JP3577541B2 - 受信回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信回路に係り、特に、デバイスネット(アール)(DeviceNet(R))トランシーバに用いる受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
デバイスネット(アール)(DeviceNet(R))トランシーバの受信回路は、シリアルバス上の一対の受信信号(バスCANHおよびCANL端の受信信号)をディジタル信号に変換(再生)するために、抵抗網とコンパレータが使用される。この方法は、CANHおよびCANL端の受信信号を抵抗網で分圧し、信号が減衰した後、コンパレータで比較するため、抵抗網を介した後の内部電圧振幅が数10mV〜数100mVと小さくなる。内部電圧振幅が数10mV程度の微小な場合には、MOSコンパレータなどの入力感度は高々±100mV程度であるので、扱う内部電圧振幅が小さい場合には信号比較が難しい。また、DeviceNet(R)トランシーバのバス状態がリセッシブ信号状態(ディジタル信号の“1”に相当)の時に、CANHとCANL間の差電圧(CANH−CANL)がほぼゼロになるため、コンパレータの出力整定時間が長くかかる(仕様の80ns以上)という問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の問題を解決するには、コンパレータの前に交流アンプを設ける方法がある。この方法は、信号を増幅でき、かつ、この信号を任意の動作点に設定できるので、次段のコンパレータとの電気的結合に優れる。しかしながら、従来の交流アンプは、歪のない方形波パルスを伝達するために数1000pF以上の大きな容量の交流結合用コンデンサを必要とし、コンデンサのLSIチップ内蔵が難しかった。
【0004】
本発明の課題は、交流結合用コンデンサが小容量で済み、かつ、任意の動作レベルでエッジ情報が得られる交流結合型の受信回路を提供し、交流結合用コンデンサのチップへの内蔵化を図り、1チップLSIを実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、シリアルバス上の一対の受信信号をそれぞれ分圧する一対の抵抗網と、該一対の抵抗網の出力信号からそれぞれエッジ情報を生成する一対の交流結合回路と、該一対の交流結合回路の対の出力信号を用いて比較して一方では立上りエッジを検出し、他方では立下りエッジを検出する一対のコンパレータと、該一対のコンパレータの一方の出力をセット入力信号とし、他方の出力をリセット入力信号とし、シリアルバス上の一対の受信信号に対応したディジタル信号を再生するRS形フリップフロップを具備し、交流結合回路を、互いに逆極性に並列接続したダイオード対で帰還した第一のCMOSインバータと、該インバータの入力端に接続した第一のコンデンサとからなる交流増幅回路、および、抵抗で帰還した第二のCMOSインバータと、該インバータの入力端に接続した第二のコンデンサとからなる微分回路によって構成する。
【0006】
本発明では、第一のCMOSインバータは、このインバータの入力端が第一のコンデンサに交流結合され、帰還路のダイオードの非線形抵抗でインバータのロジックスレショーホルド電圧VTLを常に動作の中心にバイアスされるので、インバータの出力はダイオードの順方向効果電圧|VD|にクランプ(増幅)される。いわゆるリミッタアンプ(本発明では、交流増幅回路と称する。)として働く。また、第二のCMOSインバータは、このインバータの入力端が第二のコンデンサに交流結合され、帰還路の低抵抗で常に動作の中心にバイアスされる微分アンプ(微分回路)として働く。そのため、第一のCMOSインバータによる交流増幅回路では、受信回路の抵抗網を介した内部電圧振幅がCMOSインバータのロジックスレショーホルド電圧VTLを動作の中心にダイオードの順方向降下電圧|VD|に増幅(クランプ)された後、第二のCMOSインバータによる微分回路を用いて、微分パルス(エッジ情報)の振幅をコンパレータの入力感度と同等もしくはそれ以上の電圧振幅として得ることができる。
