JP3578936B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジャム解除カバー(搬送ガイド板および圧接ローラ含む)を有する定着ユニットを備え、ジャム処理時に該定着ユニットを引き出して処理する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機やファクシミリ等の従来の画像形成装置では、紙づまりが生じた場合、定着ユニットを引き出してジャム処理する。以下、従来のジャム処理方法の手順について説明する。
まず、定着ユニット301を引き出す(図5(a)参照)。次に、ローラー回転ノブ302を回して、詰まっている紙303を送り出して取り除く(図5(b)参照)。この操作で取り除けない場合、図6に示すように、圧接ローラ311が取り付けられた上搬送ガイド板312を、図6の矢印方向に開いて、詰まっている用紙を確認し、用紙を引っ張りながらローラー回転ノブを回して取り除く。上搬送ガイド板312の回転支点313は前定着フレームと後定着フレームとに設けられており、鉛直面内での回動によって開放される構造となっている。上搬送ガイド板312は、自重により、閉じる構造であるが、スプリング等の弾性部材を用いて、閉じる方向に付勢させてもよい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このとき、上搬送ガイド板312を離すと元の位置に戻る構造(スプリング、自重でもどる)の場合は、ジャム処理中、上搬送ガイド板312を持ちつつローラー回転ノブ302を回し、また用紙も引っ張るという非常に困難な作業を強いられる。また開口が小さく、詰まっている紙を確認する際も覗きこまなくてはならない。これは、非常に作業性の悪いものであった。
【0004】
また上搬送ガイド板312を回転させ、上搬送ガイド板312を離しても元の位置に戻らない構造(自重で元に戻らない位置まで回転させる)の場合は、ジャム処理後に上搬送ガイド板312を元の位置に戻すのを忘れることがあり、これにより再びジャムを引き起こすことがある。
【0005】
本発明の目的は、定着部での紙詰まりジャムが発生した場合に、ジャム解除カバーを開いて用紙の除去を行なう際、ジャム処理の作業性を良くすると共に、ジャム解除カバーの閉め忘れによるジャムの再発生を防止する画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明は、定着部およびジャム解除カバーが装置本体から引き出し且つ収容可能に設けられ、引き出した状態で前記ジャム解除カバーを開いてジャム紙の除去を行なう画像形成装置において、前記ジャム解除カバーは、引き出し奥側の端部に設けた支点を軸に水平面内で開放可能に設けられ、且つ装置本体に収容されて閉じられる直前に開放部先端近傍が装置本体に当接して定着部側に押し込まれ、閉止状態では開放側先端近傍で位置決めされることを特徴とする。
また、本発明は、定着部およびジャム解除カバーを装置本体から引き出し且つ収容可能に設けられ、引き出した状態で前記ジャム解除カバーを開いてジャム紙の除去を行なう画像形成装置において、前記ジャム解除カバーは、引き出し奥側の端部に設けた支点を軸に水平面内で開放可能に設けられ、且つ装置本体に収容されて閉じられる直前に開放部先端近傍に形成された押さえガイドリブが装置本体に当接して定着部側に押し込まれ、閉止状態では開放側先端近傍で位置決めピンと位置決め穴の係合により位置決めされることを特徴とする。
【0007】
発明は、前記ジャム処理カバーには圧接ローラと上搬送ガイド板が設けられ、前記定着部本体には搬送ローラと下搬送ガイドが設けられていることを特徴とする。
【0008】
発明は、装置本体から引き出し可能に設けられたフレーム上に前記定着部及びジャム解除カバーが設けられることを特徴とする。
【0009】
発明は、前記ジャム処理カバーと前記定着部本体の少なくとも一方に磁石を設け、磁石と対向する部分を磁性部材とし、磁力によって前記ジャム処理カバーの閉鎖状態が保持されることを特徴とする。
【0010】
発明は、前記定着部本体が、上フレームおよび下フレームの開放可能な2つのフレームによって構成され、前記ジャム処理カバーの支点が、上フレームまたは下フレームのいずれか一方に設けられていることを特徴とする。
【0011】
