JP2001193859A - ガス栓 - Google Patents

ガス栓

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JP2001193859A
JP2001193859A JP2000001548A JP2000001548A JP2001193859A JP 2001193859 A JP2001193859 A JP 2001193859A JP 2000001548 A JP2000001548 A JP 2000001548A JP 2000001548 A JP2000001548 A JP 2000001548A JP 2001193859 A JP2001193859 A JP 2001193859A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓管の端部が当接する環状の管受け面(15)
の外周から筒部が後方に突出する継手主体(1) と、継手
主体(1) の前記筒部に螺入される締付ナット(2)と、締
付ナット(2) の前方に位置し且締付ナット(2) の締め付
けによって前端部が管受け面(15)に対向接近される拡縮
自在な環状体であって締付ナット(2) の最終締付位置で
は縮径状態が維持されるリテーナ(3) とからなる形式の
可撓管継手にガス栓(20)を直接接続することができるよ
うにすること。 【解決手段】 締付ナット(2) 内に挿入可能で且リテー
ナ(3) の前端部の内径よりも大径な環状のフランジ体(5
1)がその先端に形成されている接続筒部(5) を具備させ
ると共に、フランジ体(51)は、締付ナット(2) の締付け
に伴ってリテーナ(3) の前記前端部と管受け面(15)とに
よって気密状態に挟圧保持されるようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス栓、特に、
蛇腹管接続用の可撓管継手に接続可能なガス栓に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】可撓管継手として、図5に示すようなも
のがある。図面のものは、ガス栓と別体に構成されてい
るもので、筒状の継手主体(1) と、この継手主体(1) の
後端部(図面では右側)に螺入させる締付ナット(2)
と、継手主体(1) 内において前記締付ナット(2) の前方
側に位置させる環状のリテーナ(3) とを具備している。
尚、図面のものは継手主体(1) の前端部をガス栓のガス
入口部に螺入接続することによりガス栓と一体とする構
成のものであるが、継手主体(1) をガス栓の一部として
一体に構成されていても良い。
【0003】継手主体(1) の後端部内周面には、後述の
締付ナット(2) が螺入可能となっており、その螺入域よ
りも前方の内周面に、係合凸部(11)が環状に形成されて
いると共に、さらに、その前方側に、リテーナ収容室(1
7)が形成されている。このリテーナ収容室(17)の前方側
端面には、環状の管受け面(15)とその外側に環状溝(18)
が形成されており、環状溝(18)には、蛇腹管(8) との気
密を確保する為のOリング(14)が装填されている。
【0004】締付ナット(2) の前方側の継手主体(1) 内
にリテーナ(3) が収容される。このリテーナ(3) には、
締付ナット(2) 側である上流端に薄肉部(31)が形成され
るように、下流端から軸方向に切り込まれた複数の切欠
部(32)が設けられており、これにより、リテーナ(3) の
前端側は容易に拡縮可能となる。又、外周面には環状の
フランジ部(34)が張り出しており、前端部には、蛇腹管
(8) の谷部(82)を包囲するように内方へ張り出させた環
状の係合端部(33)が形成されている。
【0005】この可撓管継手を組立てるには、先ず、継
手主体(1) の上流側端部からリテーナ(3) を係合端部(3
3)側から挿入させる。すると、フランジ部(34)が継手主
体(1) の係合凸部(11)に対して上流側から係合すること
となり、リテーナ(3) が継手主体(1) に対して同軸状に
位置決めされる。この後、継手主体(1) に締付ナット
(2) をねじ込んで、締付ナット(2) の前端面である押圧
用端面(25)をリテーナ(3) に当接させる。
【0006】このように組み付けられた可撓管継手に、
蛇腹管(8) を挿入すると、同図の実線で示すように、こ
