JP3579405B2 - 食品洗浄装置の取出しコンベア及びこの取出しコンベア用網状ベルト - Google Patents

食品洗浄装置の取出しコンベア及びこの取出しコンベア用網状ベルト Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、野菜や海藻、魚介類等の食品を殺菌、脱塩、洗浄するための食品洗浄装置に用いられる取出しコンベア及びこの取出しコンベアに用いられる網状ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品洗浄装置の取出しコンベアは、洗浄路の取出し側に一端側を差し込んで取付けられ、洗浄後の食品を洗浄路から取出すようにしたもので、搬送方向に向けて張設されたチエンコンベア上に網状ベルトが掛け回された構造になっている。
この網状ベルトは、その両端がスナップボタンで着脱自在に連結されてエンドレスベルトに形成されると共に、両側縁部がチエンコンベアのステーにスナップボタンで着脱自在に連結されていた。
この場合、網状ベルトの両端部及び両側縁部はそれぞれ上下のテープ材によって網状体の端部を挟持した補強テープにより補強されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の網状ベルトでは、上下のテープ材によって網状体の端部を挟持した上から縫糸により縫合することにより補強テープを網状体の端部に取り付けるようにしていた。
このように、補強テープを縫糸による縫合で網状体の端部に取り付けた場合、縫糸の切断による縫合の解れによって補強テープが網状体の端部から外れてしまうという問題がある。また、縫合によるため、上下のテープ材が完全に密着せず、上下のテープ材の間や縫い目の穴や縫合部に汚れや雑菌が侵入し、食品機械用としての衛生面で問題があった。
尚、補強テープを接着剤によって網状体の端部に取り付けることも考えられるが、この接着についても、接着の剥離によって補強テープが外れるおそれがあるし、その剥離部分に汚れや雑菌が侵入するという問題がある。
【0004】
このような問題を解決するために、本願出願人において、網状ベルトの両端部及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補強しながらも、補強テープの外れをなくすと共に、汚れや雑菌の侵入をなくし、食品機械用として衛生的に使用できる食品洗浄装置の取出しコンベアを先行技術として既に特願2001−12467により提案している。
【0005】
しかしながら、この先行技術においては、網状ベルトの両側縁部を補強する側部補強テープの下面に雌スナップボタンが取り付けられ、チエンコンベアに設けたステーの端部上面に雄スナップボタンが取り付けられ、この雌雄スナップボタンによって網状ベルトがチエンコンベアに着脱可能に取り付けられていた。
【0006】
このように、雌雄スナップボタンによって網状ベルトをチエンコンベアのステーに取り付けるものでは、毎日の清掃に際し、その都度、雌雄スナップボタンを嵌めたり、外したりという指に力が要る作業を強いられ、その着脱作業に多大の労力を要し、また、着脱の繰り返しによってスナップボタンのカシメが緩み、外れの原因になるという問題があった。
又、側部補強テープにも雌スナップボタンを取り付けるため、部品点数が多くなるし、取付作業にも手間がかかる。
さらには、側部補強テープに取り付ける雌スナップボタンの取り付けピッチを、ステーに取り付けた雄スナップボタンの取り付けピッチに正確に一致させる必要があるし、側部補強テープが熱や殺菌材、経年変化等で伸縮変形することがあり、このような場合には、雌スナップボタンの取り付けピッチが雄スナップボタンの取り付けピッチに一致しにくくなり、スナップボタンが嵌め難くなったり、外れたりするという問題があった。
【0007】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、網状ベルトの両端部及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補強しながらも、補強テープの外れをなくすと共に、汚れや雑菌の侵入をなくし、食品機械用として衛生的に使用できるようにする。加えて、網状ベルトをチエンコンベアに取り付けるための構造を簡単にすると共に、指先に力を入れることなく簡単な手間で網状ベルトをチエンコンベアに取り付けることができるようにした食品洗浄装置の取出しコンベア及び取出しコンベア用網状ベルトを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するするために、本発明の食品洗浄装置の取出しコンベア(請求項1)は、