これにより、交流増幅回路では、ダイオードの非線形抵抗の高抵抗(10の12乗〜10の15乗Ω程度)の部分が使用できるので、コンデンサ値が小容量(0.1pF〜数10pF)でも高速かつ安定動作の交流増幅回路が実現できる。また、微分回路も交流増幅回路と同様に小容量のコンデンサが使用できるので、急峻な微分パルスが得られる微分アンプが実現できる。したがって、交流結合故に、信号の増幅とその動作点(インバータのロジックスレショーホルド電圧VTL)とがコンパレータの入力動作範囲に適合でき、かつ、小容量のコンデンサによって交流増幅回路と微分回路が実現できるので、コンデンサのLSIチップ内蔵が可能になり、1チップLSIが達成できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の受信回路の一実施形態を示す。図1において、CANH,CANLはDeviceNet(R)物理層のシリアルバスの一対の送受信端子である。一対の送受信端子CANHとCANLには、抵抗R1〜R3からなる抵抗網10aと抵抗R4〜R6からなる抵抗網10bを接続する。そして、一方の抵抗網10aの出力には、互いに逆極性に並列接続したダイオード対D1,D2で帰還したCMOSインバータINV1と、インバータINV1の入力端に接続したコンデンサC1とからなる交流増幅回路20aを介して抵抗R7で帰還したCMOSインバータINV3と、インバータINV3の入力端に接続したコンデンサC3とからなる微分回路30aを接続し、もう一方の抵抗網10bの出力には、互いに逆極性に並列接続したダイオード対D3,D4で帰還したCMOSインバータINV2と、インバータINV2の入力端に接続したコンデンサC2とからなる交流増幅回路20bを介して抵抗R8で帰還したCMOSインバータINV4と、インバータINV4の入力端に接続したコンデンサC4とからなる微分回路30bを接続する。さらに、微分回路30a,30bの出力は、コンパレータCP1,CP2の+/−端に図示のように入力する。このコンパレータCP1,CP2の出力は、NAND回路NA1,NA2からなるRS形フリップフロップFFの入力に図示のように接続し、出力端子QにはフリップフロップFFの出力を接続する。
図1において、交流結合回路は、一対の抵抗網10a,10bと一対のコンパレータCP1,CP2の間にあり、一対の交流増幅回路20a,20bと一対の微分回路30a,30bの部分に相当する。
【0008】
図2の動作波形を用いて、図1の回路の動作を説明する。一対の送受信端子CANH,CANLに図2のような信号電圧(ディジタル信号が”1”の場合はリセッシブ状態、ディジタル信号が”0”の場合はドミナント状態)が印加されると、抵抗網10a,10bの出力には、V1,V2なる電圧が分圧出力として得られる。次いで、V1,V2なる分圧出力電圧は、交流増幅回路20a,20bでインバータINV1(または、INV2)のロジックスレショーホルド電圧VTLを中心にダイオードD1,D2(または、D3,D4)の順方向降下電圧|VD|なる電圧V3,V4に増幅(クランプ)した後、この増幅電圧V3,V4は微分回路30a,30bを用いて微分パルス信号V5,V6に変換される。この微分パルス信号V5,V6は、一対のコンパレータCP1,CP2によって受信信号のエッジ情報を検出(生成)する。すなわち、コンパレータCP1では信号の立上りのエッジ情報を、コンパレータCP2では信号の立下りのエッジ情報を検出する。このとき、フリップフロップFFの入力信号としてコンパレータCP1の出力をセット信号Sとし、コンパレータCP2の出力をリセット信号Rとして用いると、フリップフロップFFの出力には、CANHの信号に対応したディジタル出力信号Qが再生される。
この一連の動作において、ディジタル出力信号QとしてCANH,CANL端の受信信号は、図3に示す最大,最小の電圧波形に対しても確実に再生される。なお、CANLと同位相の信号をディジタル出力信号として取り出す場合は、フリップフロップFFのもう一方の出力を用いればよい。
【0009】
本実施形態では、抵抗網で分圧された電圧の振幅をコンパレータの比較可能な電圧振幅に増幅し、抵抗網の出力電圧の動作点をコンパレータの動作点に適合させて、さらにエッジ情報を生成するために、交流結合回路として交流増幅回路と微分回路を用いる。
