JP2002148952A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002148952A
JP2002148952A JP2000346815A JP2000346815A JP2002148952A JP 2002148952 A JP2002148952 A JP 2002148952A JP 2000346815 A JP2000346815 A JP 2000346815A JP 2000346815 A JP2000346815 A JP 2000346815A JP 2002148952 A JP2002148952 A JP 2002148952A
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image
cleaning blade
cleaning
image forming
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Application number
JP2000346815A
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English (en)
Inventor
Akitaka Okazaki
哲卓 岡崎
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のクリーニングブレードを用いて、転写
搬送手段に付着したトナーや紙粉などの異物を確実に除
去することのできる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 クリーニング装置10は、転写ベルト2
16に先縁部が接して設けられ転写ベルト216から残
留トナー、紙粉などを掻き落とすための第1クリーニン
グブレード11と、第1クリーニングブレード11より
も転写ベルト216の下流側において転写ベルト216
に先縁部が接して設けられた第2クリーニングブレード
12とを備えてなる。第1クリーニングブレード11
は、従動ローラ215及びテンションローラ250・2
50のほぼ中間位置に、転写ベルト216の回転方向に
対してカウンター状に配置されている。第2クリーニン
グブレード12は、従動ローラ215に対向した位置
に、転写ベルト216の回転方向に対してトレール状に
配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリンタや電子
写真装置などの画像形成装置に関するものであり、さら
に詳しくは、トナーなどの記録剤から形成された画像や
その記録剤が転写された記録紙などを担持するための、
樹脂などからなるベルトをクリーニングするクリーニン
グ部に特徴のある画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、転写搬送手段である転写ベルトを
クリーニングブレードでクリーニングする際のクリーニ
ング位置は、クリーニング性と転写ベルトの耐久性とを
考慮すると、クリーニングブレードに対向するローラな
どの設けられた位置が望ましいとされていた。
【0003】この理由としては、ベルトに対してクリー
ニングブレードを当接させるための圧力(ブレード圧)
をかけやすい(対向部材のない部分では、ベルトの弾性
のためにブレード圧は高くならず、クリーニング性が低
くなってしまう。)、ベルトの折れ(ベルトにおける折
れたような変形)が少ない(対向部材のない箇所にクリ
ーニングブレードを配置すると、ブレードエッジに接触
する部分でベルトの折れが起こり、ベルトの回転によっ
てそこに繰り返し応力がかかり、ベルト寿命の低下を招
く。このことは、特にブレード圧を高くすると、より顕
著になる。)などが考えられる。
【0004】また、1枚のクリーニングブレードでクリ
ーニングを行う場合には、1〜3gf/mm程度のブレ
ード圧が必要であり、特にカラー機などにおいて最大4
色の多層トナーを一度にクリーニングする場合には、3
gf/mm付近のブレード圧が必要になる。
【0005】しかし、このような設定ではベルト走行の
大きな負荷となり、駆動源となるモータに大容量のもの
が必要になり、コストの上昇を招く。また、駆動ローラ
とベルトとの間でのスリップやベルトの蛇行などの問題
を起こすこともある。
【0006】これらの問題の対策として、以下のような
提案が過去になされている。
【0007】すなわち、特開平11−65320号公報
に示すように、転写材を転写位置に搬送しトナー像の転
写を行う半導電性の転写ベルト及びこの転写ベルト上の
異物(ベルトに付着したトナーや紙粉など)を除去する
クリーニングブレードの寿命を長くしたり、転写ベルト
上の異物を確実に除去したりすることを目的として、画
