JP3578982B2 - 画像形成装置の光走査装置およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置の光走査装置およびそれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データに基づき変調された光ビームからなる走査光により、感光体上に画像を走査記録するプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に用いる画像形成装置の光走査装置およびそれを用いた画像形成装置に関し、特に走査光の走査位置を調整する調整手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子写真方式における光走査記録を伴う例えばデジタル複写機、光プリンタ等の画像形成装置においては、装置本体のフレーム内において、感光体ドラム等の像担持体と、LSU(Laser Scanning Unit )やLED(Light Emitting Diode) ラインヘッド等の光走査ユニットとが互いに所定の位置関係において位置決めされて設置されている。そして、光走査ユニットにおいて画像データに基づいて変調された光ビームにより、像担持体表面を走査露光することにより画像を記録再現している。
【0003】
このような画像形成装置においては、像担持体と光走査ユニットとの位置関係が、記録再現される画像の画質に影響する。
【0004】
そのため、像担持体と光走査ユニットとの互いの位置関係を調整するために、光走査ユニット自体の取付け位置を調整する方法、または感光体ドラム等の被走査物直前に配置された反射ミラーを調整する方法が採用されている。
【0005】
また、複数本の走査光を有する場合には、複数本の走査光が平行になるように光走査ユニットの取付け位置を調整した後に、被走査物を備えた筐体に光走査ユニットを組み付けるという方法により、被走査物と光走査ユニットとの位置関係を調整できるようにしている。あるいは、各光走査ユニットを筐体に搭載する際に、光走査ユニット毎に調整できるようにしている。
【0006】
以上の方法により、被走査物と光走査ユニットとの位置関係のズレを調整して、良好な画質を得るための工夫がなされていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年カラー画像形成装置に関して、カラー画像形成の速度を速くするために、複数の像担持体と、それに対応した同数の光走査ユニットとを用いる、いわゆるタンデム方式の画像形成装置が開発されている。このタンデム方式の画像形成装置(以下、「タンデム機」と称す)では、光走査ユニットが別々に構成されており、各像担持体と各光走査ユニットとの相互位置の調整は、光走査ユニットの取付け位置を調整する方法で行われていた。
【0008】
しかしながら、上記従来の画像形成装置の光走査装置では、光走査ユニットが、単体で調整されるため、本体装置に搭載した後に被走査物との間で微妙なズレを生じてしまう。このズレは、上記したように反射ミラーの位置を調整することにより調整することが可能であるが、反射ミラーを支持部材ごと移動させる必要がある。よって、広範囲にわたってミラーの位置を調整する必要があるばかりでなく、多方向にミラー位置を調整することが必要となる。そのため、微調整が困難であるという問題点を有している。
【0009】
また、タンデム機の場合には、複数の光走査ユニットを有するため価格が高いという問題があった。そのため、光を走査させるための光偏向手段を共通化し、単一の光偏向手段により複数の走査ビームを走査する方式の光走査装置が検討されている。
【0010】
このように単一の光偏向手段により複数の走査ビームを走査する方式の光走査装置においては、光走査ユニットが1ユニット構造となる。そのため、それぞれの像担持体の位置ズレに対して光走査ユニットの取り付け位置を調整する前述の方法では、各像担持体に対する各光走査線の位置合わせ調整を行うことができない。従って、光偏向手段から各像担持体までの光路中に配置されたミラー位置を調整する方法でしか、位置ズレを調整することができない。
【0011】
このように、光走査装置を本体装置に搭載した後に生じる位置ズレを調整するためにはミラー位置を移動させる必要が生じる。そして、ミラー位置を移動させて行う調整方法においては、ミラー位置を一定方向にのみ移動させ、且つミラー位置の移動に伴う画像への影響がなるべく少ないことが望まれる。
【0012】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、光走査装置を画像形成装置に搭載した後に、走査特性に対する影響を極力抑えて走査光の走査位置を簡易且つ迅速に調整し得る画像形成装置の光走査装置およびそれを用いた画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像形成装置の光走査装置は、上記の課題を解決するために、光走査手段からの走査光を反射させて被走査物に導く曲面ミラーの位置を調整することにより走査光の走査位置を調整する調整手段を備えた画像形成装置の光走査装置において、上記調整手段は、上記曲面ミラーの反射面において上記走査光が入射し得る部分の近似平面と略垂直方向に上記曲面ミラーを反射面に直線移動させて、該曲面ミラー位置の粗調整を行う第1の調整手段と、上記第1の調整手段により調整が終了した後に、上記略平行方向のみに上記曲面ミラーを直線移動させて、該曲面ミラー位置の微調整を行う第2の調整手段とを備えていることを特徴としている。
【0014】
ここで、ミラー位置を調整する方法には、ミラー本体をミラー反射面に垂直な平面内で回転させる方法、入射光あるいは反射光の方向にミラー本体を進退動させる方法、ミラー本体を反射面に対して平行な方向に移動させる方法、ミラー本体を反射面に対して垂直な方向に移動させる方法等、種々の移動方法が考えられる。
【0015】
本発明者においては、特にミラー本体を反射面に対して垂直方向に移動させる方法、及び反射面に対して平行方向に移動させる方法に着目し、ミラー位置の移動に伴う走査光の走査特性への影響を検討した。
【0016】
そして、鋭意研究の結果、上記2方法のいずれにおいても走査の傾きを補正することが可能であるが、垂直方向に移動させる方法よりも、平行方向に移動させる方法の方が、走査光の走査特性に与える影響が少ないことがわかった。
【0017】
従って、光走査ユニットを本体装置に搭載した後に行う調整においては、ミラー位置を一定方向のみに移動させ、且つミラー位置の移動に伴う画像への影響を極力抑える必要がある点に鑑みれば、ミラー位置を平行方向に移動させてミラー位置の調整を行う方法が好ましい。
【0018】
そこで、本発明では、まず、光走査装置を画像形成装置に搭載する前には、第1の調整手段によって曲面ミラーの位置が近似平面と略垂直方向に直線移動することにより、曲面ミラーにより反射された走査光の走査位置が被走査物上において移動する。そして、光走査装置を画像形成装置に搭載した後に、第2の調整手段によって曲面ミラーの位置を上記近似平面と略平行方向に直線移動させることにより、曲面ミラーにより反射された走査光の走査位置が被走査物上において移動する。
【0019】
よって、光走査装置を搭載する前には、第1の調整手段によって、被走査物上における走査光の位置を確認しながら曲面ミラー位置の調整を行い、良好な画質が得られるよう走査光の位置の粗調整をすることができる。さらに、光走査装置を画像形成装置に搭載することにより被走査物上で生じた走査光の位置のズレを、第2の調整手段によって曲面ミラーの位置を移動させ微調整することができる。
【0020】
特に、第2の調整手段による曲面ミラーの位置の移動方向は、曲面ミラーの反射平面の近似平面と略平行方向であるため、走査光の走査特性に与える影響を極力抑えて走査光の位置のズレの調整を行うことができる。また、第2の調整手段による調整においては略平行方向のみの移動で曲面ミラー位置の調整を行えばよいので、曲面ミラーを多方向にわたって移動させる必要がなく、容易に調整を行うことができる。
【0021】
この結果、光走査装置を画像形成装置に搭載した後に、走査特性に対する影響を極力抑えて走査光の走査位置を簡易且つ迅速に調整し得る画像形成装置の光走査装置を提供することができる。
【0022】