以下、交流増幅回路と微分回路の構成及び動作を具体的に説明する。まず、交流増幅回路について説明する。交流増幅回路20a,20bのうち、一方の交流増幅回路20aをMOSトランジスタのシンボルで表して示すと、図4ような回路となる。図4において、MOSトランジスタQ1,Q2からなるインバータINV1は、MOSトランジスタのゲート酸化膜厚を用いたコンデンサC1で交流結合され、インバータINV1の入出力間を互いに並列接続したMOSダイオードD1,D2の非線形抵抗で帰還される。このため、インバータINV1は、常に動作の中心がインバータINV1のロジックスレショーホルド電圧VTLに高速かつ安定にバイアスされ、入力信号をダイオードD1,D2の順方向降下電圧|VD|に増幅(クランプ)する、いわゆるリミッタアンプとして動作する。
この高速かつ安定にバイアスされる理由は、ダイオードD1,D2による非線形抵抗を用いたことに起因する。すなわち、ダイオードD1,D2を互いに逆極性に並列接続した場合の入出力特性は、図5のようになるため、インバータINV1の入出力間の電位がダイオードD1,D2の順方向降下電圧|VD|より大きい場合には、インバータINV1は図5のbの部分の低い抵抗値で帰還がかかるので、小さな閉ループ利得で高速動作となり、また、インバータINV1の入出力間の電位がダイオードD1,D2の順方向降下電圧|VD|より小さくなった場合には、図5のaの部分の高い抵抗値で帰還がかかるので、大きな閉ループ利得でかつ安定に動作する。
この結果、入力変化に対してインバータINV1の出力は、閉ループ利得倍に増幅され、ダイオードD1,D2の順方向降下電圧|VD|なる値にクランプされる。通常、図5のaの部分の抵抗は、ダイオードD1,D2がMOSダイオードの場合では10の12乗〜10の15乗Ω程度であるから、0.1pF〜数10pFの小容量のコンデンサを用いてもディスクリート部品で構成したときと同等の帯域特性が得られる。また、本回路は交流結合方式であるので、入力側信号の動作点が電源電圧範囲内にあれば、その出力はインバータのロジックスレショーホルド電圧VTLを動作の中心として発生することができる。
なお、インバータのロジックスレショーホルド電圧VTLは、インバータのPMOS,NMOSの素子寸法を変えることにより、任意の値に設定できる。
【0010】
次に、微分回路30a,30bは共に同じ回路であるので、代表して一方の微分回路30aを説明する。微分回路30aでは、コンデンサC3として交流増幅回路に用いたMOSトランジスタのゲート酸化膜圧のコンデンサと同様の0.1pF〜数10pF程度の小容量のコンデンサと抵抗R7として数k〜数10kΩの抵抗値を用いるとすると、CR時定数は0.1ns〜100nsオーダのものが得られ、この微分回路で急峻な微分パルス信号を生成することができる。また、コンデンサとしては、上述のMOS容量の代りに、層間容量や特開平11−136293号公報に記載のモノリシック絶縁カプラ容量などが使用できる。微分回路も交流結合方式であるので、入力側信号の動作点が電源電圧範囲内にあれば、交流増幅回路と同様にその出力はインバータのロジックスレショーボルド電圧VTLを動作の中心として発生することができる。
【0011】
このような構成、動作において、交流結合として0.1pF〜数10pF程度の小容量のコンデンサを用いて交流増幅回路や微分回路が実現できるので、交流結合用コンデンサを含めてLSIチップに内蔵でき、1チップ化が可能になる。このため、外付コンデンサが不要になるので、部品点数が削減でき、装置の小形化、低コスト化が図れる。
また、交流結合であるので、CANH,CANL端の電圧差がほぼゼロになるリセッシブ信号受信時には、抵抗網を介した内部受信電圧はインバータのロジックスレショーホルド電圧VTLを動作の中心とした二相の交流波形(図2のV3,V4に相当する波形)となるため、コンパレータの比較動作レベルに適合した十分な差動信号を得ることができ、コンパレータの高速電圧比較が達成でき、リセッシブ信号受信時の応答速度の低下を解消することができる。
