JP3577958B2 - 楽曲データ処理装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、楽曲データ処理装置及び楽曲データ処理装置の制御方法に係り、特にいわゆるカラオケ装置に用いて好適な楽曲データ処理装置及び楽曲データ処理装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラオケ装置は、カラオケ装置のコントローラから楽曲の曲番号を入力すると、スピーカから楽曲の楽音が流れ楽曲の歌詞テロップがカラオケ用モニタに映し出されるようになっている。このようなカラオケ装置においては、別途の曲目リストを参照して所望の曲の曲番号を調べ、この曲番号を装置側に入力することにより選曲が行われている。
ところで、上記従来のカラオケ装置としては、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)音源を用いたものが知られている。
MIDI音源を用いたカラオケ装置は、予め設定した楽曲データに基づいて音源装置を制御し、カラオケ演奏を行っている。
この楽曲データは、音色を設定するための音色データや、音高、発音時間などを時系列に記憶したシーケンスデータを含んで構成されており、楽曲データに基づいて音源装置を制御することにより、実際の楽曲の演奏を行わせている。
【0003】
[1] 第1改良従来例
ところで、カラオケ歌唱者は、個人的によく歌う曲が決まっている場合が多いが、従来のカラオケ装置では毎回同一の曲を歌う場合でもその都度、曲目リストで曲番号を調べて入力しなければならず、歌唱者にとって手間がかかるという問題点があった。
そこで、このような状態に対応すべく、従来のカラオケ装置においては、磁気カードあるいはICカードなどの携帯可能な記録媒体を用い、歌唱者の好みの曲に対応する曲番号データを記録しておき、カラオケ装置側で記録媒体を読み取ることにより歌唱者の選曲時の入力の手間を軽減するものが提案されている。
【0004】
[2] 第2改良従来例
また、上記従来のカラオケ装置では、同一の楽曲を再生する場合には、常に同一の演奏態様となるためマンネリ化が避けられないという問題点があった。
そこで、これに対処すべく、同一の楽曲に対し、複数のアレンジ曲(一部のパートをアレンジしたものも含む)を用意しておき、歌唱者の好みのアレンジ曲を選択して演奏を行うカラオケ装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1改良従来例のカラオケ装置においては、歌唱者が異なる場合であっても、同一の曲番号の楽曲を選択した場合には、同一のアレンジあるいは同一の音色で楽曲を再生するだけであり、各歌唱者毎に好みのアレンジあるいは好みの音色で再生を行うことはできないという問題点があった。
また、上記第2改良従来例のカラオケ装置においては、同一の曲であっても、アレンジが異なれば、別の曲として扱われるため、複数のシーケンスデータが必要となり、楽曲を格納するためのハードディスクなどの外部記憶装置あるいは、演奏時に用いるRAMなどのメモリの容量が必要となるという問題点があった。
【0006】
そこで、本発明の第1の目的は、各歌唱者毎にオリジナリティのある、すなわち、異なる音色で楽曲を再生させることが可能な楽曲データ処理装置及び楽曲データ処理装置の制御方法を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、同一のシーケンスデータを用いて、異なるアレンジの曲再生を行うことが可能なカラオケ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明は、シーケンスデータ及び音色データに基づいて楽曲の再生を行う音源に対し、シーケンスデータ及び音色データを出力する楽曲データ処理装置において、シーケンスデータを記憶するとともに、一のシーケンスデータに対応させて、少なくとも基本音色データを含む一または複数の音色データを記憶するデータ記憶手段と、表示手段と、指定された曲番号に対応した楽曲において設定可能な楽器音色についての階層化された複数の選択項目を上位層から下位層に向けて前記表示手段に順次表示し、各層での選択項目の選択指示を受け取り、選択指示を受け取った各層の各選択項目の組に対応付けられたユーザ設定音色データを、前記指定された曲番号とともに記録媒体に記録する記録手段と、外部からの指示に従って、前記記録媒体から曲番号およびユーザ設定音色データを受け取り、該曲番号により特定されるシーケンスデータに対応付けて該ユーザ設定音色データを前記データ記憶手段に格納する音色データ設定手段と、外部からの指示に従って、一のシーケンスデータおよび該シーケンスデータに対応した前記一または複数の音色データのうち一の音色データを前記データ記憶手段から読み出して前記音源に出力する手段であって、該シーケンスデータに対応付けてユーザ設定音色データが前記データ記憶手段に記憶されている場合には該ユーザ設定音色データを前記音源に出力するデータ選択出力手段とを備えたことを特徴とする楽曲データ処理装置を提供する。
