JP3576663B2 - 電動車椅子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は手動による操作力に補助力を付加する電動機を有する電動車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平6−304205号に開示されたように、乗る人の手で車椅子を操作するためのハンドリングが付設された主輪を持ち、ハンドリングに加わった操作力の方向と大きさを検出し、所定値を超えた操作力に応じて主輪に補助力を付加する電動機と、この電動機を駆動制御する駆動制御手段をそれぞれ左右一対に備えた電動車椅子は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
左右のハンドリングに加える操作力は車椅子の車速の上昇とともに同時に加え難くなり、左右のハンドリングに加える操作力のタイミングがずれると片輪の駆動力だけが増大して車椅子の直進性が悪くなる。
従って、従来の電動車椅子は、左右二つの主輪、これら二つの主輪にそれぞれ補助力を付加する左右二つの電動機、これら二つの電動機を駆動制御する左右二つの駆動制御手段が左右間で独立しているので、車速が高い時の補助力を大きくできない課題がある。
【0004】
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は左右の操作力を所定の割合で、あるいは車速に応じた割合で相互に作用させ、所定値を超えた相互に作用させた操作力に対してはその操作力応じた補助力を左右二つの主輪にそれぞれ補助力を付加することによって低車速領域における電動車椅子の回転性を維持し、高車速領域で大きな補助力を付加することのできる直進性の良い電動車椅子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1に係る電動車椅子は、制御手段に主輪回転速度センサの出力から主輪の回転方向を判別する回転方向判別手段と、主輪の回転速度から車速を演算する車速演算手段と、駆動制御信号を出力する駆動制御手段と、をそれぞれ左右一対に有し、さらに係数を設定する係数設定手段、左の手動トルクセンサの出力に係数を掛けた値を右の手動トルクセンサの出力に作用させた右手動トルク補正信号を出力する右手動トルク補正演算手段、右の手動トルクセンサの出力に係数を掛けた値を左の手動トルクセンサの出力に作用させた左手動トルク補正信号を出力する左手動トルク補正演算手段、右の電動機による右の主輪への補助力を制御する右電動機目標信号を出力する右電動機目標信号設定手段、左の電動機による左の主輪への補助力を制御する左電動機目標信号を出力する左電動機目標信号設定手段から成る制御信号処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
このように、電動車椅子の制御信号処理手段に係数設定手段と、左右の手動トルク補正演算手段と、左右の電動機目標信号設定手段とを備えたので、高車速領域でもバランスのとれた補助力を付加することができ、電動車椅子の直進性を良くすることができる。
【0007】
また、請求項2に係る電動車椅子は、制御信号処理手段に左の車速演算手段からの車速信号に応じた係数を右手動トルク補正演算手段に出力する係数設定手段と、右の車速演算手段からの車速信号に応じた係数を左手動トルク補正演算手段に出力する係数設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
このように、電動車椅子の制御信号処理手段に、左右のそれぞれの車速信号に応じた係数を設定する左右の係数設定手段とを備えたので、低車速領域では係数を小さくして電動車椅子の回転性を維持し、且つ車速の上昇とともに手動による左右のハンドリングに加える操作力のタイミングがずれやすい高車速領域では係数を大きくしてバランスのとれた補助力を付加することができ、電動車椅子の直進性をより良くすることができる。
【0009】
さらに、請求項3に係る電動車椅子は、制御信号処理手段に左の車速演算手段からの車速信号と右の車速演算手段からの車速信号との平均車速を演算する平均車速演算手段と、この平均車速に応じた係数を右手動トルク補正演算手段と左手動トルク補正演算手段とに出力する係数設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
このように、電動車椅子の制御信号処理手段に、平均車速演算手段と、平均車速に応じた係数を設定する係数設定手段を備えたので、低車速領域では係数を小さくして電動車椅子の回転性を維持し、且つ車速の上昇とともに手動による左右のハンドリングに加える操作力のタイミングがずれやすい高車速領域では係数を大きくしてバランスのとれた補助力を付加することができ、電動車椅子の直進性をさらに良くすることができる。
