JP2001173259A - 立体駐車場および立体駐車場の建築方法 - Google Patents

立体駐車場および立体駐車場の建築方法

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JP2001173259A
JP2001173259A JP35366299A JP35366299A JP2001173259A JP 2001173259 A JP2001173259 A JP 2001173259A JP 35366299 A JP35366299 A JP 35366299A JP 35366299 A JP35366299 A JP 35366299A JP 2001173259 A JP2001173259 A JP 2001173259A
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transporter
parking
floor
rails
parking lot
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Hiroaki Tsubokawa
浩明 坪川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シーブの摩耗を測定する必要がない立体駐車
場を提供すること、また、大型クレーンを不要として容
易に建築することができる立体駐車場の建築方法を提供
すること。 【解決手段】 複数の駐車棚22が積層された立体駐車
場21において、各駐車棚22に自動車23を搬送する
搬機24と、搬機24を取り囲んで設けられ搬機24を
昇降移動自在に支持するレール28とを設け、搬機24
に、搬機24をレール28に沿って昇降させる駆動装置
を設けた。そして、クレーン(作業機械)により建築資
材を運搬して一の階を組み立てた後、搬機24をレール
28に沿って上昇させ、前記一の階の上階を組み立て
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車を昇降させ
て駐車棚に駐車させる立体駐車場および立体駐車場の建
築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の立体駐車場を図8に示した。従来
の立体駐車場1の内部には、それぞれ自動車を駐車する
ことができる駐車棚2が複数階設けられている。立体駐
車場1の中央部には、自動車3を昇降させる搬機4が昇
降する搬送路5が鉛直方向に設けられている。図におい
て、中央部の搬送路5の左右に駐車棚2が設けられてお
り、それぞれ駐車パレット6を支持している。各駐車棚
2は、各々1台の自動車3が駐車される駐車パレット6
を水平移動自在に支持している。駐車棚2は不図示のロ
ーラーを介して駐車パレット6を支持しており、ローラ
ーを正逆回転させることにより、駐車パレット6を左右
に移動させることができるようになっている。
【0003】搬送路5には、4本のレール8が鉛直方向
に設けられている(なお、図においては奥側の2本のレ
ールは省略してある)。これらレール8に囲まれて搬機
4が配置されており、搬機4はレール8によってガイド
されるとともに、搬機4の四隅に一端が取り付けられた
ワイヤ9により吊り下げられている(なお、奥側のワイ
ヤは図示を省略してある)。最上階は機械室10となっ
ており、内部には図9に示す駆動装置11が設けられて
いる。図示のようにワイヤ9の一端には搬機4が取り付
けられ、他端にはカウンタウェイト12が取り付けられ
ている。そして、機械室10に設けられたモータ13の
シーブ14にワイヤ9が掛けられており、シーブ14と
ワイヤ9との摩擦により、シーブ14の回転がワイヤ9
に伝達して搬機4が昇降するようになっている。なお、
図では一本のワイヤ9を代表して示したが、搬機4には
四隅に4本のワイヤ9が取り付けられており、4本のワ
イヤがともにシーブ14に掛けられている。
【0004】上記従来の立体駐車場1では、自動車3を
駐車させる際には、まず搬機4を納入階(1階)に位置
させ、自動車3を搬機4上の駐車パレット6上に停車す
る。そして駆動装置11によりワイヤー9を介して搬機
4を駐車階にまで上昇させる。そして、駐車パレット6
ごと自動車3を駐車棚2に移動し、駐車を完了する。
【0005】また、上記従来の立体駐車場の建築方法を
図10に示した。まず、大型クレーン17を駐車場建設
場所に隣接して設置し、大型クレーン17を用いて鉄骨
