JP3510595B2 - 食品洗浄装置の取出しコンベア用網状搬送ベルト及びこの網状搬送ベルトの製造方法 - Google Patents

食品洗浄装置の取出しコンベア用網状搬送ベルト及びこの網状搬送ベルトの製造方法

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JP3510595B2 JP2001012467A JP2001012467A JP3510595B2 JP 3510595 B2 JP3510595 B2 JP 3510595B2 JP 2001012467 A JP2001012467 A JP 2001012467A JP 2001012467 A JP2001012467 A JP 2001012467A JP 3510595 B2 JP3510595 B2 JP 3510595B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜や海藻、魚介類等
の食品を殺菌、脱塩、洗浄するための食品洗浄装置の取
出しコンベアに用いられる網状搬送ベルト及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗浄路の取出し側に一端側を差し
込んで取付けられ、洗浄後の食品を洗浄路から取出すよ
うにした取出しコンベアとしては、搬送方向に向けて張
設されたチエンコンベア上に網状搬送ベルトが掛け回さ
れたものが知られている。この網状搬送ベルトは、その
始端と終端とがスナップファスナで係脱自在に連結され
てエンドレスベルトに形成されると共に、両側縁部がチ
エンコンベアにスナップファスナで係脱自在に連結され
ていた。この場合、網状搬送ベルトの始端、終端、及び
両側縁部はそれぞれ上下のテープ材によって端部を挟持
した補強テープにより補強されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
網状搬送ベルトでは、上下のテープ材によって網状体の
端部を挟持した上から縫糸により縫合することにより補
強テープを網状体の端部に取り付けるようにしていた。
このように、補強テープを縫糸による縫合で網状体の端
部に取り付けた場合、縫糸の切断による縫合の解れによ
って補強テープが網状体の端部から外れてしまうという
問題があるし、また、縫合によるため、上下のテープ材
が完全に密着せず、上下のテープ材の間や縫い目の穴や
縫合部に汚れや雑菌が侵入し、食品機械用としての衛生
面で問題があった。尚、補強テープを接着剤によって網
状体の端部に取り付けることも考えられるが、この接着
についても、接着の剥離によって補強テープが外れるお
それがあるし、その剥離部分に汚れや雑菌が侵入すると
いう問題がある。
【0004】本発明は上記のような従来の問題点を解決
するためになされたもので、網状搬送ベルトの始端、終
端、及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補強しな
がらも、補強テープの外れをなくすと共に、汚れや雑菌
の侵入をなくし、食品機械用として衛生的に使用できる
食品洗浄装置の取出しコンベア用網状搬送ベルト及びそ
の製造方法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するする
ために、本発明の食品洗浄装置の取出しコンベア用網状
搬送ベルト(請求項1)は、食品洗浄路の食品取出口に
一端側を差し込んで洗浄後の食品を取出すように配設さ
れる取出しコンベアに用いられる網状搬送ベルトであっ
て、この網状搬送ベルトは搬送方向に向けて張設された
チエンコンベア上に掛け回されるように始端と終端とが
スナップファスナで係脱自在に連結されてエンドレスベ
ルトに形成されると共に、両側縁部がチエンコンベアに
スナップファスナで係脱自在に連結され、かつ網状体の
始端、終端、及び両側縁部がそれぞれ補強テープにより
補強され、この補強テープには、上下のテープ材によっ
て網状体の端部をテープ内縁から中央部分までの範囲で
挾んだテープ挟持部と、テープ中央部分から外縁までの
範囲で上下のテープ材同士を溶着したテープ溶着部とが
形成され、かつこのテープ溶着部上に前記スナップファ
スナが取り付けられ、前記テープ挟持部は網状体の網目
を通して上下のテープ材同士が高周波溶着されると共
に、テープ溶着部は上下のテープ材同士が高周波溶着さ
れている構成とした。
【0006】この網状搬送ベルトは、補強テープにテー