【0011】
また、請求項4に係る電動車椅子は、制御信号処理手段に左の車速演算手段からの車速信号と右の車速演算手段からの車速信号との平均車速を演算する平均車速演算手段と、この平均車速に応じた係数を出力する係数設定手段と、左電動機目標信号設定手段から出力される左電動機目標信号に係数を掛けた値を右電動機目標信号に作用させた右電動機補正目標信号を出力する右電動機目標信号補正演算手段と、右電動機目標信号設定手段から出力される右電動機目標信号に係数を掛けた値を左電動機目標信号に作用させた左電動機補正目標信号を出力する左電動機目標信号補正演算手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
このように、電動車椅子の制御信号処理手段に、平均車速演算手段と、係数設定手段と、左右の電動機目標信号補正演算手段とを備えたので、低車速領域では係数を小さくして電動車椅子の回転性を維持し、且つ車速の上昇とともに手動による左右のハンドリングに加える操作力のタイミングがずれやすい高車速領域では係数を大きくしてバランスのとれた補助力を付加することができ、電動車椅子の直進性をなお一層良くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
なお、図1から図4は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る電動車椅子の正面図であり、電動車椅子1(以下「車椅子1」と略記する)は、ステップ2を含む車体フレーム3に、左右の前部補助輪4,4及び左右の主輪5,5を回転自在に取付け、主輪5,5にハンドリング6,6を付設したもので、外観は普通の手動式車椅子と同形であるが、電動のためのモータを主輪5,5に内蔵(詳細は後述)し、バッテリ8、制御部9及びトルクセンサ11,11を備えた点が相違する。
【0014】
図2は本発明に係る車椅子の側面図であり、乗員Mは車体フレーム3に取付けたシート(図示せず)に座り、ステップ2に足を載せた状態で、手でハンドリング6を操作することができる。
主輪5はハブ5aとスポーク5bとタイヤリム5cとタイヤ5dとからなる。
【0015】
前部補助輪4はいわゆる自在輪であり、車体フレーム3のサブフレーム3aに取付けたブロック4aと、このブロック4aに縦軸廻りに揺動可能に取付けた揺動アーム4bと、この揺動アーム4bに軸支した補助輪4cとからなり、車椅子の前進方向に応じて揺動し、方向変換を円滑にする。
ブロック4aをサブフレーム3aに沿って位置を変更することもできる。
図示せぬシートの下方にバッテリ8及び制御部9が取付けれている。
【0016】
図3は本発明に係るトルク検出機構の原理図であり、トルク検出機構20は、タイヤリム5cに8本のスプリング21で吊ったハンドリング6と、このハンドリング6に一端が係止され、他端が車輪中央に伸びたワイヤ22,22と、このワイヤを中継するタイヤリム5c側の中継プーリ23,23と、前記トルクセンサ11(図1参照)にワイヤ22,22の引き力を伝達する伝動部材(後述)と、トルクセンサ11とからなる。
【0017】
先に図3の作用を説明すると、スプリング21でニュートラル状態にあるハンドリング6を時計廻りに強制回動(矢印▲1▼)すると、ワイヤ22,22が引かれる(矢印▲2▼▲2▼)。
ワイヤ22,22が引かれる度合はハンドリング6を廻す力(トルク)が強いほど大きくなる。
【0018】
図4は本発明に係る主輪のハブの拡大断面図であり、ワイヤ22の他端とトルクセンサ11とを繋ぐ伝動部材を説明すると、この伝動部材は、ベアリング31のアウタレース32に形成した鍔33,33と、ベアリング31のインナレース34にナット35にて一端を係止したロッド36とからなり、ロッド36は回転せず、前記鍔33,33がワイヤ22,22とともに回転する。
ワイヤ22を引くことにより、ロッド36が引かれ、トリクセンサ11がその度合を検出する。
なお、トルクセンサ11は車体フレーム側のボス41にナット42、ブラケット43及びビス44にて固定する。
【0019】
次にハブに内蔵したモータ及び2段遊星減速機構の説明をする。
モータ50は、ホイルインモータと称するものであり、前記ボス41及びこのボス41に一体的に取付けたチューブ45に固定したモータハウジング51と、このモータハウジング51に取付けたコイル52と、このコイル52を取り囲むマグネット53と、これらのマグネット53を支えるロータ54とからなる。