18を組み合わせて一階部分の鉄骨を組み立てる(図1
0(a)(b))。そして二階部分の鉄骨を組み立てる。同様
にして最上階まで鉄骨を組み立て(図10(c))、その
後、外壁19を取り付け、最上階に搬機4を昇降させる
駆動装置11を据え付ける(図10(d))。そして駆動
装置11と搬機4とをワイヤ9により連結する(図8参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
立体駐車場においては、シーブ14とワイヤ9との間で
発生する摩擦により、シーブ14が徐々に摩耗する。シ
ーブ14の寿命評価法は確立されておらず、摩耗量の予
測が困難である。特に、自動車3は重心が中心になく、
車両の前部と後部とで重量が異なる。このために搬機4
の前部を吊り下げるワイヤ9が掛けられているシーブ1
4と、搬機4の後部を吊り下げるワイヤ9が掛けられて
いるシーブ14とで、摩耗量が異なることが摩耗量の予
測を困難にしている一因である。このため、シーブ14
の摩耗を定期的に測定しなければならないという問題が
ある。また、最上階に機械室10を設ける必要があるた
め、駐車可能階数以上に立体駐車場1が高くなってしま
い、建築基準や日照権の問題から好ましくない。また、
建築の際には大型クレーン17を設置する必要がある。
一般に、立体駐車場はビルが隣接した狭い土地に建設さ
れることが多いため、大型クレーン17の設置場所を確
保するのが困難である。
【0007】上記事情に鑑み、本発明においては、シー
ブの摩耗測定が不要である立体駐車場を提供することを
目的とする。また、本発明は、大型クレーンを不要とし
て容易に建築することができる立体駐車場の建築方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の立体駐
車場は、複数の駐車棚が上下方向に複数段積層された立
体駐車場において、前記各段の駐車棚に沿うよう鉛直方
向に設けられた複数のレールと、これら複数のレール間
に昇降移動自在に支持されて、前記各駐車棚に自動車を
搬送する搬機とを備え、該搬機自体には、該搬機を前記
レールに沿って昇降させる駆動装置が設けられているこ
とを特徴とする。
【0009】この立体駐車場においては、搬機自体に駆
動装置が設けられた自走式であり、ワイヤをシーブによ
って駆動させていた従来のワイヤ駆動方式とは異なり、
ワイヤ及びシーブを不要とすることができ、シーブの摩
耗を測定する必要がない。また、従来最上階に必要であ
ったワイヤ駆動のための機械室が不要となる。なお、ワ
イヤによって搬機を吊り下げ、補助的にカウタウェイト
を設けることもできる。この場合でも、ワイヤをシーブ
によって駆動するものではないので、シーブの摩耗を防
止することができる。
【0010】請求項2に記載の立体駐車場は、請求項1
に記載の立体駐車場において、前記駆動装置は、前記搬
機の前部両側部および後部両側部にそれぞれ一対ずつ設
けられた4組の車輪と、該車輪を駆動する駆動源とを備
え、前記搬機は、前記各一対の車輪が前記各レールを挟
持した状態で配置されていることを特徴とする。
【0011】この立体駐車場においては、搬機の前部と
後部とに設けた車輪を駆動することにより、搬機がレー
ルに沿って昇降する。
【0012】請求項3に記載の立体駐車場は、請求項2
に記載の立体駐車場において、前記前部両側部の車輪と
後部両側部の車輪をそれぞれ駆動する駆動源としての2
個のモータと、前記搬機の傾斜を検出する傾斜検出器
と、該傾斜検出器の出力に基づいて前記各モータを制御
するモータ制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0013】搬機上の自動車は、車両前後部の重量が異
なり、重心が前後方向中心にはない。このため、前後の
重量差により2個のモータに対する負荷が異なり、モー
タの回転速度に差が生じて搬機が傾斜するおそれがあ
る。上記の立体駐車場においては、傾斜検出器が搬機の
傾斜を検出し、モータ制御装置が傾斜検出器の出力をフ
ィードバックして2個のモータを制御することにより、
搬機の傾斜が防止される。なお、傾斜検出器としては、
いかなる手段を用いたものであっても良い。
【0014】請求項4に記載の立体駐車場の建築方法
は、複数の駐車棚が上下方向に複数段積層され、前記各
段の駐車棚に沿うよう鉛直方向に設けられた複数のレー
ルと、これら複数のレール間に昇降移動自在に支持され
て、前記各駐車棚に自動車を搬送する搬機と、該搬機自