また、本発明の画像形成装置の光走査装置は、上記構成の光走査装置において、第1の第1の調整手段が、近似平面と略垂直方向及び略平行方向に曲面ミラーを直線移動させる構成であってもよい。
【0023】
また、本発明の画像形成装置の光走査装置は、第2の調整手段は、曲面ミラーを反射面に略平行方向に移動自在に保持する保持部材を有するとともに、曲面ミラーには該曲面ミラーを反射面に略平行方向にスライドさせるための該スライド方向に平行な基準面が形成されている一方、上記保持部材には、この基準面を上記略平行方向に沿ってスライドさせる当たり面が形成されていることを特徴としている。
【0024】
上記の発明によれば、保持部材の当たり面に沿わせて曲面ミラーの基準面をスライドさせることにより、曲面ミラーを反射面の略平行方向に確実に直線移動させることができる。よって、走査光の走査位置をより正確に調整することが可能となる。
【0025】
また、本発明の画像形成装置の光走査装置は、第2の調整手段が、螺合回転により曲面ミラーを反射面に略平行方向に直線移動させるネジ部材を備えていることを特徴としている。
【0026】
上記の発明によれば、螺合回転によりネジ部材が略平行方向に進退動することに伴い、曲面ミラーが反射面の略平行方向に直線移動する。従って、ネジ部材の螺合回転量により曲面ミラーの略平行方向への移動量を調整できるので、的確且つ微量の走査光の位置調整が可能となる。
【0027】
また、本発明の画像形成装置の光走査装置は、曲面ミラーをネジ部材の軸方向に引張り力を与えるべく付勢する第1弾性部材を備えていることを特徴としている。
【0028】
上記の発明によれば、曲面ミラーは第1弾性部材により常にネジ部材に向かって付勢されており、ネジ部材がより確実に曲面ミラーに当接する。従って、曲面ミラーがネジ部材に対して浮き上がることを防止し、曲面ミラーをネジ部材の移動量に応じて正確に移動させることができる。
【0029】
また、本発明の画像形成装置の光走査装置は、曲面ミラーを保持部材の当たり面に向かって付勢する第2弾性部材を備えていることを特徴としている。
【0030】
上記発明によれば、第2弾性部材が、曲面ミラーを保持部材の当たり面の方向へ付勢する。よって、曲面ミラーが上記略平行方向へ確実に直線移動する。
【0031】
また、本発明の画像形成装置の光走査装置は、曲面ミラーの側端部にはこの側端部に嵌合するミラーキャップが被せられているとともに、第1弾性部材及び第2弾性部材は上記ミラーキャップに取り付けられていることを特徴としている。
【0032】
上記の発明によれば、第1弾性部材及び第2弾性部材により曲面ミラーに与えられる付勢力は、ミラーキャップを介して曲面ミラーに与えられる。従って、ミラーキャップが第1・第2弾性部材の付勢力のクッションとしての役割をするので、弾性部材の付勢力により曲面ミラーが破損することを防止することができる。
【0033】
また、本発明の画像形成装置の光走査装置は、ネジ部材が、光走査装置の外部に露出する位置まで軸部材にて延長されていることを特徴としている。
【0034】
上記の発明によれば、光走査装置の外部からネジ部材を螺合回転させ、容易に曲面ミラーの位置を調整して走査光の走査位置を調整することができる。また、市販されている低価格で量産品のネジをネジ部材として使用することができるので、光装置全体の低価格化を実現することができる。
【0035】
また、本発明の画像形成装置の光走査装置は、光走査手段からの走査光を曲面ミラーに導く光偏向手段が設けられているとともに、この光偏向手段は、複数の走査光を互いに異なる方向に設けられた各曲面ミラーに導いて複数の被走査物を走査露光することを特徴としている。
【0036】
上記の発明によれば、各曲面ミラーの位置を調整することにより、複数の被走査物に対する走査光の位置を調整することができる。
【0037】
また、本発明の画像形成装置は、上記いずれかの発明の画像形成装置の光走査装置を用いたことを特徴としている。
【0038】
上記の発明によれば、光走査装置を画像形成装置に搭載した後において生じる走査光の位置のズレを、第2の調整手段を用いてミラー位置を略平行方向へ移動させて微調整することにより、走査特性への影響を極力抑えて容易に調整し、良好な画像を得ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態においては画像形成装置として、例えばタンデム方式のデジタルカラー複写機について説明する。ただし、画像形成装置は、必ずしもこれに限らず、プリンタや他の複写機又はファクシミリであってもよい。また、本実施の形態では、タンデム方式のデジタルカラー複写機として、一つの光偏向部により複数の光ビームを走査する方式について説明するが、必ずしもこれに限らず、複数の像担持体と、それに対応した同数の光走査ユニットとを用いた方式とすることも可能である。
【0040】
また、説明は、(1)画像形成装置の全体構成、(2)レーザービームの走査位置調整方法の検討、(3)シリンダーミラーの調整機構の順序に従って行う。
【0041】
(1)画像形成装置の全体構成
本実施の形態の画像形成装置としてのデジタルカラー複写機は、図2に示すように、複写機本体1の上部に、原稿台111および図示しない操作パネルが設けられ、複写機本体1の内部に、画像読み取り部110および画像形成部210が設けられている。原稿台111の上面には、両面自動原稿送り装置(RADF:Recirculating Automatic Document Feeder)112が該原稿台111に対して開閉可能な状態で支持されている。また、両面自動原稿送り装置112は、原稿台111の上面に対して所定の位置関係をもって装着されている。
【0042】
さらに、両面自動原稿送り装置112は、まず、原稿の一方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するよう原稿を搬送する。そして該一方の面についての画像読み取りが終了した後に、原稿の他方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するように、原稿を反転して原稿台111に向かって搬送するようになっている。そして、両面自動原稿送り装置112は、1枚の原稿について両面の画像読み取りが終了した後にこの原稿を排出し、次の原稿についての両面搬送動作を実行する。
【0043】
以上の原稿の搬送および表裏反転の動作は、複写機全体の動作に関連して制御されるものである。
【0044】
画像読み取り部110は、両面自動原稿送り装置112により原稿台111上に搬送されてきた原稿の画像を読み取るために、原稿台111の下方に配置されている。画像読み取り部110は、該原稿台111の下面に沿って平行に往復移動する原稿走査体と、光学レンズ115と、光電変換素子であるCCD(Charge Coupled Device) ラインセンサ116とを有している。
【0045】
この原稿走査体は、第1の走査ユニット113と第2の走査ユニット114とから構成されている。第1の走査ユニット113は原稿画像表面を露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所定の方向に向かって偏向する第1ミラーとを有する。さらに、第1の走査ユニット113は、原稿台111の下面に対して一定の距離を保ちながら、所定の走査速度で平行に往復移動するものである。
【0046】
第2の走査ユニット114は、第1の走査ユニット113の第1ミラーにより偏向された原稿からの反射光像をさらに所定の方向に向かって偏向する第2および第3ミラーとを有する。さらに、第2の走査ユニット114は、第1の走査ユニット113と一定の速度関係を保って平行に往復移動するするものである。
【0047】
光学レンズ115は、第2の走査ユニット114の第3ミラーにより偏向さた原稿からの反射光像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ116上の所定位置に結像させるものである。
【0048】
CCDラインセンサ116は、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力するものである。CCDラインセンサ116は、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCDである。このCCDラインセンサ116により電気信号に変換された原稿画像情報は、さらに、図示しない画像処理部に転送されて所定の画像データ処理が施される。
