JP2000017763A - 壁体支持装置 - Google Patents

壁体支持装置

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JP2000017763A
JP2000017763A JP10184126A JP18412698A JP2000017763A JP 2000017763 A JP2000017763 A JP 2000017763A JP 10184126 A JP10184126 A JP 10184126A JP 18412698 A JP18412698 A JP 18412698A JP 2000017763 A JP2000017763 A JP 2000017763A
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bracket
glass
glass panel
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Akihiko Takeda
昭彦 竹田
Eitatsu Nara
栄達 奈良
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁体を容易に製造でき、構造材の本数を少な
くして簡易な構成にでき、意匠性も向上できる壁体支持
装置を提供すること。 【解決手段】 壁体支持装置10は、柱からサポータ6
を介して壁面直交方向に移動不能に支持され、かつ上下
の横目地のうち一つ置き以上の間隔で配置されたブラケ
ット20と、上下のブラケット20間に掛け渡され、中
間ブラケット80が取付けられたガラスマリオン70
と、ブラケット20,80に固定されてガラスパネル5
の上下端縁を保持する保持フレーム30と、ブラケット
20,80および天井躯体間を連結してブラケット2
0,80を吊上げ支持する連結ロッド40とを備える。
ブラケット20,80に加わるガラスパネル5の荷重
は、連結ロッド40を介して天井躯体で支持し、耐風圧
荷重はガラスマリオン70、サポータ6を介して柱で支
持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物における外壁
などを構成する一般的なガラスパネルや金属パネル等の
各種壁体を柱や床スラブ等の建物躯体に支持する壁体支
持装置に関する。
【0002】
【背景技術】近年のビル等では、カーテンウォールによ
る外壁面にも様々な意匠のものが使用されるようになっ
た。例えば、大型ビルの低層階に配置される吹き抜け空
間の外壁として、ガラスカーテンウォールを用いること
が多い。このガラスカーテンウォールを支持する方法と
しては、建物の躯体に取り付けられた無目及び方立でガ
ラスパネル(壁体)を支持する方法が一般的である。
【0003】しかしながら、無目や方立を用いた場合に
は、ガラスパネルの周囲に無目や方立が露出して目地部
分が目立ってしまうとともに、ガラスパネルが透光性を
有して室内外から見通せる場合には、無目や方立全体が
露出してしまうため、外装デザインとして、ガラスを支
持する構造材(無目や方立)をできるだけ目立たなくす
るような要望があった場合には採用が難しいという問題
があった。
【0004】そこで、このような構造材を目立たなくす
る場合には、通常、DPG(ドット・ポイント・グレイ
ジング)方式のカーテンウォールが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、DPG
方式のカーテンウォールは、ガラスパネル等の壁体の四
隅に貫通孔を形成し、互いに隣接する4枚の壁体の4つ
の貫通孔を、躯体に取り付けられた正面略「工」字形の
壁体固定部材に固定するため、利用できる壁体に制限が
あるとともに、パネルに貫通孔を形成しなければならな
いため、製造が煩雑であるという問題があった。
【0006】また、ガラスパネルの左右寸法が大きく、
上下寸法が小さい横長のガラスパネルを支持する場合に
は、ガラスパネルの上下両端縁を保持する無目や、壁体
固定部材および壁体固定部材を支持する構造材の上下間
隔が小さくなり、一定面積における無目や構造材の本数
が増えて構造が複雑になり、意匠性も低下するという問
題もあった。
【0007】本発明の目的は、壁体に孔をあける必要が
無くて壁体の製造を容易にでき、かつ構造材の本数を少
なくできて構成を簡易にでき、意匠性も向上できる壁体
