JPH10264739A - 車両用モニター - Google Patents
車両用モニターInfo
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Abstract
きの操作を簡単にし、入力もれをなくす。 【解決手段】 マルチディスプレイコンピュータは、タ
ッチパネルとして機能する液晶パネル上に、車載装置の
制御特性に関するタッチスイッチを設定する。ユーザは
タッチパネルを使用して制御特性を所望の設定にするた
めの指示を入力できる。入力内容が個人特性指示として
識別番号とともにマルチディスプレイコンピュータの記
憶手段に登録される。その後は、ユーザが識別番号を入
力すると、個人特性指示が読み出され、車載の各種制御
コンピュータに送られる。多数のスイッチを操作せずと
も識別番号を入力すればよいので、操作が簡単であり、
入力もれもない。
Description
に対する指示を入力する車両用モニターに関する。本発
明は、いわゆるマルチディスプレイシステムといわれる
車両用モニターに好適に適用できる。
置の制御特性の設定がユーザによって手動で変更される
ほか、車両の状態に応じて自動的に変更されるようにな
っている。
スイッチを操作することにより、ノーマルモードとパワ
ーモードとを切換設定できる車両が公知である。両モー
ドでは変速機制御の変速線マップが異なっており、パワ
ーモードの設定中の方が変速線が高速側にシフトされ
る。従って、同じ車速でもノーマルモードよりも低いギ
ヤ段が使用され、エンジン、変速機の出力も高くなる。
このノーマルモードとパワーモードの切換を車両の状態
に応じて自動的に行うことも公知である。
坂や降り坂を走行中であることを検出し、登降坂走行に
適合するように自動的に変速機の変速線マップを変更す
る制御が公知である。
ち、運転者のアクセルやブレーキなどの操作のパターン
を解析して、運転者の指向に合うように変速機などの制
御特性を変更する制御が公知である。例えば、上記のノ
ーマル・パワーモードの自動切換が可能な車両におい
て、運転者がアクセルを全開にすることが多い場合に、
運転者指向ロジック制御が実行されてパワーモードに固
定される。
ち、変速機のトルクコンバータと並列に設けられたロッ
クアップクラッチをスリップさせたりロックさせたりす
る制御が公知である。この制御により、エンジンから変
速機へ、また変速機からエンジンへのトルク伝達率が高
くなり、燃費が向上する。
四輪駆動車の走行中の状態に応じて前輪と後輪へのトル
ク分配率を調整する制御が公知である。
をはじめとして、さらにその他の各種制御機能が備えら
れたものがある。そして、ユーザの操作を伴う制御につ
いては、運転者が操作しやすい位置にスイッチなどを設
ける必要がある。特開平8−255299号公報に記載
の車両用制御装置においては、ナビゲーションシステム
のモニター画面上に、走行モードを選択するためのスイ
ッチが設定される。このスイッチを操作することにより
走行モードの設定を外部入力して指示することができ
る。
車両では各種の制御が可能であり、さらにその種類が増
えつつある。しかし、制御特性を自動的に変更するよう
な車両制御に対するユーザの好き嫌いがあり、全ての制
御が実行されるとユーザが違和感を感じる可能性があ
る。例えば、上記のロックアップ制御に伴う車両の挙動
に違和感を感じたりする場合がありうる。また、ユーザ
がある制御に慣れるまでに時間がかかり、慣れるまでは
その制御を利用したくないと考える可能性がある。
るかしないかを選択できるようにすべく、ユーザが操作
するスイッチが設けられている。例えば、上記のノーマ
ルモードとパワーモードを手動で切り換える切換スイッ
チがシフトレバー横に設けられている。しかし、このよ
うなスイッチは、運転者が操作しやすい場所に設ける必
要がある。多種類の制御機能を備えた車両では、スペー
スが制約されている中で多数のスイッチを配置すること
は困難であり、また、スイッチに接続するワイヤーハー
ネスを配線することも困難である。そして、多数のスイ
ッチを設けても、ユーザは乗車のたびにたくさんのスイ
ッチを操作することを面倒と感じる可能性があり、また
すべてのスイッチの意味を理解しておくことも大変であ
る。その結果、ユーザがスイッチを操作しきれず、車両
側では十分な入力情報が得られない可能性がある。
であり、その目的は、車両用モニターの改良により、車
両用モニターを利用してユーザが制御特性に関する操作
を簡単に、入力もれなく行うことができるようにするこ
とにある。
対する指示を入力するための入力手段を備えている。そ
して、入力可能な項目には、車両走行に係る制御特性の
設定に関連した項目である走行制御特性関連項目が含ま
れ、さらに、走行制御特性関連項目には、前記制御特性
を所望の設定にするためのユーザの指示であって予め個
人ごとに設定された指示である個人特性指示と関連づけ
られた個人識別情報を入力するための個人識別項目を含
める。
性を所望の設定にするためのユーザの指示を予め個人ご
とに設定しておく。複数の制御特性に関する指示を個人
制御特性指示に含めておくことができる。
は、例えば、ある制御特性を自動的に変更する制御を実
行するか、あるいは、そのような自動制御を実行せずに
制御特性を固定してしまうか、という指示である。前述
の登降坂自動制御を実行するか禁止するかの指示などが
該当する。
ための指示は、ある制御特性を複数種類のいずれかにで