【0049】
次に、画像形成部210の構成、および画像形成部210に係わる各部の構成について説明する。
【0050】
画像形成部210の下方には、用紙トレイ内に積載収容されている、記録媒体としての用紙Pを1枚ずつ分離して画像形成部210に向かって供給する給紙機構211が設けられている。そして、画像形成部210の手前に配置された一対のレジストローラ212により制御されたタイミングで、1枚ずつ分離供給された用紙Pは画像形成部210に搬送される。さらに、片面に画像が形成された用紙Pは、画像形成部210の画像形成にタイミングを合わせて画像形成部210に再供給搬送される。
【0051】
画像形成部210の下方には、転写搬送ベルト機構213が配置されている。転写搬送ベルト機構213は、駆動ローラ214と従動ローラ215との間に略平行に伸びるように張架された転写搬送ベルト216に、用紙Pを静電吸着させて搬送するものである。
【0052】
さらに、用紙搬送路における転写搬送ベルト機構213の下流側には、用紙P上に転写形成されたトナー像を用紙P上に定着させるための定着装置217が配置されている。この定着装置217の一対の定着ローラ間におけるニップ部を通過した用紙Pは、搬送方向切り換えゲート218を経て、排出ローラ219により複写機本体1の外壁に取り付けられている排紙トレイ220上に排出される。
【0053】
切り換えゲート218は、トナー定着後の用紙Pの搬送経路を、複写機本体1へ用紙Pを排出する経路と、画像形成部210に向かって用紙Pを再供給する経路との間で選択的に切り換えるものである。切り換えゲート218により再び画像形成部210に向かって搬送方向が切り換えられた用紙Pは、スイッチバック搬送経路221を介して表裏反転された後、画像形成部210へと再度供給される。
【0054】
また、画像形成部210における転写搬送ベルト216の上方には、転写搬送ベルト216に近接して、第1の画像形成ステーションPa、第2の画像形成ステーションPb、第3の画像形成ステーションPc、および第4の画像形成ステーションPdが、用紙搬送経路上流側から順に並設されている。
【0055】
転写搬送ベルト216は駆動ローラ214によって、図2において矢印Zで示す方向に摩擦駆動され、前述したように給紙機構211を通じて給送される用紙Pを把持し、用紙Pを画像形成ステーションPa〜Pdへと順次搬送する。
【0056】
各画像ステーションPa〜Pdは、実質的に同一の構成を有している。各画像ステーションPa・Pb・Pc・Pdは、図2に示す矢印F方向に回転駆動される被走査物としての感光体ドラム222a・222b・222c・222dをそれぞれ含んでいる。
【0057】
各感光体ドラム222a〜222dの周辺には、感光体ドラム222a〜222dをそれぞれ一様に帯電する帯電器223a・223b・223c・223dと、感光体ドラム222a〜222d上に形成された静電潜像をそれぞれ現像する現像装置224a・224b・224c・224dと、現像された感光体ドラム222a〜222d上のトナー像を用紙Pへ転写する転写用放電器225a・225b・225c・225dと、感光体ドラム222a〜222d上に残留するトナーを除去するクリーニング装置226a・226b・226c・226dとが感光体ドラム222a〜222dの回転方向に沿って順次配置されている。
【0058】
また、各感光体ドラム222a〜222dの上方には、レーザビームスキャナユニット227が設けられている。レーザビームスキャナユニット227は、画像データに応じて変調されたドット光を発する図示しない光走査手段としての半導体レーザ素子、半導体レーザ素子からのレーザビームを主走査方向に偏向させるための光偏向手段としてのポリゴンミラー240、ポリゴンミラー240により偏向されたレーザビームを感光体ドラム222a〜222d表面に結像させるためのfθレンズ241m・241n・242m・242n、反射ミラー243m・243n・244m・244n、曲面ミラーとしてのシリンダーミラー245a・245b・245c・245dなどから構成されている。
【0059】
ポリゴンミラー240は、複数の図示しない半導体レーザ素子からのレーザビームを2ビームずつそれぞれ相反する方向に偏向させている。ポリゴンミラー240により各方向に偏向させられレーザビームは、それぞれ、fθレンズ241m・242m、およびfθレンズ241n・242nを通り、さらに反射ミラー243m、および反射ミラー243nにより反射される。反射ミラー244m・244nはプリズムミラーであり、それぞれ2ビームのレーザビームをさらに相反する方向に反射させることにより全てのレーザビームを分離する。反射ミラー244m・244nにより分離された各ビームは、シリンダーミラー245a・245b・245c・245dによって各感光体ドラム222a〜222d表面に結像される。
【0060】
レーザビームスキャナユニット227には、カラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号、シアン色成分像に対応する画素信号、マゼンタ色成分像に対応する画素信号、そして、イエロー色成分像に対応する画素信号がそれぞれ入力される。
【0061】
これにより色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が各感光体ドラム222a〜222d上に形成される。そして、現像装置224aには黒色のトナーが、現像装置224bにはシアン色のトナーが、現像装置224cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置224dにはイエロー色のトナーがそれぞれ収容されており、感光体ドラム222a〜222d上の静電潜像は、これら各色のトナーにより現像される。これにより、画像形成部210にて色変換された原稿画像情報が各色のトナー像として再現される。
【0062】
また、第1の画像形成ステーションPaと給紙機構211との間には、例えばブラシ等の用紙吸着用帯電器228が設けられている。該吸着用帯電器228は、転写搬送ベルト216の表面を帯電させ、給紙機構211から供給された用紙Pを、転写搬送ベルト216上に確実に吸着させた状態にする。従って用紙Pは、第1の画像形成ステーションPaから第4の画像形成ステーションPdの間をずれることなく搬送される。
【0063】
一方、第4の画像ステーションPdと定着装置217との間で駆動ローラ214のほぼ真上部には、除電器229が設けられている。この除電器229には搬送ベルト216に静電吸着されている用紙Pを転写搬送ベルト216から分離するための交流電流が印加されている。
【0064】
上記構成の複写機本体1においては、用紙Pとしてカットシート状の紙が使用される。該用紙Pは、給紙カセットから送り出され、給紙機構211の給紙搬送経路のガイド内に供給される。供給された用紙Pの先端部分は図示しないセンサにて検知され、このセンサから出力される検知信号に基づき、一対のレジストローラ212により用紙Pの供給は一旦停止される。
【0065】
そして、用紙Pは各画像ステーションPa〜Pdとタイミングをあわせて、図2に示す矢印Z方向に回転している転写搬送ベルト216上に送られる。このとき転写搬送ベルト216には前述したように吸着用帯電器228により所定の帯電が施されているので、用紙Pは各画像ステーションPa〜Pdを通過する間、安定して搬送供給される。各画像ステーションPa〜Pdにおいては、各色のトナー像がそれぞれ形成され、転写搬送ベルト216により静電吸着されて搬送される用紙Pの支持面上で重ね合わされる。第4の画像ステーションPdによる画像の転写が完了すると、用紙Pは、その先端部分から順次、除電器229により転写搬送ベルト216上から剥離され、定着装置217へと導かれる。最後に、トナー画像が定着された用紙Pは、図示しない用紙排出口から排紙トレイ220上へと排出される。
【0066】
(2)レーザービームの走査位置調整方法の検討
次に、各感光体ドラム222a〜222dを走査露光する走査光としてのレーザビームの走査位置を調整するために、どのような調整方法を取るべきかについて説明する。なお、以下に説明するレーザビームの走査位置の調整方法は、主に感光体ドラム222a〜222dの中心線方向に対するレーザビームの走査方向の傾きを調整するためのものである。