体に備えられ該搬機を前記レールに沿って昇降させる駆
動装置とにより構成される立体駐車場の建築方法におい
て、まず、鉛直方向に複数のレールを設置した後、これ
らレールの間に、レールに沿って昇降自在に自動車昇降
用の搬機を支持させるとともに、建築資材等を運搬する
作業機械を前記搬機に搭載し、前記作業機械により前記
建築資材を運搬して一の階を組み立てた後、前記搬機を
前記レールに沿って上昇させ、前記一の階の上階を組み
立てることを特徴とする。
【0015】この立体駐車場の建築方法においては、搬
機が自走式であるため、搬機を吊り下げるワイヤを必要
としない。したがって、従来最上階に必要であったワイ
ヤ駆動のための機械室が不要となり、最上階まで組み立
てられていなくとも、レールさえ取り付けてあれば、レ
ールが設けられている範囲内で搬機を昇降させることが
できる。これにより、完成後においては自動車を昇降さ
せるために用いられる搬機を、建築中においては建築資
材や作業機械の移動に用いることができる。なお、レー
ルについては、階を増すごとにレールを上方に徐々に延
長してもよいし、当初から複数階に亘る長さのレールを
設けてもよい。
【0016】請求項5に記載の立体駐車場の建築方法
は、請求項4に記載の立体駐車場の建築方法において、
前記搬機は、前記建築資材及び作業機械が設けられた建
築用パレットを水平移動自在に支持し、前記駐車棚は、
前記建築用パレットを水平移動自在に支持可能であり、
前記一の階を組み立てる際に、該一の階の上階の駐車棚
を取り付け、その後、前記搬機を前記レールに沿って上
昇させ、前記建築用パレットを前記搬機から前記上階の
駐車棚に水平移動させ、前記上階の組立および更に上階
の駐車棚の取り付けを行うことを特徴とする。
【0017】この立体駐車場の建築方法においては、建
築用パレットが搬機から駐車棚に受け渡されるので、搬
機から離れた箇所へ建築資材を移送して、階を容易に組
み立てることができる。駐車棚は予め取り付けておく。
例えば、3階の組立を行う際には、2階の組立を行う際
に、予め3階の駐車棚を取り付けておく。これにより、
3階の組立を行う際に3階の駐車棚に建築用パレットを
受け渡すことができるので、作業機器による作業可能範
囲が広くなる。
【0018】請求項6に記載の立体駐車場の建築方法
は、請求項4または5に記載の立体駐車場の建築方法に
おいて、前記一の階の組立の際に、前記各レールを前記
一の階の上階に延長することを特徴とする。
【0019】この立体駐車場の建築方法においては、階
の組立を行うに従い、レールも徐々に上方に延長する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て説明する。図1において示したものは、本例に係る立
体駐車場21である。立体駐車場21の内部には、それ
ぞれ自動車23を駐車することができる駐車棚22が複
数階設けられている。立体駐車場21の中央部には、自
動車23を運搬する搬機24が昇降する搬送路25が鉛
直方向に設けられている。各駐車棚22には、各々1台
の自動車23が駐車される駐車パレット26が載せられ
ている。図において、中央部の搬送路25の左右に駐車
棚22が設けられており、それぞれ駐車パレット26を
支持している。図2に搬機24と一つの駐車棚22を示
した。図のように、駐車棚22は、その上面に、前後方
向に沿って回転軸が設けられたローラ29を備えてお
り、このローラ29を介して駐車パレット26を支持し
ている。そしてローラ29を正逆回転させることによ
り、駐車パレット26を左右方向(図中矢印方向)に移
動させることができるようになっている。
【0021】搬送路25には、図2のように4本のレー
ル28が鉛直方向に設けられている。これらレール28
に囲まれて1台の搬機24が配置されており、搬機24
はレール28によってガイドされることにより、搬送路
25を昇降するようになっている。搬機24は、搬送板
30と、搬送板30の底面に設けられた駆動装置31と
を備える。搬送板30は略長方形であり、上面には前後
方向(搬送板30長手方向)に沿って回転軸が設けられ
たローラ32を備えている。搬機24と駐車棚22の高
さを合わせた状態で、ローラ32と駐車棚22のローラ
29とを駆動させることにより、駐車棚22上の駐車パ
レット26を搬送板30上に移動し、または搬送板30
上の駐車パレット26を駐車棚22に戻すことができる
ようになっている。
【0022】駆動装置31は、搬送板30の前端と後端
