JP3578696B2 - 合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓、栓を備えた合成樹脂製分岐管、および栓の装着方法 - Google Patents

合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓、栓を備えた合成樹脂製分岐管、および栓の装着方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、給水湯配管に使用される合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓、栓を備えた合成樹脂製分岐管、および栓の装着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来においては、図6に示されるように、給水湯配管に使用される分岐管、例えばヘッダー21は、金属製であり、主管22から供給される湯水を、台所や浴室等の各湯水消費部に分岐配管すべく、開口筒部としての複数の分岐口23が形成されていた。そして、ヘッダー21には、後に、トイレ等の湯水消費部が設備追加される場合等に備え、予備の分岐口23が設けられていた。この予備の分岐口23は、ヘッダー21とは別体の金属製の栓24で止水され、後に設備追加に応じて前記栓24が取外されて本来の分岐口23として使用された。
【0003】
ところで、近年、腐食による錆等が発生しない架橋ポリエチレン管等の合成樹脂製の管の普及に伴い、上記ヘッダー21についても、合成樹脂製にすることが検討された。しかし、合成樹脂製のヘッダー21にあっては、分岐口23端部に形成されたネジ部23aに栓24を強くねじ込んだ際、ヘッダー21が合成樹脂製であるために、ネジ部23aが破損したり、また、ネジ部23aの破損を避けようとすると強固なねじ込みができなかったり、いずれにしても十分な止水効果が得られないと考えられていた。
【0004】
さらに、上記構成の栓24を分岐口23のネジ部23aにねじ込んで止水する場合、ヘッダー21が樹脂製であるために、ヘッダー21内の水圧により分岐口23端部が拡開して、栓24と分岐口23端部間に隙間が生じることによって、水が漏れることも予想された。
【0005】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、合成樹脂製の分岐管であっても、確実に止水することが可能な、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓、栓を備えた合成樹脂製分岐管、および栓の装着方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓、栓を備えた合成樹脂製分岐管、および栓の装着方法は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓は、給水湯配管に使用される合成樹脂製分岐管の、継手を介して給水湯管が接続される開口筒部を閉塞する栓である。そして、栓は、前記開口筒部内に挿入されて、その開口筒部の内周面に密接して止水する止水部と、前記開口筒部の外周面に配置されて、その開口筒部が前記分岐管内の水圧により拡開するのを防止する拡開防止部と、前記止水部から前記開口筒部の先端側に延びて、その開口筒部内に挿入可能な延設部と、を備える。前記拡開防止部は、前記延設部の先端部分と繋がっているとともに前記開口筒部の基端部まで延びて形成されている。また、前記延設部は、前記継手が接続される、前記開口筒部の先端部分が切断されても、前記止水部が前記開口筒部の内周面と密接すべく、前記開口筒部の先端部分の長さよりも長く形成されている。
【0007】
こうして、この栓は、合成樹脂製分岐管の開口筒部の外周面に配置される拡開防止部によって、分岐管の開口筒部がその分岐管内の水圧によって拡開するのが防止されるので、開口筒部の内周面に密接する止水部による止水状態が維持される。
【0008】
【0009】
【0010】
そして、分岐管の開口筒部の先端部分が切断されてなくなった場合にも、この止水部によって開口筒部を止水することができる。
【0011】
また、請求項に記載の発明に係る、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓のように、前記止水部および前記拡開防止部が、前記開口筒部から外れるのを防止する、外れ防止手段を備え、その外れ防止手段は、前記拡開防止部に設けられた、前記開口筒部の基端部に備わる係止部に係止される被係止部からなるのが望ましい。こうして、外れ防止手段を設けることで、この栓の止水部および拡開防止部が、分岐管の開口筒部から外れるのが防止される。