【0067】
単一のポリゴンミラー240により複数のレーザビームを走査させる上記構成のレーザビームスキャナユニット227において、各レーザビームの走査位置を調整するためには、ポリゴンミラー240と感光体ドラム222a〜222dとの間に設けられたミラーの位置を調整する。上記構成のデジタルカラー複写機では、曲面ミラーとしてのシリンダーミラー245a・245b・245c・245dが、分離された後の各レーザビームごとに設けられている。そこで、シリンダーミラー245a〜245dの位置を調整することによりレーザビームの走査位置を調整することができる。
【0068】
上記のシリンダーミラー245a〜245dの位置の調整方法について説明する。なお、以下の説明においては、各シリンダーミラー245a・245b・245c・245dを区別しない場合には、シリンダーミラー245と記して説明する。また、感光体ドラム222等もこれに準じて記す。
【0069】
まず、シリンダーミラー245の位置の調整により、レーザビームの走査方向の傾きを調整するためには、図2に示すシリンダーミラー245を直線的な方向に移動させることが好ましい。直線的移動であれば、その移動のための機構を比較的簡素な構成により実現することができるとともに、簡素な構成の機構においても高精度な移動が可能であるためである。したがって、本実施の形態では、シリンダーミラー245を直線的に移動させるものとする。
【0070】
ここで、シリンダーミラー245を直線的に移動させる方法としては、例えば図3に示すようなシリンダーミラー245を反射面RSに対して垂直方向に直線移動させる方法と、図4に示すように、シリンダーミラー245を反射面RSに対して平行方向に直線移動させる方法が考えられる。なお、図3および図4においては、シリンダーミラー245のミラー移動開始位置E0つまりシリンダーミラー245の移動初期位置を破線で示し、ミラー移動端面E1の位置を実線で示している。また、シリンダーミラー245の反射面RSは曲面となっているので、上記垂直方向および平行方向とは、調整を行った場合に実際にレーザビームが照射する範囲のシリンダーミラー245の反射面RSを平面で近似した場合の、その平面(以下、「近似面」と称す。)に対する方向とする。また、図3に示す垂直方向の調整を以下、「垂直調整」と称するとともに、図4に示す平行方向の調整を以下、「平行調整」と称する。
【0071】
次に、垂直調整および平行調整を行った場合に関して、走査特性の変化を調べたので、結果を表1に示す。
【0072】
【表1】
Figure 0003578982
【0073】
なお、走査特性の変化の調査に際しては、所定の傾きが生じている状態から、垂直調整および平行調整をそれぞれ行って走査傾きを修正した場合における、リニアリティおよび走査の直線性に関して調べた。上記リニアリティとは、感光体ドラム222上での主走査方向のレーザビームの移動における印字位置精度、即ち等ピッチ印字位置精度を示す。
【0074】
レーザビームスキャナユニット227は、fθ光学系により、レーザビームの等角速度運動を等速直線運動に変換する。しかしながら、100%完全な変換は不可能であり、主走査印字ピッチ収差、即ちリニアリティずれが生じる。
【0075】
タンデム型の複写機の場合、色ズレを起こさないためには、4色の間でリニアリティずれが全く同一となる必要がある。
【0076】
また、上記走査線の直線性とは、感光体ドラム222上でのレーザビームの移動の軌跡の直線性を示す。
【0077】
表1から分かるように、上記垂直調整および平行調整の何れにおいても、走査の傾きを補正することは可能であった。また、上記垂直調整および平行調整の何れにおいても、走査光の直線性の変化は見られず、直線性が保たれた。ところが、リニアリティに関しては、平行調整ではリニアリティが保たれたが、垂直調整ではリニアリティが変化した。したがって、感光体ドラム222の中心線方向に対するレーザビームの走査方向の傾きを調整するためには、垂直調整よりも平行調整の方が好ましいことが判明した。
【0078】
(3)シリンダーミラーの調整機構
次に、上記の結果を踏まえた本実施の形態のシリンダーミラーの調整機構を、図1、図2及び図5ないし図7に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、レーザビームスキャナユニット227をデジタルカラー複写機に搭載する前に第1の調整手段にて粗調整を行い、その後、レーザビームスキャナユニット227をデジタルカラー複写機に搭載し後に第2の調整手段にて微調整ができるようになっている。すなわち、図1に示すように、本実施の形態の調整手段としてのシリンダーミラー調整部10は、デジタルカラー複写機の本体に固定された光走査装置としてのレーザビームスキャナユニット227のフレーム12に支持されている。
【0079】
上記のシリンダーミラー調整部10は、第1プレート14、第2プレ−ト15、上記第1プレート14に形成された第1プレートガイド穴16・16、上記第2プレ−ト15に形成された第2プレートガイド穴17・17、第1バネ18及び第2バネ19、ミラーキャップ22、セットビス24、及び六角軸25を備えている。
【0080】
上記の第1プレート14、第2プレ−ト15、上記第1プレート14に形成された第1プレートガイド穴16・16、上記第2プレ−ト15に形成された第2プレートガイド穴17・17は、本発明の第1の調整手段としての機能を有する一方、第2プレ−ト15に形成された後述する第2プレ−ト開口部15b、セットビス24及び六角軸25は、本発明の第2の調整手段としての機能を有している。
【0081】
以下、上記の第1の調整手段について詳述する一方、第2の調整手段については後に詳細に説明する。
【0082】
上記第1の調整手段を構成する上記の第1プレート14及び第2プレート15はそれぞれ板状体にてなっており、大きな面積の第1プレート14の横にこれよりも小さな面積の第2プレート15が重ねられた構成となっている。
【0083】
上記第1プレートガイド穴16・16は、第1プレート14において、同図に矢印A−B方向として示す前記反射面RSに対して平行方向(以下、単に「平行方向」と称す)の対向する端部にそれぞれ設けられている。これら第1プレートガイド穴16・16は、何れも長穴に形成されており、同図に矢印E−F方向として示す反射面RSに対して垂直方向(以下、単に「垂直方向」と称す)に平行に穿設されている。また、この第1プレートガイド穴16・16には、固定ネジ16a・16aが設けられるようになっており、これら固定ネジ16a・16aは、第1プレートガイド穴16・16を貫通してフレーム12に対して螺合することにより第1プレート14を挟持固定できるようになっている。
【0084】
これにより、第1プレートガイド穴16・16を固定ネジ16a・16aに沿わせて移動させることにより、第1プレート14をフレーム12に対し垂直方向に移動させて位置を調整することができる。そして、垂直方向の調整終了後、固定ネジ16a・16aにより、第1プレート14はフレ−ム12に対して固定できるようになっている。
【0085】
ここで、上記第1プレート14には、矢印A−B方向に平行に長穴となる調整穴14aが設けられているとともに、この調整穴14aの横側におけるフレーム12の位置には、調整穴14aよりも小さい面積の丸穴12aが穿設されている。
【0086】
したがって、上記の第1プレート14を垂直方向に移動するときには、例えば、偏心した外周を有する柱状部を有し、かつ丸穴12aに嵌合する先端部を有する図示しないプレート位置調整用専用工具を用いて調整穴14aに挿入して調整することができる。すなわち、プレート位置調整用専用工具を用いて第1プレート14の位置調整を行うには、上記プレート位置調整用専用工具の先端部を丸穴12aに嵌め込んで回転させる。これにより、プレート位置調整用専用工具の柱状部が、先端部を軸として回転するので、調整穴14aを回転移動させる。この調整穴14aの回転移動に伴い、第1プレート14は直角方向に直線的に移動する。従って、第1プレート14を、固定ネジ16aによりフレーム12に対して固定した後においても、固定ネジ16aを少し緩めることにより、第1プレート14の位置を微量に直角方向に移動させることができる。
【0087】