詳しくは、ロータ54はマグネット53を直接支えるカップ54aとこのカップ54aを支えるシリンダ54bとからなる。
【0020】
前記シリンダ54bの一端に刻設した第1サンギヤ61と、前記ハウジング51の一端部に刻設した第1インナギヤ62と、これら第1サンギヤ61と第1インナギヤ62とに噛合する第1プラネタリギヤ63と、この第1プラネタリギヤ63から延びる第1キャリア64とで第1遊星減速機構60を構成し、第1キャリア64の一端に刻設した第2サンギヤ71と、前記ハウジング51の一端部に刻設した第2インナギヤ72と、これら第2サンギヤ71と第2インナギヤ72とに噛合する第2プラネタリギヤ73と、この第2プラネタリギヤ73から延びる第2キャリア(ハブ5aと兼用)とで第2遊星減速機構70を構成する。
第1・第2遊星減速機構60,70で数百〜数千分の一に減速することにより、モータの高回転を走行に適した低回転に変換する。
【0021】
図5は本発明に係る電動車椅子の全体ブロック構成図である。
図5において、電動車椅子1は、右主輪回転速度センサ103と、右手動トルクセンサ11Rと、左手動トルクセンサ11Lと、左主輪回転速度センサ106と、制御手段102と、右電動機駆動手段115と、左電動機駆動手段116と、右電動機117と、左電動機118とから構成される。
制御手段102は、回転方向判別手段107と、車速演算手段108と、A/D変換器109と、回転方向判別手段112と、車速演算手段111と、A/D変換器110と、制御信号処理手段120と、右電動機駆動制御手段113と、左電動機駆動制御手段114とから構成される。
制御手段102はマイクロコンピュータ(以下マイコンと略記)等を備え、ここで行う各種の演算および制御はマイコンを中心にして行う。
【0022】
右主輪回転速度センサ103は右主輪5の回転速度を検出して右主輪回転速度信号URを回転方向判別手段107と車速演算手段108とに出力する。
図6に回転速度センサの一実施例構成図を示す。
【0023】
図6の(1)と(2)は主輪回転速度センサの原理図を示したものであり、主輪回転速度センサはエンコーダ・ディスクとフォト・インタラプタとを備え、円盤の外周付近の同心円上に一定の間隔毎にそれぞれ所定の幅のスリット(U1,U2,U3)を設けたエンコーダ・ディスクを主輪と共に回転するように主輪軸に取り付けて図6の(1)、(2)に示すように回転するエンコーダ・ディスクのスリットをフォト・インタラプタで検出する
【0024】
図6の(3)は主輪回転速度センサの順方向回転(F)時の主輪回転速度信号Uを示し、図6の(4)は主輪回転速度センサの逆方向回転(R)時の主輪回転速度信号Uを示す。
【0025】
回転方向判別手段107は右主輪回転速度信号Uから右主輪5の回転方向をマイコン等で判別して右主輪回転方向判別信号Dを制御信号処理手段120に出力する。
右主輪5が順方向回転(F)時の右主輪回転速度信号Uは図6の(3)に示すように、U1,U2,U3,U1,‥の順序のパルスであり、また右主輪5が逆方向回転(R)時の右主輪回転速度信号Uは図6の(4)に示すように、U3,U2,U1,U3,‥の順序のパルスであり、回転方向判別手段107はこのパルスの順序から右主輪5の回転方向を判別する。
【0026】
但し、右主輪回転速度信号Uのパルス信号U1,U2,U3のパルス幅TU1,TU2,TU3は右主輪の加速度が考えられる通常走行の上限を超えない範囲内でTU1<TU2<TU3であることが必要である。
【0027】
車速演算手段108は右主輪回転速度センサ103の右主輪回転速度信号Uから車速をマイコン等で演算して右車速信号Vを制御信号処理手段120に出力する。
右主輪のF方向回転の車速は図6の(3)に示すパルス信号U1,U2,U3の立上がり間の周期T、またはパルス信号U1,U2,U3の繰返し周期Tから演算して車速を求めることができる。
また、右主輪のR方向回転の車速は図6の(4)に示すパルス信号U3,U2,U1の立下がり間の周期T、またはパルス信号U3,U2,U1の繰返し周期Tから演算して車速を求めることができる。
【0028】
右手動トルクセンサ11Rは右主輪5に布設したハンドリング6に操作した操作力の大きさと方向を検出して右手動トルクアナログ信号THRをA/D変換器109に出力する。
A/D変換器109は右手動トルクアナログ信号THRをデジタル信号に変換して右手動トルク信号Tを制御信号処理手段120に出力する。
【0029】
左手動トルクセンサ11L、左主輪回転速度センサ106、および制御手段102の回転方向判別手段112、車速演算手段111、A/D変換器110は上述した右手動トルクセンサ11R、右主輪回転速度センサ103、および制御手段102の回転方向判別手段107、車速演算手段108、A/D変換器109と構成および作用が同一なので説明を省略する。