の蛇腹管(8) の最先端の山部(81)がリテーナ(3) の係合
端部(33)に当接するが、蛇腹管(8) をさらに強く押し込
むと、蛇腹管(8) の先端の山部(81)が係合端部(33)を外
周側に押して、リテーナ(3) の前端部が開拡し、同図の
破線で示すように、山部(81)が係合端部(33)よりも前方
に突出する。その後、リテーナ(3) に外嵌させている弾
性リング(35)の弾性復帰により、前記係合端部(33)が、
山部(81)に続く谷部(82)を包囲する態様となり、係合端
部(33)と管受け面(15)との間に、蛇腹管(8) の山部(81)
が位置することとなる。この状態から締付ナット(2) を
締め込むと、リテーナ(3) は締付ナット(2) によって押
されることにより、フランジ部(34)の係合凸部(11)への
係合がはずれ、リテーナ(3) はリテーナ収容室(17)内に
押し込まれる。
【0007】リテーナ収容室(17)は、リテーナ(3) の外
径に略一致する筒状か又はテーパ状に形成されており、
リテーナ収容室(17)内へリテーナ(3) を強制的に押込む
ことによって、リテーナ(3) の係合端部(33)の直径が縮
小し、このリテーナ(3) の縮径によって、係合端部(33)
が蛇腹管(8) の谷部(82)にさらに深く嵌合し、リテーナ
(3) が谷部(82)に拡開阻止状態に外嵌することとなる。
さらに、締付ナット(2) を最終位置まで締め込むことに
より、係合端部(33)と管受け面(15)とで蛇腹管(8) の前
記山部(81)が挟圧扁平化されるとともにOリング(14)に
圧接される。こうして、蛇腹管(8) は、その先端部のシ
ール性が確保された状態で前記継手に接続されるのであ
る。
【0008】上記構成の可撓管継手を、図6に示すよう
に、三方継手(10)のガス流入口部及びガス流出口部の各
々に利用した場合では、ガス流入口部側の第1継手部(1
0a)にガス配管(43)が接続されると共に、他の2つのガ
ス流出口部側の第2、第3継手部(10b)(10c)にそれぞれ
分岐配管(44a)(44b)が接続される。これにより、ガス配
管(43)の上流側から送られてくるガスを、三方継手(10)
を介して、分岐配管(44a)(44b)にそれぞれ分岐させて送
ることができ、分岐配管(44a)(44b)の配管端末にそれぞ
れガス器具(41)(42)を接続させておけば、各ガス器具(4
1)(42)にガス配管(43)からのガスを供給することができ
る。但し、分岐配管(44a)(44b)には、それぞれガス栓(4
0a)(40b)を配設しておく必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、各可
撓管継手は配管としての蛇腹管を接続させるためだけの
ものであるから、三方継手(10)の各継手部(10a)(10b)(1
0c) には各々、ガス配管(43)及び分岐配管(44a)(44b)が
接続されなければならない上に分岐配管(44a)(44b)に
は、それぞれガス栓(40a)(40b)を配設させなければなら
ないから、これらガス栓(40a)(40b)への配管接続の為の
部品や配管が必要であり、又、配管接続の為の作業が煩
雑であるという問題がある。本発明は、上記した構成の
可撓管継手にガス栓を直接接続することができるように
することを課題とする。 <1項>
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は、『可撓管の端部が当
接する環状の管受け面の外周から筒部が後方に突出する
継手主体と、前記継手主体の前記筒部に螺入される締付
ナットと、前記締付ナットの前方に位置し且締付ナット
の締め付けによって前端部が前記管受け面に対向接近さ
れる拡縮自在な環状体であって、前記締付ナットの最終
締付位置では縮径状態が維持されるリテーナとからなる
形式の可撓管継手に取り外し可能に接続されるガス栓で
あって、前記締付ナット内に挿入可能で且前記リテーナ
の前端部の内径よりも大径な環状のフランジ体がその先
端に形成されている接続筒部を具備し、前記フランジ体
は、前記締付ナットの締付けに伴って前記リテーナの前
記前端部と前記管受け面とによって気密状態に挟圧保持
される』ことである。
【0011】継手主体とリテーナと締付ナットとからな
る可撓管継手に、ガス栓に具備させた接続筒部を挿入す
る。すると、前記接続筒部の先端部に設けられているフ
ランジ体がそれよりも小径な内径を有する前記リテーナ
