B2 JP4358105A JP35810592A JP2913078B2 JP 2913078 B2 JP2913078 B2 JP 2913078B2 JP 4358105 A JP4358105 A JP 4358105A JP 35810592 A JP35810592 A JP 35810592A JP 2913078 B2 JP2913078 B2 JP 2913078B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は4分割した櫛歯状のリフ
トホークと櫛歯状の横行台車の往復動により自動車を受
け取り・受け渡し動作する駐車装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のホーク式駐車装置では,特公平3
−50866号公報に示される機構のものがある。この
駐車装置においては図10で説明すると,横行台車10
は前後に備えたL字又はコ字型の横行レール15と前後
横行レール15を固定する支持部材によりH字型に形成
して,その台車枠に台車ホーク14を固定し自動車のタ
イヤを搭裁させる様にしている。横行台車10の往復動
横行レール15を支持している台車受9に軸着された
駆動ローラ30の回動によって移動される。台車受
は,収納室と昇降空間とに配置され水平な一線上の
位置にあり,その台車受に駆動モータを設け駆動ロー
ラ30を駆動回転させて横行トレイ10を往復させてい
る。自動車を入庫する場合には,自動車を乗込場E1
乗入れ入庫指令すると,左右一対に2分割された昇降固
定材5がリフトホーク2に自動車を搭載して上昇して行
き,図9aの様に指定階の台車受9より約50Cm上方
で停止する。
【0003】横行台車10は収納室Rから昇降空間Eに
駆動ローラ30で移動されてくると,昇降固定材5が下
降をはじめ横行台車10の台車ホーク14間をリフトホ
ーク2が通り過ぎると図9bの様に自動車を横行台車1
0に移し終え,そのまま下降して乗込場E1で停止す
る。横行台車10は収納室Rに戻り完了となる。出庫の
場合を説明すると,指定階から横行台車10が収納室R
から昇降空間まで移動すると,昇降固定材5が上昇して
横行台車10の台車ホーク14間を通り過ぎ自動車をリ
フトホーク2がすくい上げ横行台車10より約50Cm
上方で停止すると,横行台車10は元の収納室Rへ戻
り,昇降固定材5は下降を始め乗込場E1で停止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが,上記した駐
車装置では,収納台数を多くすればそれだけ収納室と昇
降空間に,横行トレイを移動させるローラの駆動装置を
増やすことになり,コストを高くする要因となってい
た。しかし,横行トレイに駆動装置を設けて自走させる
ことにより昇降空間内の駆動装置を省略することでコス
ト低減をはかってもよいが,それには次の問題がある。
【0005】その問題とは,左右のリフトホークが一線
上に昇降固定部材で前後を連結しているために,横行ト
レイに搭載した駆動モータへ電源を供給できないことに
あり,電源を別の方法にすると,たとえばバッテリを内
蔵する方法,トロリーレールと集電子との組合による方
法とがあるが,いずれも従来品よりコストが高くなる問
題があった。
【0006】本発明はリフトホークの昇降と横行トレイ
の横行移動により受け渡しを行う時のリフトホーク
降距離(本実施例では約50Cm)が一定していること
を利用して,昇降固定部材を前後に分割して4分割のリ
フトホークを形成し,リフトホークからリフト固定材
一定距離の下方の位置に左右又前後で固定することによ
り安価な機構の横行トレイの駆動装置を採用することが
でき,部品点数が少なく容易に工事ができるコスト低減
された駐車装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに,第1の発明はリフトホークを4分割して水平に同
位置で上下動させ,そのリフトホークを各吊下げ部材に
固定し索状部材にて吊下げ,その各吊下げ部材の左右又