きる場合において、どれを選択するかの指示である。前
述のパワーモードとノーマルモードのどちらで走行する
かの指示などが該当する。
ザの個人識別情報と関連づけられている。個人識別情報
は、例えば、そのユーザが決めた識別番号である。ユー
ザが個人識別情報を入力すれば、その個人識別情報に対
応する個人特性指示が決まる。従って、ユーザは簡単な
操作により、いくつもの制御特性に関する指示を車両用
モニターに入力でき、一部の制御特性に関する入力もれ
も発生しない。このように、本発明によれば、車両の操
作を簡単で確実にできるので、ユーザは、自分の好みや
車両の用途に合わせて各種の制御機能を十分にかつ容易
に活用できる。
ーザが車載装置に対する指示を入力することができ、車
両走行に係る制御特性を所望の設定にするためのユーザ
の指示である特性指示を入力する特性指示入力手段と、
予め個人ごとに設定された特性指示である個人特性指示
を記憶する個人特性指示記憶手段と、ユーザ操作に応
じ、特性指示入力手段から入力された特性指示または個
人特性指示記憶手段に記憶された個人特性指示を車両走
行に関する制御装置へ送らせる制御手段とを含む。
性指示とその個人を識別するための個人識別情報(番号
等)を関連づけて記憶しておき、また、個人識別情報を
入力するための個人識別入力手段を設ける。ユーザ操作
として、ユーザが単に特性指示入力手段を用いて特性指
示を入力したときは、上記制御手段はその特性指示を各
制御装置へ送らせる。ユーザ操作として、ユーザが個人
識別入力手段を用いて個人識別情報を入力したときは、
制御手段はその個人識別情報に対応する個人特性指示を
各制御装置へ送らせる。なお、特性指示入力手段は、予
め個人特性指示を設定するときにユーザが用いる入力手
段としても機能させることができる。このように、個人
特性指示および個人識別情報を登録してあるユーザは、
簡単な操作で入力もれなく制御特性を所望の設定にでき
る。
を、車両用モニターから取り外し可能な外部記憶媒体と
する。外部記憶媒体としてはICカードなどが採用でき
る。ユーザ操作として、ユーザが車両用モニターに外部
記憶媒体を装着したとき、上記制御手段が外部記憶媒体
から個人特性指示を読み出して、各制御装置に送らせ
る。ユーザは、外部記憶媒体を携帯していろいろな車両
で使用できる。どの車両を運転するときも、簡単な操作
で制御特性を所望の設定にできる。
示を設定してあるユーザは、簡単な操作で入力もれなく
制御特性を所望の設定にできる。従って、車両の操作を
簡単で確実にできるので、ユーザは、自分の好みや車両
の用途に合わせて各種の制御機能を十分にかつ容易に活
用できる。
(以下、実施形態という)について、図面を参照し説明
する。本実施形態では、マルチディスプレイシステムが
本発明の車両用モニターとして機能する。マルチディス
プレイシステムは、一つの画面を利用して各種の車載装
置の操作や出力表示(テレビ、ナビゲーションなど)を
可能とする。そのため、マルチディスプレイシステムを
制御するマルチディスプレイコンピュータには、各種の
車載装置が通信回路を介して接続されている。
る。マルチディスプレイコンピュータ2はマルチディス
プレイ4と接続されている。マルチディスプレイ4は、
液晶パネルとパネル周囲の操作スイッチを有する。液晶
パネル上には、適宜、スイッチ枠が表示され、枠内にタ
ッチスイッチが設定される。従って、液晶パネルは、テ
レビ画像等の出力装置として機能する他、ユーザに操作
される入力装置としても機能する。マルチディスプレイ
コンピュータ2からマルチディスプレイ4に対しては映
像信号が送られる。マルチディスプレイ4からマルチデ
ィスプレイコンピュータ2には、各種スイッチ操作に対
応する信号が入力される。
種の車室内設備用の装置と接続されている。すなわち、
マルチディスプレイコンピュータ2は、オーディオチュ
ーナ、TVチューナ、音楽用DVD(デジタルビデオデ
ィスク)装置、オーディオスピーカなどを有するオーデ
ィオシステム6と接続されている。また、車内空調用の
エアコンシステム8、セルラ等の自動車電話の機能を制
御するテレフォンコンピュータ10、GPS衛生からの
信号を受信して現在位置を検出するGPS(グローバル
ポジショニングシステム)装置12が接続されている。
なお、マルチディスプレイコンピュータ2は、ナビゲー
ションに係る機能、すなわち、目的地までの経路設定機
能や、画面表示および音声出力による案内機能を有して
いる。
2には、地図・特性指示用DVD装置14が接続されて
いる。地図・特性指示用DVD装置14は、装着された
DVD16に対する読み書きが可能であり、このDVD
16には、マルチディスプレイコンピュータ2が自動車
電話などを使って入手した地図データや、本発明に係
る、制御装置に対する特性指示に関する情報などが書き
込まれる。
には、車両の走行に係る各種の車載装置を制御するコン
ピュータ類が接続されている。すなわち、マルチディス
プレイコンピュータ2には、エンジン制御用のエンジン
コンピュータ20、自動変速機制御用の変速機コンピュ
ータ22、各車輪へのトルク分配などを制御するトラン
スファーコンピュータ24、ディファレンシャルコンピ
ュータ26、車輪の空転を防ぐように車輪ブレーキを制
御するABSコンピュータ28、エンジンコンピュータ
20やABSコンピュータ28を制御して車両の姿勢を
安定方向に調整するVSC(登録商標、Vehicle Stabil
ity Control、以下の説明および図面において同じ)コ
