JPH06337362A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06337362A
JPH06337362A JP5148299A JP14829993A JPH06337362A JP H06337362 A JPH06337362 A JP H06337362A JP 5148299 A JP5148299 A JP 5148299A JP 14829993 A JP14829993 A JP 14829993A JP H06337362 A JPH06337362 A JP H06337362A
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JP
Japan
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holding member
mirror holding
image forming
forming apparatus
mirror
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Withdrawn
Application number
JP5148299A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Tomono
俊郎 友野
Yoshinori Mochida
喜徳 持田
Kazuyoshi Chiku
一佳 知久
Atsutomo Yoshizawa
敦朋 吉澤
Kunihiko Kitayama
邦彦 北山
Tetsuya Nagase
哲也 永瀬
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5148299A priority Critical patent/JPH06337362A/ja
Publication of JPH06337362A publication Critical patent/JPH06337362A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制振効果の高い光偏向装置を備えるようにす
る。 【構成】 像担持体へ走査線を導くミラー16,17を
保持するミラー保持部材1と、該ミラー保持部材1を位
置調整可能に支持する支持部材9と、を備え、該支持部
材9は、ミラー保持部材1に三点で当接する当接部4,
4aを有した支持台2と、支持台2に向けてミラー保持
部材1を付勢する付勢部材7と、を有して成る画像形成
装置において、三点の当接部で囲まれた仮想三角形の一
番に長い辺の延長線を境界としたときの該仮想三角形の
外側の領域と前記仮想三角形の二番に長い辺の延長線を
境界としたときの外側の領域とが共存しない領域に、付
勢部材7を配設したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリンタや複写機などの
画像形成装置に関し、特に複数像担持体に画像(潜像)
を形成する際の走査線の色ずれの補正機構を有する光偏
向装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式を採用した画像
形成装置においては像担持体としての電子写真感光体を
帯電器により帯電し、この感光体に画像情報に応じた光
照射を行って潜像を形成し、この潜像を現像器によって
現像して得た現像像をシート材等に転写して画像を形成
することが行われている。
【0003】一方、画像のカラー化にともなって、これ
ら各画像形成プロセスがなされる像担持体を複数備え
て、シアン像、マゼンタ像、イエロー像、好ましくはブ
ラック像の各色像をそれぞれの像担持体に形成し、各像
担持体の転写位置にてシート材に各色像を重ね転写する
ことによりフルカラー画像を形成する画像形成装置も提
案されている。
【0004】かかるフルカラー画像形成装置は各色ごと
にそれぞれの画像形成部を有するため、高速化に有利で
ある。またシート材の搬送経路を直線上に構成できるた
め、厚紙やトラペン等のシート材に対して、適応性があ
る等の長所を有する。反面、異なる画像形成部で形成さ
れた各画像のレジストレーションを如何に良好に行うか
の点で問題点を有している。なぜならば、シート材に転
写された4色の画像形成位置のずれは、最終的には色ず
れとしてまたは色調の変化として現れてくるからであ
る。
【0005】そこで上記問題点に対して、レーザ光源よ
り照射されたレーザビームが感光体に照射されるまでに
ビームを反射する折り返しミラーの位置をステッピング
モータ106を用いて制御するという提案がされてい
る。
【0006】図28(a),(b),(c)に走査線の倍
率、傾きを調整するための従来の光偏向装置を示す。直
角のミラー116,117対を有し直角ミラー116,
117を保持したミラー保持部材101を支持部材の支
持台102の当接部104で支持しバネ107で圧接し
ている。この構成は用いるステッピングモータの数を少
なくすることができ、かつ定格トルクの小さなものを用
いることができるため低コストな光偏向装置であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光偏向装置は、ミラー保持部材101,支持台102,
固定台103等の多部品から成り立っている。そのため
振動しやすい構成となっている。さらに複数像担持体を
有する装置では一般に振動源が多く、画像を形成させる
ために回転多面鏡、感光体や転写ベルトを動かすための
駆動系が動かされた場合、駆動系の振動が前記ミラー支
持部に伝わり前記装置が振動してドラム上に照射される
レーザビーム位置も振動し走査むらとして現れる。
【0008】その走査むらが出力された画像の濃淡とな
って現れ著しく画質を劣化させる。上記の問題はディジ
タルカラーの画像形成装置で色ずれがなく、高画質な画
像を形成する上で非常に大きなものとなっている。
【0009】本発明は、色ずれを防止できかつ振動しに
くい光偏向装置を備えた画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
[第1の発明]上記目的を達成するために第1の発明に
あっては、像担持体へ走査線を導くミラーを保持するミ
ラー保持部材と、該ミラー保持部材を位置調整可能に支
持する支持部材と、を備え、該支持部材は、前記ミラー
保持部材に三点で当接する当接部を有した支持台と、該
