JPH11249464A - エンドレスフィルムの張設機構及び加熱装置 - Google Patents

エンドレスフィルムの張設機構及び加熱装置

Info

Publication number
JPH11249464A
JPH11249464A JP5376998A JP5376998A JPH11249464A JP H11249464 A JPH11249464 A JP H11249464A JP 5376998 A JP5376998 A JP 5376998A JP 5376998 A JP5376998 A JP 5376998A JP H11249464 A JPH11249464 A JP H11249464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
endless
winding
endless film
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5376998A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamichi Yamada
正道 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP5376998A priority Critical patent/JPH11249464A/ja
Priority to US09/263,775 priority patent/US6088558A/en
Publication of JPH11249464A publication Critical patent/JPH11249464A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンドレスフィルムの張力を安定化し、フィ
ルム表面当接部材の機能の安定化を図ることにある。 【解決手段】 少なくとも2つの巻き掛け部材32,3
3間に掛け渡されて回転するエンドレスベルト31と、
エンドレスベルト31の外周面に付勢力を受けて押圧さ
れることにより同エンドレスフィルムに張力を与えるフ
ィルム表面当接部材35とを具備するエンドレスフィル
ムの張設機構において、フィルム表面当接部材35に付
勢力を与える付勢部材50が巻き掛け部材32,33に
支持されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも2つの
巻き掛け部材間に掛け渡されて回転するエンドレスフィ
ルム(エンドレスベルトを含む)を有するエンドレスフ
ィルムの張設機構及び加熱装置、特に、エンドレスフィ
ルムの外周面に押圧されることにより同エンドレスフィ
ルムに張力を与えるフィルム表面当接部材を備えたエン
ドレスフィルムの張設機構及び加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】少なくとも2つの巻き掛け部材間に掛け
渡されて回転するエンドレスフィルムを有するエンドレ
スフィルム張設機構を用いたものとして、例えば、フィ
ルム加熱方式の加熱定着装置があり、かかる加熱定着装
置は例えば特開平8−334997号公報等によって公
知である。この加熱定着装置は、図10に示すように、
いわゆる定着ベルト方式の加熱定着装置であり、これは
定着ローラ101と加熱ローラ102とにエンドレスベ
ルト100を巻き掛け、定着ローラ101に対しベルト
100を介して加圧ローラ103をバネ111の付勢力
を用い圧接させたものである。なお、加熱ローラ102
はヒータ108を備え、定着ローラ101に対し離れる
方向にバネ107で付勢され、エンドレスベルト100
に張力を付与する。この例では定着ローラ101が図示
しない駆動手段により図中矢印n方向に回転駆動される
と、エンドレスベルト100も同方向に駆動され、加熱
ローラ102及び加圧ローラ103が従動回転する。エ
ンドレスベルト100は同ベルトと加圧ローラ103と
のニップ部112の上流側域において加熱ローラ102
で予め加熱される。トナー像を転写された転写紙Sはニ
ップ部112に通され、そこでトナー像がエンドレスベ
ルト100の熱とベルト・加圧ローラ間の圧力により転
写紙S上に定着され、排紙部側ガイド106に送出され
る。
【0003】このエンドレスベルト100にはバネ11
3の弾性力を受けるフィルム表面当接部材104が当接
されることが多い。このフィルム表面当接部材104は
エンドレスベルト100に付着する紙粉、トナー等によ
る汚れを除去するためのクリーニング手段、あるいはト
ナーが転写紙Sからエンドレスベルト100に転移する
いわゆるオフセット現象を抑制するためにベルト表面に
シリコンオイル等のオフセット抑制離型剤を塗布する塗
布ローラとして構成される。上述のフィルム加熱方式を
採用する加熱定着装置は、例えば、複写機、レーザビー
ムプリンタ(LBP)、静電ブリンタ等の画像形成装置
において定着すべき未定着トナー像を担持した記録材の
加熱定着装置、画像を担持した記録材を加熱して表面性
を改質する装置、仮定着する装置等のように広く被加熱
材を加熱処理する手段又は装置として有効に使用され
る。
【0004】ところで、エンドレスベルト100を有す
る装置においては、このベルトが回転軸の方向(紙面垂
直方向)の一方側又は他方側へ大なり小なり自然に寄り
移動して、位置ずれする現象を生じる。このベルト寄り
移動による位置ずれの要因として、ベルトを巻き掛けし
ているローラ等少なくとも2つの巻き掛け部材の平行度
・ねじれ等が上げられるが、これらの精度を高めるのに
は限度があり、精度向上だけでは上記のベルト位置ずれ
防止は困難である。そこで、このベルトの寄り移動によ
る位置ずれを所定の許容範囲内に納めるように自動制御
するベルト寄り制御装置の1つとして検知リング式の装
置がある。これは、エンドレスベルトを張設している少
なくともlつの巻き掛け部材(ローラ)の少なくとも一
端部に回転自在に支持されてベルトの幅方向端部と接触
するベルト寄り検出部材(以下、検知リングと記す)
と、該検知リングの回転ベルト端部との接触によるトル