像形成装置の発明がなされた。
【0008】この画像形成装置は、転写ベルトのクリー
ニングブレードより上流に、異物に除電電荷を付与する
導電性ブラシを設け、通常の画像形成モード時には電荷
付与を行わず、テストパターン像形成モード時及び転写
ベルト上での紙詰まり除去後の復帰時にのみ異物に除電
電荷を付与し、異物の増量時には除去機能を高める一
方、異物が少ない場合には、転写ベルトあるいはクリー
ニングブレードにかかる負荷を低減し、長寿命化を図る
ものである。
【0009】しかしながら、このような画像形成装置に
あっては、クリーニング手段の1つのとして導電性ブラ
シや電荷付与用電源が必要であり、また、ブレード方式
の場合は、第2のブレードで除電を行うため、目的とす
る効果が充分に発揮されているとは言えない点があっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、導電
性ブラシや電荷付与用電源を必要とせず、複数のクリー
ニングブレードを用いて、第1のブレードで、除電・除
去を行うとともに転写搬送手段に付着したトナーや紙粉
などの異物を攪拌・除去しやすくし、第2以下のブレー
ドで、第1のブレードをすり抜けてきた異物を確実に除
去することのできる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、像担
持体と、この像担持体に画像を形成するための画像形成
手段と、像担持体に対向して張設され、記録媒体を像担
持体の転写位置へ搬送するための転写搬送手段と、前記
転写位置において前記画像を像担持体から記録媒体ある
いは転写搬送手段の表面に転写するための転写手段と、
転写搬送手段の搬送路中に設けられ、転写搬送手段の表
面の異物を除去するためのクリーニング手段とを備えて
なり、クリーニング手段が、前記搬送路中に上流側から
下流側へかけて設けられた複数のクリーニングブレード
から構成され、上流側の第1クリーニングブレードが、
転写搬送手段の支持ローラに対向しない位置に、転写搬
送手段の回転方向に対してカウンター状に配置され、下
流側の第2クリーニングブレードが、転写搬送手段の支
持ローラに対向した位置に配置されていることを特徴と
する画像形成装置が提供される。
【0012】ここで、像担持体としては、静電潜像を担
持する感光体ドラムなどが用いられる。画像形成手段
は、原稿から読み取られた画像データを静電潜像として
像担持体に書き込み、書き込まれたその潜像を現像する
ためのものである。転写搬送手段としては、記録用紙な
どの記録媒体を像担持体の転写位置へ搬送するための転
写ベルトや、直接、転写された転写画像を記録媒体に再
度、転写するための中間転写ベルトなどが用いられる。
転写手段は、転写位置において前記画像を像担持体から
記録媒体あるいは転写搬送手段の表面に転写するための
ものである。
【0013】転写搬送手段の搬送路中には、付着したト
ナーや紙粉などの、転写搬送手段表面の異物を除去する
ためのクリーニング手段が設けられている。このクリー
ニング手段は、前記搬送路中に上流側から下流側へかけ
て設けられた2以上のクリーニングブレードから構成さ
れている。
【0014】これら複数のクリーニングブレードのう
ち、上流側に設けられた第1クリーニングブレードは、
転写搬送手段の支持ローラに対向しない位置に設けられ
ている。この位置では、ブレード圧が高くなり過ぎて転
写搬送手段の回転に過大な負荷がかかるおそれがないか
らである。
【0015】この第1クリーニングブレードは、転写搬
送手段の回転方向に対してカウンター状に配置されてい
る。ここで、カウンター状とは、クリーニングブレード
が転写搬送手段の表面へ向かって突出している方向が転
写搬送手段の回転方向に対向する状態をいう。クリーニ
ングブレードが転写搬送手段の表面にカウンター状に当
接すると、クリーニングブレードは、非カウンター状に
当接する場合に比べてブレード圧が高くなり、いっそう
確実に転写搬送手段の表面をクリーニングすることが可
能になる。
【0016】また、下流側の第2クリーニングブレード
は、転写搬送手段の支持ローラに対向した位置に設けら
れている。この位置では、転写搬送手段の表面は、上流
側にある第1クリーニングブレードによってクリーニン
グがかなりの程度まで進行しているため、第2クリーニ
ングブレードは、転写搬送手段の回転に過大な負荷のか
かるおそれがない、より小さいブレード圧を用いること
ができるからである。
【0017】この第2クリーニングブレードは、転写搬
送手段の回転方向に対してトレール状に配置されていて
もよく、カウンター状に配置されていてもよい。ここ
で、トレール状とは、クリーニングブレードが転写搬送
手段の表面へ向かって突出している方向が転写搬送手段
の回転方向にほぼ沿っている状態をいう。ここで、第2