また、交流結合であるので、受信信号の電圧動作レベル、すなわち、抵抗網を介した内部電圧振幅が電源電圧範囲内にあれば、どこにあってもコンパレータの動作レベルにインバータのロジックスレショーホルド電圧VTLを常に安定に設定できる(適合性がよい)ので、コンパレータは常に正常な比較動作が確保できる。そのため、本実施形態では、DeviceNet(R)トランシーバの受信回路ばかりでなく、CAN(Controller Area Network),SDS(Smart Distributed System),PROFIBUSなどの他のフィールドネットワーク用トランシーバにも適用でき、広い応用範囲が期待できる。
また、急峻なエッジ信号(微分パルス信号)を用いているので、同相成分のノイズ除去に効果があり、高S/N比の装置、システムが実現できる。
【0012】
次に、図1に使用する交流結合回路の種々の他の実施形態を示す。
図6は、図1の交流増幅回路と微分回路の順番を逆にした交流結合回路である。微分回路も交流増幅回路と同様に交流結合型であるので、CMOSインバータのロジックスレショーホルド電圧VTLを中心に微分パルスが生成された後に、交流増幅回路でパルスの増幅(クランプ)を行う。この場合も抵抗網によって分圧出力される電圧の振幅および動作点はインバータのロジックスレショーホルド電圧VTLに動作の中心をシフトできるので、この交流結合回路でもコンパレータの入力動作範囲に適合することができ、図1の交流結合回路と同様の効果が得られる。
【0013】
図7は、図6の交流増幅回路の代わりに直流増幅回路を用いた交流結合回路である。直流増幅回路は、抵抗R10で帰還したCMOSインバータINV5と、インバータINV5の入力端に接続した抵抗R9、および抵抗R12で帰還したCMOSインバータINV6と、インバータINV6の入力端に接続した抵抗R11からなる。
この交流結合は、抵抗網によって分圧出力される電圧を微分回路によって微分した後に、その微分パルスを直流増幅回路で増幅するため、直流増幅回路に用いたインバータのロジックスレショーホルド電圧VTLを中心とした増幅になり、図6の交流結合回路と同様の効果が得られる。
【0014】
図8は、図7の直流増幅回路の代わりにCMOSインバータINV7,INV8を用いた交流結合回路である。図7の実施形態と異なる点は、交流結合は微分回路で行うが、微分パルスを生成した後に、インバータINV7,INV8によってそのパルス信号を電源電圧までフル振幅させることにある。この実施形態は、図7の実施形態よりも大振幅のパルスが得られ、コンパレータとの適合性がさらに十分増大するほかは、図7の交流結合回路と同様の効果が得られる。
【0015】
図9は、交流結合回路を微分回路のみで実現する。微分回路単独でコンパレータの動作に必要な十分なパルス振幅が得られる場合に適用可能である。
【0016】
図10は、交流結合回路を交流増幅回路のみで実現する。CANH,CANLの受信信号を交流増幅回路によって増幅したとき、その信号にエッジ情報を有している場合に適用可能である。
【0017】
図11は、図1の受信回路の他の実施形態を示す。図11において、図1と異なる点は、一対のコンパレータの出力とフリップフロップの間にインバータINV9とINV10、および、インバータINV11とINV12をそれぞれ従属接続して用いたことにある。その理由は、通常、コンパレータCP1,CP2は、図12に示す差動回路を使用するため、コンパレータCP1,CP2の出力が接地電位側に十分にスイングしない場合に、コンパレータの出力とインバータINV9,INV11のロジックスレショーホルド電圧VTLとの動作の中心が合わずに論理に誤動作を生じる。このため、インバータINV9,INV11のロジックスレショーホルド電圧VTLをコンパレータの出力電圧の動作の中心電圧に設定して、論理“1”,“0”の判別を常に確実に実行するようにしたこと、さらにこれに続くインバータINV10,INV12によってフリップフロップFFに印加する信号の論理極性を合わせることを行っている。
ここで、図12に示す差動回路は、MOSトランジスタQ11,Q12,Q13,Q14および定電流源Icからなり、入力電圧V(+),V(−)から出力電圧Vocpを得る。