にそれぞれ一対ずつ設けられた2組の回転軸33、34
および35、36と、該回転軸33,34,35,36
の両端に各々設けられたタイヤ(車輪)37と、これら
2組の回転軸33〜36をそれぞれ駆動する2個のモー
タ(駆動源)39、40とを備える。さらに、図3に示
すように、モータ39,40を制御するモータ制御装置
41と、搬機26に設けられ、搬機26の前後方向の傾
斜を検出する傾斜検出器42とを備える。なお、駆動装
置31は不図示の給電手段により給電される。また、モ
ータ39,40としては小型のものを採用することによ
り、消費電力を減少させることができる。
【0023】図2のように、各回転軸33〜36は、そ
の端部を搬送板30の左右端部から突き出した状態で設
けられている。各回転軸33〜36の各端部に設けられ
たタイヤ37は隣接するタイヤ37とそれぞれ対になっ
ており、各々一本のレール28を両側面から挟み込み、
バネまたは油圧等の押圧手段によりタイヤ37をレール
28に強圧することで、タイヤ37とレール28とが相
互に滑ることが防止されている。なお、タイヤ37はポ
リエステル系ウレタンゴム製とされている。モータ制御
装置41には傾斜検出器42の検出出力が入力されるよ
うになっており、モータ制御装置41は搬機24の傾斜
に応じて2個のモータ39,40をそれぞれ制御するよ
うになっている。
【0024】以上の構成とされた立体駐車場21におい
て、自動車23を駐車する手順を説明する。まず、立体
駐車場21に自動車が一台も駐車されていない状態にお
いては、各駐車棚22に駐車パレット26が載せられて
いる。また、搬機24には駐車パレット26は載せられ
ていない。今、自動車23を入庫しようとすると、搬機
24が一つの駐車棚22に高さを合わせて移動し、ロー
ラ32,29を駆動することにより、駐車棚22から搬
機24に駐車パレット26を移す。そして搬機24を自
動車23の納入階(図では1階)に移動させ、自動車を
運転して搬機24の駐車パレット26上に停止させる。
その後搬機24を上記駐車棚22に上昇させる。
【0025】このとき、搬機24上の自動車23の重心
は、通常前後方向中心にはない。このため、前後の重量
差により2個のモータ39,40に対する負荷が異な
り、モータ39,40の回転速度に差が生じて搬機24
が傾斜するおそれがある。これを防止するため、傾斜検
出器42が搬機24の傾斜を検出し、その検出出力が入
力されるモータ制御装置41が下降している側のモータ
39または40をより高出力とする。なお、自動車23
を載せて搬機24を下降させる場合は、負荷が大きい方
が下降し易いため、傾斜した方のモータ39または40
を低出力とする。所定の駐車棚22にまで搬機24を上
昇させた後、搬機24および駐車棚22のローラー3
2,29を駆動し、駐車パレット26ごと自動車23を
駐車棚22に移動させる。
【0026】以上のように、本例の立体駐車場21にお
いては、搬機24に備えられたモータ39,40でレー
ル28を昇降する自走式であるので、搬機24昇降のた
めにワイヤで搬機24を吊り下げる必要がない。したが
って、定期的にシーブの摩耗を測定する必要もない。ま
た、最上階に機械室を設ける必要がないため、駐車階以
上に駐車場を高くする必要がなく、同じ駐車台数ならば
従来よりも立体駐車場の高さを低くすることができ、同
じ高さならば駐車台数を多くすることができる。
【0027】次に、上記立体駐車場の建築方法について
説明する。立体駐車場の建築に際しては、図4に示すよ
うに、駐車パレット26(図2参照)の替わりに建築用
パレット45を搬機24に載せて使用する。まず、図5
(a)に示すように、地上において1階部分F1を組み立
てる。このとき組み立てられるものは、鉄骨および外
壁、搬機のレール28、2階部分の駐車棚22である。
そして、組み立てられたレール28に、搬機24を設置
する。ここで、本例においては、鉄骨及び外壁は、予め
図6に示すパネル50として組み立ててある。パネル5
0は、鉄骨51に外壁材52が取り付けられ、外壁材5
2の全面には耐火被覆が形成されている。
【0028】図7(a)に示すように、建築用パレット4
5を入口53から手前にスライドさせ、クレーン(作業
機械)46によって、入口外側に設けた資材置き場(不
図示)から、所定の建築資材47を建築用パレット45
に載せる。そして、建築用パレット45を搬機24上に
載せる(図7(b))。なお、建築用パレット45を手前
にスライドさせるには、不図示のローラ等を地上に設け