【0030】
図5に示すように制御信号処理手段120は、右主輪回転方向判別信号D、左主輪回転方向判別信号D、右車速信号V、左車速信号V、右手動トルク信号Tおよび左手動トルク信号Tに応じた補助力を左右の主輪5に付加するための右電動機補正目標信号Sを右電動機駆動制御手段113に,また左電動機補正目標信号Sを左電動機駆動制御手段114に出力する。
【0031】
右電動機駆動制御手段113は右電動機補正目標信号Sに基づいてパルス幅変調(PWM)の駆動制御信号PWRを右電動機駆動手段115に、また左電動機駆動制御手段114は左電動機補正目標信号Sに基づいてパルス幅変調(PWM)の駆動制御信号PWLを左電動機駆動手段116に出力する。
【0032】
右電動機駆動手段115は駆動制御信号PWRに基づいて例えば4つの電界効果トランジスタ(FET)で構成するバイポーラ駆動回路で右電動機117を、また左電動機駆動手段116は駆動制御信号PWLに基づいて例えば4つの電界効果トランジスタ(FET)で構成するバイポーラ駆動回路で左電動機118を駆動する。
【0033】
図7は請求項1に係る電動車椅子の制御信号処理手段の要部ブロック構成図である。
図7において、制御信号処理手段121は、係数設定手段130と、右手動トルク補正演算手段131と、右電動機目標信号設定手段132と、左手動トルク補正演算手段133と、左電動機目標信号設定手段134とから構成する。
【0034】
係数設定手段130は、RAMまたは書換え可能なROM等のメモリを有し、右手動トルク信号Tと左手動トルク信号Tとの混合の割合を決める係数Kを設定して右手動トルク補正演算手段131と左手動トルク補正演算手段133とに係数Kを出力する。
但し、係数Kは1以下の数値である。
【0035】
右手動トルク補正演算手段131は数1に示す演算を行い、右手動トルク補正信号TKRを右電動機目標信号設定手段132に出力する。
【数1】
KR=(T+K×T)/(1+K
【0036】
右電動機目標信号設定手段132はRAMまたは書換え可能なROM等のメモリを備え、メモリには右手動トルク補正信号TKRと、右主輪回転方向判断信号Dと、右車速信号Vとのそれぞれの値に応じた右電動機補正目標信号Sがそれぞれの値に応じた番地に記憶されていて、右手動トルク補正信号TKRと、右主輪回転方向判断信号Dと、右車速信号Vとのそれぞれの値をメモリの読出し番地として右電動機補正目標信号Sをメモリより読み出して右電動機駆動制御手段113に出力する。
【0037】
左手動トルク補正演算手段133は数2に示す演算を行い、左手動トルク補正信号TKLを左電動機目標信号設定手段134に出力する。
【数2】
KL=(T+K×T)/(1+K
【0038】
左手動トルク補正演算手段133はRAMまたは書換え可能なROM等のメモリを備え、メモリには左手動トルク補正信号TKLと、左主輪回転方向判断信号Dと、左車速信号Vとのそれぞれの値に応じた左電動機補正目標信号Sがそれぞれの値に応じた番地に記憶されていて、左手動トルク補正信号TKLと、左主輪回転方向判断信号Dと、左車速信号Vとのそれぞれの値をメモリの読出し番地として左電動機補正目標信号Sをメモリより読み出して左電動機駆動制御手段114に出力する。
【0039】
図8に手動トルク信号(T)―目標信号(T)特性図(テーブル1)を示す。
図8に示すように、左右の電動機目標信号設定手段は、小さな操作力に電動機が追従して電動車椅子の車両の直進性を損なうことのないよう所定値以下の手動トルク信号に対する目標信号を零とする不感帯を設けてあり、所定値を超えた手動トルク信号に対しては手動トルク信号の大きさに比例した目標信号を出力する特性になっている。
【0040】
このように、電動車椅子の制御信号処理手段121は、係数設定手段130と、右手動トルク補正演算手段131と、右電動機目標信号設定手段132と、左手動トルク補正演算手段133と、左電動機目標信号設定手段134とを備え、右手動トルク補正演算手段131は係数Kを掛けた左手動トルク信号Tを右手動トルク信号Tに作用させた右手動トルク補正信号TKRを右電動機目標信号設定手段132に入力し、右電動機目標信号設定手段132は所定値以下の右手動トルク補正信号TKRに対しては零の右電動機補正目標信号Sを出力する不感帯を設けてあり、所定値を超えた右手動トルク補正信号TKRの大きさに比例した右電動機補正目標信号Sを出力し、また左手動トルク補正演算手段133は係数Kを掛けた右手動トルク信号Tを左手動トルク信号Tに作用させた左手動トルク補正信号TKLを左電動機目標信号設定手段134に入力し、左電動機目標信号設定手段134は右電動機目標信号設定手段132と同様の動作をして左電動機補正目標信号Sを出力するので、高車速領域でもバランスのとれた補助力を付加することができ、電動車椅子の直進性を良くすることができる。