発明は、前記ジャム処理カバーの材質が耐熱性樹脂であることを特徴とする。また、前記ジャム解除カバーには圧接ローラが設けられ、前記定着部には搬送ローラが設けられており、前記圧接ローラと搬送ローラにより用紙を挟み込み搬送することを特徴とする。さらに、前記ジャム解除カバーは定着部下流に設けられることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置であるデジタルカラー複写機1の構成を示す正面断面の略図である。複写機本体1の上面には、原稿台111及び操作パネルが設けられ、複写機本体1の内部に画像読み取り部110および画像形成部210が設けられた構成である。
原稿台111の上面には、原稿台111に対して開閉可能な状態で支持され、原稿台111面に対して所定の位置関係をもって両面自動原稿送り装置(RADF;Reversing Automatic Document Feeder)112が装着されている。
【0013】
さらに、両面自動原稿送り装置112は、まず、原稿の一方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するよう原稿を搬送し、この一方の面についての画像読み取りが終了した後に、他方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するよう原稿を反転して原稿台111に向かって搬送するようになっている。そして、両面自動原稿送り装置112は、1枚の原稿について両面の画像読み取りが終了した後にこの原稿を排出し、次の原稿についての両面搬送動作を実行する。
以上の原稿の搬送および表裏反転の動作は、複写機全体の動作に関連して制御されるものである。
【0014】
画像読み取り部110は、両面自動原稿送り装置112により原稿台111上に搬送されてきた原稿の画像を読み取るために、原稿台111の下方に配置されている。画像読み取り部110は該原稿台111の下面に沿って平行に往復移動する原稿走査体113,114と、光学レンズ115と、光電変換素子であるCCDラインセンサ116とを有している。
【0015】
この原稿走査体113,114は、第1の走査ユニット113と第2の走査ユニット114とから構成されている。第1の走査ユニット114は原稿画像表面を露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所定の方向に向かって偏向する第1ミラーとを有し、原稿台111の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速度で平行に往復移動するものである。第2の走査ユニット114は、第1の走査ユニット113の第1ミラーにより偏向された原稿からの反射光像をさらに所定の方向に向かって偏向する第2および第3ミラーとを有し、第1の走査ユニット113と一定の速度関係を保って平行に往復移動するものである。
【0016】
光学レンズ115は、第2の走査ユニットの第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ116上の所定位置に結像させるものである。
CCDラインセンサ116は、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力するものである。CCDラインセンサ116は、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCDである。このCCDラインセンサ116により電気信号に変換された原稿画像情報は、さらに、図示しない画像処理部に転送されて所定の画像データ処理が施される。
【0017】
次に、画像形成部210の構成、および画像形成部210に係わる各部の構成について説明する。
画像形成部210の下方には、用紙トレイ内に積載収容されている用紙(記録媒体)Pを1枚ずつ分離して画像形成部210に向かって供給する給紙機構211が設けられている。そして1枚ずつ分離供給された用紙Pは、画像形成部210の手前に配置された一対のレジストローラ212によりタイミングが制御されて画像形成部210に搬送される。さらに、片面に画像が形成された用紙Pは、画像形成部210の画像形成にタイミングを合わせて画像形成部210に再供
給搬送される。
【0018】
画像形成部210の下方には、転写搬送ベルト機構213が配置されている。転写搬送ベルト機構213は、駆動ローラ214と従動ローラ215との間に略平行に伸びるように張架された転写搬送ベルト216に用紙Pを静電吸着させて搬送する構成となっている。
さらに、用紙搬送路における転写搬送ベルト機構213の下流側には、用紙P上に転写形成されたトナー像を用紙P上に定着させるための定着装置217が配置されている。この定着装置217の一対の定着ローラ間のニップを通過した用紙Pは、搬送方向切り換えゲート218を経て、排出ローラ219により複写機本体1の外壁に取り付けられている排紙トレイ220上に排出される。