の前端部に後方から当接するが、前記リテーナの直径は
拡開可能に構成されているから、接続筒部を強制的に押
し込むことにより、前記前端部の内径は拡大し、前記フ
ランジ体は前記前端部を通過することができる。その
後、リテーナを弾性復帰させることにより、リテーナの
前端部が接続筒部の胴部を包囲する態様となる。その状
態で、締付ナットを前記継手主体の筒部に最終締付位置
にまで締め付けると、前端部は縮径状態を維持させられ
たままで前記管受け面に対向近接し、フランジ体は、管
受け面と前記リテーナの前端部との間で挟圧保持され、
ガス栓の接続筒部は、上記構成の可撓管継手に抜止め状
態に且気密状態に接続されることとなる。
【0012】<2項>前記1項において、『前記フラン
ジ体と接する前記管受け面には、前記気密状態を確保す
る為のOリングが設けられている』ものでは、締付ナッ
トを締付けることによって、フランジ体の前端面は前記
管受け面に押圧されると同時にOリングにも圧接される
態様となる。
【0013】<3項>前記各項において、『前記接続筒
部の胴部の外径は、前記締付ナットの内周面に設けられ
る防水用の環状パッキンの内径以上に設定されている』
ものでは、可撓管継手に接続筒部を接続させた状態にお
いて、締付ナット内に設けられている防水用環状パッキ
ンが前記接続筒部の胴部外周面に気密状態に接する態様
となる。
【0014】<4項>前記各項において、『前記フラン
ジ体が前記リテーナの前記前端部と前記管受け面とによ
って挟圧保持された状態にて前記締付ナットから外方へ
露出している前記接続筒部の外周面に雄ネジ部が形成さ
れると共に、前記雄ネジ部に螺合した状態にて前記締付
ナットの後端面に接触するナット体がさらに設けられて
いる』ものでは、リテーナを介してフランジ体を継手主
体内の管受け面に圧接させている締付ナットの後端面に
は、接続筒部に螺合しているナット体が当接状態に位置
することから、前記ナット体は、締付ナットの緩み止め
手段として機能することとなる。
【0015】尚、前記ガス栓の接続筒部が接続可能な可
撓管継手としては、『前記締付ナットに相対回転自在に
係合保持された形式のリテーナを具備する構成とし、前
記フランジ体は、上記形式のリテーナによって前記管受
け面に挟圧される』構成としても良い。
【0016】
【発明の効果】可撓管継手に上記構成の接続筒部を挿入
し接続させることにより、従来可撓管の接続用に配設さ
れていた上記構成の可撓管継手にガス栓を直接接続する
ことができるから、可撓管継手の使用範囲が広がり、使
い勝手の良いものとなる。ガス栓を継手に直接接続させ
て使用する場合、配管が不要となるから、その分、ガス
供給の為の部品点数が減り、製造コストを削減すること
ができる上に、接続作業も簡素化される。さらには、ガ
ス器具の設置場所におけるガス管の占有スペースも縮小
されることとなる。
【0017】2項のものでは、上記効果に加えて、ガス
栓の接続筒部のフランジ体をリテーナの前端部と管受け
面との間で挟圧保持させた上で、Oリングに圧接させる
構成としたから、ガス栓は、確実にシール性が確保され
た状態に前記継手に接続可能となる。
【0018】3項のものでは、締付筒の後端部内面とガ
ス栓の接続筒部の胴部外面との間に隙間がある場合で
も、前記隙間から侵入するごみや水滴等は、前記防水用
パッキンにより、その配設位置よりも内方への侵入は遮
断される。すなわち、前記継手にガス栓を接続しての使
用中においても、前記継手内にはごみ等が侵入すること
はないから、前記ガス栓に換えて可撓管を接続させて再
使用する際に、継手内に入り込んでいたごみ等の不純物
によって、可撓管の接続に支承を来すという不都合はな
い。
【0019】4項のものでは、締付ナットの緩み止め手
段として、締付ナットの後方にナット体を設ける構成と
したから、ガス栓の接続中に不用意に締付ナットが緩ん
で接続筒部の装着状態に不都合が生じるようなことがな
い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形
態におけるガス栓としてスライド式ガス栓(20)を採用す
ると共に、前記スライド式ガス栓(20)を、三方分岐継手
(4) の各開放端部に設けた可撓管継手(4a)(4b)(4c)の一
つに接続した状態を示す断面図である。
【0021】この実施の形態の分岐継手(4) に設けられ
ている可撓管継手(4a)(4b)(4c)としては、分岐継手(4)
に一体に設けられている継手主体(1) と、この継手主体