また、この発明は、シーケンスデータ及び音色データに基づいて楽曲の再生を行う音源に対し、シーケンスデータ及び音色データを出力する楽曲データ処理装置の制御方法において、指定された曲番号に対応した楽曲において設定可能な楽器音色についての階層化された複数の選択項目を上位層から下位層に向けて表示手段に順次表示し、各層での選択項目の選択指示を受け取り、選択指示を受け取った各層の各選択項目の組に対応付けられたユーザ設定音色データを、前記曲番号とともに記録媒体に記録する記録過程と、外部からの指示に基づいて、前記記録媒体からユーザ設定音色データを受け取り、該ユーザ設定音色データに対応した曲番号の楽曲のシーケンスデータに対応させてデータ記憶手段に格納する音色データ設定過程と、外部からの指示に従って、一のシーケンスデータおよび該シーケンスデータに対応した前記一または複数の音色データのうち一の音色データを前記データ記憶手段から読み出して前記音源に出力する過程であって、該シーケンスデータに対応付けてユーザ設定音色データが前記データ記憶手段に記憶されている場合には該ユーザ設定音色データを前記音源に出力するデータ選択出力過程とを備えたことを特徴とする楽曲データ処理装置の制御方法を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に本発明の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。
[1] 実施形態の構成
[1.1] 実施形態の概要構成
図1に本発明の実施形態のカラオケ装置の概要構成を示すブロック図を示す。カラオケ装置100は、登録された曲に関する登録データを書き換え可能に記録保存するための携帯可能なカード形状を有する個人カード1を備えて構成されている。ここで登録データとは、登録曲番号aや、該登録曲番号aに対応付けられたユーザ設定音色データb等の、ユーザが設定登録したデータのことを言う。
【0015】
さらにカラオケ装置100は、個人カード1との間で赤外線などの無線による登録データの送受信を行うためのインターフェース動作を行うカードインターフェース2と、楽曲データ処理装置全体の動作を制御し、各種データの処理を行う制御部3と、曲番号毎に楽曲データを複数記憶することが可能なるハードディスク(HD)5と、各種データの入力操作を行うための入力部6と、各種データの表示を行う表示部7と、個人カード1から入力された登録曲番号aに対応する楽曲データ(ユーザ設定音色データb、オリジナル音色データc、初期設定データd及びシーケンスデータe)をハードディスク5からダウンロードし、一時的に記憶するRAM8と、ユーザー設定音色データbがRAM8に送信されたかどうかを判別し、判別結果に基づいてユーザ設定音色データbまたはオリジナル音色データcを後述する音源装置10に出力する音色データ変更部9と、音色データ変更部9を介してRAM8から入力されるユーザ設定音色データbまたはオリジナル音色データc並びにRAM8から入力される初期設定データd及びシーケンスデータeに基づいて実際の発音を行い、楽曲の再生をするための音源装置10と、を備えて構成されている。
【0016】
[1.2] RAMのデータ格納状態
ここで、RAM8のデータ格納状態について説明する。
RAM8にはハードディスク4からダウンロードされた楽曲データのうち、オリジナル音色データcを一時的に記憶するオリジナル音色データ記憶領域ARcと、ハードディスク4からダウンロードされた楽曲データのうち初期設定データdを一時的に記憶する初期設定データ記憶領域ARdとハードディスク4からダウンロードされた楽曲データのうち、シーケンスデータeを一時的に記憶するシーケンスデータ記憶領域AReと、ユーザー設定音色データbを一時的に記憶するユーザ設定音色データ記憶領域ARbとが設けられている。
【0017】
[2]実施形態の動作
次に実施形態の動作を説明する。なお、以下の説明においては、入力部6と表示部7とは、タッチパネルのように一体となっている場合について説明する。
[2.1] エディットモード
まずカラオケ装置100における再生動作の説明に先立ち、オリジナリティのある曲の再生に必要な音色設定を行うためのエディットモードにおける音色設定動作について図2を参照して説明する。
【0018】
[2.1.1] 音色設定動作の概要