クを巻き掛け部材の変位に変換するベルト張設蔀材変位
手段(ローラ端部変位手段)からなるものであり、ベル
トとの接触による検知リング(図10にその一例として
符号109で示す)の回転力T1を直線運動に変換し
て、巻き掛け部材を所定方向(ここでは下方変位f)へ
変位させ相対的に釣り合いの位置まで移動させることに
よりベルト寄りを制御するもので、その一例が特開平8
−314299号公報に開示される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが検知リング式
のベルト寄り制御装置においてはベルトが回転駆動され
ていないときには、検知リングが作用したとき巻き掛け
部材(図10の加熱ローラ102)を変位させる方向
(図10で上下方向)と反対方向に巻き掛け部材を変位
させる付勢力f2を付与する図示しない巻き掛け部材付
勢部材が通常設けられている。しかしながら、この場
合、フィルム表面当接部材104がバネ113より受け
る押圧力f1が巻き掛け部材付勢部材の付勢力f2を相
殺してしまい、ベルト寄り制御の機能を働かせない不具
合を起こすことがある。また、うまく機能したとして
も、フィルム表面当接部材104の押圧力のバラツキに
より、同フィルム表面当接部材104がオイル塗布ロー
ラの場合には安定的なオイル塗布ができず塗布ムラを生
じ易く、クリーニング部材の場合にはクリーニング精度
の劣化を生じることがある。
【0006】更に、上述の加熱ローラ102の枢支部1
09は図示しない基枠に対し相対変位し、バネ107に
より定着ローラ101より離れる方向(図10で横方
向)に押圧され、一方、フィルム表面当接部材104は
基枠側に支持されている。このため、両者の相対的な横
方向の間隔も変動することとなり、エンドレスベルト1
0の張力が変動し、ベルトの波打ちがバラツキ変動して
不安定となり、この点でもオイル塗布ローラの場合には
オイル塗布ムラを、クリーニング部材の場合にはクリー
ニング精度の劣化を生じ易い。
【0007】本発明の第1及び第2の目的は、エンドレ
スフィルムの張力を安定化し、フィルム表面当接部材の
機能の安定化を図ることを目的とする。更に、第3の目
的は、寄り防止機構が制御ワイヤ及び巻き取り部から成
る場合も、エンドレスフィルムの張力を安定化し、フィ
ルム表面当接部材の機能の安定化を図ることを目的とす
る。更に、第4の目的は、フィルム表面当接部材がフィ
ルム表面にオイル等を塗布するオイル塗布ローラやオイ
ル塗布フェルトであっても、エンドレスフィルムの張力
を安定化し、フィルム表面当接部材の機能の安定化を図
ることを目的とする。
【0008】更に、第5の目的は、フィルム表面当接部
材がフィルム表面を掃除するクリーニングローラやクリ
ーニングパッドであっても、エンドレスフィルムの張力
を安定化し、フィルム表面当接部材の機能の安定化を図
ることを目的とする。更に、第6の目的は、フィルム表
面当接部材に付勢力を与える付勢部材を巻き掛け部材に
支持されるブラケット上に取り付けることによって付勢
部材を設けるための特別な部品が必要なくなり部品点数
が減り、小スペースでも設計できることを目的とする。
更に、第7の目的は、加熱装置として上記請求項1乃至
請求項6のいずれかに記載のエンドレスフィルムの張設
機構を用いた場合も、エンドレスフィルムの張力を安定
化し、フィルム表面当接部材の機能の安定化を図ること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、少な
くとも2つの巻き掛け部材間に掛け渡されて回転するエ
ンドレスフィルムと、上記エンドレスフィルムの外周面
に付勢力を受けて押圧されることにより同エンドレスフ
ィルムに張力を与えるフィルム表面当接部材とを具備す
るエンドレスフィルムの張設機構において、上記フィル
ム表面当接部材に付勢力を与える付勢部材が上記巻き掛
け部材に支持されていることを特徴とする。従って、エ
ンドレスフィルムの外周面に付勢力を受けて押圧される
フィルム表面当接部材が巻き掛け部材と一体的に変位す
る。このため、フィルム表面当接部材と巻き掛け部材の
相対間隔が変わらず、エンドレスベルトの張力が安定化
し、ベルトの波打ち等の変動が安定し、フィルム表面当
接部材の機能の安定化を図れる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載のエンド
レスフィルムの張設機構において、上記エンドレスフィ
ルムの上記巻き掛け部材上での寄りを防止する寄り防止
機構を備え、かつ、同寄り防止機構が少なくとも1つの
上記巻き掛け部材の少なくとも一端部に回転自在に支持
されたフィルム寄り検出部材と、該フィルム寄り検出部
材とこれに掛かっているエンドレスフィルム端部との摩
擦力によってフィルム寄り検出部材に回転トルクが作用
したときに該フィルム寄り検出部材の回転運動を直線運
動に変換して上記巻き掛け部材の端部を所定の方向に変
位させる巻き掛け部材端部変位手段とを有することを特
徴とする。従って、エンドレスフィルムの外周面に付勢
力を受けて押圧されるフィルム表面当接部材と巻き掛け
部材と寄り防止機構とが一体的に変位する。このため、
フィルム表面当接部材と巻き掛け部材の相対間隔が変わ
らず、寄り防止機構を適正作動させると同時にエンドレ
スベルトの張力が安定化し、フィルム表面当接部材の機
能の安定化を図れる。
【0011】請求項3の発明は、請求項2記載のエンド
レスフィルムの張設機構において、上記巻き掛け部材端
部変位手段が制御ワイヤ及び巻き取り部から成ることを
特徴とする。従って、寄り防止機構が制御ワイヤ及び巻
き取り部から成る場合も、フィルム表面当接部材と巻き
掛け部材の相対間隔が変わらず、寄り防止機構を適正作
動させると同時にエンドレスベルトの張力が安定化し、
フィルム表面当接部材の機能の安定化を図れる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかに記載のエンドレスフィルムの張設機構にお
いて、上記フィルム表面当接部材がエンドレスフィルム
表面にオイル等を塗布するオイル塗布ローラ及び/又は