【0012】
【0013】
また、請求項に記載の発明に係る、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓のように、前記係止部は、前記開口筒部の基端部に螺設されたネジ部からなり、前記被係止部は、前記ネジ部に螺合する螺合部からなってもよい。
また、請求項4に記載の発明に係る、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓のように、前記合成樹脂製分岐管は、ヘッダーであって、前記開口筒部は、分岐口からなってもよい。
【0014】
また、請求項5に記載の発明に係る、栓を備えた合成樹脂製分岐管は、給水湯配管に使用される合成樹脂製分岐管と、その分岐管の、継手を介して給水湯管が接続される開口筒部を閉塞する栓とからなる。ここで、前記栓は、前記開口筒部内に挿入されて、その開口筒部の内周面に密接して止水する止水部と、前記開口筒部の外周面に配置されて、その開口筒部が前記分岐管内の水圧により拡開するのを防止する拡開防止部と、前記止水部から前記開口筒部の先端側に延びて、その開口筒部内に挿入可能な延設部と、を備える。前記拡開防止部は、前記延設部の先端部分と繋がっているとともに前記開口筒部の基端部まで延びて形成されている。また、前記延設部は、前記継手が接続される、前記開口筒部の先端部分が切断されても、前記止水部が前記開口筒部の内周面と密接すべく、前記開口筒部の先端部分の長さよりも長く形成されている。
こうして、栓は、合成樹脂製分岐管の開口筒部の外周面に配置される拡開防止部によって、分岐管の開口筒部がその分岐管内の水圧によって拡開するのが防止されるので、開口筒部の内周面に密接する止水部による止水状態が維持される。そして、分岐管の開口筒部の先端部分が切断されてなくなった場合にも、この止水部によって開口筒部を止水することができる。
また、請求項6に記載の発明に係る、栓を備えた合成樹脂製分岐管のように、前記止水部および前記拡開防止部が、前記開口筒部から外れるのを防止する、外れ防止手段を備え、その外れ防止手段は、前記拡開防止部に設けられた、前記開口筒部の基端部に備わる係 止部に係止される被係止部からなるのが望ましい。こうして、外れ防止手段を設けることで、栓の止水部および拡開防止部が、分岐管の開口筒部から外れるのが防止される。
また、請求項7に記載の発明に係る、栓を備えた合成樹脂製分岐管のように、前記係止部は、前記開口筒部の基端部に螺設されたネジ部からなり、前記被係止部は、前記ネジ部に螺合する螺合部からなってもよい。
また、請求項8に記載の発明に係る、栓を備えた合成樹脂製分岐管のように、前記合成樹脂製分岐管は、ヘッダーであって、前記開口筒部は、分岐口からなってもよい。
【0015】
また、請求項9に記載の発明に係る、栓の装着方法は、給水湯配管に使用される合成樹脂製分岐管の、継手を介して給水湯管が接続される分岐口に、その分岐口を閉塞する栓を装着する装着方法である。ここにおいて、前記栓は、前記分岐口内に挿入されて、その分岐口の内周面に密接して止水する止水部と、前記分岐口の外周面に配置されて、その分岐口が前記分岐管内の水圧により拡開するのを防止する拡開防止部と、前記止水部から前記分岐口の先端側に延びて、その分岐口内に挿入可能な延設部とを備え、前記拡開防止部は、前記延設部の先端部分と繋がっているとともに前記分岐口の基端部まで延びて形成され、前記延設部は、前記継手が接続される、前記分岐口の先端部分が切断されても、前記止水部が前記分岐口の内周面と密接すべく、前記分岐口の先端部分の長さよりも長く形成されている。そこで、栓の装着方法は、前記分岐口に、前記継手を介して接続された給水湯管を取外して、前記継手が接続された、前記分岐口の先端部分を切断し、その後、前記栓を、前記止水部が前記分岐口の内面と密接するようにしてその分岐口に装着する。
こうして、分岐管における分岐口の先端部分が切断されてなくなった場合にも、栓の止水部によって分岐口を止水することができる。しかも、栓は、合成樹脂製分岐管の分岐口の外周面に配置される拡開防止部によって、分岐管における分岐口がその分岐管内の水圧によって拡開するのが防止されるので、分岐口の内周面に密接する止水部による止水状態が維持される。
