JP2000293049A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000293049A
JP2000293049A JP11097130A JP9713099A JP2000293049A JP 2000293049 A JP2000293049 A JP 2000293049A JP 11097130 A JP11097130 A JP 11097130A JP 9713099 A JP9713099 A JP 9713099A JP 2000293049 A JP2000293049 A JP 2000293049A
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roller
transfer
image
image forming
transfer belt
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JP11097130A
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English (en)
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Akitaka Okazaki
哲卓 岡▲崎▼
Osamu Nakayama
治 中山
Kiyoshi Toizumi
潔 戸泉
Koichi Nakamura
光一 中村
Hidekazu Sakagami
英和 坂上
Kyosuke Ko
京介 高
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写ベルトの周速が感光体ドラムの周速より
も遅く設定されたものにおいては、感光体ドラムと転写
ベルトとの間に発生する吸着力のために、転写ベルトが
周速の速い感光体ドラムに引っ張られ、転写ベルトの周
速が速くなろうとする現象が生じ、転写ベルトの周速に
速度ムラが発生する。 【解決手段】 感光体ドラムと当接し駆動ローラと従動
ローラ215とに張架され、感光体ドラムの周速よりも
遅い周速で回転駆動される転写搬送ベルト216とを備
え、転写ローラによる用紙へのトナー像の転写部分より
も上流側に配設された従動ローラ215に転写搬送ベル
ト216が感光体ドラムにより引っ張られるのを防止す
るための加圧バネ232を設けている。この加圧バネ2
32はローラ軸と215a同軸となるように嵌装され、
ローラ軸215aの両端を軸支している滑り軸受233
の一方へ駆動ローラ215を押圧することで滑り軸受2
33との間で発生する摩擦力により駆動ローラ215へ
制動力を与えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動される像
担持体の転写部分表面に対して当接する転写ベルトによ
り担持搬送された転写材あるいは転写ベルトに、像担持
体上に形成された現像剤像を転写する画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像をY,M,C,Bkの
画像データとし、この各色の画像データに基づいて像担
持体である感光体ドラムに静電潜像を形成し、この静電
潜像を対応する色の現像剤で現像し、この現像されたト
ナー像を順次重ね合わせて転写してカラー画像として再
現するカラー画像形成装置がある。
【0003】このようなカラー画像形成装置において
は、各色の画像を重ね合わせて転写することによりカラ
ー画像を再現しているため、感光体ドラムからのトナー
像の転写精度を高精度に行うために種々の工夫を行う必
要があった。
【0004】また、カラー画像を転写する場合には、ト
ナー像が層状となり重ね合わされたトナー層の高さが高
くなるために、転写画像の中心部が転写されない転写不
良(所謂中抜け)が発生しやすい。
【0005】この中抜けを防止するため従来の画像形成
装置では感光体ドラムの周速に対して転写ベルトの周速
を1〜3%程度遅くしたものがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、転写ベ
ルトの周速が感光体ドラムの周速よりも遅く設定されて
いると、感光体ドラムと転写ベルトとの間に発生する吸
着力(感光体ドラムの帯電電荷とトナー像を転写させる
ための転写電圧との作用による吸着力)のために、転写
ベルトが周速の速い感光体ドラムに引っ張られ、転写ベ
ルトの周速が速くなろうとする現象が生じ、転写ベルト
の周速に速度ムラが発生する。
【0007】この速度ムラは、特に転写ベルトを駆動す
る下流側に配設された駆動ローラより上流側に距離が離
れた所で発生しやすく、感光体ドラムと転写ベルトとの
当接部分はこの条件になりやすい。また、カラー画像形
成装置において各色に対応した複数個の感光体ドラムを
所定間隔で並設したタンデム方式の画像形成装置では、
転写ベルトの長さが長くなるために、転写ベルトが感光
体ドラムに引っ張られることにより、発生する速度ムラ
が発生しやすくなる。
【0008】このように、転写ベルトに速度ムラが発生