オイル塗布フェルトであることを特徴とする。
【0013】従って、フィルム表面当接部材がフィルム
表面にオイル等を塗布するオイル塗布ローラやオイル塗
布フェルトである場合も、エンドレスフィルムへの安定
的なオイル塗布ができず塗布ムラを防止出来る。
【0014】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかに記載のエンドレスフィルムの張設機構にお
いて、上記フィルム表面当接部材がエンドフィルム表面
を掃除するクリーニングローラ及び/又はクリーニング
パッドであることを特徴とする。従って、フィルム表面
当接部材がフィルム表面を掃除するクリーニングローラ
やクリーニングパッドである場合も、エンドレスフィル
ムのクリーニング精度を安定化できる。
【0015】請求項6の発明は、請求項2乃至請求項3
のいずれかに記載のエンドレスフィルムの張設機構にお
いて、上記フィルム寄り検出部材が作動したときに巻き
掛け部材を変位させる方向と反対方向に予め変位させる
巻き掛け部材付勢部材を設け、上記フィルム表面当接部
材に付勢力を与える付勢部材を上記巻き掛け部材に支持
されるブラケット上に取り付けたことを特徴とする。従
って、フィルム表面当接部材に付勢力を与える付勢部材
を巻き掛け部材に支持されるブラケット上に取り付け
る。このため、付勢部材を設けるための特別な部品が必
要なくなり部品点数が減り、小スペースでも設計でき、
レイアウトの自由度が増す。
【0016】請求項7の発明は、少なくとも2つの張設
部材間に巻き掛け保持されて回転駆動されるエンドレス
フィルムを有し、少なくとも1つの巻き掛け部材が発熱
しエンドレスフィルムを介して、或いはエンドレスフィ
ルム自体が発熱することによって被加熱材を加熱する加
熱装置であり、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
のエンドレスフィルムの張設機構を備えることを特徴と
する。従って、加熱装置として上記請求項1乃至請求項
6のいずれかに記載のエンドレスフィルムの張設機構を
用いた場合も、エンドレスフィルムの張力を安定化し、
フィルム表面当接部材の機能の安定化を図ることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の適用されたエンド
レスフィルムの張設機構を内装する加熱定着装置20を
示し、同加熱定着装置20を組み込んだ電子写真式複写
機の概略構成を図9に示した。図9に示した電子写真式
複写機(以後単に複写機と記す)1は、その複写機本体
1aの上部の原稿セット部2と、その下方の画像形成部
3と、その下方側の複数の給紙部4と、これら給紙部4
の記録材としての転写紙Pを画像形成部3に搬送する搬
送部8と、画像形成部3の側方の排紙部5と、図示しな
い制御部とを備える。原稿セット部2は原稿台であるコ
ンタクトガラス6と、これを覆う圧板7を備える。
【0018】画像形成部3はその上部に露光装置9を備
え、この露光装置により原稿台(コンタクトガラス)6
上の原稿画像に応じた画像露光を感光体ドラム10に行
なう。即ち、露光装置9はその光源19により原稿台6
上の原稿を照明し、その反射光をミラー16〜18、レ
ンズ12、及びミラー13〜15を介して画像担持体で
ある感光体ドラム10に照射する。これと同時に可動光
学系を成す光源19及びミラー16〜18の移動により
原稿の走査が行なわれることにより感光体ドラム10に
画像露光が行なわれる。
【0019】画像形成部3は公知の電子写真方式の画像
形成プロセスにより原稿画像のコピーを形成するもので
あり、感光体ドラム10、露光装置9、帯電チャージヤ
23、現像装置24、転写用チヤージャ25、分離用チ
ャージャ26、加熱定着装置20、クリーニング装置2
1、除電ランプ22から構成されている。原稿がセット
され、図示しないスタートキーが押されると、感光体ド
ラム10は駆動部(図示を省略)により回転駆動されて
帯電チャージャ23により均一に帯電された後に露光装
置9により原稿画像の露光が行なわれ静電潜像が形成さ
れる。この静電潜像は現像装置20においてトナーによ
り現像されてトナー像となる。一方、給紙部4からは転
写紙Sがl枚ずつ送給され、該転写紙Sはレジストロー
ラ27によって適当なタイミングで感光ドラム10と転
写用チヤージャ25及び分離用チャージャ26の間の転
写部に供給され、それらの作用によって該転写紙Sには
感光体ドラムl0上のトナー像が転写される。なお、転
写されないで感光体ドラム10上に残留するトナーはク
リーニング装置21によって除去され、表面が清掃され
た感光体ドラム10は次の画像形成に供される。
【0020】ここでトナー像の転写を受けた転写紙Sは
ガイド部28によって加熱定着装置20に送られ、この
加熱定着装置20においてトナー像の定着を受けた後、
排紙ローラ29によって装置本体1a外に排出され、排
紙トレイ5上に積載される。上述の加熱定着装置20の
構成は図1乃至図6に示される。図1の加熱定着装置2
0は装置本体1a側に支持される枠体30を備え、同枠
体30内に定着ローラ32と、加熱ローラ33と、加圧
ローラ34と、定着ローラ32及び加熱ローラ33間に
巻き掛け張設されるエンドレスフィルムとしてのエンド
レスベルト31と、オブセット抑制離型剤であるシリコ
ンオイルをエンドレスベルト31の外表面に塗布すると
ともに同ベルトに所定のテンションを付与するオイル塗
布ローラ35とを支持している。
【0021】枠体30は紙面垂直方向を長手方向X(図
4参照)としその左右端に配備される端部プレート30
1と、両端部プレート301を互いに一体結合する長手
方向Xに長い複数のバー状部材302(一つのみ示し
た)とを備える。なお、両端部プレート301はその内
壁面間にオイル塗布ローラ35を枢支する可動枠46を
設け、同可動枠46を両端部プレート301に対し摺動
可能に支持している。エンドレスベルト31は定着ロー
ラ32と加熱ローラ33に巻き掛けられており、このエ
ンドレスベルト31の基体は、ニッケル製の厚さ100
μmの薄いフィルム状体で表面上に200μmのシリコ