(1)内に挿入されると共に挿入端側が半径方向に拡縮自
在なリテーナ(3) と、継手主体の開放端に螺入されて、
リテーナ(3) を継手主体(1) の奥方向に押し込む締付ナ
ット(2) とからなる、上記した従来のものと同様な組付
けによる構成のものを採用している。
【0022】分岐継手(4) のガス通路の、継手主体(1)
に連続する端縁の外周側には、蛇腹管(8) の挿入端部が
当接する管受け面(15)が設けられていると共に、さらに
管受け面(15)の外側域には環状溝(18)が設けられてお
り、この環状溝(18)には、従来のものと同様に、蛇腹管
(8) との気密を確保する為のOリング(14)が装填されて
いる。
【0023】又、締付ナット(2) の継手主体(1) への螺
入部よりも後方域には、六角形のスパナ係合部(25)が形
成されており、その内周には、全周に渡って凹部(26)が
形成されていると共に、この凹部(26)には、環状パッキ
ン(27)が装填されている。前記環状パッキン(27)の内径
は、可撓管継手(4a)(4b)(4c)各々に接続可能な蛇腹管
(8) を被覆する合成樹脂製の被覆管(80)の外径に略一致
させており、同図の可撓管継手(4c)に示すように、蛇腹
管(8) を継手内に挿入させると前記被覆管(80)が環状パ
ッキン(27)に接触する構成となる。これにより、分岐継
手(4) 内への雨水やごみ等の侵入を防止される。又、リ
テーナ(3) の前記挿入端部側の外周には、C字状の弾性
リング(35)が自由状態にて外嵌装着されて、拡径させら
れた後の挿入端部側の弾性復帰を促している。
【0024】分岐継手(4) は、1つのガス流入筒部(45)
と、これに直角に連通するように設けられている2つの
ガス流出筒部(46)(47)とからなり、ガス流入筒部(45)の
端部に設けられている継手(4c)には、屋外配管から連続
するガス供給配管としての蛇腹管(8) が接続されるとと
もに、ガス流出筒部(46)(47)の端部にそれぞれ設けられ
ている継手(4a)(4b)には、その用途に応じて、蛇腹管又
はスライド式ガス栓(20)が各々接続可能な構成となって
いる。図面では、一方のガス流出筒部(46)側の継手(4a)
には、スライド式ガス栓(20)が接続されており、他方の
ガス流出筒部(47)側の継手(4b)には、何ら接続されてい
ない状態を示している。
【0025】スライド式ガス栓(20)としては、閉子(2
1)、リフト弁(22)、及び、これらを常時閉弁状態に付勢
しているバネ(23)(24)が内蔵された従来と同様な構成の
ものが採用可能である。前記閉子(21)及びリフト弁(22)
は、ガス器具に接続されているガスゴム管の一端に設け
られており、俗に、「ソケット」と呼ばれている専用の
接続具(図示せず)を接続しない限り開弁しない構造と
なっている。尚、スライド式ガス栓(20)においてガス流
路に連通接続させる接続口部として、接続筒部(5) が設
けられている。
【0026】接続筒部(5) は、前記締付ナット(2) 及び
リテーナ(3) の内径よりも小さな外径を有する胴部(50)
と、その先端に設けられたフランジ体(51)とから構成さ
れており、フランジ体(51)の外径は、リテーナ(3) の前
記挿入端側に形成され且内方に張り出している環状の係
合端部(33)の内径及び前記管受け面(15)の外径よりも大
きく設定されており、胴部(50)の外径は、前記環状パッ
キン(27)の内径に略一致するか又はそれよりもやや大き
く設定されている。
【0027】又、フランジ体(51)の軸方向の幅は、締付
ナット(2) を最終締付位置に至る程度まで締め付けて、
リテーナ(3) をリテーナ収容室(17)に押し込んだ状態に
おける管受け面(15)からリテーナ(3) の係合端部(33)の
前方端面(36)までの距離に略一致する程度に設定されて
いる。すなわち、可撓管継手(4c)に見られるように、接
続状態にある蛇腹管(8) の、挟圧扁平化された先端の山
部の幅に略一致するか又はこれよりも僅かに大きく形成
されていても良い。このような接続筒部(5) を具備する
スライド式ガス栓(20)を可撓管継手に接続させるには、
リテーナ(3) 及び締付ナット(2) が組み付けられている
継手主体(1) に、接続筒部(5) を挿入させれば良い。
【0028】フランジ体(51)の外径は上記したとおりで
あるから、その前端部がリテーナ(3) の係合端部(33)に
