JP2001005305A5 - - Google Patents

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【書類名】明細書
【発明の名称】画像形成装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
感光体ドラム表面上にトナー像を形成する複数の画像形成部を併設して設け、上記各画像形成部の各感光体ドラム表面上のトナー像を順次重ね合わせて転写材上に転写するために、上記複数の画像形成部に対応する各転写位置へと1枚の転写材を順次搬送する転写材搬送ベルトを備えた画像形成装置において、
上記転写位置に対応して設けられた転写部材を備え、
前記画像形成部は、黒画像を形成する単一の黒画像形成部、またカラー画像を形成する複数のカラー画像形成部からなり、
上記各画像形成部の転写位置に設けられた転写部材の間に配置され、上記感光体ドラムと対向する面側と反対面の上記転写材搬送ベルトと接触する補助ローラを設け、
上記黒画像形成部と一つのカラー画像形成部との間の黒画像用補助ローラを支持し、かつ感光体ドラム側へと移動させるための第1支持板と、黒画像用補助ローラ以外の残りの他の補助ローラを支持し、感光体ドラム側へと移動させるための第2の支持板を設け、
上記第1支持板の黒画像用補助ローラと、第2支持板の残りの補助ローラとを個別に移動させ、転写材搬送ベルトを上記感光体ドラムに接触させる構成を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
上記黒画像形成部による白黒画像形成モード時、上記黒画像形成用補助ローラにより上記転写材搬送ベルトを黒画像用の感光体ドラムに接触させた状態で、上記カラー画像形成部の各感光体ドラムを転写材搬送ベルトより離間させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転駆動される像担持体(感光体ドラム)の転写部表面に対して所定の位置関係でもって当接する転写材搬送ベルトにより転写材を支持、搬送し、像担持体上に形成されたトナー像を転写材上に転写再現する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー画像をYMCKの画像データとして記録部に転送して、各色の色画像毎に再現しながら順次重ね合わせてカラー画像として再現するカラー画像形成装置がある。このようなカラー画像形成装置においては、各色の画像を重ね合わせ転写しなければカラー画像を再現できないため、良好な転写性能を如何に維持するかが技術開発の大きな課題となっている。
【0003】
画像形成装置の転写部においては、転写材の感光体からの剥離、つまり転写材を担持した転写搬送部材からの感光体の剥離ポイントでの走行安定性と各部品の消耗度合いにより画像形成品質が左右される。特にカラー画像形成では、異なるトナーを重ね転写するために、転写搬送装置を構成する部品の状態により転写不良が発生し易い。
【0004】
図6は従来の転写搬送装置を示しており、一対のローラ214、215間に転写材搬送ベルト216が張架され、その上面に複数個の像担持体222a〜222dが配置され、各像担持体222a〜222dに対向する転写材搬送ベルト216の裏面側には、転写ローラ225a〜225dが配置されている。本発明者らはこのような転写搬送装置を備えた画像形成装置について、多くの実験と研究を行っているが、上記形式の転写搬送装置を備えた画像形成装置において、画像形成量(コピー枚数、動作時間など)が大きくなったときに、転写不良の発生が起こり易くなることを経験した。
【0005】
その理由は定かではないが、転写装置を構成する部品の使用時間が経過するほど、転写装置を構成する転写材搬送ベルト216の表面にゴミやトナーなどの汚れ、フィルミングの発生、擦り傷などによる表面状態の悪化が生じ、また、転写ローラ225a〜225dへのゴミやトナーの付着や欠損により転写材搬送ベルト216の搬送状態が不安定になり、それらが原因となって、転写材搬送ベルト216に担持されている転写材が像担持体222a〜222dから剥離されるときに不安定な状態となり、転写不良が発生しやすくなるものと推測される。
【0006】