ンピュータ30、サスペンションの特性を制御するサス
ペンションコンピュータ32、四輪駆動システムを制御
する4WDコンピュータ34などが接続されている。
スプレイコンピュータ2と通信回路を介して接続されて
いる他、必要に応じ、お互いの間でも通信回路を介して
接続されている。例えば、図2には、エンジンコンピュ
ータ20および変速機コンピュータ22と、これらに制
御されるエンジンE、自動変速機Aが示されている。エ
ンジンコンピュータ20には、アクセル操作量、エンジ
ン回転数、吸入空気量、吸入空気温度、スロットル開
度、車速、エンジン水温、ブレーキスイッチのオンオフ
等が入力される他、変速機コンピュータ22より変速機
の状態等に関する情報が入力され、さらにその他の車載
コンピュータからも各種の情報が入力される。エンジン
コンピュータ20は、これらの情報を総合的に判断し、
燃料噴射量や点火時期を制御し、またスロットル開度を
決定してスロットルアクチュエータを制御する。同様
に、変速機コンピュータ22には、スロットル開度、車
速、エンジン水温、ブレーキスイッチのオンオフ、シフ
トポジション、パターンセレクトスイッチ操作、オーバ
ードライブセットスイッチ操作、C0センサによる変速
機内の所定クラッチの回転数の検出値、変速機の油温、
そのほかマニュアルモードスイッチ、スポーツモードス
イッチ、等速シフトスイッチの状態などが入力され、エ
ンジンコンピュータ20からも制御情報が入力され、さ
らにその他の車載コンピュータから各種の情報が入力さ
れる。変速機コンピュータ22は、これらの情報を総合
的に判断し、自動変速機Aの油圧制御装置A1の油圧回
路に設けられた各種ソレノイドS1、S2・・に制御信
号を出力する。そして、エンジンコンピュータ20や変
速機コンピュータ22は、入力された各種の情報や、エ
ンジン、自動変速機の状態などの情報を、マルチディス
プレイコンピュータ2に対して出力する。マルチディス
プレイコンピュータ2と接続された他のコンピュータに
ついても同様である。
2には、図1下方に示すように、各種スイッチ操作の情
報やセンサの出力信号が入力される。例えば、イグニッ
ションスイッチ、パーキングブレーキスイッチ、ステア
リングポジションセンサ、スピードセンサと接続されて
いる。マルチディスプレイコンピュータ2は、これらの
入力信号を、メンテナンス作業者の要求に応じ、マルチ
ディスプレイ4に表示する。
は、ダイアグノーシス端子36と接続されている。車両
のエンジンルーム内には、箱形のダイアグノーシスコネ
クタが設置されており、このコネクタ内にダイアグノー
シス端子36が設けられている。ダイアグノーシス端子
36は、メンテナンス用の一種のスイッチとして機能す
る。メンテナンス作業者が、ダイアグノーシスコネクタ
のプラスチック製のふたを開けてダイアグノーシス端子
36を短絡接続すると、この短絡接続がマルチディスプ
レイコンピュータ2によって検知される。そして、マル
チディスプレイコンピュータ2は、接続関係にある各車
載装置の状態や、各車載装置との通信回線の状態を診断
し、診断結果をマルチディスプレイ4に表示させる。特
に、診断の結果として異常が検出された場合には、異常
内容が表示される。
ある。また、図4は、マルチディスプレイ4に表示され
る画面を示しており、図5は、画面表示内容の一覧であ
る。これらの図面を用いて、マルチディスプレイシステ
ムとしての機能の概要を説明する。
パネル40の上方には、時計や外気温度、室内温度を表
示するディスプレイやエアコン操作用の各種スイッチが
設けられている。液晶パネル40の両サイドには、エア
コン42、画質44、オーディオ46、テレビ48、パ
ワートレーン50、現在地52、目的地設定54、メニ
ュー56の各プッシュタイプスイッチが設けられてい
る。図4の左上部に示すように、液晶パネル40には、
イグニッションスイッチON時の初期画面として前回画
面(前回イグニッションスイッチを切ったときの画面)
が表示される。そして、上記の各スイッチ42〜56の
操作に応じ、マルチディスプレイコンピュータ2によ
り、液晶パネル40の表示が切り換えられる。
ると、マルチディスプレイコンピュータ2は、マルチデ
ィスプレイ4に、図4右上の画面を表示させる。画面上
には、ナビゲーション用の目的地を入力するために必要
な各種のタッチスイッチが設定される。ユーザが操作し
やすいように、画面表示は階層的に行われる。ユーザは
階層的に順次表示される画面のタッチスイッチを操作し
て、詳細に目的地を設定できる。マルチディスプレイコ
ンピュータ2は、ユーザが設定した目的地までの推奨経
路を決定する。パネル左側の現在地スイッチ52が押さ
れると、図4上段の右から2番目の画面に切り換えられ
る。そして、マルチディスプレイコンピュータ2は、マ
ルチディスプレイ4に地図画面を表示し、地図上に推奨
経路を示し、さらに現在位置マークを表示する。このよ
うなナビゲーション機能は、DVD16内の地図データ
を用いて実現される。
オスイッチ46、テレビスイッチ48、パワートレーン
スイッチ50、メニュースイッチ56が押されたとき
も、上記と同様に、各スイッチの操作対象と関連した画
面が表示される。図5は、液晶パネル40における表示
項目の一覧である。表示項目には、ユーザの操作に対応
して表示されるものもあるが、マルチディスプレイコン
ピュータ2が自らの判断に基づいて自動的に表示するも
のもある。例えば、図5の左上の地図画面において、交