食品洗浄路の食品取出口に一端側を差し込んで洗浄後の食品を取出すように配設される取出しコンベアであって、
搬送方向に向けて張設した左右の駆動チエン間に複数のステーが渡されて形成されたチエンコンベアと、前記チエンコンベアに掛け回す状態で両端が着脱自在に連結されてエンドレスベルトに形成された網状ベルトとを備え、
前記網状ベルトは、両端部が端部補強テープにより補強されると共に、両側縁部が側部補強テープにより補強され、
前記端部補強テープ及び側部補強テープは、テープ内縁から中央部分までの範囲において上下のテープ材の間に網状体の端部を挾んだ状態で網状体の網目を通して上下のテープ材同士を高周波溶着したテープ挟持部と、テープ中央部分から外縁までの範囲において上下のテープ材の間に介在テープ材を挟んだ状態で各テープ材を高周波溶着したテープ溶着部とが形成され、
前記側部補強テープのテープ溶着部上に形成した係止穴と、前記ステーの端部上面に突設した係止ピンとが着脱自在に連結されることでチエンコンベアに網状ベルトが取り付けられ、
前記係止ピンは軸部の上端に頭部が形成され、
前記係止穴は係止ピンの頭部を貫通させる穴径で形成された抜き穴部と、前記係止ピンの軸部を嵌合させる穴径で形成された嵌合穴と、前記係止ピンの軸部を窮屈に通過させる穴幅で前記抜き穴部と嵌合穴とを連通させる連通溝穴とで形成されている構成とした。
【0009】
また、本発明の食品洗浄装置の取出しコンベア用網状ベルト(請求項2)は、
食品洗浄路の食品取出口に一端側を差し込んで洗浄後の食品を取出すように配設される取出しコンベアに用いられる網状ベルトであって、
この網状ベルトは、搬送方向に向けて張設した左右の駆動チエン間に複数のステーが渡されて形成されたチエンコンベアにエンドレスベルト状に掛け回すことができるように、両端が着脱自在に連結され、
かつ両端部が端部補強テープにより補強されると共に、両側縁部が側部補強テープにより補強され、
前記端部補強テープ及び側部補強テープは、テープ内縁から中央部分までの範囲において上下のテープ材の間に網状体の端部を挾んだ状態で網状体の網目を通して上下のテープ材同士を高周波溶着したテープ挟持部と、テープ中央部分から外縁までの範囲において上下のテープ材の間に介在テープ材を挟んだ状態で各テープ材を高周波溶着したテープ溶着部とが形成され、
前記側部補強テープのテープ溶着部上に形成した係止穴を、前記ステーの端部上面に突設した係止ピンに着脱自在に連結することでチエンコンベアに着脱可能に取り付けられ、
前記係止穴は、前記係止ピンの軸部の上端に形成した頭部を貫通させる穴径で形成された抜き穴部と、前記係止ピンの軸部を嵌合させる穴径で形成された嵌合穴と、前記係止ピンの軸部を窮屈に通過させる穴幅で前記抜き穴部と嵌合穴とを連通させる連通溝穴とで形成されている構成とした。
【0010】
前記取出しコンベア用網状ベルト(請求項2)において、網状体が柔軟な紐材で編成された柔軟網状体(請求項3)又は硬質網状体(請求項4)で形成されている態様がある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は実施の1形態であって、取出しコンベアに用いられる網状ベルトの一部を示す平面切欠図、図2は取出しコンベアを示す平面図、図3は図2のA−A線による網状ベルトの一部を示す断面図、図4は取出しコンベアを装着した食品洗浄装置を示す説明側面図である。
【0012】
取出しコンベア1は、図2及び図4に示すように、フレーム10に搬送方向に向けて左右の駆動チエン11,11が張設されると共に、この駆動チエン11,11間に一定間隔で互のリンク同士を連結するステー12が横架されたチエンコンベア13と、このチエンコンベア13上に掛け回された網状ベルト14とで形成されている。尚、図中15,15はスプロケットホイルで、このスプロケットホイル15,15間に駆動チエン11が張設されている。又、Mは電動モータである。
【0013】
前記網状ベルト14の網状体としては、柔軟な紐材で編成された柔軟網状体14a(例えば漁網)が用いられており、その紐材が縦横に通って網目が搬送方向に対して方形になるように裁断されている。尚、網目の寸法は1mm〜28mmの範囲から適宜に選択する。
そして、この柔軟網状体14aの両端及び両側縁部は、かがり縫いをすることにより解れが防止されると共に補強され、その両端部は端部補強テープ17により補強され、両側縁部は側部補強テープ16により補強されている。