クリーニングブレードがトレール状に配置されていても
カウンター状に配置されていてもよいのは、上流側にあ
る第1クリーニングブレードによってクリーニングがか
なりの程度まで進行しているため、第2クリーニングブ
レードのブレード圧を第1クリーニングブレードのそれ
よりも小さくすることができるからである。
【0018】クリーニング手段は、第1クリーニングブ
レード及び第2クリーニングブレードだけに限らず、第
3以下のクリーニングブレードを備えていてもよい。こ
の場合、第3以下のクリーニングブレードは、第2クリ
ーニングブレードと同様に、第1クリーニングブレード
よりも下流側に設けられる。
【0019】以上のように構成された画像形成装置にあ
っては、導電性ブラシや電荷付与用電源を必要とせず、
複数のクリーニングブレードを用いて、第1クリーニン
グブレードで、除電・除去を行うとともに転写搬送手段
に付着したトナーや紙粉などの異物を攪拌・除去しやす
くし、第2以下のクリーニングブレードで、第1クリー
ニングブレードをすり抜けてきた異物を確実に除去する
ことができる。
【0020】この発明に係る画像形成装置は、第1クリ
ーニングブレードが、導電性ウレタンゴムなどの導電性
材料からなるのが好ましい。このように構成された画像
形成装置にあっては、第1クリーニングブレードによる
異物除去効果や攪拌効果に加えて、第1クリーニングブ
レードに除電効果を持たせることができるようになるの
で、下流側のクリーニングブレード(第2クリーニング
ブレードなど)によるクリーニング効果をいっそう高め
ることが可能になる。下流側のクリーニングブレード
は、除電効果を持たせる必要がないので、絶縁ウレタン
ゴムなどの絶縁材料から構成すればよいが、第1クリー
ニングブレードと同様に導電性材料から構成してもよ
い。
【0021】この発明に係る画像形成装置は、第2クリ
ーニングブレードが、転写搬送手段の回転方向に対して
カウンター状に配置されているのが好ましい。このよう
に構成された画像形成装置にあっては、第2クリーニン
グブレードが、転写搬送手段の表面にブレード圧のより
高くなるカウンター状に当接するようになるので、トレ
ール状に当接する場合に比べていっそう確実に転写搬送
手段の表面をクリーニングすることが可能になる。
【0022】この発明に係る画像形成装置は、像担持体
が、複数個、たとえば4個設けられているのが好まし
い。このように構成された画像形成装置にあっては、複
数個の像担持体に基づく複数色のトナーが多層に重なる
ことのあるカラー画像を形成する場合に、前記クリーニ
ング効果をいっそう顕著に奏することができる。
【0023】この発明に係る画像形成装置は、転写搬送
手段が、記録媒体を搬送するための転写ベルトであるの
が好ましい。転写ベルトを構成する材料の例としては、
ポリイミド、ポリカーボネート、ポリフッ化ビニリデ
ン、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体などがあ
る。このように構成された画像形成装置にあっては、紙
詰まりなどの異常使用時において転写ベルトに転写され
る多層トナーをクリーニングにより確実に除去すること
ができる。
【0024】この発明に係る画像形成装置は、転写搬送
手段が、直接、転写された転写画像を記録媒体に再度、
転写するための中間転写ベルトであるのが好ましい。中
間転写ベルトを構成する材料の例としては、ポリイミ
ド、ポリカーボネート、ポリフッ化ビニリデン、エチレ
ンテトラフルオロエチレン共重合体などがある。このよ
うに構成された画像形成装置にあっては、記録媒体に転
写されなかった中間転写ベルト上の多層トナーをクリー
ニングにより確実に除去することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る2つの実施
の形態を図面に基づいて説明する。なお、この発明はこ
れらによって限定されるものではない。
【0026】実施の形態1 図1に示すように、この発明の実施の形態1に係る画像
形成装置であるデジタルカラー複写機D1は、複写機本
体1の上面に原稿台111及び操作パネル(図示略)が
設けられ、複写機本体1の内部に画像読取部110及び
画像形成ステーション210が設けられた構成である。
原稿台111の上面には、原稿台111に対して開閉可
能な状態で支持され、原稿台111の上面に対して所定
の位置関係を保って、両面自動原稿送り装置(RAD
F;Reversing Automatic Doc
ument Feeder)112が装着されている。
【0027】両面自動原稿送り装置112は、まず、原
稿の一方の面が原稿台111の所定位置において画像読
取部110に対向するように原稿を搬送し、この一方の
面についての画像読み取りが終了した後に、他方の面が