後方から当接するが、リテーナ(3) は、前記係合端部(3
3)が形成されている前記挿入端側から半径方向に拡縮自
在であるから、接続筒部(5)をさらに強く押し込むこと
により、係合端部(33)がフランジ体(51)によって外周側
に押され、リテーナ(3) の前記挿入端部が開拡すること
となる。これにより、フランジ体(51)は、同図に示すよ
うに、リテーナ(3) よりも 分岐継手(4) の奥側に挿入
されることとなる。
【0029】このフランジ体(51)の挿入要領は、蛇腹管
の先端の山部を係合端部(33)よりも前方に突出させる際
の要領と同一である。その後、リテーナ(3) は、前記弾
性リング(35)の弾性復帰力により弾性復帰させられ、係
合端部(33)がフランジ体(51)の基端部近傍の胴部(50)を
包囲する態様となり、接続筒部(5) は、継手(4a)に抜止
め状態に装着されることとなる。
【0030】尚、フランジ体(51)の軸方向の幅は、上記
したとおりであるから、締付ナット(2) を最終締付位置
にまで継手主体(1) に締め付けてリテーナ(3) をリテー
ナ収容室(17)内に押し込むと、フランジ体(51)は、管受
け面(15)と、リテーナ(3) の前方端面(36)との間で挟持
された態様となる。リテーナ収容室(17)内に収容された
リテーナ(3) の前方端面(36)側はその縮径状態が維持さ
れることとなるから、これよりも大径なフランジ体(51)
は、リテーナ収容室(17)内に押し込められているリテー
ナ(3) によって抜止め状態に保持されると共に、フラン
ジ体(51)の外周端は、管受け面(15)を越えてOリング(1
4)にまで達し、これらに押圧されることになる。これに
より、接続筒部(5) は、継手(4a)に示すように、気密状
態に接続されることとなる。
【0031】締付ナット(2) の締め付けによって、フラ
ンジ体(51)が管受け面(15)に気密状態に押圧された状態
において、接続筒部(5) の胴部(50)外周面には、締付ナ
ット(2) の環状パッキン(27)が接触する構成となってい
るから、可撓管継手に、スライド式ガス栓(20)の接続筒
部(5) を挿入させた状態において、環状パッキン(27)の
装着位置より内方は、環状パッキン(27)と胴部(50)との
接触によってシール性が確保された状態となる。よっ
て、スライド式ガス栓(20)を接続させた状態の可撓管継
手(4a)内及びこれに続くガス通路内に、水滴やごみ等の
不純物が入り込む不都合はない。
【0032】締付ナット(2) が締め付けられることによ
って、係合凸部(11)に係合しているリテーナ(3) のフラ
ンジ部(34)は強制的に前方側に押し込まれることとなる
が、フランジ部(34)が変形又は破損しない形式のリテー
ナ(3) を採用することにより、スライド式ガス栓(20)を
取り外せば、同じ可撓管継手(4a)に、例えばスライド式
ガス栓(20)に換えて蛇腹管(8) を接続させることも可能
である。
【0033】スライド式ガス栓(20)を継手(4a)から取り
外すには、まず、締付ナット(2) の継手主体(1) への締
め付けを緩めて、締付ナット(2) をスライド式ガス栓(2
0)側へ移動させると共に、スライド式ガス栓(20)の接続
筒部(5) を継手主体(1) から引き出す。すると、接続筒
部(5) のフランジ体(51)に押されて、リテーナ(3) も締
付ナット(2) の移動距離だけ押し出されて来る。そし
て、締付ナット(2) が継手主体(1) から完全にはずれた
時、リテーナ(3) もスライド式ガス栓(20)の接続筒部
(5) と共に、継手(4a)から取り出されることとなる。そ
の後、リテーナ(3)の係合端部(33)側を強制的に拡大さ
せて、リテーナ(3) と締付ナット(2) とを接続筒部(5)
から抜き取れば良い。
【0034】そして、リテーナ(3) 及び締付ナット(2)
を再度、継手主体(1) に収容して組み付けた後、蛇腹管
(8) を締付ナット(2) 側から挿入し、上記した要領で、
リテーナ(3) の前方端面(36)と、管受け面(15)との間
に、スライド式ガス栓(20)のフランジ体(51)に代えて、
図5の二点鎖線に示すように、蛇腹管(8) の最先端の山
部(81)を突出させると共に、締付ナット(2) を最終締め
付け位置にまで締め付ければ、リテーナ(3) の前方端面
(36)と管受け面(15)の間で前記山部(81)を挟圧扁平化さ
せて接続させることができる。
