JP2000137424A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000137424A
JP2000137424A JP10312214A JP31221498A JP2000137424A JP 2000137424 A JP2000137424 A JP 2000137424A JP 10312214 A JP10312214 A JP 10312214A JP 31221498 A JP31221498 A JP 31221498A JP 2000137424 A JP2000137424 A JP 2000137424A
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image forming
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image carrier
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Kyosuke Ko
京介 高
Kazunobu Takahashi
一伸 高橋
Hidekazu Sakagami
英和 坂上
Nobuo Manabe
申生 真鍋
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 並列配置された各記録部における周期的な駆
動変動に対応して1つのカラー画像として忠実に再現す
ると共に、装置自身の大きさもコンパクトに抑えて、オ
フィス環境での設置面積を極力抑えることのできるよう
にする。 【解決手段】 ブラックの感光体ドラム222aを基準
とすると、その隣のシアンの感光体ドラム222bの位
相は、約60度進んでいる。同様に、マゼンタの感光体
ドラム222cの位相は120度、イエローの感光体ド
ラム222dの位相は180度進んでいる。各感光体ド
ラムにおける駆動ムラの位相をずらすことで、位相をず
らせた分、各画像形成ステーションに対応した転写位置
A−A間の距離を、感光体ドラムの周囲長より縮めて
も、各感光体ドラム間の駆動ムラを転写位置Aを通過す
る転写材に対して同一とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、並列配置された各
記録部の像担持体(感光体ドラム)上にそれぞれ異なる
色材で画像を形成すると共に、この各記録部の像担持体
上に形成された画像を順次重ね合わせて1つのカラー画
像として記録再現する画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カラー画像をYMCKの画像データとし
て記録部に転送して、各色の色画像毎に再現しながら順
次重ね合わせて、カラー画像として再現するカラー画像
形成装置がある。このようなカラー画像形成装置におい
ては、各色の画像を正確に重ね合わせなければ、カラー
画像を忠実に再現できないといった問題を抱えており、
この問題を如何に解決するかが技術開発の大きな課題と
なっている。
【0003】無数の構成部品からなる画像形成装置にお
いては、各部品毎の部品精度に細かなばらつきがあった
り、またこれらの部品を組み立てていく際の組立精度な
どにより画像形成装置毎にばらつきが発生する。そこ
で、従来より、各色のパターン画像を試験的に形成さ
せ、この各色のパターン画像の位置関係を互いに確認し
て、画像形成位置調整を各色の画像形成部毎に行うレジ
スト調整を実施している。(登録特許2642351号
公報)
【0004】ところが、上記のようなレジスト調整を実
施しても、画像の書込開始位置のずれによる色ずれは補
正できるが、像担持体ドラムを駆動させる駆動ギヤ等の
駆動系の周期的な駆動ムラにて生じる像担持体ドラムに
不規則な速さ変動に起因する色ずれを補正することはで
きない。つまり、このような画像形成装置においては、
従来から各記録部における周期的な駆動ムラが問題とな
っており、この周期的な駆動ムラが各記録部においてそ
れぞれ発生することにより、各色の色材で記録された画
像を順次重ね合わせてカラー画像として再現する際に、
色ずれが発生して忠実なカラー画像として再現できない
といった問題を抱えている。
【0005】そこで、従来のカラー画像形成装置におい
ては、各記録部における像担持体上に形成された画像が
転写位置において転写される場合に、周期的に発生する
駆動ムラの条件が同一となるように、像担持体への画像
書き込み位置から転写位置までの距離(時間)と駆動機
構の駆動変動周期の関係をN倍の関係となるように配置
することが考えられている。(特公平7−31446号
公報、特公平8−14731号公報など)
【0006】図7に、上記の手法が採用された従来のカ
ラー画像形成装置の各画像形成部及び各画像形成部にて
形成された画像を転写する転写材を搬送する転写搬送ベ
ルト周辺の構成を示す。図7において、左から順にブラ
ック、シアン、マゼンタ、イエローの各記録部を構成す
る像担持体ドラム322a,322b,322c,32
2dである。これら像担持体ドラムで形成された各色の
画像は、転写搬送ベルト316の移動に伴って、該転写
搬送ベルト316に支持されて搬送される転写材上に、
像担持体ドラムと転写搬送ベルトとが近接する転写位置
Aにて、ブラックから順に重ねて転写される。ここで、
各像担持体ドラムは、同時に回転が開始されるようにな
っており、各像担持体ドラムは、その回転駆動ムラが同
一位相となるように取り付けられている。
【0007】具体例を挙げると、各像担持体ドラムのシ
ャフトが嵌合される駆動ギヤを、その駆動ムラの周期を
示すある基準(例えば図7のような鍵型の穴)が全て同
じ方向に揃うように取り付けられる。これにより、同時
にスタートすると、各像担持体ドラムが常に同じ駆動ム
ラで回転するようになる。したがって、各像担持体ドラ
ムの転写位置間の各距離L’を、像担持体ドラムの直径
をdとして、 L’=Nπd…(Nは整数) となるように設定する。こうして、並列配置された4つ
の像担持体ドラムの各転写位置における画像の転写工程
においては、転写材上に対して常時同等の駆動ムラ周期
でもって各色の色材で形成された画像が順次重ね合わさ
れることとなり、その結果、駆動ムラを起因とする色ず
れを無くすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、無数の構成部
品からなる画像形成装置においては、各部品毎の部品精
度に細かなばらつきがあったり、またこれらの部品の組
み立てていく際の組立精度などにより画像形成装置毎に
ばらつきが発生する。また、上記従来の構成では、並列
配置された各記録部間の距離関係を周期的な駆動変動に