原稿台111の所定位置において画像読取部110に対
向するように原稿を反転して原稿台111に向けて搬送
するようになっている。そして、両面自動原稿送り装置
112は、原稿1枚についての両面搬送動作を実行す
る。このような原稿の搬送及び表裏反転の動作は、この
複写機全体の動作に関連して制御される。
【0028】画像読取部110は、両面自動原稿送り装
置112により原稿台111上に搬送されてきた原稿の
画像を読み取るために、原稿台111の下方に配置され
ている。画像読取部110には原稿を走査する走査光学
系117がある。走査光学系117は、原稿台111の
下面に沿って平行に往復移動する原稿走査体113,1
14と、光学レンズ115と、光電変換素子であるCC
Dラインセンサ116とを有している。
【0029】原稿走査体113,114は、第1走査ユ
ニット113と第2走査ユニット114とから構成され
ている。第1走査ユニット114は、原稿の表面を露光
する露光ランプと、原稿からの反射光像を所定方向に偏
向させる第1ミラーとを有し、原稿台111の下面に対
して一定距離を保ちながら所定の走査速度で原稿台11
1に平行に往復移動する。第2走査ユニット114は、
第1走査ユニット113の第1ミラーにより偏向された
原稿からの反射光像をさらに所定方向に偏向させる第2
ミラー及び第3ミラーを有し、第1走査ユニット113
と一定の速度関係を保って、原稿台111に平行に往復
移動する。
【0030】光学レンズ115は、第2走査ユニットの
第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮小
し、縮小された光像をCCDラインセンサ116上の所
定位置に結像させるものである。
【0031】CCDラインセンサ116は、結像された
光像を順次、光電変換して、電気信号として出力するも
のである。CCDラインセンサ116は、白黒画像ある
いはカラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、B
(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力する
ことのできる3ラインのカラーCCDである。このCC
Dラインセンサ116により電気信号に変換された原稿
画像情報は、画像処理部(図示略)に転送され、その画
像処理部で所定の画像データ処理が施される。
【0032】画像形成ステーション210の下方には、
用紙トレイ内に積載収容されている記録媒体としての記
録用紙(例えば、普通紙、OHP用紙など)Pを1枚ず
つ分離し画像形成ステーション210へ向けて供給する
給紙機構211が設けられている。そして、1枚ずつ分
離供給された用紙Pは、画像形成ステーション210の
手前に配置された一対のレジストローラ212によりタ
イミングが制御されて画像形成ステーション210へ搬
送される。さらに、片面に画像が形成された用紙Pは、
画像形成ステーション210の画像形成にタイミングを
合わせて、画像形成ステーション210へ再び供給搬送
される。
【0033】画像形成ステーション210の下方には、
転写搬送ユニットとしての転写ベルト機構213が配置
されている。この転写ベルト機構213は、駆動ローラ
214と従動ローラ215との間にほぼ平行に伸びるよ
うに張架された転写搬送手段としての転写ベルト216
に用紙Pを静電吸着させて搬送する構成となっている。
【0034】さらに、用紙搬送路における転写ベルト機
構213の下流側には、駆動ローラ214に近接して、
用紙P上に転写形成されたトナー像を用紙P上に定着さ
せるための定着装置217が配置されている。この定着
装置217の一対のローラ間におけるニップ部を通過し
た用紙Pは、搬送方向切換ゲート218を経て、複写機
本体1の側壁に取り付けられている排紙トレイ220の
上へ排出ローラ219によって排出される。
【0035】切換ゲート218は、複写機本体1へ用紙
Pを排出する経路と、画像形成ステーション210へ向
けて用紙Pを再供給する経路との間で、定着後の用紙P
の搬送経路を選択的に切り換えるものである。切換ゲー
ト218により再び画像形成ステーション210へ向け
て搬送方向が切り換えられた用紙Pは、スイッチバック
搬送経路221を介して表裏反転された後、画像形成ス
テーション210へと再び供給される。
【0036】また、画像形成ステーション210におけ
る転写ベルト216の上方には、転写ベルト216に近
接して、画像形成手段として、第1画像形成ステーショ
ンPa、第2画像形成ステーションPb、第3画像形成
ステーションPc、及び第4画像形成ステーションPd
が、用紙搬送経路の上流側から下流側へ順に設けられて
いる。
【0037】転写ベルト216は、駆動ローラ214に