【0041】
図9は請求項2に係る電動車椅子の制御信号処理手段の要部ブロック構成図である。
図9において、制御信号処理手段122は、右係数設定手段135と、左係数設定手段136と、右手動トルク補正演算手段131と、右電動機目標信号設定手段132と、左手動トルク補正演算手段133と、左電動機目標信号設定手段134とから構成し、図7に示す請求項1に係る電動車椅子の制御信号処理手段121とは右係数設定手段135と左係数設定手段136とを除いて構成、作用が同一であるので、ここでは右係数設定手段135と左係数設定手段136の構成、作用を説明する。
【0042】
右係数設定手段135は、ROMまたは書換え可能なROM等のメモリを有し、左車速信号Vに応じて左手動トルク信号Tの右手動トルク信号Tへの混合の割合を決める係数KVLを設定して右手動トルク補正演算手段131に係数KVLを出力する。
【0043】
左係数設定手段136は、ROMまたは書換え可能なROM等のメモリを有し、右車速信号Vに応じて右手動トルク信号Tの左手動トルク信号Tへの混合の割合を決める係数KVRを設定して左手動トルク補正演算手段133に係数KVRを出力する。
但し、係数KVLと係数KVRは1以下の数値である。
【0044】
図10は車速信号(V)―係数(K)特性図(テーブル2)を示す。
図10において、VLW、VMDおよびVHIはそれぞれ低車速領域、中車速領域および高車速領域を示し、車速信号Vが増加(VLW→VMD→VHI)するに伴い、係数(K)の変化率は大きくなるよう予め設定されている。
【0045】
このように、電動車椅子の制御信号処理手段122は、左車速信号Vに応じた係数KVLを設定する右係数設定手段135と、右車速信号Vに応じた係数KVRを設定する左係数設定手段136とを備えたので、低車速領域では係数を小さくして電動車椅子の回転性を維持し、且つ車速の上昇とともに手動による左右のハンドリングに加える操作力のタイミングがずれやすい高車速領域では係数を大きくしてバランスのとれた補助力を付加することができ、電動車椅子の直進性をより良くすることができる。
【0046】
図11は請求項3に係る電動車椅子の制御信号処理手段の要部ブロック構成図である。
図11において、制御信号処理手段123は、平均車速演算手段137と、係数設定手段138と、右手動トルク補正演算手段131と、右電動機目標信号設定手段132と、左手動トルク補正演算手段133と、左電動機目標信号設定手段134とから構成する。
図11に示す制御信号処理手段123は、平均車速演算手段137と、係数設定手段138とを除いた他は図7に示す請求項1に係る電動車椅子の制御信号処理手段121および図9に示す請求項2に係る電動車椅子の制御信号処理手段122に示すそれらと構成、作用が同一であるので、ここでは平均車速演算手段137と係数設定手段138の構成、作用を説明する。
【0047】
平均車速演算手段137は、加算器で右車速信号Vと左車速信号Vの加算(V+V)を行い、次に割算器で(V+V)を2で割算を行って平均車速V=(V+V)/2を算出して平均車速Vを係数設定手段138に出力する。但し、右主輪回転方向判断信号DがF方向を示した場合は右車速信号Vは正の値、R方向を示した場合は右車速信号Vは負の値を取り、左主輪回転方向判断信号DがF方向を示した場合は左車速信号Vは正の値、R方向を示した場合は左車速信号Vは負の値を取る。
【0048】
係数設定手段138は平均車速Vに応じて図10に示す特性の係数Kを設定し、係数Kを右手動トルク補正演算手段131と左手動トルク補正演算手段133とに出力する。
【0049】
このように、電動車椅子の制御信号処理手段123は、左右の車速信号から平均車速Vを演算する平均車速演算手段と、平均車速Vに応じた係数Kを設定する係数設定手段138を備えたので、低車速領域では係数を小さくして電動車椅子の回転性を維持し、且つ車速の上昇とともに手動による左右のハンドリングに加える操作力のタイミングがずれやすい高車速領域では係数を大きくしてバランスのとれた補助力を付加することができ、電動車椅子の直進性をさらに良くすることができる。
【0050】
図12は請求項4に係る電動車椅子の制御信号処理手段の要部ブロック構成図である。
図12において、制御信号処理手段124は、平均車速演算手段137と、係数設定手段138と、右電動機目標信号設定手段132と、左電動機目標信号設定手段134と、右電動機目標信号補正演算手段139と、左電動機目標信号補正演算手段140とから構成する。