ンゴムの離型層を形成され、熱応答性が良好となるよう
に形成される。なお、エンドレスベルト31の基体はポ
リイミド製でもよく、可撓性を考慮すると厚さは30〜
150μm程度であれば良い。定着ローラ32はその中
心軸321の左右端を一対の軸受け322(図1には一
方のみ示す)に回転可能に支持され、図示しない駆動手
段により図中時計方向n1に回転駆動される。この定着
ローラ32は、芯金上に熱伝導率が小さく断熱作用のあ
る耐熱多孔質の弾性体を被覆して形成される。
【0022】加圧ローラ34はシリコンゴムで形成さ
れ、これにより、加圧ローラ34とエンドレスベルト3
1のニップ部Nからトナー像定着後の転写紙Sを円滑に
排出するようにしている。なお、エンドレスベルト31
の下方には、トナー像Tを支持した転写紙Sがエンドレ
スベルト31に触れることなくベルト31と加圧ローラ
34間のニップ部Nへ進行できるように定着前ガイド5
3が設けてあり、ニップ部Nの後ろには排紙ガイド67
を設けてある。このような加圧ローラ34は、一対の加
圧ローラ軸受38に回転自在に支持され、該軸受38は
端部プレート301のガイド長溝40に摺動可能に嵌着
される。加圧ローラ軸受38はガイド長溝40の下端縁
に一端を当接する圧縮バネ37により押圧力を受け、そ
の押圧力をエンドレスベルト31を介し定着ローラ32
に加え、トナー像の転写紙Sへの加熱加圧定着を可能と
している。
【0023】加熱ローラ33はアルミパイプを用いて熱
伝導率が大きものとして形成される。また、加熱ローラ
33の中央穴331にはヒータ43が内蔵されており、
同ヒータ43は後述の軸受支持部461より延出するヒ
ータブラケット42を介し支持される。なお、加熱ロー
ラ33上のベルト部分に対し図示しないサーミスタが設
置されており、これにより検知された検出温度に応じて
ベルト温度を設定温度に近づけるようにヒータ43が制
御されている。
【0024】図1乃至図4に示すように、加熱ローラ3
3はその左右端を一対の加熱ローラ軸受け332を介し
軸受支持部461に支持される。可動枠46側の軸受支
持部461はスライダ44に形成される縦ガイド溝44
1に摺動可能に嵌挿され、スライダ44は端部プレート
301に相対変位可能に支持される。ここで、スライダ
44はその矩形状を成し、その上下縁部を端部プレート
301に形成した直状ガイドレール45に摺動可能に噛
合い係合させている。スライダ44は端部プレート30
1に形成したバネ受け303に一端が支持されたバネ3
6より押圧力P1を受け、ガイドレール45に沿って定
着ローラ32より離れる方向に押圧される。このため、
定着ローラ32と加熱ローラ33間に巻き掛けられてい
るエンドレスベルト31にはバネ36の押圧力P1に応
じた張力が付加される。更に、スライダ44の縦ガイド
溝441に支持される軸受支持部461は縦ガイド溝4
41の長手方向である上下方向に摺動可能に嵌着され
る。
【0025】ここで軸受支持部461は可動枠46の一
部として形成される。図1、図4に示すように、この可
動枠46は左右一対の軸受支持部461と、各軸受支持
部461より図1において斜め上向きに延出し、端部プ
レート301と干渉しないように形成される各延出板部
462と、各延出板部462を相互に一体結合する連結
長板464と、連結長板464の左右端部側より延出し
各延出板部462と並設される各ローラ受け部463と
を備える。各延出板部462は各端部プレート301側
である外側に向けてガイドピン47を突設し、このガイ
ドピン47は端部プレート301の縦向きピン溝48に
摺動可能に遊嵌される。なお、縦向きピン溝48の幅a
はガイドピン47の最大外径より所定幅大きく形成さ
れ、隙間を設けられる。これによりガイドピン47及び
可動枠46がスライダ44と共に横方向、即ちベルト張
設方向Eに微小変位した際における縦向きピン溝48と
ガイドピン47の干渉を防止できるように形成される。
【0026】スライダ44はその上端部であって縦向き
ピン溝48の下端と対向する部位にバネ受け442を形
成され、このバネ受け442とガイドピン47の間に巻
き掛け部材付勢部材としてのローラ可動バネ49が圧縮
付勢して装着される。このため、スライダ44がバネ3
6の弾性力に応じベルト張設方向Eに微小変位した際に
スライダ44上の可動枠46が同方向に微小変位出来、
しかも、スライダ44に対し可動枠46がローラ可動バ
ネ49の弾性力に応じて縦ガイド溝441に沿った方
向、即ち、ベルト接離方向Yに相対的に移動出来る。
【0027】可動枠46の左右一対のローラ受け部46
3はそれぞれに縦ガイド穴51が形成される。図8に示
すように、各縦ガイド穴51はほぼ上下方向であるベル
ト接離方向Yに摺動可能に軸受部材52を嵌着してお
り、左右一対の軸受部材52間にはオイル塗布ローラ3
5が枢支される。軸受部材52の上端と縦ガイド穴51
の上端縁との間には圧接調整バネ50が装着される。こ
の圧接調整バネ50はオイル塗布ローラ35に付勢力を
与える付勢部材であり、オイル塗布ローラ35を下方、
即ち、エンドレスベルト31のベルト外表面に向けて弾
性的に押圧するように装着される。なお、ここでは可動
枠46の左右一対のローラ受け部463が直接ローラ可
動バネ49を支持しており、このローラ可動バネ49を
設けるため別途に特別な部品を用いる必要が無く、部品
点数が減り、小スペースでも設計でき、レイアウトの自
由度が増す。
【0028】なお、ここでは圧接調整バネ50の弾性力
が適宜調整され、オイル塗布ローラ35によるエンドレ
スベルト31の汚れ除去が安定的に効率よく行われて
る。なお、オイル塗布ローラ35は芯金上にシリコンオ
イルと新和性が良いシリコンゴムを披覆して形成され
る。可動枠46の左右一対の軸受支持部461間に枢支
される加熱ローラ33は、その手前側端部にエンドレス
フィルムの寄りを防止する寄り防止機構60を装着す
る。この寄り防止機構60は、図1、図2、図5に示す
ように、加熱ローラ33の手前側端部に回転自在に支持
されたフィルム寄り検出部材としての検知リング61
と、この検知リング612に掛かっているエンドレスベ