また、請求項10に記載の発明に係る、栓の装着方法のように、前記合成樹脂製分岐管は、ヘッダーであってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓、栓を備えた合成樹脂製分岐管、および栓の装着方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1ないし図5は、本発明に係る、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓、栓を備えた合成樹脂製分岐管、および栓の装着方法の一実施の形態を示す。図中符号1は、給水湯配管に使用される合成樹脂製分岐管としてのヘッダーである。2は、湯水供給源からヘッダー1に水または湯を供給する主管である。3は、ヘッダー1から水または湯を、台所や浴室等の各湯水消費部に供給する給水湯管である。4および5は、この発明に係る栓である。
【0018】
ここで、ヘッダー1は、例えば、架橋ポリエチレン等の合成樹脂製であって、横方向に延びる筒状の本体部1aと、その本体部1aから下方に筒状に延びる主管接続口1bと、本体部1aから下方または上方に筒状に延びる開口筒部としての分岐口1c、1c(図示実施の形態においては下方に4本、上方に1本)とからなる。そして、この分岐口1cの基端部分には、係止部としてのネジ部1dが螺設されている。さらに、本体部1aにおける、分岐口1cの周辺には、回転防止突起1eが設けられている。また、本体部1aの一方端部(図1において右端部)は、このヘッダー1の成形上の理由から開口した、開口筒部としての端部開口部1fとなっている。そして、この端部開口部1fにも、係止部としてのネジ部1gが螺設されており、また、ネジ部1gの基端側に形成されたつば部1hにも、回転防止突起1iが設けられている。
【0019】
そして、主管接続口1bには、主管2が第1の継手6を介して接続され、さらに、この第1の継手6による主管接続口1bと主管2との接続部分を保護するように、その接続部分に第1のカバー7が被せられている。また、5本の分岐口1c、1cのうちの、左側の2本の分岐口1c、1cを除く3本には、それぞれ給水湯管3が第2の継手8を介して接続され、さらに、この第2の継手8による分岐口1cと給水湯管3との接続部分を保護するように、その接続部分に第2のカバー9が被せられている。
【0020】
栓4は、ヘッダー1の使用しない分岐口1cを閉塞する栓であり、図示実施の形態においては、左側の2本の分岐口1c、1cをそれぞれ閉塞している。この栓4は、例えば、合成樹脂製であって、止水部4aと、延設部4bと、拡開防止部4cと、繋ぎ部4dとからなる。止水部4aは、分岐口1c内に挿入されて、その分岐口1cの内周面に密接して止水するものである。この止水部4aは、筒状に形成されており、さらに、その外周面には、リング状の溝4e、4eが形成されている。そして、止水部4aには、各溝4eに嵌るようにして、止水パッキン4fが設けられており、この止水パッキン4fが、分岐口1cの内周面に密接することとなる。延設部4bは、止水部4aから分岐口1cの先端側に筒状に延びることで、その分岐口1c内に挿入可能となっている。
【0021】
拡開防止部4cは、分岐口1cの外周面に配置されて、その分岐口1cがヘッダー1内の水圧により拡開するのを防止するものである。この拡開防止部4cは、分岐口1cに略当接するよう筒状に形成されており、止水部4aに対向位置する対向部4gと、その対向部4gから分岐口1cの基端側に延びる突出部4hと、対向部4gから分岐口1cの先端側に延びる延出部4iとからなる。そして、拡開防止部4cには、止水部4aおよび拡開防止部4cが、分岐口1cから外れるのを防止する、外れ防止手段10が設けられている。この外れ防止手段10は、ヘッダー1の係止部としてのネジ部1dに係止される被係止部、つまりはネジ部1dに螺合する螺合部4jからなっており、この螺合部4jは、拡開防止部4cの先端部分、つまりは突出部4hの先端部分に設けられている。また、拡開防止部4cの先端面、つまりは突出部4hの先端面には、ヘッダー1のネジ部1dに対する螺合部4jの緩みを防止すべく、ヘッダー1の回転防止突起1eに係合する回転防止部4kが設けられている。この回転防止部4kは、周方向に沿って波形に形成されており(図4参照)、ネジ部1dに螺合部4jをねじ込んでいくと、回転防止部4kの凸部4mは、回転防止突起1eに当接し、次いで、その回転防止突起1eや凸部4mが弾性変形するようにして、回転防止突起1eを乗り越えて、その回転防止突起1eが回転防止部4kの凹部4nに嵌り込む。こうして、回転防止部4kがヘッダー1の回転防止突起1eに係合し、ネジ部1dに対する螺合部4jの緩みが防止される。
【0022】
