JP3573099B2 - 熱定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱定着装置、および、その熱定着装置を備えるレーザプリンタなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レーザプリンタなどの画像形成装置には、トナーにより形成される可視像を担持する感光ドラムと、感光ドラムに担持される可視像を用紙に転写するための転写ローラと、転写ローラによって用紙に転写された可視像を定着させるための定着装置が設けられている。
【0003】
定着装置は、通常、互いに対向配置される加熱ローラおよび押圧ローラを備えており、用紙が加熱ローラおよび押圧ローラの間を通過する間に、用紙上に可視像として形成されているトナーを加熱することにより熱定着するようにしている。
【0004】
このような定着装置は、電源を投入してから、加熱ローラがトナーの溶融に必要な温度に到達するまでの時間がかかるため、特開平11−15306号公報では、たとえば、用紙の片面を定着させる定着装置を、ハロゲンランプを備える加熱ローラと、エンドレスベルトと、加熱ローラとエンドレスベルトとのニップ部分が切り欠かれた略C字状をなしエンドレスベルトの内側に設けられるガイド部材とによって構成し、加圧ローラの回転により、エンドレスベルトをガイド部材に沿って従動させるとともに、エンドレスベルトを熱容量が小さくなるように形成して、加熱ローラの熱が取られないようにすることで、クイックスタートを可能とする定着装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した定着装置では、ガイド部材が、加熱ローラとエンドレスベルトとのニップ部分が切り欠かれた略C字状をなしているので、ニップ部分にはガイド部材がなく、そのため、加熱ローラ側からしか熱が加わらず、安定した定着が行なえないという不具合がある。
【0006】
一方、ガイド部材の内側にも、ハロゲンランプを設ければ、良好な定着を達成することができるが、ハロゲンランプがもう1つ必要となり、コストの大幅な上昇が不回避となる。
【0007】
そこで、本発明は、このような不具合に鑑みなされたもので、その目的とするところは、簡易かつ低コストな構成により、クイックスタートを実現することができるとともに、安定した定着を達成することのできる、熱定着装置、および、その熱定着装置を備える画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、加熱手段と、前記加熱手段に対向する押圧手段とを備える熱定着装置において、前記押圧手段は、前記加熱手段に接触してニップを形成するエンドレスベルトと、前記加熱手段に前記エンドレスベルトを介して対向配置され、前記加熱手段からの熱を蓄熱するための蓄熱部材と、前記エンドレスベルトの移動を案内するガイド部材とを備え、前記ガイド部材は、前記エンドレスベルトの移動方向の上流側に前記蓄熱部材と間隔を隔てて配置される第1の支持部材と、前記エンドレスベルトの移動方向の下流側に前記蓄熱部材と間隔を隔てて配置される第2の支持部材とを有し、前記第1の支持部材および前記第2の支持部材における前記加熱手段側の各端部 は、前記蓄熱部材よりも前記押圧手段の押圧方向下流側に配置されていることを特徴としている。
【0009】
このような構成によると、加熱手段が加熱されると、エンドレスベルトを介して蓄熱部材が蓄熱されるので、加熱手段とエンドレスベルトとの間で定着される記録媒体には、加熱手段からの熱が加わるとともに、蓄熱部材から放熱される熱がエンドレスベルトを介して加わるので、電源投入直後からでも、安定した定着を達成することができる。そのため、簡易かつ低コストな構成により、クイックスタートを実現することができるとともに、安定した定着を達成することができる。
また、ガイド部材を構成する第1の支持部材および第2の支持部材は、いずれも蓄熱部材と間隔を隔てて接触しないように配置されているから、蓄熱部材の効率的な蓄熱性を確保することができる。
さらにまた、第1の支持部材と蓄熱部材とが間隔を隔てて設けられ、これにより、エンドレスベルトと加熱手段との接触部分の上流側端部(ニップ部分の上流側端部)とエンドレスベルトの蓄熱部材が接触している部分との間には間隔が隔てられているので、定着時において、エンドレスベルトと加熱手段との接触部分にエンドレスベルトの移動方向の上流側端部から進入する記録媒体は、まず、接触部分における上流側端部で加熱手段のみからの熱が加えられて予熱され、ある程度水分が低減された状態で、次いで、その下流側において、エンドレスベルトを介して蓄熱部材と接触して、加熱ローラと蓄熱部材との両方からの熱が加えられることにより、良好に定着される。そのため、たとえば、記録媒体が、エンドレスベルトと加熱手段との接触部分に進入した後、いきなり加熱ローラと蓄熱部材との両方からの熱が加えられると、水分が急激に蒸発することによって、現像剤が飛散することがあるが、このように、まず、おだやかに加熱して水分を低減した後に、定着させるようにすれば、そのような、急激な水分の蒸発による現像剤の飛散などを有効に防止することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において前記第1の支持部材および前記第2の支持部材は、前記加熱手段側の各端部が前記エンドレスベルトを介して前記加熱手段に当接していることを特徴としている。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記第1の支持部材および前記第2の支持部材は、断面三日月状をなしていて、その断面円弧状の外周面でエンドレスベルトを摺動可能に受けているものであることを特徴としている。