支持台に向けて前記ミラー保持部材を付勢する付勢部材
と、を有して成る画像形成装置において、前記三点の当
接部で囲まれた仮想三角形の一番に長い辺の延長線を境
界としたときの該仮想三角形の外側の領域と前記仮想三
角形の二番に長い辺の延長線を境界としたときの外側の
領域とが共存しない領域に、前記付勢部材を配設したこ
とを特徴とする。
【0011】[第2の発明]また像担持体へ走査線を導
くミラーを保持するミラー保持部材と、該ミラー保持部
材を位置調整可能に支持する支持部材と、を備え、該支
持部材は、前記ミラー保持部材に三点で当接する当接部
を有した支持台と、該支持台に向けて前記ミラー保持部
材を付勢する付勢部材と、を有して成る画像形成装置に
おいて、前記ミラー保持部材と前記支持台との間に粘弾
性部材を介在させたことを特徴とする。
【0012】また、弾性部材を、三点の当接部を結んだ
三角形の外側の支持台上に固設するのが好ましい。
【0013】また、ミラー保持部材上で粘弾性部材に対
向する位置に滑り部材を固着するのが好ましい。
【0014】また、粘弾性部材をミラー保持部材との距
離を調整可能に支持台上に取付けるのが好ましい。
【0015】[第3の発明]また、像担持体へ走査線を
導くミラーを保持するミラー保持部材と、該ミラー保持
部材を位置調整可能に支持する支持部材と、を備え、該
支持部材は、前記ミラー保持部材に三点で当接する当接
部を有した支持台と、該支持台に向けて前記ミラー保持
部材を付勢する付勢部材と、を有して成る画像形成装置
において、前記ミラー保持部材と前記支持台との間に弾
性部材を介在させたことを特徴とする。
【0016】また、磁性部材を、三点の当接部を結んだ
三角形の外側の支持台上に固設するのが好ましい。
【0017】また、ミラー保持部材上で磁性部材に対向
する位置に滑り部材を固着するのが好ましい。
【0018】また、磁性部材をミラー保持部材との距離
を調整可能に支持台上に取付けるのが好ましい。
【0019】[第4の発明]また、像担持体へ走査線を
導くミラーを保持するミラー保持部材と、該ミラー保持
部材を位置調整可能に支持する支持部材と、を備え、該
支持部材は、前記ミラー保持部材に三点で当接する当接
部を有した支持台と、該支持台に向けて前記ミラー保持
部材を付勢する付勢部材と、を有して成る画像形成装置
において、 前記ミラー保持部材に、粘弾性体を介して
質量体を取付けたことを特徴とする。
【0020】[第5の発明]また、像担持体へ走査線を
導くミラーを保持するミラー保持部材と、該ミラー保持
部材を位置調整可能に支持する支持部材と、を備えた画
像形成装置において、前記ミラー保持部材の前記支持部
材に対する相対位置変動を摩擦力又は/及び粘性力を用
いて制動する制動手段を設けたことを特徴とする。
【0021】また、制動手段は、ミラー保持部材或は支
持部材の何れか一方に固設された弾性部材又は/及び粘
弾性部材と、該弾性部材又は/及び粘弾性部材が圧接さ
れる他方の圧接部と、から成るのが好ましい。
【0022】また、制動手段は、走査線の傾き、倍率お
よび片倍率調整時におけるミラー保持部材の動作を妨げ
ない位置、方向に取り付けられるのが好ましい。
【0023】
【作用】
[第1の発明の作用]上記構成の第1の発明にあって
は、支持台の三点の当接部で囲まれた仮想三角形の一番
に長い辺の延長線を境界としたときの仮想三角形の外側
の領域と二番に長い辺の延長線を境界としたときの外側
の領域とが共存しない領域に、支持台に向けてミラー保
持部材を付勢する付勢部材を配置したので、三点の当接
部で囲まれた仮想三角形の内側に付勢部材を配置した従
来のものに比べて、同一の振動エネルギーを受けても、
支点からの振動振幅を小さくすることができ、効果的な
制振がなされる。
【0024】[第2の発明の作用]また、第2の発明に
あっては、ミラー保持部材と支持台との間に粘弾性部材
を介在させたので、振動を受けても、その粘弾性部材に
よって減衰される。
【0025】また、粘弾性部材を、三点の当接部を結ん
だ三角形の外側の支持台上に固設した場合、振動の作用
線から離れた箇所に粘弾性部材が位置することになるの
で、より振動の振幅を小さく抑えることが可能となる。
【0026】また、ミラー保持部材上で粘弾性部材に対
向する位置に滑り部材を固着した場合、粘弾性部材の表
面の摩擦が問題にならない構成をとっているため、色ず
れを補正するためのアクチュエータに負荷がかからな
い。このため低トルクなものを用いることができコスト
ダウンを達成できる。
【0027】[第3の発明の作用]また、第3の発明に
あっては、ミラー保持部材と支持台との間に磁性部材を
介在させたので、振動を受けても、その磁性部材の磁力
によって減衰される。
【0028】また、磁性部材を、三点の当接部を結んだ
三角形の外側の支持台上に固設した場合、振動の作用線
から離れた箇所に磁性部材が位置することになるので、
より振動の振幅を小さく抑えることが可能となる。
【0029】また、ミラー保持部材上で磁性部材に対向
する位置に滑り部材を固着した場合、磁性部材の表面の
摩擦が問題にならない構成をとっているため、色ずれを
補正するためのアクチュエータに負荷がかからない。こ
のため低トルクなものを用いることができコストダウン
を達成できる。
【0030】また、磁性部材をミラー保持部材との距離
を調整可能に支持台上に取付けた場合、磁性部材とミラ
ー保持部材との間隔を管理することができ、適切な磁力
が得られ、管理の作業時間を減少させることができる。
また最適な減衰効果を得ることができる。
【0031】[第4の発明の作用]第4の発明にあって
は、ミラー保持部材に、粘弾性体を介して質量体を取付
けたので、粘弾性体におけるバネ要素及びダンパ要素で
連成された場合の連成振動をなし、この振動系に外部か
ら振動が加わっても、バネ要素およびダンパ要素によっ
て振動は減衰され、質量体の振動が抑えられる。
【0032】[第5の発明の作用]第5の発明によれ
ば、制動手段の静止摩擦力によりミラー保持部材とその
支持部材との相対運動が規制されるとともに、相対運動
が生じた場合も制動手段が動摩擦あるいは粘性により、
振動の運動エネルギを熱エネルギに変換消散させること
により、ミラー保持部材の振動が抑制され、走査むらは
許容レベル以下となり濃淡のない良好な画像を得ること
ができる。
【0033】
【実施例】
[第1の発明に係る実施例] (第1の実施例)まず、本発明の第1の実施例に係る画
像形成装置の概略について図7(a)を用いて説明す
る。