プ挟持部とテープ溶着部とが形成され、テープ挟持部は
網状体の網目を通して上下のテープ材同士が高周波溶着
されると共に、テープ溶着部は上下のテープ材同士が高
周波溶着されている。このように、補強テープの溶着に
高周波溶着を用いた点が特徴であり、特に、テープ挟持
部において上下のテープ材を網状体の網目を通して高周
波溶着させると、上下のテープ材に間に網状体を確実に
挟持した状態で上下のテープ材を隙のない密着状態で接
合させることができる。したがって、網状搬送ベルトの
始端、終端、及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより
補強しながらも、補強テープの外れがなく、又汚れや雑
菌の侵入をなくし、食品機械用として衛生的に使用する
ことができる。又、テープ溶着部上にスナップファスナ
を取り付けるようにしたため、その取り付けによって網
状体を傷つけることがないし、取り付け作業を容易に行
なうことができる。
【0007】又、本発明において、テープ溶着部は上下
のテープ材の間に介在テープ材を挟持した状態で各テー
プ材が高周波溶着されたものである態様(請求項2)が
ある。このように、テープ溶着部において上下のテープ
材の間に介在テープ材を挟持した状態で高周波溶着させ
ると、テープ溶着部が上下のテープ材と介在テープ材に
よって3層になり、テープ溶着部の強度を向上させるこ
とができる。
【0008】又、本発明において、柔軟網状体が柔軟な
紐材で編成された柔軟網状体で形成されている態様(請
求項3)、網状体が合成樹脂線材で編成された硬質網状
体で形成されている態様(請求項4)がある。
【0009】尚、網状搬送ベルトの始端と終端とをスナ
ップファスナで連結すると共に、両側縁部をチエンコン
ベアにスナップファスナで連結しているため、ベルト自
身や取出しコンベアの清掃時には、スナップファスナを
引き離すだけで、網状搬送ベルトをチエンコンベアから
簡単に取外すことができる。従って、網状搬送ベルト自
身及びチエンコンベアを含めた取出しコンベアを隅々ま
で容易に清掃することができる。また、清掃後の取付け
も簡単になる。
【0010】また、このように網状搬送ベルトの両側縁
部をチエンコンベアにスナップファスナで連結している
ため、網状搬送ベルトが使用中にズレたり、蛇行するこ
とがないし、張力をかけないでも確実に回転させること
ができる。
【0011】又、本発明の網状搬送ベルトの製造方法
(請求項5)は、食品洗浄路の食品取出口に一端側を差
し込んで洗浄後の食品を取出すように配設される取出し
コンベアに用いられ、搬送方向に向けて張設されたチエ
ンコンベア上に掛け回されるように始端と終端とがスナ
ップファスナで係脱自在に連結されてエンドレスベルト
に形成されると共に、両側縁部がチエンコンベアにスナ
ップファスナで係脱自在に連結され、かつ網状体の始
端、終端、及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補
強した取出しコンベア用網状搬送ベルトの製造方法であ
って、前記補強テープに、上下のテープ材によって網状
体の端部をテープ内縁から中央部分までの範囲で挾んだ
状態で上下のテープ材同士を溶着させたテープ挟持部
と、テープ中央部分から外縁までの範囲で上下のテープ
材同士を溶着したテープ溶着部とを形成させ、前記テー
プ挟持部における上下のテープ材同士の溶着に際し、高
周波溶着により網状体の網目を通して上下のテープ材同
士を溶着させると共に、前記テープ溶着部における上下
のテープ材同士の溶着に際し、高周波溶着により上下の
テープ材同士を溶着させる構成とした。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は実施の1形態であっ
て、取出しコンベアに用いられる網状搬送ベルトの一部
を示す平面切欠図、図2は取出しコンベアを示す平面
図、図3は図2のA−A線による網状搬送ベルトの一部
を示す断面図、図4は取出しコンベアを装着した食品洗
浄装置を示す説明側面図である。
【0013】取出しコンベア1は、図2及び図4に示す
ように、フレーム10に搬送方向に向けて左右の駆動チ
エン11,11が張設されると共に、この駆動チエン1
1,11間に一定間隔で互のリンク同士を連結するステ
ー12が横架されたチエンコンベア13が形成され、こ
のチエンコンベア13上に網状搬送ベルト14が掛け回