ルト31の端部との摩擦力によって検知リング61に回
転トルクTが作用したときに,検知リング61の回転運
動を直線運動に変換して加熱ローラ33の端部を下方向
Dに変位させる巻き掛け部材端部変位手段としての制御
ワイヤ54及び巻き取り部613とで構成される。
【0029】検知リング61は加熱ローラ33の手前側
の軸部に同心に回転自在に設けられ、この検知リング6
1の主部612はその内周壁面が加熱ローラ33の手前
端側の外周面にほぼ摺接しており、その外径は加熱ロー
ラ33の外形とほぽ同一に設定されている。又、主部6
12の外側端面には、ストッパフランジ611が突き出
し形成され、これにより、エンドレスベルト31の端部
の過度のずれを規制するようにしている。更に、ストッ
パフランジ611の外側には環状凹溝状の巻き取り部6
13が一体形成される。この巻き取り部613の一部に
は制御ワイヤ54の一端が固着され、その固定端より延
びる部位の一部が巻き取り部613に巻取り支持された
上で下方に直状に延出し、その最下端は端部プレート3
01に固定される。
【0030】ここで、制御ワイヤ54は可撓性を有し、
且つ、引っ張り伸びの小さい素材で形成され、制御ワイ
ヤ54の巻き取り部613に対する巻き付け方向は検知
リング61のエンドレスベルト31との摺擦による回転
トルクT(図1、図5参照)で制御ワイヤ54が巻き取
り部613に巻き込まれる方向に設定されている。可動
枠46に支持されるオイル塗布ローラ35には該ローラ
に当接してシリコンオイルを供給するオイル供給部材と
してのオイル塗布フェルト64が付設される。ここでオ
イル塗布ローラ35は可動枠46に支持されたままであ
るが、オイル塗布フェルト64は交換又はオイル補給を
可能にするため着脱可能に設けられている。次に、図1
の加熱定着装置20の動作を説明する。
【0031】複写機1が原稿画像のコピーを形成すべ
く、公知の電子写真方式の画像形成プロセスに沿って作
動する際、これに応じて加熱定着装置20も加熱定着作
動し、転写紙Sのトナー像の定着を行い、これを排紙ト
レイ5側に排出する。この際、加熱定着装置20内のエ
ンドレスベルト31も時計方向n1に回転駆動する。こ
のエンドレスベルト31の回転駆動過程において、エン
ドレスベルト31がフィルム幅方向の奥端側方向IN
(図2参照)に寄り移動したとする。この場合、エンド
レスベルト31の手前端側の検知リング61に対する掛
り幅(掛り量)B(図2参照)が比較的小さく、エンド
レスベルト31と検知リング61の摩擦力は小さくな
り、検知リング61に作用する回転トルクTも小さい。
このため、回転トルクTによる巻き取り部613の制御
ワイヤ54の巻き取り力に応じた引き下げ力−P2より
もローラ可動バネ49により加熱ローラ33の手前端側
を押し上げる力P2の方が大きくなり、加熱ローラ33
の手前端側が図6に示す縦ガイド溝441の上端壁s1
に当たり受け止められてそれ以上の引き上げが阻止され
た状態に達する。即ち、加熱ローラ33の手前端側が奥
端側を支点として上方Uへ変位し、加熱ローラ33は定
着ローラ32や加圧ローラ34の軸線に対して涙れを生
じる。この状態で、エンドレスベルト31の手前端側が
加熱ローラ33に比較的強く巻き込まれ、エンドレスベ
ルト31はフィルム幅方向の手前端側方向OUTへ移動
していく。
【0032】エンドレスベルト31のこの移動に伴って
検知リング61に対するエンドレスフィルム3lの掛り
幅Bは増加し、エンドレスフィルム3lと検知リング6
1との摩擦力が大きくなり、そのため検知リング61に
作用する回転トルクTも大きくなる。この回転トルクT
が増大すると、巻き取り部613の巻き取り力に応じた
引き下げ力−P2が増大し、この引き下げ力−P2がロ
ーラ可動バネ49による押し上げ力P2よりも大きくな
ると、制御ワイヤ54が巻き取り部613に巻き込まれ
ていき、これによって加熱ローラ33の手前端側がロー
ラ可動バネ49に抗して引き下げられて下方Dへ変位し
ていく。
【0033】このように引下げ力−P2がローラ可動バ
ネ49による押し上げ力P2よりも大きい状態が続く
と、加熱ローラ33を枢支する軸受支持部461が図6
に示す縦ガイド溝441の下端壁s2に当たって受け止
められてそれ以上の引き下げが阻止された状態となる。
即ち、加熱ローラ33の手前端側が奥端側を支点として
下方Dへ変位し、この変位により加熱ローラ33は定着
ローラ32や加圧ローラ34の軸線に対して涙れを生じ
る。そして、この状態では、エンドレスベルト31の奥
端側が加熱ローラ33に対して比較的強く巻き込まれ、
エンドレスベルト31はフィルム幅方向の奥端側方向I
Nへ戻り移動していく。
【0034】エンドレスベルト31の奥端側方向INへ
の戻り移動に伴って検知リング61に対するエントドレ
スベルト31の掛り幅Bは減少していき、エンドレスベ
ルト31と検知リング61との摩擦力が小さくなり、そ
のため検知リング61に作用する回転トルクTも小さく
なる。この回転トルクTの減少に伴って巻き取り部61
3の制御ワイヤ巻き取り力に応じた引き下げ力−P2が
低下し、これよりもローラ可動バネ49による押し上げ
力P2の方が大きくなる。これにより、制御ワイヤ54
が巻き取り部613から巻き戻されながら加熱ローラ3
3の手前端側がローラ可動バネ49に押し上げられて上
方Uへ変位していく。そして、加熱ローラ33の手前端
側の引き下げ力−P2よりもローラ可動バネ49による
押し上げ力P2が大きい状態が続くと、加熱ローラ33
を枢支する軸受支持部461が縦ガイド溝441の上端
壁s1に当たって受け止められてそれ以上の押し上げが
阻止された状態となる。この状態では、エンドレスフィ
ルム3lはフィルム幅方向の手前端側方向OUTへ戻り
移動していく。
【0035】このように検知リング61にはエンドレス
フィルム3lとの摩擦力により回転トルクTが作用し、
この検知リング61に対するエンドレスベルト31の掛
り幅Bの大小によってその回転トルクTが大小変化し、
エンドレスベルト31の掛り幅Bが大きい程、検知リン
グ61に作用する回転トルクTは大きくなって巻き取り