一方、第2プレ−ト15にも、同様に、平行方向の対向端部に第2プレートガイド穴17・17が穿設されている。そして、この第2プレートガイド穴17・17には、この第2プレートガイド穴17・17を貫通してフレーム12に対して螺合することにより第2プレート15を挟持固定する固定ネジ17a・17aが設けられている。
【0088】
上記第2プレートガイド穴17・17は、平行調整の方向に長く形成された穴として穿設されている。したがって、第2プレートガイド穴17・17を固定ネジ17a・17aに沿わせて移動させることにより、第2プレート15をフレーム12に対して平行方向に移動させて位置を調整することができるようになっている。また、平行方向の調整後、固定ネジ17a・17aにより、第2プレート15はフレ−ム12に対して固定できるようになっている。
【0089】
そして、第2プレ−ト15においても、前記プレート位置調整用専用工具を用いることによってこの第2プレ−ト15を調整するために、直角方向の長穴に形成された調整穴15aが穿設されているとともに、この調整穴15aの下側の第1プレート14の位置には、調整穴15aよりも小さい面積の丸穴12bが同様に設けられている。
【0090】
したがって、上記プレート位置調整用専用工具を用いることにより、プレート位置調整用専用工具の先端部を丸穴12bに嵌め込んで回転させ、調整穴15aを回転移動させて、第2プレート15を平行方向に直線移動させることができる。従って、第2プレート15を、固定ネジ17aによりフレーム12に対して固定した後においても、固定ネジ17aを少し緩めて第2プレート15の位置を微量に平行移動させることができる。
【0091】
なお、上記の第1プレート14の垂直方向の調整及び第2プレ−ト15の平行方向の調整は、レーザビームスキャナユニット227をデジタルカラー複写機に設置する前に行う粗調整であり、レーザビームの結像スポットの状態および位置を確認しながら、第1プレート14及び第2プレート15によりシリンダーミラー245を移動させて垂直調整及び平行調整を行うことができる。また、このとき、後述する第2プレ−ト開口部15bにおいて、シリンダーミラー245をほぼ中央に配置した状態で調整を行うことが好ましい。これにより、レーザビームスキャナユニット227をデジタルカラー複写機に設置してから行う感光体ドラム222との位置調整において、シリンダーミラー245の平行方向の移動可能範囲を平行方向の両側に均等に振り分けることができる。
【0092】
次に、レーザビームスキャナユニット227をデジタルカラー複写機に搭載した後に行う微調整のための構成及び機能、すなわち平行方向の微調整を行うための第2の調整手段の機構について詳細に説明する。
【0093】
図1に示すように、第2プレート15には、第2プレ−ト開口部15bが形成されている。この第2プレ−ト開口部15bは、シリンダーミラー245のフレーム12側の端部において、該シリンダーミラー245の背面BSに当接する当たり面TSを備えている。以下、シリンダーミラーの背面BSにおいて当たり面TSに当接する部分を、特に基準面SSとする。
【0094】
上記基準面SSが当たり面TSに当接するようにシリンダーミラー245を挿入することによって、保持部材としての第2プレ−ト15の第2プレ−ト開口部15bによりシリンダーミラー245を保持することができる。
【0095】
上記第2プレ−ト開口部15bは、シリンダーミラー245の垂直方向の側面つまり矢印A−B方向の両端縁部と間隙15c・15cを隔するように形成される。したがって、シリンダーミラー245の基準面SSと第2プレ−ト開口部15bの当たり面TSとを当接させながら、シリンダーミラー245を第2のプレート15に対して平行方向に移動させることができる。即ち、第2のプレート15をフレーム12及び第1のプレート14に固定した後においても、シリンダーミラー245のみを平行方向に移動させることができる。
【0096】
また、第2プレート15には、シリンダーミラー245の平行方向に、即ち図1に示す矢印A−B方向に中心軸を有する雌ねじ部15dが形成されている。この雌ねじ部15dは、上記第2プレ−ト開口部15bに臨んでいる。この雌ねじ部15dにはセットビス24が螺合されており、さらに、このセットビス24は、シリンダーミラー245の垂直方向の側面に当接するようになっている。
【0097】
したがって、セットビス24を雌ねじ部15dに対し螺合回転させることによって、セットビス24が雌ねじ部15dに対して平行方向に進退移動するので、シリンダーミラー245を平行方向、即ち図1に示す矢印C−D方向へ移動させることができる。なお、セットビス24は、市販の虫ビス、六角穴付き止めねじ等のねじを使用することができる。
【0098】
また、セットビス24に設けられた六角穴24aには、直線状の軸である六角軸25が嵌合されている。この六角軸25は、ネジの緩み止めに使用される接着剤等によって六角穴に接着されている。
【0099】
ここで、六角軸25は、図5に示すように、レーザビームスキャナユニット227の上部まで延びていることが好ましい。より好ましくは、レーザビームスキャナユニット227に対して感光体ドラム222が位置する方向と異なる方向まで六角軸25が延びていることが好ましい。これによって、レーザビームスキャナユニット227の上側からシリンダーミラー245を調整することができる。
【0100】
次に、図1に示すシリンダーミラー245における第2プレ−ト開口部15bから側方に突き出た部分には、図6に示すように、樹脂等の弾性を有する部材からなるミラーキャップ22が嵌め込まれている。該ミラ−キャップ22は、シリンダ−ミラー245に接着剤により固定されている。さらに、ミラーキャップ22は、取付け部としてのキャップ側バネ取付部26を有している。
【0101】
上記キャップ側バネ取付部26は、図7に示すように、セットビス24の移動方向の延長線上、かつ、シリンダーミラー245の断面のほぼ中央に相当する位置に設けられている。また、キャップ側バネ取付部26には、第1バネ18及び第2バネ19の一端が取り付けられている。また、第1・第2バネ18・19の他端は、図1に示すように、第2プレート15に設けられた第1・第2バネ取付部20・21に取り付けられている。
【0102】
ここで、図7に示すように、第2バネ19は、キャップ側バネ取付部26に対してほぼ垂直方向、即ち、シリンダーミラー245の略中心位置から当たり面TSに対して略垂直な方向に設けられることが好ましい。これにより、シリンダーミラー245の背面側に引張り力を働かせることができるとともに、シリンダーミラー245の基準面SSと上記開口部の当たり面TSとを確実に当接させることができる。
【0103】
また、第1バネ18は、キャップ側バネ取付部26に対してほぼ平行方向、即ち、シリンダーミラー245の略中心とセットビス24のシリンダーミラーとの接触点と、シリンダーミラーの略中心とを結ぶ直線よりも、上記開口部の当たり面TS側にずれた方向に設けられることが好ましい。これにより、ミラーキャップ22をセットビス24側に引張り力を働かせ、セットビス24に当接させることができる。従って、セットビス24の移動に応じてシリンダーミラー245を移動させることができる。
【0104】
なお、第1バネ18の引張り力の方向は、平行方向からやや当たり面TS側に傾くようにセットされることが好ましい。これにより、図7に示すように、シリンダーミラー245の浮き上がりを防止し、基準面SSと当たり面TSとの当接をより確実にすることができる。
【0105】
また、第1・第2バネ取付部、およびキャップ側バネ取付部26は円柱状であることが好ましい。また、第1・第2バネ18・19における第1・第2バネ取付部18a・19a、およびキャップ側バネ取付部26に掛かるフック部18b・19bは円弧状であることが好ましい。これにより、シリンダーミラー245の位置を調整する際に第1・第2バネ18・19の方向が変化したとしても、各部に不要なモーメント等が働くことを防止することができる。
【0106】
上記構成の第2の調整手段としての第2プレ−ト15と、第2プレートの開口部15bと、セットビス24と、六角軸25とによって、図5に示すようにレーザビームスキャナユニット227をデジタルカラー複写機に搭載した後においても、レーザビームスキャナユニット227の上部から六角軸25を回転させることによりセットビス24を回転させ、シリンダミラー245の位置を平行方向に移動させることが可能となる。このようにして、レーザビームスキャナユニット227をデジタルカラー複写機に搭載した後に行う微調整を終了することができる。