【0014】
前記側部補強テープ16は、図1及び図3に示すように、テープ材(ターポリン)を幅方向中央部で二つ折りしてその折り返し縁が外縁になるようにして取り付けられるもので、テープ内縁から中央部分までの範囲には、上下のテープ材161,162の間に柔軟網状体14aの端部を挾んだ状態で網目を通して上下のテープ材161,162同士を高周波溶着したテープ挟持部16aが形成されている。
また、テープ中央部分から外縁までの範囲には、上下のテープ材161,162の間に1枚又は複数枚の介在テープ材163を挟んだ状態で各テープ材161,162,163を高周波溶着したテープ溶着部16bが形成されている。
【0015】
尚、高周波溶着は、被溶着体同士をプレスした状態で、一般に4MHz〜80MHzの高周波エネルギーの電界作用によって被溶着体に電子や分子レベルでの電位的な運動を起こさせて内部から発熱させることにより被溶着体同士を溶着させる方式である。
この実施の形態では、柔軟網状体14aの端部を補強テープ16の上下のテープ材161,162によってテープ内縁から中央部分までの範囲で挾むと共に、テープ中央部分から外縁までの範囲において上下のテープ材161,162間に介在テープ材163を挟持した状態で、これを下部電極(下定盤)上にセットする。このとき、下部電極上に約3mmのスポンジゴムシートと約0.5mmのシリコンゴムシート(絶縁シート)を順次敷き、この上にセットするのが作業能率の向上と上下のテープ材の間に網状体を確実に挟持した状態で上下のテープ材を密着状態に接合させる上で好ましい。
尚、スポンジゴムシートやシリコンゴムシートは、一方又は両方を使用しない場合もある。
そして、上部電極盤に取り付けた金型を下降して、下部電極上にセットした補強テープ16をプレスすると同時に高周波を発振させて、テープ挟持部16a及びテープ溶着部16bを同時に高周波溶着させるようにしている。
【0016】
このように、テープ挟持部16aにおいて上下のテープ材161,162を柔軟網状体14aの網目を通して高周波溶着させると、上下のテープ材161,162に間に柔軟網状体14aを確実に挟持した状態で上下のテープ材161,162を隙のない密着状態で接合させることができる。
したがって、網状ベルト14の両側縁部を側部補強テープ16により補強しながらも、側部補強テープ16の外れがなく、又汚れや雑菌の侵入をなくし、食品機械用として衛生的に使用することができる。
【0017】
又、前記取出しコンベア1では、テープ溶着部16bが上下のテープ材161,162の間に介在テープ材163を挟持した状態で高周波溶着されている。
このように、テープ溶着部16bにおいて介在テープ材163を挟持させると、テープ溶着部16bが上下のテープ材161,162と介在テープ材163によって多層になり、テープ溶着部16bの強度を向上させることができる。
【0018】
又、端部補強テープ17についても、図示省略したが、前記側部補強テープ16と同様の高周波溶着を用いて形成した同様構造のテープ挟持部とテープ溶着部とが形成されている。
【0019】
前記網状ベルト14の一端には、端部補強テープ17のテープ溶着部上においてスナップボタンの雌部17aが一定間隔で取付けられ、他端にもテープ溶着部上において前記雌部17aと対向する位置に雄部17bが取付けられ、この雌部17aと雄部17bとの着脱によって網状ベルト14の両端が着脱自在に連結されてエンドレスベルトに形成される。
【0020】
また、網状ベルト14の両側縁部には、側部補強テープ16のテープ溶着部16b上に係止穴18が形成されている。
前記係止穴18は、駆動チエン11,11間に渡したステー12の取り付けピッチと同一ピッチで形成され、このステー12の両端部に突設した係止ピン19を前記係止穴18に着脱させることによって、網状ベルト14がチエンコンベア13に着脱自在に取り付けられる。
【0021】
前記係止ピン19としては、軸部19a(ネジ部)の上端に頭部19bを設けたビスが用いられ、この係止ピン19の軸部19aの先端部をステー12の端部に上から貫通させてナット19cにより締結することで、ステー12の端部上面に突設して取り付けられている。
【0022】
前記係止穴18は前記係止ピン19の頭部19bを貫通させる穴径で形成された抜き穴部18aと、前記係止ピン19の軸部19aを嵌合させる穴径で形成された嵌合穴18bと、前記係止ピン19の軸部19aを窮屈に通過させる穴幅で前記抜き穴部18aと嵌合穴18bとを連通させる連通溝穴18cとで形成されている。