支持装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下および左
右に並んで配置されて建物の壁面を構成する複数の壁体
を支持する壁体支持装置であって、建物の躯体からサポ
ータを介して壁面直交方向に移動不能に支持され、かつ
上下に配置された複数の壁体の横目地位置のうちの少な
くとも1つ以上の横目地を間に挟んで上下に配置された
ブラケットと、これらの上下のブラケット間に掛け渡さ
れた方立と、前記壁体の横目地位置に対応して前記方立
に取り付けられた中間ブラケットと、前記ブラケットお
よび中間ブラケットにそれぞれ取り付けられ、かつ壁体
の上端縁および下端縁に沿って延長されて壁体の上端縁
および下端縁を保持する横長の保持フレームと、前記各
ブラケットおよびブラケットの上方に配置された建物躯
体間を連結して前記各ブラケットを吊り上げ支持する連
結支持手段と、を備えることを特徴とするものである。
【0009】ここで、壁体としては、一般的な透明ガラ
スパネルだけではなく、熱線反射ガラスパネルや金属パ
ネル等の各種パネルを利用することができる。
【0010】本発明においては、壁体の上下両端縁に沿
って配置された保持フレームで壁体の荷重を支持する。
そして、この保持フレームに加わる荷重は、ブラケット
や中間ブラケットおよび連結支持手段を介して躯体(構
造材)で支持される。一方、壁体に加わる耐風圧荷重
(風による正圧、負圧)は、保持フレーム、ブラケッ
ト、中間ブラケット、方立からサポータを介して躯体で
支持される。従って、壁体の荷重は連結支持手段側で支
持され、方立およびサポータは耐風圧荷重のみを支持す
ればよいため、支持強度も小さくでき、その分、方立や
サポータを細くて軽量にできてその構成を簡易にでき、
意匠性も向上できる。
【0011】また、保持フレームは、横長に形成されて
いるため、保持フレームを壁体の上下両端縁に沿って配
置して壁体を保持することができる。このため、保持フ
レームの高さ寸法を小さくしても、横方向の長さを長く
することで壁体を保持する部分の面積を大きくでき、細
長いスリムな形状を維持しながら、十分な保持力を得る
ことができ、意匠性をより一層向上することができる。
【0012】さらに、DPG工法のように壁体に貫通孔
を形成する必要がないため、壁体の加工が不要になり、
製造効率を向上できかつコストも低減できる。その上、
上下方向に並んだ各壁体間の横目地のうち、サポータに
直接接続されるブラケットの他に、サポータ間に掛け渡
された方立に取り付けられる中間ブラケットを設けたの
で、サポータを上下方向のすべての横目地に対応して配
置する必要が無く、その分、サポータの本数を少なくで
きて構造を簡易にでき、かつ意匠性も向上できる。
【0013】この際、前記連結支持手段としては、上下
に配置されたブラケットおよび中間ブラケット間をそれ
ぞれ連結する連結部材と、最上段のブラケットおよびそ
の上方の建物躯体間を連結する連結部材とを備えて構成
されていることが好ましい。
【0014】このような連結支持手段を用いれば、各ブ
ラケット間を連結する連結部材および最上段のブラケッ
ト及び建物躯体間を連結する連結部材を介して、各ブラ
ケットは吊り上げ支持される。すなわち、ブラケットお
よび中間ブラケットと連結部材とが交互に配置されるこ
とで、すべてのブラケットを順次吊り上げ支持すること
ができ、かつブラケットおよび連結部材が上下方向に一
列に並んで配置されるだけであるため、意匠性も向上す
ることができる。なお、連結部材としては、壁体の荷重
が加わるブラケットを吊り上げ支持することができるも
のであればよく、丸棒などのロッドや、ワイヤ、形材な
どが利用できる。
【0015】前記方立は、ガラスマリオンであることが
好ましい。ガラスマリオン(ガラス方立)であれば、特
に壁体としてガラスパネルを用いている場合に方立が目
立ちにくくなり、意匠性を向上することができる。
【0016】また、前記連結部材や方立は、各壁体間の
縦目地に沿って配置されていることが好ましい。連結部
材や方立が縦目地に沿って配置されていれば、室外側か
らは目地に隠れて見えにくくなるため、意匠性を向上で
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1〜3には、本発明の壁体支
持装置を建物の吹き抜け部分の外壁用カーテンウォール
に適用した実施形態が示されている。建物は、円柱状の