差点拡大表示は、マルチディスプレイコンピュータ2が
特定交差点への接近を検知して表示する画面である。
きは、図4の右下に示すように、まず、個人識別画面が
表示される。そして、ユーザの操作に応じ、「走行方法
入力画面」「個人識別登録画面」「走行状況入力画面」
が表示される。ユーザはこれらの画面を利用して、タッ
チパネル操作により、車両走行に係る制御特性に関する
入力操作をすることができる。以下、各画面が表示され
たときのマルチディスプレイ4のタッチパネルとしての
機能を説明する。なお、下記の説明で使用する各画面の
図(図6、8、10、11)では、それぞれ画面形状が
異なって示されるが、実際はいずれも同じ形状の画面で
あると考えてよい。また、液晶パネル40の一部に、各
図の形状の画面が表示されると考えてもよい。
識別画面は、ユーザが予め登録した自分の識別番号(I
D No)を入力するための画面である。ユーザは画面
上の0〜9のタッチスイッチを押して、4桁の識別番号
を入力できる。ユーザが入力した番号は、図6に示すよ
うに、画面上方に入力順に表示される。個人識別画面が
表示されたとき、マルチディスプレイコンピュータ2は
図7のフローチャートに従った処理を行う。なお、以下
において画面上の各タッチスイッチを「」を用いて表現
する。例えば「キャンセル」と述べたときは、画面上に
設定されたキャンセルスイッチを示す。
タッチしたか否かを判定する(S10)。「キャンセ
ル」は、識別番号の入力に失敗したときにタッチされ
る。YESのときは入力中の番号をクリアして(S1
2)リターンする。このとき、画面上方に表示された番
号も消される。次に「戻る」がタッチされたか否かを判
定し(S14)、YESであれば個人識別画面の前に表
示していた画面が表示される。例えば、パワートレーン
スイッチ50が押される前にナビゲーション画面が表示
されていたときは、そのナビゲーション画面に戻る。次
に「ID No入力しない」がタッチされたか否かを判
定し(S16)、YESであれば表示画面を走行方法入
力画面に切り換える。次に「スキップ」がタッチされた
か否かを判定し(S18)、YESであれば表示画面を
走行状況入力画面に切り換える。次に4桁目の識別番号
の入力が完了したか否かを判定し(S20)、完了して
いなければリターンする。入力が完了したとき、マルチ
ディスプレイコンピュータ2は、DVD装置14を制御
して、DVD16に記憶された個人特性指示であって入
力された識別番号に対応するものを読み出す(S2
2)。個人特性指示を読み出した後、表示画面が走行状
況入力画面に切り換えられる。
この画面は、上記のように、個人識別画面で「ID N
o入力しない」がタッチされたときに表示される。走行
方法入力画面は、ユーザが車載装置の制御特性に関する
指示を入力するための画面である。この画面は、後述す
るように、その乗車時のみに有効な指示を入力するため
に利用され、また、ユーザが個人特性指示を登録するた
めに利用される。走行方法入力画面には、下記の入力項
目が設定される。なお、各項目の詳細な制御内容は周知
であり、ここでの詳細な説明は省略する。本実施形態の
車両用モニターを搭載した車両には、各項目の制御を実
現するための周知の構成が備えられているものとする。
の自動制御(前出)を実行するか禁止するかの選択指示
ができる。; (2)「パワー」「ノーマル」:パワーモードとノーマ
ルモード(前出)のどちらを設定するかの選択ができ
る。なお、両モードでは、変速線マップの他に、電子ス
ロットルの制御特性も変更される。; (3)運転者指向制御「有」「無」:運転者指向ロジッ
ク制御(前出)を実行するか禁止するかの選択ができ
る。; (4)ロックアップスリップ「有」「無」:ロックアッ
プスリップ制御(前出)を実行するか禁止するかの選択
ができる。; (5)「2W」「4W」:二輪駆動で走行するか四輪駆
動で走行するかの選択ができる。; (6)ヒルホールド「有」「無」:ヒルホールド制御、
すなわち登坂で停車中にフットブレーキを踏まなくても
車両が後退しないようにするための変速機制御を実行す
るか禁止するかの選択ができる。; (7)前後輪トルク分配率:4WD制御(前出)の前輪
と後輪のトルク分配率を指定できる。前輪(Fr):後
輪(Rr)を30:70、40:60、50:50、6
0:40、70:30のいずれかに指定できる。; (8)「スポーツモード」:スポーツモード、すなわち
自動変速機のギヤ段を運転者の所定操作がない限り固定
することにより手動変速機の走行フィーリングを実現す
るモードをセットするか否かを選択できる。; (9)「ステアリングスイッチモード」:ステアリング
スイッチモード、すなわちステアリングに設けられたス
イッチを操作することにより変速機のシフトレンジが切
り換えられるモードをセットするか否かを選択できる。
ユーザがタッチした方のスイッチが他方のスイッチより
も明るく表示され、これによりユーザがどちらを選択し
たか否かを判別できる。(7)のトルク分配率は、矢印
へのタッチに応じて変更され、数字で表示される。また
(8)(9)のモード設定については、ユーザがタッチ
するたびにセット、クリアが繰り返される。セットした
ときの方が明るく表示される。
ノミナル設定が定められている。ノミナル設定は、ユー
ザがまだ各項目を指定する前の初期状態の設定である。
(1)〜(6)の項目については、図8において星印☆
を付けた方がノミナル設定である。(7)のトルク分配