この場合、抜き穴部18aの内径は、係止ピン19の頭部19bの外径よりやや(1mm程度)大きく形成され、又、嵌合穴18bの内径は係止ピン19の外径とほぼ同一に形成され、又、連通溝穴18cの穴幅は、前記係止ピン19の外径より僅かに(0.5〜1mm程度)小さく形成されている。なお、嵌合穴18bの内径を連通溝穴18cの穴幅と同一に形成してもよい。
又、前記連通溝穴18cは、前記抜き穴部18aから網状ベルト14の搬送方向(図1矢印X方向)の先方に向けて延長するように形成され、この連通溝穴18cの先端に連通して嵌合穴18bが形成されている。
【0023】
従って、網状ベルト14をチエンコンベア13に取り付けるには、前記係止ピン19を係止穴18に係合させることになるが、この場合、係止ピン19の頭部19bを抜き穴部18aに下から嵌め込んで貫通させ、この状態で係止ピン19を網状ベルト14の搬送方向(図1矢印X方向)に移動させることで軸部19aを連通溝穴18c内を窮屈に通過させたのち嵌合穴部18bに嵌合させる。
【0024】
このように、係止ピン19の頭部19bを係止穴18の抜き穴部18aに嵌め込んで、軸部19aを連通溝穴18c内に通過させるだけの簡単な手間で、係止ピン19と係止穴18を係合させることができるし、軸部19aを連通溝穴18c内に窮屈に通過させるため、係止ピン19と係止穴18との係合が簡単に外れることはない。
また、係止穴18は、側部補強テープ16に穴あけ加工しただけの簡単な構造であるし、部品も不要であり、更に、この係止穴18は、強度を向上させるために、上下のテープ材161,162の間に介在テープ材163を挟んだ状態で各テープ材161,162,163を高周波溶着したテープ溶着部16bに形成されているため、係止穴18が変形したり、拡大したり、係止穴18から破れたりするのを抑制することができる。
又、係止ピン19の係合相手が係止穴18であるため、経年変化や熱等によって係止穴18のピッチに多少のズレが生じても、そのズレを吸収でき、係止ピン19と係止穴18との係合を保持することができる。
【0025】
次に、図4により取出しコンベア1を装着した食品洗浄装置2を説明する。この食品洗浄装置2は、上面が開口して内部に洗浄水Wを貯水する貯水槽20を有し、この貯水槽20の一端側が食品Hの投入口21とされ、他端側が食品取出口22となっている。
そして、この食品取出口22に前記取出しコンベア1が、その一端側を水面より下方に差し込むと共に他端側を上方に傾斜させた状態で装着されている。尚、図において、23はオーバーフロー穴、24は排水バルブ、25は水道供給口、26は逆流防止ネットである。
【0026】
また、図中27は食品の洗浄路で、この洗浄路27の下方には戻り流路28を形成するための隔離板29が設けられている。又、30はエア配送管で、食品取出口22側に向けて傾斜させたノズル管31が突設され、このノズル管31の先端には隔離板29に設けた穴から洗浄路27に臨むように噴気口が形成されている。尚、32はブロアで、エア配送管30に接続している。又、33はゴミ取り用ネットコンベアで、取出しコンベア1の手前で食品Hを強制的に潜行させ、浮きゴミ(特に虫、毛髪、ワラクズ、食品クズ)をオーバーフロー穴23から排出させる。
【0027】
この食品洗浄装置2では、投入口21に投入した食品Hに対し、ノズル管31から噴射するエアで気泡を集中的に浴びせながら洗浄し、この食品Hを食品取出口22側へ送る。そして、途中、ゴミ取り用ネットコンベア33で浮きゴミを分離した後、食品取出口22に浮上させる。食品取出口22に浮上した食品Hは取出しコンベア1ですくい上げられ、この取出しコンベア1上を搬送されて取り下ろされる。
【0028】
尚、この実施の形態では、網状ベルト14が柔軟な紐材で編成された柔軟網状体(漁網)14aで形成されているため、繰返し使用によっても折れや割れが生じることがなく、仮りに破損した場合でも簡単に交換ができる。
【0029】
又、柔軟網状体14aで形成された網状ベルト14は、ステー12により下から支えられた状態でチエンコンベア13に掛け回されるため、食品Hが載置すると、ステー12,12間においては食品Hの重量によって垂みを生じた状態になる。
従って、ステー12,12間では柔軟網状体14aが凹状に変形し、ここに食品Hを保持して搬送することができるため、食品Hが網状ベルト14の表面を滑ることがなく、確実に食品Hを搬送することができる。
【0030】