は前後をリフトホークの下方位置にリフト固定材で連結
その連結位置からリフトホークまでの間で横行台車
を移動させ受け渡し動作する。第2の発明は横行台車に
駆動装置を搭載し自走させるようにした。第3の発明は
横行台車を油圧シリンダ・エアーシリンダで移動させる
ようにした。
【0008】第4の発明は台車受にローラを自由に回転
可能に軸着した,横行台車を油圧又はエアーシリンダで
移動させる。第5の発明はリフトホークの高さから下方
の位置のリフト固定材を昇降空間内で連結する。第6の
発明は吊下げ部材を連結するリフト固定材を昇降空間外
で連結する。第7の発明は地上面の位置で昇降空間を中
心に回転する円板の形状でリフトホークと受け渡し可能
に固定した櫛歯を備えた回転台を設置する。
【0009】
【作用】本発明は4分割したリフトホークとリフト固定
材が一線上で連結されていないため,リフトホークの高
さ位置では4つに分割したホーク形状だけで連結部がな
い空間となり,その空間に横行台車を移動させ横行手段
が連結された状態でも,リフトホークと横行台車との受
け渡しに干渉なく行える作用がある。第2の発明では横
行台車に搭載した駆動モータのリード線を引込むことが
でき自走する作用をなす。第3の発明では横行台車をシ
リンダ軸で押入れ・引戻しができる。第4の発明ではロ
ーラ上を横行台車がシリンダ軸の押圧力で転動して往復
する。
【0010】第5の発明ではリフト固定材を昇降空間内
で連絡することでリフト固定材を障害物がない昇降空間
を利用するので駐車塔の設置面積を拡げる必要がない。
第6の発明ではリフト固定材を昇降空間外で連絡するこ
とでリフトホークとリフト固定材間で横行台車を往復
させなくても,すれ違うことができる。第7の発明では
円板状の回転台に形成することができるので自動車を受
け渡し方向転換できる共に,自動車へ乗込みも容易に
なる作用がある。
【0011】
【実施例】以下,本発明の一実施例を図面で示し説明す
る。図7で,1は本発明の駐車塔を示し,地上面GL上
を自動車の入出庫する乗込場E1として,移動床24と
リフトホーク2とが中央の昇降空間E1として,移動床
24とリフトホーク2とが中央の昇降空間Eで噛合い隙
間のない車路を形成している。乗込場E1は中央を車路
として,その左右には床を設けて人の通行も可能して
いる。昇降空間Eは,駐車塔1の中央に設けられ自動車
を搭載したリフトホーク2が昇降可能にした空間であ
り,それに隣接して収納室Rが設けられている。収納室
Rには自動車を搭載可能にした横行台車10が配置され
ていて収納室Rには自動車を搭載可能にした横行台車1
0が配置されていて収納室Rと昇降空間Eを往復できる
様にしてある。
【0012】リフトホーク2は,櫛歯状にして自動車の
タイヤ位置を支持できるように昇降固定材5に等間隔で
固定されている。吊下げ部材3は図1の様に上下端に吊
下げローラ8を軸着し,上部付近に昇降固定材5を固定
し内方に向けて等間隔にリフトホークが備えられて,
下部には左右の吊下げ部材3を垂直に保持する剛性を持
ち昇降固定材5の上下方向と同一となる位置で,昇降空
間E側へコ字型のリフト固定材を固定している。
【0013】昇降空間Eは4隅にガイドレール8が立設
されていて,そのガイドレール8に沿って水平に同速度
で昇降固定材5が上下動できるようにしてあり,自動車
を水平に昇降できる空間である。吊下げ部材3は駐車塔
1の上部に設けられた昇降モータMからチェン18を介
して吊下げられ,昇降モータの駆動により4カ所のガイ
ドレール8内を水平に同速度で上下動する。横行台車1
0は,中央に台車枠を備え前後にローラ支持台12を備
え,各ローラ支持台12にローラ11を自由回転するよ
うに軸着している,台車枠には左右方向へ台車ホーク1
4を延出してリフトホーク2が通過可能に形成し,台車
受9上を移動できる様になっている。
【0014】台車受9は収納室Rと昇降空間Eとを水平
に配設された板材であり,昇降固定材5とリフト固定材
4が通過できる間隙をガイドレール8の位置に設けてあ
る。リフト固定材4は台車受9に接触しない様にしてあ