なお、一対のコンパレータの出力とフリップフロップの間にインバータINV9とINV10、および、インバータINV11とINV12をそれぞれ従属接続して用いることは、図1の受信回路に限らず、図6〜図10の受信回路についても同様に可能である。
【0018】
図13に、以上で述べた受信回路を適用したDeviceNet(R)トランシーバの機能ブロック図を示す。図13において、端子CANH,CANLに接続されるバスを駆動するのに、例えばMOSトランジスタQ3、ダイオードD5、抵抗R13で構成される電源側駆動回路と、MOSトランジスタQ4、ダイオードD6、抵抗R14で構成される接地側駆動回路があり、MOSトランジスタQ3とQ4のゲート電極は、コンプリメンタリー信号で駆動する送信回路DRIVERが接地され、送信回路DRIVERの入力側には上位コントローラ(図示せず)から送信データが送信データ入力端子Txに接続される。また、端子CANH,CANLはバス側のデータを受信する受信回路RECEIVERを介して受信データ出力端子Rxに接続され、上位コントローラに受信データを伝送する。
【0019】
次に、図13の動作を説明する。まず、送信動作について述べる。上記コントローラからのディジタル信号”1”,”0”が送信データ入力端子Txに与えられると、この信号は送信回路DRIVERによりコンプリメンタリー信号に変換され、MOSトランジスタQ3,Q4のゲートを駆動する。したがって、ディジタル信号が”1”の場合は、MOSトランジスタQ3,Q4ともオフ動作のリセッシブ状態、ディジタル信号が”0”の場合は、MOSトランジスタQ3,Q4ともオン動作のドミナント状態となる。このため、リセッシブ状態ではバスCANH,CANLの電圧レベルは、受信回路RECEIVER内の抵抗網で決まる分圧電圧値になり、通常はいずれもVcc/2で、その差電圧(CANH−CANL)はほぼ0である。また、ドミナント状態は、MOSトランジスタQ3,Q4がともオンするため、バスCANH−CANL間、すなわちバスに接続された終端抵抗RT(図13には図示せず)の両端には通常2Vの差電圧が発生する。このようにして、上位コントローラからのディジタル信号”1”,”0”はバス上に送信される。
次に、受信動作について述べる。バス上のリセッシブ/ドミナント状態の信号は、これまでに説明したように受信回路RECEIVERにより受信され、ディジタル信号”1”/”0”に変換されて受信データ出力端子Rxを介して上位コントローラに伝送される。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、交流結合用として小容量のコンデンサを用いることができるので、交流結合用コンデンサをLSIチップに内蔵した交流結合回路や微分回路が実現でき、1チップ化が可能になる。このため、外付コンデンサが不要になるので、部品点数が削減でき、装置の小形化、低コスト化が図れる。
また、本発明の受信回路は、交流結合であるので、一対の送受信端子CANH,CANLの電圧差がほぼゼロになるリセッシブ信号受信時には、抵抗網を介した内部受信電圧はインバータのロジックスレショーホルド電圧VTLを動作の中心とした二相の交流波形が得られるので、コンパレータの高速電圧比較が達成でき、リセッシブ信号受信時の応答速度の低下が解消できる。
また、本発明の交流結合は、受信信号の動作レベルおよび受信信号振幅に依存しない方式であり、コンパレータの動作レベルにインバータのロジックスレショーホルド電圧VTLを常に安定に設定できるので、コンパレータとは適合性がよく、そのため、本発明の受信回路は、DeviceNet(R)トランシーバの受信回路に限らず、CAN,SDS,PROFIBUSなどの他のフィールドネットワーク用トランシーバにも適用でき、広い応用範囲が期待できる。
また、急峻なエッジ信号(微分パルス信号)を用いているので、同相成分のノイズ除去に効果があり、高S/N比の装置、システムが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による受信回路
【図2】図1の動作波形を示す図
