JP3578300B2 - 葺き下ろし玄関ボックスの躯体構造 - Google Patents
葺き下ろし玄関ボックスの躯体構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、本体建物の玄関の外側に張り出して設けられる玄関ボックスの躯体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
独立した構造の本体建物に連続して、その建物の玄関ボックスを外側に張り出して配置する場合、従来においては、新たに本体建物の躯体構造を含めた総体的な躯体強度を計算して設計を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、独立した構造の本体建物に葺き下ろし構造の玄関ボックスを配置する場合、その玄関ボックスを本体建物の構造躯体と一体となった形で設計すると、構造設計を建物全体として行わなければならず、例えば、玄関ボックスのある場合とない場合とで、設計を完全にやり直さなければならないという不都合がある。
【0004】
この発明は、このような従来の欠点を解消して、住宅の本体建物に葺き下ろし屋根構造の玄関ボックスを接続するものにおいて、玄関ボックスを配置する場合と配置しない場合とで、本体建物の躯体構造を変更する必要のない玄関ボックスの躯体構造を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、本体建物の外側に張出して設けられる玄関ボックスの軒先の梁の下側にその梁と同方向の荷重を支持する左右一対の耐力壁を正面中央の出入り口を挟んで配置し、且つ前記軒先の梁はその耐力壁の独立柱の上端間に跨るようにして設けられるとともに、軒先の梁と本体建物の小屋梁との間に複数の葺き下ろし梁を設け、それら葺き下ろし梁間に勾配ブレースを配置して、それら耐力壁と勾配ブレースとでX方向及びY方向の水平荷重を支持するようにしたことを特徴とする。
【0006】
また、この出願の請求項2の発明は、上記において、軒先の梁の下側に複数の独立柱を設けて、それら独立柱間に垂直ブレースを配置して耐力壁としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1において、(1)は本体建物であって、この本体建物(1)の玄関部分の外側に張り出すようにして、この発明の玄関ボックス(2)が取り付けられている。この玄関ボックス(2)は、正面中央の出入口(4)を挟んでその両側に1、2階通し壁(3)を有し、また、側面方向に通り抜けられるようになっている。
【0008】
図2及び図3が、上記玄関ボックス(2)部分の躯体構造を示している。図において、(5)は、基礎(6)上に配置された本体建物(1)の外壁の壁軸組、(7)は、その壁軸組(5)の上に取り付けられた外周梁である。この外周梁(7)の上に、本体建物(1)の二階の壁軸組(8)が配置され、その壁軸組(8)の上端に沿って小屋梁(9)が設けられている。(10)が、前記一階の壁軸組(5)部分に設けられた玄関のための開口部である。
【0009】
上記玄関用開口部(10)の外側において、基礎(11)の上に、前記出入口(4)を囲むようにしてそれぞれ左右一対の独立柱(12)(12)…が立設されて、それらの独立柱(12)(12)…の上端間に跨るようにして、玄関ボックス(2)の軒先の梁(13)が設けられている。
【0010】
独立柱(12)(12)間には、その中間部分に上下2本の横桟(14)(14)が設けられ、この横桟(14)によって分割された独立柱(12)間の3個の長方形の空間部分に、X字状に垂直ブレース(15)(15)がそれぞれ配置されて、前記梁 (13) と同方向の水平荷重を支持する耐力壁(20)(20)を構成している。前記出入口(4)の上部側に、垂れ壁フレーム(16)が軒先の梁(13)の下側に取り付けられている。
【0011】
軒先の梁(13)とそれと平行な本体建物(1)の小屋梁(9)との間に跨って、3本の葺き下ろし梁(16)(16)…が取り付けられ、これらの葺き下ろし梁(16)(16)…と軒先の梁(13)及び小屋梁(9)との間に囲まれた長方形の空間に、それぞれ勾配ブレース(18)(18)…がX字状に配置されている。更に、軒先の梁(13)の外側には、葺き下ろし梁(16)の延長方向に突出して、軒先腕木(17)(17)…が設けられている。
【0012】
他方、玄関ボックス(2)における妻側の葺き下ろし梁(16)(16)の下側には、この妻側の垂れ壁フレーム(19)が取り付けられている。
【0013】
なお、上記独立柱(12)(12)の内外両側に壁材が取り付けられて、図1のような通し壁(3)が形成され、垂れ壁フレーム(16)(19)の外側に、それぞれ垂れ壁用の壁材が取り付けられて垂れ壁(21)(21)部分を形成する。また、葺き下ろし材(16)(16)の上部には、母屋及び野地板等を介して屋根(22)が施工される。
【0014】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、本体建物の外側に独立した構造の玄関ボックスを設ける場合において、この玄関ボックスの独立柱間に設けた垂直ブレース等からなる耐力壁と葺き下ろし梁間に設けた勾配ブレースとによって、X方向及びY方向の水平荷重を支持することができ、そのため、このような玄関ボックスを設ける場合と設けない場合とで、本体建物側の構造、設計を変更する必要がないという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の玄関ボックスを備えた建物の要部の斜視図である。
【図2】同じく玄関ボックスを備えた建物の躯体構造を示す要部の斜視図である。
【図3】同じく正面図である。
【符号の説明】
(1) 本体建物
(2) 玄関ボックス
(3) 通し壁
( 4 ) 出入り口
( 9 ) 小屋梁
(12) 独立柱
(15) 垂直ブレース
(16) 葺き下ろし梁
(18) 勾配ブレース
Claims (2)
- 本体建物の外側に張出して設けられる玄関ボックスの軒先の梁の下側にその梁と同方向の荷重を支持する左右一対の耐力壁を正面中央の出入り口を挟んで配置し、且つ前記軒先の梁はその耐力壁の独立柱の上端間に跨るようにして設けられるとともに、軒先の梁と本体建物の小屋梁との間に複数の葺き下ろし梁を設け、それら葺き下ろし梁間に勾配ブレースを配置して、それら耐力壁と勾配ブレースとでX方向及びY方向の水平荷重を支持するようにしたことを特徴とする葺き下ろし玄関ボックスの躯体構造。
- 軒先の梁の下側に複数の独立柱を設けて、それら独立柱間に垂直ブレースを配置して耐力壁とした請求項1記載の葺き下ろし玄関ボックスの躯体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02172497A JP3578300B2 (ja) | 1997-02-04 | 1997-02-04 | 葺き下ろし玄関ボックスの躯体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02172497A JP3578300B2 (ja) | 1997-02-04 | 1997-02-04 | 葺き下ろし玄関ボックスの躯体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10219908A JPH10219908A (ja) | 1998-08-18 |
JP3578300B2 true JP3578300B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=12063038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02172497A Expired - Fee Related JP3578300B2 (ja) | 1997-02-04 | 1997-02-04 | 葺き下ろし玄関ボックスの躯体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3578300B2 (ja) |
-
1997
- 1997-02-04 JP JP02172497A patent/JP3578300B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10219908A (ja) | 1998-08-18 |
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