合わせて配置しなければならないため、この周期的な駆
動変動に合わせて各記録部間の距離を確定していると、
整数Nをたとえ1としても、像担持体ドラムの周囲長に
相当する距離が必ず必要となる。その結果、画像形成装
置自身の大きさが大きくなり、ユーザより望まれる小型
化を図ることができない。特に、上述したように、像担
持体を、Y、M、C、及びBkの4色分備えた画像形成
装置においては、甚だ問題である。
【0009】そこで本発明は、並列配置された各記録部
における周期的な駆動変動に対応して1つのカラー画像
として忠実に再現すると共に、装置自身の大きさもコン
パクトに抑えて、オフィス環境での設置面積を極力抑え
ることのできる画像形成装置を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
駆動される複数の像担持体が並列して配置されており、
各像担持体上に形成された画像を、転写搬送手段により
搬送される転写材上に、各像担持体毎に設定された転写
位置にて順次重ねる画像形成装置である。そして、各転
写位置間の距離が、像担持体の周囲長よりも短く設定さ
れており、かつ、各像担持体は、転写位置を通過する上
記転写材に対して像担持体の周期的な回転駆動ムラが同
一条件となるように、転写位置間の距離を縮めた分、回
転駆動ムラの位相をずらせて回転駆動されていることを
特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の画像形
成装置において、上記像担持体には、像担持体の回転駆
動ムラの周期を特定するための基準マークがそれぞれ設
けられ、さらに該基準マークを基に各像担持体の回転駆
動を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、請求項2記載の画像形
成装置において、上記制御手段は、上記基準マークに基
づいて各像担持体を各々の停止位置に停止させ、同時に
回転を開始することを特徴とする。
【0013】請求項4の発明は、請求項3記載の画像形
成装置において、上記基準マークを検出する検出手段を
それぞれ、各転写位置に対して同じ位置に配設し、上記
制御手段は、1つの像担持体を位置合わせのための基準
とし、該基準像担持体の基準マーク検出後、所定の余裕
時間を経過した地点を該基準像担持体の停止位置として
停止させ、その他の像担持体においては、各検出手段に
て基準マークを検出したタイミングと上記基準像担持体
の基準マークを検出したタイミングとで補正量をそれぞ
れ求め、該補正量を上記の余裕時間に加算した時間経過
後の地点を各像担持体の停止位置として停止させること
を特徴とする。
【0014】請求項5の発明は、請求項3又は4記載の
画像形成装置において、各像担持体毎に、その回転を独
立駆動する独立駆動源が設けられ、各駆動源にステッピ
ングモータが用いられていることを特徴とする。
【0015】請求項6の発明は、請求項3ないし5の何
れかに記載の画像形成装置において、各像担持体の停止
位置を調整する停止位置調整手段が別途設けられている
ことを特徴とする。
【0016】請求項7の発明は、回転駆動される複数の
像担持体が並列して配置されており、各像担持体上に形
成された画像を、転写搬送手段により搬送される転写材
上に、各像担持体毎に設定された転写位置にて順次重ね
る画像形成装置である。そして、各転写位置間の距離
が、像担持体の周囲長よりも短く設定されており、か
つ、各像担持体は、転写位置を通過する上記転写材に対
して像担持体の周期的な回転駆動ムラが同一条件となる
ように、転写位置間の距離を縮めた分、回転駆動ムラの
位相をずらせて駆動停止させていると共に、上記像担持
体の停止位置が変動する要因がある場合に、各像担持体
の停止位置が所定の停止位置状態となるように制御する
制御手段を備えていることを特徴とする。
【0017】請求項8の発明は、請求項7記載の画像形
成装置において、像担持体の停止位置が変動する要因が
ある場合とは、装置の電源投入時であることを特徴とす
る。
【0018】請求項9の発明は、請求項7記載の画像形
成装置において、像担持体の停止位置が変動する要因が
ある場合とは、装置の定期的な点検後であることを特徴
とする。
【0019】請求項10の発明は、請求項7記載の画像
形成装置において、像担持体の停止位置が変動する要因
がある場合とは、装置内における転写材の搬送異常が解
除された時であることを特徴とする。
【0020】請求項11の発明は、請求項7記載の画像
形成装置において、像担持体の停止位置が変動する要因
がある場合とは、転写搬送手段を像担持体表面に対して
離接させた時であることを特徴とする。
【0021】請求項12の発明は、請求項7記載の画像
形成装置において、像担持体の停止位置が変動する要因
がある場合とは、所定回数の画像記録工程を行った時で
あることを特徴とする。
【0022】請求項13の発明は、請求項7記載の画像
形成装置において、複数ある画像形成部の中の少なくと
も1つを用いて画像形成を行う画像形成モードを備えて
いると共に、上記制御手段は、複数ある記録部の中の少
なくとも1つを用いて画像の記録を行った後は、各記録
部における像担持体の停止位置が所定の停止位置状態と
なるように制御することを特徴とする。
【0023】請求項14の発明は、請求項13記載の画
像形成装置において、上記制御手段は、黒色の色材によ
る画像記録を行う記録部による画像の記録を行った後
は、各記録部における像担持体の停止位置が所定の停止
位置状態となるように制御することを特徴とする。
【0024】請求項15の発明は、請求項7記載の画像
形成装置において、上記制御手段は、各像担持体の停止
位置が所定の停止位置状態となるように制御する場合
は、転写搬送手段を各像担持体から退避させた状態で行
うことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る実施の形態
を、図を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に
係る画像形成装置であるデジタルカラー複写機の構成を
示す概略正面断面図である。複写機本体1の上面には、
原稿台111及び操作パネルが設けられ、複写機本体1
の内部に画像読み取り部110および画像形成部210
が設けられた構成である。
【0026】原稿台111の上面には、該原稿台111
に対して開閉可能な状態で支持され、原稿台111面に
対して所定の位置関係をもって両面自動原稿送り装置
(RADF;Recirculating Autom
atic DocumentFeeder)112が装
着されている。さらに、両面自動原稿送り装置112
は、まず、原稿の一方の面が原稿台111の所定位置に