すると、各色のトナー像を合致させて転写することがで
きなくなり、色ずれを生じてしまい画像品質が極端に低
下してしまうという問題があった。
【0009】本発明の画像形成装置は上記の問題に鑑み
なされたものであり、転写ベルトを張架する駆動ローラ
と従動ローラのうち像担持体との転写部分の上流側に配
設されている従動ローラに制動手段を設けることによ
り、転写ベルトが像担持体により引っ張られないように
制動力を与え、転写ベルトが像担持体の周速の影響を受
けないようにし、転写ベルトの周速を安定させ転写不良
を生じるのを防止することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、回転駆動される像担持体と、該像担持体
と当接し駆動ローラと従動ローラとに張架され、像担持
体の周速よりも遅い周速で回転駆動される転写ベルト
と、上記像担持体上に形成された現像剤像を転写ベルト
上に担持搬送された転写材あるいは転写ベルト上に転写
する転写手段とを備えた画像形成装置において、上記転
写手段による転写部分よりも上流側に配設された従動ロ
ーラに上記転写ベルトが像担持体により引っ張られるの
を防止するための制動部材を設けている。
【0011】したがって、制動部材で従動ローラに制動
力を与えることにより、転写ベルトが像担持体に引っ張
られ速度ムラが発生するのを防ぎ、転写ベルトの周速を
安定させることで転写不良を生じるのを防止することを
可能としている。
【0012】また、各色に対応した像担持体を並設した
カラー画像形成装置において、各色の現像剤像を重ね合
わせて転写させる際に各色に対応する現像剤像を合致さ
せて転写することができ、カラー画像形成時の色ずれを
確実に防止することが可能となる。
【0013】また、本発明の制動部材は、従動ローラの
ローラ軸と同軸となるように配設されたコイル型スプリ
ング部材により形成され、ローラ軸の両端を軸支してい
る軸受部の一方へ駆動ローラを押圧することで軸受部と
の間で発生する摩擦力を制動力としている。
【0014】したがって、コイル型スプリング部材を従
動ローラのローラ軸に同軸となるように配設するだけの
簡単な構成で現像剤像の転写不良を防止することが可能
となる。
【0015】さらに、本発明の制動部材は、従動ローラ
のローラ軸に当該ローラ軸の外径より小さな内径のコイ
ル型スプリング部材を嵌装し、該コイル型スプリング部
材の一端を筺体もしくは筺体に固定された軸受部に回転
不可に固定してなり、従動ローラの回転時にコイル型ス
プリング部材によって発生する摩擦抵抗により従動ロー
ラに制動力を与えている。
【0016】したがって、コイル型スプリング部材を従
動ローラのローラ軸に嵌装するだけで、ローラ軸に摩擦
抵抗による均一な制動力を与えることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成装置の実施形態
を、像担持体である感光体ドラムを複数並設したタンデ
ム方式のデジタルカラー複写機を用いて図1とともに説
明する。
【0018】図1は本発明のデジタルカラー複写機の構
成を示す概略断面図であり、複写機本体1の上面には、
原稿台111及び操作パネルが設けられ、複写機本体1
の内部に画像読取部110及び画像形成部210が設け
られた構成である。
【0019】この原稿台111の上面には、該原稿台1
11に対して開閉可能な状態で支持され、原稿台111
の面に対して所定の位置関係をもって両面自動原稿送り
装置(RADF:Recirculating Aut
omatic Document Feeder)11
2が装着されている。
【0020】さらに、RADF112は、まず、原稿の
一方の面が原稿台111の所定位置において画像読取部
110に対向するよう原稿を搬送し、この一方の面につ
いての画像読み取りが終了した後に、他方の面が原稿台
111の所定位置において画像読取部110に対向する
よう原稿を反転して原稿台111に向かって搬送するよ
うになっている。
【0021】そして、RADF112は、1枚の原稿に
ついて両面の画像読み取りが終了した後に、この原稿を
排出し、次の原稿についての両面搬送動作を実行する。
【0022】以上の原稿の搬送及び表裏反転の動作は、
複写機全体の動作に関連して制御されるものである。
【0023】画像読取部110は、RADF112によ
り原稿台111上に搬送されてきた原稿の画像を読み取
るために、原稿台111の下方に配置されている。画像
読取部110は該原稿台111の下面に沿って平行に往
復移動する原稿走査体と、光学レンズ115と、光電変
換素子であるCCDラインセンサ116とを有してい
る。
【0024】この原稿走査体は、第1走査ユニット11
3と第2走査ユニット114とから構成されている。
【0025】第1走査ユニット113は原稿画像表面を
露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所定の方
向に向かって偏向する第1ミラーとを有し、原稿台11
1の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速