率のノミナル設定は、前輪:後輪=50:50である。
(8)のスポーツモードのノミナル設定は、リセット状
態であり、(9)のステアリングスイッチモードのノミ
ナル設定は、キャンセル(スイッチ非作動)である。初
期状態においては、各項目のノミナル設定が画面上に表
示される。
き、マルチディスプレイコンピュータ2は図9のフロー
チャートに従った処理を行う。まず、画面上の「戻る」
がタッチされたか否かを判定し(S30)、YESであ
れば走行方法入力画面の前に表示していた画面が表示さ
れる。次に、「オールキャンセル」がタッチされたか否
かを判定し(S32)、YESのときはすべての入力項
目がノミナル設定に戻され(S34)リターンする。ス
テップS32がNOであれば「セット完」がタッチされ
たか否かを判定する(S36)。「セット完」は、ユー
ザがすべての設定を終えたと判断したときにタッチす
る。「セット完」がタッチされていなければリターンす
る。
ーザが「Y」と「N」のいずれをタッチするかを判定す
る(S38)。走行方法入力画面での入力を今回の運転
時のみ有効としたいとき、ユーザは「N」をタッチす
る。この場合、マルチディスプレイコンピュータ2は、
表示画面を走行状況入力画面に切り換える。一方、走行
方法入力画面で入力した各設定を個人特性指示として登
録したいとき、ユーザは「Y」をタッチする。この場合
は表示画面が識別番号セット画面に切り換えられる。
る。この画面は、上記のように、走行方法入力画面で
「セット完」の後「Y」がタッチされたときに表示され
る。ユーザは、図10の「0」〜「9」をタッチして所
望の識別番号を登録する。ユーザがタッチした番号は、
画面上部に入力順に表示される。4桁の番号を入力完了
する前にユーザが「戻る」をタッチした場合、表示画面
が前画面に切り換えられる。4桁の番号が入力されたと
き、その番号がユーザの識別番号として登録される。そ
して、前の走行方法入力画面で「セット完」をタッチし
たときの各入力項目の設定が、そのユーザの個人特性指
示として、識別番号と関連づけて登録される。マルチデ
ィスプレイコンピュータ2は、個人特性指示の設定内容
と識別番号を地図・特性指示用DVD装置14に送りD
VD16に書き込ませる。DVD16には、地図データ
用の記憶領域とは別に、個人特性指示を記憶するための
専用領域が設けられている。ただし、この専用領域は、
地図データ用の領域と比べれば、ごく小さい領域でよ
い。DVD16に書き込むことにより、例えばユーザが
イグニッションスイッチを切ったとしても、また、バッ
テリを車両から取り外したとしても、個人特性指示が消
去されずに保持される。マルチディスプレイコンピュー
タ2は、個人特性指示を記録した後、表示画面を走行状
況入力画面に切り換える。
る。この画面は、個人識別画面で「スキップ」がタッチ
されたとき、または識別番号の入力が完了したときに表
示される。また、走行方法入力画面で「セット完」の後
に「N」がタッチされたとき、上記の個人識別セット登
録で識別番号のセットが完了したときに表示される。
走行するときの状況、あるいは走行中の状況を入力する
ための画面である。入力された走行状況は、マルチディ
スプレイコンピュータ2に接続された各制御用コンピュ
ータにより、走行状況に適合するように車載装置を制御
するために利用される。入力画面には、下記の入力項目
が設定される。
あることを入力する。; (2)乗車人数「1」〜「5」:運転者を含む乗車人数
を入力する。; (3)山道「Y」「N」:走行路が山道であるか否かを
入力する。; (4)高速路「Y」「N」:走行路が高速道路などであ
るか否かを入力する。; (5)トーイング「Y」「N」:キャンピングカーなど
を牽引するか否かを入力する。
は、ユーザがタッチするたびにセット、クリアが繰り返
される。セットしたときの方が明るく表示される。また
(2)〜(5)の項目については、ユーザがタッチした
方のスイッチが他方のスイッチよりも明るく表示され、
これによりユーザがどちらを選択したか否かを判別でき
る。
定として、ノミナル設定が定められている。ノミナル設
定は、ユーザがまだ各項目を指定する前の初期状態の設
定である。(1)のスノーモードのノミナル設定は、ク
リア(雪道でない)である。(2)〜(5)の項目につ
いては、図11において星印☆を付けた方がノミナル設
定である。初期状態においては、各項目のノミナル設定
が画面上に表示される。
き、マルチディスプレイコンピュータ2は図12のフロ
ーチャートに従った処理を行う。まず、画面上の「戻
る」がタッチされたか否かを判定し(S50)、YES
であれば走行状況入力画面の前に表示していた画面が表
示される。次に、「オールキャンセル」がタッチされた
か否かを判定し(S52)、YESのときはすべての入
力項目がノミナル設定に戻され(S54)リターンす
る。ステップS52がNOであれば「セット完」がタッ
チされたか否かを判定する(S56)。「セット完」
は、ユーザがすべての設定を終えたと判断したときにタ
ッチする。「セット完」がタッチされていなければリタ
ーンする。「セット完」がタッチされたとき、走行状況
の入力が終了する。
ムに関し、実際のユーザの操作に応じたマルチディスプ
レイシステムの動作を、特にパワートレーンスイッチ5
0が押されたときについて、説明する。
録してあるとき ユーザがマルチディスプレイ4のパワートレーンスイッ
チ50を押すと、図6の個人識別画面が表示される。ユ