そこで従来では、画像形成量が所定のレベルに達したときに、装置のメンテナンスを行い寿命時間が達したということで転写材搬送ベルト、転写ローラなどを交換することにより転写性能を良好に維持してきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、転写材搬送ベルト、転写ローラなどの部品は部品代も高く、部品交換作業も大変であり、長時間の作業が要求され、その費用も大きく、画像形成装置を良好な画質で維持する維持費用が大きな負担となる。従って、本発明は、転写装置を構成する転写材搬送ベルト、転写ローラなどの部品交換頻度を減少させ、メンテナンス間隔を延ばし維持費の減少を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、多くの実験と研究を行うことにより、転写材を担持する転写材搬送ベルトの転写ポイント、剥離ポイントでの走行安定性を改善するためには、各画像形成部の間で転写材搬送ベルトを裏面側から支持する支持部材(補助ローラ)を設け、該支持部材により、転写材搬送ベルトをその像担持体(感光体ドラム)側に持ち上げるようにして転写材の搬送を行うことにより、画像形成量(コピー枚数、動作時間など)が大きくなっても、転写不良の発生が起こり難くなることを見出した。また、そのような支持部材を像担持体側に向けて移動可能とし、画像形成量が所定数に達した後より前記の支持部材を像担持体側に移動させ各像担持体と転写材搬送ベルト上の転写ポイント、剥離ポイントでの走行安定性を改善することにより、ハーフトーンむらなどの転写不良の発生を防止し、従来では寿命に達したと判断された転写装置を構成する部品を、そのまま使用しても、転写性能を良好に維持させることができることを見出した。
【0009】
本発明は、そのような知見に基づくものであり、請求項1にかかる画像形成装置は、感光体ドラム表面上にトナー像を形成する複数の画像形成部を併設して設け、上記各画像形成部の各感光体ドラム表面上のトナー像を順次重ね合わせて転写材上に転写するために、上記複数の画像形成部に対応する各転写位置へと1枚の転写材を順次搬送する転写材搬送ベルトを備えた画像形成装置において、上記転写位置に対応して設けられた転写部材を備え、前記画像形成部は、黒画像を形成する単一の黒画像形成部、またカラー画像を形成する複数のカラー画像形成部からなり、上記各画像形成部の転写位置に設けられた転写部材の間に配置され、上記感光体ドラムと対向する面側と反対面の上記転写材搬送ベルトと接触する補助ローラを設け、上記黒画像形成部と一つのカラー画像形成部との間の黒画像用補助ローラを支持し、かつ感光体ドラム側へと移動させるための第1支持板と、黒画像用補助ローラ以外の残りの他の補助ローラを支持し、感光体ドラム側へと移動させるための第2の支持板を設け、上記第1支持板の黒画像用補助ローラと、第2支持板の残りの補助ローラとを個別に移動させ、転写材搬送ベルトを上記感光体ドラムに接触させる構成を特徴とする。
【0010】
また、請求項2にかかる画像形成装置は、上記請求項1にかかる画像形成装置において、上記黒画像形成部による白黒画像形成モード時、上記黒画像形成用補助ローラにより上記転写材搬送ベルトを黒画像用の感光体ドラムに接触させた状態で、上記カラー画像形成部の各感光体ドラムを転写材搬送ベルトより離間させることを特徴とする。
【0011】
以上の構成からなる画像形成装置によれば、前記移動支持板を移動して補助ローラを移動し、転写材搬送ベルトを感光体ドラム側に持ち上げることにより転写材搬送ベルトに担持された転写材が感光体から剥離する時に転写ポイントおよび剥離ポイントで転写材搬送ベルトの搬送動作(つまり、用紙の搬送動作)が安定する。よって、転写材搬送ベルト、転写ローラなどを長時間使用することによるハーフトーンむらなどの転写不良の発生が抑制され、さらに長時間に亘り転写材搬送ベルト、転写ローラなどを使用しても良好な転写性能を維持でき、画像品質を維持できる。そのため、メンテナンス作業の間隔を延ばしたり、部品の交換頻度を減らすことができ、維持費の削減が可能となる。なお、上記補助ローラは、上記転写材搬送ベルトを上記感光体ドラム相互間の接線位置よりも上記感光体ドラム側に持ち上げて支持する位置と、持ち上げないで支持する位置との間で移動自在となるようにして設ける。
【0012】