【0035】このように、従来の可撓管継手に、蛇腹管
(8) は勿論、スライド式ガス栓(20)も接続できるように
したから、可撓管継手の使用範囲が広がり、不必要な蛇
腹管(8) を用いることなく、スライド式ガス栓(20)を継
手(4a)(4b)(4c)に直接接続することができるので、ガス
接続のための配管の占有スペースを大幅に縮小させるこ
とができる。
【0036】尚、上記実施の形態のものは、締付ナット
(2) とリテーナ(3) とが別体に構成されている継手を採
用したが、ガス栓に具備させた接続筒部(5) は、図2に
示すように、リテーナ(3) が締付ナット(2) に回転自在
に連結された構成のものを具備する可撓管継手にも接続
可能である。この構成の継手における継手主体(1) の管
受け面(15)には、ガスケット(16)が嵌め込まれている。
【0037】締付ナット(2) の前端部外面は、継手主体
(1) の開放端部に螺入されるとともにその内面には、リ
テーナ(3) を回転自在に且軸方向の移動可能に係止させ
る為の凹溝(28)が環状に形成されてある。又、後端部の
スパナ係合部(25)の内面には、上記した構成の継手の締
付ナット(2) と同様に、環状パッキン(27)が装填されて
ある。
【0038】リテーナ(3) は、4つの分割片からなる金
属製の係止部(37)と、前記係止部(37)の後端部に固着さ
れて前記各分割片を環状に保持する合成樹脂製のガイド
筒部(38)とからなり、ガイド筒部(38)の後端部には、前
記締付ナット(2) の凹溝(28)に係合する係合突起(39)が
形成されてある。ガイド筒部(38)は弾性変形可能な合成
樹脂製であるから、ガイド筒部(38)の後端部を縮径させ
ることにより、係合突起(39)は凹溝(28)に対して回転自
在に内嵌されることとなる。尚、4片の係止部(37)とガ
イド筒部(38)とは、接着剤等で一体的に固着されている
ものとする。
【0039】このように、リテーナ(3) を一体的に結合
させてなる締付ナット(2) を継手主体(1) の開放端に螺
入させる。係止部(37)の前方端面とガスケット(16)との
間の間隔が、蛇腹管(8) の先端の一山分に相当する程度
にまで、締付ナット(2) を継手主体(1) に螺入させた状
態が保持されるように、継手主体(1) の後端部と、締付
ナット(2) のスパナ係合部(25)の前端面との間にはスペ
ーサ(13)を装着させておく。
【0040】上記構成の可撓管継手に、ガス栓に突設さ
せた接続筒部(5) を挿入させる。接続筒部(5) の形状
は、上記した実施の形態のものと同様に設定されている
ものとし、接続筒部(5) のフランジ体(51)を強制的に挿
入することにより、リテーナ(3) を構成している分割片
からなる係止部(37)の直径が拡径し、フランジ体(51)
は、図2の二点鎖線に示すように、係止部(37)間を通過
し、ガスケット(16)に当接する。この状態から、図3に
示すように、前記スペーサ(13)を取り除き、締付ナット
(2) を最終締め付け位置にまで締め付けると、締付ナッ
ト(2) に対して回転自在に係合させたリテーナ(3) は、
締付ナット(2) と共回りすることなく管受け面(15)側へ
移動し、係止部(37)の前方端面はリテーナ収容室(17)内
に押し込まれる共に、前記フランジ体(51)は前記係止部
(37)の前端面とガスケット(16)との間で挟圧される。こ
れにより、接続筒部(5) のフランジ体(51)は、係止部(3
7)の前方端面とガスケット(16)とによって、気密状態に
接続されることとなる。
【0041】これと同時に、接続筒部(5) の胴部(50)の
外表面は、締付ナット(2) の上流端近傍の内周に装着さ
せた環状パッキン(27)によって、環状パッキン(27)の装
着部よりも内方部側はシールされた状態が確保されるこ
ととなる。尚、接続筒部(5) を具備させるのは、スライ
ド式ガス栓(20)に限定されるものではなく、栓体と連動
し且上方に突出されている操作つまみ部の操作によって
コック本体内に内蔵されている栓体を開閉させる形式の
ガスコックの前記コック本体から突出させても良い。さ
らに、この場合、前記接続筒部(5) は、上記した実施の
形態の場合のように、ガス流出口部として利用できる
他、ガスコックへのガス流入口部として利用することも
可能である。
【0042】又、図4に示すものは、他の実施の形態に
おけるガス栓であり、接続筒部(5)の基端部側、好まし