又、取出しコンベア1は、すくい上げた食品Hを網状ベルト14で水切りしながら搬送することになるが、長時間の使用によって網状ベルト14やチエンコンベア13が油脂や粘着性のある食品汁、微細な食品クズ等によって汚損されてくる。
この場合、網状ベルト14の一端を上方に引っ張るとスナップボタンの雌部17aと雄部17bの係合が外れる。そして、網状ベルト14を回転させながら両側縁部において、係止ピン19を係止穴18から外していくことにより、網状ベルト14をチエンコンベア13から完全に取外すことができる。
【0031】
このようにして網状ベルト14を取外した状態で裏表を清浄し、またチエンコンベア13も全面解放された状態となるから、内部を隅々まで清浄することができる。尚、清浄終了後は、前記と逆の工程によって網状ベルト14をチエンコンベア13に取り付ける。
また、網状ベルト14の両側縁部を係止ピン19と係止穴18によりチエンコンベア13のステーに連結しているため、網状ベルト14が使用中にズレたり、蛇行することがないし、張力をかけないでも確実に回転させることができる。
【0032】
以上、本発明の実施例を説明してきたが、本発明の具体的な構成はこれに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0033】
例えば、網状ベルトを合成樹脂線材で編成された硬質網状体で形成してもよい。ただ、柔軟網状体を用いると、実施の形態で述べたような利点があるし、価格的にも、安価に製造することができる。特に、漁網を用いると、価格的に安価に入手することができる。
【0034】
又、取出しコンベアを装着させる洗浄装置の構成は任意であり、洗浄路に送り羽根を備えたものや、毛髪取りのロールブラシを備えたもの、熱湯や熱風を噴出するもの、ロールブラシで洗浄するもの等に適用することができる。
【0035】
又、洗浄装置の貯水槽に洗浄水の循環路を設け、この循環路の途中にろ過装置を設け、このろ過装置によって洗浄水に含まれるゴミを除去して貯水槽に戻すようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上、説明してきたように本発明の取出しコンベア(請求項1)及び取出しコンベア用網状ベルト(請求項2)にあっては、端部補強テープ及び側部補強テープに高周波溶着によってテープ挟持部及びテープ溶着部とが形成されている。
テープ挟持部は上下のテープ材が網状体の網目を通して高周波溶着されているため、上下のテープ材間に網状体を確実に挟持した状態で上下のテープ材を隙のない密着状態で接合させることができる。
したがって、網状ベルトの両端及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補強しながらも、補強テープの外れがなく、又汚れや雑菌の侵入をなくし、食品機械用として衛生的に使用することができる。
【0037】
又、テープ溶着部が上下のテープ材の間に介在テープ材を挟持した状態で高周波溶着されているため、テープ溶着部が上下のテープ材と介在テープ材によって多層になり、テープ溶着部の強度を向上させることができる。
【0038】
又、網状ベルトの両端が着脱自在に連結されると共に、両側縁部がチエンコンベアのステーに着脱自在に連結されているため、取出しコンベアの清掃に際し、網状ベルトを簡単に取り外すことができる。又、網状ベルトの両側縁部をチエンコンベアに連結しているため、網状ベルトが使用中にズレたり、蛇行することがない。
【0039】
特に、網状ベルトをチエンコンベアに取り付けるに際し、係止ピンの頭部を係止穴の抜き穴部に嵌め込んで、係止ピンの軸部を連通溝穴内に通過させるだけで、指先に力を入れることなく簡単な手間で、係止ピンと係止穴を係合させることができるし、係止ピンの軸部を連通溝穴内に窮屈に通過させるため、係止ピンと係止穴との係合が簡単に外れることはない。
また、係止穴は、側部補強テープに穴あけ加工しただけの簡単な構造であるし、部品も不要であり、更に、この係止穴は、上下のテープ材の間に介在テープ材を挟んだ状態で各テープ材を高周波溶着したテープ溶着部に形成されているため、係止穴が変形したり、拡大したり、係止穴から破れたりするのを抑制することができる。
又、係止ピンの係合相手が係止穴であるため、経年変化や熱等によって係止穴のピッチに多少のズレが生じても、そのズレを吸収でき、係止ピンと係止穴との係合を保持することができる。
【0040】