部613の制御ワイヤ巻き取り力が増大する。そして、
この巻き取り力に応じた引き下げ力−P2とローラ可動
バネ49の押し上げ力P2の大小関係により加熱ローラ
33の手前側が上方U、下方Dに変位することで、エン
ドレスベルト31の寄り方向を手前端側方向OUTと奥
端側方向INに変位させ、結果的に回転駆動するエンド
レスベルト31を中立位置近傍に保持するように制御で
きる。
【0036】このようなエンドレスベルト31の寄り方
向の制御にあたり、加熱ローラ33を枢支する軸受支持
部461が縦ガイド溝441の上端壁s1と下端壁s2
の間で上下動し、しかも縦ガイド溝441の形成される
スライダ44も端部プレート301上のガイドレール4
5に沿って定着ローラ32より離れる方向にバネ36に
より押圧力P1を受け、横方向に微小変位する。しか
し、ここではオイル塗布ローラ35を枢支した可動枠4
6がその一部である軸受支持部461上に加熱ローラ3
3を枢支しており、オイル塗布ローラ35と加熱ローラ
33との相対的な上下左右の変位が無い。結果として、
定着ローラ32と加熱ローラ33間に巻き掛け張設され
たエンドレスベルト31に対するオイル塗布ローラ35
の当接状態や張力が変動せず、エンドレスベルト31の
波打ち状態が変化してオイル塗布ローラ35によるエン
ドレスベルト31の汚れ除去が不安定化することを防止
出来る。特に、加熱ローラ33とオイル塗布ローラ35
の上下方向の相対変位が無いため、寄り防止機構60を
作動させてこの可動枠46側を上下変動したとしても、
エンドレスベルト31とオイル塗布ローラ35との相互
接触状態は変動せず、オイル塗布ローラ35が圧接調整
バネ50より受ける押圧力P3(図5参照)がローラ可
動バネ49の押し上げ力P2を相殺することを防止出
来、ベルト寄り制御の機能を適正作動させることが出来
る。更に、ここではエンドレスフィルムの寄り防止機構
60を適正作動させると同時に、オイル塗布ローラ35
によるエンドレスベルト31の汚れ除去が安定的に効率
よく行われる。特に、圧接調整バネ50の弾性力が適宜
調整されることにより、エンドレスベルト31の汚れ除
去を効率良く行える。
【0037】上述のところにおいて、図1の加熱定着装
置では可動枠46側の左右一対のローラ受け部463間
にオイル塗布ローラ35を軸受部材52を介し枢着し、
オイル塗布ローラ35にオイル塗布フェルト64を付設
していたが、このオイル塗布ローラ35に代えて図示し
ないオイル塗布フェルトを装着し、このオイル塗布フェ
ルトをエンドレスベルトに直接当接するよう構成しても
良く、この場合も図1の加熱定着装置と同様の作用効果
が得られ、構成の簡素化を図れる。
【0038】更に、図1の加熱定着装置では、左右一対
のローラ受け部463にはオイル塗布ローラ35が軸受
部材52を介し枢着されていたが、図7に示すように、
クリーニングローラ65をローラ受け部463に枢着し
ても良い。ここでも可動枠46側の左右一対のローラ受
け部463には縦ガイド穴51が形成され、その上下方
向、即ちベルト接離方向Yに摺動可能に軸受部材52を
嵌着し、各軸受部材52にクリーニングローラ65が枢
支される。このクリーニングローラ65は芯金上にシリ
コンゴムを披覆して形成され、シリコンゴムの表面はエ
ンドレスベルト31の表面より汚れを除去するため、ベ
ルト表面より表面粗さを粗くするように形成される。こ
の場合も、図1の加熱定着装置と同様の作用効果が得ら
れる。更に、このクリーニングローラ65に代えて図示
しないクリーニングパッドを装着し、このクリーニング
パッドをエンドレスベルトに当接するよう構成しても良
く、この場合も図1の加熱定着装置と同様の作用効果が
得られ、構成の簡素化を図れる。
【0039】更に、上述の加熱ローラ33は中央穴33
1にヒータ43を内蔵し、ヒータ43の熱を加熱ローラ
33、エンドレスベルト31を介し転写紙S側に伝えて
いたが、これに代えて、図示しないエンドレスフィルム
がそれ自体が発熱するように構成しても良く、この場合
も図1の加熱定着装置と同様の作用、効果が得られる。
更に、上述のエンドレスフィルムの張設装置は複写機1
の加熱定着装置20として適用されていたが、これに代
えて、図示しない複写機の画像形成部に用いられる感光
体ベルトの張設機構として適用することも出来、この場
合、フィルム表面当接部材としてクリーニングローラ等
を適用することが出来る。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、フィルム表面当接部材が巻き掛け部材と一体的に変
位するので、フィルム表面当接部材と巻き掛け部材の相
対間隔が変わらず、エンドレスベルトの張力が安定化
し、ベルトの波打ち等の変動が安定し、フィルム表面当
接部材の機能の安定化を図れる。請求項2の発明によれ
ば、フィルム表面当接部材と巻き掛け部材と寄り防止機
構とが一体的に変位するので、フィルム表面当接部材と
巻き掛け部材の相対間隔が変わらず、寄り防止機構とフ
ィルム表面当接部材との間での付勢力の相殺を防止出
来、寄り防止機構を適正作動させると同時にエンドレス
ベルトの張力が安定化し、ベルトの波打ち等の変動が安
定し、フィルム表面当接部材の機能の安定化を図れる。
【0041】請求項3の発明によれば、寄り防止機構が
制御ワイヤ及び巻き取り部から成る場合も、フィルム表
面当接部材と巻き掛け部材の相対間隔が変わらず、寄り
防止機構を適正作動させると同時にエンドレスベルトの
張力が安定化し、フィルム表面当接部材の機能の安定化
を図れる。請求項4の発明によれば、フィルム表面当接
部材がフィルム表面にオイル等を塗布するオイル塗布ロ
ーラやオイル塗布フェルトである場合も、エンドレスフ
ィルムへの安定的なオイル塗布ができず塗布ムラを防止
出来る。請求項5の発明によれば、フィルム表面当接部
材がフィルム表面を掃除するクリーニングローラやクリ
ーニングパッドである場合も、エンドレスフィルムのク
リーニング精度を安定化できる。
【0042】請求項6の発明によれば、フィルム表面当
接部材に付勢力を与える付勢部材を巻き掛け部材に支持
されるブラケット上に取り付ける。このため、付勢部材