度で往復移動するものである。
【0026】第2走査ユニット114は、第1走査ユニ
ット113の第1ミラーにより偏向された原稿からの反
射光像をさらに所定の方向に向かって偏向する第2及び
第3ミラーとを有し、第1走査ユニット113と一定の
速度関係を保って平行に往復移動するものである。
【0027】光学レンズ115は、第2走査ユニット1
14の第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像
を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ116
上の所定位置に結像させるものである。
【0028】CCDラインセンサ116は、結像された
光像を順次光電変換して電気信号として出力するもので
ある。CCDラインセンサ116は、白黒画像あるいは
カラー画像を読み取り、R(赤),G(緑),B(青)
の各色成分に色分解したラインデータを出力することの
できる3ラインのカラーCCDである。このCCDライ
ンセンサ116により電気信号に変換された原稿画像情
報は、さらに、図示しない画像処理部に転送されて所定
の画像データ処理が施される。
【0029】次に、画像形成部210の構成、及び、画
像形成部210に係わる各部の構成について説明する。
【0030】画像形成部210の下方には、用紙トレイ
内に積載収容されている用紙(転写材)Pを1枚ずつ分
離して画像形成部210に向かって供給する給紙機構2
11が設けられている。そして、1枚ずつ分離供給され
た用紙Pは、画像形成部210の手前に配置された一対
のレジストローラ212によりタイミングが制御されて
画像形成部210に搬送される。さらに、片面に画像が
形成された用紙Pは、画像形成部210の画像形成にタ
イミングを合わせて画像形成部210に再供給搬送され
る。
【0031】画像形成部210の下方には、転写搬送ベ
ルト機構213が配置されている。この転写搬送ベルト
機構213は、駆動ローラ214と従動ローラ215,
230とテンションローラ231に張架された転写搬送
ベルト(転写ベルト)216に用紙Pを静電吸着させて
搬送する構成となっている。
【0032】さらに、用紙搬送路における転写搬送ベル
ト機構213の下流側には、用紙P上に転写形成された
トナー像を用紙P上に定着させるための定着装置217
が配置されている。この定着装置217の一対の定着ロ
ーラ間におけるニップ部を通過した用紙Pは、搬送方向
切換ゲート218を経て、排出ローラ219により複写
機本体1の外壁に取り付けられている排紙トレイ220
上に排出される。
【0033】搬送方向切換ゲート218は、定着後の用
紙Pの搬送経路を、複写機本体1外へ用紙Pを排出する
経路と、画像形成部210に向かって用紙Pを再供給す
る経路との間で選択的に切り換えるものである。
【0034】搬送方向切換ゲート218により再び画像
形成部210に向かって搬送方向が切り換えられた用紙
Pは、スイッチバック搬送経路221を介して表裏反転
された後、画像形成部210へと再度供給される。
【0035】また、画像形成部210における転写搬送
ベルト216の上方には、転写搬送ベルト216に近接
して、第1画像形成ステーションPa,第2画像形成ス
テーションPb,第3画像形成ステーションPc及び第
4画像形成ステーションPdが、用紙搬送経路上流側か
ら順に並設されている。
【0036】転写搬送ベルト216は駆動ローラ214
によって、図1において矢印Zで示す方向に摩擦駆動さ
れ、前述したように給紙機構211を通じて給送される
用紙Pを静電吸着により担持し、用紙Pを画像形成ステ
ーションPa〜Pdへと順次搬送する。
【0037】各画像形成ステーションPa〜Pdは、実
質的に同一の構成を有している。各画像形成ステーショ
ンPa,Pb,Pc,Pdは、図1に示す矢印F方向に
回転駆動される感光体ドラム222a,222b,22
2c及び222dを夫々備えている。
【0038】各感光体ドラム222a〜222dの周辺
には、感光体ドラム222a〜222dを夫々一様に帯
電する帯電器223a,223b,223c,223d
と、感光体ドラム222a〜222d上に形成された静
電潜像を夫々現像する現像装置224a,224b,2
24c,224dと、現像された感光体ドラム222a
〜222d上のトナー像を用紙Pへ転写する転写手段で
ある転写ローラ225a,225b,225c,225
dと、感光体ドラム222a〜222d上に残留するト
ナーを除去するクリーニング装置226a,226b,
226c,226dとが、感光体ドラム222a〜22
2dの回転方向に沿って順次配置されている。
【0039】また、各感光体ドラム222a〜222d
の上方には、レーザビームスキャナユニット(LSU)
227a,227b,227c,227dが夫々設けら
れている。LSU227a〜227dは、画像データに
応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子
(図示せず)、半導体レーザ素子からのレーザビームを
主走査方向に偏向させるためのポリゴンミラー(偏向装
置)240と、ポリゴンミラー240により偏向された
レーザビームを感光体ドラム222a〜222d表面に
結像させるためのfθレンズ241やミラー242,2
43などから構成されている。
【0040】LSU227aにはカラー原稿画像の黒色
成分像に対応する画素信号が、LSU227bにはカラ
ー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が、L
SU227cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に
対応する画素信号が、そして、LSU227dにはカラ
ー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信号が夫
々入力される。
【0041】これにより、色変換された原稿画像情報に
対応する静電潜像が各感光体ドラム222a〜222d
上に形成される。そして、現像装置227aには黒色の
トナーが、現像装置227bにはシアン色のトナーが、
現像装置227cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置
227dにはイエロー色のトナーが夫々収容されてお
り、感光体ドラム222a〜222d上の静電潜像は、
これら各色のトナーにより現像される。これにより、画
像形成部210にて色変換された原稿画像情報が各色の
トナー像として再現される。
【0042】また、第1画像形成ステーションPaと給
紙機構211との間には用紙吸着用帯電ローラ228が
設けられており、この用紙吸着用帯電ローラ228は転
写搬送ベルト216の表面を帯電させ、給紙機構211
から供給された用紙Pは、転写搬送ベルト216上に確
実に静電吸着により担持された状態で第1画像形成ステ
ーションPaから第4画像形成ステーションPdの間で
ずれることなく搬送させる。
【0043】一方、第4画像形成ステーションPdと定
着装置217との間で駆動ローラ214のほぼ真上部に
は除電器229が設けられている。この除電器229に
は転写搬送ベルト216に静電吸着されている用紙Pを
転写搬送ベルト216から分離するための交流電流が印
加されている。
【0044】上記構成のデジタルカラー複写機において
は、用紙Pとしてカットシート状の紙が使用される。こ
の用紙Pは、給紙カセットから送り出されて給紙機構2
11の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、その用
紙Pの先端部分がセンサ(図示せず)にて検知され、こ
のセンサから出力される検知信号に基づいて一対のレジ
ストローラ212により一旦停止される。
【0045】そして、用紙Pは各画像形成ステーション
Pa〜Pdとタイミングをとって図1の矢印Z方向に回
転している転写搬送ベルト216上に送られる。このと
き、転写搬送ベルト216には前述したように用紙吸着
用帯電ローラ228により所定の帯電が施されているの
で、用紙Pは各画像形成ステーションPa〜Pdを通過
する間、安定した状態で搬送供給される。
【0046】各画像形成ステーションPa〜Pdにおい
ては、各色のトナー像が夫々形成され、転写搬送ベルト
216により静電吸着されて搬送される用紙Pの支持面
上で重ね合わされる。第4画像形成ステーションPdに
よる画像の転写が完了すると、用紙Pはその先端部分か
ら順次除電器229により転写搬送ベルト216上から
剥離され、定着装置217へと導かれる。
【0047】最後に、トナー画像が定着された用紙P
は、用紙排出口(図示せず)から排紙トレイ220上へ
と排出される。
【0048】なお、前述の説明ではLSU227a〜2
27dによって、レーザビームを走査して露光すること
により、感光体ドラム222a〜222dへの静電潜像
の書込を行う。しかし、LSUの代わりに発光ダイオー
ドアレイと結像レンズアレイからなる書込光学系(LE
Dヘッド)を用いても良い。LEDヘッドはLSUに比
べ、サイズも小さく、また可動部分がなく無音である。
よって、複数個の書込ユニットを必要とするタンデム方
式のデジタルカラー複写機などの画像形成装置では好適
に用いることができる。
【0049】次に、本実施形態の画像形成装置における
転写搬送ベルト機構213の従動ローラ215へ制動力
を与える制動手段の実施形態1を図2とともに説明す
る。本実施形態において、転写搬送ベルト216の周速
は各感光体ドラム222a〜222dの周速よりも1〜
3%程度遅く設定されている。
【0050】そして、転写搬送ベルト216を張架する
ためのローラのうちの感光体ドラム222aの転写部の
上流側に配置された従動ローラ215の片側のローラ軸
215aにこのローラ軸215aと同軸となるようにコ
イル型スプリングである加圧バネ232を配設してい
る。この加圧バネ232は、転写搬送ベルト216より
も感光体ドラム222a〜222dの方が周速が速いた
め、転写搬送ベルト216が感光体ドラム222a〜2
22dにより引っ張られその回転速度が速くなるのを防
止するために、従動ローラ215に制動力を与えるため
のものである。