柱1等の躯体を備えている。この柱1は、外壁面に沿っ
た左右方向に所定間隔をおいて複数配置されている。な
お、本実施形態では、各柱1間には梁が掛け渡されてい
ないが、必要に応じてトラス状の梁等を掛け渡してもよ
い。
【0018】柱1の室外側には、建物の外壁面を構成す
る壁体として上下および左右に並べられた透明なガラス
パネル5が複数枚配置されている。なお、前記柱1は、
左右に配置されたガラスパネル5間の縦目地に対応した
位置にそれぞれ配置されている。
【0019】ガラスパネル5の材質、寸法等は吹き抜け
空間の寸法等に応じて適宜設定すればよいが、本実施形
態では、高さ寸法が1250mm、幅寸法(左右寸法)が3600
mm、厚さ寸法が12mmおよび10mmの2枚の強化合せガラス
で構成された横長のパネルとされている。そして、各ガ
ラスパネル5の目地部分は、図示しないシーリング材が
充填されて防水処理されている。
【0020】このようなガラスパネル5は、壁体支持装
置10によって支持されている。壁体支持装置10は、
図4〜6にも示すように、柱1にサポータ6を介して接
続されたブラケット20と、このブラケット20の室外
側に固定されてガラスパネル5を保持する保持フレーム
30と、サポータ6間に掛け渡された方立であるガラス
マリオン70と、ガラスマリオン70に固定された中間
ブラケット80と、上下に配置された各ブラケット2
0,80間に掛け渡されて連結された連結部材である連
結ロッド40とを備えている。
【0021】サポータ6は、上下左右に並んで配置され
た各ガラスパネル5の横目地および縦目地の交差部に対
応して配置されている。但し、すべての横目地位置に配
置されているのではなく、図2に示すように、上下方向
の複数の横目地のうちの一つ置きに配置されている。つ
まり、サポータ6は、少なくとも1つ以上の横目地を間
に挟んで上下に配置されている。
【0022】サポータ6には、ブラケット20が溶接等
で取り付けられている。これにより、ブラケット20に
室内外方向の力(風圧力等)が加わった際に、その力を
サポータ6を介して柱1等の躯体側で支持できるように
なっている。なお、サポータ6としては、室内外方向に
加わる力、つまりサポータ6に対する圧縮力および引張
力の両方を支持して柱1に伝達できるものであればよ
く、本実施形態のようなステンレス製の丸棒に限らず、
角柱状、トラス状等の各種構造、材質のものが利用でき
る。
【0023】ブラケット20は、サポータ6の室外側つ
まりガラスパネル5の縦目地および横目地の交差部に位
置するように配置されている。ブラケット20は、図4
にも示すように平面略T字状の薄板状に形成されたステ
ンレス材により構成されている。そして、ブラケット2
0の基端側がサポータ6の端縁の溝6Aに差し込まれて
溶接等で固定されている。また、ブラケット20の室外
部20Aには、連結ロッド40がねじ込まれるネジ穴部
21と、ブラケット20に保持フレーム30を固定する
際に用いられる固定穴22とが形成されている。
【0024】ブラケット20は、保持フレーム30の取
付溝30A内に挿入され、ボルト23により保持フレー
ム30と連結固定されている。保持フレーム30は、ブ
ラケット20にボルト止めされたフレーム本体31と、
このフレーム本体31の室外側にボルト止めされた押縁
32とで構成されている。
【0025】フレーム本体31は、ステンレス製であ
り、前記ブラケット20の室外部20Aが挿入される取
付溝30Aが形成された肉厚部31Aと、肉厚部31A
の室外側に形成されてガラスパネル5が配置される薄肉
部31Bとを備えるとともに、横長つまりガラスパネル
5の上下両端縁に沿って延長された形状とされている。
このフレーム本体31の具体的な寸法は、支持するガラ
スパネル5の大きさ等で適宜設定すればよいが、例え
ば、見込み寸法(室内外方向の寸法)が最大140mm、
見付け寸法(ガラスパネル5の上下端縁に沿った左右方
向の寸法)が1200mm、高さ寸法が50mm等とされてい
る。
【0026】また、フレーム本体31の薄肉部31Bの
室外部分は肉厚とされており、ネジ穴が形成されてい
る。そして、このネジ穴に押縁32を介してボルト33
をねじ込むことで、押縁32がフレーム本体31に着脱
可能に取り付けられている。
【0027】押縁32は、縦断面略半円状とされ、フレ
ーム本体31と同様に横長形状とされている。この押縁
32の寸法もフレーム本体31に応じて適宜設定される