【0051】
図12に示す右電動機目標信号設定手段132と左電動機目標信号設定手段134は図7に示す請求項1に係る電動車椅子の制御信号処理手段121および図9に示す請求項2に係る電動車椅子の制御信号処理手段122に示すそれらと構成、作用が同一であるので、右電動機目標信号設定手段132と左電動機目標信号設定手段134の説明は省略する。
また、図12に示す平均車速演算手段137と係数設定手段138は図11の請求項3に係る電動車椅子の制御信号処理手段123に示すそれらと構成、作用が同一であるので、平均車速演算手段137と係数設定手段138の説明は省略し、ここでは右電動機目標信号補正演算手段139と左電動機目標信号補正演算手段140の説明を行う。
【0052】
右電動機目標信号補正演算手段139は数3に示す演算を行い、右電動機補正目標信号Sを右電動機駆動制御手段113に出力する。
【数3】
=(TMR+K×TML)/(1+K
【0053】
左電動機目標信号補正演算手段140は数4に示す演算を行い、左電動機補正目標信号Sを左電動機駆動制御手段114に出力する。
【数4】
=(TML+K×TMR)/(1+K
【0054】
このように、電動車椅子の制御信号処理手段124は、左右の車速信号から平均車速Vを演算する平均車速演算手段と、平均車速Vに応じた係数Kを設定する係数設定手段138を備え、且つ係数Kと左電動機目標信号TMLで右電動機目標信号TMRを補正する右電動機目標信号補正演算手段139と、係数Kと右電動機目標信号TMRで左電動機目標信号TMLを補正する左電動機目標信号補正演算手段140とを備えたので、低車速領域では係数を小さくして電動車椅子の回転性を維持し、且つ車速の上昇とともに手動による左右のハンドリングに加える操作力のタイミングがずれやすい高車速領域では係数を大きくしてバランスのとれた補助力を付加することができ、電動車椅子の直進性をなお一層良くすることができる。
【0055】
尚、本発明は上記実施形態の他に種々の実施形態が考えられるが、それらはすべて本発明に含まれるものである。
【0056】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1に係る電動車椅子は、制御手段に主輪回転速度センサの出力から主輪の回転方向を判別する回転方向判別手段と、主輪の回転速度から車速を演算する車速演算手段と、駆動制御信号を駆動手段に出力する駆動制御手段と、をそれぞれ左右一対に有し、さらに係数を設定する係数設定手段、左の手動トルクセンサの出力に係数を掛けた値を右の手動トルクセンサの出力に作用させた右手動トルク補正信号を出力する右手動トルク補正演算手段、右の手動トルクセンサの出力に係数を掛けた値を左の手動トルクセンサの出力に作用させた左手動トルク補正信号を出力する左手動トルク補正演算手段、右の電動機による右の主輪への補助力を制御する右電動機補正目標信号を右電動機駆動制御手段に出力する右電動機目標信号設定手段、左の電動機による左の主輪への補助力を制御する左電動機補正目標信号を左電動機駆動制御手段に出力する左電動機目標信号設定手段から成る制御信号処理手段とを備え、高車速領域の車椅子の直進性を良くすることができるので、操縦性の良い、しかも手動走行性の良い電動車椅子を提供することができる。
【0057】
また、請求項2に係る電動車椅子は、制御信号処理手段に左の車速演算手段からの車速信号に応じた係数を右手動トルク補正演算手段に出力する係数設定手段と、右の車速演算手段からの車速信号に応じた係数を左手動トルク補正演算手段に出力する係数設定手段とを備え、低車速領域では係数を小さくして左右の手動トルクの相互作用を小さくして電動車椅子の回転性を維持し、また車速の上昇とともに手動による左右のハンドリングに加える操作力のタイミングがずれやすい高車速領域では係数を大きくして左右の手動トルクの相互作用を大きくして高車速領域でも大きな補助力を付加することができ、且つ電動車椅子の直進性をより良くすることができるので、操縦性のより良い、しかも手動走行性のより良い電動車椅子を提供することができる。
【0058】
さらに、請求項3に係る電動車椅子は、制御信号処理手段に左の車速演算手段からの車速信号と右の車速演算手段からの車速信号との平均車速を演算する平均車速演算手段と、この平均車速に応じた係数を右手動トルク補正演算手段と左手動トルク補正演算手段とに出力する係数設定手段とを備え、低車速領域では係数を小さくして左右の手動トルクの相互作用を小さくして電動車椅子の回転性を維持し、また車速の上昇とともに手動による左右のハンドリングに加える操作力のタイミングがずれやすい高車速領域では係数を大きくして左右の手動トルクの相互作用を大きくして高車速領域でも大きな補助力を付加することができ、且つ電動車椅子の直進性をさらに良くすることができるので、操縦性のさらに良い、しかも手動走行性のさらに良い電動車椅子を提供することができる。