【0107】
以上のように、シリンダーミラー調整部10によりシリンダーミラー245の位置を調整することで、各感光体ドラム222の中心線方向に対するレーザビームの走査方向の傾きを、第1の調整手段による粗調整と第2の調整手段による微調整に分けて調整できる。従って、レーザビームの走査方向の傾きに起因する画像の傾きを、シリンダーミラー245の位置を調整することによりレーザビームスキャナユニット227をデジタルカラー複写機に搭載する前後において、容易且つ正確に調整できる。
【0108】
実際に画像を調整する際には、各感光体ドラム222により形成された画像を含む所定のテストパターンを実際にプリントアウトし、プリントアウトしたものを見て傾きを調整すればよい。
【0109】
なお、六角軸25を回転させる際には、六角穴を有する専用工具を六角軸25に嵌め込んで、その専用工具により六角軸25を回転させることが好ましい。これにより、調整時以外には専用工具を外しておくことで、メンテナンス時等に誤って六角軸25が回転されることを防止することができる。
【0110】
また、調整時以外には、図5に示すように六角軸25の上部に、例えば樹脂やゴム等の弾性を有する材料からなるブッシュ25bを取付けておくことが好ましい。これにより、六角軸25とレーザビームスキャナユニット227との隙間からゴミが侵入することを防止することをできる。
【0111】
このように、本実施の形態のデジタルカラー複写機のレーザビームスキャナユニット227では、レーザビームスキャナユニット227をデジタルカラー複写機に搭載する前には、第1プレート14、第2プレ−ト15、第1プレートガイド穴16・16、第2プレートガイド穴17・17によってシリンダーミラー245の位置が近似平面と略垂直方向に直線移動することにより、シリンダーミラー245により反射された走査光の走査位置が感光体ドラム222上において移動する。そして、レーザビームスキャナユニット227をデジタルカラー複写機に搭載した後に、第2プレ−ト開口部15b、セットビス24及び六角軸25によってシリンダーミラー245の位置を上記近似平面と略平行方向に直線移動させることにより、シリンダーミラー245により反射された走査光の走査位置が感光体ドラム222上において移動する。
【0112】
よって、レーザビームスキャナユニット227を搭載する前には、第1プレート14、第2プレ−ト15、第1プレートガイド穴16・16、第2プレートガイド穴17・17によって、感光体ドラム222上における走査光の位置を確認しながらシリンダーミラー245の位置の調整を行い、良好な画質が得られるよう走査光の位置の粗調整をすることができる。さらに、レーザビームスキャナユニット227をデジタルカラー複写機に搭載することにより感光体ドラム222上で生じた走査光の位置のズレを、第2プレ−ト開口部15b、セットビス24及び六角軸25によって曲面ミラーの位置を移動させ微調整することができる。
【0113】
特に、第2プレ−ト開口部15b、セットビス24及び六角軸25によるシリンダーミラー245の位置の移動方向は、シリンダーミラー245の反射平面の近似平面と略平行方向であるため、走査光の走査特性に与える影響を極力抑えて走査光の位置のズレの調整を行うことができる。また、第2プレ−ト開口部15b、セットビス24及び六角軸25による調整においては略平行方向のみの移動でシリンダーミラー245の位置の調整を行えばよいので、シリンダーミラー245を多方向にわたって移動させる必要がなく、容易に調整を行うことができる。
【0114】
よって、調整範囲が不足して調整不足になったり、調整に長時間を要し、調整し難いといった問題を解決することができる。
【0115】
また、デジタルカラー複写機に組み込まれた後には、シリンダーミラー245を反射面RSに略平行にのみ直線移動させることにより、走査特性へのパワーは傾きへのパワーを持つが、他の走査特性への影響を殆ど与えることがないので、走査特性に特性に悪影響を与えることなく、走査線の傾きを調整することができる。
【0116】
この結果、レーザビームスキャナユニット227をデジタルカラー複写機に搭載した後に、走査特性に対する影響を極力抑えて走査光の走査位置を簡易且つ迅速に調整し得るデジタルカラー複写機のレーザビームスキャナユニット227を提供することができる。
【0117】
また、本実施の形態のデジタルカラー複写機のレーザビームスキャナユニット227では、第2プレ−ト開口部15bの当たり面TSに沿わせてシリンダーミラー245の基準面SSをスライドさせることにより、シリンダーミラー245を反射面RSの略平行方向に確実に直線移動させることができる。よって、走査光の走査位置をより正確に調整することが可能となる。
【0118】
さらに、本実施の形態のデジタルカラー複写機のレーザビームスキャナユニット227では、螺合回転によりセットビス24が略平行方向に進退動することに伴い、シリンダーミラー245が反射面RSの略平行方向に直線移動する。従って、セットビス24の螺合回転量によりシリンダーミラー245の略平行方向への移動量を調整できるので、的確且つ微量の走査光の位置調整が可能となる。
【0119】
さらに、本実施の形態のデジタルカラー複写機のレーザビームスキャナユニット227では、シリンダーミラー245は第1バネ18により常にセットビス24に向かって付勢されており、セットビス24がより確実にシリンダーミラー245に当接する。従って、シリンダーミラー245がセットビス24に対して浮き上がることを防止し、シリンダーミラー245をセットビス24の移動量に応じて正確に移動させることができる。
【0120】
さらに、本実施の形態のデジタルカラー複写機のレーザビームスキャナユニット227では、第2バネ19が、シリンダーミラー245を当たり面TSの方向へ付勢する。よって、シリンダーミラー245が略平行方向へ確実に直線移動する。
【0121】
さらに、本実施の形態のデジタルカラー複写機のレーザビームスキャナユニット227では、第1バネ18及び第2バネ19によりシリンダーミラー245に与えられる付勢力は、ミラーキャップ22を介してシリンダーミラー245に与えられる。従って、ミラーキャップ22が第1・第2バネ18・19の付勢力のクッションとしての役割をするので、付勢力によりシリンダーミラー245が破損することを防止することができる。
【0122】
さらに、本実施の形態のデジタルカラー複写機のレーザビームスキャナユニット227では、レーザビームスキャナユニット227の外部からセットビス24を螺合回転させ、容易にシリンダーミラー245の位置を調整して走査光の走査位置を調整することができる。また、市販されている低価格で量産品のネジをセットビス24として使用することができるので、デジタルカラー複写機全体の低価格化を実現することができる。
【0123】
さらに、本実施の形態のデジタルカラー複写機のレーザビームスキャナユニット227では、各シリンダーミラー245の位置を調整することにより、複数の被走査物に対する走査光の位置を調整することができる。
【0124】
さらに、本実施の形態の画像形成装置の光走査装置は、第1弾性部材による付勢方向は、ネジ部材の曲面ミラーへの接触点と上記曲面ミラーの略中心とをむすぶ直線よりも保持部材の当たり面側にずれた方向である。
【0125】
それゆえ、第1弾性部材の付勢力に対して反対向きの力が働くことなく、ネジ部材に対して曲面ミラーを付勢することができる。従って、曲面ミラーを保持部材の当たり面に圧接した状態を維持することができ、より正確に曲面ミラーの位置をネジ部材により調整することが可能となる。
【0126】
さらに、本実施の形態の画像形成装置の光走査装置は、第1弾性部材が引張バネである。
【0127】
それゆえ、曲面ミラーの位置がネジ部材の方向から異なった位置に移動しても、引張バネが収縮して曲面ミラーを再びネジ部材の方向へ付勢する。従って、常に安定した状態で、第1弾性部材の付勢力を曲面ミラーに与えることが可能となる。
【0128】
さらに、本実施の形態の画像形成装置の光走査装置は、第2弾性部材による付勢方向が、曲面ミラーの略中心位置から保持部材の当たり面に対して略垂直な方向である。
【0129】