が、例えば、見込み寸法が40mm、見付け寸法が1200m
m、高さ寸法が50mm等とされている。これにより、ガ
ラスパネル5の室外側に露出する押縁32は、左右寸法
(1200mm)に比べて高さ寸法(50mm)が1/24と非
常に小さくなり、細長いスリムな形状とされている。
【0028】押縁32の室外面には、その長手方向(左
右方向)に沿って複数(例えば6カ所)のボルト挿通穴
32Aが形成され、この挿通穴32A内にボルト33が
挿入されている。また、押縁32の上面には、押縁32
のほぼ全長に渡って排水溝32Bが形成されている。こ
の排水溝32Bの左右方向中央部には、排水溝32B内
に流れた雨水等を押縁32外部に排水する排水路32C
が形成されている。
【0029】押縁32をフレーム本体31にボルト止め
することで、保持フレーム30の上面および下面には、
ガラスパネル5を保持する保持溝34がそれぞれ形成さ
れる。そして、各保持溝34には、ガラスパネル5の上
端縁および下端縁がそれぞれバックアップ材35および
シーリング材36を介して保持されている。なお、各保
持フレーム30は、横目地部分に配置されて左右のガラ
スパネル5に跨って設けられるため、1つの保持フレー
ム30で上下および左右の4枚のガラスパネル5のコー
ナー部分を保持している。
【0030】上下方向の横目地の一つ置きに配置された
ブラケット20間には、ガラスマリオン70が掛け渡さ
れている。ガラスマリオン70は、例えば、幅22mm、
高さ約2500mm、見込み寸法(室内外方向の寸法)200
mmのガラス板によって構成されている。このガラスマリ
オン70の上下両端縁の角部は、サポータ6の溝6Aお
よび保持フレーム30の取付溝30A部分にシーリング
材を介して配置され、ガラスマリオン70に加わった耐
風圧荷重(室内外方向の力)を、ブラケット20やサポ
ータ6を介して柱1に伝達できるように構成されてい
る。
【0031】ガラスマリオン70の上下方向中間部のガ
ラスパネル5の横目地に対応した位置には、図5,6に
示すように、中間ブラケット80が取り付けられてい
る。中間ブラケット80は、ガラスマリオン70を挟ん
で配置された連結部80Bと、ブラケット20の室外部
20Aと同様に、連結ロッド40がねじ込まれるネジ穴
部81と、ブラケット80に保持フレーム30を固定す
る際に用いられる固定穴82とが形成された室外部80
Aとを備えている。そして、連結部80Bおよびガラス
マリオン70を介して螺合されるボルト83およびナッ
トによって、中間ブラケット80はガラスマリオン70
に固定されている。
【0032】中間ブラケット80には、保持フレーム3
0がボルト止めされている。この保持フレーム30の形
状、構成、寸法等や、中間ブラケット80への取付構造
は、ブラケット20に取り付けられた保持フレーム30
と同一のため、説明を省略する。
【0033】ブラケット20および中間ブラケット80
間には、図4〜6にも示すように、連結ロッド40が掛
け渡されて連結されている。連結ロッド40はステンレ
ス製の丸棒であり、その両端には雄ねじが形成されてい
る。そして、連結ロッド40は、ブラケット20,80
の上下面に形成されたネジ穴部21,81に螺合されて
連結されている。連結ロッド40の長さ寸法は、各ブラ
ケット20,80間の間隔、つまりはガラスパネル5の
上下寸法に応じて設定されているが、本実施形態では、
約1250mmに設定されている。
【0034】なお、壁面の最上段および最下段に配置さ
れたガラスパネル5の室内側に配置された連結ロッド4
0は、吹き抜け空間の床や天井に配置された躯体側の部
材に連結されている。例えば、図7に示すように、吹き
抜け空間の天井3内には、柱1から支持アーム8が延長
され、この支持アーム8に連結ロッド40の最上端が連
結されて吊り上げ支持されている。また、天井3には、
チャンネル材などからなる保持枠64が取り付けられ、
ガラスパネル5の上端縁を保持している。
【0035】同様に、図示しないが、吹き抜け空間の床
にも、躯体側に連結された部材が埋設されて、連結ロッ
ド40の最下端が連結され、かつガラスパネル5の下端
縁を保持する保持枠が取り付けられている。但し、連結
ロッド40は、各ブラケット20,80を吊り上げ支持
するものであるから、壁面の最下端部分に設けられた各
ブラケット20,80と床間には連結ロッド40は必ず
しも設けなくてもよい。さらに、図示しないが、壁面の
左右両端縁のガラスパネル5の壁側端縁も、その壁部分