【0019】
切り換えゲート218は、定着後の用紙Pの搬送経路を、複写機本体1へ用紙Pを排出する経路と、画像形成部210に向かって用紙Pを再供給する経路との間で選択的に切り換えるものである。切り換えゲート218により再び画像形成部210に向かって搬送方向が切り換えられた用紙Pは、スイッチバック搬送経路221を介して表裏反転された後、画像形成部210へと再度供給される。
また、画像形成部210における転写搬送ベルト216の上方には、転写搬送ベルト216に近接して、第1の画像形成ステーションPa、第2の画像形成ステーションPb、第3の画像形成ステーションPc、および第4の画像形成ステーションPdが、用紙搬送経路上流側から順に並設されている。
【0020】
転写搬送ベルト216は駆動ローラ214によって、図1において矢印Zで示す方向に摩擦駆動され、前述したように給紙機構211を通じて給送される用紙Pを把持し、用紙Pを画像形成ステーションPa〜Pdへと順次搬送する。
各画像ステーションPa〜Pdは、実質的に同一の構成を有している。各画像ステーションPa,Pb,Pc,Pdは、図1に示す矢印F方向に回転駆動される感光体ドラム222a,222b,222c,222dをそれぞれ含んでいる。
【0021】
各感光体ドラム222a〜222dの周辺には、感光体ドラム222a〜222dをそれぞれ一様に帯電する帯電器223a,223b,223c,223dと、感光体ドラム222a〜222d上に形成された静電潜像をそれぞれ現像する現像装置224a,224b,224c,224dと、現像された感光体ドラム222a〜222d上のトナー像を用紙Pへ転写する転写用放電器225a,225b,225c,225dと、感光体ドラム222a〜222d上に残留するトナーを除去するクリーニング装置226a,226b,226c,226dとが感光体ドラム222a〜222dの回転方向に沿って順次配置されている。
【0022】
また、各感光体ドラム222a〜222dの上方には、レーザービームスキャナユニット(以下、LSU)227a,227b,227c,227dがそれぞれ設けられている。LSU227a〜227dは、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子(図示せず)、半導体レーザ素子からのレーザービームを主走査方向に偏向させるためのポリゴンミラー(備向装置)240と、ポリゴンミラー240により偏向されたレーザビームを感光体ドラム2
22a〜222d表面に結像させるためのfβレンズやミラーなどから構成されている。
【0023】
LSU227aにはカラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が、LSU227bにはカラー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が、LSU227cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する画素信号が、そして、LSU227dにはカラー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信号がそれぞれ入力される。
【0024】
これにより色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が各感光体ドラム222a〜222d上に形成される。そして、現像装置224aには黒色のトナーが、現像装置224bにはシアン色のトナーが、現像装置224cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置224dにはイエロー色のトナーがそれぞれ収容されており、感光体ドラム222a〜222d上の静電潜像は、これら各色のトナーにより現像される。これにより、画像形成部210にて色変換された原稿画像情報が各色のトナー像として再現される。
【0025】
また、第1の画像形成ステーションPaと給紙機構211との間には用紙吸着用(ブラシ)帯電器228が設けられており、この吸着用帯電器228は転写搬送ベルト216の表面を帯電させ、給紙機構211から供給された用紙Pは、転写搬送ベルト216上に確実に吸着させた状態で第1の画像形成ステーションPaから第4の画像形成ステーションPdの間をずれることなく搬送させる。
一方、第4の画像ステーションPdと定着装置217との間で駆動ローラ214のほぼ真上部には除電器(図示せず)が設けられている。この除電器には搬送ベルト216に静電吸着されている用紙Pを転写搬送ベルト216から分離するための交流電流が印加されている。