されたものとなっている。尚、図中15,15はスプロ
ケットホイルで、このスプロケットホイル15,15間
に駆動チエン11が張設されている。又、Mは電動モー
タである。
【0014】前記網状搬送ベルト14は、柔軟な紐材で
編成された柔軟網状体14a(例えば漁網)で形成され
ており、その紐材が縦横に通って網目が搬送方向に対し
て方形になるように裁断されている。尚、網目の寸法は
1mm〜20mmの範囲から適宜に選択する。そして、
この柔軟網状体14aの始端、終端、及び両側縁部は、
かがり縫いをすることにより解れが防止されると共に補
強され、その上からそれぞれ補強テープ16が取り付け
られている。
【0015】この補強テープ16は、図1及び図3に示
すように、テープ材(ターポリン)を幅方向中央部で二
つ折りしてその折り返し縁が外縁になるようにして取り
付けられるもので、その二つ折りされた上下のテープ材
161,162によって柔軟網状体14aの端部をテー
プ内縁から中央部分までの範囲で挾んでテープ挟持部1
6aを形成し、又、テープ中央部分から外縁までの範囲
は上下のテープ材161,162同士を高周波溶着で溶
着したテープ溶着部16bに形成されている。そして、
前記テープ挟持部16aは上下のテープ材161,16
2が柔軟網状体14aの網目を通して高周波溶着され、
また、テープ溶着部16bは上下のテープ材161,1
62の間に、補強テープ16と同素材による介在テープ
材163を挟持した状態で高周波溶着されている。
【0016】尚、高周波溶着は、被溶着体同士をプレス
した状態で、一般に4MHz〜80MHzの高周波エネ
ルギーの電界作用によって被溶着体に電子や分子レベル
での電位的な運動を起こさせて内部から発熱させること
により被溶着体同士を溶着させる方式である。この実施
の形態では、柔軟網状体14aの端部を補強テープ16
の上下のテープ材161,162によってテープ内縁か
ら中央部分までの範囲で挾むと共に、テープ中央部分か
ら外縁までの範囲において上下のテープ材161,16
2間に介在テープ材163を挟持した状態で、これを下
部電極(下定盤)上にセットする。このとき、下部電極
上に約3mmのスポンジゴムシートと約0.5mmのシリ
コンゴムシート(絶縁シート)を順次敷き、この上にセ
ットするのが作業能率の向上と上下のテープ材の間に網
状体を確実に挟持した状態で上下のテープ材を密着状態
に接合させる上で好ましい。尚、スポンジゴムシートや
シリコンゴムシートは、一方又は両方を使用しない場合
もある。そして、上部電極盤に取り付けた金型を下降し
て、下部電極上にセットした補強テープ16をプレスす
ると同時に高周波を発振させて、テープ挟持部16a及
びテープ溶着部16bを同時に高周波溶着させるように
している。
【0017】本実施の形態にかかる取出しコンベア1で
は、補強テープ16に高周波溶着による、テープ挟持部
16a及びテープ溶着部16bとが形成され、特に、テ
ープ挟持部16aは上下のテープ材161,162が柔
軟網状体14aの網目を通して高周波溶着されている点
に特徴がある。このように、テープ挟持部16aにおい
て上下のテープ材161,162を柔軟網状体14aの
網目を通して高周波溶着させると、上下のテープ材16
1,162に間に柔軟網状体14aを確実に挟持した状
態で上下のテープ材161,162を隙のない密着状態
で接合させることができる。したがって、網状搬送ベル
ト14の始端、終端、及び両側縁部をそれぞれ補強テー
プ16により補強しながらも、補強テープ16の外れが
なく、又汚れや雑菌の侵入をなくし、食品機械用として
衛生的に使用することができる。又、本実施の形態にか
かる取出しコンベア1では、テープ溶着部16bが上下
のテープ材161,162の間に介在テープ材163を
挟持した状態で高周波溶着されている。このように、テ
ープ溶着部16bにおいて介在テープ材163を挟持さ
せると、テープ溶着部16bが上下のテープ材161,
162と介在テープ材163によって3層になり、テー
プ溶着部16bの強度を向上させることができる。
【0018】又、網状搬送ベルト14の始端には、補強
テープ16のテープ溶着部16b上においてスナップフ
ァスナ17の雌部17aが一定間隔で取付けられ、終端
にもテープ溶着部16b上において前記雌部17aと対
向する位置に雄部17bが取付けられ、この雌部17a
と雄部17bとの係合離脱によって網状搬送ベルト14
の始端と終端とが着脱自在に連結されてエンドレスベル
トに形成される。