に固定された保持枠に保持されている。
【0036】このような本実施形態のカーテンウォール
は、ノックダウン工法により施工される。すなわち、各
ガラスパネル5、サポータ6、ブラケット20,80、
連結ロッド40、ガラスマリオン70等を現場に搬送
し、柱1にブラケット20が固定されたサポータ6を取
付け、サポータ6間にガラスマリオン70を配置して中
間ブラケット80を取り付けるとともに、各ブラケット
20,80間に連結ロッドを順次連結する。
【0037】そして、各ガラスパネル5を、フレーム本
体31の保持溝34部分に配置し、押縁32をボルト止
めして保持する。そして、各ガラスパネル5間のシール
等を行って防水処理し、カーテンウォールが完成する。
【0038】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。 (1) 天井3の支持アーム8および最上段のブラケット2
0または中間ブラケット80を連結する連結ロッド40
と、各ブラケット20,80間を連結する連結ロッド4
0とを備える連結支持手段を設け、各ブラケット20,
80を順次吊り上げ支持しているので、保持フレーム3
0を介して各ブラケット20,80に加わるガラスパネ
ル5の荷重を連結ロッド40を介して天井3側で支持す
ることができる。このため、サポータ6、ガラスマリオ
ン70は、ガラスパネル5に加わる室内外方向の外力つ
まり耐風圧荷重のみを支持すればよく、その分、サポー
タ6やガラスマリオン70を細くすることなどもでき、
サポータ6等を軽量化できて構成も簡易にできるととも
に、コストも低減できる。その上、サポータ6やガラス
マリオン70部分をスマートな意匠デザインにでき、カ
ーテンウォールの内観や、透明なガラスパネル5を介し
た外観を向上できる。
【0039】(2) ガラスパネル5は、基本的には、保持
フレーム30で保持しており、一般的なカーテンウォー
ルのように無目や方立等を設ける必要がないため、意匠
性を向上できる。その上、保持フレーム30は、横長の
スリムな形状であり、特にガラスパネル5の室外側に露
出する押縁32部分は、ガラスパネル5の横目地に沿っ
て配置されて目立ちにくいため、ガラスパネル5のみが
強調された意匠性に優れた外観を形成することができ
る。
【0040】(3) 保持フレーム30は、横長に形成され
ているので、その高さ寸法を小さくしても横方向の長さ
を長くすることで、ガラスパネル5の保持面積を大きく
でき、細長いスリムな形状を維持しながら、十分な保持
力を得ることができ、意匠性をより一層向上することが
できる。
【0041】(4) 1つの保持フレーム30で、上下およ
び左右に並んだ4枚のガラスパネル5の各コーナー部分
を保持しているので、保持フレーム30やブラケット2
0,80、サポータ6等の数を少なくでき、ガラスパネ
ル5を効率的に保持できる。これにより、各部品の数も
少なくできてコストも低減できる。
【0042】(5) 上下方向に並んだ各ガラスパネル5の
横目地のうち、サポータ6に直接接続されるブラケット
20の他に、サポータ6間に掛け渡されたガラスマリオ
ン70に取り付けられる中間ブラケット80を設けたの
で、サポータ6を、すべての横目地間隔で配置する必要
が無く、その分、サポータ6の本数を少なくできて各ガ
ラスパネル5の室内側に設けられる構造材の構造を簡易
にでき、かつ意匠性も向上できる。
【0043】(6) 方立としてガラスマリオン70を用い
ているので、透明なガラスパネル5で壁面を構成してい
る場合でもガラスマリオン70が目立ちにくくなり、意
匠性を向上することができる。さらに、連結ロッド40
やガラスマリオン70は、ガラスパネル5の縦目地に沿
って配置されているので、室外側からは目地に隠れて見
えにくくでき、意匠性を向上できる。
【0044】(7) 保持フレーム30は、フレーム本体3
1および押縁32でガラスパネル5を室内外方向から挟
持することでガラスパネル5を支持しているため、従来
のDPG工法のようにガラスパネル5に貫通穴を形成す
る必要が無い。このため、ガラスパネル5の加工が不要
になってコストを低減できるとともに、貫通穴を形成で
きないような材質の壁体を用いることもできて壁体とし
て利用できる材質の制限が少なくなり、様々な壁体を支
持することができる。
【0045】(8) 連結支持手段として、ブラケット2
0,80間を連結する連結ロッド40を用いたので、ブ