図2(A)、(B)、(C)は、本発明のカラオケ装置100において、エディットモード動作時に表示部7に表示される表示画面の一例を示す図である。
まず最初に入力部6を介して曲番号を入力すると、エディットモードの第1設定段階の画面が表示部7に表示される(図2(A)参照)。
この第1設定段階では、入力した曲番号に対応する楽曲において選択可能な楽器音色についての選択項目が表示される。
より具体的には、図2(A)においては、アコースティックギターの楽器名により、音色設定のための選択項目が表示されている。なお、表示されている楽器名の中に所望の楽器名が存在しない場合には、入力部6を構成している前画面表示キー6Aあるいは次画面表示キー6Bを操作することにより、他の選択画面が表示されることとなる。
【0019】
所望の選択画面が表示された場合には、歌唱者(ユーザ)は、選択画面中の選択項目の中から所望の楽器音色に対応する選択項目番号(図2(A)で選択可能な選択番号(No.))を入力部6を介して入力する。
第1設定段階の設定項目番号の入力が完了すると、表示部7の表示画面には第2設定段階の選択項目が表示される(図2(B)参照)。
この第2設定段階では、第1設定段階で設定した選択項目(楽器)についてのさらに詳細な設定をする選択項目が表示されている。
より具体的には、図2(B)では、図2(B)で選択したアコースティックギターに対応する弦ゲージについての選択項目が表示されている。
歌唱者は、選択画面中の選択項目の中から所望の音色に対応する選択項目番号を入力部6を介して入力する。
【0020】
これにより第2設定段階の設定項目番号の入力が完了すると、表示部7の表示画面には、さらに第3設定段階の選択項目が表示される(図2(C)参照)。
この第3設定段階では、第2設定段階で設定した選択項目(弦ゲージ)についてのさらに詳細な設定をする選択項目が表示されている。
より具体的には、図2(C)では、図2(B)で選択した弦ゲージに対応する弦素材についての選択項目が表示されており、歌唱者は、選択画面中の選択項目の中から所望の音色に対応する選択項目番号を入力部6を介して入力することとなる。以下、同様にして、階層構造にて表示される選択画面に表示されている選択項目の中から所望の選択項目の番号を入力することにより、歌唱者の所望の音色の設定処理を行うこととなる。
以上の説明のように、全ての設定段階に於ける選択項目番号の入力が完了すると、選曲した楽曲についての音色の設定が決定されることとなる。
より具体的には、図2のアコースティックギターの音色設定においては図2(C)に表示されている選択項目番号の入力が完了すると、選曲した曲に対応する楽器音色の設定が確定することとなる。
【0021】
[2.1.2] 具体的音色設定動作
次に、図2を参照して、より具体的な動作を説明する。
例えば、ギター演奏を含む楽曲においては、第1設定段階では図2(A)において示したように、ギターの種類(表示例では5種類)が選択可能である。
また、第2設定段階においては、弦ゲージの選択(表示例では5種類)が可能である。
さらに、第3設定段階においては、弦素材の選択(表示例では2種類)が可能である。
この結果、アコースティックギターについては、5×5×2=50通りの音色設定が可能となる。
【0022】
例えば、ギターの音色を、「Martin D45」の「コンパウンドゲージ」で「ナイロン弦」に設定したいときは、順番に選択番号(No.)3→1→2を入力していけばよい。
このようにして歌唱者毎に楽曲の音色を簡単な操作で詳細に設定することができる。
以上説明したようにして設定されたユーザ設定音色データは、RAM8のユーザ設定音色データ記憶領域ARbに書き込まれるとともに、各ユーザの保管する個人カード1にも記録される。個人カードに記録されたユーザ設定音色データDは、次回同じ曲を前回設定した音色で歌いたい時に個人カード1からカラオケ装置側にロードし楽曲の再生を行うことによって、再度ユーザがユーザ設定音色データを入力する必要がなくなり、データ入力の手間を削減することができる。
このユーザ設定音色データは、個人カードとカラオケ装置側のカードデータ送受信機2との間で、例えば、赤外線通信等によって送受信される。
【0023】
[2.2] 通常再生モード
次に通常再生モードにおける動作について説明する。
図3に本実施形態の通常再生モードにおける動作フローチャートを示す。
まず最初に、歌唱者は歌いたい曲、すなわち再生させたい楽曲の曲番号を入力して選曲を行う(ステップS1)。曲番号は入力部6から入力されるか、もしくは前記個人カード1に登録され記憶されている登録曲番号(a)をカードデータ送受信機2を介して入力することにより行われる。
選曲が行われると、制御部3は曲番号を含む選曲情報に基づいてハードディスク4に記憶されている該曲番号に対応する楽曲データをRAM8に送信するように指令を出す。