【0034】図7(a)において、画像形成装置は4つ
の画像形成ステーションが配置され、各画像形成ステー
ションは像担持体としての感光体ドラム21a,21
b,21c,21dをそれぞれ有し、そのまわりには専
用の帯電手段(22a,22b,22c,22d),画
像情報に応じた光を前記感光体ドラム21a〜21dに
照射するためのレーザスキャナー等の露光手段(不図
示),現像手段(24a,24b,24c,24d),
転写手段(25a,25b,25c,25d),クリー
ニング手段(26a,26b,26c,26d)がそれ
ぞれ配置されている。ここで画像形成ステーションP
a,Pb,Pc,Pdはそれぞれシアン画像,マゼンタ
画像,イエロー画像,ブラック画像を形成するところで
ある。
【0035】一方、各画像形成ステーションPa〜Pd
を通過する態様で、感光体ドラム21a,21b,21
c,21dの下方に無端ベルト状の搬送手段27が配置
され、給紙ローラ28により給紙台23aから給紙され
た紙等のシート材29はガイド23bに導かれて搬送手
段27によって各画像形成ステーションPa〜Pdの転
写手段25a〜25dの上を通して搬送される。なお、
搬送手段27は静電吸着ベルト27aを帯電させるため
の帯電器27b及びベルト27aを除電するための除電
気27cを備えており、シート材29を静電吸着力によ
ってベルト27aに吸着して搬送する。
【0036】かかる構成において、まず第1画像形成ス
テーションPaの帯電手段22a及び、露光手段等の公
知の電子写真プロセス手段により感光体ドラム21a上
に画像情報のシアン成分色の潜像を形成したのち、該潜
像は現像手段24aでシアントナーを有する現像剤によ
りシアントナー像として可視像化され、転写手段25a
でシアントナー像がシート材29に転写される。
【0037】一方、上記シアントナー像がシート材29
に転写されている間に第2の画像形成ステーションPb
ではマゼンタ成分色の潜像が形成され、続いて現像手段
24bでマゼンタトナーによるトナー像が得られ、先の
第1画像形成ステーションPbで転写が終了したシート
材29に第2の画像形成ステーションPbの転写手段2
5bにてマゼンタトナー像が転写される。
【0038】以下、シアン像、ブラック像についても同
様な方法で画像形成が行われ、シート材29にも4色の
トナー像の重ね合わせが終了すると、シート材29は定
着手段21で加熱定着され、シート材29にフルカラー
画像が得られる。
【0039】なお、転写が終了したそれぞれの感光体ド
ラム21a〜21dはクリーニング手段26a〜26d
で各ドラム21a〜21d上から残留トナーが除去さ
れ、引き続き行われる次の像形成に備えられる。
【0040】次に本実施例に係る画像形成装置の光偏向
装置について述べる。図7(b)は同光偏向装置の光路
を説明するための図である。
【0041】これは、図示しない4つのレーザ光源より
照射されたレーザビームが、回転多面鏡13により双方
向へ走査されてシアン(C),マゼンタ(M),イエロ
ー(Y),ブラック(Bk)にそれぞれ対応するfθレ
ンズ(図示せず)を通過し、そして各色のレーザービー
ムは各色の折返しミラー(16a,17a,14a),
(16b,17b,14b),(16c,17c,14
c),(16d,17d,14d)を経由して感光体ド
ラム21a〜21d上に到達する。このとき、走査線1
2a,12b,12c,12dにより、感光体ドラム2
1a,21b,21c,21d上に像情報が露光され
る。そして、既知の画像形成プロセスをへて図中矢印X
方向へ搬送される転写材29に多重転写することで、多
重画像を形成するものである。
【0042】ところで、従来複数の画像形成ステーショ
ンを有する装置に於いては、先にも述べたように、同一
転写材の同一面に順次異なる色の像を転写するので、各
画像形成ステーションにおける転写画像位置が理想位置
からずれると、例えば多色画像の場合には異なる色の画
像間隔のずれ或いは重なりとなり、またカラー画像の場
合には色味の違い、さらに程度がひどくなると色ずれと
なって現れ、画像の品質が著しく劣化する。
【0043】そして、上記転写画像の位置ずれの種類と
しては図8(a),(b),(c),(d)に示すように、副
走査方向(図中X方向(シート材の搬送方向に同じ))
に位置ずれ(トップマージン)(同図(a))、走査方
向(図中B方向)の位置ずれ(レフトマージン)(同図
(b))、斜め方向の傾きずれ(同図(c))、倍率誤
差のずれ(同図(b))が有り、実際には上記4種類の
ずれが重畳したものが現れている。
【0044】そして、上記画像ずれの主な原因は、同図
(a)のトップマージンの場合は各画像形成ステーショ
ンの画像書き出しタイミングのずれであり、同図(b)
のレフトマージンの場合は各画像形成ステーションの各
画像の書き込みタイミングすなわち1本の走査線におけ
る走査開始タイミングのずれであり、同図(c)の斜め
方向の傾きずれの場合は走査光学系の取付角度ずれまた
は感光体ドラムの回転軸の角度ずれであり、図8(d)
の倍率誤差によるずれの場合は各画像形成ステーション
の走査光学系から感光体ドラムまでの光路長の誤差△L
による、走査線長さのずれによるものである。
【0045】そこで上記4種類のずれを無くするため
に、本実施例にあっては、まず、トップマージンとレフ
トマージンについては走査線12a,12b,12c,
12dの走査タイミングを電気的に調整してずれ量を補
正する。そして倍率誤差ずれ、傾きズレに対しては各ス
テーションの光路の途中にある折り返しミラー14,1
6,17のうちミラー16,17を直角に一対とした八
字型のミラー対16,17を保持するミラー保持部材1
を図2に示すように装置本体に対して矢印E方向,矢印
F方向に各々独立に調整することでズレ量を補正可能と
している。これら調整を行うための調整手段として、段
階的に直線移動する駆動源であるステップモータを備え
たリニアステップアクチュエータ等のアクチュエータ1
8,19を装備されている。
【0046】ここで、アクチュエータ18をE1方向に
駆動することにより、ミラー対16,17はE1方向に
ほぼ平行に移動され、感光体ドラム21a,21b,2
1c,21d上までの光路長を短くし、アクチュエータ
18をE2方向に駆動することにより光路長を長く調整
することができる。このように、光路長を調整すること
により所定の広がり角を有する走査線12C,12M,
12Y,12Bkの長さを、例えば図8(f)のように
m0からm1にかえることができる。