【0051】加圧バネ232は、フレーム238に支持
され従動ローラ215のローラ軸215aを軸支する滑
り軸受233の端面にスライドワッシャ234を介して
接触するブレーキカラー235に一端側を配することに
より、従動ローラ215のローラ軸215aと同軸とな
るように支持されている。
【0052】そして、従動ローラ215は加圧バネ23
2により図示している滑り軸受233と反対側へ押し付
けられる付勢力が作用し、従動ローラ215のローラ軸
215aに設けられた止め輪236,スライドワッシャ
234と滑り軸受232との摩擦力により制動力(約1
00gfcm)が発生する。この制動力により従動ロー
ラ215に支持される転写搬送ベルト216の周速が感
光体ドラム222a〜222dの周速の影響を受けずに
速度ムラのない安定したベルト走行を維持することがで
きる。
【0053】したがって、転写搬送ベルト216の回転
の速度ムラによる転写不良を確実に防止することができ
る。
【0054】次に、本実施形態の画像形成装置における
転写搬送ベルト機構213の従動ローラ215へ制動力
を与える制動手段の実施形態2を図3とともに説明す
る。
【0055】この実施形態2においては、コイル型スプ
リングの内径が従動ローラ215のローラ軸215aの
外径よりも小さくなるよう巻回形成された摩擦バネ23
7を制動手段として用いている。
【0056】この摩擦バネ237は従動ローラ215の
ローラ軸215aに巻回方向がローラ軸215aの回転
方向と反対方向に嵌装され、一端部に回り止め部237
aが形成され、この回り止め部237aをフレーム23
8に支持された滑り軸受233の凹部(この凹部はフレ
ーム238に設けてもよい)にはめ込み、従動ローラ2
15のローラ軸215aと一緒に回転しないように固定
している。このように、摩擦バネ237は常に従動ロー
ラ215のローラ軸215aを締め付けた状態となって
いる。
【0057】したがって、摩擦バネ237はローラ軸2
15aの回転方向と巻回方向が反対方向に嵌装されてい
るので、従動ローラ215(ローラ軸215a)が回転
すると、摩擦バネ237によるローラ軸215aの締め
付けが緩み、設定された摩擦抵抗(約100gfcm)
がローラ軸215aに制動力として与えられる。
【0058】これにより、従動ローラ215に制動力が
働き、従動ローラ215に張架されている転写搬送ベル
ト216の周速が感光体ドラム222a〜222dの周
速の影響を受けずに速度ムラのない安定したベルト走行
を維持することができる。
【0059】したがって、転写搬送ベルト216の回転
の速度ムラによる転写不良を確実に防止することができ
る。
【0060】また、従動ローラ215のローラ軸215
aに当該ローラ軸215aの外径より小さな内径のコイ
ル型スプリングである摩擦バネ237を嵌装するだけの
簡単かつ安価な部材で均一な制動力を従動ローラ215
に与えることができる。
【0061】上記の実施形態1,2の制動手段を備えた
デジタルカラー複写機と、制動手段なしのデジタルカラ
ー複写機とを、制動手段のない場合の転写ベルト(転写
搬送ベルト)の負荷トルク260gfcmで制動手段に
よる制動力(制動トルク)100gfcmを与えた2台
のデジタルカラー複写機A,Bにより、感光体(感光体
ドラム)と転写ベルトとの周速差が1,1.8,2,
3.3%(感光体の周速>転写ベルトの周速)の4種類
の周速差に応じてカラー画像形成を行った実験結果を表
1に示す。
【0062】
【表1】 この表1に示すように、各装置A,Bの各種類におい
て、制動手段がない場合は、周速差が大きくなるほど色
ずれが発生するが、制動手段を備えたものは色ずれが発
生していないことが分かる。これは、制動手段により転
写ベルトの回転速度ムラの発生が防止され、各色のトナ
ー像が合致して重ね合わされた状態で転写されているこ
とを示しており、制動手段を用いたものにおいては、感
光体と転写ベルトとの周速差が大きくてもカラー画像の
色ずれを確実に防止することができている。
【0063】また、上記実施形態においては、各感光体
ドラム222a〜222dを並設したタンデム方式のデ
ジタルカラー複写機の説明を行ったが、タンデム方式以
外の感光体ドラムが単数で複数回の画像形成及び転写動
作を繰り返し行いカラー画像を得るデジタルカラー複写
機においても適用することができる。
【0064】さらに、転写搬送ベルト216により転写
材である用紙Pを静電吸着により担持搬送し、この用紙
P上にトナー像を重ね合わせて転写を行うものについて
説明を行ったが、転写搬送ベルトを中間転写ベルトとし
てこの中間転写ベルト上に各色のトナー像を重ね合わせ
て転写し、この重ね合わせたトナー像を一括して用紙に
転写を行う中間転写方式の複写機に用いても本実施形態
と同様の効果を得ることができる。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、回転駆動される
像担持体と、該像担持体と当接し駆動ローラと従動ロー
ラとに張架され、像担持体の周速よりも遅い周速で回転
駆動される転写ベルトと、上記像担持体上に形成された
現像剤像を転写ベルト上に担持搬送された転写材あるい