【図3】一対の送受信端子CANH,CANLにおいて受信する波形図
【図4】本発明の交流増幅回路の具体例
【図5】2つのダイオードを互いに逆極性で並列接続した場合の入出力特性を示す図
【図6】本発明の交流結合回路の実施形態を示す回路図
【図7】本発明の交流結合回路の実施形態を示す回路図
【図8】本発明の交流結合回路の実施形態を示す回路図
【図9】本発明の交流結合回路の実施形態を示す回路図
【図10】本発明の交流結合回路の実施形態を示す回路図
【図11】本発明の他の実施形態による受信回路
【図12】本発明の受信回路のコンパレータに使用した具体的な回路図
【図13】本発明の受信回路を適用したDeviceNet(R)トランシーバの機能ブロック図
【符号の説明】
CANH,CANL…バスの送受信端子、10a,10b…抵抗網、20a,20b…交流増幅回路、30a,30b…微分回路、INV1〜INV12…インバータ、CP1,CP2…コンパレータ、FF…フリップフロップ、NA1,NA2…NAND回路、R1〜R12…抵抗、C1〜C4…コンデンサ、D1〜D6…ダイオード、Q1〜Q4,Q11〜Q14…トランジスタ、Vcc…電源端子、GND…接地端子、Ic…定電流源、Rx…受信データ出力端子、Tx…送信データ入力端子

Claims (7)

  1. シリアルバス上の一対の受信信号をそれぞれ分圧する一対の抵抗網と、該一対の抵抗網の出力信号からそれぞれエッジ情報を生成する一対の交流結合回路と、該一対の交流結合回路の対の出力信号を用いて比較して一方では立上りエッジを検出し、他方では立下りエッジを検出する一対のコンパレータと、該一対のコンパレータの一方の出力をセット入力信号とし、他方の出力をリセット入力信号とし、前記シリアルバス上の一対の受信信号に対応したディジタル信号を再生するRS形フリップフロップを具備することを特徴とする受信回路。
  2. 請求項1において、前記コンパレータと前記フリップフロップの間にCMOSインバータを2段設けたことを特徴とする受信回路。
  3. 請求項1または請求項2において、前記交流結合回路を、互いに逆極性に並列接続したダイオード対で帰還した第一のCMOSインバータと、該インバータの入力端に接続した第一のコンデンサとからなる交流増幅回路、および、抵抗で帰還した第二のCMOSインバータと、該インバータの入力端に接続した第二のコンデンサとからなる微分回路によって構成し、前記交流増幅回路の後段に前記微分回路を接続することを特徴とする受信回路。
  4. 請求項1または請求項2において、前記交流結合回路を、抵抗で帰還した第二のCMOSインバータと、該インバータの入力端に接続した第二のコンデンサとからなる微分回路、および、互いに逆極性に並列接続したダイオード対で帰還した第一のCMOSインバータと、該インバータの入力端に接続した第一のコンデンサとからなる交流増幅回路によって構成し、前記微分回路の後段に前記交流増幅回路を接続することを特徴とする受信回路。
  5. 請求項1または請求項2において、前記交流結合回路を、抵抗で帰還した第二のCMOSインバータと、該インバータの入力端に接続した第二のコンデンサとからなる微分回路、および、抵抗で帰還したCMOSインバータと、該インバータの入力端に接続した抵抗とからなる直流増幅回路によって構成し、前記微分回路の後段に前記直流増幅回路を接続することを特徴とする受信回路。
  6. 請求項1または請求項2において、前記交流結合回路を、抵抗で帰還した第二のCMOSインバータと、該インバータの入力端に接続した第二のコンデンサとからなる微分回路、および、CMOSインバータによって構成することを特徴とする受信回路。
  7. 請求項1または請求項2において、前記交流結合回路を、互いに逆極性に並列接続したダイオード対で帰還した第一のCMOSインバータと、該インバータの入力端に接続した第一のコンデンサとからなる交流増幅回路、または、抵抗で帰還した第二のCMOSインバータと、該インバータの入力端に接続した第二のコンデンサとからなる微分回路のいずれか一方の回路によって構成することを特徴とする受信回路。
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