おいて、画像読み取り部110に対向するよう原稿を搬
送し、この一方の面についての画像読み取りが終了した
後に、他方の面が原稿台111の所定位置において、画
像読み取り部110に対向するよう原稿を反転して原稿
台111に向かって搬送するようになっている。そし
て、両面自動原稿送り装置112は、1枚の原稿につい
て両面の画像読み取りが終了した後に、この原稿を排出
し、次の原稿についての両面搬送動作を実行する。以上
の原稿の搬送および表裏反転の動作は、複写機全体の動
作に関連して制御されるものである。
【0027】画像読み取り部110は、両面自動原稿送
り装置112により原稿台111上に搬送されてきた原
稿の画像を読み取るために、原稿台111の下方に配置
されている。画像読み取り部110は該原稿台111の
下面に沿って平行に往復移動する原稿走査体113,1
14と、光学レンズ115と、光電変換素子であるCC
Dラインセンサ116とを有している。
【0028】この原稿走査体113,114は、第1の
走査ユニット113と第2の走査ユニット114とから
構成されている。第1の走査ユニット114は原稿画像
表面を露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所
定の方向に向かって偏向する第1ミラーとを有し、原稿
台111の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の
走査速度で平行に往復移動するものである。第2の走査
ユニット114は、第1の走査ユニット113の第1ミ
ラーにより偏向された原稿からの反射光像をさらに所定
の方向に向かって偏向する第2および第3ミラーとを有
し、第1の走査ユニット113と一定の速度関係を保っ
て平行に往復移動するものである。
【0029】光学レンズ115は、第2の走査ユニット
の第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮
小し、縮小された光像をCCDラインセンサ116上の
所定位置に結像させるものである。CCDラインセンサ
116は、結像された光像を順次光電変換して電気信号
として出力するものである。CCDラインセンサ116
は、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R
(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したラ
インデータを出力することのできる3ラインのカラーC
CDである。このCCDラインセンサ116により電気
信号に変換された原稿画像情報は、さらに、図示しない
画像処理部に転送されて所定の画像データ処理が施され
る。
【0030】次に、画像形成部210の構成、および画
像形成部210に係わる各部の構成について説明する。
画像形成部210の下方には、用紙トレイ内に積載収容
されている用紙(記録媒体)Pを1枚ずつ分離して画像
形成部210に向かって供給する給紙機構211が設け
られている。そして1枚ずつ分離供給された用紙Pは、
画像形成部210の手前に配置された一対のレジストロ
ーラ212によりタイミングが制御されて、画像形成部
210に搬送される。さらに、片面に画像が形成された
用紙Pは、画像形成部210の画像形成にタイミングを
合わせて、画像形成部210に再供給搬送される。
【0031】画像形成部210の下方には、転写搬送ベ
ルト機構213が配置されている。転写搬送ベルト機構
213は、駆動ローラ214と従動ローラ215との間
に略平行に伸びるように張架された転写搬送ベルト21
6に用紙Pを静電吸着させて搬送する構成となってい
る。そして、転写搬送ベルト216の下側に近接して、
パターン画像検出ユニットが設けられている。さらに、
用紙搬送路における転写搬送ベルト機構213の下流側
には、用紙P上に転写形成されたトナー像を用紙P上に
定着させるための定着装置217が配置されている。こ
の定着装置217の一対の定着ローラ間のニップを通過
した用紙Pは、搬送方向切り換えゲート218を経て、
排出ローラ219により複写機本体1の外壁に取り付け
られている排紙トレイ220上に排出される。
【0032】切り換えゲート218は、定着後の用紙P
の搬送経路を、複写機本体1へ用紙Pを排出する経路
と、画像形成部210に向かって用紙Pを再供給する経
路との間で選択的に切り換えるものである。切り換えゲ
ート218により再び画像形成部210に向かって搬送
方向が切り換えられた用紙Pは、スイッチバック搬送経
路221を介して表裏反転された後、画像形成部210
へと再度供給される。
【0033】また、画像形成部210における転写搬送
ベルト216の上方には、転写搬送ベルト216に近接
して、第1の画像形成ステーションPa、第2の画像形
成ステーションPb、第3の画像形成ステーションP
c、および第4の画像形成ステーションPdが、用紙搬
送経路上流側から順に並設されている。
【0034】転写搬送ベルト216は、駆動ローラ21
4によって、図1において矢印Zで示す方向に摩擦駆動
され、前述したように給紙機構211を通じて給送され
る用紙Pを把持し、用紙Pを画像形成ステーションPa
〜Pdへと順次搬送する。各画像ステーションPa〜P
dは、実質的に同一の構成を有している。各画像ステー
ションPa,Pb,Pc,Pdは、図1に示す矢印F方
向に回転駆動される像担持体ドラム222a,222
b,222c,222dをそれぞれ含んでいる。
【0035】各像担持体ドラム222a〜222dの周
辺には、像担持体ドラム222a〜222dをそれぞれ
一様に帯電する帯電器223a,223b,223c,
223dと、像担持体ドラム222a〜222d上に形
成された静電潜像をそれぞれ現像する現像装置224
a,224b,224c,224dと、現像された像担
持体ドラム222a〜222d上のトナー像を用紙Pへ
転写する転写用放電器225a,225b,225c,
225dと、像担持体ドラム222a〜222d上に残
留するトナーを除去するクリーニング装置226a,2
26b,226c,226dとが像担持体ドラム222
a〜222dの回転方向に沿って順次配置されている。
【0036】また、各像担持体ドラム222a〜222
dの上方には、レーザービームスキャナユニット227
a,227b,227c,227dがそれぞれ設けられ
ている。レーザービームスキャナユニット227a〜2
27dは、画像データに応じて変調されたドット光を発
する半導体レーザ素子(図示せず)、半導体レーザ素子
からのレーザービームを主走査方向に偏向させるための
ポリゴンミラー(偏向装置)240と、ポリゴンミラー
240により偏向されたレーザービームを像担持体ドラ