【0019】また、網状搬送ベルト14の両側縁部にも
補強テープ16のテープ溶着部16b上においてスナッ
プファスナ18の雌部18aが一定間隔で取付けられ、
他方、前記チエンコンベア13にはこの雌部18aの間
隔と同一間隔で雄部18bが取付けられている。この場
合、ステー12が駆動チエン11,11間にスナップフ
ァスナ18の取り付け間隔と同一間隔で横架され、この
ステー12の両端部に雄部18bが取り付けられ、この
雌部18aと雄部18bとの係合離脱によって、網状搬
送ベルト14とチエンコンベア13とが着脱自在に連結
されている。
【0020】このように、網状搬送ベルト14にスナッ
プファスナ17の雌部17a,17b及びスナップファ
スナ18の雌部18aを取り付ける場合、補強テープ1
6のテープ溶着部16b上に取り付けるようにしたた
め、その取り付けによって柔軟網状体14aを傷つける
ことがないし、その取り付け作業を容易に行なうことが
できる。
【0021】次に、図4により取出しコンベア1を装着
した食品洗浄装置2を説明する。この食品洗浄装置2
は、上面が開口して内部に洗浄水Wを貯水する貯水槽2
0を有し、この貯水槽20の一端側が食品Hの投入口2
1とされ、他端側が食品取出口22となっている。そし
て、この食品取出口22に前記取出しコンベア1が、そ
の一端側を水面より下方に差し込むと共に他端側を上方
に傾斜させた状態で装着されている。尚、図において、
23はオーバーフロー穴、24は排出バルブ、25は水
道供給口、26は逆流防止ネットである。
【0022】また、図中27は食品の洗浄路で、この洗
浄路27の下方には戻り流路28を形成するための隔離
板29が設けられている。又、30はエア配送管で、食
品取出口22側に向けて傾斜させたノズル管31が突設
され、このノズル管31の先端には隔離板29に設けた
穴から洗浄路27に臨むように噴気口が形成されてい
る。尚、32はブロアで、エア配送管30に接続してい
る。又、33はゴミ取り用ネットコンベアで、取出しコ
ンベア1の手前で食品Hを強制的に潜行させ、浮きゴミ
(特に虫、毛髪、ワラクズ、食品クズ)をオーバーフロ
ー穴23から排出させる。
【0023】この食品洗浄装置2では、投入口21に投
入した食品Hに対し、ノズル管31から噴射するエアで
気泡を集中的に浴びせながら洗浄し、この食品Hを食品
取出口22側へ送る。そして、途中、ゴミ取り用ネット
コンベア33で浮きゴミを分離した後、食品取出口22
に浮上させる。食品取出口22に浮上した食品Hは取出
しコンベア1ですくい上げられ、この取出しコンベア1
上を搬送されて取り下ろされる。
【0024】尚、この実施の形態では、網状搬送ベルト
14が柔軟な紐材で編成された柔軟網状体(漁網)14
aで形成されているため、繰返し使用によっても折れや
割れが生じることがなく、仮りに破損した場合でも補修
が簡単にできる。
【0025】又、柔軟網状体14aで形成された網状搬
送ベルト14は、ステー12により下から支えられた状
態でチエンコンベア13に掛け回されるため、食品Hが
載置すると、ステー12,12間においては食品Hの重
量によって垂みを生じた状態になる。従って、ステー1
2,12間では柔軟網状体14aが凹状に変形し、ここ
に食品Hを保持して搬送することができるため、食品H
が網状搬送ベルト14の表面を滑ることがなく、確実に
食品Hを搬送することができる。
【0026】又、取出しコンベア1は、すくい上げた食
品Hを網状搬送ベルト14で水切りしながら搬送するこ
とになるが、長時間の使用によって網状搬送ベルト14
やチエンコンベア13が油脂や粘着性のある食品汁、微
細な食品クズ等によって汚損されてくる。この場合、網
状搬送ベルト14の始端を上方に引っ張るとスナップフ
ァスナ17が外れる。そして、網状搬送ベルト14を回
転させながら両側縁部のスナップファスナ18を分離し
ていくことにより、網状搬送ベルト14をチエンコンベ
ア13から完全に取外すことができる。
【0027】このようにして網状搬送ベルト14を取外
した状態で裏表を清浄し、またチエンコンベア13も全
面解放された状態となるから、内部を隅々まで清浄する
ことができる。尚、清浄終了後は、前記と逆の工程によ
って網状搬送ベルト14をチエンコンベア13に取り付
ける。また、網状搬送ベルト14の両側縁部をチエンコ
ンベア13にスナップファスナ18で連結しているた
め、網状搬送ベルト14が使用中にズレたり、蛇行する