繋ぎ部4dは、延設部4bの先端部分、つまり前記止水部4aから延びる延設部4bの先端部分と、拡開防止部4cとを、分岐口1cの先端側で繋ぐよう、リング状に形成されている。こうして、止水部4aは、拡開防止部4cとは、延設部4bを介して、その延設部4bの先端部分で繋がっており、また、こうして、止水部4aと拡開防止部4cとは、繋がって一体化されている。
【0023】
栓5は、ヘッダー1の端部開口部1fを閉塞する栓であり、栓4と比較すると、止水部5a、拡開防止部5cおよび繋ぎ部5dを備えるが、延設部4bは備えられていない。止水部5aは、端部開口部1f内に挿入されて、その端部開口部1fの内周面に密接して止水するものであり、栓4の止水部4aと同様の構造であって、リング状の溝5e、および止水パッキン5fが設けられている。拡開防止部5cは、栓4の拡開防止部4cと比較すると、延出部4iは設けられていないが、他は同様の構造であり、止水部5aに対向位置する対向部5gと、その対向部5gから端部開口部1fの基端側に延びる突出部5hとからなり、また、ヘッダー1の係止部としてのネジ部1gに係止される被係止部、つまりはネジ部1gに螺合する螺合部5jからなる外れ防止手段11が設けられている。そして、拡開防止部5cの先端面、つまりは突出部5hの先端面には、ヘッダー1のネジ部1gに対する螺合部5jの緩みを防止すべく、ヘッダー1の回転防止突起1iに係合する、栓4の回転防止部4kと同一構造の、周方向に波形に形成された回転防止部5kが設けられている。繋ぎ部5dは、止水部5aと拡開防止部5cとを、端部開口部1fの先端側で繋ぐよう、リング状に形成されており、こうして、止水部5aと拡開防止部5cとは、繋がって一体化されている。
【0024】
次に、以上の構成からなる合成樹脂製ヘッダー1の、分岐口1cの栓4および端部開口部1fの栓5の作用効果について説明する。この栓4(5)を、ヘッダー1の分岐口1c(端部開口部1f)に装着するには、始めに、ヘッダー1の分岐口1c(端部開口部1f)に、止水部4a(5a)を挿入するとともに、拡開防止部4c(5c)を嵌める。そして、栓4(5)全体をその軸回りに回転させることで、螺合部4j(5j)を、ヘッダー1のネジ部1d(1g)に螺合させ、さらに、回転防止部4k(5k)を、ヘッダー1の回転防止突起1e(1i)に係合させる。
【0025】
こうして、栓4(5)は、合成樹脂製ヘッダー1の分岐口1c(端部開口部1f)の外周面に配置される拡開防止部4c(5c)によって、ヘッダー1の分岐口1c(端部開口部1f)がそのヘッダー1内の水圧によって拡開するのが防止されて、分岐口1c(端部開口部1f)の内周面に密接する止水部4a(5a)による止水状態が維持される。したがって、これら止水部4a(5a)および拡開防止部4c(5c)により、合成樹脂製のヘッダー1であっても、確実に止水することが可能となる。
【0026】
また、栓4(5)の拡開防止部4c(5c)が、対向部4g(5g)の他に突出部4h(5h)を有することにより、ヘッダー1の分岐口1c(端部開口部1f)が、そのヘッダー1内の水圧によって拡開するのを、容易に防止することができる。
【0027】
また、栓4(5)の繋ぎ部4d(5d)によって、止水部4a(5a)と拡開防止部4c(5c)とが一体化されることで、ヘッダー1の分岐口1c(端部開口部1f)へのこの栓4(5)の装着が簡単となる。
【0028】
また、栓4(5)に、外れ防止手段10(11)を設けることで、この栓4(5)、したがって止水部4a(5a)および拡開防止部4c(5c)が、ヘッダー1の分岐口1c(端部開口部1f)から外れるのが防止される。さらに、栓4(5)に、螺合部4j(5j)の緩みを防止する回転防止部4k(5k)を設けることで、この栓4(5)、したがって止水部4a(5a)および拡開防止部4c(5c)が、ヘッダー1の分岐口1c(端部開口部1f)から外れるのを確実に防止することができる。
【0029】
また、栓4(5)は、止水部4a(5a)に止水パッキン4f(5f)が設けられているので、その止水パッキン4f(5f)が、ヘッダー1の分岐口1c(端部開口部1f)の内周面に密接し、この止水部4a(5a)による分岐口1c(端部開口部1f)の止水が安定する。
【0030】
栓4においては、止水部4aから分岐口1cの先端側に延びる延設部4bを備えているので、止水部4aは、分岐口1cの、先端部分ではなく基端側に入った位置で、その分岐口1cの内周面と密接することができる。例えば、分岐口1cに継手8を介して給水湯管3が接続されたが、その後、その給水湯管3が不要となって、分岐口1cに栓4を装着する場合には、継手8によって変形した分岐口1cの先端部分を切断する必要がある。このように、分岐口1cの先端部分が切断されてなくなった場合にも、止水部4aが分岐口1cの内面と密接することができ、この止水部4aによって分岐口1cを止水することができる。