【0047】また、アクチュエータ19を移動した場
合、またはアクチュエータ109をF1方向の駆動を与
えた場合には図8(e)の走査線m3を走査線m0のよ
うに傾き角を変えることができる。
【0048】以上述べたように、一対のミラーはほぼ直
角に組み込んだミラー対16,17を走査光学装置から
感光体ドラム21a,21b,21c,21dの光路内
に配置し、ミラー対16,17の位置をアクチュエータ
18またはアクチュエータ19により調整することによ
って、光路長または走査線位置を各々独立に調整するこ
とができる。すなわち、八の字型に配置されたミラー対
16,17をE方向に移動することによって、感光体ド
ラム21a〜21d上に結像された走査線12C,12
M,12Y,12Bkの位置を変えること無く、走査線
12C,12M,12Y,12Bkの光路長のみを補正
することができ、またミラー対16,17をF方向に移
動することによって走査線12C,12M,12Y,1
2Bkの光路長を変えることなく感光体ドラム21a〜
21d上の結像位置及び角度の補正をすることができ
る。
【0049】以下本実施例の光偏向装置の詳細について
説明する。図1(a)は本実施例で用いた画像形成装置
の色ずれ補正を行う光偏向装置の斜視図、同図(b)は
同図(a)の左側面図である。ミラー保持材1は直角に
一対にした八の字ミラー16,17とそのミラー16,
17を保持する形状であり、支持部材9の支持台2に対
して3点の当接部4,4aで平面を決める。またミラー
保持材1を支持台2に圧接するために付勢部材としての
バネ7で押圧している。倍率調整をするときは支持部材
9の固定台3に取付けられたアクチュエータ18がE
1,E2方向へ動き、傾き調整をするときはアクチュエ
ータ19がF1,F2方向へ動くことが可能となってい
る。
【0050】ここで、ミラー保持部材1の揺れ方を図5
に示す。作用線10を中心にしてミラー保持部材1が揺
動している。ミラー保持部材1を3点支持しているにか
かわらず図5の点線のような揺れ方をすることにより、
従来のミラー保持部材101とバネ107系のモデルは
図4(a)の様にあらわすことができる。この従来のよ
うに支点104からバネ107設置箇所が近い場合、ミ
ラー保持部材101の安定性は悪い。
【0051】これに対して本実施例は前述したようにミ
ラー保持部材は図3に示すよう三点の当接部4,4aで
囲まれた仮想三角形の一番に長い辺の延長線を境界とし
たときの仮想三角形の外側の領域と仮想三角形の二番に
長い辺の延長線を境界としたときの外側の領域とが共存
しない領域(斜線部)でミラー保持部材1をバネ7で支
持することにより、図4(b)の様なモデルに変わる。
これによって、同一の振動エネルギーを受けても、支点
4a〜4cから離れた箇所にバネ7を掛けると振動振幅
を小さくすることができ、従来の支持点より効果的に振
動しにくい構成にすることができる。
【0052】ここで、ミラー面上の振動を検出するため
にセンサー30(図6(a)に図示)で取り付け画出し
時の振動を測定した。その測定結果を図6(b)に示
す。縦軸は振動振幅、横軸は振動の周波数である。ピー
クが立っている部分が駆動系の振動エネルギーが特に強
い周波数である。実線はバネ設置箇所を考慮する前の従
来のもののデーターで、波線がバネ設置箇所を考慮した
本実施例のものである。振動振幅のピークが小さくなっ
ていることがわかる。
【0053】以下に本発明の他の実施例について説明す
る。第1の実施例と同一の構成部分には同一の番号を付
してその説明を省略する。
【0054】(第2の実施例)図9は付勢部材としての
バネ7をかける箇所を複数設けたものである。バネ常数
を大きくすることによりさらに振動振幅を下げることを
目的としたものである。バネ常数を大きくするために新
しくバネをおこすことはコストupにつながる。そこで
図9の様にバネ7を複数かけることによって従来用いて
いたバネをそのまま使用して、バネ常数を大きくするこ
とができる。
【0055】[第2の発明に係る実施例] (第3の実施例)以下第3の実施例の光偏向装置の詳細
について説明する。図10は本実施例で用いた画像形成
装置の色ずれ補正を行う光偏向装置の振動吸収材を入れ
た構成図である。ミラー保持部材1は直角に一対にした
八の字ミラー16,17とそのミラー16,17を保持
する形状であり、支持部材9の支持台2に対して3点の
当接部4,4aで平面を決める。またミラー保持部材1
を支持台2に圧接するためにバネ7で押圧している。倍
率調整をするときは支持部材9の固定台3に取付けられ
たアクチュエータ18がE1,E2方向へ動き、傾き調
整をするときはアクチュエータ19がF1,F2方向へ
動くことが可能となっている。
【0056】ところでミラー保持部材1の揺れ方は図5
に示したように、作用線10を中心にしてミラー保持部
材1が揺動し、この場合支点4a側よりも支点4側の方
がよく揺れている。したがってミラー保持部材1の振動
を抑えるには、支点4a側でかつミラー16,17側に
粘弾性部材としての振動吸収部材40を入れた方が効果
的である。そうした場合、3つの支持点4,4aを結ん
だ三角形の外側に振動吸収部材40がとりつけられる。
この場合、振動吸収部材40は粘弾性体を用いなるべく
粘性の高いものが減衰率が大きい。代表的なものとして
は軟質ウレタンフォーム、ゴム材などがある。
【0057】ミラー面上の振動を検出するためにセンサ
ー30(図6(a)に図示)を取り付け画出し時の振動
を測定した。図11に測定結果を示す。ピークが立って
いる部分がミラー保持部材の共振周波数である。実線が
振動吸収部材40無しで、波線が振動吸収部材40を入
れたときの振動振幅のデーターである。振動吸収部材4
0を入れることによって振動振幅が小さくなっているこ
とがわかる。
【0058】(第4の実施例)図10に示す振動吸収部
材40とミラー保持部材1または、振動吸収部材40と
支持台2との摩擦が大きい場合、アクチュエータ19に
よるF1からF2方向の動作が妨げられる。滑り部材4
1を振動吸収部材40に張り合わせることによって、滑
りの良いものを図12に示すように実現した。滑り部材
41を張り合わせる向きは移動する部材がある向きであ
り、この場合はミラー保持部材1側である。また滑り部
材41の材質として表面荒さの良い樹脂材、金属材など
がある。
【0059】(第5の実施例)図13はつぶし量を調整
式にしたものである。振動吸収部材40のつぶし量が制
振効果に影響する。そのため部品精度が厳しい、管理が