よって、図1において矢印Zで示す方向へ摩擦駆動さ
れ、前述したように給紙機構211を通じて給送される
用紙Pを把持し、用紙Pを画像形成ステーションPa〜
Pdへと順次搬送する。各画像ステーションPa〜Pd
は、実質的に同一の構成を有している。画像ステーショ
ンPa,Pb,Pc,Pdは、図1に示す矢印F方向へ
回転駆動される像担持体としての感光体ドラム222
a,222b,222c,222dをそれぞれ含んでい
る。これら4つの感光体ドラム222a〜222dは、
互いに同一の外径及び長さを有している。
【0038】感光体ドラム222a〜222dの周辺に
は、感光体ドラム222a〜222dをそれぞれ一様に
帯電する帯電器223a,223b,223c,223
dと、感光体ドラム222a〜222d上に形成された
静電潜像をそれぞれ現像する現像装置224a,224
b,224c,224dと、現像された感光体ドラム2
22a〜222d上のトナー像を用紙Pへ転写する転写
用放電器225a,225b,225c,225dと、
感光体ドラム222a〜222d上に残留したトナーを
除去するクリーニング装置226a,226b,226
e,226dとが、感光体ドラム222a〜222dの
回転方向(矢印)に沿ってそれぞれ順次配置されてい
る。
【0039】また、感光体ドラム222a〜222dの
上方には、レーザービームスキャナユニット227a,
227b,227c,227dがそれぞれ設けられてい
る。レーザービームスキャナユニット227a〜227
dは、画像データに応じて変調されたドット光を発する
半導体レーザ素子(図示略)と、半導体レーザ素子から
のレーザービームを主走査方向に偏向させるためのポリ
ゴンミラー(偏向装置)240と、ポリゴンミラー24
0により偏向されたレーザービームを感光体ドラム22
2a〜222dの表面に結像させるためのfθレンズ2
41やミラー242,243などとからそれぞれ構成さ
れている。
【0040】レーザービームスキャナ227aにはカラ
ー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が、レーザ
ービームスキャナ227bにはカラー原稿画像のシアン
色成分像に対応する画素信号が、レーザービームスキャ
ナ227cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対
応する画素信号が、そして、レーザービームスキャナ2
27dにはカラー原稿画像のイエロー色成分像に対応す
る画素信号がそれぞれ入力される。
【0041】これにより、色変換された原稿画像情報に
対応する静電潜像が各感光体ドラム222a〜222d
上に形成される。そして、現像装置224aには黒色の
トナーが、現像装置224bにはシアン色のトナーが、
現像装置224cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置
224dにはイエロー色のトナーがそれぞれ収容されて
おり、感光体ドラム222a〜222d上の静電潜像は
これら各色のトナーにより現像される。これにより、画
像形成ステーション210で色変換された原稿画像情報
が各色のトナー像として再現される。
【0042】また、第4画像形成ステーションPdと定
着装置217との間で駆動ローラ214のほぼ真上部に
は除電器229が設けられている。この除電器229に
は、搬送ベルト216に静電吸着されている用紙Pを転
写ベルト216から分離するための交流電流が印加され
ている。
【0043】このデジタルカラー複写機においては、用
紙Pとしてカットシート状の普通紙が使用される。この
用紙Pは、給紙カセットから送り出されて給紙機構21
1の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、その用紙
Pの先端部分がセンサ(図示略)で検知され、このセン
サから出力される検知信号に基づいて一対のレジストロ
ーラ212により一旦停止される。
【0044】次に、用紙Pは、各画像ステーションPa
〜Pdとタイミングをとって、図1の矢印Z方向に回転
している転写ベルト216の上へ送られる。このとき、
転写ベルト216には、前述したように帯電器により所
定の帯電が施されているので、用紙Pは、各画像ステー
ションPa〜Pdを通過する間、安定して搬送供給され
る。
【0045】画像ステーションPa〜Pdにおいては、
各色のトナー像がそれぞれ形成され、転写ベルト216
により静電吸着されて搬送される用紙Pの支持面上で重
ね合わされる。第4画像ステーションPdによる画像の
転写が完了すると、用紙Pは、その先端部分から順次、
除電用放電器により転写ベルト216上から剥離され、
定着装置217へと導かれる。
【0046】最後に、トナー画像が定着された用紙P