ことがないし、張力をかけないでも確実に回転させるこ
とができる。
【0028】又、スナップファスナ17,18を用いて
連結する場合、雌部17aと雄部17b,雌部18aと
雄部18bを同一のピッチで配設する必要がある。この
場合、柔軟網状体14aで形成された網状搬送ベルト1
4では、配設ピッチに多少の誤差があっても柔軟網状体
14aの柔軟性によってその誤差を吸収することができ
るため、その配設ピッチに高精度を要求されることはな
い。
【0029】以上、本発明の実施例を説明してきたが、
本発明の具体的な構成はこれに限定されるものではな
く、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があって
も本発明に含まれる。
【0030】例えば、網状搬送ベルトを合成樹脂線材で
編成された硬質網状体で形成してもよく、ただ、柔軟網
状体を用いると、実施の形態で述べたような利点がある
し、価格的にも、安価に製造することができる。特に、
漁網を用いると、価格的に安価に入手することができ
る。
【0031】又、取出しコンベアを装着させる洗浄装置
の構成は任意であり、洗浄路に送り羽根を備えたもの
や、毛髪取りのロールブラシを備えたもの、熱湯や熱風
を噴出するもの、ロールブラシで洗浄するもの等に適用
することができる。
【0032】又、洗浄装置の貯水槽に洗浄水の循環路を
設け、この循環路の途中にろ過装置を設け、このろ過装
置によって洗浄水に含まれるゴミを除去して貯水槽に戻
すようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上、説明してきたように本発明の網状
搬送ベルト(請求項1)及び網状搬送ベルトの製造方法
(請求項5)にあっては、補強テープに高周波溶着によ
る、テープ挟持部及びテープ溶着部とが形成され、特
に、テープ挟持部は上下のテープ材が網状体の網目を通
して高周波溶着されている。このように、テープ挟持部
において上下のテープ材を網状体の網目を通して高周波
溶着させると、上下のテープ材間に網状体を確実に挟持
した状態で上下のテープ材を隙のない密着状態で接合さ
せることができる。したがって、網状搬送ベルトの始
端、終端、及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補
強しながらも、補強テープの外れがなく、又汚れや雑菌
の侵入をなくし、食品機械用として衛生的に使用するこ
とができる。又、テープ溶着部上においてスナップファ
スナが取り付けられているため、網状搬送ベルトの始
端、終端、及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補
強しながらも、スナップファスナの取り付けによって網
状体を傷つけることがないし、又、スナップファスナを
容易に取り付けることができるという効果が得られる。
又、網状搬送ベルトの始端と終端とがスナップファスナ
で係脱自在に連結されると共に、両側縁部がチエンコン
ベアにスナップファスナで係脱自在に連結されているた
め、取出しコンベアの清掃に際し、スナップファスナを
外すだけで網状搬送ベルトを簡単に取り外すことができ
る。又、網状搬送ベルトの両側縁部をチエンコンベアに
スナップファスナで連結しているため、網状搬送ベルト
が使用中にズレたり、蛇行することがない。
【0034】又、本発明の網状搬送ベルト(請求項2)
にあっては、テープ溶着部が上下のテープ材の間に介在
テープ材を挟持した状態で高周波溶着されているため、
テープ溶着部が上下のテープ材と介在テープ材によって
3層になり、テープ溶着部の強度を向上させることがで
きる。
【0035】又、網状搬送ベルトを柔軟な紐材で編成さ
れた柔軟網状体で形成すると(請求項3)、繰返し使用
によっても折れや割れが生じることがないし、補修も簡
単にでき、価格的にも安価に製造することができる。
又、食品の搬送に際し、ステー間では柔軟網状体が凹状
に変形し、ここに食品を保持して搬送することができる
ため、食品が網状搬送ベルトの表面を滑ることがなく、
確実に搬送することができる。又、スナップファスナを
用いて連結する場合、柔軟網状体で形成された網状搬送
ベルトでは、配設ピッチに多少の誤差があっても柔軟網
状体の柔軟性によってその誤差を吸収することができ
る、このため、その配設ピッチに高精度を要求されるこ
とはなく、それだけ製造が容易になるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の1形態であって、取出しコンベアに用い