このようにすることにより、画像形成が予め設定された枚数に達した後、あるいは動作時間が予め設定された時間を経過した後に、転写材搬送ベルトを感光体側に持ち上げることができ、その結果、転写材搬送ベルトの駆動に対する負荷を不必要に増大することなく、上記同様に、転写材搬送ベルトに担持された転写材が感光体から剥離する時に転写ポイントおよび剥離ポイントで転写材搬送ベルトの搬送動作(つまり、用紙の搬送動作)の安定化を図ることができる。よって、上記同様の効果が得られ、装置維持費の削減が可能となる。
【0013】
特に、本発明による画像形成装置では、カラー画像形成モード時は、黒色画像用移動支持板(第1の支持板)とカラー画像用移動支持板(第2の支持板)はともに転写材搬送ベルトがすべての感光体ドラムに接触する位置とされ、白黒画像形成モードの時は、黒色画像用移動支持板(第1の支持板)は移動させずに黒色画像用感光体ドラムと転写材搬送ベルトとは接触したままの状態で、カラー画像用移動支持板(第2の支持板)を移動することによって、各カラー画像用感光体ドラムから転写材搬送ベルトを離間する構成となっており、補助ローラの配設で黒色画像用転写ローラと黒色画像用感光体ドラムとで形成される転写域が広い状態で維持される。
【0014】
補助ローラを、上記感光体ドラム相互間の中央よりも上流側の上記感光体ドラム側に近付けて位置させるようにしてもよい。このように偏位させることにより、転写材搬送ベルトに担持された転写材が感光体から剥離する時の転写材搬送ベルトの搬送動作を一層安定化させることができる。よって、ハーフトーンむらなどの転写不良の発生が抑制され、良好な画像品質を長期間に亘って維持することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る画像形成装置の好ましい実施の形態を説明する。図1は本実施例に係る画像形成装置であるデジタルカラー複写機1の構成を示す正面断面の略図である。複写機本体1の上面には、原稿台111および操作パネルが設けられ、複写機本体1の内部に画像読取り部110および画像形成部210が設けられている。原稿台111の上面には、該原稿台111に対して開閉可能な状態で支持され、かつ原稿台111面に対して所定の位置関係をもって両面自動原稿送り装置(RADF;Recirculating Automatic Document Feeder)112が装着されている。
【0016】
前記両面自動原稿送り装置112は、まず、原稿の一方の面が原稿台111の所定位置において画像読取り部110に対向するよう原稿を搬送し、この一方の面についての画像読取りが終了した後に、他方の面が原稿台111の所定位置において画像読取り部110に対向するよう原稿を反転して原稿台111に向かって搬送するようになっている。そして、両面自動原稿送り装置112は、1枚の原稿について両面の画像読取りが終了した後に、この原稿を排出し、次の原稿についての両面搬送動作を実行する。以上の原稿の搬送および表裏反転の動作は、複写機全体の動作に関連して制御されるものである。
【0017】
画像読取り部110は、両面自動原稿送り装置112により原稿台111上に搬送されてきた原稿の画像を読み取るために、原稿台111の下方に配置されている。画像読取り部110は該原稿台111の下面に沿って平行に往復移動する第1の走査ユニット113と第2の走査ユニット114とから構成されている原稿走査体と、光学レンズ115と、光電変換素子であるCCDラインセンサ116とを有している。
【0018】
第1の走査ユニット113は原稿画像表面を露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所定の方向に向かって偏向する第1ミラーとを有し、原稿台111の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速度で平行に往復移動するものである。第2の走査ユニット114は、第1の走査ユニット113の第1ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を、さらに所定の方向に向かって偏向する第2および第3ミラーとを有し、第1の走査ユニット113と一定の速度関係を保って平行に往復移動するものである。
【0019】