ーザが自分の識別番号を入力すると、マルチディスプレ
イコンピュータ2は、DVD16から、識別番号と対応
する個人特性指示を読み出す。個人特性指示は、ユーザ
が前もって図8の走行方法入力画面を利用して設定した
ものである。すなわち、ユーザは図8の各項目に関する
指示を入力し、その入力内容を識別番号とともに登録し
てあるとする。マルチディスプレイコンピュータ2は、
個人特性指示の読み出し後、図12の走行状況入力画面
を表示させる。ユーザは、同画面に対して各種の走行状
況を入力し、入力が終わると「セット完」をタッチす
る。
されると、マルチディスプレイコンピュータ2は、走行
状況の設定内容をDVD16に書き込む。また、マルチ
ディスプレイコンピュータ2は、DVD16から読み出
した個人特性指示中の所定の項目の設定と、走行状況の
所定の項目の設定とを、車室内インスツルメントパネル
に表示させる。図13は、インスツルメントパネルの下
部を示している。車速等のメータ類の下側に「PWR
(パワー)」「NORM(ノーマル)」「2W」「4
W」「スノー」「スポーツ」「ステアリングシフト」
「ヒルホールド」「トーイング」のインジケータが設け
られている。これらのインジケータに対応する項目の設
定が、インジケータの点灯/消灯によって運転者に示さ
れる。例えば「PWR」が点灯すればパワーモードが選
択されたことを示し、「NORM」が点灯すればノーマ
ルモードが選択されたことを示す。「スノー」が点灯す
れば走行状況としてスノーモードがセットされているこ
とを、消灯すればセットされていないことを示す。本実
施形態では、走行方法や走行状況の設定後、マルチディ
スプレイ4の表示が、ナビゲーション等の他の画面に切
り換えられてしまう。しかし、ユーザが適宜、確認する
必要がある項目については、上記のように、インスツル
メントパネルのインジケータに表示され、ユーザはいつ
でもこれらを見ることができる。
は、DVD16から読み出した個人特性指示に示される
各種制御特性に対する指示と、走行状況として設定され
た内容とを、接続関係にある制御用コンピュータに、通
信回路を介して送る。各制御用コンピュータに対して
は、それぞれが必要な情報が送られる。例えば、個人特
性指示に示される「パワーモード」と「ノーマルモー
ド」の選択は、エンジンコンピュータ20と変速機コン
ピュータ22に送られる。各制御用コンピュータは、入
力された情報に従って動作する。すなわち、ある制御特
性の指示(例えば、登降坂制御を実行する旨の指示)が
送られてきたとき、その指示を実現するように制御対象
の装置を制御する。また走行状況が送られてきとき、そ
の走行状況に適合するように制御対象の装置を制御す
る。
用コンピュータの間の通信について、図14を参照し、
変速機コンピュータ22を例にとって説明する。マルチ
ディスプレイコンピュータ2側では、内蔵ROMに画面
処理プログラムが格納されている。このプログラムは、
上記の各種画面を表示させたり、マルチディスプレイ4
をタッチパネルとして機能させるためのものである。ま
たDVDには各個人の識別番号、個人特性指示、走行状
況入力内容が記憶されている。さらに、変速機コンピュ
ータ22から送られた学習値が記録されている。マルチ
ディスプレイコンピュータ2は、個人識別番号が入力さ
れると、個人識別番号と対応する個人特性指示をDVD
から読み出す。そして、走行状況の入力が完了すると、
走行状況と個人特性指示を変速機コンピュータ22に送
る。
Mに、自動変速機にシフトチェンジを行わせるための変
速制御プログラムと、ロックアップクラッチを作動させ
てロックアップ、ロックアップスリップ制御を行うため
のロックアップ制御プログラムと、前述の運転者指向ロ
ジック制御を実行するための学習制御プログラムが格納
されている。さらに、ROMには、マルチディスプレイ
コンピュータ2との通信がフェールしたときに使用する
ための通信フェール代用制御特性が格納されている。ま
た、RAMには、学習制御プログラムを実行した結果と
して得られた学習値が記録されている。学習値は、運転
者のアクセルやブレーキなどの操作パターンを解析した
結果として得られ、どのように変速機を制御すると運転
者の指向と適合するかを示す情報である。
の実行の際、入力された個人特性指示や走行状況を用い
る。例えば、個人特性指示に、運転者指向ロジックを実
行する旨の指示が含まれていれば、その指示に従う。た
だし、マルチディスプレイコンピュータ2との通信回線
がフェールしたときは、ROM内に格納してある通信フ
ェール代用制御特性を用いる。本実施形態では、通信フ
ェール代用制御特性の内容は、図8、図11を参照して
説明したノミナル設定である。なお、イグニッションO
N時の初期設定もこのノミナル設定である。従って、変
速機コンピュータ22は、マルチディスプレイコンピュ
ータ2からの送信がない限り、ノミナル設定にて動作す
る。変形例として、通信フェール代用制御特性の内容が
ノミナル設定と異なってもよい。例えば、走行方法入力
画面の各項目を「有」の側としてもよい。
制御プログラムを実行した結果得られた学習値をマルチ
ディスプレイコンピュータ2に送る。マルチディスプレ
イコンピュータ2は、この情報をDVD16に書き込
む。これにより、例えばユーザがイグニッションスイッ
チを切ったとしても、また、バッテリを車両から取り外
したとしても、学習値が消去されずに保持される。DV
D16に記録した学習値は、適宜、変速機コンピュータ