【0031】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、合成樹脂製分岐管は、ヘッダー1でなくとも、T字形状をして、2方向に分岐されるチーズ等であってもよい。
【0032】
また、外れ防止手段10(11)における被係止部は、ヘッダー1のネジ部1d(1g)に螺合する螺合部4j(5j)からならなくとも、例えば、ヘッダー1に設けられる係止爪に係止される被係止爪であってもよい。
【0033】
また、止水部4a(5a)と拡開防止部4c(5c)とを一体化するにあたって、その止水部4a(5a)と拡開防止部4c(5c)とを一体に成形してもよいが、その他に、止水部4a(5a)と拡開防止部4c(5c)とを別々に成形し、その後、それらを組み付けることで一体化してもよい。
【0034】
また、栓4、5は、合成樹脂製でなくとも、青銅等の金属製であってもよい。また、外れ防止手段10(11)は、拡開防止部4c(5c)に設けられなくとも、止水部4a(5a)あるいは延設部4bに設けられてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上、詳述したところから明らかなように、この発明に係る、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓、栓を備えた合成樹脂製分岐管、および栓の装着方法によれば、次の効果がある。
【0036】
請求項1および4に記載された、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓、並びに、請求項5および8に記載された、栓を備えた合成樹脂製分岐管によれば、拡開防止部により、分岐管の開口筒部が水圧によって拡開するのが防止され、止水部による止水状態が維持されるので、合成樹脂製の分岐管であっても、確実に止水することが可能となる。
【0037】
【0038】
【0039】
そして、分岐管の開口筒部の先端部分が切断されてなくなった場合にも、止水部によって開口筒部を止水することができる。
【0040】
また、請求項2および3に記載された、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓、並びに、請求項6および7に記載された、栓を備えた合成樹脂製分岐管によれば、加えて、外れ防止手段により、この栓の止水部および拡開防止部が、分岐管の開口筒部から外れるのを防止することができる。
【0041】
また、請求項9および10に記載された、栓の装着方法によれば、分岐管における分岐口の先端部分が切断されてなくなった場合にも、止水部によって分岐口を止水することができる。しかも、拡開防止部により、分岐管における分岐口が水圧によって拡開するのが防止され、止水部による止水状態が維持されるので、合成樹脂製の分岐管であっても、確実に止水することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓、栓を備えた合成樹脂製分岐管、および栓の装着方法の一実施の形態の、正面図である。
【図2】同じく、図1におけるA部拡大図である。
【図3】同じく、図1におけるB部拡大図である。
【図4】同じく、図2におけるC−C線による断面図である。
【図5】同じく、図4におけるD−D線による断面図である。
【図6】従来のヘッダー構造を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ヘッダー(合成樹脂製分岐管) 1c 分岐口(開口筒部)
1d ネジ部(係止部) 1f 端部開口部(開口筒部)
1g ネジ部(係止部) 4 栓
4a 止水部 4b 延設部
4c 拡開防止部 4f 止水パッキン
4g 対向部 4h 突出部
4j 螺合部(被係止部) 4k 回転防止部
5 栓 5a 止水部
5c 拡開防止部 5f 止水パッキン
5g 対向部 5h 突出部
5j 螺合部(被係止部) 5k 回転防止部
10 外れ防止手段 11 外れ防止手段

Claims (10)

  1. 給水湯配管に使用される合成樹脂製分岐管の、継手を介して給水湯管が接続される開口筒部を閉塞する栓であって、
    前記開口筒部内に挿入されて、その開口筒部の内周面に密接して止水する止水部と、