は転写ベルト上に転写する転写手段とを備えた画像形成
装置において、上記転写手段による転写部分よりも上流
側に配設された従動ローラに上記転写ベルトが像担持体
により引っ張られるのを防止するための制動部材を設け
ているので、この制動部材で従動ローラに制動力を与え
ることにより、転写ベルトが像担持体に引っ張られ速度
ムラが発生するのを防ぎ、転写ベルトの周速を安定させ
ることで転写不良が生じるのを防止することができる。
【0066】また、各色に対応した像担持体を並設した
カラー画像形成装置において、各色の現像剤像を重ね合
わせて転写させる際に各色に対応する現像剤像を合致さ
せて転写することができ、カラー画像形成時の色ずれを
確実に防止することができる。
【0067】請求項2記載の本発明の制動部材は、従動
ローラのローラ軸と同軸となるように配設されたコイル
型スプリング部材により形成され、ローラ軸の両端を軸
支している軸受部の一方へ駆動ローラを押圧することで
軸受部との間で発生する摩擦力を制動力としているの
で、コイル型スプリング部材を従動ローラのローラ軸に
同軸となるように配設するだけの簡単な構成で現像剤像
の転写不良を防止することができる。
【0068】請求項3記載の本発明の制動部材は、従動
ローラのローラ軸に当該ローラ軸の外径より小さな内径
のコイル型スプリング部材を嵌装し、該コイル型スプリ
ング部材の一端を筺体もしくは筺体に固定された軸受部
に回転不可に固定してなり、従動ローラの回転時にコイ
ル型スプリング部材によって発生する摩擦抵抗により従
動ローラに制動力を与えているので、簡単かつ安価なコ
イル型スプリング部材を従動ローラのローラ軸に嵌装す
るだけで、ローラ軸に摩擦抵抗による均一な制動力を与
えることができ、現像剤像の転写不良を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタルカラー複写機の実施形態を示
す概略断面図である。
【図2】本発明のデジタルカラー複写機において従動ロ
ーラに制動力を与える制動手段の実施形態1を示す要部
断面図である。
【図3】本発明のデジタルカラー複写機において従動ロ
ーラに制動力を与える制動手段の実施形態2を示す要部
断面図である。
【符号の説明】
215 従動ローラ 215a ローラ軸 216 転写搬送ベルト 232 加圧バネ 233 滑り軸受 234 スライドワッシャー 235 ブレーキカラー 236 止め輪 237 摩擦バネ 238 フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸泉 潔 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 中村 光一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 坂上 英和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 高 京介 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H032 BA01 BA09 BA18 BA23 2H071 BA42 BA43 DA09 DA15 DA26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される像担持体と、 該像担持体と当接し駆動ローラと従動ローラとに張架さ
    れ、像担持体の周速よりも遅い周速で回転駆動される転
    写ベルトと、 上記像担持体上に形成された現像剤像を転写ベルト上に
    担持搬送された転写材あるいは転写ベルト上に転写する
    転写手段とを備えた画像形成装置において、 上記転写手段による転写部分よりも上流側に配設された
    従動ローラに上記転写ベルトが像担持体により引っ張ら
    れるのを防止するための制動部材を設けたことを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記制動部材は、上記従動ローラのロー
    ラ軸と同軸となるように配設されたコイル型スプリング
    部材により形成され、上記ローラ軸の両端を軸支してい
    る軸受部の一方へ駆動ローラを押圧することで軸受部と
    の間で発生する摩擦力で制動力を得ることを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記制動部材は、上記従動ローラのロー
    ラ軸に当該ローラ軸の外径より小さな内径のコイル型ス
    プリング部材を嵌装し、該コイル型スプリング部材の一
    端を筺体もしくは筺体に固定された軸受部に回転不可に
    固定してなり、上記従動ローラの回転時にコイル型スプ
    リング部材によって発生する摩擦抵抗により従動ローラ
    に制動力を与えることを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
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