る網状搬送ベルトの一部を示す平面切欠図である。
【図2】取出しコンベアを示す平面図である。
【図3】図2のA−A線による網状搬送ベルトの一部を
示す断面図である。
【図4】取出しコンベアを装着した食品洗浄装置を示す
説明側面図である。
【符号の説明】
1 取出しコンベア 13 チエンコンベア 14 網状搬送ベルト 14a 柔軟網状体(網状体) 16 補強テープ 16a テープ挟持部 16b テープ溶着部 161 テープ材 162 テープ材 163 介在テープ材 17 スナップファスナ 18 スナップファスナ 2 食品洗浄装置 22 食品取出口 27 洗浄路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品洗浄路の食品取出口に一端側を差し
    込んで洗浄後の食品を取出すように配設される取出しコ
    ンベアに用いられる網状搬送ベルトであって、 この網状搬送ベルトは搬送方向に向けて張設されたチエ
    ンコンベア上に掛け回されるように始端と終端とがスナ
    ップファスナで係脱自在に連結されてエンドレスベルト
    に形成されると共に、両側縁部がチエンコンベアにスナ
    ップファスナで係脱自在に連結され、 かつ網状体の始端、終端、及び両側縁部がそれぞれ補強
    テープにより補強され、 この補強テープには、上下のテープ材によって網状体の
    端部をテープ内縁から中央部分までの範囲で挾んだテー
    プ挟持部と、テープ中央部分から外縁までの範囲で上下
    のテープ材同士を溶着したテープ溶着部とが形成され、
    かつこのテープ溶着部上に前記スナップファスナが取り
    付けられ、 前記テープ挟持部は網状体の網目を通して上下のテープ
    材同士が高周波溶着されると共に、テープ溶着部は上下
    のテープ材同士が高周波溶着されていることを特徴とす
    る食品洗浄装置の取出しコンベア用網状搬送ベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の取出しコンベア用網状搬
    送ベルトにおいて、テープ溶着部は上下のテープ材の間
    に介在テープ材を挟持した状態で各テープ材が高周波溶
    着されたものである網状搬送ベルト。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の取出しコンベア用網状搬
    送ベルトにおいて、網状体が柔軟な紐材で編成された柔
    軟網状体で形成されている網状搬送ベルト。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の取出しコンベア用網状搬
    送ベルトにおいて、網状体が合成樹脂線材で編成された
    硬質網状体で形成されている網状搬送ベルト。
  5. 【請求項5】 食品洗浄路の食品取出口に一端側を差し
    込んで洗浄後の食品を取出すように配設される取出しコ
    ンベアに用いられ、搬送方向に向けて張設されたチエン
    コンベア上に掛け回されるように始端と終端とがスナッ
    プファスナで係脱自在に連結されてエンドレスベルトに
    形成されると共に、両側縁部がチエンコンベアにスナッ
    プファスナで係脱自在に連結され、かつ網状体の始端、
    終端、及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補強し
    た食品洗浄装置の取出しコンベア用網状搬送ベルトの製
    造方法であって、 前記補強テープに、上下のテープ材によって網状体の端
    部をテープ内縁から中央部分までの範囲で挾んだ状態で
    上下のテープ材同士を溶着させたテープ挟持部と、テー
    プ中央部分から外縁までの範囲で上下のテープ材同士を
    溶着したテープ溶着部とを形成させ、 前記テープ挟持部における上下のテープ材同士の溶着に
    際し、高周波溶着により網状体の網目を通して上下のテ
    ープ材同士を溶着させると共に、前記テープ溶着部にお
    ける上下のテープ材同士の溶着に際し、高周波溶着によ
    り上下のテープ材同士を溶着させることを特徴とした網
    状搬送ベルトの製造方法。
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