ラケット20および連結ロッド40を交互にかつ上下方
向に一列に並んで配置して各ブラケット20,80を順
次吊り上げ支持することができる。このため、各ブラケ
ット20,80の連結支持構造が簡易になって意匠性を
向上できるとともに、各ブラケット20,80を確実に
支持することができる。
【0046】(9) 連結支持手段として連結ロッド40を
用いれば、建物によって支持するガラスパネル5の上下
寸法が異なる場合であっても、連結ロッド40およびガ
ラスマリオン70のみをガラスパネル5の上下寸法に合
わせて用意すればよく、各ブラケット20,80や保持
フレーム30は共通して用いることができるので、汎用
性を高くできかつコストを低減できる。
【0047】(10)各ブラケット20,80に取り付けら
れる保持フレーム30を共通のものにしたので、部品点
数を少なくできてコストを低減できるとともに、壁面の
外観も共通化できて意匠性を向上できる。
【0048】(11)ガラスパネル5の上下両端縁の両端部
分のみに保持フレーム30を配置し、ガラスパネル5の
縦端縁には配置していないので、ガラスパネル5からな
る外壁面において露出する枠材は、保持フレーム30の
押縁32のみであり、非常に目立ちにくいため、ほぼ前
面ガラスのみのデザインとすることができて極めて意匠
性の高いカーテンウォールを構成することができる。
【0049】(12)保持フレーム30の押縁32に、排水
溝32B、排水路32Cを設けたので、押縁32上に流
れた雨水を排水溝32Bで集めて排水路32C部分の
み、つまりガラスパネル5の縦目地位置のみに流すこと
ができる。
【0050】(13)ガラスパネル5を横長に形成して柱1
間隔に合わせて配置しているので、サポータ6を柱1に
直接連結することができ、サポータ6を支持するために
柱1間に梁を配置する必要がないため、ガラスパネル5
の室内側の構造材を少なくできて構成をより簡易にで
き、意匠性もより向上できる。
【0051】なお、本発明は、前述の各実施の形態に限
定されない。例えば、前記実施形態では、ブラケット2
0,80、ガラスマリオン70を縦目地部分に配置して
いたが、ガラスパネル5の上下両端縁における左右方向
中間部分にブラケット20,80、ガラスマリオン70
を配置してもよい。この場合には、保持フレーム30
は、上下に隣接配置された2枚のガラスパネル5のみを
保持することになる。この場合には、ガラスパネル5の
上下両端縁の中間部を保持フレーム30で保持すること
になるため、ガラスパネル5の左右方向の中間部を補強
することができる。但し、同じ枚数のガラスパネル5を
保持する場合には、前記実施形態のほうが、ブラケット
20,80、ガラスマリオン70や保持フレーム30の
数を少なくできる利点がある。
【0052】前記実施形態においては、ガラスパネル5
の縦端縁部分は保持していなかったが、ガラスマリオン
70等に連結された縦フレームを設けてガラスパネル5
の縦端縁を保持するようにしてもよい。この場合には、
特にガラスパネル5の高さ寸法が大きい場合に、耐風圧
荷重によってガラスパネル5の上下方向中間部が撓むこ
とを防止できるという利点がある。但し、前記実施形態
のような高さ寸法がそれほど大きくないガラスパネル5
や、金属パネルや強化ガラスパネルなど壁体自身の剛性
が高くて撓まない場合には縦フレームを設ける必要はな
い。
【0053】連結支持手段としては、前記連結ロッド4
0に限らず、例えば、ガラスパネル5の縦端縁を保持す
る縦フレームを設けて連結支持手段としてもよい。要す
るに、連結支持手段としては、保持フレーム30を介し
て各ブラケット20,80に加わる荷重を天井3側の躯
体に伝達して支持できればよく、その具体的な構造は実
施にあたって適宜設定すればよい。さらに、ブラケット
20,80や保持フレーム30等の形状、構造、寸法な
ども前記実施形態のものに限らず、実施にあたって適宜
設定すればよい。
【0054】前記実施形態では、床、天井3に支持アー
ム8等を設けて連結ロッド40を支持していたが、例え
ば、床や天井がコンクリート等で形成されて躯体として
機能する場合には、その床や天井に直接連結ロッド40
を支持するようにしてもよい。要するに、少なくともブ
ラケット20,80の上方の躯体部分に連結ロッド40
を連結できる構造であればよい。
【0055】また、前記実施形態では、サポータ6およ
びブラケット20を上下の横目地のうち一つ置きに配置
し、その間にブラケット80を配置していたが、サポー
タ6、ブラケット20を横目地の二つ置き以上の間隔で
配置し、その間に二つ以上のブラケット80を配置して
もよい。これらは、ガラスパネル5の大きさ等に応じて
適宜設定すればよい。
【0056】方立としては、ガラスマリオン70に限ら
ず、金属形材や金属板などでもよく、要するに上下のサ
ポータ6間に配置されて中間ブラケット80、保持フレ
ーム30を保持できるものであればよい。
【0057】さらに、各ブラケット20,80間に連結
ロッド40を連結することで、各ブラケット20の荷重
を連結ロッド40およびブラケット20を介して伝達支
持するようにしていたが、各ブラケット20から直接天
井側の躯体に連結ロッド40を連結して複数本の連結ロ
ッド40を用いてもよい。但し、連結支持手段の構成を
簡易にできる点で、前記実施形態のようにブラケット2
0および連結ロッド40を交互に配置した構造のほうが
好ましい。
【0058】
【発明の効果】このような本発明の壁体支持装置によれ
ば、壁体に孔をあける必要が無くて壁体の製造を容易に
でき、かつ構造材の本数を少なくできて構成を簡易にで
き、意匠性も向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるカーテンウォール
を示す正面図である。
【図2】前記実施形態のカーテンウォールを示す縦断面
図である。
【図3】前記実施形態のカーテンウォールを示す横断面
図である。
【図4】前記実施形態の壁体支持装置の要部を示す斜視
図である。
【図5】前記実施形態の壁体支持装置の要部を示す縦断
面図である。
【図6】前記実施形態の壁体支持装置の要部を示す斜視
図である。
【図7】前記実施形態のカーテンウォールの上端部を示
す概略図である。
【符号の説明】 1…柱、3…天井、5…ガラスパネル、6…サポータ、
8…支持アーム、10…壁体支持装置、20…ブラケッ
ト、30…保持フレーム、31…フレーム本体、32…
押縁、40…連結ロッド、70…ガラスマリオン、80
…中間ブラケット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下および左右に並んで配置されて建物
    の壁面を構成する複数の壁体を支持する壁体支持装置で
    あって、 建物の躯体からサポータを介して壁面直交方向に移動不
    能に支持され、かつ上下に配置された複数の壁体の横目
    地位置のうちの少なくとも1つ以上の横目地を間に挟ん
    で上下に配置されたブラケットと、 これらの上下のブラケット間に掛け渡された方立と、 前記壁体の横目地位置に対応して前記方立に取り付けら
    れた中間ブラケットと、 前記ブラケットおよび中間ブラケットにそれぞれ取り付
    けられかつ壁体の上端縁および下端縁に沿って延長され
    て壁体の上端縁および下端縁を保持する横長の保持フレ
    ームと、 前記各ブラケットおよびブラケットの上方に配置された
    建物躯体間を連結して前記各ブラケットを吊り上げ支持
    する連結支持手段と、 を備える壁体支持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の壁体支持装置におい
    て、前記連結支持手段は、上下に配置されたブラケット
    および中間ブラケット間をそれぞれ連結する連結部材
    と、最上段のブラケットおよびその上方の建物躯体間を
    連結する連結部材とを備えて構成されている壁体支持装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の壁体支
    持装置において、前記方立は、ガラスマリオンである壁
    体支持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1882789A1 (en) * 2006-07-27 2008-01-30 Baokun Bai A point-fixed curtain wall hanging system
CN113530046A (zh) * 2021-07-21 2021-10-22 深圳粤源建设有限责任公司 一种幕墙工程组合式钢结构
CN114232856A (zh) * 2022-01-11 2022-03-25 陕西大洋立恒装饰有限公司 玻璃墙及其施工方法

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