は、用紙排出口(図示略)から排紙トレイ220上へと
排出される。なお、上述の説明では、レーザービームス
キャナユニット227a〜227dによってレーザービ
ームを走査して露光することにより、感光体ドラム22
2a〜222dへの光書き込みを行う。
【0047】なお、レーザービームスキャナユニットの
代わりに、発光ダイオードアレイと結像レンズアレイと
からなる書き込み光学系(LEDヘッド)を用いてもよ
い。LEDヘッドはレーザービームスキャナユニットに
比べて、サイズも小さく、また可動部分がなく無音であ
る。したがって、複数個の光書き込みユニットを必要と
するタンデム方式のデジタルカラー複写機などの画像形
成装置では、好適に用いることができる。
【0048】次に、図2に示すように、転写ベルト21
6の下方における従動ローラ215寄り箇所には、クリ
ーニング装置10が設けられている。
【0049】すなわち、クリーニング装置10は、転写
ベルト216の下方における従動ローラ215寄り箇所
に設けられたクリーニングボックス(図示略)と、転写
ベルト216に先縁部が接して設けられ転写ベルト21
6から残留トナー、紙粉、ゴミなどを掻き落としてクリ
ーニングボックス内へ回収するための第1クリーニング
ブレード11と、この第1クリーニングブレード11よ
りも転写ベルト216の下流側において転写ベルト21
6に先縁部が接して設けられた第2クリーニングブレー
ド12とを備えてなる。
【0050】第1クリーニングブレード11は、導電性
ウレタンゴムからなり、JISのゴム硬度計による硬度
が60〜80°、電気抵抗値が6〜8Ωcmであり、設
定線圧(ブレード圧)が1〜1.5gf/mmにされて
いる。第2クリーニングブレード12は、絶縁ウレタン
ゴムからなり、JISのゴム硬度計による硬度が60〜
80°であり、設定線圧が0.5〜1gf/mmにされ
ている。
【0051】第1クリーニングブレード11及び第2ク
リーニングブレード12は、保持部材13及び保持部材
14にそれぞれ取り付けられて、これらに保持されてい
る。
【0052】第1クリーニングブレード11は、転写ベ
ルト216の支持ローラとしての従動ローラ215及び
テンションローラ250に対向しない位置に、すなわ
ち、従動ローラ215及びテンションローラ250・2
50のほぼ中間位置に、転写ベルト216の回転方向に
対してカウンター状に配置されている。
【0053】第2クリーニングブレード12は、転写ベ
ルト216の支持ローラとしての従動ローラ215に対
向した位置に、転写ベルト216の回転方向に対してト
レール状に配置されている。
【0054】実施の形態1に係るデジタルカラー複写機
D1のクリーニング装置10にあっては、第1クリーニ
ングブレード11で、除電・除去を行うとともに転写ベ
ルト216に付着したトナーや紙粉などの異物を攪拌・
除去しやすくし、第2クリーニングブレード12で、第
1クリーニングブレード11をすり抜けてきた異物を確
実に除去することができる。ここで、上流側にある第1
クリーニングブレードによってクリーニングがかなりの
程度まで進行しているので、下流側の第2クリーニング
ブレード12をトレール状に配置して、そのブレード圧
を第1クリーニングブレードのそれよりも小さくしてい
ても、特に問題はない。
【0055】実施の形態2 図3に示すように、この発明の実施の形態2に係る画像
形成装置であるデジタルカラー複写機D2は、実施の形
態1に係るデジタルカラー複写機D1の転写ベルト機構
213に代えて、中間転写担持体ユニットとしての中間
転写ベルト機構213′を備えている。
【0056】この中間転写ベルト機構213′は、駆動
ローラ214と、従動ローラ215と、これらの間に張
架された中間転写担持体としての中間転写ベルト21
6′とを備えた構成となっている。中間転写ベルト21
6′は、実施の形態1に係るデジタルカラー複写機D1
における記録用紙Pに代わる転写媒体としても作用す
る。
【0057】このデジタルカラー複写機D2は、定着装
置217、搬送方向切換ゲート218、排出ローラ21
9及び排紙トレイ220の位置などが実施の形態1に係
るデジタルカラー複写機D1とは異なるなどの相違点が
あるものの、画像読取部110や第1画像形成ステーシ
ョンPa〜第4画像形成ステーションPdの構成などが
基本的に実施の形態1に係るデジタルカラー複写機D1
と同様である。
【0058】図4に示すように、中間転写ベルト21
6′の下方における従動ローラ215寄り箇所には、ク
リーニング装置20が設けられている。
【0059】すなわち、クリーニング装置20は、中間
転写ベルト216′の下方における従動ローラ215寄
り箇所に設けられたクリーニングボックス(図示略)
と、中間転写ベルト216′に先縁部が接して設けられ