り,昇降固定材5から約60Cm下方に固定してある。
横行台車10はほぼ中央に横行駆動手段を設けており,
その手段により収納室Rから昇降空間Eまで往復動
る。以上説明したように構成されているが,横行台車1
0に横行モータAを搭載した第2の発明について説明す
ると,図2で示す様に横行台車10は,前後のローラ支
持台12の駆動ローラ30が横行モータAの駆動力でカ
ウンタシャフト20を介して等速回転し,平行に自走す
ることができ,横行モータAへの供給電源はほぼ中央に
リード線21を配設しリール等によって巻上げ緊張させ
ている。
【0015】第3の発明は,図3の様に横行台車10の
中央付近をシリンダ軸17の伸縮により往復動させる横
行手段を設けている。第4の発明は,図4に示した様に
横行台車10の前後にL形又は形の横行レール15を
備え,その横行レール15を支持し自由回転する横行ロ
ーラ16により横行移動が可能となり,横行台車10の
ほぼ中央にチェン18を両端側に設けられたスプロケッ
ト19に巻回され往復動するものである。
【0016】第5の発明は,吊下げ部材3を連結するリ
フト固定材4を図1の様に昇降空間E内へ延出して設け
てあり,横行台車10の移動を昇降固定材5とリフト固
定材4との間で行うことで自動車の入出庫の動作が可能
となる。リフト固定材4は図1の様に左右の吊下げ部材
を固定して,昇降固定材5との間隔を約60Cmとする
ことで,入出庫時の昇降固定材5が台車受9から50C
m位上昇した位置で停止するので,台車受9より下方位
置にリフト固定材4がいることになり,横行台車10は
収納室Rから昇降空間Eまで往復動できる。また,図3
は吊下げ部材3の前後をリフト固定材4で連結して昇降
固定材5と垂直の位置にしてあり,昇降固定材とリフ
ト固定材4との間を図1と同一の約60Cmとしてある
ので横行手段に接触することなく横行台車10を移動す
ることができる。
【0017】第6の発明は,リフト固定材4を図5の様
に昇降空間Eの外側に延出させて,昇降空間Eに隣接す
る収納室Rを前後に配置するようにしてもよく,2図
様に昇降空間Eの4隅のガイドレール8からリフト固定
材4を外側へ延出してリフト固定材4を左右の吊下げ部
材3に連結してあり,自動車を横行台車10に受け渡し
動作を行うとき横行駆動手段がリフト固定材4に接触す
る心配がない。
【0018】第7の発明は,図6に示す様な乗込場E1
に昇降空間Eの中央を中心点Oとした円板状の回転台2
2を設け,昇降固定材5とリフトホーク2が通過するこ
とができ,またリフトホーク2と噛合う台車ホーク14
を備えている。リフト固定材4は図2のように昇降空間
Eの外側に設けても,図1の様に内側に設けてもよい。
回転台22の外回りは同一高さの床にしてあり,自動車
の乗込み・通行も安全に運転することができ,人の通行
もできるフラット状になっている。回転台22は,自動
車を搭載して中心点Oを中心に回転台22の外周面に設
けた駆動モータ(図示略)で回転するもので,回転中は
リフトホーク2が回転台22より下方に位置している。
【0019】実際に,自動車を入庫して説明すると,図
7の乗込場E1に自動車を乗込み地上階の収納室Rを指
定すると,リフトホーク2が自動車のタイヤを支持し上
昇してゆき収納室Rの台車受9の位置に,リフトホーク
2とリフト固定材4の高さ間隔L内に停止させると,
納室から横行台車10が昇降空間E内に図8の様に移
動する,リフトホーク2が下降を始め横行台車10の台
車ホーク14間を通り過ぎることで自動車のタイヤを横
行台車10へ移し替えることができる。横行台車10は
自動車10は自動車を搭載して収納室Rへ図8の様に
戻り,リフトホーク2はそのまま下降を続け乗込場E1
で再び通路を形成する。
【0020】また,地下に入庫する場合には,リフトホ
ーク2が自動車を搭載して一旦上昇して床面を形成して
いた移動床24が左右方向へ移動して昇降空間Eを開口
すると,リフトホーク2は下降を始め指定階の台車受9
を,リフトホーク2とリフト固定材4との間である間隔