ム222a〜222d表面に結像させるためのfθレン
ズ241やミラー242,243などから構成されてい
る。
【0037】レーザービームスキャナ227aにはカラ
ー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が、レーザ
ービームスキャナ227bにはカラー原稿画像のシアン
色成分像に対応する画素信号が、レーザービームスキャ
ナ227cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対
応する画素信号が、そして、レーザービームスキャナ2
27dにはカラー原稿画像のイエロー色成分像に対応す
る画素信号が、それぞれ入力される。これにより、色変
換された原稿画像情報に対応する静電潜像が、各像担持
体ドラム222a〜222d上に形成される。そして、
現像装置227aには黒色のトナーが、現像装置227
dにはシアン色のトナーが、現像装置227cにはマゼ
ンタ色のトナーが、現像装置227dにはイエロー色の
トナーが、それぞれ収容されており、像担持体ドラム2
22a〜222d上の静電潜像は、これら各色のトナー
により現像される。これにより、画像形成部210にて
色変換された原稿画像情報が各色のトナー像として再現
される。
【0038】また、第1の画像形成ステーションPaと
給紙機構211との間には用紙吸着用(ブラシ)帯電器
228が設けられており、この吸着用帯電器228は転
写搬送ベルト216の表面を帯電させる。そのため、給
紙機構211から供給された用紙Pは、転写搬送ベルト
216上に確実に吸着させた状態で、第1の画像形成ス
テーションPaから第4の画像形成ステーションPdの
間をずれることなく搬送される。一方、第4の画像ステ
ーションPdと定着装置217との間で駆動ローラ21
4のほぼ真上部には除電器(図示せず)が設けられてい
る。この除電器には搬送ベルト216に静電吸着されて
いる用紙Pを転写搬送ベルト216から分離するための
交流電流が印加されている。
【0039】上記構成のデジタルカラー複写機において
は、用紙Pとしてカットシート状の紙が使用される。こ
の用紙Pは、給紙カセットから送り出されて給紙機構2
11の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、その用
紙Pの先端部分がセンサー(図示せず)にて検知され、
このセンサから出力される検知信号に基づいて一対のレ
ジストローラ212により一旦停止される。そして、用
紙Pは各画像ステーションPa〜Pdとタイミングをと
って図1の矢印Z方向に回転している転写搬送ベルト2
16上に送られる。このとき転写搬送ベルト216には
前述したように吸着用帯電器228により所定の帯電が
施されているので、用紙Pは、各画像ステーションPa
〜Pdを通過する間、安定して搬送供給される。
【0040】各画像ステーションPa〜Pdにおいて
は、各色のトナー像が、それぞれ形成され、転写搬送ベ
ルト216により静電吸着されて搬送される用紙Pの支
持面上で重ね合わされる。第4の画像ステーションPd
による画像の転写が完了すると、用紙Pは、その先端部
分から順次、陰電用放電器により転写搬送ベルト216
上から剥離され、定着装置217へと導かれる。最後
に、トナー画像が定着された用紙Pは、用紙排出口(図
示せず)から排紙トレイ220上へと排出される。
【0041】なお、上述の説明ではレーザービームスキ
ャナユニット227a〜227dによって、レーザービ
ームを走査して露光することにより、像担持体への光書
き込みを行なう。しかし、レーザービームスキャナユニ
ットの代わりに、発光ダイオードアレイと結像レンズア
レイからなる書き込み光学系(LEDヘッド)を用いて
も良い。LEDヘッドはレーザービームスキャナユニッ
トに比べ、サイズも小さく、また可動部分がなく無音で
ある。よって、複数個の光書き込みユニットを必要とす
るタンデム方式のデジタルカラー複写機などの画像形成
装置では、好適に用いることができる。
【0042】次に、本発明の特徴点に係る構成につい
て、図2ないし図6を用いて説明する。まず、本実施形
態のデジタルカラー複写機では、図2に示すように、前
述した図7に示す従来構成の画像形成装置とは異なり、
各画像形成ステーションPa〜Pdの4つの感光体ドラ
ム222a〜222dが、感光体ドラムの回転駆動ムラ
(位相が合っていれば各感光体ドラムで共通)の位相が
所定分ずつずれた状態で回転駆動される。具体的には、
各感光体ドラムは同時に回転を開始し、同時に回転を停
止する構成であるので、その停止位置(回転開始位置)
をずらせて停止される。
【0043】図2においては、図7と同様に、各感光体
ドラムにおける位相のずれを、感光体ドラムのシャフト
に取り付けられる駆動ギヤの鍵型の穴を基準に示す。い
ま、ブラックの感光体ドラム222aを基準とすると、
その隣のシアンの感光体ドラム222bの位相は、約6
0度進んでいる。同様に、マゼンタの感光体ドラム22
2cの位相は120度、イエローの感光体ドラム222
dの位相は180度進んでいる。
【0044】このように、各感光体ドラムにおける駆動
ムラの位相をずらすことで、位相をずらせた分、各画像
形成ステーションに対応した転写位置A−A間の距離
を、感光体ドラムの周囲長より縮めても、各感光体ドラ
ム間の駆動ムラを転写位置Aを通過する転写材に対して
同一とできるわけである。上記のように、隣接する感光
体ドラム間で駆動ムラの周期を60度進めることで、感
光体ドラムの直径をdとすると転写位置A−A間の距離
に相当するLは、L=感光体ドラムの周長πdの(36
0−60)度/360度となる。
【0045】尚、ここでは、説明の便宜上、各感光体ド
ラムにおける位相のずれ分を基に転写位置A−A間の距
離を設定するように説明したが、実際は、転写位置A−
A間の距離Lを決定し、それを基に、各感光体ドラムの
位相のずれ分を設定すればよい。例えば、ドラム径40
mmの感光体ドラムを用いて、転写位置A−A間の距離
Lを105mmとした場合は、上記のように隣接する感
光体ドラム間で停止位置が上記のように、各駆動ムラが
約60度ずつ位相がずれるように設定される。
【0046】ここで、図3を用いて、各感光体ドラム毎
の画像が駆動ムラによる色ずれなく重ね合わされる様子
を説明しておく。いま、図3に示すような状態で4つの
感光体ドラムが回転しているとする。ブラックの感光体
ドラム222aのアの位置(駆動ムラの基準をラインa
で示す)に(1)のタイミングで書き込まれた画像は、(4)
のタイミングで転写搬送ベルト上に転写され、(9)のタ
イミングでシアンの感光体ドラム222bの画像と重ね
合わされる。ここで、シアンの感光体ドラム222bに