を設けるための特別な部品が必要なくなり部品点数が減
り、小スペースでも設計でき、レイアウトの自由度が増
す。請求項7の発明は、加熱装置として請求項1乃至請
求項6のいずれかに記載のエンドレスフィルムの張設機
構を用いた場合も、エンドレスフィルムの張力を安定化
し、加熱装置に用いるフィルム表面当接部材の機能の安
定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されたエンドレスフィルムの張設
機構を内装する加熱定着装置の概略側面図である。
【図2】図1の加熱定着装置の加熱ローラの要部拡大切
欠断面図である。
【図3】図1の加熱定着装置の端部プレートの一方を排
除した状態での部分切欠斜視図である。
【図4】図1の加熱定着装置の斜視図である。
【図5】図1の加熱定着装置に装備する寄り防止機構を
概略的に示す側面図である。
【図6】図1の加熱定着装置に装備する可動枠の機構を
概略的に示す側面図である。
【図7】図1の加熱定着装置の変形例としての加熱定着
装置の部分斜視図である。
【図8】図1の加熱定着装置の可動枠の要部切欠拡大正
面図である。
【図9】図1の加熱定着装置を備えた複写機の一部切欠
概略構成図である。
【図10】従来の加熱定着装置の概略側面図である。
【符号の説明】
1 複写機 20 加熱定着装置 31 エンドレスベルト 32 定着ローラ 33 加熱ローラ 35 オイル塗布ローラ 46 可動枠 463 ローラ受け部 49 ローラ可動バネ 50 付勢部材 54 制御ワイヤ 60 寄り防止機構 61 検知リング 613 巻き取り部 65 クリーニングローラ P2 押し上げ力 −P2 引き下げ力 T 回転トルク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つの巻き掛け部材間に掛け渡
    されて回転するエンドレスフィルムと、上記エンドレス
    フィルムの外周面に付勢力を受けて押圧されることによ
    り同エンドレスフィルムに張力を与えるフィルム表面当
    接部材とを具備するエンドレスフィルムの張設機構にお
    いて、上記フィルム表面当接部材に付勢力を与える付勢
    部材が上記巻き掛け部材に支持されていることを特徴と
    するエンドレスフィルムの張設機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載のエンドレスフィルムの張設
    機構において、 上記エンドレスフィルムの上記巻き掛け部材上での寄り
    を防止する寄り防止機構を備え、かつ、同寄り防止機構
    が少なくとも1つの上記巻き掛け部材の少なくとも一端
    部に回転自在に支持されたフィルム寄り検出部材と、該
    フィルム寄り検出部材とこれに掛かっているエンドレス
    フィルム端部との摩擦力によってフィルム寄り検出部材
    に回転トルクが作用したときに該フィルム寄り検出部材
    の回転運動を直線運動に変換して上記巻き掛け部材の端
    部を所定の方向に変位させる巻き掛け部材端部変位手段
    とを有することを特徴とするエンドレスフィルムの張設
    機構。
  3. 【請求項3】請求項2記載のエンドレスフィルムの張設
    機構において、 上記巻き掛け部材端部変位手段が制御ワイヤ及び巻き取
    り部から成ることを特徴とするエンドレスフィルムの張
    設機構。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    エンドレスフィルムの張設機構において、 上記フィルム表面当接部材がエンドレスフィルム表面に
    オイル等を塗布するオイル塗布ローラ及び/又はオイル
    塗布フェルトであることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載のエンドレスフィルムの張設機
    構。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    エンドレスフィルムの張設機構において、 上記フィルム表面当接部材がエンドフィルム表面を掃除
    するクリーニングローラ及び/又はクリーニングパッド
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の
    エンドレスフィルムの張設機構。
  6. 【請求項6】請求項2乃至請求項3のいずれかに記載の
    エンドレスフィルムの張設機構において、 上記フィルム寄り検出部材が作動したときに巻き掛け部
    材を変位させる方向と反対方向に予め変位させる巻き掛
    け部材付勢部材を設け、上記フィルム表面当接部材に付
    勢力を与える付勢部材を上記巻き掛け部材に支持される
    ブラケット上に取り付けたことを特徴とする請求項2乃
    至請求項3のいずれかに記載のエンドレスフィルムの張
    設機構。
  7. 【請求項7】少なくとも2つの張設部材間に巻き掛け保
    持されて回転駆動されるエンドレスフィルムを有し、少
    なくとも1つの巻き掛け部材が発熱しエンドレスフィル
    ムを介して、或いはエンドレスフィルム自体が発熱する
    ことによって被加熱材を加熱する加熱装置であり、請求
    項1乃至請求項6のいずれかに記載のエンドレスフィル
    ムの張設機構を備えることを特徴とする加熱装置。
JP5376998A 1998-03-05 1998-03-05 エンドレスフィルムの張設機構及び加熱装置 Pending JPH11249464A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5376998A JPH11249464A (ja) 1998-03-05 1998-03-05 エンドレスフィルムの張設機構及び加熱装置
