JP3574337B2 - 同期式多重伝送装置 - Google Patents
同期式多重伝送装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3574337B2 JP3574337B2 JP27108898A JP27108898A JP3574337B2 JP 3574337 B2 JP3574337 B2 JP 3574337B2 JP 27108898 A JP27108898 A JP 27108898A JP 27108898 A JP27108898 A JP 27108898A JP 3574337 B2 JP3574337 B2 JP 3574337B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- circuit
- frame synchronization
- multiplex transmission
- synchronous multiplex
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Time-Division Multiplex Systems (AREA)
- Small-Scale Networks (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は同期式多重伝送装置に係わり、特に同一系統内、複数系統間においてフレーム同期がとられた同期式多重伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の同期式多重伝送装置として、図4のブロック図に示す全体構成の同期式多重伝送装置が提案されている。
同図に示す同期式多重伝送装置は、系統a1、a2の同期式多重伝送装置が接続され複数系統化されている。各系統a1、系統a2の同期式多重伝送装置はそれぞれ同様な構成であり、制御装置101、201と、制御装置101、201に延線接続された伝送路L100、L200の終端にそれぞれ接続され伝送路L100、L200の特性インピーダンスで終端させる終端器102、202と、伝送路L100、L200上の分岐点をそれぞれ介して伝送路L100、L200にハイインピーダンスでバス接続された複数の端末103a、103b、・・・103n、203a、203b、・・・203nと、各制御装置101、201を接続するライン間に設置されたFIFO(先着順処理)メモリ104、204とで構成されている。
【0003】
図5のブロック図に示すように、制御装置101、201はそれぞれ同様な構成であり、制御回路(以下、CPUと称す)110と、タイミング発生回路111と、データ加工回路112と、変調回路113と、復調回路114と、トランシーバ回路115とが備えられている。終端器102、202はそれぞれ同様な構成であり、マスタクロック発生回路120と、フレーム同期信号発生回路121と、変調回路122と、トランシーバ回路123とが備えられている。複数の端末103a、103b、・・・103n、203a、203b、・・・203nはそれぞれ同様な構成であり、制御回路(以下、CPUと称す)130と、選局スイッチ131と、データ加工回路132と、変調回路133と、復調回路134と、タイミング発生回路135と、トランシーバ回路136と、音声コーデック回路137と、スピーカ138と、マイク139とが備えられている。
【0004】
このように複数系統化された同期式多重伝送装置間においてフレーム同期をとるためには、各系統a1、a2の同期式多重伝送装置内でそれぞれフレーム同期をとる必要があった。ここでは、系統a1の同期式多重伝送装置内でフレーム同期をとるための動作(制御動作)について説明する。
系統a1の終端器102のマスタクロック発生回路120から図6のタイミングチャートに示す系統内マスタクロックS101が生成出力されると、この系統内マスタクロックS101のタイミングでフレーム同期信号発生回路121から下りデータ、上りデータのフレーム同期をとるための図6のタイミングチャートに示す系統内フレーム同期信号S102が生成出力される。変調回路122に入力された系統内フレーム同期信号S102は同様に入力された系統内マスタクロックS101の搬送波でPSK(Phase Shift Keying)変調され、トランシーバ回路123から伝送路L100および伝送路L100上の分岐点をそれぞれ介して制御装置101、複数の端末103a、103b、・・・103nにそれぞれ伝送される。制御装置101に入力された系統内マスタクロックS101および系統内フレーム同期信号S102は、トランシーバ回路115にて受信され復調回路114を介してNRZ復調され、タイミング発生回路111、データ加工回路112にそれぞれ伝送される。また、複数の端末103a、103b、・・・103nにそれぞれ入力された系統内マスタクロックS101および系統内フレーム同期信号S102は、トランシーバ回路136にて受信され復調回路134を介してNRZ復調され、データ加工回路132、タイミング発生回路135にそれぞれ伝送される。よって、上述の制御動作により系統a1の同期式多重伝送装置内のフレーム同期がとられる。