光学レンズ115は、第2の走査ユニット114の第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ116上の所定位置に結像させるものである。CCDラインセンサ116は、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力するものである。CCDラインセンサ116は、例えば、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCDである。このCCDラインセンサ116により電気信号に変換された原稿画像情報は、さらに、図示しない画像処理部に転送されて所定の画像データ処理が施される。
【0020】
次に、画像形成部210の構成、および画像形成部210に係る各部の構成について説明する。画像形成部210の下方には、用紙トレイ内に積載収容されている用紙(記録媒体)Pを1枚ずつ分離して画像形成部210に向けて供給する給紙機構211が設けられている。そして1枚ずつ分離供給された用紙Pは、画像形成部210の手前に配置された一対のレジストローラ212によりタイミングが制御されて画像形成部210に搬送される。さらに、片面に画像が形成された用紙Pは、画像形成部210の画像形成にタイミングを合わせて画像形成部210に再供給、搬送される。
【0021】
画像形成部210の下方には、転写材搬送ベルト機構213が配置されている。転写材搬送ベルト機構213は、駆動ローラ214と従動ローラ215との間にほぼ平行に延びるように張架された転写材搬送ベルト216に用紙Pを静電吸着させて搬送する機構となっている。
【0022】
さらに、用紙搬送路における転写材搬送ベルト機構213の下流側には、用紙P上に転写形成されたトナー像を用紙P上に定着させるための定着装置217が配置されている。この定着装置217の一対の定着ローラ間におけるニップ部を通過した用紙Pは、搬送方向切り換えゲート218を経て、排出ローラ219により複写機本体1の外壁に取付けられている排紙トレイ220上に排出される。
【0023】
切り換えゲート218は、定着後の用紙Pの搬送経路を、複写機本体外へ用紙Pを排出する経路と、画像形成部210に向かって用紙Pを再供給する経路との間で選択的に切り換えるものである。切り換えゲート218により再び画像形成部210に向かって搬送方向が切り換えられた用紙Pは、スイッチバック搬送路221を介して表裏反転された後、画像形成部210へと再度供給される。
【0024】
また、画像形成部210における転写材搬送ベルト216の上方には、転写材搬送ベルト216に近接して、第1の画像形成ステーションPa、第2の画像形成ステーションPb、第3の画像形成ステーションPc、第4の画像形成ステーションPdが、用紙搬送経路上流側から順に並設されている。
【0025】
転写材搬送ベルト216は駆動ローラ214によって、図1において矢印Zで示す方向に摩擦駆動され、前述したように給紙機構211を通じて給送される用紙Pを把持し、用紙Pを画像形成ステーションPa〜Pdへと順次搬送する。各画像形成ステーションPa〜Pdは、実質的に同一の構成を有している。各画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pdは、図1に示す矢線F方向に回転駆動される感光体ドラム222a、222b、222cおよび222dをそれぞれ含んでいる。
【0026】
各感光体ドラム222a〜222dの周辺には、感光体ドラム222a〜222dをそれぞれ一様に帯電する帯電器223a、223b、223cおよび223dと、感光体ドラム222a〜222d上に形成された静電潜像をそれぞれ現像する現像装置224a、224b、224cおよび224dと、現像された感光体ドラム222a〜222d上のトナー像を用紙Pへ転写する転写部材225a、225b、225cおよび225dと、感光体ドラム222a〜222d上に残留するトナーを除去するクリーニング装置226a、226b、226cおよび226dとが、感光体ドラム222a〜222dの回転方向に沿って順次配置されている。
【0027】