は、既に(6)のタイミングで画像が形成されている。分
図に(1)〜(6)のタイミングにおけるシアンの感光体ドラ
ム222bのラインaの位置を示す。図より明らかなよ
うに、(6)のタイミングにおけるラインaは、(1)のタイ
ミングにおけるブラックの感光体ドラム222aと同じ
位置にある。したがって、重ね合わされる像の駆動ムラ
は同一となり、駆動ムラの影響による色ずれはない。
【0047】同様に、マゼンタの感光体ドラム222c
に形成された画像とは、(14)のタイミングで重ね合わさ
れる。ここで、マゼンタの感光体ドラム222cには、
既に(11)のタイミングで画像が形成されている。分図に
(1)〜(11)のタイミングにおけるマゼンタの感光体ドラ
ム222cのラインaの位置を示す。図より明らかなよ
うに、(11)のタイミングにおけるラインaは、(1)(6)の
タイミングにおけるブラック、シアンの感光体ドラムと
同じ位置にある。したがって、重ね合わされる像は、駆
動ムラが同一となり、駆動ムラの影響による色ずれはな
い。
【0048】同様に、イエローの感光体ドラム222d
に形成された画像とは、(19)のタイミングで重ね合わさ
れる。ここで、イエローの感光体ドラム222dには、
既に(16)のタイミングで画像が形成されている。分図に
(1)〜(16)のタイミングにおけるイエローの感光体ドラ
ム222dのラインaの位置を示す。図より明らかなよ
うに、(16)のタイミングにおけるラインaは、(1)(6)(1
1)のタイミングにおけるブラック、シアンの感光体ドラ
ムと同じ位置にある。したがって、重ね合わされる像
は、駆動ムラが同一となり、駆動ムラの影響による色ず
れはない。
【0049】このような4つの感光体ドラム222a〜
222dの回転駆動は、各感光体ドラムの駆動ムラを特
定できる基準マークを基に、後述する制御部において制
御されている。
【0050】以下、図4及び図5を基に、感光体ドラム
の回転駆動制御について説明する。前述したように、本
実施形態のデジタルカラー複写機における駆動ギヤの穴
には、鍵型で印がついているので、図4に示すように、
ここでは、この鍵型の凸部に合わせて矩形のパターンP
を設けて、これを光学センサ等からなる検出センサS1
〜S4でそれぞれ読み取るようにしている。もちろん、
何らこれに限定されるものではない。
【0051】各センサS1〜S4は、各々の転写位置A
より同じ位置に取り付けられている。そのセンサ出力
は、制御部50に送られ、これを基に制御部50が、各
感光体ドラムをそれぞれ独立して回転駆動する各モータ
を制御するようになっている。制御部50は、各センサ
からの検出結果を基に、各感光体ドラムをそれぞれの停
止位置に確実に停止させ、コピー開始時には、同時に回
転を開始させる。
【0052】図5に、感光体ドラムを停止時の各センサ
の出力を出す。下流側に位置する感光体ドラム222d
のセンサS4から順に、パターンPを検出してONし、
最も上流側に位置する感光体ドラム222aのセンサS
1が最後にONする。この最後のセンサS1がONして
から、図4に示すパターンPが転写位置Aに到達する時
間(ここでは、90度回転する時間)を余裕時間(余裕
角)とし、余裕時間経過後、感光体ドラム222aを停
止する。
【0053】そして、基準の感光体ドラム222a以外
の感光体ドラム222b〜222dにおいては、各々の
センサS2〜S4の検出結果とセンサS1の検出結果よ
り、補正量を検出し、補正量を余裕時間に加算し、各セ
ンサS1がONした後その時間が経過した時点で停止さ
せる。例えば、シアンの感光体ドラム222bについて
考えると、感光体ドラム222bと基準となる感光体ド
ラム222aとは、90度のずれがある。そこで、セン
サS1がONしたタイミングとセンサS2がONしたタ
イミングとから、感光体ドラム222bの補正量を計算
する。ここでもし、間隔が61度分であり1度進んでい
る場合は、1度戻す必要があるので、補正量を−1と
し、これを余裕時間の90度分に加算し、余裕時間を8
9度分として、センサS1がONした後、89度分の余
裕時間経過後、停止させる。
【0054】もし、上記の余裕時間が設定されていなか
ったとすると、補正量がプラスの場合はその分感光体ド
ラム222bをさらに回転させて停止させればよいが、
マイナスの場合は、既に停止位置を過ぎてしまっている
ので、正しい位置に停止させるには、さらにもう一回転
させる必要がある。そうなると、転写搬送ベルト216
表面や感光体ドラム表面を傷つけることとなるが、これ
により、損傷等を抑制しながら、短時間で理想的な画像
の記録が行える状態で停止させることができ、引き続き
行われる画像の記録もスムーズに行える。
【0055】また、上記各感光体ドラムを個別駆動する
モータとしては、ステッピングモータが最も適してい
る。さらに、いくら精度よく転写位置A−A間の寸法を
設定したとしても、感光体ドラムの取り付け位置がずれ
たりして、その寸法にわずか100μmの誤差がある
と、600dpi(1ドットの径:43μm程度)とい
った高密度記録の画像形成装置では、大きな色ずれとし
て現れてしまう。そこで、感光体ドラムの駆動ムラとは
関係なく、各感光体ドラムの停止位置を調整できる手段
も別途設けている方が望ましい。同じく、上述したセン
サS1〜S4の取り付け位置にも誤差が生じ易いので、
このような誤差を補正できる構成であることが望まし
い。
【0056】具体的には、前述の余裕時間(余裕角)
を、各感光体ドラム毎に調整できる構成であればよい。
つまり、上記の説明では、4つの感光体ドラムとも余裕
時間を90度分としていたが、センサの取り付け誤差、
及び転写時間の寸法誤差に応じて、各々予め補正してお
き、その補正した余裕時間に対して、新たに停止時の補
正量を加算(減算)すればよい。以上が、各感光体ドラ
ムにおける回転駆動ムラの位相が所定分ずつずれた状態
で回転駆動され、回転を停止する際に、その停止位置を
所定量ずらして停止される駆動制御方法に関する説明で
ある。
【0057】つぎに、各記録部における感光体の停止位
置が変動する要因と、そのときの制御方法について説明
する。図6(a)と(b)は、転写搬送ユニットを各感
光体ドラムの転写位置に対して接触させた状態と、離間
させた状態を表したものである。転写搬送ベルト216
が張架された駆動ローラ214及び従動ローラ215
は、フレーム300に固定され、該フレーム300と一
体に移動するようになっている。このフレーム300に
は、上記のもの以外に、ベルト216を帯電させるため
の前述の帯電ローラ228、ベルト216表面に残留す
るトナーを回収するベルトクリーナ301、及び前述の
転写用放電器225a〜225dも取り付けられてお
り、これらの部材も転写搬送ベルト機構として、フレー