【0005】
ここで、系統a1の制御装置101のポーリング制御により、複数の端末103a、103b、・・・103nを順次動作させるためには、制御装置101のCPU110に予め記憶されていたアドレステーブルおよびデータテーブルから順に読み出されたポーリングアドレスおよび制御データが含有された下り制御データS110a、S110b、・・・S110nを順次サイクリックに出力させる。ここでは、複数の端末103a、103b、・・・103nのうち、端末103aを動作させるための下り制御データS110aがCPU110から出力された場合の動作について説明する。
【0006】
この下り制御データS110aはデータ加工回路112に入力され、タイミング発生回路111の制御によるタイミングで下りデータの伝送フォーマット(NRZデータ)に波形整形され、変調回路113を介して系統内マスタクロックS101の搬送波でPSK変調されたスタートビットを先頭に、ポーリングアドレス、制御データ、PCM(パルス符号変調)データからなる図6のタイミングチャートに示す下りデータS111aとして系統内フレーム同期信号S102に同期させて時分割でフレーム毎に送出される。この下りデータS111aはトランシーバ回路115から伝送路L100および伝送路L100上の分岐点をそれぞれ介して複数の端末103a、103b、・・・103nにそれぞれ伝送される。この下りデータS111aが端末103aに入力されたとすると、下りデータS111aはトランシーバ回路136にてスタートビットを基準に受信され復調回路134を介してNRZ復調され、データ加工回路132、タイミング発生回路135にそれぞれ伝送される。データ加工回路132は入力された下りデータS111aのポーリングアドレスと自局アドレスとを比較参照する。ここでは、比較参照されたポーリングアドレスと自局アドレスとが一致することから、データ加工回路132は下りデータS111aから制御データを取り出して下り制御データS112aとしてCPU130に出力する。尚、他の端末103b、・・・103nに入力された下りデータS111aのポーリングアドレスと自局アドレスとは一致しない(詳述せず)。
【0007】
ここで、例えば端末103aの使用者により端末103nの使用者との通話を成立させるために選局スイッチ131が押下されていたすると、端末103aのCPU130は上述の下り制御データS112aを入力検出するとともにこの発呼データを上り制御データS120aとしてデータ加工回路132に出力する。データ加工回路132に入力された上り制御データS120aは、タイミング発生回路135の制御によるタイミングで上りデータの伝送フォーマット(NRZデータ)に波形整形され、変調回路133を介して系統内マスタクロックS101の搬送波でPSK変調されたポーリングアドレスを先頭に、制御データ、PCMデータからなる図6のタイミングチャートに示す上りデータS121aとして系統内フレーム同期信号S102に同期させてトランシーバ回路136から分岐点および伝送路L100を介して制御装置101に伝送される。
【0008】
制御装置101に入力された上りデータS121aは、トランシーバ回路115にて受信され復調回路114を介してNRZ復調されデータ加工回路112に伝送される。データ加工回路112は入力された上りデータS121aから制御データを取り出して上り制御データS122aとしてCPU110に出力する。CPU110は入力された上り制御データS122aを検出し、回線が空いていれば制御装置101からの下り制御データS130aとしてPCMデータに割り付けて、伝送路L100および伝送路L100上の分岐点を介して端末103nに送信する。よって、端末103a、103nはそのタイムスロットの割付情報にしたがって、一方の端末(または他方の端末)のマイク139からのアナログ音声信号を音声コーデック回路137を介してA/D変換し、デジタル音声データとしてPCMデータに割り付けて送信するとともに、このデジタル音声データを他方の端末(または一方の端末)の音声コーデック回路137を介してD/A変換し、アナログ音声信号としてスピーカ138から鳴動させることによって通話を成立させることができる。
【0009】
尚、系統a2の同期式多重伝送装置内の動作(フレーム同期制御動作、ポーリング動作、通話動作)等については、上述の系統a1の同期式多重伝送装置内の各動作と同様であることからその説明は省略する。
また、系統a1、a2の同期式多重伝送装置間のデータ送受信については、制御データ、音声データをFIFOメモリ104、204をそれぞれ介して相互にデータ交換し、各制御装置101、201のデータ加工回路112内のレジスタに格納させることで行なっていた(詳述せず)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の同期式多重伝送装置は上述のように構成されているので、複数系統化された同期式多重伝送装置において、各系統の終端器から生成出力される系統内マスタクロックの周波数偏差によりフレーム同期の滑りが生じることから、音声などのリアルタイム性を要するものではFIFOメモリのバッファの容量を越えてしまうと音飛びなどが生じるので大容量のFIFOメモリを用意しなければならず、該装置が大規模、複雑になるといった難点があった。