又、網状ベルトを柔軟な紐材で編成された柔軟網状体で形成すると(請求項3)、繰返し使用によっても折れや割れが生じることがないし、交換も簡単にでき、価格的にも安価に製造することができる。又、食品の搬送に際し、ステー間では柔軟網状体が凹状に変形し、ここに食品を保持して搬送することができるため、食品が網状ベルトの表面を滑ることがなく、確実に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の1形態であって、取出しコンベアに用いる網状ベルトの一部を示す平面切欠図である。
【図2】取出しコンベアを示す平面図である。
【図3】図2のA−A線による網状ベルトの一部を示す断面図である。
【図4】取出しコンベアを装着した食品洗浄装置を示す説明側面図である。
【符号の説明】
1 取出しコンベア
12 ステー
13 チエンコンベア
14 網状ベルト
14a 柔軟網状体(網状体)
16 側部補強テープ
16a テープ挟持部
16b テープ溶着部
161 テープ材
162 テープ材
163 介在テープ材
17 端部補強テープ
18 係止穴
18a 抜き穴部
18b 嵌合穴
18c 連通溝穴
19 係止ピン
19a 軸部
19b 頭部
2 食品洗浄装置
22 食品取出口
27 洗浄路

Claims (4)

  1. 食品洗浄路の食品取出口に一端側を差し込んで洗浄後の食品を取出すように配設される取出しコンベアであって、
    搬送方向に向けて張設した左右の駆動チエン間に複数のステーが渡されて形成されたチエンコンベアと、前記チエンコンベアに掛け回す状態で両端が着脱自在に連結されてエンドレスベルトに形成された網状ベルトとを備え、
    前記網状ベルトは、両端部が端部補強テープにより補強されると共に、両側縁部が側部補強テープにより補強され、
    前記端部補強テープ及び側部補強テープは、テープ内縁から中央部分までの範囲において上下のテープ材の間に網状体の端部を挾んだ状態で網状体の網目を通して上下のテープ材同士を高周波溶着したテープ挟持部と、テープ中央部分から外縁までの範囲において上下のテープ材の間に介在テープ材を挟んだ状態で各テープ材を高周波溶着したテープ溶着部とが形成され、
    前記側部補強テープのテープ溶着部上に形成した係止穴と、前記ステーの端部上面に突設した係止ピンとが着脱自在に連結されることでチエンコンベアに網状ベルトが取り付けられ、
    前記係止ピンは軸部の上端に頭部が形成され、
    前記係止穴は係止ピンの頭部を貫通させる穴径で形成された抜き穴部と、前記係止ピンの軸部を嵌合させる穴径で形成された嵌合穴と、前記係止ピンの軸部を窮屈に通過させる穴幅で前記抜き穴部と嵌合穴とを連通させる連通溝穴とで形成されていることを特徴とした食品洗浄装置の取出しコンベア。
  2. 食品洗浄路の食品取出口に一端側を差し込んで洗浄後の食品を取出すように配設される取出しコンベアに用いられる網状ベルトであって、
    この網状ベルトは、搬送方向に向けて張設した左右の駆動チエン間に複数のステーが渡されて形成されたチエンコンベアにエンドレスベルト状に掛け回すことができるように、両端が着脱自在に連結され、
    かつ両端部が端部補強テープにより補強されると共に、両側縁部が側部補強テープにより補強され、
    前記端部補強テープ及び側部補強テープは、テープ内縁から中央部分までの範囲において上下のテープ材の間に網状体の端部を挾んだ状態で網状体の網目を通して上下のテープ材同士を高周波溶着したテープ挟持部と、テープ中央部分から外縁までの範囲において上下のテープ材の間に介在テープ材を挟んだ状態で各テープ材を高周波溶着したテープ溶着部とが形成され、
    前記側部補強テープのテープ溶着部上に形成した係止穴を、前記ステーの端部上面に突設した係止ピンに着脱自在に連結することでチエンコンベアに着脱可能に取り付けられ、
    前記係止穴は、前記係止ピンの軸部の上端に形成した頭部を貫通させる穴径で形成された抜き穴部と、前記係止ピンの軸部を嵌合させる穴径で形成された嵌合穴と、前記係止ピンの軸部を窮屈に通過させる穴幅で前記抜き穴部と嵌合穴とを連通させる連通溝穴とで形成されていることを特徴とした食品洗浄装置の取出しコンベア用網状ベルト。
  3. 請求項2記載の食品洗浄装置の取出しコンベア用網状ベルトにおいて、網状体が柔軟な紐材で編成された柔軟網状体で形成されている食品洗浄装置の取出しコンベア用網状ベルト。
  4. 請求項2記載の食品洗浄装置の取出しコンベア用網状ベルトおいて、網状体が合成樹脂線材で編成された硬質網状体で形成されている食品洗浄装置の取出しコンベア用網状ベルト。
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