    前記開口筒部の外周面に配置されて、その開口筒部が前記分岐管内の水圧により拡開するのを防止する拡開防止部と、
    前記止水部から前記開口筒部の先端側に延びて、その開口筒部内に挿入可能な延設部と、を備え
    前記拡開防止部は、前記延設部の先端部分と繋がっているとともに前記開口筒部の基端部まで延びて形成され、
    前記延設部は、前記継手が接続される、前記開口筒部の先端部分が切断されても、前記止水部が前記開口筒部の内周面と密接すべく、前記開口筒部の先端部分の長さよりも長く形成されていることを特徴とする、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓。
  2. 前記止水部および前記拡開防止部が、前記開口筒部から外れるのを防止する、外れ防止手段を備え、
    前記外れ防止手段は、前記拡開防止部に設けられた、前記開口筒部の基端部に備わる係止部に係止される被係止部からなることを特徴とする、請求項1に記載の、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓。
  3. 前記係止部は、前記開口筒部の基端部に螺設されたネジ部からなり、前記被係止部は、前記ネジ部に螺合する螺合部からなることを特徴とする請求項2に記載の、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓。
  4. 前記合成樹脂製分岐管は、ヘッダーであって、前記開口筒部は、分岐口からなることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の、合成樹脂製分岐管の開口筒部の栓。
  5. 給水湯配管に使用される合成樹脂製分岐管と、その分岐管の、継手を介して給水湯管が接続される開口筒部を閉塞する栓とからなり、
    前記栓は、前記開口筒部内に挿入されて、その開口筒部の内周面に密接して止水する止水部と、前記開口筒部の外周面に配置されて、その開口筒部が前記分岐管内の水圧により拡開するのを防止する拡開防止部と、前記止水部から前記開口筒部の先端側に延びて、その開口筒部内に挿入可能な延設部と、を備え、
    前記拡開防止部は、前記延設部の先端部分と繋がっているとともに前記開口筒部の基端部まで延びて形成され、
    前記延設部は、前記継手が接続される、前記開口筒部の先端部分が切断されても、前記止水部が前記開口筒部の内周面と密接すべく、前記開口筒部の先端部分の長さよりも長く形成されていることを特徴とする、栓を備えた合成樹脂製分岐管。
  6. 前記止水部および前記拡開防止部が、前記開口筒部から外れるのを防止する、外れ防止手段を備え、
    前記外れ防止手段は、前記拡開防止部に設けられた、前記開口筒部の基端部に備わる係止部に係止される被係止部からなることを特徴とする、請求項5に記載の、栓を備えた合成樹脂製分岐管。
  7. 前記係止部は、前記開口筒部の基端部に螺設されたネジ部からなり、前記被係止部は、前記ネジ部に螺合する螺合部からなることを特徴とする請求項6に記載の、栓を備えた合成樹脂製分岐管。
  8. 前記合成樹脂製分岐管は、ヘッダーであって、前記開口筒部は、分岐口からなることを特徴とする、請求項5ないし7のいずれか1項に記載の、栓を備えた合成樹脂製分岐管。
  9. 給水湯配管に使用される合成樹脂製分岐管の、継手を介して給水湯管 が接続される分岐口に、その分岐口を閉塞する栓を装着する装着方法であって、
    前記栓は、前記分岐口内に挿入されて、その分岐口の内周面に密接して止水する止水部と、前記分岐口の外周面に配置されて、その分岐口が前記分岐管内の水圧により拡開するのを防止する拡開防止部と、前記止水部から前記分岐口の先端側に延びて、その分岐口内に挿入可能な延設部とを備え、前記拡開防止部は、前記延設部の先端部分と繋がっているとともに前記分岐口の基端部まで延びて形成され、前記延設部は、前記継手が接続される、前記分岐口の先端部分が切断されても、前記止水部が前記分岐口の内周面と密接すべく、前記分岐口の先端部分の長さよりも長く形成されており、
    前記分岐口に、前記継手を介して接続された給水湯管を取外して、前記継手が接続された、前記分岐口の先端部分を切断し、その後、前記栓を、前記止水部が前記分岐口の内面と密接するようにしてその分岐口に装着することを特徴とする、栓の装着方法。
  10. 前記合成樹脂製分岐管は、ヘッダーであることを特徴とする、請求項9に記載の、栓の装着方法。
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