L内にきた位置で停止する,すると図8の様に横行台
車10が昇降空間Eへ移動してきて,リフトホーク2が
下降をして自動車を横行台車10に受け渡し図8bの
に元の収納Rへ戻るとリフトホーク2が上昇を始め
る。乗込場E1は開口していた移動床24が昇降空間E
に移動し,上昇してくるリフトホーク2と噛合い一体の
通路を形成し,次の入出庫を待つことになる。出庫動作
は,上述した逆の動作を行えばよい。
【0021】
【発明の効果】横行台車の駆動装置は収納室と昇降空間
とに設ける必要がなく,横行台車又は収納室に駆動装置
を設けるだけでよくコストを下げることができる。
た,横行台車を昇降空間に移動させる方向は,左右方向
からも前後方向からも可能にする効果がある。更に,乗
込場に設けられた円板状の回転台によって,床全体がフ
ラット状になるので自動車を乗り入れやすくして,自動
車への乗降と人の通行を容易にする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】リフトホークと横行台車の関係を示す説明用の
斜視図。
【図2】リフト固定材の固定位置を変えた説明用の斜視
図。
【図3】リフト固定材を昇降空間内に設けた実施例の斜
視図。
【図4】横行台車の駆動装置の実施例を示す平面図。
【図5】リフト固定材を昇降空間外に設けた実施例の平
面図。
【図6】乗込場に回転台を設けた実施例の斜視図。
【図7】立体駐車装置の縦断面正面図。
【図8】横行台車に自動車を受け渡す動作の説明図。
【図9】従来の横行台車に自動車を受け渡す動作の説明
図。
【図10】従来のリフトホークと横行台車の関係を示す
説明用の斜視図。
【符号の説明】
2 リフトホーク 4 リフト固定材 5 昇降固定材 9 台車受 10 横行台車 22 回転台 23 通路台 E 昇降空間 E1 乗込場 L 間隔

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 櫛状リフトホークがガイドレールに沿っ
    て上下動する昇降空間を設け,昇降空間に隣接した自動
    車の収納室を複数階に設け,自動車の収納室と昇降空間
    とを往復動する横行手段を備え,収納室に横行台車を配
    設し,リフトホークと横行台車とが自動車を受け渡し可
    能にした立体駐車塔において, 自動車の各タイヤを支持して水平に上下動する4分割し
    たリフトホークと, 各ガイドレール内を昇降可能に索状部材にて吊下げた吊
    下げ部材と, 各吊下げ部材にリフトホークを備え,そのリフトホーク
    の高さ位置より下方位置に吊下げ部材の左右又は前後を
    リフト固定材で連結したことを特徴とするホーク式立体
    駐車塔。
  2. 【請求項2】 横行モータを搭載して自走する横行台車
    である請求項1記載のホーク式立体駐車塔。
  3. 【請求項3】 油圧シリンダ・エアーシリンダで移動さ
    せる横行台車である請求項1記載のホーク式立体駐車塔
  4. 【請求項4】 台車受に軸着した自由回転するローラ上
    を移動させる横行台車である請求項3記載のホーク式立
    体駐車塔。
  5. 【請求項5】 リフトホークの高さ位置より下方位置の
    リフト固定材を昇降空間内で連結した請求項1記載のホ
    ーク式立体駐車塔。
  6. 【請求項6】 リフト固定材を昇降空間外で連結した請
    求項1記載のホーク式立体駐車塔。
  7. 【請求項7】 地上面に位置し,昇降空間を中心に回転
    する円板の形状で,リフトホークと受渡し可能に固定し
    た櫛歯を備えた回転台を設置した請求項1記載のホーク
    式立体駐車塔。
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CN114319966A (zh) * 2022-01-10 2022-04-12 成都建工集团有限公司 一种适用于城市更新建设的空间布局结构及布局方法

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