大変、工作が困難などのデメリットが生じる。再調整の
必要が生じたときなどはそれらの部品を取り外す必要が
あるために非常に作業が複雑になり作業時間が増大して
しまい、装置の停止時間がかさみユーザーに不便をかけ
ることになっていた。実施例として示しているのは細目
ネジ42の先に振動吸収部材40を取り付けてつぶし量
を調整できるようにした。
【0060】[第3の発明に係る実施例] (第6の実施例)以下第6の実施例の光偏向装置の詳細
について説明する。図14は本実施例で用いた画像形成
装置の色ずれ補正を行う光偏向装置の磁石50を入れた
構成図である。ミラー保持部材1は直角に一対にした八
の字ミラー16,17とそのミラー16,17を保持す
る形状であり、支持部材9の支持台2に対して3点の当
接部4で平面を決める。またミラー保持部材1を支持台
2に圧接するためにバネ7で押圧している。倍率調整を
するときは支持部材9の固定台3に取付けられたアクチ
ュエータ18がE1,E2方向へ動き、傾き調整をする
ときはアクチュエータ19がF1,F2方向へ動くこと
が可能となっている。
【0061】ミラー保持部材1の揺れ方を図16に示
す。揺れ方からもわかるようにミラー保持部材1の振動
を抑えるために最も揺れている箇所付近に磁性部材とし
ての磁石50を設置する。そうした場合、3つの支持点
4,4aを結んだ三角形の外側に磁石50が取り付けら
れる。この場合、磁石50は電磁石、または永久磁石を
用いる。磁石50の位置はミラー16,17付近にして
2つの磁石50の距離をなるべく離した方がよい。
【0062】ミラー面上の振動を検出するためにセンサ
ー30(図6(a)に図示)を取り付け画出し時の振動
を測定した。図11に測定結果を示す。ピークが立って
いる部分がミラー保持部材1の共振周波数である。実線
が磁石無しで、波線が磁石50を入れたときの振動振幅
のデーターである。磁石50を入れることによって共振
周波数が変化するのみならず振動振幅が小さくなってい
ることがわかる。
【0063】図15に電磁石を用いた時の色ずれのフロ
ーチャートを示す。傾き調整を行うときのみ電磁石に流
す電源をOFFにしてミラー保持部材1を可動にする。
【0064】(第7の実施例)図14に示す永久磁石5
0とミラー保持部材1または、永久磁石50と支持台2
との摩擦が大きい場合、アクチュエータ19によるF1
〜F2方向の動作が妨げられる。滑り部材41を磁石5
0に張り合わせることによって、滑りの良いものを図1
7に示すように実現した。滑り部材41を張り合わせる
向きは移動する部材がある向きであり、この場合はミラ
ー保持部材1側である。また滑り部材41の材質として
表面粗さの良い樹脂材、金属材などがある。
【0065】(第8の実施例)図18は磁石50とミラ
ー保持部材1との間隔を調整式にしたものである。ミラ
ー保持部材と磁石50との間隔が減衰効果に影響するた
め部品精度が厳しい、管理が大変、工作が困難などのデ
メリットが生じる。再調整の必要が生じたときなどはそ
れらの部品を取り外す必要があるために非常に作業が複
雑になり作業時間が増大してしまい、装置の停止時間が
かさみユーザーに不便をかけることになっていた。実施
例として示しているのは細目ネジ42の先に磁石50を
取り付けてミラー保持部材1と磁石50の間隔を調整で
きるようにした。
【0066】[第4の発明に係る実施例] (第9の実施例)以下第9の実施例の光偏向装置の詳細
について説明する。図19は本実施例で用いた画像形成
装置の色ずれ補正を行う光偏向装置の振動吸収材を入れ
た構成図である。ミラー保持部材1は直角に一対にした
八の字ミラー16,17とそのミラー16,17を保持
する形状であり、支持部材9の支持台2に対して3点の
当接部4,4aで平面を決める。またミラー保持部材1
を支持台2に圧接するためにバネ7で押圧している。倍
率調整をするときは支持部材9の固定台3に取付けられ
たアクチュエータ18がE1,E2方向へ動き、傾き調
整をするときはアクチュエータ19がF1,F2方向へ
動くことが可能となっている。
【0067】図20はミラー保持部材1にゴムを介して
重りを接着した実施例をモデル化した図である。ミラー
保持部材1を質量体M1 、おもり60,おもり61を質
量体M2 ,M3 として考えると、この振動系の振動は、
それぞれの質量体M1 とM2,M3 が粘弾性体としての
ゴム板62,63におけるバネ要素k1 ,k2 及びダン
パ要素c1 ,c2 で連成された場合の連成振動と見なさ
れる。この振動系に外部から振動が加わっても、バネ要
素k1 ,k2 およびダンパ要素c1 ,c2 によって振動
は減衰され、質量体M1 の振動が抑えられる。またk
1 ,k2 ,c1 ,c2 ,M2 ,M3 のパラメータを変化
させることによりこの振動系の固有振動数、減衰率を任
意に変えることができるので防振の最適条件を求めれば
より大きな効果を得ることができる。
【0068】なお、本実施例においては、粘弾性部材と
してゴム板を用い、質量体として比重の大きい黄銅を用
いたが、これに限るものではなく例えば粘弾性部材とし
て粘着テープ等を用いても良い。
【0069】[第5の発明に係る実施例] (第10の実施例)以下第10の実施例の光偏向装置の
詳細について図21乃至図25に基いて説明する。
【0070】ミラー保持部材1はミラー対16,17を
保持するものである。そしてミラー保持部材1は、支持
部材の支持台2に対し図21に示すように前後に1対の
バネ7により付勢されながら支持される。支持台2には
当接部としてのテーパーピン4がネジ嵌合にて取り付け
られとり、テーパーピン4のテーパー部はミラー保持部
材1に開けられた孔1aに当接している。また、支持台
2は当接部としての2つのエンボス2aを有しており、
ミラー保持部材1に当接している。ミラー保持部材1
は、テーパーピン4とエンボス2aの3点で平面が決め
られる。
【0071】アクチュエータ19は支持台2に固設され
ており、アクチュエータ19をF方向に駆動することに
よりミラー保持部材1はテーパーピン4を支点にH方向
に回動し、2つのエンボス2aの当接位置では滑り、前
述の平面を維持しながら走査線の傾き調整が行なわれ
る。例えばアクチュエータ19にF1方向の駆動を与え
た場合には図8(e)の走査線m3を走査線m0のよう
に傾き角を変えることができる。
【0072】支持部材9の固定台3は支持台2を支持す
るもので、支持台2は固定台3に取り付けられた揺動軸
6に対し回動自在に支持される。アクチュエータ18は