ム300と一体に移動される。
【0058】また、転写搬送ベルト機構は、その下方に
設けられたジャム解除機構の切換え操作により、同図
(a)に示す、転写搬送ベルト216と画像形成ステー
ションPa〜Pdが近接し、用紙Pの搬送が可能な用紙
搬送位置と、同図(b)に示す用紙搬送位置よりも下が
り、転写搬送ベルト216と画像形成ステーションPa
〜Pdとが離間したジャム処理位置とに切り替えられる
ようになっている。ジャム解除機構は、フレーム300
を2カ所で担持している。つまり、フレーム300の下
面に設けられた2つの凹領域300aに、ジャム解除機
構の担持ローラ302が係合されており、担持ローラ3
02は凹領域内を移動するようになっている。
【0059】担持ローラ302はそれぞれ、支持片30
4に設けた軸に軸支されている。これら支持片304
は、各々点Hを支点として矢印Aに示す操作方向と、そ
の逆の復帰方向に回動可能に設けられており、リンク機
構303により連動するようになっている。つまり、図
において、左側の支持片304には、図示しない切換え
手段としてのハンドルが設けられており、該ハンドルが
操作されることで、リンク機構303でつながる右側の
支持片304をも同時に回動し、フレーム300に取り
付けられている上記の転写搬送ベルト機構が、全体的に
下のジャム処理位置に移動することとなる。フレーム3
00の両端部はガイドローラ306に設けた溝に填って
おり、ガイドローラ306は回転自在に軸支持されてい
る。この構成により、フレーム300は、この上下動に
際して、転写搬送ベルト機構は図において左右及び前後
に移動せず、上下方向の移動のみが行われるようになっ
ている。
【0060】このような転写搬送ユニットを感光体の転
写位置に対して接離させる要因としては、転写搬送経路
中における転写材の搬送異常時、定期的な点検、部品の
交換、調整などが考えられ、このときに各感光体ドラム
における停止位置関係が変移してしまうことが考えられ
る。そこで、このような要因に対する対処が施された
後、例えば、電源が投入されたとき、あるいは、転写搬
送ユニットが所定の位置に戻されたときに、各感光体に
おける停止位置の制御を行うようにする。
【0061】さらに、連続して画像の出力を行っている
場合に、最初の内はお互いに一定の関係にあった感光体
も時間(連続駆動時間)が経つにつれて、微妙に変移し
てくることも考えられる。そこで、連続出力枚数、連続
出力時間などをCPUの内部カウンタ、内部タイマなど
により管理しておき、所定のレベルに達した時点で各感
光体における停止位置の制御を行うようにすることも可
能である。さらにまた、カラー画像形成装置において
は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の画
像を形成する画像形成部の1つ、もしくは複数の組み合
わせにより、黒画像、単色カラーなどの画像を記録再現
することができるものもある。このとき、装置によって
は、画像の記録再現に使用しない画像形成部を停止させ
て、必要な画像形成部のみを動作させるものもあるの
で、このような画像形成動作を行った後は必ず、各感光
体における停止位置の制御を行うようにすることも可能
である。
【0062】以上が、各記録部における感光体の停止位
置が変動する要因と、そのときの制御方法についての説
明である。なお、本発明における各感光体ドラムにおけ
る転写距離間隔を考慮した停止位置制御を行う際に、転
写搬送ユニットを各感光体の転写位置から一旦退避させ
てから行うようにすれば、各感光体表面の劣化を防止す
ることにもつながり、さらに有効である。
【0063】
【発明の効果】請求項1に記載されている発明によれ
ば、像担持体の周囲長よりも転写位置間の距離を短くし
ているので、従来のN=1の場合よりも、装置を小型化
できる。そして、短くした分、各像担持体を、各転写位
置を通過する上記転写材に対して像担持体の周期的な回
転駆動ムラが同一条件となるように、駆動ムラの位相を
ずらせて回転させているので、各像担持体にて形成され
た画像は、像担持体の周期的な駆動ムラの影響を受ける
ことなく、同一の条件でもって順次重ね合わされ、従来
同様に、最終的に出力される画像は色ずれもなく忠実に
再現される。
【0064】請求項2に記載されている発明によれば、
各像担持体の駆動ムラの周期を特定し得る基準マーク
(ギヤのシャフト部分の切欠を基準マークとしても何で
もよい)に基づいて各像担持体の駆動を制御すること
で、請求項1に記載の発明を容易に実現できる。
【0065】請求項3に記載されている発明によれば、
複数の像担持体を備えた画像形成装置であるので、通
常、各像担持体は同時に回転が開始され、同時に回転が
停止される。これは、転写搬送手段(転写搬送ベルト)
との摩擦により像担持体が損傷を受けるのを防止するた
めである。各像担持体を別々に回転開始・回転停止させ
たとしても、上記した転写搬送ベルトと各像担持体との
間を離間させれば損傷の恐れはないが、時間ロスとな
る。そこで、各々の回転停止位置(換言すれば回転開始
位置)を上記の位相のずれ分ずらしておくことで、請求
項1に記載したずれた駆動を簡単に実現できる。
【0066】請求項4に記載されている発明によれば、
基準マークを検出して直ぐに停止させるのではなく、所
定の余裕時間を持たせて、その経過後を停止位置として
定めることで、できるだけ短時間で(小さい回転角度
で)所定の停止状態を達成することができる。もし、上
記の余裕時間が設定されていなかったとすると、基準像
担持体に対する補正量がプラスの場合は、補正量分さら
に像担持体を回転させて停止させればよい。しかし、マ
イナスの場合は、既に停止位置を過ぎてしまっているの
で、正しい位置に停止させるには、さらにもう一回転さ
せる必要がある。前述したように、各像担持体は同時に
回転開始され、同時に回転停止される構成であり、転写
搬送ベルトが常に(ジャム処理時等を除く)像担持体に
近接しているので、このような大きな回転は、像担持体
表面を著しく傷つけることとなる。上記の構成により、
各像担持体の表面を劣化させることも少なく、短時間で
理想的な画像の記録が行える状態で待機できるので、引
き続き行われる画像の記録もスムーズに行える。
【0067】請求項5に記載されている発明によれば、
各像担持体を適切な状態で停止させることが簡単な構成
で確実に実現できる。
【0068】請求項6に記載されている発明によれば、
隣接する転写位置間の位置関係を、そのうちの下流側に
位置する転写位置の像担持体の停止位置を調整すること
で、補正できる。同様に、前述の基準マークを検出する
検出手段の位置関係が相互にずれたとしても、同様に検
出手段がずれている像担持体の停止位置を調整すること
で、補正できる。