また、感光体ドラム222a〜222dの上方には、レーザービームスキャナユニット227a、227b、227cおよび227dがそれぞれ設けられている。レーザービームスキャナユニット227a〜227dは、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子(図示せず)と、半導体レーザ素子からのレーザービームを主走査方向に偏向させるためのポリゴンミラー(偏向装置)240(a〜d)と、ポリゴンミラー240により偏向されたレーザービームを感光体ドラム222a〜222d表面に結像させるためのfθレンズ241(a〜d)や、ミラー242(a〜d)、243(a〜d)などから構成されている。
【0028】
レーザービームスキャナユニット227aにはカラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が、レーザービームスキャナユニット227bにはカラー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が、レーザービームスキャナユニット227cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する画素信号が、そしてレーザービームスキャナユニット227dにはカラー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信号がそれぞれ入力される。
【0029】
これにより色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が各感光体ドラム222a〜222d上に形成される。そして、現像装置227aには黒色のトナーが、現像装置227bにはシアン色のトナーが、現像装置227cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置227dにはイエロー色のトナーがそれぞれ収容されており、各感光体ドラム222a〜222d上の静電潜像は、これら各色のトナーにより現像される。これにより、画像形成部210にて色変換された原稿画像情報が各色のトナー像として再現される。
【0030】
また、第1の画像形成ステーションPaと給紙機構211との間には用紙吸着用帯電部材228が設けられており、この吸着用帯電部材228は転写材搬送ベルト216の表面を帯電させ、給紙機構211から供給された用紙Pは、転写材搬送ベルト216上に確実に吸着させた状態で第1の画像形成ステーションPaから第4の画像形成ステーションPdの間をずれることなく搬送させる。
【0031】
一方、第4の画像形成ステーションPdと定着装置217との間で駆動ローラ214のほぼ真上部には除電器229が設けられている。この除電器229には転写材搬送ベルト216に静電吸着されている用紙Pを転写材搬送ベルト216から分離するための交流電流が印加されている。
【0032】
上記構成のデジタルカラー複写機において、用紙Pとしてカットシート状の紙が使用される。この用紙Pは、給紙カセットから送り出されて給紙機構211の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、その用紙Pの先端部分がセンサー(図示しない)にて検知され、このセンサーから出力される検知信号に基づいて一対のレジストローラ212により一旦停止される。
【0033】
そして、用紙Pは各画像ステーションPa〜Pdとタイミングをとって図1の矢印Z方向に回転している転写材搬送ベルト216上に送られる。このとき、転写材搬送ベルト216には前述したように吸着用帯電部材228により所定の帯電が施されているので、用紙Pは、各画像ステーションPa〜Pdを通過する間、安定して搬送供給される。
【0034】
各画像ステーションPa〜Pdにおいては、各色のトナー像が、それぞれ形成され、転写材搬送ベルト216により静電吸着されて搬送される用紙Pの支持面上で重ね合わされる。第4の画像形成ステーションPdによる画像の転写が完了すると、用紙Pは、その先端部分から順次、除電用放電器229により転写材搬送ベルト216上から剥離され、定着装置217へと導かれる。最後に、トナー画像が定着された用紙Pは、用紙排出口(図示しない)から排出トレイ220上へと排出される。
【0035】