【0059】
また、請求項4に係る電動車椅子は、制御信号処理手段に左の車速演算手段からの車速信号と右の車速演算手段からの車速信号との平均車速を演算する平均車速演算手段と、この平均車速に応じた係数を出力する係数設定手段と、左電動機目標信号設定手段から出力される左電動機目標信号に係数を掛けた値を右電動機目標信号に作用させた右電動機補正目標信号を右電動機駆動制御手段に出力する右電動機目標信号補正演算手段と、右電動機目標信号設定手段から出力される右電動機目標信号に係数を掛けた値を左電動機目標信号に作用させた左電動機補正目標信号を左電動機駆動制御手段に出力する左電動機目標信号補正演算手段とを備え、低車速領域では係数を小さくして左右の手動トルクの相互作用を小さくして電動車椅子の回転性を維持し、また車速の上昇とともに手動による左右のハンドリングに加える操作力のタイミングがずれやすい高車速領域では係数を大きくして左右の手動トルクの相互作用を大きくして高車速領域でも大きな補助力を付加することができ、且つ電動車椅子の直進性をなお一層良くすることができるので、操縦性のなお一層良い、しかも手動走行性のなお一層良い電動車椅子を提供することができる。
【0060】
よって、操縦性の良い、しかも手動走行性の良い電動車椅子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動車椅子の正面図
【図2】本発明に係る車椅子の側面図
【図3】本発明に係るトルク検出機構の原理図
【図4】本発明に係る主輪のハブの拡大断面図
【図5】本発明に係る電動車椅子の全体ブロック構成図
【図6】回転速度センサの一実施例構成図
【図7】請求項1に係る電動車椅子の制御信号処理手段の要部ブロック構成図
【図8】手動トルク信号(T)―目標信号(T)特性図
【図9】請求項2に係る電動車椅子の制御信号処理手段の要部ブロック構成図
【図10】車速信号(V)―係数(K)特性図
【図11】請求項3に係る電動車椅子の制御信号処理手段の要部ブロック構成図
【図12】請求項4に係る電動車椅子の制御信号処理手段の要部ブロック構成図
【符号の説明】
1…電動車椅子、2…ステップ、3…車体フレーム、3a…サブフレーム、4…前部補助輪、4a…ブロック、4b…揺動アーム、4c…補助輪、5…主輪、5a…ハブ、5b…スポーク、5c…タイヤリム、5d…タイヤ、6…ハンドリング、8…バッテリ、11R…右手動トルクセンサ、11L…左手動トルクセンサ、20…トルク検出機構、21…スプリング、22…ワイヤ、23…中継プーリ、31…ベアリング、32…アウタレース、33…鍔、34…インナレース、35…ナット、36…ロッド、41…ボス、42…ナット、 43…ブラケット、44…ビス、45…チューブ、50…モータ、 51…モータハウジング、52…コイル、53…マグネット、 54…ロータ、54a…カップ、54b…シリンダ、60…第1遊星減速機構、61…第1サンギヤ、62…第1インナギヤ、63…第1プラネタリギヤ、64…第1キャリア、70…第2遊星減速機構、71…第2サンギヤ、 72…第2インナギヤ、73…第2プラネタリギヤ、1…電動車椅子、102…制御手段、103…右主輪回転速度センサ、106…左主輪回転速度センサ、107…回転方向判別手段、108…車速演算手段、109…A/D変換器、110…A/D変換器、111…車速演算手段、112…回転方向判別手段、113…右電動機駆動制御手段、114…左電動機駆動制御手段、115…右電動機駆動手段、116…左電動機駆動手段、117…右電動機、118…左電動機、124…制御信号処理手段、130…係数設定手段、131…右手動トルク補正演算手段、132…右電動機目標信号設定手段、133…左手動トルク補正演算手段、134…左電動機目標信号設定手段、135…右係数設定手段、136…左係数設定手段、137…平均車速演算手段、138…係数設定手段、139…右電動機目標信号補正演算手段、140…左電動機目標信号補正演算手段、D…左主輪回転方向判別信号、D…右主輪回転方向判別信号、FET…電界効果トランジスタ、F…順方向回転、K,K,KVL,KVR…係数、M…乗員、PDL…左電動機駆動信号、PWM…パルス幅変調器、PDR…右電動機駆動信号、PWL…駆動制御信号、PWR…駆動制御信号、R…逆方向回転、S…左電動機補正目標信号、S…右電動機補正目標信号、T…手動トルク信号、T…周期、T…繰返し周期、THR…右手動トルクアナログ信号、TKL…左手動トルク補正信号、TKR…右手動トルク補正信号、T…左手動トルク信号、T…目標信号、TML…左電動機目標信号、TMR…右電動機目標信号、T…右手動トルク信号、TU1,TU2,TU3…パルス幅、U1,U2,U3…スリット、U…主輪回転速度信号、V…車速信号、V…平均車速、V…左車速信号、VHI…高車速領域、VLW…低車速領域、VMD…中車速領域、V…右車速信号。