中間転写ベルト216′から残留トナー、紙粉、ゴミな
どを掻き落としてクリーニングボックス内へ回収するた
めの第1クリーニングブレード21と、この第1クリー
ニングブレード21よりも中間転写ベルト216′の下
流側において中間転写ベルト216′に先縁部が接して
設けられた第2クリーニングブレード22とを備えてな
る。
【0060】第1クリーニングブレード21は、導電性
ウレタンゴムからなり、JISのゴム硬度計による硬度
が60〜80°、電気抵抗値が6〜8Ωcmであり、設
定線圧(ブレード圧)が1〜1.5gf/mmにされて
いる。第2クリーニングブレード22は、絶縁ウレタン
ゴムからなり、JISのゴム硬度計による硬度が60〜
80°であり、設定線圧が0.5〜1gf/mmにされ
ている。
【0061】第1クリーニングブレード21及び第2ク
リーニングブレード22は、保持部材23及び保持部材
24にそれぞれ取り付けられて、これらに保持されてい
る。
【0062】第1クリーニングブレード21は、中間転
写ベルト216′の支持ローラとしての従動ローラ21
5及びテンションローラ250に対向しない位置に、す
なわち、従動ローラ215及びテンションローラ250
の間に、中間転写ベルト216′の回転方向に対してカ
ウンター状に配置されている。
【0063】第2クリーニングブレード22は、中間転
写ベルト216′の支持ローラとしての従動ローラ21
5に対向した位置に、中間転写ベルト216′の回転方
向に対してカウンター状に配置されている。
【0064】実施の形態2に係るデジタルカラー複写機
D2のクリーニング装置20にあっては、第1クリーニ
ングブレード21で、除電・除去を行うとともに中間転
写ベルト216′に付着したトナーや紙粉などの異物を
攪拌・除去しやすくし、第2クリーニングブレード22
で、第1クリーニングブレード21をすり抜けてきた異
物を確実に除去することができる。ここで、第2クリー
ニングブレード22が、カウンター状に配置されている
ので、トレール状にされた場合に比べていっそう確実に
中間転写ベルト216′の表面をクリーニングすること
が可能になる。なお、実施の形態1及び2の説明におい
て、転写ベルト216に対しては第2クリーニングブレ
ード12をトレール状に、中間転写ベルト216′に対
しては第2クリーニングブレード22をカウンター状に
それぞれ配置する組合せを示しているが、転写ベルト2
16及び中間転写ベルト216′に対する第2クリーニ
ングブレード12・22の配置はこの限りでないことは
言うまでもない。
【0065】
【発明の効果】この発明の請求項1に記載の画像形成装
置にあっては、像担持体と、この像担持体に画像を形成
するための画像形成手段と、像担持体に対向して張設さ
れ、記録媒体を像担持体の転写位置へ搬送するための転
写搬送手段と、前記転写位置において前記画像を像担持
体から記録媒体あるいは転写搬送手段の表面に転写する
ための転写手段と、転写搬送手段の搬送路中に設けら
れ、転写搬送手段の表面の異物を除去するためのクリー
ニング手段とを備えてなり、クリーニング手段が、前記
搬送路中に上流側から下流側へかけて設けられた複数の
クリーニングブレードから構成され、上流側の第1クリ
ーニングブレードが、転写搬送手段の支持ローラに対向
しない位置に、転写搬送手段の回転方向に対してカウン
ター状に配置され、下流側の第2クリーニングブレード
が、転写搬送手段の支持ローラに対向した位置に配置さ
れている。したがって、導電性ブラシや電荷付与用電源
を必要とせず、複数のクリーニングブレードを用いて、
第1のブレードで、除電・除去を行うとともに転写搬送
手段に付着したトナーや紙粉などの異物を攪拌・除去し
やすくし、第2以下のブレードで、第1のブレードをす
り抜けてきた異物を確実に除去することができる。
【0066】この発明の請求項2に記載の画像形成装置
にあっては、第1クリーニングブレードが、導電性ウレ
タンゴムなどの導電性材料からなる。したがって、第1
クリーニングブレードによる異物除去効果や攪拌効果に
加えて、第1クリーニングブレードに除電効果を持たせ
ることができるようになるので、下流側のクリーニング
ブレード(第2クリーニングブレードなど)によるクリ
ーニング効果をいっそう高めることが可能になる。
【0067】この発明の請求項3に記載の画像形成装置
にあっては、第2クリーニングブレードが、転写搬送手
段の回転方向に対してカウンター状に配置されている。
したがって、第2クリーニングブレードが、転写搬送手
段の表面にブレード圧のより高くなるカウンター状に当
接するようになるので、トレール状に当接する場合に比
べていっそう確実に転写搬送手段の表面をクリーニング
することが可能になる。
【0068】この発明の請求項4に記載の画像形成装置
にあっては、像担持体が、複数個、設けられている。し