【0069】請求項7に記載されている発明によれば、
各記録部における像担持体の停止位置が変動する要因が
ある場合は、各記録部における像担持体の停止位置が所
定の停止位置状態となるように制御するので、画像の記
録を開始する前に、常に各記録部における像担持体の停
止位置を適切な状態で停止させていることとなり、以降
は、各色の色材で形成された画像を、周期的な駆動ムラ
の影響を受けることなく確実に重ね合わせてカラー画像
として忠実に再現することが可能となる。
【0070】請求項8に記載されている発明によれば、
電源投入時に各記録部における像担持体の停止位置が所
定の停止位置状態となるように制御するので、画像の記
録が可能な状態になる前に、常に各記録部における像担
持体の停止位置を適切な状態で停止させていることとな
り、以降は、各色の色材で形成された画像を周期的な駆
動ムラの影響を受けることなく、確実に重ね合わせてカ
ラー画像として忠実に再現することが可能となる。ま
た、装置が記録可能な状態になると、すぐ適切な状態で
画像の記録を実行することが可能である。
【0071】請求項9に記載されている発明によれば、
定期点検後(部品交換、各部調整後など)は、各記録部
における像担持体の停止位置が所定の停止位置状態とな
るように制御するので、部品交換、各部調整など停止位
置が変化する可能性が高い定期点検を行った後は、常に
各記録部における像担持体の停止位置を適切な状態で停
止させていることとなり、以降は、各色の色材で形成さ
れた画像を周期的な駆動ムラの影響を受けることなく確
実に重ね合わせてカラー画像として忠実に再現すること
が可能となる。また、装置が記録可能な状態になると、
すぐ適切な状態で画像の記録を実行することが可能であ
る。
【0072】請求項10に記載されている発明によれ
ば、転写材の搬送異常解除後は、各記録部における像担
持体の停止位置が所定の停止位置状態となるように制御
するので、一旦駆動機構をフリーにして、像担持体表面
にキズを付けることなく紙づまりの原因となった転写材
を簡単に搬送経路中から除去できる構成とすると共に、
その後は、常に各記録部における像担持体の停止位置を
適切な状態で停止させていることとなり、以降、各色の
色材で形成された画像を、周期的な駆動ムラの影響を受
けることなく、確実に重ね合わせてカラー画像として忠
実に再現することが可能となる。
【0073】請求項11に記載されている発明によれ
ば、転写搬送ベルトを開放した後は、各記録部における
像担持体の停止位置が所定の停止位置状態となるように
制御するので、紙づまりの原因となった転写材を簡単に
搬送経路中から除去できる構成とすると共に、その後
は、常に各記録部における像担持体の停止位置を適切な
状態で停止させていることとなり、以降、各色の色材で
形成された画像を、周期的な駆動ムラの影響を受けるこ
となく、確実に重ね合わせてカラー画像として忠実に再
現することが可能となる。
【0074】請求項12に記載されている発明によれ
ば、所定回数の画像記録工程を行う毎に、各記録部にお
ける像担持体の停止位置が所定の停止位置状態となるよ
うに制御するので、記録回数を重ねる毎に各記録部にお
ける像担持体の周期的な駆動ムラのズレを最小限に抑え
る(補正する)ことが可能となる。結果として、各色の
色材で形成された画像を、周期的な駆動ムラの影響を受
けることなく、確実に重ね合わせてカラー画像として忠
実に再現することが可能となる。
【0075】請求項13に記載されている発明によれ
ば、複数ある記録部の中で少なくとも1つの記録部を停
止させた状態で画像の記録を行った後は、各記録部にお
ける像担持体の停止位置が所定の停止位置状態となるよ
うに制御するので、複数ある記録部の一部を用いて画像
記録を行った後は、各記録部の像担持体停止位置を所定
の状態でもって停止させることとなり、以降、各色の色
材で形成された画像を周期的な駆動ムラの影響を受ける
ことなく確実に重ね合わせてカラー画像として忠実に再
現することが可能となる。
【0076】請求項14に記載されている発明によれ
ば、黒色の色材による画像記録を行う記録部による画像
の記録を行った後は、各記録部における像担持体の停止
位置が所定の停止位置状態となるように制御するので、
複数ある記録部の一部(黒画像記録部)を用いて画像記
録を行った後は、各記録部の像担持体停止位置を所定の
状態でもって停止させることとなり、以降、各色の色材
で形成された画像を、周期的な駆動ムラの影響を受ける
ことなく、確実に重ね合わせてカラー画像として忠実に
再現することが可能となる。
【0077】請求項15に記載されている発明によれ
ば、各記録部における像担持体の停止位置が所定の停止
位置状態となるように制御する場合は、転写搬送ベルト
を各記録部の像担持体から退避させた状態で行うので、
転写搬送ベルトおよび転写装置が像担持体表面から離間
され、各記録部の像担持体表面に対する負荷を極力少な
くして各像担持体の停止位置を確保することができる。
また、像担持体表面の劣化(すりキズ)を防止すること
にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置であるデ
ジタルカラー複写機の構成を示す概略正面断面図であ
る。
【図2】本発明における複数の感光体ドラム配置位置関
係を示す説明図である。
【図3】複数の感光体ドラムの停止位置関係を示す説明
図である。
【図4】各感光体ドラムの停止位置の制御部を含む構成
図である。
【図5】各感光体ドラムの停止位置制御を示すタイムチ
ャートである。
【図6】転写搬送ユニットの接離状態を示す説明図であ
る。
【図7】従来の複数の感光体ドラムの配置位置関係を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 複写機本体 50 制御部 210 画像形成部 211 給紙機構 213 転写搬送ベルト機構 216 転写搬送ベルト 217 定着装置 222a〜222d 感光体ドラム A 転写位置 Pa〜Pd 画像形成ステーション S1〜S4 センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂上 英和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 真鍋 申生 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA22 DA38 DE02 DE09 ED02 ED16 EE02 EE06 EF02 2H030 AA01 AA05 AB02 BB02 BB23 BB46 BB71 9A001 HH31 JJ35

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される複数の像担持体が並列し