【0011】
本発明はこのような難点を解消するためになされたもので、同一系統内、複数系統間の同期式多重伝送装置においてそれぞれフレーム同期をとることで、各系統の終端器から生成出力される系統内マスタクロックの周波数偏差によるフレーム同期の滑りを除去することが可能な同期式多重伝送装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明による同期式多重伝送装置は、制御装置、端末間の同期をとる系統内マスタクロックとデータフレームの同期をとる系統内フレーム同期信号の発生回路を、伝送路を終端する終端器にもたせた同期式多重伝送装置であって、同期式多重伝送装置を複数接続し、複数系統化したときに、各系統の同期式多重伝送装置間の同期をとるための系統間同期用マスタクロックと系統間同期用フレーム同期信号の発生回路を備え、発生回路からの系統間同期用フレーム同期信号が各系統の制御装置を介して入力され同期をとって端末への系統内フレーム同期信号を発生するための起動信号として出力する検出回路を終端器に備えることにより各系統間のフレーム同期をとるようにしたものである。
【0013】
このような同期式多重伝送装置によれば、同期信号発生装置から系統間同期用マスタクロックと系統間同期用フレーム同期信号とを各系統の制御装置に伝送し、各系統の制御装置では系統間同期用マスタクロックと系統間同期用フレーム同期信号を基準に下りデータにリセット同期信号を付与し、これを終端器に伝送させ、終端器において系統間同期用フレーム同期信号を検出し系統内の制御装置および端末に伝送させことにより、同一系統内、複数系統間においてフレーム同期をとることが可能で各系統の終端器から生成出力される系統内マスタクロックの周波数偏差によるフレーム同期の滑りを除去することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による同期式多重伝送装置を適用した好ましい形態の一実施例について、図面を参照して説明する。
図2は本発明による同期式多重伝送装置の一実施例の全体構成を示すブロック図であり、系統A1、A2の同期式多重伝送装置が接続され複数系統化されている。各系統A1、系統A2の同期式多重伝送装置はそれぞれ同様な構成であり、制御装置1、11と、制御装置1、11に延線接続された伝送路L1、L2の終端に接続され伝送路L1、L2の特性インピーダンスで終端させる終端器2、12と、伝送路L1、L2上の分岐点をそれぞれ介して伝送路L1、L2にハイインピーダンスでバス接続された複数の端末3a、3b、・・・3n、13a、13b、・・・13nと、複数系統化された系統A1、A2の同期式多重伝送装置間のフレーム同期をとる同期信号発生装置4とで構成されており、各制御装置1、11はデータ送受信用バスラインL3を介してバス接続されている。
【0015】
図1は図2のブロック図に示す同期式多重伝送装置の具体的な構成を示すブロック図である。図1のブロック図に示すように、制御装置1、11はそれぞれ同様な構成であり、制御回路(以下、CPUと称す)20と、タイミング発生回路21と、データ加工回路22と、変調回路23と、復調回路24と、トランシーバ回路25とが備えられている。終端器2、12はそれぞれ同様な構成であり、マスタクロック発生回路30と、フレーム同期信号発生回路31と、リセット検出回路32と、変調回路33と、トランシーバ回路34とが備えられている。複数の端末3a、3b、・・・3n、13a、13b、・・・13nはそれぞれ同様な構成であり、制御回路(以下、CPUと称す)40と、選局スイッチ41と、データ加工回路42と、変調回路43と、復調回路44と、タイミング発生回路45と、トランシーバ回路46と、音声コーデック回路47と、スピーカ48と、マイク49とが備えられている。同期信号発生装置4にはマスタクロック発生回路50と、フレーム同期信号発生回路51とが備えられている。
【0016】
このように構成された同期式多重伝送装置において、以下、その動作について図1、図2のブロック図および図3のタイミングチャートをそれぞれ参照して説明する。
図2のブロック図に示す複数系統化された系統A1、A2の同期式多重伝送装置間のフレーム同期をとるためには、図1のブロック図に示す同期信号発生装置4のマスタクロック発生回路50から系統間同期用マスタクロックS1を生成出力させ、この系統間同期用マスタクロックS1のタイミングでフレーム同期信号発生回路51から下りデータ、上りデータのフレーム同期をとるための系統間同期用フレーム同期信号S2を生成出力させる。この系統間同期用マスタクロックS1および系統間同期用フレーム同期信号S2は各系統A1、A2の制御装置1、11にそれぞれ伝送される。尚、ここでは、各系統A1、A2の制御装置1、11にそれぞれ伝送された系統間同期用マスタクロックS1および系統間同期用フレーム同期信号S2のうち、系統A1の制御装置1に伝送された場合について説明する。
【0017】