【0026】
上記構成のデジタルカラー複写機においては、用紙Pとしてカットシート状の紙が使用される。この用紙Pは、給紙カセットから送り出されて給紙機構211の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、その用紙Pの先端部分がセンサー(図示せず)にて検知され、このセンサから出力される検知信号に基づいて一対のレジストローラ212により一旦停止される。
そして、用紙Pは各画像ステーションPa〜Pdとタイミングをとって図1の矢印Z方向に回転している転写搬送ベルト216上に送られる。このとき転写搬送ベルト216には前述したように吸着用帯電器228により所定の帯電が施されているので、用紙Pは、各画像ステーションPa〜Pdを通過する間、安定して搬送供給される。
【0027】
各画像ステーションPa〜Pdにおいては、各色のトナー像が、それぞれ形成され、転写搬送ベルト216により静電吸着されて搬送される用紙Pの支持面上で重ね合わされる。第4の画像ステーションPdによる画像の転写が完了すると、用紙Pは、その先端部分から順次、陰電用放電器により転写搬送ベルト216上から剥離され、定着装置217へと導かれる。最後に、トナー画像が定着された用紙Pは、用紙排出口(図示せず)から排紙トレイ220上へと排出される。
【0028】
次に、上記定着装置217の構成とジャム処理について説明する。図2は装置本体に収容された定着装置の断面図であり、図3は装置本体から引き出された定着装置の斜視図である。尚、定着装置217は、ジャム処理時には、画像形成装置本体からフロント側に引き出されて、ジャム処理が行なわれる。
【0029】
図2に示すように、定着装置217は装置本体内に収容されて定着動作を行う。定着装置217は、転写搬送ベルト216上から剥離され導かれた用紙を上下のヒートローラ20,21で加熱し、用紙に形成されたトナー画像を定着させる。ヒートローラ20,21は、この用紙を上下の搬送ガイド板3,16に搬送し、上搬送ガイド板3に設けた圧接ローラ4と、下搬送ガイド板16に設けた定着搬送ローラ17によって、排紙トレイに搬送される。
ここで、上ヒートローラ20には、オイル塗布ローラ23とクリーニングローラ24が接している。圧接ローラー4は、バネ18によって下方に付勢されており、用紙を定着搬送ローラー17との間に挟み込むことができる。図3に示すように、定着搬送ローラ17は、ローラ回転ノブ19により、手動で回転可能である。
【0030】
定着装置217は、図2及び図3に示すように、定着装置本体をなす上フレーム10および下フレーム11を備え、上フレーム10には上ヒートローラ20とオイル塗布ローラ23とクリーニングローラ24が固定されており、下フレーム11には下ヒートローラ21と下搬送ガイド板16と定着搬送ローラ17とが固定されている。
上フレーム10は、回転支軸12を中心に図3の矢印A方向(鉛直方向)に回動自在であり、内部を開放可能に構成されている。上下ヒートローラ20,21を取り付けた軸を、上下フレーム10,11に設けられた凹部に、押え板バネ22により固定する。ヒートローラ20,21の交換等の作業時においては、定着装置217を装置本体フレーム15から引き出し(図3のB方向)、上下フレーム10,11を開放分離できるので、交換作業が容易に短時間で行なえる。
【0031】
また、定着装置217の本体部分には、上搬送ガイド板3、圧接ローラ4及びバネ18を取り付けたジャム解除カバー2が図3の矢印C方向に回動自在に取り付けられている。すなわち、ジャム解除カバー2は、定着装置の上フレーム10の引き出し方向と反対側の奥側(リア側)端部に設けられた(回転)支点5を軸として、上フレーム10の側面に、外側に開くように回動可能に取り付けられている。
この支点について詳しく説明する。支点5は、図4に示すように、上フレームに上支点5aと下支点5bから構成され、ジャム解除カバー2は、この上下支点を結ぶ軸を中心に回動する。下支点5bは上フレーム10に形成された穴にジャム解除カバー2の下側突起を挿入して回動自在にした部分である。上支点5aは、上フレーム10にビスで固定された支点板14の穴にジャム解除カバー2の上側突起をに挿入して回動自在にした部分である。
これにより、上記ジャム処理カバー2は、定着装置217の引き出し手前側(フロント側)から水平面内での回動によって開放される(図3参照)。また、上記ジャム解除カバー2は、閉じられている状態においては、位置決めピン6と位置決め穴7との係合によって位置決めされる。
【0032】