    て配置されており、各像担持体上に形成された画像を、
    転写搬送手段により搬送される転写材上に、各像担持体
    毎に設定された転写位置にて順次重ねる画像形成装置に
    おいて、 各転写位置間の距離が、像担持体の周囲長よりも短く設
    定されており、かつ、各像担持体は、転写位置を通過す
    る上記転写材に対して像担持体の周期的な回転駆動ムラ
    が同一条件となるように、転写位置間の距離を縮めた
    分、回転駆動ムラの位相をずらせて回転駆動されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 上記像担持体には、像担持体の回転駆動ムラの周期を特
    定するための基準マークがそれぞれ設けられ、さらに該
    基準マークを基に各像担持体の回転駆動を制御する制御
    手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像形成装置において、 上記制御手段は、上記基準マークに基づいて各像担持体
    を各々の停止位置に停止させ、同時に回転を開始するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像形成装置において、 上記基準マークを検出する検出手段をそれぞれ、各転写
    位置に対して同じ位置に配設し、 上記制御手段は、1つの像担持体を位置合わせのための
    基準とし、該基準像担持体の基準マーク検出後、所定の
    余裕時間を経過した地点を該基準像担持体の停止位置と
    して停止させ、その他の像担持体においては、各検出手
    段にて基準マークを検出したタイミングと上記基準像担
    持体の基準マークを検出したタイミングとで補正量をそ
    れぞれ求め、該補正量を上記の余裕時間に加算した時間
    経過後の地点を各像担持体の停止位置として停止させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の画像形成装置にお
    いて、 各像担持体毎に、その回転を独立駆動する独立駆動源が
    設けられ、各駆動源にステッピングモータが用いられて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5の何れかに記載の画像
    形成装置において、 各像担持体の停止位置を調整する停止位置調整手段が別
    途設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 回転駆動される複数の像担持体が並列し
    て配置されており、各像担持体上に形成された画像を、
    転写搬送手段により搬送される転写材上に、各像担持体
    毎に設定された転写位置にて順次重ねる画像形成装置に
    おいて、 各転写位置間の距離が、像担持体の周囲長よりも短く設
    定されており、かつ、各像担持体は、転写位置を通過す
    る上記転写材に対して像担持体の周期的な回転駆動ムラ
    が同一条件となるように、転写位置間の距離を縮めた
    分、回転駆動ムラの位相をずらせて駆動停止させている
    と共に、 上記像担持体の停止位置が変動する要因がある場合に、
    各像担持体の停止位置が所定の停止位置状態となるよう
    に制御する制御手段を備えていることを特徴とする画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の画像形成装置において、 像担持体の停止位置が変動する要因がある場合とは、装
    置の電源投入時であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の画像形成装置において、 像担持体の停止位置が変動する要因がある場合とは、装
    置の定期的な点検後であることを特徴とする画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の画像形成装置におい
    て、 像担持体の停止位置が変動する要因がある場合とは、装
    置内における転写材の搬送異常が解除された時であるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の画像形成装置におい
    て、 像担持体の停止位置が変動する要因がある場合とは、転
    写搬送手段を像担持体表面に対して離接させた時である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項7記載の画像形成装置におい
    て、 像担持体の停止位置が変動する要因がある場合とは、所
    定回数の画像記録工程を行った時であることを特徴とす
    る画像形成装置。
  13. 【請求項13】 請求項7記載の画像形成装置におい
    て、 複数ある画像形成部の中の少なくとも1つを用いて画像
    形成を行う画像形成モードを備えていると共に、 上記制御手段は、複数ある記録部の中の少なくとも1つ
    を用いて画像の記録を行った後は、各記録部における像
    担持体の停止位置が所定の停止位置状態となるように制
    御することを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の画像形成装置におい
    て、 上記制御手段は、黒色の色材による画像記録を行う記録
    部による画像の記録を行った後は、各記録部における像
    担持体の停止位置が所定の停止位置状態となるように制
    御することを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 請求項7記載の画像形成装置におい
    て、 上記制御手段は、各像担持体の停止位置が所定の停止位
    置状態となるように制御する場合は、転写搬送手段を各
    像担持体から退避させた状態で行うことを特徴とする画
    像形成装置。
JP10312214A 1998-11-02 1998-11-02 画像形成装置 Pending JP2000137424A (ja)

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US7923959B2 (en) 2004-04-26 2011-04-12 Ricoh Company, Ltd. Rotor driving control device and image forming apparatus

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