系統A1の制御装置1に伝送された系統間同期用マスタクロックS1および系統間同期用フレーム同期信号S2はタイミング発生回路21に入力され、タイミング発生回路21は入力された系統間同期用マスタクロックS1および系統間同期用フレーム同期信号S2から制御装置1のタイミングを形成する。よって、このタイミングで制御装置1のデータ加工回路22から下りデータの伝送フォーマット(NRZデータ)に波形整形され、変調回路23を介して系統間同期用マスタクロックS1の搬送波でPSK変調されたスタートビットを先頭に、ポーリングアドレス、制御データ、PCM(パルス符号変調)データからなる図3のタイミングチャートに示す下りデータS3が同期用リセット信号S4が付与されて生成出力され、系統間同期用フレーム同期信号S2にフレーム同期させてトランシーバ回路25から伝送路L1を介して終端器2に伝送される。系統A1の終端器2に入力された同期用リセット信号S4が付与された下りデータS3は、トランシーバ回路34にてスタートビットを基準に受信されリセット検出回路32に伝送される。リセット検出回路32は入力された下りデータS3のスタートビットから図3のタイミングチャートに示すリセット信号S5を検出してフレーム同期信号発生回路31に出力する。
【0018】
ここで、系統A1の同期式多重伝送装置内のフレーム同期をとるために、マスタクロック発生回路30から生成出力される図3のタイミングチャートに示す系統内マスタクロックS11のタイミングでフレーム同期信号発生回路31から生成出力される図3のタイミングチャートに示す系統内フレーム同期信号S12のカウントを、リセット検出回路32にて検出されたリセット信号S5でリセットすることにより、上述の系統間同期用フレーム同期信号S2と系統内フレーム同期信号S12とのフレーム同期がとられ、この系統内フレーム同期信号S12を変調回路33を介して系統内マスタクロックS11の搬送波でPSK変調させ、トランシーバ回路34から伝送路L1および伝送路L1上の分岐点をそれぞれ介して制御装置1、複数の端末3a、3b、・・・3nにそれぞれ伝送させる。制御装置1に入力された系統内マスタクロックS11および系統内フレーム同期信号S12は、トランシーバ回路25にて受信され復調回路24を介してNRZ復調され、タイミング発生回路21、データ加工回路22にそれぞれ伝送される。また、複数の端末3a、3b、・・・3nにそれぞれ入力された系統内マスタクロックS11および系統内フレーム同期信号S12は、トランシーバ回路46にて受信され復調回路44を介してNRZ復調され、データ加工回路42、タイミング発生回路45にそれぞれ伝送される。よって、上述の制御動作により系統A1の同期式多重伝送装置内のフレーム同期がとられるとともに、同様の制御動作を系統A2の同期式多重伝送装置において行なうことにより、複数系統化された系統A1、A2の同期式多重伝送装置間のフレーム同期がとられる。
【0019】
次に、複数系統化され、且つフレーム同期がとられた系統A1、A2の同期式多重伝送装置において、例えば、系統A1の制御装置1のポーリング制御により、複数の端末3a、3b、・・・3nを順次動作させるためには、制御装置1のCPU20に予め記憶されていたアドレステーブルおよびデータテーブルから順に読み出されたポーリングアドレスおよび制御データが含有された下り制御データS20a、S20b、・・・S20nを順次サイクリックに出力させる。ここでは、複数の端末3a、3b、・・・3nのうち、端末3aを動作させるための下り制御データS20aがCPU20から出力された場合の動作について説明する。
【0020】
この下り制御データS20aはデータ加工回路22に入力され、タイミング発生回路21の制御によるタイミングで下りデータの伝送フォーマット(NRZデータ)に波形整形され、変調回路23を介して系統内マスタクロックS11の搬送波でPSK変調されたスタートビットを先頭に、ポーリングアドレス、制御データ、PCM(パルス符号変調)データからなる図3のタイミングチャートに示す下りデータS21aとして系統内フレーム同期信号S12に同期させて時分割でフレーム毎に送出される。この下りデータS21aはトランシーバ回路25から伝送路L1および伝送路L1上の分岐点をそれぞれ介して複数の端末3a、3b、・・・3nにそれぞれ伝送される。この下りデータS21aが端末3aに入力されたとすると、下りデータS21aはトランシーバ回路46にてスタートビットを基準に受信され復調回路44を介してNRZ復調され、データ加工回路42、タイミング発生回路45にそれぞれ入力される。データ加工回路42は入力された下りデータS21aのポーリングアドレスと自局アドレスとを比較参照する。ここでは、比較参照されたポーリングアドレスと自局アドレスとが一致することから、データ加工回路42は下りデータS21aから制御データを取り出して下り制御データS22aとしてCPU40に出力する。尚、他の端末3b、・・・3nに入力された下りデータS21aのポーリングアドレスと自局アドレスとは一致しない(詳述せず)。
【0021】