Claims (4)

  1. 車体を人力で操作するためのハンドリングを付設した主輪とこの主輪の回転速度を検出する回転速度センサと、前記ハンドリングに加える操作力を検出する手動トルクセンサと、前記主輪に補助力を付加する電動機と、前記電動機を駆動制御する駆動制御手段と、この駆動制御手段からの信号によって前記電動機を駆動する駆動手段と、をそれぞれ左右一対に備えると共に、前記電動機による補助力の大きさと方向を決める目標信号を前記回転速度センサおよび前記手動トルクセンサからの信号に基づいた値によって設定する目標信号設定手段をそれぞれ左右一対に有する制御信号処理手段を備えた電動車椅子において、前記制御信号処理手段は、所定係数を設定する係数設定手段と、一方の前記手動トルクセンサの出力と前記所定係数に基づいて他方の前記手動トルクセンサの出力を補正する一対の手動トルク補正演算手段と、を備えたことを特徴とする電動車椅子。
  2. 車体を人力で操作するためのハンドリングを付設した主輪とこの主輪の回転速度を検出する回転速度センサと、前記ハンドリングに加える操作力を検出する手動トルクセンサと、前記主輪に補助力を付加する電動機と、前記電動機を駆動制御する駆動制御手段と、この駆動制御手段からの信号によって前記電動機を駆動する駆動手段と、をそれぞれ左右一対に備えると共に、前記電動機による補助力の大きさと方向を決める目標信号を前記回転速度センサおよび前記手動トルクセンサからの信号に基づいた値によって設定する目標信号設定手段をそれぞれ左右一対に有する制御信号処理手段を備えた電動車椅子において、前記制御信号処理手段は、左の前記回転速度センサからの信号に応じた係数を設定する右の係数設定手段と、右の前記回転速度センサからの信号に応じた係数を設定する左の係数設定手段と、を有し、左の前記手動トルクセンサの出力と右の前記係数に基づいて右の前記手動トルクセンサの出力を補正する右の手動トルク補正演算手段と、右の前記手動トルクセンサの出力と左の前記係数に基づいて左の前記手動トルクセンサの出力を補正する左の手動トルク補正演算手段と、を備えたことを特徴とする電動車椅子。
  3. 車体を人力で操作するためのハンドリングを付設した主輪と この主輪の回転速度を検出する回転速度センサと、前記ハンドリングに加える操作力を検出する手動トルクセンサと、前記主輪に補助力を付加する電動機と、前記電動機を駆動制御する駆動制御手段と、この駆動制御手段からの信号によって前記電動機を駆動する駆動手段と、をそれぞれ左右一対に備えると共に、前記電動機による補助力の大きさと方向を決める目標信号を前記回転速度センサおよび前記手動トルクセンサからの信号に基づいた値によって設定する目標信号設定手段をそれぞれ左右一対に有する制御信号処理手段を備えた電動車椅子において、前記制御信号処理手段は、左右の前記回転速度センサからの信号に基づいて平均車速を演算する平均車速演算手段と、この平均車速に応じた係数を設定する係数設定手段と、一方の前記手動トルクセンサの出力と前記係数に基づいて他方の前記手動トルクセンサの出力を補正する一対の手動トルク補正演算手段と、を備えたことを特徴とする電動車椅子。
  4. 車体を人力で操作するためのハンドリングを付設した主輪とこの主輪の回転速度を検出する回転速度センサと、前記ハンドリングに加える操作力を検出する手動トルクセンサと、前記主輪に補助力を付加する電動機と、前記電動機を駆動制御する駆動制御手段と、この駆動制御手段からの信号によって前記電動機を駆動する駆動手段と、をそれぞれ左右一対に備えると共に、前記電動機による補助力の大きさと方向を決める目標信号を前記回転速度センサおよび前記手動トルクセンサからの信号に基づいた値によって設定する目標信号設定手段をそれぞれ左右一対に有する制御信号処理手段を備えた電動車椅子において、前記制御信号処理手段は、左右の前記回転速度センサからの信号に基づいて平均車速を演算する平均車速演算手段と、この平均車速に応じた係数を設定する係数設定手段と、一方の前記目標信号設定手段の出力と前記係数に基づいて他方の前記目標信号設定手段の出力を補正する一対の目標信号補正演算手段と、を備えたことを特徴とする電動車椅子。
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