なお、上述の説明ではレーザービームスキャナユニット227a〜227dによって、レーザービームを走査して露光することにより、感光体への光書き込みを行っている。しかし、レーザービームスキャナユニットの代わりに、発光ダイオードアレイと結像レンズアレイからなる書き込み光学系(LEDヘッド)を用いてもよい。LEDヘッドはレーザービームスキャナユニットに比べ、サイズも小さく、また、可動部分がなく無音である。よって、複数個の光書き込みユニットを必要とするタンデム方式のデジタルカラー複写機などの画像形成装置では、好適に用いることができる。
【0036】
次に、本発明による画像形成装置における転写搬送装置について図2〜図5および表1を用いて説明する。図2には、本発明による転写搬送装置の一実施の形態を拡大して示すものであり、先に図6に基づいて説明した従来の形式の転写搬送装置に加えて、転写材搬送ベルト216内側(感光体ドラム側と反対側)に、転写材搬送ベルト216を支持する補助ローラとして、3個の補助ローラ230a、230b、230cを設けている点に特徴を有する。この例においては、3個の補助ローラ230a、230b、230cは、感光体ドラム222a〜222dのそれぞれの間において、転写材搬送ベルト216を感光体ドラム222a〜222dに共に接する接線Lよりも感光体ドラム222a〜222d側に持ち上げ得る位置に固定的に配置される。
【0037】
上記のように、補助ローラ230a、230b、230cを配置して、転写材搬送ベルト216を感光体ドラム222a〜222dに共に接する接線Lよりも持ち上げた状態とすることにより、図6に示す形式の従来の転写搬送装置と比較して、画像品質を長時間にわたり良好に維持することが可能となる。表1は本発明者らが行った試験結果、すなわち、補助ローラ230a、230b、230cの取り付け位置を変化させて、転写材搬送ベルト216の前記持ち上げ量(上方への移動量)を±0mm〜2mmの間の5段階に調整し、それぞれにおいてエージング試験を行ったときの、画像品質(ハーフトーンむら)を目視により観察した結果を示している。
【0038】
【表1】
Figure 2001005305

【0039】
この表1の結果が表す通り転写部品がまだ新しい場合(初期状態では)、補助ローラ230a〜230cの感光体ドラム222a〜222d側への移動量に関係なく、良好な画像品質が得られるが、コピー枚数が多くなり、8万枚程度になると転写材搬送ベルト216および転写部材225a〜225dの表面に汚れや傷が付き、画像品質に差が現れている。移動量±0mm(図6に示す従来の転写搬送装置に相当する)では画質は不良であり、補助ローラ230a〜230cの感光体ドラム222a〜222d側への移動量が0.3mm〜0.6mmではやや改善されている。1mm〜2mmでは画像品質が良好になっている。コピー枚数がさらに多くなる(20万枚)と、補助ローラ230a〜230cの移動量が感光体ドラム222a〜222d側へ0.3mm程度では画像品質に不良が生じてしまう。
【0040】
このエージング試験結果は、補助ローラ230a〜230cの移動量を感光体ドラム222a〜222d側へ1mmないし2mmとしておけば、コピー枚数20万枚まで画像品質を良好に維持できることを示しており、このことは、本発明による転写搬送装置のように、補助ローラ230a〜230cなどにより転写ベルト216を感光体ドラム側へ持ち上げておくことが、転写ベルト216の搬送安定性を高くし、画像品質を長期にわたり良好に維持するのに大きく寄与していることを立証している。
【0041】
なお、図示するように、図2に示す転写搬送装置では、補助ローラ230a〜230cを各上流側の感光体ドラム222a〜222c側に近付けて位置させている。これは、本発明の目的が、感光体ドラムから転写材(用紙P)への転写ポイント、剥離ポイントでの転写材(用紙P)の搬送安定性を改善しようとするものであり、そのことは、各感光体ドラムの下流側に近付けて補助ローラを位置させ方がより効果が上がることを実験的に確認したことによる。
【0042】
また、本実施の形態では最下流の感光体ドラム222dの下流には補助ローラが設けられないが、可能であれば、同様に配置することが好ましい。しかしながら、最下流の感光体ドラム222dの下流側すぐ近くに転写材搬送ベルト216の駆動ローラ214が存在するため、転写材搬送ベルト216上の転写材(用紙P)の搬送状態の安定性は高く、最終画像の画像品質をかなり良好に保つことができることから、装置の大きさをなるべく小さくすることを重視する場合には補助ローラを設けなくても格別の支障はない。