【0012】
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記蓄熱部材は、前記エンドレスベルトおよび前記ガイド部材よりも、熱容量が大きい材料によって形成されていることを特徴としている。
【0013】
このような構成によると、エンドレスベルトをガイド部材に沿って良好に案内させながら移動させることができる。また、蓄熱部材が、エンドレスベルトおよびガイド部材よりも、熱容量が大きい材料によって形成されているので、加熱手段からの熱を蓄熱部材に集中して蓄熱させることができ、ウォーミングアップの時間を、蓄熱部材を温めるのみの時間とすることができる。そのため、より一層速いクイックスタートを実現することができるとともに、さらに安定した定着を達成することができる。
【0014】
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記エンドレスベルトの移動方向に直交する方向における前記蓄熱部材の単位長さ(m)あたりの熱容量が、10〜3000J/Kであることを特徴としている。
【0015】
エンドレスベルトの移動方向に直交する方向における蓄熱部材の単位長さ(m)あたりの熱容量が10J/Kよりも小さいと、蓄熱部材から放熱される熱が充分でなく、安定した定着が達成できない場合があり、また、3000J/Kよりも大きいと、蓄熱に時間がかかりクイックスタートを実現することができない場合がある。しかるに、エンドレスベルトの移動方向に直交する方向における蓄熱部材の単位長さ(m)あたりの熱容量が、10〜3000J/Kであると、定着に必要な熱量を充分に蓄積して、かつ、良好なクイックスタートを実現することができる。
【0016】
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記蓄熱部材の熱伝導率が、0.1W/mK以上である
ことを特徴としている。
【0017】
蓄熱部材の熱伝導率が0.1W/mK以上であれば、記録媒体に、蓄熱部材からの熱をエンドレスベルトを介して良好に伝導することができるので、より一層速いクイックスタートを実現することができる。
【0018】
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記エンドレスベルトの移動方向における前記蓄熱部材の長さが1〜30mmであることを特徴としている。
【0019】
エンドレスベルトの移動方向における前記蓄熱部材の長さが、1mmよりも短いと、加熱手段と記録媒体の接する時間が十分に得られず、安定した定着を達成できない場合がある。また、30mmよりも長いと、加熱手段と記録媒体の接する距離および時間が長くなり、加熱手段の熱によって加熱手段の形状が記録媒体に定着させられ、記録媒体に反りなどのゆがみが生じる場合がある。しかるに、エンドレスベルトの移動方向における蓄熱部材の長さが1〜30mmであると、安定した定着を達成できながら、記録媒体の良好な搬送を実現することができる。
【0020】
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記蓄熱部材が、非発泡の弾性体から形成されていることを特徴としている。
【0021】
蓄熱部材が発泡弾性体から形成されていると、熱伝導が不良で、加熱手段からの熱を良好に蓄積することができないが、このように、蓄熱部材を非発泡の弾性体から形成すれば、良好な熱伝導を達成して、クイックスタートを実現することができる。
【0022】
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記加熱手段が加熱ローラであり、前記エンドレスベルトは、前記加熱ローラの回転に従動するように構成されており、前記蓄熱部材は、前記エンドレスベルトの移動方向における上流側から下流側に沿って、前記エンドレスベルトに摺擦可能に面接触するように構成されていることを特徴としている。
【0023】
このような構成によると、記録媒体は、加熱ローラの回転およびそれに従動するエンドレスベルトの移動によって、その上流側から下流側に沿って移動されながら定着される。そして、この定着においては、蓄熱部材がエンドレスベルトに摺擦しながら面接触されるので、大きな加熱面積によって、より一層、効率的な定着を達成することができる。
【0024】
また、請求項10に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記蓄熱部材におけるエンドレスベルトとの摺擦面が、ポリテトラフルオロエチレンで形成されていることを特徴としている。
【0025】
摺擦面がポリテトラフルオロエチレンで形成されていると、エンドレスベルトの摺動抵抗を低減することができる。そのため、エンドレスベルトの円滑な移動により、安定した定着を達成することができる。
【0026】
また、請求項1に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載の発明において、前記加熱手段が加熱ローラであり、前記蓄熱部材の表面が、前記加熱ローラの表面に沿った湾曲形状で形成されていることを特徴としている。
【0027】
このような構成によると、蓄熱部材の表面が加熱ローラの表面に沿った湾曲形状で形成されているので、加熱ローラとエンドレスベルトとの間において、記録媒体をそれらにより密着させることができ、良好な定着を達成することができる。
【0028】
また、請求項1に記載の発明は、請求項1ないし1のいずれかに記載の発明において、前記蓄熱部材が、前記エンドレスベルトを前記押圧手段に向けて押圧するように構成されていることを特徴としている。
【0029】