くは、可撓管継手に接続させた状態において、環状パッ
キン(27)よりも後方側の胴部(50)の部分を、フランジ体
(51)の外径以上の外径を有するように形成すると共に、
この大径部分にネジ山部(52)を設ける構成としたもので
ある。
【0043】このネジ山部(52)に螺合可能なナット体(5
3)を、接続筒部(5) のフランジ体(51)側から予め螺合さ
せると共に、ネジ山部(52)の基端部近傍に位置させてお
き、この状態で、締付ナット(2) の後方から可撓管継手
内へ接続筒部(5) を挿入し、上記した要領で装着させ
る。そして、接続筒部(5) の接続完了状態において、ナ
ット体(53)を締付ナット(2) のスパナ係合部(25)の後端
面に当接するように、ネジ山部(52)に対して螺合させて
おけば、ナット体(53)は、締付ナット(2) の緩み止め部
材として機能することとなり、締付ナット(2) と継手主
体(1) との螺合が不用意に緩んで、締付ナット(2) が後
方へ移動し、リテーナ(3) のフランジ体(51)を管受け面
(15)に押圧させる押圧力が緩む不都合を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1番目の実施の形態におけるガス
栓を三方継手に設けられている可撓管継手に接続させた
状態を示す断面図。
【図2】第1番目の実施の形態におけるガス栓を他の形
式の可撓管継手に挿入させた状態を示す断面図。
【図3】図2の可撓管継手に本願発明の第1番目の実施
の形態におけるガス栓を接続させた状態を示す断面図。
【図4】他の実施の形態のガス栓の接続状態を示す説明
図。
【図5】従来の可撓管継手の一例を示す断面図。
【図6】従来の三方継手を使用した場合を示す概略構成
図。
【符号の説明】
(1) ・・・継手主体 (15)・・・管受け面 (2) ・・・締付ナット (3) ・・・リテーナ (20)・・・ガス栓 (5) ・・・接続筒部 (51)・・・フランジ体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓管の端部が当接する環状の管受け面
    の外周から筒部が後方に突出する継手主体と、前記継手
    主体の前記筒部に螺入される締付ナットと、前記締付ナ
    ットの前方に位置し且締付ナットの締め付けによって前
    端部が前記管受け面に対向接近される拡縮自在な環状体
    であって、前記締付ナットの最終締付位置では縮径状態
    が維持されるリテーナとからなる形式の可撓管継手に取
    り外し可能に接続されるガス栓であって、 前記締付ナット内に挿入可能で且前記リテーナの前端部
    の内径よりも大径な環状のフランジ体がその先端に形成
    されている接続筒部を具備し、 前記フランジ体は、前記締付ナットの締付けに伴って前
    記リテーナの前記前端部と前記管受け面とによって気密
    状態に挟圧保持されることを特徴とするガス栓。
  2. 【請求項2】 請求項1のガス栓において、前記フラン
    ジ体と接する前記管受け面には、前記気密状態を確保す
    るためのOリングが設けられているガス栓。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のガス栓におい
    て、前記接続筒部の胴部の外径は、前記締付ナットの内
    周面に設けられる防水用の環状パッキンの内径以上に設
    定されているガス栓。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のガス
    栓において、前記フランジ体が前記リテーナの前記前端
    部と前記管受け面とによって挟圧保持された状態にて前
    記締付ナットから外方へ露出している前記接続筒部の外
    周面に雄ネジ部が形成されると共に、前記雄ネジ部に螺
    合した状態にて前記締付ナットの後端面に接触するナッ
    ト体がさらに設けられているガス栓。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のガス
    栓において、前記可撓管継手は前記締付ナットに相対回
    転自在に係合保持された形式のリテーナを具備する構成
    とし、前記フランジ体は、上記形式のリテーナによって
    前記管受け面に挟圧されるガス栓。
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