US09/263,775 US6088558A (en) 1998-03-05 1999-03-05 Method and apparatus for suppressing belt shift in an image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5376998A JPH11249464A (ja) 1998-03-05 1998-03-05 エンドレスフィルムの張設機構及び加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11249464A true JPH11249464A (ja) 1999-09-17

Family

ID=12952031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5376998A Pending JPH11249464A (ja) 1998-03-05 1998-03-05 エンドレスフィルムの張設機構及び加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11249464A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001096405A1 (fr) 2000-06-15 2001-12-20 Fuji Oil Company, Limited Pectine, son procede de production, aliments a base de proteines acides utilisant de la pectine et leur procede de production
JP2002251091A (ja) * 2001-02-27 2002-09-06 Konica Corp 画像定着装置および画像形成装置
JP2016126190A (ja) * 2015-01-05 2016-07-11 コニカミノルタ株式会社 定着装置
JP2016206309A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
KR102063045B1 (ko) * 2019-10-01 2020-01-08 이명락 원재료 권출및권취장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001096405A1 (fr) 2000-06-15 2001-12-20 Fuji Oil Company, Limited Pectine, son procede de production, aliments a base de proteines acides utilisant de la pectine et leur procede de production
JP2002251091A (ja) * 2001-02-27 2002-09-06 Konica Corp 画像定着装置および画像形成装置
JP2016126190A (ja) * 2015-01-05 2016-07-11 コニカミノルタ株式会社 定着装置
JP2016206309A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
KR102063045B1 (ko) * 2019-10-01 2020-01-08 이명락 원재료 권출및권취장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7392006B2 (en) Image heating apparatus
JP5517591B2 (ja) 定着装置
US7751768B2 (en) Fixing device and image forming apparatus including fixing device
US7392005B2 (en) Image heating apparatus
JP5060315B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
US20070140760A1 (en) Image heating apparatus
US10012937B2 (en) Fixing device and image forming apparatus including a fixing belt, a presser, and a gap retainer
JP6061582B2 (ja) 画像加熱装置
JP2005292567A5 (ja)
US7519320B2 (en) Image heating apparatus in which heater for heating heat roller is outside heat roller
JP3711764B2 (ja) 定着装置およびこの定着装置を用いた画像形成装置
JP2022144611A (ja) 加熱装置、画像形成装置
US10012936B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP4869191B2 (ja) 定着装置
JP5123700B2 (ja) 画像形成装置およびそれを用いた複連式画像形成装置
JPH11249464A (ja) エンドレスフィルムの張設機構及び加熱装置
US20110200342A1 (en) Image forming apparatus
US8010030B2 (en) Image forming apparatus roller configuration
US7953335B2 (en) Image forming apparatus and tandem image forming apparatus
JP2017167316A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4962928B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2007058083A (ja) 画像形成装置における制御方法
JP2000347528A (ja) 定着装置
JPH08146789A (ja) 画像形成装置
JP2008216555A (ja) 画像形成装置