たがって、複数個の像担持体に基づく複数色のトナーが
多層に重なることのあるカラー画像を形成する場合に、
前記クリーニング効果をいっそう顕著に奏することがで
きる。
【0069】この発明の請求項5に記載の画像形成装置
にあっては、転写搬送手段が、記録媒体を搬送するため
の転写ベルトである。したがって、紙詰まりなどの異常
使用時において転写ベルトに転写される多層トナーをク
リーニングにより確実に除去することができる。
【0070】この発明の請求項6に記載の画像形成装置
にあっては、転写搬送手段が、直接、転写された転写画
像を記録媒体に再度、転写するための中間転写ベルトで
ある。したがって、記録媒体に転写されなかった中間転
写ベルト上の多層トナーをクリーニングにより確実に除
去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の形態1に係るデジタ
ルカラー複写機の全体構成を説明する構成説明図であ
る。
【図2】図2は、図1のカラー複写機におけるクリーニ
ング装置を説明する構成説明図である。
【図3】図3は、この発明の実施の形態2に係るデジタ
ルカラー複写機の全体構成を説明する構成説明図であ
る。
【図4】図4は、図3のカラー複写機におけるクリーニ
ング装置を説明する構成説明図である。
【符号の説明】
1 デジタルカラー複写機(カラー画像形成装置) P 記録用紙(記録媒体) Pa 第1画像形成ステーション(画像形成手段) Pb 第2画像形成ステーション(画像形成手段) Pc 第3画像形成ステーション(画像形成手段) Pd 第4画像形成ステーション(画像形成手段) 10 クリーニング装置(クリーニング手段) 11 第1クリーニングブレード 12 第2クリーニングブレード 20 クリーニング装置(クリーニング手段) 21 第1クリーニングブレード 22 第2クリーニングブレード 213 転写ベルト機構 213′ 中間転写ベルト機構 214 駆動ローラ 215 従動ローラ 216 転写ベルト 216′ 中間転写ベルト 222a 感光体ドラム(像担持体) 222b 感光体ドラム(像担持体) 222c 感光体ドラム(像担持体) 222d 感光体ドラム(像担持体)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、この像担持体に画像を形成
    するための画像形成手段と、像担持体に対向して張設さ
    れ、記録媒体を像担持体の転写位置へ搬送するための転
    写搬送手段と、前記転写位置において前記画像を像担持
    体から記録媒体あるいは転写搬送手段の表面に転写する
    ための転写手段と、転写搬送手段の搬送路中に設けら
    れ、転写搬送手段の表面の異物を除去するためのクリー
    ニング手段とを備えてなり、 クリーニング手段が、前記搬送路中に上流側から下流側
    へかけて設けられた複数のクリーニングブレードから構
    成され、上流側の第1クリーニングブレードが、転写搬
    送手段の支持ローラに対向しない位置に、転写搬送手段
    の回転方向に対してカウンター状に配置され、下流側の
    第2クリーニングブレードが、転写搬送手段の支持ロー
    ラに対向した位置に配置されていることを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 第1クリーニングブレードが、導電性材
    料からなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 第2クリーニングブレードが、転写搬送
    手段の回転方向に対してカウンター状に配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 像担持体が、複数個、設けられているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 転写搬送手段が、記録媒体を搬送するた
    めの転写ベルトであることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 転写搬送手段が、直接、転写された転写
    画像を記録媒体に再度、転写するための中間転写ベルト
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに
    記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100916081B1 (ko) * 2002-10-08 2009-09-08 주식회사 포스코 가역벨트의 진행방향에 따른 크리너 선택장치
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