【0043】
上記のように、初期の段階では補助ローラの有無に関係なく画質は良好に維持されており、処理枚数が多くなるにつれて転写ベルト216を感光体ドラム側へより多く持ち上げておくことが良好な画質の維持に好適となる。図3、4に示す転写搬送装置はそれに対処しようとするものであり、補助ローラ230a〜230cを駆動装置により図で上下方向に移動可能としている。
【0044】
すなわち、補助ローラ230bと230cとを共通に移動可能として第2の移動支持板232(カラー画像用移動支持板)に保持させ、図4に示すように、第2の移動レバー234を図示しない駆動装置で矢印T方向に引張ることにより、カム作用で補助ローラ230b、230cを矢印H方向に移動させ、転写材搬送ベルト216を感光体ドラム側に持ち上げるようにしている。
【0045】
これと独立して補助ローラ230a(黒色画像用補助ローラ)は第1の移動支持板231(黒色画像用移動支持板)により移動可能に保持され、第1の移動レバー233を図示しない駆動装置で矢印T方向に引張ることによりカム作用で補助ローラ230aを矢印H方向に移動させ転写材搬送ベルト216を感光体ドラム側に持ち上げるようにする。
【0046】
上記の実施の形態では、シアンの画像を形成する画像ステーションPbの感光体ドラム222bと、マゼンタの画像を形成する画像ステーションPcの感光体ドラム222cとの間の補助ローラ230bと、マゼンタの画像を形成する画像ステーションPcの感光体ドラム222cと、イエローの画像を形成する画像ステーションPdの感光体ドラム222dとの間の補助ローラ230cとを共に移動する構成とし、黒色の画像を形成する画像ステーションPaの感光体ドラム222aと、シアンの画像を形成する画像ステーションPbの感光体ドラム222bとの間の補助ローラ230aの移動を別移動としているが、これは、後記するように、例えば、画像形成ステーションPaのみを使用して転写材(用紙P)に黒色画像を転写するような運転モードにおいて有効となるという理由に基づくものであり、全ての補助ローラの移動を1つの駆動手段にて同時に行うことももちろん可能である。
【0047】
なお、この補助ローラを移動させる時期は、コピー枚数が所定量に達したことを条件に行えばよく、また、所定量のコピー枚数の記録がされたとみなすことができる所定の作動時間に達したことを条件として行ってもよい。この所定量のコピー枚数とは、例えば表1に示すような試験結果を基として推測可能であり、表1の場合には、好ましくは、8万枚未満の6〜7万枚として設定される。しかし、この値は機種毎に予備試験を行い決定されるものであり、本実施の形態の値とは異なる場合もある。
【0048】
補助ローラ230a〜230cを下げるには、図示しない夫々の駆動装置の引張り力を解除する。それにより、夫々の移動レバー233、234に設けられたバネ部材235、236により夫々の移動レバーが矢印Tの方向と反対の方向に引き戻され、自重あるいは夫々の移動支持板231、232に設けられた図示しないバネ部材により補助ローラ230a〜230cが矢印Hの方向と逆方向(下方向)移動する。なお、図示しないが、下位位置と上位位置の2段階調整ではなく、3段階以上の位置調整が可能な構成としてもよい。それにより、必要以上の負荷を転写材搬送ベルト216の駆動機構に与えることなく、より最適条件での画像形成装置の運用が可能となる。
【0049】
図5は本発明による画像形成装置における転写搬送装置のさらに他の実施の形態を示しており、ここでは、図1に示す装置での4つの画像形成ステーションPa〜Pdのうちの1つ画像形成ステーションだけを使用して、残りの画像形成ステーションの感光体ドラムから転写材搬送ベルト216を離間する記録モード時での転写搬送装置の略図を示している。図示の例では、第1の画像形成ステーションPa、すなわち、黒色画像のみを形成し転写材(用紙P)に転写するモードとされている。
【0050】