固定台3に固設されており、アクチュエータ18をE方
向に駆動することにより、支持台2およびミラー保持部
材1は揺動軸6を中心に揺動し、走査線の倍率調整が行
なわれる。
【0073】詳述すると、アクチュエータ18をE1方
向に駆動することにより、ミラー保持部材1およびミラ
ー対16,17はE1方向にほぼ平行に移動され、感光
体ドラム21a,21b,21c,21d上までの光路
長を短くし、アクチュエータ18をE2方向に駆動する
ことにより光路長を長く調整することができる。このよ
うに、光路長を調整することにより所定の広がり角を有
する走査線12a,12b,12c,12dの長さを、
例えば図8(f)のようにm1からm0にかえることが
できる。
【0074】光路長は画像形成装置前後で等しくない
と、前後で倍率が異なることになる。これを補正するた
めの片倍率調整は、ミラー保持部材1を支持台2に対し
移動することにより行なわれる。具体的にはテーパーピ
ン4のネジを回し、テーパーピン4のテーパー部をG方
向に移動することにより、ミラー保持部材1は2つのエ
ンボス2aの当接位置を結ぶ線を中心軸にして回動し、
装置前後の光路長が変化する。
【0075】以上述べたように、一対のミラーをほぼ直
角に組み込んだミラー対16,17を走査光学装置から
感光体ドラム21a,21b,21c,21dの光路内
に配置し、ミラー対16,17の位置をアクチュエータ
18またはアクチュエータ19により調整することによ
って、光路長または走査線位置を各々独立に調整するこ
とができる。すなわち、八の字型に配置されたミラー対
16,17をE方向に移動することによって、感光体ド
ラム21a〜21d上に結像された走査線12a,12
b,12c,12dの位置を変えること無く、走査線1
2a,12b,12c,12dの光路長のみを補正する
ことができ、またミラー対16,17をH方向に移動す
ることによって走査線12a,12b,12c,12d
の光路長を変えることなく感光体ドラム21a〜21d
上の結像位置及び角度の補正をすることができる。
【0076】以下に本実施例を更に詳細に説明する。先
の実施例と比べ異なる点は、弾性部材としての板バネ7
1がミラー保持部材1に固設され、支持台2のエンボス
2bに当接付勢していることである。
【0077】ここで、この板バネ11がない場合、つま
り従来例におけるミラー保持部材1の振動モードを図2
5を用いて説明する。前述したようにミラー保持部材1
は、支持台2に対しテーパーピン4、2つのエンボス2
aの3点で平面が決められ、前後に1対のバネ7(図2
1)により矢印J方向に付勢されながら支持台2に支持
される。このような系においてミラー保持部材の振動モ
ードとしてはミラー保持部材101の長手方向の軸線1
0を中心軸とするローリングが生じやすい。実際には、
ミラー保持部材101は完全な剛体ではなく弾性体であ
るため、バネ7の付勢力によりミラー保持部材101と
2つのエンボス2aは常に当接が保たれるので、ミラー
保持部材101の手前側(テーパービス4側)ではロー
リングし、ミラー保持部材101の奥側(エンボス2a
側)ではローリングがおきない。
【0078】つまり、ミラー保持部材101には、ネジ
レのともなったローリングが生じる。そしてこのモード
が最も顕著な振動モードである。
【0079】従って、ミラー保持部材101手前側のロ
ーリングを抑制する対策が必要である。
【0080】図23に示すように板バネ71は、前述の
軸線10と直交しテーパーピン4と嵌合する孔1aを通
る軸線10a上に上下に1対設ける。そして図21に示
すように板バネ71は矢印K方向に支持台2の圧接部と
してのエンボス2bを押圧する。この状態で装置駆動系
の振動がミラーユニットに伝わり、ミラー保持部材1が
図25で説明した振動モードで振動しようとしても、板
バネ71とエンボス2bの摩擦力が矢印L方向にローリ
ングする方向と逆方向に働くため、ローリングしづらく
なる。
【0081】つまり振動は抑制される。ミラー保持部材
1の振動を抑えることにより、出力画像上走査ムラは人
間が知覚できない許容レベル以下になり、高品位な画像
が得られる。
【0082】なお、本実施例は、制動手段を構成する板
バネ71を新たに設けても前述した各種の光学調整に全
く支障を及ぼさず、又、逆に各種の光学調整が振動抑制
効果に影響を及ぼさないという利点を有する。
【0083】傾き調整の際は、図23に示すようにミラ
ー保持部材1は孔1aを支点にしてH方向に微少に揺動
させられるものであるが、エンボス2bは球形にしてい
るため板バネ71とは常に点接触であり、さらに板バネ
71が傾き調整の揺動方向H1と略平行になっているた
め、傾き調整を行うことにより板バネ11とエンボス2
bの当接状態、当接圧に大きな変化はなく、又、板バネ
71があることにより傾き調整の動きを妨害することも
ない。
【0084】次に片倍率調整の際は、図21に示すよう
にテーパーピン4をG方向に移動し調整を行なうが、こ
のとき板バネ71がこのG方向と平行であるため、板バ
ネ71が片倍率調整の動きを妨害することもなく、又、
板バネ71とエンボス2bの当接状態、当接圧に変化を
おこすこともなく良好な制振効果が維持される。
【0085】(第11の実施例)図26(a)は第11
の実施例を示す要部断面図で、前述の例の板バネ71の
替わりに、粘弾性部材としてのゴム72とその保持体7
3がミラー保持部材1に取り付けられている。保持体7
3はバネ材でもよいしもっと剛性のある鉄材でもよい。
前述の例と同じく、支持台2のエンボス2bに、矢印K
方向の付勢力を与えて制動手段を構成するゴム72を当
接させる。この場合、ミラーユニットに振動が伝播する
と粘弾性材料であるゴムの変形により振動の運動エネル
ギが粘性損失し振動が抑制される。
【0086】(第12の実施例)図26(b)は第12
の実施例を示す要部断面図で、保持体73には、粘弾性
部材としてのゴム72を挾んで板74が取り付けられ、
板74がエンボス2bに当接している。
【0087】この例では、板74とエンボス2bとの間
の摩擦と、ゴム72の粘性との両方の制振効果を得るこ
とができる。なお、これらの例では粘弾性材料としてゴ
ムを用いて説明したが、これに限らず発泡ポリウレタン
や粘着テープやこれらの組合せであっても良い。
【0088】(第13の実施例)図27は第13の実施
例を示す断面図で、制動手段を構成する弾性部材又は/
及び粘弾性部材を支持台2側に固設したところが前述の
例と異なるところである。制動手段を構成する板バネ7