ここで、例えば端末3aの使用者により端末3nの使用者との通話を成立させるために選局スイッチ41が押下されていたすると、端末3aのCPU40は上述の下り制御データS22aを入力検出するとともにこの発呼データを上り制御データS30aとしてデータ加工回路42に出力する。データ加工回路42に入力された上り制御データS30aは、タイミング発生回路45の制御によるタイミングで上りデータの伝送フォーマット(NRZデータ)に波形整形され、変調回路43を介して系統内マスタクロックS11の搬送波でPSK変調されたポーリングアドレスを先頭に制御データ、PCMデータからなる図3のタイミングチャートに示す上りデータS31aとして系統内フレーム同期信号S12に同期させてトランシーバ回路46から分岐点および伝送路L1を介して制御装置1に伝送される。
【0022】
制御装置1に入力された上りデータS31aは、トランシーバ回路25にて受信され復調回路24を介してNRZ復調されデータ加工回路22に伝送される。データ加工回路22は入力された上りデータS31aから制御データを取り出して上り制御データS32aとしてCPU20に出力する。CPU20は入力された上り制御データS32aを検出し、回線が空いていれば制御装置1からの下り制御データS40aとしてPCMデータに割り付けて、伝送路L1および伝送路L1上の分岐点を介して端末3nに送信する。よって、端末3a、3nはそのタイムスロットの割付情報にしたがって、一方の端末(または他方の端末)のマイク49からのアナログ音声信号を音声コーデック回路47を介してA/D変換し、デジタル音声データとしてPCMデータに割り付けて送信するとともに、このデジタル音声データを音声コーデック回路47を介してD/A変換し、アナログ音声信号としてスピーカ48から鳴動させることによって通話を成立させることができる。
【0023】
尚、複数系統化され、且つフレーム同期がとられた系統A2の同期式多重伝送装置内の動作(ポーリング制御動作、通話動作)等については、上述の系統A1の同期式多重伝送装置内の各動作と同様であることからその説明は省略する。
また、系統A1、A2の同期式多重伝送装置間のデータ送受信については、データ送受信用バスラインL3を介して、系統A1の制御装置1から順次、割り当てられたPCMデータのタイムスロットを用いて1フレーム内に相互にデータ交換し、各制御装置1、11のデータ加工回路22内のレジスタに格納させることで行なう(詳述せず)。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の同期式多重伝送装置によれば、同期信号発生装置から系統間同期用マスタクロックと系統間同期用フレーム同期信号生成出力し、各系統の制御装置においてこれらに同期した同期用リセット信号を下りデータに付与して各系統の終端器に伝送させ、終端器にて検出されるリセット信号を用いて系統内のフレーム同期をとるように構成したので、接続されるすべての系統でフレーム同期がとられ、系統間で通信を行なう際に各系統の終端器から生成出力される系統内マスタクロックの周波数偏差によるフレーム同期の滑りに起因したデータの取りこぼしがなくなり、また、フレーム同期の滑り対策として大容量のFIFOメモリを使う必要がないことから、該装置の回路構成を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による同期式多重伝送装置の一実施例の具体的な構成を示すブロック図。
【図2】図1の同期式多重伝送装置の全体構成を示すブロック図。
【図3】本発明の一実施例で送受信された信号(下りデータ、系統内マスタクロック、リセット信号、系統内フレーム同期信号、上りデータ)を示すタイミングチャート。
【図4】従来の同期式多重伝送装置の全体構成を示すブロック図。
【図5】図4の同期式多重伝送装置の具体的な構成を示すブロック図。
【図6】従来例で送受信された信号(下りデータ、系統内マスタクロック、系統内フレーム同期信号、上りデータ)を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1、11・・・・・制御装置
2、12・・・・・終端器
3a、3b、・・・3n、13a、13b、・・・13n ・・・・・(複数の)端末
30、31・・・・・発生回路(マスタクロック発生回路、フレーム同期信号発生回路)
32・・・・・検出回路(リセット検出回路)
50、51・・・・・発生回路(マスタクロック発生回路、フレーム同期信号発生回路)
S1・・・・・系統間同期用マスタクロック
S2・・・・・系統間同期用フレーム同期信号
S11・・・・・系統内マスタクロック
S12・・・・・系統内フレーム同期信号
L1、L2・・・・・伝送路
Claims (1)
- 制御装置(1、11)、端末(3a、3b、・・・3n、13a、13b、・・・13n)間の同期をとる系統内マスタクロック(S11)とデータフレームの同期をとる系統内フレーム同期信号(S12)の発生回路(30、31)を、伝送路(L1、L2)を終端する終端器(2、12)にもたせた同期式多重伝送装置であって、