このような構成によると、蓄熱部材によって、エンドレスベルトが押圧されることにより、記録媒体を加熱手段とエンドレスベルトとの間に、より密着させることができ、良好な定着を達成することができる。
【0030】
また、請求項1に記載の発明は、請求項1ないし1のいずれかに記載の発明において、前記蓄熱部材における前記エンドレスベルトとの対向面と、前記エンドレスベルトにおける前記蓄熱部材との対向面との少なくともいずれか一方が、弾性層によって構成されていることを特徴としている。
【0031】
このような構成によると、弾性層によって、蓄熱部材とエンドレスベルトとが弾性的に接触されるので、両者の損傷が有効に防止される。そのため、耐久性の向上を図ることができる。
【0032】
また、請求項1に記載の発明は、画像形成装置であって、請求項1ないし1のいずれかに記載の熱定着装置を備えていることを特徴としている。
【0033】
この画像形成装置では、簡易かつ低コストな構成によりクイックスタートを実現できる定着装置を備えているので、電源投入時から直ちに良好な画像を安定して形成することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。図1において、レーザプリンタ1は、モノクロレーザプリンタであって、本体ケーシング2内に、用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
【0035】
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる紙粉取りローラ10および11と、紙粉取りローラ10および11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
【0036】
用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部が上下方向に移動可能とされており、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ローラ8および給紙パット9は、互いに対向状に配設され、給紙パット9の裏側に配設されるばね13によって、給紙パット9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10および11によって、紙粉が取り除かれた後、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対のローラから構成されており、用紙3を所定のレジスト後に、画像形成部5に送るようにしている。
【0037】
なお、このフィーダ部4は、さらに、マルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット25とを備えており、マルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット25は、互いに対向状に配設され、マルチパーパス側給紙パット25の裏側に配設されるばね25aによって、マルチパーパス側給紙パット25がマルチパーパス側給紙ローラ15に向かって押圧されている。マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパーパス側給紙パット25とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
【0038】
画像形成部5は、スキャナユニット16、プロセス部17、後述する熱定着装置としての定着部18などを備えている。
【0039】
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および21、反射鏡22、23および24などを備えており、レーザ発光部から発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22および23、レンズ21、反射鏡24の順に通過あるいは反射させて、プロセス部17の感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射させている。
【0040】
プロセス部17は、スキャナユニット16の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されるドラムカートリッジ26内に、感光ドラム27、現像カートリッジ28、スコロトロン型帯電器29、転写ローラ30を備えている。
【0041】
現像カートリッジ28は、ドラムカートリッジ26に対して着脱自在に装着されており、現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33およびトナー収容部34を備えている。
【0042】
トナー収容部34内には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーが使用されている。このような重合トナーは、球状をなし、流動性が極めて良好であり、高画質の画像を形成することができる。また、このトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合されるとともに、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されており、その粒子径は、約6〜10μm程度である。
【0043】
そして、トナー収容部34内のトナーは、トナー収容部34の中心に設けられる回転軸35に支持されるアジテータ36の矢印方向(時計方向)への回転により、攪拌されて、トナー収容部34の側部に開口されたトナー供給口37から放出される。なお、トナー収容部34の側壁には、トナーの残量検知用の窓38が設けられており、回転軸35に支持されたクリーナ39によって清掃される。
【0044】
トナー供給口37の側方位置には、供給ローラ33が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設されており、また、この供給ローラ33に対向して、現像ローラ31が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設されている。そして、これら供給ローラ33と現像ローラ31とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
【0045】
供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、導電性のスポンジ部材からなるローラが被覆されている。
【0046】
現像ローラ31は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料である弾性部材からなるローラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ31のローラは、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴム、シリコーンゴムまたはEPDMゴムなどからなる弾性体のローラ部分と、そのローラ部分の表面に被覆される、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂などが主成分とされる、ローラ部分よりも硬度の高い表面コート層との2層構造によって形成されている。
【0047】
また、現像ローラ31の近傍には、層厚規制ブレード32が配設されている。この層厚規制ブレード32は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部40を備えており、現像ローラ31の近くにおいて現像カートリッジ28に支持されて、押圧部40がブレード本体の弾性力によって現像ローラ31上に圧接されるように構成されている。
【0048】
そして、トナー供給口37から放出されるトナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ31に供給され、この時、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ31との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。
【0049】
感光ドラム27は、現像ローラ31の側方位置において、その現像ローラ31と接触するような状態で矢印方向(時計方向)に回転可能に配設されている。この感光ドラム27は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面が、ポリカーボネートを主成分とする有機感光体の感光層によって形成されている。
【0050】
スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム27の上方に、感光ドラム27に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。このスコロトロン型帯電器29は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
【0051】
そして、感光ドラム27の表面は、その感光ドラム27の回転に伴なって、まず、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザービームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0052】
次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光ドラム27に対向して接触する時に、感光ドラム27の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レーザービームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成される。
【0053】
転写ローラ30は、感光ドラム27の下方において、この感光ドラム27に対向するように配置され、ドラムカートリッジ26に矢印方向(反時計方向)に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、感光ドラム27の駆動に従動して回転し、転写時には、感光ドラム27に対して所定の転写バイアスが印加されるように構成されている。そのため、感光ドラム27の表面上に担持された可視像は、用紙3が感光ドラム27と転写ローラ30との間を通る間に用紙3に転写される。
【0054】
定着部18は、プロセス部17の側方下流側に配設され、加熱手段としての加熱ローラ41、加熱ローラ41を押圧する押圧手段としての押圧部材42、および、これら加熱ローラ41および押圧部材42の下流側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。
【0055】
そして、定着部18によって、プロセス部17において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧部材42との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45に送られて、その排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
【0056】
また、このレーザプリンタ1には、用紙3の両面に画像を形成するために、反転搬送部47が設けられている。この反転搬送部47は、排紙ローラ45と、反転搬送パス48と、フラッパ49と、複数の反転搬送ローラ50とを備えている。
【0057】
排紙ローラ45は、1対のローラからなり、正回転および逆回転の切り換えができるように構成されている。この排紙ローラ45は、上記したように、排紙トレイ46上に用紙3を排紙する場合には、正方向に回転するが、用紙3を反転させる場合には、逆方向に回転する。
【0058】
反転搬送パス48は、排紙ローラ45から画像形成部5の下方に配設される複数の反転搬送ローラ50まで用紙3を搬送することができるように、上下方向に沿って設けられており、その上流側端部が、排紙ローラ45の近くに配置されるとともに、その下流側端部が、反転搬送ローラ50の近くに配置されている。
【0059】
フラッパ49は、排紙パス44と反転搬送パス48との分岐部分に臨むように、揺動可能に設けられており、図示しない切替用ソレノイドの励磁または非励磁により、排紙ローラ45によって反転された用紙3の搬送方向を、排紙パス44に向かう方向から、反転搬送パス48に向かう方向に切り換えることができるように構成されている。
【0060】
反転搬送ローラ50は、給紙トレイ6の上方において、略水平方向に複数設けられており、最も上流側の反転搬送ローラ50が、反転搬送パス48の後端部の近くに配置されるとともに、最も下流側の反転搬送ローラ50が、レジストローラ12の下方に配置されるように設けられている。
【0061】
そして、用紙3の両面に画像を形成する場合には、この反転搬送部47が、次のように動作される。すなわち、一方の面に画像が形成された用紙3が搬送ローラ43によって排紙パス44から排紙ローラ45に送られてくると、排紙ローラ45は、用紙3を挟んだ状態で正回転して、この用紙3を一旦外側(排紙トレイ46側)に向けて搬送し、用紙3の大部分が外側に送られ、用紙3の後端が排紙ローラ45に挟まれた時に、正回転を停止する。次いで、排紙ローラ45は、逆回転するとともに、フラッパ49が、用紙3が反転搬送パス48に搬送されるように、搬送方向を切り換えて、用紙3を前後逆向きの状態で反転搬送パス48に搬送するようにする。なお、フラッパ49は、用紙3の搬送が終了すると、元の状態、すなわち、搬送ローラ43から送られる用紙3を排紙ローラ45に送る状態に切り換えられる。次いで、反転搬送パス48に逆向きに搬送された用紙3は、反転搬送ローラ50に搬送され、この反転搬送ローラ50から、上方向に反転されて、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12に搬送された用紙3は、裏返しの状態で、再び、所定のレジスト後に、画像形成部5に向けて送られ、これによって、用紙3の両面に所定の画像が形成される。
【0062】
また、このレーザプリンタ1では、転写ローラ30によって用紙3に転写された後に感光ドラム27の表面上に残存する残存トナーを、現像ローラ31によって回収する、いわゆるクリーナレス方式によって残存トナーを回収するようにしている。このようなクリーナレス方式によって感光ドラム27の表面上の残存トナーを回収すれば、ブレードなどのクリーナ装置や廃トナーの貯留手段を設ける必要がないため、装置構成の簡略化、小型化およびコストの低減化を図ることができる。
【0063】
次に、このレーザプリンタ1の定着部18について、図2を参照して詳述する。図2において、加熱ローラ41は、アルミニウムなどの金属からなる中空円筒形状のローラであって、その内部に、軸方向に沿って加熱のためのハロゲンランプ51を備えている。また、この加熱ローラ41は、図示しない駆動源によって、矢印方向(時計方向)に所定の周速で回転駆動される。
【0064】
押圧部材42は、加熱ローラ41の下方において対向配置されており、加熱ローラ41に接触するエンドレスベルト52と、エンドレスベルト52を介して加熱ローラ41に対向配置され、かつ、加熱ローラ41からの熱を蓄熱するための蓄熱部材53と、エンドレスベルト52の移動を案内するガイド部材54とを備えている。
【0065】
エンドレスベルト52は、加熱ローラ41の回転に従動する無端状ベルトであって、たとえば、ニッケルまたはポリイミドなどから形成されている。またこのエンドレスベルト52は、その熱容量が、次に述べる蓄熱部材53よりも小さく、より具体的には、厚さ50μmのものを使用した時の1平方メートルあたりの熱容量が、2.0×10 J/K以下の材料から形成されている。
【0066】
蓄熱部材53は、エンドレスベルト52の下方において、加熱ローラ41の軸方向に沿って、そのエンドレスベルト52を加熱ローラ41に向けて押圧するように配置されている。
【0067】
この蓄熱部材53は、エンドレスベルト52および後述するガイド部材54よりも熱容量が大きい非発泡の弾性体から形成されている。より具体的には、この蓄熱部材53は、加熱ローラ41の軸方向(エンドレスベルト52の移動方向に直交する方向)における単位長さ(m)あたりの熱容量が10〜3000J/Kであって、熱伝導率が0.1W/mK以上である、たとえば、アルミニウムやシリコーンゴムなどから形成されている。
【0068】
また、この蓄熱部材53は、そのエンドレスベルト52と対向摺擦される摺擦面55で、加熱ローラ41の表面に沿った中央部がくぼむ湾曲円弧形状で形成されており、エンドレスベルト52の移動方向における上流側から下流側に沿ってエンドレスベルト52と摺擦可能に面接触するように形成されている。
【0069】
また、この摺擦面55は、その表面がポリテトラフルオロエチレンによりコーティングされる、シリコーンゴムからなる弾性層56によって形成されている。そして、この蓄熱部材53は、より具体的には、エンドレスベルト52の移動方向における長さが、1〜30mmとして形成されている。
【0070】
また、ガイド部材54は、蓄熱部材53を挟んで対向配置される2つの支持部材57aおよび57bから構成されており、各支持部材57aおよび57bは、略断面三日月状をなし加熱ローラ41の軸方向に沿って配置されている。
【0071】
各支持部材57aおよび57bは、その外周面でエンドレスベルト52を摺動可能に受けることによって、エンドレスベルト52が、これら支持部材57aおよび57bの間で巻回されるように構成されている。
【0072】
なお、これら支持部材57aおよび57bは、エンドレスベルト52が緊張される所定の間隔を隔てて配置されており、一方の支持部材57aが蓄熱部材53と所定の間隔を隔てたエンドレスベルト52の移動方向の上流側に、他方の支持部材57bが蓄熱部材53と所定の間隔を隔てたエンドレスベルト52の移動方向の下流側に配置されている。
【0073】
このように2つの支持部材57aおよび57bが、蓄熱部材53と所定の間隔を隔てて接触しないように配置されることで、蓄熱部材53の効率的な蓄熱性を確保している。
【0074】
また、各支持部材57aおよび57bの上側先端部58aおよび58bは、蓄熱部材53よりも上方において加熱ローラ41と対向するように配置されており、これによって、エンドレスベルト52は、各支持部材57aおよび57bに巻回される上側部分において、加熱ローラ41の外周面に沿う湾曲状態で、加熱ローラ41と接触するようにガイド部材54に巻回される。そのため、エンドレスベルト52は、加熱ローラ41の回転駆動に従動して、ガイド部材54、すなわち、2つの支持部材57aおよび57bの外周面に沿って案内されながら移動される。したがって、この押圧部材42では、エンドレスベルト52をガイド部材54に沿って良好に案内させながら移動させることができ、安定した定着を達成することができる。
【0075】
より具体的には、エンドレスベルト52は、一方の支持部材57aの上側先端部58aと他方の支持部材57bの上側先端部58bとの間で加熱ローラ41と常時接触し、この部分が、加熱ローラ41とエンドレスベルト52とのニップ部分とされている。そして、蓄熱部材53は一方の支持部材57aと所定の間隔を隔てた下流側に配置されているため、このニップ部分におけるエンドレスベルト52の移動方向上流側端部、つまり、一方の支持部材57aの上側先端部58aと加熱ローラ41とが対向する部分よりも、下流側において、エンドレスベルト52と接触し、かつ、その接触部分を加熱ローラ41に向けて押圧するように配置されている。
【0076】
また、蓄熱部材53は、他方の支持部材57bと所定の間隔を隔てた上流側に配置されているため、このニップ部分におけるエンドレスベルト52の移動方向下流側端部、つまり、他方の支持部材57bの上側先端部58bと加熱ローラ41とが対向する部分よりも上流側において、エンドレスベルト52と接触するように配置されている。
【0077】
そのため、この定着部18では、可視像が転写された用紙3が搬送されてくると、まず、加熱ローラ41と一方の支持部材57aの上側先端部58aとの対向部分において、加熱ローラ41とエンドレスベルト52の間に挟まれる。その後、加熱ローラ41と蓄熱部材53との対向部分に搬送され、その対向部分において、加熱ローラ41からの熱が加わるとともに、蓄熱部材53から放熱される熱がエンドレスベルト52を介して加えられることにより熱定着され、次いで、加熱ローラ41と他方の支持部材57bの上側先端部58bとの対向部分から送り出される。
【0078】
そして、このような定着部18においては、蓄熱部材53が、エンドレスベルト52およびガイド部材54よりも熱容量が大きな非発泡の弾性体材料により形成されているので、加熱ローラ41からの熱を蓄熱部材53に集中して効率よく蓄熱させることができ、ウォーミングアップ時間を蓄熱部材53を温めるのみの時間とすることができるとともに、良好な熱伝導を達成できるため、クイックスタートを実現することができる。
【0079】
より具体的には、この蓄熱部材53は、加熱ローラ41の軸方向における単位長さ(m)あたりの熱容量が10〜3000J/Kであり、熱伝導率が0.1W/mK以上の材料から形成されているので、定着に必要な熱量を充分に蓄積できるとともに、用紙3に、蓄熱部材53からの熱をエンドレスベルト52を介して良好に伝導することができるので、より一層速いクイックスタートを実現することができる。
【0080】
なお、加熱ローラ41の軸方向における蓄熱部材53の単位長さ(m)あたりの熱容量が10J/Kよりも小さいと、蓄熱部材53から放熱される熱が充分でなく、安定した定着が達成できない場合があり、また、3000J/Kよりも大きいと、蓄熱に時間がかかりクイックスタートを実現することができない場合がある。
【0081】
また、この定着部18においては、蓄熱部材53の摺擦面55が、加熱ローラ41の表面に沿った湾曲円弧形状に形成されるとともに、その摺擦面55に摺擦するエンドレスベルト52を加熱ローラ41に向けて押圧してしているので、加熱ローラ41とエンドレスベルト52との間において、用紙3を、それらにより密着させることができ、良好な定着を達成することができる。
【0082】
より具体的には、この蓄熱部材53は、エンドレスベルト52の移動方向における長さが1〜30mmにおいて、その移動方向における上流側から下流側に沿って、摺擦面55がエンドレスベルト52に面接触するように構成されているので、定着時においては、用紙3の良好な搬送を実現しながら、大きな加熱面積によって、より一層、効率的な定着を達成することができる。
【0083】
なお、エンドレスベルト52の移動方向における蓄熱部材53の長さが、1mmよりも短いと、加熱ローラ41と用紙3の接する時間が十分に得られず、安定した定着を達成できない場合がある。また、30mmよりも長いと、加熱ローラ41と用紙3の接する距離および時間が長くなり、加熱ローラ41の熱によって加熱ローラ41の形状が用紙3に定着させられ、用紙3に反りなどのゆがみが生じる場合がある。
【0084】
また、この定着部18においては、蓄熱部材53におけるエンドレスベルト52との摺擦面55が、ポリテトラフルオロエチレンによりコーティングされているため、エンドレスベルト52の摺動抵抗を低減することができる。そのため、エンドレスベルト52の円滑な移動により、安定した定着を達成することができる。
【0085】
しかも、蓄熱部材53におけるエンドレスベルト52との対向面である摺動面55が、弾性層56によって構成されているので、その弾性層56によって、蓄熱部材53とエンドレスベルト52とが弾性的に接触されるので、両者の損傷を有効に防止することができ、耐久性の向上を図ることができる。
【0086】
したがって、このレーザプリンタ1の定着部18においては、加熱ローラ41とエンドレスベルト52との間で定着される用紙3には、加熱ローラ41からの熱が加わるとともに、蓄熱部材53から放熱される熱がエンドレスベルト52を介して効率良く加わるので、電源投入直後からでも、安定した定着を達成することができる。そのため、簡易かつ低コストな構成により、クイックスタートを実現することができるとともに、安定した定着を達成することができる。
【0087】
そして、このレーザプリンタ1では、簡易かつ低コストな構成によりクイックスタートを実現できる定着部18を備えているので、電源投入時から直ちに良好な画像を安定して形成することができる。
【0088】
また、このレーザプリンタ1においては、蓄熱部材53が、エンドレスベルト52と加熱ローラ41とのニップ部分における、エンドレスベルト52の移動方向の上流側端部(すなわち、エンドレスベルト52の移動方向における上流側に位置する支持部材57aの上側先端部58aと加熱ローラ41とが対向する部分)よりも、下流側においてエンドレスベルトと接触するように配置されている。そのため、定着時において、用紙3は、まず、ニップ部分における上流側端部で加熱ローラ41のみからの熱が加えられて予熱され、ある程度水分が低減された状態で、次いで、その下流側において、エンドレスベルト52を介して蓄熱部材53と接触して、加熱ローラ41と蓄熱部材53との両方からの熱が加えられる。しかるに、用紙3が、エンドレスベルト52と加熱ローラ41とのニップ部分に進入した後、いきなり加熱ローラ41と蓄熱部材53との両方からの熱が加えられると、水分が急激に蒸発することによって、トナーが飛散することがあるが、このように、まず、おだやかに加熱して水分を低減した後に、定着させるようにすれば、そのような、急激な水分の蒸発によるトナーの飛散などを有効に防止することができ、一層良好な定着を達成することができる。
【0089】
なお、以上の説明では、蓄熱部材53のエンドレスベルト52と対向摺擦される摺擦面55を、シリコーンゴムからなる弾性層56によって形成しているが、たとえば、エンドレスベルト52における蓄熱部材53との摺動面59をそのような弾性層によって形成してもよく、また、これら摺擦面55および摺動面59の両方を弾性層によって形成してもよい。
【0090】
また、以上の説明では、押圧部材42のガイド部材54を、2つの固定状に配置される支持部材57aおよび57bによって構成したが、たとえば、図3に示すように、ガイド部材54を、3つのローラ61a、61bおよび61cを略三角形状に配置することによって構成してもよい。すなわち、このガイド部材54では、加熱ローラ41を挟んで2つのローラ61aおよび61bが配置されるとともに、その2つのローラ61aおよび61bの間における下方にもう1つのローラ61cが配置され、これら3つのローラ61a、61bおよび61cにエンドレスベルト52が巻回されている。このようなローラ61a、61bおよび61cによってガイド部材54を構成すると、それらのローラ61a、61bおよび61cの回転により、エンドレスベルト52の安定した移動を確保することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1ないし3に記載の発明によれば、簡易かつ低コストな構成により、クイックスタートを実現することができるとともに、安定した定着を達成することができる。
また、蓄熱部材の効率的な蓄熱性を確保することができる。
【0092】
さらに、加熱ローラのみからの熱によりおだやかに加熱して水分を低減した後に、加熱ローラと蓄熱部材との両方からの熱により定着させることができ、急激な水分の蒸発による現像剤の飛散などを有効に防止することができる。
【0093】
請求項に記載の発明によれば、ウォーミングアップの時間を、蓄熱部材を温めるのみの時間とすることができ、より一層速いクイックスタートを実現することができるとともに、さらに安定した定着を達成することができる。
【0094】
請求項に記載の発明によれば、定着に必要な熱量を充分に蓄積して、かつ、良好なクイックスタートを実現することができる。
【0095】
請求項に記載の発明によれば、記録媒体に、蓄熱部材からの熱をエンドレスベルトを介して良好に伝導することができるので、より一層速いクイックスタートを実現することができる。
【0096】
請求項に記載の発明によれば、安定した定着を達成できながら、記録媒体の良好な搬送を実現することができる。
【0097】
請求項に記載の発明によれば、良好な熱伝導を達成して、クイックスタートを実現することができる。
【0098】
請求項に記載の発明によれば、蓄熱部材がエンドレスベルトに摺擦しながら面接触されるので、大きな加熱面積によって、より一層、効率的な定着を達成することができる。
【0099】
請求項10に記載の発明によれば、エンドレスベルトの円滑な移動により、安定した定着を達成することができる。
【0100】
請求項1に記載の発明によれば、加熱ローラのエンドレスベルトとの間において、記録媒体をそれらにより密着させることができ、良好な定着を達成することができる。
【0101】
請求項1に記載の発明によれば、記録媒体を加熱手段とエンドレスベルトとの間に、より密着させることができ、良好な定着を達成することができる。
【0102】
請求項1に記載の発明によれば、蓄熱部材とエンドレスベルトとの損傷を有効に防止して、耐久性の向上を図ることができる。
【0103】
請求項1に記載の発明によれば、電源投入時から直ちに良好な画像を安定して形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としての、レーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示すレーザプリンタの定着部(ガイド部材が2つの支持部材によって構成されている態様)を示す要部側断面図である。
【図3】図1に示すレーザプリンタの定着部の他の実施形態(ガイド部材が3つのローラによって構成されている態様)を示す要部側断面図である。
【符合の説明】
1 レーザプリンタ
18 定着部
41 加熱ローラ
42 押圧部材
52 エンドレスベルト
53 蓄熱部材
54 ガイド部材
55 摺擦面

Claims (14)

  1. 加熱手段と、前記加熱手段に対向する押圧手段とを備える熱定着装置において、
    前記押圧手段は、前記加熱手段に接触してニップを形成するエンドレスベルトと、前記加熱手段に前記エンドレスベルトを介して対向配置され、前記加熱手段からの熱を蓄熱するための蓄熱部材と、前記エンドレスベルトの移動を案内するガイド部材とを備え
    前記ガイド部材は、前記エンドレスベルトの移動方向の上流側に前記蓄熱部材と間隔を隔てて配置される第1の支持部材と、前記エンドレスベルトの移動方向の下流側に前記蓄熱部材と間隔を隔てて配置される第2の支持部材とを有し、
    前記第1の支持部材および前記第2の支持部材における前記加熱手段側の各端部は、前記蓄熱部材よりも前記押圧手段の押圧方向下流側に配置されていることを特徴とする、熱定着装置。
  2. 前記第1の支持部材および前記第2の支持部材の前記加熱手段側の各端部は、前記エンドレスベルトを介して前記加熱手段に当接していることを特徴とする、請求項1に記載の熱定着装置。
  3. 前記第1の支持部材および前記第2の支持部材は、断面三日月状をなしていて、その断面円弧状の外周面でエンドレスベルトを摺動可能に受けているものであることを特徴とする、請求項1または2に記載の熱定着装置。
  4. 記蓄熱部材は、前記エンドレスベルトおよび前記ガイド部材よりも、熱容量が大きい材料によって形成されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の熱定着装置。
  5. 前記エンドレスベルトの移動方向に直交する方向における前記蓄熱部材の単位長さ(m)あたりの熱容量が10〜3000J/Kであることを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の熱定着装置。
  6. 前記蓄熱部材の熱伝導率が、0.1W/mK以上であることを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の熱定着装置。
  7. 前記エンドレスベルトの移動方向における前記蓄熱部材の長さが、1〜30mmであることを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の熱定着装置。
  8. 前記蓄熱部材が、非発泡の弾性体から形成されていることを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の熱定着装置。
  9. 前記加熱手段が加熱ローラであり、前記エンドレスベルトは、前記加熱ローラの回転に従動するように構成されており、
    前記蓄熱部材は、前記エンドレスベルトの移動方向における上流側から下流側に沿って、前記エンドレスベルトに摺擦可能に面接触するように構成されていることを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の熱定着装置。
  10. 前記蓄熱部材におけるエンドレスベルトとの摺擦面が、ポリテトラフルオロエチレンで形成されていることを特徴とする、請求項に記載の熱定着装置。
  11. 前記加熱手段が加熱ローラであり、前記蓄熱部材の表面が、前記加熱ローラの表面に沿った湾曲形状で形成されていることを特徴とする、
    請求項1ないし10のいずれかに記載の熱定着装置。
  12. 前記蓄熱部材が、前記エンドレスベルトを前記加熱手段に向けて押圧するように構成されていることを特徴とする、請求項1ないし1のいずれかに記載の熱定着装置。
  13. 前記蓄熱部材における前記エンドレスベルトとの対向面と、前記エンドレスベルトにおける前記蓄熱部材との対向面との少なくともいずれか一方が、弾性層によって構成されていることを特徴とする、請求項1ないし1のいずれかに記載の熱定着装置。
  14. 請求項1ないし1のいずれかに記載の熱定着装置を備えていることを特徴とする、画像形成装置。
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