22に戻され、利用できる。
信に関しては、変速機コンピュータ22以外の他の制御
コンピュータも同様である。次に、ユーザが個人特性指
示と識別番号を登録するときの動作を説明する。
とき ユーザがマルチディスプレイ4のパワートレーンスイッ
チ50を押すと、まず図6の個人識別画面が表示され
る。「ID No入力しない」をタッチすると、図8の
走行方法入力画面が表示される。ユーザが各項目につい
ての指示をタッチ操作にて入力し、「セット完」、
「Y」をタッチすると、図10の識別番号セット画面が
表示される。ユーザが適当な4桁の番号を入力すると、
その番号が識別番号となる。識別番号と個人特性指示
は、互いに関連づけられてDVD16に書き込まれる。
次に、走行方法入力画面が表示される。以降の動作は、
上記の個人特性指示を登録済みのときと同様である。す
なわち、今回登録した個人特性指示と、入力した走行状
況が各制御コンピュータに送られ、利用される。
状況を入力したいとき 例えば、他人の車両を借りたユーザが、今回の運転中の
制御特性についての指示を入力したいが、個人特性指示
の登録はしないときである。ユーザが個人識別画面の
「ID No入力しない」をタッチすると、走行方法入
力画面が表示される。ユーザは各項目についての指示を
入力し、「セット完」、「N」をタッチする。表示画面
が、走行方法入力画面が表示される。以降の動作は、上
記の個人特性指示を登録済みのときと同様である。ただ
し、各制御コンピュータに対しては、個人特性指示では
なく、今回入力した指示が送られる。走行方法入力画面
での設定内容を登録していないので、入力内容は今回の
運転時のみに使用される。
識別番号に対応した個人特性指示に従って各車載装置が
動作しているときに、ユーザが一部の指示を変更したく
なる場合がある。この場合は、ユーザは上記の操作を行
えばよい。「ID No入力しない」がタッチされると
走行方法入力画面が表示される。このとき、画面の各入
力項目部分には、使用中の個人特性指示の設定が示され
る。ユーザは、変更したい部分についてスイッチをタッ
チする。「セット完」「N]をタッチすると、表示画面
が走行状況入力画面に変わる。このとき「セット完」
「Y」をタッチすると、識別番号セット画面が表示さ
れ、変更した内容を再登録できる。
ある。雪道走行が終わったり、乗車人数が変わったとき
が該当する。ユーザが個人識別画面の「スキップ」をタ
ッチすると、走行状況入力画面が表示される。ユーザは
変更が必要な項目についての指示を入力し、「セット
完」をタッチする。「セット完」をタッチしたときの走
行状況入力画面の各項目の設定が、各制御コンピュータ
に送られる。この場合、走行方法入力画面の各項目の設
定は変更されない。
ば、個人特性指示を設定してあるユーザは、簡単な操作
で入力もれなく、制御特性を所望の設定にできる。すな
わち、ユーザは、「走行方法入力画面」「識別番号セッ
ト画面」を利用して個人特性指示と識別番号を登録す
る。次回からは、識別番号のみを入力すれば、登録した
個人特性指示が各制御コンピュータに送られ、使用され
る。従って、車両の操作を簡単で確実にできるので、ユ
ーザは、自分の好みや車両の用途に合わせて各種の制御
機能を十分にかつ容易に活用できる。
人識別画面であり、図16は、変形例1に係る識別図形
セット画面である。識別図形セット画面は、図10の識
別番号セット画面と同様の意味をもつ。変形例1では、
ユーザが、識別番号セット画面に表示された複数の識別
図形から、所望の図形を選択する。識別図形を示す情報
が、識別番号の代わりに個人特性指示と関連づけられて
DVD16に書き込まれる。すでに選択された図形は、
識別図形セット画面に表示されない。これにより、複数
人が同じ図形を自分用の図形として登録することが避け
られる。
とき、ユーザは、登録しておいた自分用の識別図形をタ
ッチする。これにより、その識別図形と関連づけられた
個人特性指示がDVD16より読み出される。個人識別
画面の「戻る」「スキップ」の機能は図6と同様であ
る。また、「絵入力しない」は、図6の「ID No入
力しない」に相当する。
りも操作が簡単となる。また識別番号を覚える必要もな
くなる。従って車両用モニターがさらに使いやすくな
る。
ルチディスプレイ4aを示している。マルチディスプレ
イ4aは、図3のマルチディスプレイに対し、液晶パネ
ル40の下側にIDカード挿入口100を追加したもの
である。IDカード挿入口100には、各ユーザが所有
するIDカード102が挿入される。IDカード102
は、半導体メモリを内蔵している。マルチディスプレイ
コンピュータ2は、マルチディスプレイ4に装着された
IDカード102の記憶内容を読み書きする。
ある。図8と異なり、識別番号入力用の「0」〜「9」
のスイッチは廃止され、代わりに「IDカード入力」が
設けられている。「戻る」「スキップ」の機能は図6と
同様である。また、「IDカード入力しない」は、図6
の「ID No入力しない」に相当する。また、変形例
2では、図10の識別番号セット画面は廃止され、表示
されない。
は、上述の実施形態との相違点を中心に説明する。ま
ず、個人特性指示を登録するときの動作を説明する。ユ
ーザが図18の個人識別画面で「IDカード入力しな
い」をタッチすると、図8の走行方法入力画面が表示さ
れる。ユーザは各項目についての指示をタッチ操作にて
入力し、「セット完」「Y」をタッチする。マルチディ
スプレイコンピュータ2は、「セット完」をタッチした