1は、ミラー保持部材1の有するエンボス1bに付勢当
接している。もちろん制動手段は弾性部材に限らず、粘
弾性部材あるいはこれらの組み合わせより構成されても
良い。他の構成,作用は前述の例に等しい。
【0089】
【発明の効果】
[第1の発明の効果]以上説明したように、本発明にあ
っては、支持台の三点の当接部で囲まれた仮想三角形の
一番に長い辺の延長線を境界としたときの仮想三角形の
外側の領域と二番に長い辺の延長線を境界としたときの
外側の領域とが共存しない領域に、支持台に向けてミラ
ー保持部材を付勢する付勢部材を配置したので、三点の
当接部で囲まれた仮想三角形の内側に付勢部材を配置し
た従来のものに比べて、同一の振動エネルギーを受けて
も、支点からの振動振幅を小さくすることができ、効果
的な制振がなされる。
【0090】[第2の発明の効果]また、第2の発明に
あっては、ミラー保持部材と支持台との間に粘弾性部材
を介在させたので、振動を受けても、その粘弾性部材に
よって減衰される。
【0091】これによって光を偏向するミラーを保持す
るミラー保持部材が駆動源、回転多面鏡等の振動によっ
て振動することが抑えられるため、走査むらがない高品
位な画像を得ることができ、かつ色ずれ補正を行える構
成をとることができる。
【0092】また、粘弾性部材を、三点の当接部を結ん
だ三角形の外側の支持台上に固設した場合、振動の作用
線から離れた箇所に粘弾性部材が位置することになるの
で、より振動の振幅を小さく抑えることが可能となる。
【0093】また、ミラー保持部材上で粘弾性部材に対
向する位置に滑り部材を固着した場合、粘弾性部材の表
面の摩擦が問題にならない構成をとっているため、色ず
れを補正するためのアクチュエータに負荷がかからな
い。このため低トルクなものを用いることができコスト
ダウンを達成できる。
【0094】また、粘弾性部材をミラー保持部材との距
離を調整可能に支持台上に取付けた場合、粘弾性部材の
つぶし量を管理することができ、粘弾性部材は容易に着
脱可能な構成をとるため、作業時間を減少させることが
できる。また最適な減衰効果を得ることができる。
【0095】[第3の発明の効果]また、第3の発明に
あっては、ミラー保持部材と支持台との間に磁性部材を
介在させたので、振動を受けても、その磁性部材の磁力
によって減衰される。これによって、画像劣化を防止で
きるのみならず各走査線誤差を補正することができ色ず
れ、走査むらのない高品位な画像を得ることができる。
【0096】また、磁性部材を、三点の当接部を結んだ
三角形の外側の支持台上に固設した場合、振動の作用線
から離れた箇所に磁性部材が位置することになるので、
より振動の振幅を小さく抑えることが可能となる。
【0097】また、ミラー保持部材上で磁性部材に対向
する位置に滑り部材を固着した場合、磁性部材の表面の
摩擦が問題にならない構成をとっているため、色ずれを
補正するためのアクチュエータに負荷がかからない。こ
のため、低トルクなものを用いることができコストダウ
ンを達成できる。
【0098】また、磁性部材をミラー保持部材との距離
を調整可能に支持台上に取付けた場合、磁性部材とミラ
ー保持部材との間隔を管理することができ、適切な磁力
が得られ、管理の作業時間を減少させることができる。
また最適な減衰効果を得ることができる。
【0099】[第4の発明の効果]以上説明したように
第4の発明にあっては、ミラー保持部材に、粘弾性体を
介して質量体を取付けたので、粘弾性体におけるバネ要
素及びダンパ要素で連成された場合の連成振動をなし、
この振動系に外部から振動が加わっても、バネ要素およ
びダンパ要素によって振動は減衰され、質量体の振動が
抑えられる。これによって、駆動源もしくは回転多面鏡
の振動が前記装置に加振されてもミラー保持材と支持材
との間で減衰されるため、画像劣化を防止できるのみな
らず各走査線誤差を補正することができ色ずれ、走査む
らのない高品位な画像を得ることができる。
【0100】[第5の発明の効果]第5の発明は、制動
手段を設けることにより、ミラー保持部材の振動を抑制
することができ、その結果走査ムラを許容レベル以下に
おさえ、濃淡のない高品位な画像を得ることができる。
【0101】また、制動手段の取り付け位置、方向を適
切に設定することにより各種の光学調整に支障を与える
ことなく、又、光学調整を行なうことにより制振効果を
損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る第1の実施例の画像形成装置
の光偏光装置に関し、(a)は同光偏向装置の一部省略
斜視図、(b)は同光偏向装置の左側面図である。
【図2】同光偏向装置の一部省略斜視図である。
【図3】同光偏向装置のバネを掛ける領域を示す図であ
る。
【図4】同光偏向装置と従来のものとの違いをモデルで
説明する図である。
【図5】同光偏向装置に生じる振動を説明する図であ
る。
【図6】(a)は同光偏向装置の振動測定実験の概略構
成を示す図、(b)は同実験の結果を説明するグラフで
ある。
【図7】(a)は同画像形成装置の概略構成図、(b)
は同画像形成装置の光路を説明する図である。
【図8】同光偏向装置の色ずれの誤差の補正を説明する
図である。
【図9】同発明に係る第2の実施例の画像形成装置の光
偏向装置の一部省略斜視図である。
【図10】第2の発明に係る第3の実施例の画像形成装
置の光偏向装置に関し、(a)は同光偏向装置の一部省
略斜視図、(b)は同光偏向装置の左側面図である。
【図11】同光偏向装置の振動測定実験の結果を説明す
るグラフである。
【図12】同発明に係る第4の実施例の画像形成装置の
光偏向装置の左側面図である。
【図13】同発明に係る第5の実施例の画像形成装置の
光偏向装置の左側面図である。
【図14】第3の発明に係る第6の実施例の画像形成装
置の光偏向装置に関し、(a)は同光偏向装置の一部省
略斜視図、(b)は同光偏向装置の左側面図である。
【図15】同光偏向装置のレジ合わせのフローチャート
である。
【図16】同光偏向装置に作用する振動を示す図であ
る。
【図17】同発明に係る第7の実施例の画像形成装置の
光偏向装置の左側面図である。
【図18】同発明に係る第8の実施例の画像形成装置の
光偏向装置の左側面図である。
【図19】第4の発明に係る第9の実施例の画像形成装
置の光偏向装置に関し、(a)は同光偏向装置の一部省
略斜視図、(b)は同光偏向装置の左側面図である。
【図20】同光偏向装置の作用をモデル化して示した図
である。
【図21】第5の発明に係る第10の実施例の画像形成
装置の光偏向装置の側面図である。
【図22】同光偏向装置の一部省略斜視図である。
【図23】同光偏向装置のミラー保持部材の正面図であ
る。
【図24】同光偏向装置の色ずれ補正を説明する図であ
る。
【図25】同ミラー保持部材の振動モードを示す図であ
る。
【図26】(a)は同発明に係る第11の実施例の画像
形成装置の光偏向装置の要部断面図、(b)は同発明に
係る第12の実施例の画像形成装置の光偏向装置の要部
断面図である。
【図27】同発明に係る第13の実施例の画像形成装置
の光偏向装置の側面図である。
【図28】従来の画像形成装置の光偏向装置の概略構成
を示す図である。
【符号の説明】
1 ミラー保持部材 16,17 ミラー 9 支持部材 2 支持台 4,4a 当接部 7 バネ(付勢部材) 40 振動吸収部材(粘弾性部材) 41 滑り部材 50 磁石(磁性部材) 60,61 おもり(質量体) 62,63 ゴム板(弾性体) 71 板ばね(弾性部材) 1b,2b エンボス(圧接部) 72 ゴム(粘弾性部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 112 Z (72)発明者 吉澤 敦朋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 北山 邦彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 永瀬 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体へ走査線を導くミラーを保持す
    るミラー保持部材と、該ミラー保持部材を位置調整可能
    に支持する支持部材と、を備え、該支持部材は、前記ミ
    ラー保持部材に三点で当接する当接部を有した支持台
    と、該支持台に向けて前記ミラー保持部材を付勢する付
    勢部材と、を有して成る画像形成装置において、 前記三点の当接部で囲まれた仮想三角形の一番に長い辺
    の延長線を境界としたときの該仮想三角形の外側の領域
    と前記仮想三角形の二番に長い辺の延長線を境界とした
    ときの外側の領域とが共存しない領域に、前記付勢部材
    を配設したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体へ走査線を導くミラーを保持す
    るミラー保持部材と、該ミラー保持部材を位置調整可能
    に支持する支持部材と、を備え、該支持部材は、前記ミ
    ラー保持部材に三点で当接する当接部を有した支持台
    と、該支持台に向けて前記ミラー保持部材を付勢する付
    勢部材と、を有して成る画像形成装置において、 前記ミラー保持部材と前記支持台との間に粘弾性部材を
    介在させたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 粘弾性部材を、三点の当接部を結んだ三
    角形の外側の支持台上に固設した請求項2記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 ミラー保持部材上で粘弾性部材に対向す
    る位置に滑り部材を固着した請求項2記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 粘弾性部材をミラー保持部材との距離を
    調整可能に支持台上に取付けた請求項2記載の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 像担持体へ走査線を導くミラーを保持す
    るミラー保持部材と、該ミラー保持部材を位置調整可能
    に支持する支持部材と、を備え、該支持部材は、前記ミ
    ラー保持部材に三点で当接する当接部を有した支持台
    と、該支持台に向けて前記ミラー保持部材を付勢する付
    勢部材と、を有して成る画像形成装置において、 前記ミラー保持部材と前記支持台との間に磁性部材を介
    在させたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 磁性部材を、三点の当接部を結んだ三角
    形の外側の支持台上に固設した請求項6記載の画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 ミラー保持部材上で磁性部材に対向する
    位置に滑り部材を固着した請求項6記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 磁性部材をミラー保持部材との距離を調
    整可能に支持台上に取付けた請求項6記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 像担持体へ走査線を導くミラーを保持
    するミラー保持部材と、該ミラー保持部材を位置調整可
    能に支持する支持部材と、を備え、該支持部材は、前記
    ミラー保持部材に三点で当接する当接部を有した支持台
    と、該支持台に向けて前記ミラー保持部材を付勢する付
    勢部材と、を有して成る画像形成装置において、 前記ミラー保持部材に、粘弾性体を介して質量体を取付
    けたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 像担持体へ走査線を導くミラーを保持
    するミラー保持部材と、該ミラー保持部材を位置調整可
    能に支持する支持部材と、を備えた画像形成装置におい
    て、 前記ミラー保持部材の前記支持部材に対する相対位置変
    動を摩擦力又は/及び粘性力を用いて制動する制動手段
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 制動手段は、ミラー保持部材或は支持
    部材の何れか一方に固設された弾性部材又は/及び粘弾
    性部材と、該弾性部材又は/及び粘弾性部材が圧接され
    る他方の圧接部と、から成る請求項11記載の画像形成
    装置。
  13. 【請求項13】 制動手段は、走査線の傾き、倍率およ
    び片倍率調整時におけるミラー保持部材の動作を妨げな
    い位置、方向に取り付けられた請求項11記載の画像形
    成装置。
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