上記ジャム処理カバー2をこのような開放機構とした場合、装置前方に大きな開口部ができるため、ジャム処理時において、ユーザが紙詰まりを起こした用紙を視認しやすく、また、これを取り除く作業も容易となる。さらに、上記ジャム処理カバー2は水平面内での回動によって開放されているため、ユーザが上記ジャム処理カバー2を保持しなくても、該カバー2が自重によって閉じるということがなく、ユーザのジャム処理動作が容易である。
【0033】
また、定着装置217のジャム処理カバー2は、引き出し奥側に設けた支点5によって、引き出し手前側(フロント側)が外側に開く構造であり、かつ、定着装置217が収容されるときはジャム処理カバー2が画像形成装置の本体フレーム15と近接して配置される。このため、上記定着装置217を画像形成装置本体フレーム15から引き出してジャム処理を行なった後、定着装置217を装置本体に収容して元の位置に戻す時には、ジャム処理カバー2を開放したままの状態であっても、ジャム処理カバー2と画像形成装置の本体フレーム15とが当接して、ジャム処理カバー2を閉じる方向に回動する。こうして、定着装置217を装置本体に収容するときは、本体フレーム15がガイド部材として作用してジャム処理カバー2が閉じられるので、カバー2の閉め忘れによる不具合が生じない。
【0034】
また、ジャム処理カバー2が閉じられた状態にあるとき、該ジャム処理カバー2が勝手に開くことのないように保持される必要がある。このような保持機構を、例えば、ジャム処理カバー2側と定着装置本体側(フレーム側)とに設けられる係合部材等で得ようとする場合、上記ジャム処理カバー2は、完全に閉じられる直前に、ある程度の力によって定着装置217側に押し込まれる必要がある。これを実現するためには、ジャム処理カバー2の本体フレーム15との当接側において開放側先端付近に押えガイドリブ8を形成すればよい。この押えガイドリブ8が画像形成装置の本体フレーム15と当接することによって、ジャム処理カバー2が確実に閉じられる。
【0035】
また、上記構成以外に、ジャム処理カバー2と定着装置217のフレーム10,11の少なくとも一方に磁石9を設け(磁石と対向する部分は磁性部材とする)、磁力によってジャム処理カバー2の閉鎖状態が保持される構成とすると以下の利点がある。すなわち、この構成では、ジャム処理カバー2と画像形成装置の本体フレーム15とが当接してジャム処理カバー2が閉じられる場合に、上記当接によってジャム処理カバー2がある程度まで閉じられれば、最後はジャム処理カバー2と定着装置217との間に作用する磁力によってジャム処理カバー2が確実に閉じられる。
【0036】
本実施形態においては、定着装置217のジャム処理カバー2の支点は、上フレーム10に設けられたが、下フレーム11に設けてもよい。
【0037】
また、上記ジャム処理カバー2は、その材質を耐熱性樹脂(例えば、PPE:ポリフェニレンエーテル)(商品名ザイロン(旭化成))とすることで、該ジャム処理カバー2に放熱防止効果を兼ね備えることができる。これにより、定着装置217における無駄な放熱がなくなり蓄熱特性が高くなるため、エネルギー効率がよくなる。またジャム処理を行う際、直接カバー部をさわっても危険ではない。
【0038】
【発明の効果】
発明によれば、ジャム処理を行う際、ジャム処理カバーが定着部本体の引き出し奥側の端部に設けた支点を軸に大きく開放できると共に、ジャム処理カバーは水平面内で回動するため自重等で勝手に閉じることがなく、ユーザのジャム処理作業が行ないやすくなる。また、ジャム処理カバーは装置本体と近接して収容されるため、ジャム処理後、ジャム処理カバーを閉めずに定着部を装置本体に挿入しても、装置本体と当接することによって該カバーは自動的に閉まる。これにより、ジャム処理カバーの閉め忘れによるジャムの再発生が防止できる。
【0039】
発明によれば、ジャム処理を行う際、ジャム処理カバーを開くことにより圧接ローラと上搬送ガイド板が同時に移動し、定着部本体の搬送ローラと下搬送ガイドと分離するので、ジャム紙が視認しやすくなり、ジャム処理作業がしやすくなる。
【0040】
発明によれば、装置本体に収容されて閉じられる直前に開放部先端近傍に形成された押さえガイドリブが装置本体に当接して定着部側に押し込まれ、閉止状態では開放側先端近傍で位置決めピンと位置決め穴の係合により位置決めされるので、ジャム処理後、カバーを閉めずに定着部を装置本体に挿入する際、上記ジャム処理カバーは装置本体と押さえガイドリブとの当接によって、定着部側に確実に押し込まれ、ジャム処理カバーは確実に閉まるので再びジャム等のトラブルは起こらない。
【0041】