それゆえ、曲面ミラーは第2弾性部材により常に保持部材の当たり面に向かって付勢されている。従って、曲面ミラーを保持部材から浮き上がることを防止して、曲面ミラーの反射面と略平行方向に安定して直線移動させることができる。
【0130】
また、曲面ミラーと当たり面との広い接触面積に対して安定かつ効率的に付勢力を与えることができる。
【0131】
さらに、本実施の形態の画像形成装置の光走査装置は、第2弾性部材が、引張バネである。
【0132】
それゆえ、曲面ミラーの位置が保持部材の当たり面への方向から異なった位置に移動しても、引張バネが収縮して曲面ミラーは再び当たり面の方向へ付勢される。従って、常に安定した状態で、第2弾性部材の付勢力を曲面ミラーに与えることが可能となる。
【0133】
さらに、本実施の形態の画像形成装置の光走査装置は、第1弾性部材及び第2弾性部材は各々の端部にフック部を有する一方、ミラーキャップは、曲面ミラーの略中央位置に上記第1弾性部材および上記第2弾性部材の上記フック部を取り付ける取り付け部を有するとともに、上記取り付け部は上記フック部に沿う曲面形状に形成されている。
【0134】
それゆえ、第1弾性部材及び第2弾性部材による付勢力が同時に曲面ミラーに与えられる。よって、曲面ミラーを上記ネジ部材の方向と上記当たり面との両方向へ付勢でき、略平行方向へ確実に移動させることができる。
【0135】
さらに、本実施の形態の画像形成装置の光走査装置は、弾性部材のフック部が円形である。
【0136】
それゆえ、曲面ミラーの移動に伴って、弾性部材のフック部がスムーズに回転できる。よって、常に安定して弾性部材の付勢力を曲面ミラーに与えることができる。
【0137】
さらに、本実施の形態の画像形成装置の光走査装置は、ネジ部材は六角穴を有するネジであるととも、軸部材は上記ネジ部材の六角穴に嵌合する六角軸である。
【0138】
それゆえ、安価に市販されている六角穴を有するネジをネジ部材として使用することができるとともに、軸部材を容易にネジ部材の六角穴に嵌合させて、確実にネジ部材を螺合回転させることができる。また、市販の六角レンチ等の工具を使用して容易にネジ部材の螺合回転量を調整して走査光の走査位置を調整することが可能となる。
【0139】
さらに、本実施の形態の画像形成装置の光走査装置は、ネジ部材と軸部材とが接着剤により接合されている。
【0140】
それゆえ、ネジ部材と軸部材とが確実に嵌合する。よって、振動等によりネジ部材と軸部材とが外れ、走査光の位置が調整不可能になるということを防止することができる。
【0141】
さらに、本実施の形態の画像形成装置の光走査装置は、軸部材の露出位置は、光走査装置に対して被走査物が位置する方向とは異なる方向である。
【0142】
それゆえ、調整用の工具によって、軸部材の調整作業を行うスペースを確保でき、光走査装置のメンテナンス性が向上する。
【0143】
さらに、本実施の形態の画像形成装置の光走査装置は、軸部材の露出位置は、光走査装置を画像形成装置に組み込んだ場合に上記光走査装置の上側となる位置である。
【0144】
それゆえ、本体装置の上部の軸部材の露出部分から、容易に軸部材を介してネジ部材の螺合回転量を調整することができる。
【0145】
さらに、本実施の形態の画像形成装置の光走査装置は、軸部材の露出部分を着脱可能にシールするブッシュを備えている。
【0146】
それゆえ、軸部材の露出部分からユーザが誤って調整ネジに触れないようにできるばかりでなく、露出部分の隙間からゴミ等が光走査装置内部に入り込むことを防止できる。
【0147】
さらに、本実施の形態の画像形成装置の光走査装置は、調整手段が曲面ミラーの少なくとも片側に設けられている。
【0148】
それゆえ、調整手段を曲面ミラーの片側に設けるだけでも、充分な調整能力があるとともに、調整手段に必要とされるコストを低減することが可能となる。
【0149】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置の光走査装置は、以上のように、調整手段は、上記曲面ミラーの反射面において上記走査光が入射し得る部分の近似平面と略垂直方向に上記曲面ミラーを直線移動させて、該曲面ミラー位置の粗調整を行う第1の調整手段と、上記第1の調整手段により調整が終了した後に、上記略平行方向のみに上記曲面ミラーを直線移動させて、該曲面ミラー位置の微調整を行う第2の調整手段とを備えているものである。
【0150】
それゆえ、光走査装置を画像形成装置に搭載した後に、走査特性に対する影響を極力抑えて走査光の走査位置を簡易且つ迅速に調整し得る画像形成装置の光走査装置を提供することができるという効果を奏する。
【0151】
また、本発明の画像形成装置の光走査装置は、以上のように、第2の調整手段は、曲面ミラーを反射面に略平行方向に移動自在に保持する保持部材を有するとともに、曲面ミラーには該曲面ミラーを反射面に略平行方向にスライドさせるための該スライド方向に平行な基準面が形成されている一方、上記保持部材には、この基準面を上記略平行方向に沿ってスライドさせる当たり面が形成されているものである。
【0152】
それゆえ、保持部材の当たり面に沿わせて曲面ミラーの基準面をスライドさせることにより、曲面ミラーを反射面の略平行方向に確実に直線移動させることができる。よって、走査光の走査位置をより正確に調整することが可能となるという効果を奏する。
【0153】
さらに、本発明の画像形成装置の光走査装置は、以上のように、第2の調整手段が、螺合回転により曲面ミラーを反射面に略平行方向に直線移動させるネジ部材を備えているものである。
【0154】
それゆえ、ネジ部材の螺合回転量により曲面ミラーの略平行方向への移動量を調整でき、的確且つ微量の走査光の位置調整が可能となるという効果を奏する。
【0155】
さらに、本発明の画像形成装置の光走査装置は、以上のように、曲面ミラーをネジ部材の軸方向に引張り力を与えるべく付勢する第1弾性部材を備えているものである。
【0156】
それゆえ、ネジ部材がより確実に曲面ミラーに当接し、曲面ミラーがネジ部材に対して浮き上がることを防止し、曲面ミラーをネジ部材の移動量に応じて正確に移動させることが可能となるという効果を奏する。
【0157】
また、本発明の画像形成装置の光走査装置は、以上のように、曲面ミラーを保持部材の当たり面に向かって付勢する第2弾性部材を備えているものである。
【0158】
それゆえ、第2弾性部材が、曲面ミラーを保持部材の当たり面の方向へ付勢し、曲面ミラーが略平行方向へ確実に直線移動することが可能になるという効果を奏する。
【0159】
また、本発明の画像形成装置の光走査装置は、以上のように、曲面ミラーの側端部にはこの側端部に嵌合するミラーキャップが被せられているとともに、第1弾性部材及び第2弾性部材は上記ミラーキャップに取り付けられているものである。
【0160】
それゆえ、ミラーキャップが第1・第2弾性部材の付勢力のクッションとしての役割をするので、弾性部材の付勢力により曲面ミラーが破損することを防止することが可能であるという効果を奏する。
【0161】
さらに、本発明の画像形成装置の光走査装置は、以上のように、ネジ部材が、光走査装置の外部に露出する位置まで軸部材にて延長されているものである。
【0162】
それゆえ、光走査装置の外部からネジ部材を螺合回転させ、走査光の走査位置を調整することができ、市販されている低価格で量産品のネジをネジ部材として使用することができ、光装置全体の低価格化を実現することができるという効果を奏する。
【0163】
さらに、本発明の画像形成装置の光走査装置は、以上のように、光走査手段からの走査光を曲面ミラーに導く光偏向手段が設けられているとともに、この光偏向手段は、複数の走査光を互いに異なる方向に設けられた各曲面ミラーに導いて複数の被走査物を走査露光するものである。
【0164】
それゆえ、各曲面ミラーの位置を調整することにより、複数の被走査物に対する走査光の位置を調整することができるという効果を奏する。
【0165】
さらに、本発明の画像形成装置は、以上のように、上記いずれかの発明の画像形成装置の光走査装置を備えているものである。
【0166】
それゆえ、光走査装置を画像形成装置に搭載した後において生じる走査光の位置のズレを、第2の調整手段を用いてミラー位置を略平行方向へ移動させて微調整することにより、走査特性への影響を極力抑えて容易に調整し、良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における画像形成装置の光走査装置の実施の一形態を示す構成図である。