ればよい。また、図4に示すように、建築用パレット4
5には安全用のロープ48が設けられているが、ロープ
48の代わりにクレーン46や建築資材47を取り囲む
壁を設けてもよい。
【0029】そしてモータ39,40を駆動して搬機2
4をレール28の上端(2階)まで上昇させる(図7
(c))。そして建築用パレット45をスライドさせて駐
車棚22(図5参照)上に移動させ、クレーン46によ
って2階の右半分側のパネル50および3階部分の駐車
棚22を取り付ける(図7(d)、(e))、同様に左側に移
動させて左半分側のパネル50、駐車棚22を取り付け
る。また、レール28も3階まで継ぎ足して延長する。
このようにして2階F2を組み立てた図が図5(b)であ
る。さらに図5(c)のように3階F3を組み立て、これ
を繰り返して最上階まで組み立てる。組立後は、クレー
ン46が設置された建築用パレット45を取り除き、自
動車停車用の駐車パレット26を載せる。建築用パレッ
ト45は、次の立体駐車場の建築現場に搬送し、再利用
される。
【0030】この工法においては、従来の大型クレーン
を必要としない。したがって、地上からの資材運搬に際
して必要だった玉掛作業、ワイヤ解き作業が必要なくな
り、工期の短縮が可能となる。また、従来では鉄骨と外
壁材とをそれぞれ現場で組み立てていたが、本例におい
ては予めパネル50を工場にて組み立てておくことがで
きるので、現場での取り付け作業が簡略化される。これ
らにより、従来に比べて約半分の期間で立体駐車場を建
築することができる。また、大型クレーンが不要である
から、大型クレーン設置場所を確保する必要がない。さ
らにまた、クレーン46及び建築資材47を備えた建築
用パレット45を、図7(d)に示すように駐車棚22に
移すことにより、搬機24から遠い位置の組み立ても容
易に行うことができる。さらに、組み立てに用いたレー
ル28および搬機24をそのまま実際の自動車昇降に使
用することができる。
【0031】なお、本例の立体駐車場21においては、
搬送路25の左右に駐車棚22が設けられており、駐車
パレット26は左右に移動されるだけであるが、搬送路
25を取り囲むように駐車棚を設け、これら駐車棚に駐
車パレット26を支持させてもよい。駐車棚22及び搬
機24には、ローラ29,32の替わりにボールコンベ
アを設け、ボールコンベアのボールを前後方向または左
右方向に回転させることにより、駐車パレット26を左
右だけではなく前後にも移動可能にするようにしてもよ
い。また、搬機24の傾斜を防止する手段として、モー
タ39、40の回転速度を検知し、各モータ39,40
が等速になるよう制御するようにしてもよい。さらにま
た、上記立体駐車場の建築方法は、レール28にラック
を設け、搬機24側にタイヤ37の替わりにピニオン等
を形成することにより搬機24を昇降自在とした立体駐
車場にも適用可能である。
【0032】また、搬機2昇降の際の電流消費を抑える
ため、カウンタウェイトを設けてもよい。この場合、前
述の工法において立体駐車場を組立た後、最終工程とし
て最上階にシーブを設け、該シーブにワイヤを掛けると
共に、ワイヤの両端にそれぞれ搬機24とカウンタウェ
イトとを設ける。この立体駐車場においては、ワイヤを
直接駆動しないのでシーブの摩耗を防止できる。また、
最上階に機械室を設置する必要がないので、上記の例と
同様に駐車階以上に駐車場を高くする必要がない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る立体
駐車場においては、搬機に備えられた駆動装置により搬
機が昇降する自走式であるので、立体駐車場の最上階に
機械室を設ける必要がない。したがって、駐車階以上に
駐車場を高くする必要がなく、同じ駐車台数ならば従来
よりも立体駐車場の高さを低くすることができ、同じ高
さならば駐車台数を多くすることができる。また、ワイ
ヤ駆動方式ではないので、シーブの摩耗を定期的に測定
する必要がない。さらにまた、搬機の傾斜を検出する傾
斜検出器が設けられ、検出出力に応じてモータが制御さ
れるので、搬機の傾斜が防止される。本発明に係る立体
駐車場の建築方法では、従来必要であった大型クレーン
が不要である。したがって、大型クレーンの設置場所を
確保する必要がない。また、地上からの資材運搬に際し
て必要だった玉掛作業、ワイヤ解き作業が必要なくな
り、工期の短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態として示した立体駐車場
であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】 同立体駐車場の部分拡大図である。
【図3】 同立体駐車場の駆動装置のブロック図であ
る。
【図4】 同立体駐車場の建築時における部分拡大図で
ある。
【図5】 同立体駐車場の建築過程を示す正断面図であ
る。
【図6】 同立体駐車場の建築に用いられるパネルの斜
視図である。
【図7】 同立体駐車場の建築過程を示す概略斜視図で
ある。
【図8】 従来の立体駐車場の斜視図である。
【図9】 従来の立体駐車場の機械室内を示す図であ
る。
【図10】 従来の立体駐車場の建築過程を示す斜視図
である。
【符号の説明】
21 立体駐車場 22 駐車棚 23 自動車 24 搬機 28 レール 31 駆動装置 37 タイヤ(車輪) 39,40 モータ(駆動源) 41 モータ制御装置 42 傾斜検出器 45 建築用パレット 46 クレーン(作業機械) 47 建築資材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の駐車棚が上下方向に複数段積層さ
    れた立体駐車場において、 前記各段の駐車棚に沿うよう鉛直方向に設けられた複数
    のレールと、これら複数のレール間に昇降移動自在に支
    持されて、前記各駐車棚に自動車を搬送する搬機とを備
    え、 該搬機自体には、該搬機を前記レールに沿って昇降させ
    る駆動装置が設けられていることを特徴とする立体駐車
    場。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の立体駐車場において、 前記駆動装置は、前記搬機の前部両側部および後部両側
    部にそれぞれ一対ずつ設けられた4組の車輪と、該車輪
    を駆動する駆動源とを備え、 前記搬機は、前記各一対の車輪が前記各レールを挟持し
    た状態で配置されていることを特徴とする立体駐車場。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の立体駐車場において、 前記前部両側部の車輪と後部両側部の車輪をそれぞれ駆
    動する駆動源としての2個のモータと、前記搬機の傾斜
    を検出する傾斜検出器と、該傾斜検出器の出力に基づい
    て前記各モータを制御するモータ制御装置とを備えたこ
    とを特徴とする立体駐車場。
  4. 【請求項4】 複数の駐車棚が上下方向に複数段積層さ
    れ、前記各段の駐車棚に沿うよう鉛直方向に設けられた
    複数のレールと、これら複数のレール間に昇降移動自在
    に支持されて、前記各駐車棚に自動車を搬送する搬機
    と、該搬機自体に備えられ該搬機を前記レールに沿って
    昇降させる駆動装置とにより構成される立体駐車場の建
    築方法において、 まず、鉛直方向に複数のレールを設置した後、これらレ
    ールの間に、レールに沿って昇降自在に自動車昇降用の
    搬機を支持させるとともに、建築資材等を運搬する作業
    機械を前記搬機に搭載し、 前記作業機械により前記建築資材を運搬して一の階を組
    み立てた後、前記搬機を前記レールに沿って上昇させ、
    前記一の階の上階を組み立てることを特徴とする立体駐
    車場の建築方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の立体駐車場の建築方法
    において、 前記搬機は、前記建築資材及び作業機械が設けられた建
    築用パレットを水平移動自在に支持し、 前記駐車棚は、前記建築用パレットを水平移動自在に支
    持可能であり、 前記一の階を組み立てる際に、該一の階の上階の駐車棚
    を取り付け、その後、前記搬機を前記レールに沿って上
    昇させ、前記建築用パレットを前記搬機から前記上階の
    駐車棚に水平移動させ、前記上階の組立および更に上階
    の駐車棚の取り付けを行うことを特徴とする立体駐車場
    の建築方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の立体駐車場の
    建築方法において、 前記一の階の組立の際に、前記各レールを前記一の階の
    上階に延長することを特徴とする立体駐車場の建築方
    法。
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