発明によれば、ジャム解除カバーと前記定着部の少なくとも一方に磁石を設け、磁石と対向する部分を磁性部材とし、磁力によって前記ジャム解除カバーの閉鎖状態が保持されるので、ジャム処理カバーと装置本体とが当接してジャム処理カバーが閉じられる場合に、上記当接によってジャム処理カバーがある程度まで閉じられれば、最後はジャム処理カバーと定着部との間に作用する磁力によってジャム処理カバーが確実に閉じられる。
【0042】
発明によれば、ジャム解除カバーの支点が、上フレームまたは下フレームのいずれか一方に設けられているので、ローラー交換等の作業時においてジャム処理カバーをはずすことなく上下の定着フレームを分離でき、交換作業が短時間でできる。
【0043】
発明によれば、ジャム解除カバーの材質が耐熱性樹脂であるので、無駄な放熱がなくなり蓄熱特性が高くなり、エネルギー効率がよくなる。またジャム処理を行う際、直接カバー部をさわっても危険ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置であるデジタルカラー複写機1の構成を示す正面断面である。
【図2】定着装置の構成を示す断面図である。
【図3】定着装置の構成とジャム処理動作を示す斜視図である。
【図4】ジャム処理カバーの支点部分を示す斜視図である。
【図5】従来の画像形成装置における定着装置のジャム処理を示す説明図である。
【図6】従来の定着装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
2 ジャム処理カバー
3 上搬送ガイド板
4 圧接ローラ
5 支点
8 ガイドリブ
10 上フレーム
11 下フレーム
12 回転支軸
15 本体フレーム
16 下搬送ガイド板
17 定着搬送ローラ

Claims (9)

  1. 定着部およびジャム解除カバーが装置本体から引き出し且つ収容可能に設けられ、引き出した状態で前記ジャム解除カバーを開いてジャム紙の除去を行なう画像形成装置において、
    前記ジャム解除カバーは、
    引き出し奥側の端部に設けた支点を軸に水平面内で開放可能に設けられ、且つ装置本体に収容されて閉じられる直前に開放部先端近傍が装置本体に当接して定着部側に押し込まれ、閉止状態では開放側先端近傍で位置決めされることを特徴とする画像形成装置。
  2. 定着部およびジャム解除カバーを装置本体から引き出し且つ収容可能に設けられ、引き出した状態で前記ジャム解除カバーを開いてジャム紙の除去を行なう画像形成装置において、
    前記ジャム解除カバーは、
    引き出し奥側の端部に設けた支点を軸に水平面内で開放可能に設けられ、且つ装置本体に収容されて閉じられる直前に開放部先端近傍に形成された押さえガイドリブが装置本体に当接して定着部側に押し込まれ、閉止状態では開放側先端近傍で位置決めピンと位置決め穴の係合により位置決めされることを特徴とする画像形成装置。
  3. 装置本体から引き出し可能に設けられたフレーム上に前記定着部及びジャム解除カバーが設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記ジャム解除カバーには圧接ローラと第一搬送ガイド板が設けられ、前記定着部には搬送ローラと第二搬送ガイドが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  5. 前記ジャム解除カバーと前記定着部の少なくとも一方に磁石を設け、磁石と対向する部分を磁性部材とし、磁力によって前記ジャム解除カバーの閉鎖状態が保持されることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  6. 前記定着部は、上フレームおよび下フレームの開放可能な2つのフレームによって構成され、
    前記ジャム解除カバーの支点が、上フレームまたは下フレームのいずれか一方に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  7. 前記ジャム解除カバーの材質が耐熱性樹脂であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  8. 前記ジャム解除カバーには圧接ローラが設けられ、前記定着部には搬送ローラが設けられており、前記圧接ローラと搬送ローラにより用紙を挟み込み搬送することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  9. 前記ジャム解除カバーは定着部下流に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
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