【図2】上記光走査装置を用いるデジタルカラー複写機を示す概略構成図である。
【図3】上記デジタルカラー複写機におけるシリンダーミラーを垂直方向に移動させて調整を行う状態を示す説明図である。
【図4】上記デジタルカラー複写機におけるシリンダーミラーを平行方向に移動させて調整を行う状態を示す説明図である。
【図5】上記光走査装置をポリゴンミラーとともに示す構成図である。
【図6】上記光走査装置におけるシリンダーミラーの部分斜視図である。
【図7】上記光走査装置におけるシリンダーミラー、第1バネ、第2弾性バネ、セットビス、六角軸、感光体ドラムを示す構成図である。
【符号の説明】
1 複写機本体(画像形成装置)
10 シリンダーミラー調整部(調整手段)
14 第1プレート(第1の調整手段)
15 第2プレート(第1の調整手段、第2の調整手段、保持部材)
15b 第2プレート開口部(第2の調整手段、保持部材)
16 第1プレートガイド穴(第1の調整手段)
17 第2プレートガイド穴(第1の調整手段)
18 第1バネ(第1弾性部材)
19 第2バネ(第2弾性部材)
22 ミラーキャップ
24 セットビス(第2の調整手段、ネジ部材)
25 六角軸(第2の調整手段、軸部材)
26 キャップ側バネ取付部222 感光体ドラム(被走査物)
227 レーザスキャナユニット(光走査装置)
240 ポリゴンミラー(光偏向手段)
245 シリンダーミラー(曲面ミラー)
BS 背面
RS 反射面
SS 基準面
TS 当たり面

Claims (8)

  1. 画像データに応じて変調されたレーザビームを発するレーザ素子と、
    上記レーザ素子からのレーザビームを主走査方向に偏向させるための光偏向手段と、
    曲面ミラーを含み、上記光偏向手段により偏向されたレーザビームを被走査物表面に結像させる結像手段と、
    上記曲面ミラーの位置を調整することにより、上記レーザビームの走査位置を調整する調整手段とからなる、画像形成装置の光走査装置において、
    上記調整手段は、
    上記曲面ミラーの反射面において上記レーザビームが入射し得る部分の近似平面と略垂直方向に上記曲面ミラーを直線移動させて、該曲面ミラー位置の粗調整を行う第1の調整手段と、
    上記第1の調整手段により調整が終了した後に、上記近似平面と略平行方向に上記曲面ミラーを直線移動させて、該曲面ミラー位置の微調整を行うとともに、螺合回転により上記曲面ミラーを反射面に略平行方向に直線移動させるネジ部材および上記曲面ミラーを反射面に略平行方向に移動自在に保持する保持部材を有する第2の調整手段とを備えている一方、
    上記曲面ミラーには該曲面ミラーを反射面に略平行方向にスライドさせるための該スライド方向に平行な基準面が形成され、上記保持部材には、この基準面を上記略平行方向に沿ってスライドさせる当たり面が形成されており、
    上記曲面ミラーを上記ネジ部材の軸方向に引張り力を与えるべく付勢し、その付勢方向は、上記ネジ部材の曲面ミラーへの接触点と上記曲面ミラーの略中心とをむすぶ直線よりも上記保持部材の当たり面側にずれた方向となっている第1弾性部材を備え、
    上記曲面ミラーの側端部にはこの側端部に嵌合するミラーキャップが被せられているとともに、上記第1弾性部材は上記ミラーキャップに取り付けられていることを特徴とする画像形成装置の光走査装置。
  2. 画像データに応じて変調されたレーザビームを発するレーザ素子と、
    上記レーザ素子からのレーザビームを主走査方向に偏向させるための光偏向手段と、
    曲面ミラーを含み、上記光偏向手段により偏向されたレーザビームを被走査物表面に結像させる結像手段と、
    上記曲面ミラーの位置を調整することにより、上記レーザビームの走査位置を調整する調整手段とからなる、画像形成装置の光走査装置において、
    上記調整手段は、
    上記曲面ミラーの反射面において上記レーザビームが入射し得る部分の近似平面と略垂直方向に上記曲面ミラーを直線移動させて、該曲面ミラー位置の粗調整を行う第1の調整手段と、
    上記第1の調整手段により調整が終了した後に、上記近似平面と略平行方向に上記曲面ミラーを直線移動させて、該曲面ミラー位置の微調整を行うとともに、螺合回転により上記曲面ミラーを反射面に略平行方向に直線移動させるネジ部材および上記曲面ミラーを反射面に略平行方向に移動自在に保持する保持部材を有する第2の調整手段とを備えている一方、
    上記曲面ミラーには該曲面ミラーを反射面に略平行方向にスライドさせるための該スライド方向に平行な基準面が形成され、上記保持部材には、この基準面を上記略平行方向に沿ってスライドさせる当たり面が形成されており、
    上記曲面ミラーを上記ネジ部材の軸方向に引張り力を与えるべく付勢し、その付勢方向は、上記ネジ部材の曲面ミラーへの接触点と上記曲面ミラーの略中心とをむすぶ直線よりも上記保持部材の当たり面側にずれた方向となっている第1弾性部材と、
    上記曲面ミラーを上記保持部材の当たり面に向かって付勢する第2弾性部材とをさらに備え、
    上記曲面ミラーの側端部にはこの側端部に嵌合するミラーキャップが被せられているとともに、
    上記第2弾性部材は、上記ミラーキャップに取り付けられていることを特徴とする画像形成装置の光走査装置。
  3. 画像データに応じて変調されたレーザビームを発するレーザ素子と、
    上記レーザ素子からのレーザビームを主走査方向に偏向させるための光偏向手段と、
    曲面ミラーを含み、上記光偏向手段により偏向されたレーザビームを被走査物表面に結像させる結像手段と
    上記レーザ素子と上記光偏向手段と上記結像手段とを内蔵するフレームと、
    上記フレームに支持され、上記曲面ミラーの位置を調整することにより、上記レーザビームの走査位置を調整する調整手段とを備える画像形成装置の光走査装置において、
    上記調整手段は、
    上記曲面ミラーの反射面において上記レーザビームが入射し得る部分の近似平面と略垂直方向に上記曲面ミラーを直線移動させて、該曲面ミラー位置の粗調整を行う第1の調整手段と、
    上記第1の調整手段により調整が終了した後に、上記近似平面と略平行方向に上記曲面ミラーを直線移動させて、該曲面ミラー位置の微調整を行うとともに、螺合回転により曲面ミラーを反射面に略平行方向に直線移動させるネジ部材を有する第2の調整手段とを備えている一方、
    上記ネジ部材は、上記フレームの外部に露出する位置まで軸部材にて延長されていることを特徴とする画像形成装置の光走査装置。
  4. 第2の調整手段は、曲面ミラーを反射面に略平行方向に移動自在に保持する保持部材を有するとともに、
    曲面ミラーには該曲面ミラーを反射面に略平行方向にスライドさせるための該スライド方向に平行な基準面が形成されている一方、上記保持部材には、この基準面を上記略平行方向に沿ってスライドさせる当たり面が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置の光走査装置。
  5. 上記軸部材の露出位置は、光走査装置に対して被走査物が位置する方向とは異なる方向となっていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置の光走査装置。
  6. 上記軸部材の露出位置は、光走査装置を画像形成装置に組み込んだ場合に該光走査装置の上側となる位置となっていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置の光走査装置。
  7. 上記光偏向手段は、複数のレーザビームを互いに異なる方向に設けられた各曲面ミラーに導いて複数の被走査物を走査露光することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成装置の光走査装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置の光走査装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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