これにより、RAM8には、ハードディスク4から入力した曲番号に対応する、オリジナル音色データc、初期設定データd、シーケンスデータeを含む楽曲データがダウンロードされる(ステップS8)。この場合において、RAM8に転送された楽曲データは、オリジナル音色データcについては、オリジナル音色データ記憶領域ARcに記憶され、初期設定データdについては、初期設定データ記憶領域ARdに記憶され、シーケンスデータeについては、シーケンスデータ記憶領域AReに記憶されることとなる。
【0024】
さらに、歌唱者が以前に個人カード1に登録したユーザ設定音色データbに基づいて楽曲を再生させたいと望む場合には、当該旨のリクエストを入力部6を介して行うことにより、制御部3は、カードインターフェース部2を介して個人カード1からユーザー設定音色データbを読み出し(ロードし)、RAM8のユーザ設定音色領域ARbに記憶させることとなる(ステップS2)。
次に制御部3の制御下で、楽曲データの初期設定データdがRAM8の初期設定データ記憶領域ARdから音源装置10に出力される(ステップS3)。
これと並行して、音色データ変更部9は、再生を行おうとしている曲の曲番号に対応するユーザー設定音色データbがRAM8のユーザ設定音色データ記憶領域ARbに読み出されている(ロードされている)か否かを判別する(ステップS4)。
ステップS4の判別において、再生を行おうとしている曲の曲番号に対応するユーザー設定音色データbがRAM8のユーザ設定音色データ記憶領域ARbに読み出されている(ロードされている)場合には(ステップS4;Yes)、オリジナル音色データcに代えてユーザ設定音色データbをユーザ設定音色データ記憶領域ARbから読み出し、音源装置10に出力する(ステップS6)。
【0025】
ステップS4の判別において、再生を行おうとしている曲の曲番号に対応するユーザー設定音色データbがRAM8のユーザ設定音色データ記憶領域ARbに読み出されていない(ロードされていない)場合には(ステップS4;No)、オリジナル音色データ記憶領域ARcからオリジナル音色データcを読み出し、音源装置10に出力することとなる(ステップS5)。
次に制御部3の制御下で、RAM8のシーケンスデータ記憶領域AReからシーケンスデータeがよみだされ、音源装置10に出力される(ステップS7)。これらの結果、音源装置10は、初期設定データdにより、各種初期設定がなされた状態で、ユーザ設定音色データbあるいはオリジナル音色データcに対応する音色を用いて、シーケンスデータeに対応する手順で楽曲の再生を行うこととなる(ステップS7)。
以下、同様にして歌唱者(ユーザ)の指示の下、カラオケ装置100は上述した動作(ステップS1〜ステップS7)を曲の選曲毎に行うこととなる。
【0026】
[3]実施形態の変形例
[3.1] 第1変形例
上記の音色設定は楽器の種類等の設定の際の画面についてだけ説明したが、その他にもエフェクトの設定やイコライザーの設定等も同様に詳細な設定が可能である。
[3.2] 第2変形例
以上の説明においては、一組のシーケンスデータeに対応する音色データとして、ユーザ設定音色データb及びオリジナル音色データcがそれぞれ一組の場合についてのみ説明したが、ユーザ設定音色データb及びオリジナル音色データcをそれぞれ複数記憶して、ユーザの指定により選択するように構成することも可能である。
この場合において、同一の曲番号に対応する楽曲について、シーケンスデータと複数の音色データを独立して取り扱うことができるため、様々な音色設定を行って、一見複数の楽曲を演奏するようにみえる場合であっても、シーケンスデータは1組だけ記憶するだけで済み、ハードディスク5における記憶領域や、RAM8における記憶領域を必要以上に増大させることがない。
【0027】
[4]実施形態の効果
以上説明したように、本実施形態によれば、あまりカラオケ装置の装置構成に影響を与えることなく、歌唱者の好みに合わせた音色を詳細に設定し変更しつつ、様々なアレンジの楽曲再生を行うことができる。すなわち、カラオケ演奏の楽器の音色(例えばギターの種類、弦ゲージの選択、弦素材の選択等)について詳細に設定し変更することができるため、個々の楽曲に対して各ユーザ毎にオリジナリティのある楽曲の演奏を楽しむことができる。
この結果、同じ楽曲を歌唱者の個性に合った多様で詳細な音色で演奏できるので、同じ楽曲を何度もリクエストするような場合等であっても、マンネリ化することもない。
【0028】
また、同一の楽曲で異なる音色設定(異なるアレンジ)を行った場合でも、本実施形態のカラオケ装置によれば、シーケンスデータは同じものを使用することができるので、従来例のように異なる音色設定毎にシーケンスデータを記憶しなければならないことにより、複数のシーケンスデータを記憶する必要がなくなり、ハードディスクやRAMの記憶容量を削減できる。