前記同期式多重伝送装置を複数接続し、複数系統化したときに、各系統の同期式多重伝送装置間の同期をとるための系統間同期用マスタクロック(S1)と系統間同期用フレーム同期信号(S2)の発生回路(50、51)を備え、前記発生回路からの前記系統間同期用フレーム同期信号が各系統の前記制御装置を介して入力され同期をとって前記端末への前記系統内フレーム同期信号を発生するための起動信号として出力する検出回路(32)を前記終端器に備えることにより各系統間のフレーム同期をとるようしたことを特徴とする同期式多重伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27108898A JP3574337B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 同期式多重伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27108898A JP3574337B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 同期式多重伝送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000101538A JP2000101538A (ja) | 2000-04-07 |
JP3574337B2 true JP3574337B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=17495205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27108898A Expired - Fee Related JP3574337B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 同期式多重伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3574337B2 (ja) |
-
1998
- 1998-09-25 JP JP27108898A patent/JP3574337B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000101538A (ja) | 2000-04-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0229684B1 (en) | Data framing system for time division multiplexing transmission | |
JPH09135226A (ja) | ハイブリッド・ファイバ同軸(hfc)チャネルまたは他のチャネルを通してtdma動作をサポートするための方法および装置 | |
JPS5944149A (ja) | 通信システム | |
EP0105902B1 (en) | Synchronization apparatus in transmitting information on a simplex bus | |
JP3574337B2 (ja) | 同期式多重伝送装置 | |
JP3574338B2 (ja) | 同期式多重伝送装置 | |
JPH07297803A (ja) | データ速度変換装置 | |
JP2000197111A (ja) | 移動体通信システムの同期制御方法および移動体通信用制御装置 | |
US5781553A (en) | Digital wireless private branch exchange system | |
JP3706256B2 (ja) | 共通線同期式多重伝送方式 | |
JP5979521B1 (ja) | 子機、モニタおよび通信方法 | |
JPH0425743B2 (ja) | ||
JP3717896B2 (ja) | 同期制御方法及び変復調装置 | |
JP2923363B2 (ja) | 信号処理ユニット | |
JP3102976B2 (ja) | タイムスロット信号位相アライナー装置 | |
JP3651875B2 (ja) | データ伝送装置 | |
JP3414659B2 (ja) | 多重化方式 | |
JP5979520B1 (ja) | 子機、親機、モニタおよび通信方法 | |
JP6226211B1 (ja) | ドアホンシステムおよびその通信方法 | |
JP5979518B1 (ja) | 子機、親機、モニタおよび通信方法 | |
JP3821894B2 (ja) | 時分割多重方式 | |
JP2000023266A (ja) | ディジタルコードレス電話装置の接続装置 | |
JP2693759B2 (ja) | 情報通信システム | |
JP2001119362A (ja) | コントロールタイムスロット中継回路 | |
JPH04306999A (ja) | 加入者線集線回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040513 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040608 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040701 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070709 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |