JP3572858B2 - 車両用モニター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザが車載装置に対する指示を入力する車両用モニターに関する。本発明は、いわゆるマルチディスプレイシステムといわれる車両用モニターに好適に適用できる。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両の機能が向上し、各種車載装置の制御特性の設定がユーザによって手動で変更されるほか、車両の状態に応じて自動的に変更されるようになっている。
【0003】
例えば、シフトレバー横に設けられた切換スイッチを操作することにより、ノーマルモードとパワーモードとを切換設定できる車両が公知である。両モードでは変速機制御の変速線マップが異なっており、パワーモードの設定中の方が変速線が高速側にシフトされる。従って、同じ車速でもノーマルモードよりも低いギヤ段が使用され、エンジン、変速機の出力も高くなる。このノーマルモードとパワーモードの切換を車両の状態に応じて自動的に行うことも公知である。
【0004】
また、登降坂制御、すなわち、車両が登り坂や降り坂を走行中であることを検出し、登降坂走行に適合するように自動的に変速機の変速線マップを変更する制御が公知である。
【0005】
また、運転者指向ロジック制御、すなわち、運転者のアクセルやブレーキなどの操作のパターンを解析して、運転者の指向に合うように変速機などの制御特性を変更する制御が公知である。例えば、上記のノーマル・パワーモードの自動切換が可能な車両において、運転者がアクセルを全開にすることが多い場合に、運転者指向ロジック制御が実行されてパワーモードに固定される。
【0006】
また、ロックアップスリップ制御、すなわち、変速機のトルクコンバータと並列に設けられたロックアップクラッチをスリップさせたりロックさせたりする制御が公知である。この制御により、エンジンから変速機へ、また変速機からエンジンへのトルク伝達率が高くなり、燃費が向上する。
【0007】
また、4WDトルク分配制御、すなわち、四輪駆動車の走行中の状態に応じて前輪と後輪へのトルク分配率を調整する制御が公知である。
【0008】
現在の車両には、上記に例示した制御機能をはじめとして、さらにその他の各種制御機能が備えられたものがある。そして、ユーザの操作を伴う制御については、運転者が操作しやすい位置にスイッチなどを設ける必要がある。特開平8−255299号公報に記載の車両用制御装置においては、ナビゲーションシステムのモニター画面上に、走行モードを選択するためのスイッチが設定される。このスイッチを操作することにより走行モードの設定を外部入力して指示することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、現在の車両では各種の制御が可能であり、さらにその種類が増えつつある。しかし、制御特性を自動的に変更するような車両制御に対するユーザの好き嫌いがあり、全ての制御が実行されるとユーザが違和感を感じる可能性がある。例えば、上記のロックアップ制御に伴う車両の挙動に違和感を感じたりする場合がありうる。また、ユーザがある制御に慣れるまでに時間がかかり、慣れるまではその制御を利用したくないと考える可能性がある。
【0010】
一部の制御については、その制御を実行するかしないかを選択できるようにすべく、ユーザが操作するスイッチが設けられている。例えば、上記のノーマルモードとパワーモードを手動で切り換える切換スイッチがシフトレバー横に設けられている。しかし、このようなスイッチは、運転者が操作しやすい場所に設ける必要がある。多種類の制御機能を備えた車両では、スペースが制約されている中で多数のスイッチを配置することは困難であり、また、スイッチに接続するワイヤーハーネスを配線することも困難である。そして、多数のスイッチを設けても、ユーザは乗車のたびにたくさんのスイッチを操作することを面倒と感じる可能性があり、またすべてのスイッチの意味を理解しておくことも大変である。その結果、ユーザがスイッチを操作しきれず、車両側では十分な入力情報が得られない可能性がある。
【0011】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両用モニターの改良により、車両用モニターを利用してユーザが制御特性に関する操作を簡単に、入力もれなく行うことができるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
発明の車両用モニターは、ユーザが車載装置に対する指示を入力するための入力手段を備えている。そして、入力可能な項目には、車両走行に係る走行方法の設定に関連する項目と、車両がこれから走行するときの状況あるいは走行中の状況の走行状況設定に関連する項目とが含まれ、走行方法の設定に関する項目には、車両走行に係る変速制御特性の設定に関連する項目であって、変速制御特性の設定が行われ走行状況設定に関する項目が入力されるときに、入力された走行状況に基づき、設定された変速制御特性の設定に従った車両走行に係る変速制御特性の実行を指示する変速制御特性の設定を含む
【0013】
本発明では、制御特性を所望の設定にするためのユーザの指示を設定できる。変速制御特性の設定には、登降坂制御の設定、運転者のアクセル操作又はブレーキ操作に基づく運
転者志向制御の設定を含む
【0014】
制御特性を所望の設定にするための指示は、例えば、ある制御特性を自動的に変更する制御を実行するか、あるいは、そのような自動制御を実行せずに制御特性を固定してしまうか、という指示である。前述の登降坂自動制御を実行するか禁止するかの指示などが該当する。
【0015】
また例えば、制御特性を所望の設定にするための指示は、ある制御特性を複数種類のいずれかにできる場合において、どれを選択するかの指示である。前述のパワーモードとノーマルモードのどちらで走行するかの指示などが該当する。
【0016】
って、ユーザは簡単な操作により、いくつもの制御特性に関する指示を車両用モニターに入力でき、一部の制御特性に関する入力もれも発生しない。このように、本発明によれば、車両の操作を簡単で確実にできるので、ユーザは、自分の好みや車両の用途、走行状況に合わせて各種の制御機能を十分にかつ容易に活用できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態(以下、実施形態という)について、図面を参照し説明する。本実施形態では、マルチディスプレイシステムが本発明の車両用モニターとして機能する。マルチディスプレイシステムは、一つの画面を利用して各種の車載装置の操作や出力表示(テレビ、ナビゲーションなど)を可能とする。そのため、マルチディスプレイシステムを制御するマルチディスプレイコンピュータには、各種の車載装置が通信回路を介して接続されている。
【0022】
図1は、全体構成を示すブロック図である。マルチディスプレイコンピュータ2はマルチディスプレイ4と接続されている。マルチディスプレイ4は、液晶パネルとパネル周囲の操作スイッチを有する。液晶パネル上には、適宜、スイッチ枠が表示され、枠内にタッチスイッチが設定される。従って、液晶パネルは、テレビ画像等の出力装置として機能する他、ユーザに操作される入力装置としても機能する。マルチディスプレイコンピュータ2からマルチディスプレイ4に対しては映像信号が送られる。マルチディスプレイ4からマルチディスプレイコンピュータ2には、各種スイッチ操作に対応する信号が入力される。
【0023】
マルチディスプレイコンピュータ2は、各種の車室内設備用の装置と接続されている。すなわち、マルチディスプレイコンピュータ2は、オーディオチューナ、TVチューナ、音楽用DVD(デジタルビデオディスク)装置、オーディオスピーカなどを有するオーディオシステム6と接続されている。また、車内空調用のエアコンシステム8、セルラ等の自動車電話の機能を制御するテレフォンコンピュータ10、GPS衛生からの信号を受信して現在位置を検出するGPS(グローバルポジショニングシステム)装置12が接続されている。なお、マルチディスプレイコンピュータ2は、ナビゲーションに係る機能、すなわち、目的地までの経路設定機能や、画面表示および音声出力による案内機能を有している。
【0024】
さらに、マルチディスプレイコンピュータ2には、地図・特性指示用DVD装置14が接続されている。地図・特性指示用DVD装置14は、装着されたDVD16に対する読み書きが可能であり、このDVD16には、マルチディスプレイコンピュータ2が自動車電話などを使って入手した地図データや、本発明に係る、制御装置に対する特性指示に関する情報などが書き込まれる。
【0025】
また、マルチディスプレイコンピュータ2には、車両の走行に係る各種の車載装置を制御するコンピュータ類が接続されている。すなわち、マルチディスプレイコンピュータ2には、エンジン制御用のエンジンコンピュータ20、自動変速機制御用の変速機コンピュータ22、各車輪へのトルク分配などを制御するトランスファーコンピュータ24、ディファレンシャルコンピュータ26、車輪の空転を防ぐように車輪ブレーキを制御するABSコンピュータ28、エンジンコンピュータ20やABSコンピュータ28を制御して車両の姿勢を安定方向に調整するVSC(登録商標、Vehicle Stability Control、以下の説明および図面において同じ)コンピュータ30、サスペンションの特性を制御するサスペンションコンピュータ32、四輪駆動システムを制御する4WDコンピュータ34などが接続されている。
【0026】
これらの各種コンピュータは、マルチディスプレイコンピュータ2と通信回路を介して接続されている他、必要に応じ、お互いの間でも通信回路を介して接続されている。例えば、図2には、エンジンコンピュータ20および変速機コンピュータ22と、これらに制御されるエンジンE、自動変速機Aが示されている。エンジンコンピュータ20には、アクセル操作量、エンジン回転数、吸入空気量、吸入空気温度、スロットル開度、車速、エンジン水温、ブレーキスイッチのオンオフ等が入力される他、変速機コンピュータ22より変速機の状態等に関する情報が入力され、さらにその他の車載コンピュータからも各種の情報が入力される。エンジンコンピュータ20は、これらの情報を総合的に判断し、燃料噴射量や点火時期を制御し、またスロットル開度を決定してスロットルアクチュエータを制御する。同様に、変速機コンピュータ22には、スロットル開度、車速、エンジン水温、ブレーキスイッチのオンオフ、シフトポジション、パターンセレクトスイッチ操作、オーバードライブセットスイッチ操作、C0センサによる変速機内の所定クラッチの回転数の検出値、変速機の油温、そのほかマニュアルモードスイッチ、スポーツモードスイッチ、等速シフトスイッチの状態などが入力され、エンジンコンピュータ20からも制御情報が入力され、さらにその他の車載コンピュータから各種の情報が入力される。変速機コンピュータ22は、これらの情報を総合的に判断し、自動変速機Aの油圧制御装置A1の油圧回路に設けられた各種ソレノイドS1、S2・・に制御信号を出力する。そして、エンジンコンピュータ20や変速機コンピュータ22は、入力された各種の情報や、エンジン、自動変速機の状態などの情報を、マルチディスプレイコンピュータ2に対して出力する。マルチディスプレイコンピュータ2と接続された他のコンピュータについても同様である。
【0027】
さらに、マルチディスプレイコンピュータ2には、図1下方に示すように、各種スイッチ操作の情報やセンサの出力信号が入力される。例えば、イグニッションスイッチ、パーキングブレーキスイッチ、ステアリングポジションセンサ、スピードセンサと接続されている。マルチディスプレイコンピュータ2は、これらの入力信号を、メンテナンス作業者の要求に応じ、マルチディスプレイ4に表示する。
【0028】
また、マルチディスプレイコンピュータ2は、ダイアグノーシス端子36と接続されている。車両のエンジンルーム内には、箱形のダイアグノーシスコネクタが設置されており、このコネクタ内にダイアグノーシス端子36が設けられている。ダイアグノーシス端子36は、メンテナンス用の一種のスイッチとして機能する。メンテナンス作業者が、ダイアグノーシスコネクタのプラスチック製のふたを開けてダイアグノーシス端子36を短絡接続すると、この短絡接続がマルチディスプレイコンピュータ2によって検知される。そして、マルチディスプレイコンピュータ2は、接続関係にある各車載装置の状態や、各車載装置との通信回線の状態を診断し、診断結果をマルチディスプレイ4に表示させる。特に、診断の結果として異常が検出された場合には、異常内容が表示される。
【0029】
図3は、マルチディスプレイ4の正面図である。また、図4は、マルチディスプレイ4に表示される画面を示しており、図5は、画面表示内容の一覧である。これらの図面を用いて、マルチディスプレイシステムとしての機能の概要を説明する。
【0030】
図3に示すように、表示画面としての液晶パネル40の上方には、時計や外気温度、室内温度を表示するディスプレイやエアコン操作用の各種スイッチが設けられている。液晶パネル40の両サイドには、エアコン42、画質44、オーディオ46、テレビ48、パワートレーン50、現在地52、目的地設定54、メニュー56の各プッシュタイプスイッチが設けられている。図4の左上部に示すように、液晶パネル40には、イグニッションスイッチON時の初期画面として前回画面(前回イグニッションスイッチを切ったときの画面)が表示される。そして、上記の各スイッチ42〜56の操作に応じ、マルチディスプレイコンピュータ2により、液晶パネル40の表示が切り換えられる。
【0031】
例えば、目的地設定スイッチ54が押されると、マルチディスプレイコンピュータ2は、マルチディスプレイ4に、図4右上の画面を表示させる。画面上には、ナビゲーション用の目的地を入力するために必要な各種のタッチスイッチが設定される。ユーザが操作しやすいように、画面表示は階層的に行われる。ユーザは階層的に順次表示される画面のタッチスイッチを操作して、詳細に目的地を設定できる。マルチディスプレイコンピュータ2は、ユーザが設定した目的地までの推奨経路を決定する。パネル左側の現在地スイッチ52が押されると、図4上段の右から2番目の画面に切り換えられる。そして、マルチディスプレイコンピュータ2は、マルチディスプレイ4に地図画面を表示し、地図上に推奨経路を示し、さらに現在位置マークを表示する。このようなナビゲーション機能は、DVD16内の地図データを用いて実現される。
【0032】
その他、エアコンスイッチ42、オーディオスイッチ46、テレビスイッチ48、パワートレーンスイッチ50、メニュースイッチ56が押されたときも、上記と同様に、各スイッチの操作対象と関連した画面が表示される。図5は、液晶パネル40における表示項目の一覧である。表示項目には、ユーザの操作に対応して表示されるものもあるが、マルチディスプレイコンピュータ2が自らの判断に基づいて自動的に表示するものもある。例えば、図5の左上の地図画面において、交差点拡大表示は、マルチディスプレイコンピュータ2が特定交差点への接近を検知して表示する画面である。
【0033】
パワートレーンスイッチ50が押されたときは、図4の右下に示すように、まず、個人識別画面が表示される。そして、ユーザの操作に応じ、「走行方法入力画面」「個人識別登録画面」「走行状況入力画面」が表示される。ユーザはこれらの画面を利用して、タッチパネル操作により、車両走行に係る制御特性に関する入力操作をすることができる。以下、各画面が表示されたときのマルチディスプレイ4のタッチパネルとしての機能を説明する。なお、下記の説明で使用する各画面の図(図6、8、10、11)では、それぞれ画面形状が異なって示されるが、実際はいずれも同じ形状の画面であると考えてよい。また、液晶パネル40の一部に、各図の形状の画面が表示されると考えてもよい。
【0034】
図6は、個人識別画面を示している。個人識別画面は、ユーザが予め登録した自分の識別番号(ID No)を入力するための画面である。ユーザは画面上の0〜9のタッチスイッチを押して、4桁の識別番号を入力できる。ユーザが入力した番号は、図6に示すように、画面上方に入力順に表示される。個人識別画面が表示されたとき、マルチディスプレイコンピュータ2は図7のフローチャートに従った処理を行う。なお、以下において画面上の各タッチスイッチを「」を用いて表現する。例えば「キャンセル」と述べたときは、画面上に設定されたキャンセルスイッチを示す。
【0035】
まず、画面上の「キャンセル」にユーザがタッチしたか否かを判定する(S10)。「キャンセル」は、識別番号の入力に失敗したときにタッチされる。YESのときは入力中の番号をクリアして(S12)リターンする。このとき、画面上方に表示された番号も消される。次に「戻る」がタッチされたか否かを判定し(S14)、YESであれば個人識別画面の前に表示していた画面が表示される。例えば、パワートレーンスイッチ50が押される前にナビゲーション画面が表示されていたときは、そのナビゲーション画面に戻る。次に「ID No入力しない」がタッチされたか否かを判定し(S16)、YESであれば表示画面を走行方法入力画面に切り換える。次に「スキップ」がタッチされたか否かを判定し(S18)、YESであれば表示画面を走行状況入力画面に切り換える。次に4桁目の識別番号の入力が完了したか否かを判定し(S20)、完了していなければリターンする。入力が完了したとき、マルチディスプレイコンピュータ2は、DVD装置14を制御して、DVD16に記憶された個人特性指示であって入力された識別番号に対応するものを読み出す(S22)。個人特性指示を読み出した後、表示画面が走行状況入力画面に切り換えられる。
【0036】
図7は、走行方法入力画面を示している。この画面は、上記のように、個人識別画面で「ID No入力しない」がタッチされたときに表示される。走行方法入力画面は、ユーザが車載装置の制御特性に関する指示を入力するための画面である。この画面は、後述するように、その乗車時のみに有効な指示を入力するために利用され、また、ユーザが個人特性指示を登録するために利用される。走行方法入力画面には、下記の入力項目が設定される。なお、各項目の詳細な制御内容は周知であり、ここでの詳細な説明は省略する。本実施形態の車両用モニターを搭載した車両には、各項目の制御を実現するための周知の構成が備えられているものとする。
【0037】
(1)登降坂制御「有」「無」;登降坂用の自動制御(前出)を実行するか禁止するかの選択指示ができる。;
(2)「パワー」「ノーマル」:パワーモードとノーマルモード(前出)のどちらを設定するかの選択ができる。なお、両モードでは、変速線マップの他に、電子スロットルの制御特性も変更される。;
(3)運転者指向制御「有」「無」:運転者指向ロジック制御(前出)を実行するか禁止するかの選択ができる。;
(4)ロックアップスリップ「有」「無」:ロックアップスリップ制御(前出)を実行するか禁止するかの選択ができる。;
(5)「2W」「4W」:二輪駆動で走行するか四輪駆動で走行するかの選択ができる。;
(6)ヒルホールド「有」「無」:ヒルホールド制御、すなわち登坂で停車中にフットブレーキを踏まなくても車両が後退しないようにするための変速機制御を実行するか禁止するかの選択ができる。;
(7)前後輪トルク分配率:4WD制御(前出)の前輪と後輪のトルク分配率を指定できる。前輪(Fr):後輪(Rr)を30:70、40:60、50:50、60:40、70:30のいずれかに指定できる。;
(8)「スポーツモード」:スポーツモード、すなわち自動変速機のギヤ段を運転者の所定操作がない限り固定することにより手動変速機の走行フィーリングを実現するモードをセットするか否かを選択できる。;
(9)「ステアリングスイッチモード」:ステアリングスイッチモード、すなわちステアリングに設けられたスイッチを操作することにより変速機のシフトレンジが切り換えられるモードをセットするか否かを選択できる。
【0038】
上記の(1)〜(6)の項目については、ユーザがタッチした方のスイッチが他方のスイッチよりも明るく表示され、これによりユーザがどちらを選択したか否かを判別できる。(7)のトルク分配率は、矢印へのタッチに応じて変更され、数字で表示される。また(8)(9)のモード設定については、ユーザがタッチするたびにセット、クリアが繰り返される。セットしたときの方が明るく表示される。
【0039】
各入力項目について、基準の設定として、ノミナル設定が定められている。ノミナル設定は、ユーザがまだ各項目を指定する前の初期状態の設定である。(1)〜(6)の項目については、図8において星印☆を付けた方がノミナル設定である。(7)のトルク分配率のノミナル設定は、前輪:後輪=50:50である。(8)のスポーツモードのノミナル設定は、リセット状態であり、(9)のステアリングスイッチモードのノミナル設定は、キャンセル(スイッチ非作動)である。初期状態においては、各項目のノミナル設定が画面上に表示される。
【0040】
図8の走行方法入力画面が表示されたとき、マルチディスプレイコンピュータ2は図9のフローチャートに従った処理を行う。まず、画面上の「戻る」がタッチされたか否かを判定し(S30)、YESであれば走行方法入力画面の前に表示していた画面が表示される。次に、「オールキャンセル」がタッチされたか否かを判定し(S32)、YESのときはすべての入力項目がノミナル設定に戻され(S34)リターンする。ステップS32がNOであれば「セット完」がタッチされたか否かを判定する(S36)。「セット完」は、ユーザがすべての設定を終えたと判断したときにタッチする。「セット完」がタッチされていなければリターンする。
【0041】
「セット完」がタッチされたとき、次にユーザが「Y」と「N」のいずれをタッチするかを判定する(S38)。走行方法入力画面での入力を今回の運転時のみ有効としたいとき、ユーザは「N」をタッチする。この場合、マルチディスプレイコンピュータ2は、表示画面を走行状況入力画面に切り換える。一方、走行方法入力画面で入力した各設定を個人特性指示として登録したいとき、ユーザは「Y」をタッチする。この場合は表示画面が識別番号セット画面に切り換えられる。
【0042】
図10は識別番号セット画面を示している。この画面は、上記のように、走行方法入力画面で「セット完」の後「Y」がタッチされたときに表示される。ユーザは、図10の「0」〜「9」をタッチして所望の識別番号を登録する。ユーザがタッチした番号は、画面上部に入力順に表示される。4桁の番号を入力完了する前にユーザが「戻る」をタッチした場合、表示画面が前画面に切り換えられる。4桁の番号が入力されたとき、その番号がユーザの識別番号として登録される。そして、前の走行方法入力画面で「セット完」をタッチしたときの各入力項目の設定が、そのユーザの個人特性指示として、識別番号と関連づけて登録される。マルチディスプレイコンピュータ2は、個人特性指示の設定内容と識別番号を地図・特性指示用DVD装置14に送りDVD16に書き込ませる。DVD16には、地図データ用の記憶領域とは別に、個人特性指示を記憶するための専用領域が設けられている。ただし、この専用領域は、地図データ用の領域と比べれば、ごく小さい領域でよい。DVD16に書き込むことにより、例えばユーザがイグニッションスイッチを切ったとしても、また、バッテリを車両から取り外したとしても、個人特性指示が消去されずに保持される。マルチディスプレイコンピュータ2は、個人特性指示を記録した後、表示画面を走行状況入力画面に切り換える。
【0043】
図11は、走行状況入力画面を示している。この画面は、個人識別画面で「スキップ」がタッチされたとき、または識別番号の入力が完了したときに表示される。また、走行方法入力画面で「セット完」の後に「N」がタッチされたとき、上記の個人識別セット登録で識別番号のセットが完了したときに表示される。
【0044】
走行状況入力画面は、ユーザが、これから走行するときの状況、あるいは走行中の状況を入力するための画面である。入力された走行状況は、マルチディスプレイコンピュータ2に接続された各制御用コンピュータにより、走行状況に適合するように車載装置を制御するために利用される。入力画面には、下記の入力項目が設定される。
【0045】
(1)「スノーモード」:走行路が雪道であることを入力する。;
(2)乗車人数「1」〜「5」:運転者を含む乗車人数を入力する。;
(3)山道「Y」「N」:走行路が山道であるか否かを入力する。;
(4)高速路「Y」「N」:走行路が高速道路などであるか否かを入力する。;
(5)トーイング「Y」「N」:キャンピングカーなどを牽引するか否かを入力する。
【0046】
上記の(1)「スノーモード」については、ユーザがタッチするたびにセット、クリアが繰り返される。セットしたときの方が明るく表示される。また(2)〜(5)の項目については、ユーザがタッチした方のスイッチが他方のスイッチよりも明るく表示され、これによりユーザがどちらを選択したか否かを判別できる。
【0047】
図11の各入力項目についても、基準の設定として、ノミナル設定が定められている。ノミナル設定は、ユーザがまだ各項目を指定する前の初期状態の設定である。(1)のスノーモードのノミナル設定は、クリア(雪道でない)である。(2)〜(5)の項目については、図11において星印☆を付けた方がノミナル設定である。初期状態においては、各項目のノミナル設定が画面上に表示される。
【0048】
図11の走行状況入力画面が表示されたとき、マルチディスプレイコンピュータ2は図12のフローチャートに従った処理を行う。まず、画面上の「戻る」がタッチされたか否かを判定し(S50)、YESであれば走行状況入力画面の前に表示していた画面が表示される。次に、「オールキャンセル」がタッチされたか否かを判定し(S52)、YESのときはすべての入力項目がノミナル設定に戻され(S54)リターンする。ステップS52がNOであれば「セット完」がタッチされたか否かを判定する(S56)。「セット完」は、ユーザがすべての設定を終えたと判断したときにタッチする。「セット完」がタッチされていなければリターンする。「セット完」がタッチされたとき、走行状況の入力が終了する。
【0049】
以上に説明したマルチディスプレイシステムに関し、実際のユーザの操作に応じたマルチディスプレイシステムの動作を、特にパワートレーンスイッチ50が押されたときについて、説明する。
【0050】
(1)すでに個人特性指示と識別番号を登録してあるとき
ユーザがマルチディスプレイ4のパワートレーンスイッチ50を押すと、図6の個人識別画面が表示される。ユーザが自分の識別番号を入力すると、マルチディスプレイコンピュータ2は、DVD16から、識別番号と対応する個人特性指示を読み出す。個人特性指示は、ユーザが前もって図8の走行方法入力画面を利用して設定したものである。すなわち、ユーザは図8の各項目に関する指示を入力し、その入力内容を識別番号とともに登録してあるとする。マルチディスプレイコンピュータ2は、個人特性指示の読み出し後、図12の走行状況入力画面を表示させる。ユーザは、同画面に対して各種の走行状況を入力し、入力が終わると「セット完」をタッチする。
【0051】
走行状況入力画面で「セット完」がタッチされると、マルチディスプレイコンピュータ2は、走行状況の設定内容をDVD16に書き込む。また、マルチディスプレイコンピュータ2は、DVD16から読み出した個人特性指示中の所定の項目の設定と、走行状況の所定の項目の設定とを、車室内インスツルメントパネルに表示させる。図13は、インスツルメントパネルの下部を示している。車速等のメータ類の下側に「PWR(パワー)」「NORM(ノーマル)」「2W」「4W」「スノー」「スポーツ」「ステアリングシフト」「ヒルホールド」「トーイング」のインジケータが設けられている。これらのインジケータに対応する項目の設定が、インジケータの点灯/消灯によって運転者に示される。例えば「PWR」が点灯すればパワーモードが選択されたことを示し、「NORM」が点灯すればノーマルモードが選択されたことを示す。「スノー」が点灯すれば走行状況としてスノーモードがセットされていることを、消灯すればセットされていないことを示す。本実施形態では、走行方法や走行状況の設定後、マルチディスプレイ4の表示が、ナビゲーション等の他の画面に切り換えられてしまう。しかし、ユーザが適宜、確認する必要がある項目については、上記のように、インスツルメントパネルのインジケータに表示され、ユーザはいつでもこれらを見ることができる。
【0052】
さらにマルチディスプレイコンピュータ2は、DVD16から読み出した個人特性指示に示される各種制御特性に対する指示と、走行状況として設定された内容とを、接続関係にある制御用コンピュータに、通信回路を介して送る。各制御用コンピュータに対しては、それぞれが必要な情報が送られる。例えば、個人特性指示に示される「パワーモード」と「ノーマルモード」の選択は、エンジンコンピュータ20と変速機コンピュータ22に送られる。各制御用コンピュータは、入力された情報に従って動作する。すなわち、ある制御特性の指示(例えば、登降坂制御を実行する旨の指示)が送られてきたとき、その指示を実現するように制御対象の装置を制御する。また走行状況が送られてきとき、その走行状況に適合するように制御対象の装置を制御する。
【0053】
マルチディスプレイコンピュータ2と制御用コンピュータの間の通信について、図14を参照し、変速機コンピュータ22を例にとって説明する。マルチディスプレイコンピュータ2側では、内蔵ROMに画面処理プログラムが格納されている。このプログラムは、上記の各種画面を表示させたり、マルチディスプレイ4をタッチパネルとして機能させるためのものである。またDVDには各個人の識別番号、個人特性指示、走行状況入力内容が記憶されている。さらに、変速機コンピュータ22から送られた学習値が記録されている。マルチディスプレイコンピュータ2は、個人識別番号が入力されると、個人識別番号と対応する個人特性指示をDVDから読み出す。そして、走行状況の入力が完了すると、走行状況と個人特性指示を変速機コンピュータ22に送る。
【0054】
変速機コンピュータ22側では、内蔵ROMに、自動変速機にシフトチェンジを行わせるための変速制御プログラムと、ロックアップクラッチを作動させてロックアップ、ロックアップスリップ制御を行うためのロックアップ制御プログラムと、前述の運転者指向ロジック制御を実行するための学習制御プログラムが格納されている。さらに、ROMには、マルチディスプレイコンピュータ2との通信がフェールしたときに使用するための通信フェール代用制御特性が格納されている。また、RAMには、学習制御プログラムを実行した結果として得られた学習値が記録されている。学習値は、運転者のアクセルやブレーキなどの操作パターンを解析した結果として得られ、どのように変速機を制御すると運転者の指向と適合するかを示す情報である。
【0055】
変速機コンピュータ22は、各プログラムの実行の際、入力された個人特性指示や走行状況を用いる。例えば、個人特性指示に、運転者指向ロジックを実行する旨の指示が含まれていれば、その指示に従う。ただし、マルチディスプレイコンピュータ2との通信回線がフェールしたときは、ROM内に格納してある通信フェール代用制御特性を用いる。本実施形態では、通信フェール代用制御特性の内容は、図8、図11を参照して説明したノミナル設定である。なお、イグニッションON時の初期設定もこのノミナル設定である。従って、変速機コンピュータ22は、マルチディスプレイコンピュータ2からの送信がない限り、ノミナル設定にて動作する。変形例として、通信フェール代用制御特性の内容がノミナル設定と異なってもよい。例えば、走行方法入力画面の各項目を「有」の側としてもよい。
【0056】
さらに、変速機コンピュータ22は、学習制御プログラムを実行した結果得られた学習値をマルチディスプレイコンピュータ2に送る。マルチディスプレイコンピュータ2は、この情報をDVD16に書き込む。これにより、例えばユーザがイグニッションスイッチを切ったとしても、また、バッテリを車両から取り外したとしても、学習値が消去されずに保持される。DVD16に記録した学習値は、適宜、変速機コンピュータ22に戻され、利用できる。
【0057】
マルチディスプレイコンピュータ2との通信に関しては、変速機コンピュータ22以外の他の制御コンピュータも同様である。次に、ユーザが個人特性指示と識別番号を登録するときの動作を説明する。
【0058】
(2)個人特性指示と識別番号を登録するとき
ユーザがマルチディスプレイ4のパワートレーンスイッチ50を押すと、まず図6の個人識別画面が表示される。「ID No入力しない」をタッチすると、図8の走行方法入力画面が表示される。ユーザが各項目についての指示をタッチ操作にて入力し、「セット完」、「Y」をタッチすると、図10の識別番号セット画面が表示される。ユーザが適当な4桁の番号を入力すると、その番号が識別番号となる。識別番号と個人特性指示は、互いに関連づけられてDVD16に書き込まれる。次に、走行方法入力画面が表示される。以降の動作は、上記の個人特性指示を登録済みのときと同様である。すなわち、今回登録した個人特性指示と、入力した走行状況が各制御コンピュータに送られ、利用される。
【0059】
(3)今回の運転時のみの走行方法、走行状況を入力したいとき
例えば、他人の車両を借りたユーザが、今回の運転中の制御特性についての指示を入力したいが、個人特性指示の登録はしないときである。ユーザが個人識別画面の「ID No入力しない」をタッチすると、走行方法入力画面が表示される。ユーザは各項目についての指示を入力し、「セット完」、「N」をタッチする。表示画面が、走行方法入力画面が表示される。以降の動作は、上記の個人特性指示を登録済みのときと同様である。ただし、各制御コンピュータに対しては、個人特性指示ではなく、今回入力した指示が送られる。走行方法入力画面での設定内容を登録していないので、入力内容は今回の運転時のみに使用される。
【0060】
ユーザによって識別番号が入力され、その識別番号に対応した個人特性指示に従って各車載装置が動作しているときに、ユーザが一部の指示を変更したくなる場合がある。この場合は、ユーザは上記の操作を行えばよい。「ID No入力しない」がタッチされると走行方法入力画面が表示される。このとき、画面の各入力項目部分には、使用中の個人特性指示の設定が示される。ユーザは、変更したい部分についてスイッチをタッチする。「セット完」「N]をタッチすると、表示画面が走行状況入力画面に変わる。このとき「セット完」「Y」をタッチすると、識別番号セット画面が表示され、変更した内容を再登録できる。
【0061】
(4)走行状況のみを入力したいとき
例えば、走行している途中で走行状況が変わった場合である。雪道走行が終わったり、乗車人数が変わったときが該当する。ユーザが個人識別画面の「スキップ」をタッチすると、走行状況入力画面が表示される。ユーザは変更が必要な項目についての指示を入力し、「セット完」をタッチする。「セット完」をタッチしたときの走行状況入力画面の各項目の設定が、各制御コンピュータに送られる。この場合、走行方法入力画面の各項目の設定は変更されない。
【0062】
以上に説明したように、本実施形態によれば、個人特性指示を設定してあるユーザは、簡単な操作で入力もれなく、制御特性を所望の設定にできる。すなわち、ユーザは、「走行方法入力画面」「識別番号セット画面」を利用して個人特性指示と識別番号を登録する。次回からは、識別番号のみを入力すれば、登録した個人特性指示が各制御コンピュータに送られ、使用される。従って、車両の操作を簡単で確実にできるので、ユーザは、自分の好みや車両の用途に合わせて各種の制御機能を十分にかつ容易に活用できる。
【0063】
以下、本実施形態の変形例を説明する。
【0064】
「変形例1」
図15は、変形例1に係る個人識別画面であり、図16は、変形例1に係る識別図形セット画面である。識別図形セット画面は、図10の識別番号セット画面と同様の意味をもつ。変形例1では、ユーザが、識別番号セット画面に表示された複数の識別図形から、所望の図形を選択する。識別図形を示す情報が、識別番号の代わりに個人特性指示と関連づけられてDVD16に書き込まれる。すでに選択された図形は、識別図形セット画面に表示されない。これにより、複数人が同じ図形を自分用の図形として登録することが避けられる。
【0065】
変形例1では、個人識別画面が表示されたとき、ユーザは、登録しておいた自分用の識別図形をタッチする。これにより、その識別図形と関連づけられた個人特性指示がDVD16より読み出される。個人識別画面の「戻る」「スキップ」の機能は図6と同様である。また、「絵入力しない」は、図6の「ID No入力しない」に相当する。
【0066】
変形例1によれば、識別番号を入力するよりも操作が簡単となる。また識別番号を覚える必要もなくなる。従って車両用モニターがさらに使いやすくなる。
【0067】
「変形例2」
図17は、変形例2に係るマルチディスプレイ4aを示している。マルチディスプレイ4aは、図3のマルチディスプレイに対し、液晶パネル40の下側にIDカード挿入口100を追加したものである。IDカード挿入口100には、各ユーザが所有するIDカード102が挿入される。IDカード102は、半導体メモリを内蔵している。マルチディスプレイコンピュータ2は、マルチディスプレイ4に装着されたIDカード102の記憶内容を読み書きする。
【0068】
図18は、変形例2に係る個人識別画面である。図8と異なり、識別番号入力用の「0」〜「9」のスイッチは廃止され、代わりに「IDカード入力」が設けられている。「戻る」「スキップ」の機能は図6と同様である。また、「IDカード入力しない」は、図6の「ID No入力しない」に相当する。また、変形例2では、図10の識別番号セット画面は廃止され、表示されない。
【0069】
次に変形例2の動作を説明する。ここでは、上述の実施形態との相違点を中心に説明する。まず、個人特性指示を登録するときの動作を説明する。ユーザが図18の個人識別画面で「IDカード入力しない」をタッチすると、図8の走行方法入力画面が表示される。ユーザは各項目についての指示をタッチ操作にて入力し、「セット完」「Y」をタッチする。マルチディスプレイコンピュータ2は、「セット完」をタッチしたときの各入力項目の設定を、個人特性指示として、IDカード102に書き込む。なお、IDカード102が装着されていないときは、IDカード102の挿入を要求するメッセージが表示される。
【0070】
次に、IDカード102を利用して個人特性指示を入力するときの動作を説明する。ユーザは、IDカード102をIDカード挿入口100に挿入する。それから、個人識別画面で「IDカード入力」をタッチする。マルチディスプレイコンピュータ2は、IDカード102から個人特性指示を読み出す。個人識別画面を表示してからIDカード102が挿入されたときは、「IDカード入力」をタッチせずとも、自動的に個人特性指示が読み出される。個人特性指示を読み出した後、表示画面が走行状況入力画面に切り換えられる。走行状況の入力終了後、個人特性指示と走行状況が各制御コンピュータに送られる。
【0071】
また、各制御コンピュータは、制御に伴って得られた学習値をマルチディスプレイ2に送る。例えば、図14で説明した運転者指向ロジック制御の学習値である。この学習値は、IDカード102に書き込まれる。
【0072】
変形例2では、ユーザがIDカード102を携帯して、いろいろな車両で使用できる。例えば、旅行中にレンタカーを借りたときにも、IDカード102を用いて個人特性指示を入力できる。ある車両で一度登録した個人特性を他の車両でも利用できるので便利である。なお、IDカード102に対する個人特性指示の書き込みは、車両モニターを使用せず、ディーラ等にてその他のコンピュータを用いて行ってもよい。
【0073】
また、変形例2において、マルチディスプレイ4aにどのような画面が表示されているかとは関係なく、IDカード102が挿入されたときには、マルチディスプレイコンピュータ2が個人特性指示を読み出し、各制御コンピュータに送るようにしてもよい。例えば、ナビゲーション画面を表示中でも上記の処理を行う。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、個人特性指示を設定してあるユーザは、簡単な操作で入力もれなく制御特性を所望の設定にできる。従って、車両の操作を簡単で確実にできるので、ユーザは、自分の好みや車両の用途に合わせて各種の制御機能を十分にかつ容易に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の全体構成を示すブロック図である。
【図2】エンジンおよび変速機の制御システムを示すブロック図である。
【図3】マルチディスプレイの正面図である。
【図4】マルチディスプレイに表示される画面を示す説明図である。
【図5】マルチディスプレイにおける表示内容の一覧を示す説明図である。
【図6】個人識別画面を示す説明図である。
【図7】個人識別画面を表示したときのマルチディスプレイコンピュータによる処理を示すフローチャートである。
【図8】走行方法入力画面を示す説明図である。
【図9】走行方法入力画面を表示したときのマルチディスプレイコンピュータによる処理を示すフローチャートである。
【図10】識別番号セット画面を示す説明図である。
【図11】走行状況入力画面を示す説明図である。
【図12】走行状況入力画面を表示したときのマルチディスプレイコンピュータによる処理を示すフローチャートである。
【図13】インスツルメントパネル下部に設けられたインジケータを示す説明図である。
【図14】マルチディスプレイコンピュータと変速機コンピュータの通信内容を示す説明図である。
【図15】変形例1に係る個人識別画面を示す説明図である。
【図16】変形例1に係る識別図形セット画面を示す説明図である。
【図17】変形例2に係るマルチディスプレイの正面図である。
【図18】変形例2に係る個人識別画面を示す説明図である。
【符号の説明】
2 マルチディスプレイコンピュータ、4 マルチディスプレイ、6 オーディオシステム、8 エアコンシステム、10 テレフォンコンピュータ、12 GPS、14 地図・特性指示用DVD装置、16 DVD(デジタル・ビデオ・ディスク)、20 エンジンコンピュータ、22 変速機コンピュータ、24トランスファーコンピュータ、26 ディファレンシャルコンピュータ、28ABSコンピュータ、30 VSCコンピュータ、32 サスペンションコンピュータ、34 4WDコンピュータ、50 パワートレーンスイッチ、100IDカード挿入口、102 IDカード。

Claims (3)

  1. ユーザが車載装置に対する指示を入力するための入力手段を備えた車両用モニターにおいて、
    入力可能な項目には、車両走行に係る走行方法の設定に関連する項目と、車両がこれから走行するときの状況あるいは走行中の状況の走行状況設定に関連する項目とが含まれ、
    走行方法の設定に関する項目には、車両走行に係る変速制御特性の設定に関連する項目であって、変速制御特性の設定が行われ走行状況設定に関する項目が入力されるときに、入力された走行状況に基づき、設定された変速制御特性の設定に従った車両走行に係る変速制御特性の実行を指示する変速制御特性の設定を含むことを特徴とする車両用モニター。
  2. 請求項1に記載の車両用モニターにおいて、
    変速制御特性の設定には、登降坂制御の設定を含むことを特徴とする車両用モニター。
  3. 請求項1に記載の車両用モニターにおいて、
    変速制御特性の設定には、運転者のアクセル操作又はブレーキ操作に基づく変速制御の設定を含むことを特徴とする車両用モニター。
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