また、ユーザが携帯できる個人カード1に登録曲番号aに対応してユーザ設定音色データbを記憶しているので、登録曲番号aに対応したユーザ設定音色データbを毎回入力する手間が削減でき、ユーザの使い勝手を向上することができる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、歌唱者は同一楽曲に対して多様な音色を設定することができるため、個々の楽曲に対して個人個人のオリジナリティを持った楽曲の演奏を楽しむことができる。これによって、同一の曲が複数回再生された場合であってもマンネリ化することなく、より歌唱者毎の個性に合わせた楽曲演奏を提供することができる。
また、同一楽曲を異なる音色で複数回再生する場合であっても、同一楽曲に対しては記憶したシーケンスデータを利用することができ、ハードディスクやRAMなどの記憶容量を不必要に増大する必要がない。
さらに再生しようとする楽曲を特定するためのデータ及び当該楽曲についての音色を設定するためのデータを予め記憶して、入力することができるため、ユーザは楽曲の再生毎に音色設定のためのデータを入力する必要がなくなり、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明のカラオケ装置の表示部のエディットモードでの音色設定(オーサリング)方法を示す図である。
【符号の説明】
1:登録データ記憶部(個人カード)、2:カードインターフェース、3:制御部5:ハードディスク(HD)、6:入力部、7:表示部(モニタ)、8:RAM、9:音色変更部、10:音源、a:登録曲番号、b:ユーザ設定音色データ、c:オリジナル音色データ、d:初期設定データ、e:シーケンスデータ

Claims (2)

  1. シーケンスデータ及び音色データに基づいて楽曲の再生を行う音源に対し、シーケンスデータ及び音色データを出力する楽曲データ処理装置において、
    シーケンスデータを記憶するとともに、一のシーケンスデータに対応させて、少なくとも基本音色データを含む一または複数の音色データを記憶するデータ記憶手段と、
    表示手段と、
    指定された曲番号に対応した楽曲において設定可能な楽器音色についての階層化された複数の選択項目を上位層から下位層に向けて前記表示手段に順次表示し、各層での選択項目の選択指示を受け取り、選択指示を受け取った各層の各選択項目の組に対応付けられたユーザ設定音色データを、前記指定された曲番号とともに記録媒体に記録する記録手段と、
    外部からの指示に従って、前記記録媒体から曲番号およびユーザ設定音色データを受け取り、該曲番号により特定されるシーケンスデータに対応付けて該ユーザ設定音色データを前記データ記憶手段に格納する音色データ設定手段と、
    外部からの指示に従って、一のシーケンスデータおよび該シーケンスデータに対応した前記一または複数の音色データのうち一の音色データを前記データ記憶手段から読み出して前記音源に出力する手段であって、該シーケンスデータに対応付けてユーザ設定音色データが前記データ記憶手段に記憶されている場合には該ユーザ設定音色データを前記音源に出力するデータ選択出力手段と
    を備えたことを特徴とする楽曲データ処理装置。
  2. シーケンスデータ及び音色データに基づいて楽曲の再生を行う音源に対し、シーケンスデータ及び音色データを出力する楽曲データ処理装置の制御方法において、
    指定された曲番号に対応した楽曲において設定可能な楽器音色についての階層化された複数の選択項目を上位層から下位層に向けて表示手段に順次表示し、各層での選択項目の選択指示を受け取り、選択指示を受け取った各層の各選択項目の組に対応付けられたユーザ設定音色データを、前記曲番号とともに記録媒体に記録する記録過程と、
    外部からの指示に基づいて、前記記録媒体からユーザ設定音色データを受け取り、該ユーザ設定音色データに対応した曲番号の楽曲のシーケンスデータに対応させてデータ記憶手段に格納する音色データ設定過程と、
    外部からの指示に従って、一のシーケンスデータおよび該シーケンスデータに対応した前記一または複数の音色データのうち一の音色データを前記データ記憶手段から読み出して前記音源に出力する過程であって、該シーケンスデータに対応付けてユーザ設定音色データが前記データ記憶手段に記憶されている場合には該ユーザ設定音色データを前記音源に出力するデータ選択出力過程と
    を備えたことを特徴とする楽曲データ処理装置の制御方法。
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