ときの各入力項目の設定を、個人特性指示として、ID
カード102に書き込む。なお、IDカード102が装
着されていないときは、IDカード102の挿入を要求
するメッセージが表示される。
性指示を入力するときの動作を説明する。ユーザは、I
Dカード102をIDカード挿入口100に挿入する。
それから、個人識別画面で「IDカード入力」をタッチ
する。マルチディスプレイコンピュータ2は、IDカー
ド102から個人特性指示を読み出す。個人識別画面を
表示してからIDカード102が挿入されたときは、
「IDカード入力」をタッチせずとも、自動的に個人特
性指示が読み出される。個人特性指示を読み出した後、
表示画面が走行状況入力画面に切り換えられる。走行状
況の入力終了後、個人特性指示と走行状況が各制御コン
ピュータに送られる。
て得られた学習値をマルチディスプレイ2に送る。例え
ば、図14で説明した運転者指向ロジック制御の学習値
である。この学習値は、IDカード102に書き込まれ
る。
を携帯して、いろいろな車両で使用できる。例えば、旅
行中にレンタカーを借りたときにも、IDカード102
を用いて個人特性指示を入力できる。ある車両で一度登
録した個人特性を他の車両でも利用できるので便利であ
る。なお、IDカード102に対する個人特性指示の書
き込みは、車両モニターを使用せず、ディーラ等にてそ
の他のコンピュータを用いて行ってもよい。
レイ4aにどのような画面が表示されているかとは関係
なく、IDカード102が挿入されたときには、マルチ
ディスプレイコンピュータ2が個人特性指示を読み出
し、各制御コンピュータに送るようにしてもよい。例え
ば、ナビゲーション画面を表示中でも上記の処理を行
う。
てあるユーザは、簡単な操作で入力もれなく制御特性を
所望の設定にできる。従って、車両の操作を簡単で確実
にできるので、ユーザは、自分の好みや車両の用途に合
わせて各種の制御機能を十分にかつ容易に活用できる。
図である。
ブロック図である。
説明図である。
を示す説明図である。
プレイコンピュータによる処理を示すフローチャートで
ある。
ィスプレイコンピュータによる処理を示すフローチャー
トである。
ディスプレイコンピュータによる処理を示すフローチャ
ートである。
インジケータを示す説明図である。
コンピュータの通信内容を示す説明図である。
である。
説明図である。
図である。
である。
スプレイ、6 オーディオシステム、8 エアコンシス
テム、10 テレフォンコンピュータ、12GPS、1
4 地図・特性指示用DVD装置、16 DVD(デジ
タル・ビデオ・ディスク)、20 エンジンコンピュー
タ、22 変速機コンピュータ、24トランスファーコ
ンピュータ、26 ディファレンシャルコンピュータ、
28ABSコンピュータ、30 VSCコンピュータ、
32 サスペンションコンピュータ、34 4WDコン
ピュータ、50 パワートレーンスイッチ、100ID
カード挿入口、102 IDカード。
Claims (2)
- 【請求項1】 ユーザが車載装置に対する指示を入力す
るための入力手段を備えた車両用モニターにおいて、 入力可能な項目には、車両走行に係る制御特性の設定に
関連した項目である走行制御特性関連項目が含まれ、 走行制御特性関連項目には、前記制御特性を所望の設定
にするためのユーザの指示であって予め個人ごとに設定
された指示である個人特性指示と関連づけられた個人識
別情報を入力するための個人識別項目が含まれることを
特徴とする車両用モニター。 - 【請求項2】 ユーザが車載装置に対する指示を入力す
ることができる車両用モニターにおいて、 車両走行に係る制御特性を所望の設定にするためのユー
ザの指示である特性指示を入力する特性指示入力手段
と、 予め個人ごとに設定された特性指示である個人特性指示
を記憶する個人特性指示記憶手段と、 ユーザ操作に応じ、特性指示入力手段から入力された特
性指示または個人特性指示記憶手段に記憶された個人特
性指示を車両走行に関する制御装置へ送らせる制御手段
と、 を含むことを特徴とする車両用モニター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07250697A JP3572858B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 車両用モニター |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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ID=13491307
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JP07250697A Expired - Fee Related JP3572858B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 車両用モニター |
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-
1997
- 1997-03-25 JP JP07250697A patent/JP3572858B2/ja not_active Expired - Fee Related
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