図において、222aは黒色画像を形成する画像形成ステーションPaの感光体ドラムであり、転写材搬送ベルト216と当接されており転写材(用紙P)に黒色画像を転写することができるようになっているが、転写材(用紙P)に転写を行わないシアン、マゼンタ、イエローの画像形成ステーションPb、Pc、Pdの夫々の感光体ドラム222b、222c、222dと転写材搬送ベルト216が当接しないように、図5に示すように、駆動ローラ214を下位の位置に変位させるなど適宜の手段によって、転写材搬送ベルト216が感光体ドラム222b、222c、222dから離間される。
【0051】
このとき、補助ローラ230a、230b、230cが転写材搬送ベルト216を持ち上げた状態で固定されている場合には、転写材搬送ベルト216の離間量を従来に比べて大きくしなければならないが、例えば、前記図3および図4に示したように、補助ローラ230a、230b、230cを移動可能に設ければ、黒色画像のみの画像を形成するモードにおいてコピー枚数が所定量を超えていても、補助ローラ移動用の駆動装置の作動を禁止することにより転写材搬送ベルト216の離間量を従来のままとすることができる。
【0052】
ここで、補助ローラ230a、230b、230cの移動を行う駆動機構を前記図3および図4に示したように分離することにより、黒色画像のみを形成するモードでは、黒色画像、つまり無彩色の画像を形成する感光ドラム222aの下流に位置した補助ローラ230aだけは感光ドラム側へ転写材搬送ベルト216を持ち上げ、シアン、マゼンタ、イエローの有彩色画像を形成する感光体ドラム222b、222c、222dの間に設けた補助ローラ230b、230dは解除し、これら補助ローラで転写材搬送ベルト216を感光体ドラム側へ持ち上げないようにすることができる。これにより転写材搬送ベルトの離間量をほぼ従来のままとすることができ、黒色画像形成時の画像品質を良好に維持することが可能となる。さらに、このとき、補助ローラの位置を上流側の感光体(感光ドラム222a)に近付けて設けることにより、さらに離間時の感光体ドラム222bと転写材搬送ベルト216との隙間を若干、広くすることができる。さらに、黒色画像のみを形成するモードにおいて、黒色画像用転写ローラに印加する電位を、カラー画像形成モード時の電位のままとしておくことができる。
【0053】
上記の説明は、本発明による画像形成装置における転写搬送装置のいくつかの実施の形態についてのものであり、これに限らず、多くの変形例が存在する。例えば、補助ローラとして回転する補助ローラを用いたのは、転写材搬送ベルト216の駆動手段の負荷を軽くするのが目的であり、パワーにゆとりがある場合には、ローラ形状に限らす、棒部材や板状部材であってもよい。その場合に、構成が簡素化がされる利点がある。図1に示した画像形成装置としてのデジタルカラー複写機1も単なる例示であって、転写搬送装置を除いた他の構成は、従来知られた任意の画像形成装置のものであってよい。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明に係る画像形成装置の転写搬送装置によれば、転写装置を構成する転写材搬送ベルト、転写ローラなどの部品交換頻度を減少させ、メンテナンス間隔を延ばし維持費の減少を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成を概略的に示す模式図。
【図2】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置における転写搬送装置の構成を概略的に示す模式図。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る画像形成装置における転写搬送装置の構成を概略的に示す模式図。
【図4】図3に示す転写搬送装置の動作を説明する模式図。
【図5】本発明の一実施の形態における転写搬送装置の転写材搬送ベルトの使用態様を説明する模式図。
【図6】従来の画像形成装置の転写搬送装置の構成を概略的に示す模式図。
【符号の説明】
111…原稿台、
110…画像読取り部、
210…画像形成部、
216…転写材搬送ベルト、
222a〜222d…感光体ドラム、
225a〜225d…転写部材
230a〜230c…補助ローラ、
231、232…移動支持板、
233…第1の移動レバー、
234…第2の移動レバー
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