JP3571777B2 - 時計の保持構造 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、コンビネーション時計におけるアナログブロックの保持構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、アナログ時計（以下ＡＱと略記する）とデジタル時計（以下ＤＱと略記する）とを一体化したコンビネーション時計が一般に普及して来ている。このコンビネーション時計において最近では様々な構造のものがあるが、液晶セルが時計の表示面のほぼ全面を覆い、断面的にみて前記液晶セルの下側にアナログブロックを配置し、さらに前記液晶セルに穴をあけ指針軸を突出させてＡＱとＤＱの両方の表示を行なわせる時計も多くなって来た。
【０００３】
以下に、従来のコンビネーション時計の構造を図面を用いて説明する。図５は従来のコンビネーション時計における断面的構造を示すものである。図６は従来のコンビネーション時計における輪列周辺部の断面的構造を示す要部拡大図である。図７は従来のコンビネーション時計における平面的構造を示すものである。
【０００４】
まず、図５により、時計の全体配置について説明する。指針表示装置を含むアナログブロック１と、該アナログブロック１を断面的に包含し且つ保持する支持台２と、液晶セル３を保持し且つ前記支持台２を平面的に包含するように配置された液晶セル支持枠４をもつ時計ムーブメントを有し、前記アナログブロック１は液晶セル３に積層される構成を有すると共に、前記液晶セル３と前記アナログブロック１との間に筒車を回転可能に支持する基板の一つである筒車押エ５を介在させている。以下、基板の説明は筒車押エ５を用いて行なう。尚、６は地板、７は文字板である。
【０００５】
図６により、輪列周辺部の断面的構造について説明する。アナログブロック１の地板６に対し文字板７側に液晶セル３が配設され、地板６と液晶セル３の隙間に筒車８が配設されている。筒車８は歯車部８ａを地板６の筒車受け部６ａと筒車押エ５の筒車保持部５ａに挟まれることにより、断面的に位置が規制されている。筒車押エ５は、ネジ９により文字板７側から地板６に固定されている。また、地板６と筒車押エ５との隙間距離に対して筒車８の歯車部８ａの厚さが若干薄いために微小隙間１０が出来、わずかながら筒車８は上下方向に遊びを生じるが、該微小隙間１０に針座１１を載置することにより筒車８の上下方向の動きを抑制している。
【０００６】
図７において、各部品の平面的配置について説明する。液晶セル３が時計の表示面のほぼ全面を覆う時計ムーブメントに対し、平面的に見て略中央部に支持台２に保持された地板６を含むアナログブロック１が配設され、前記地板６をほぼ覆うように筒車押エ５が配設されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記のような時計ムーブメントの構造では、地板６を含むアナログブロック１と、前記アナログブロック１を包含する支持台２とを断面的および平面的にしっかり固定する部材が無いために、時計ムーブメントが外部から強い衝撃を受けると、地板６が支持台２から文字板７側に瞬間的に少量せり出し、液晶セル３と接触する。このことにより、薄いガラス材で作られた割れ易い液晶セル３にヒビが入る場合がある。前記液晶セル３にわずかでもヒビが入ると、液晶表示が正常に行なわれなくなり、不良ムーブメントとなる。
【０００８】
本発明の目的は、上記課題を解決しようとするもので、時計モジュールの剛性を強化し、衝撃による液晶セル３の割れを防止するための時計の保持構造を提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の構成は、液晶表示装置である液晶セルを含むデジタルブロックと、筒車等の指針表示輪列を含むアナログブロックを備えたコンビネーション時計において、前記アナログブロックを保持し且つ時計ムーブメント自体の基台となる支持台と、液晶セルを保持し且つ前記支持台を断面的に包含するように配設された液晶セル支持枠とを有し、前記アナログブロックは液晶セルに積層される構成を有すると共に、前記液晶セルと前記アナログブロックとの間に筒車押エを介在させ、該筒車押エを前記アナログブロックの基台にネジ固定すると共に前記支持台と前記液晶セル支持枠とにより挟持することによって前記アナログブロックを固定し、かつ前記筒車押エによって前記筒車を回転可能な状態に保持することを特徴とする。
【００１１】
【作用】
すなわち本発明における時計の保持構造は、時計ムーブメントの剛性を強化し、衝撃による液晶セルの割れを防止する保持構造となっている。
【００１２】
【実施例】
以下図面により本発明の実施例を詳細する。
図１は本発明の一実施例における断面的時計構造を示すものである。図２は本発明の一実施例における輪列周辺部の断面的構造を示す要部拡大図である。図３は本発明の一実施例における平面的構造を示すものである。図４は本発明の一実施例における筒車押エの形状を示すもので、（ａ）は上面図、（ｂ）は断面図である。
【００１３】
まず、図１により時計の全体配置について説明する。本発明の実施例を示す時計ムーブメントは、指針表示するための駆動部にあたるアナログブロック１３と、デジタル表示するための液晶セル１７などを含むデジタルブロック１４とを有するコンビネーション時計である。前記時計ムーブメントの全体配置構造としては、時計の略中央部分に配設されるアナログブロック１３と、該アナログブロック１３を断面的に包含するように配設したエンジニアリングプラスチック材（以後、エンプラと略す）製の支持台１５をハウジングとした、デジタルブロック１４とに分けられる。
【００１４】
前記デジタルブロック１４は、支持台１５と該支持台１５に対し断面的に見て文字板１６側に配設された液晶セル１７と、該液晶セル１７を保持する機能を有し且つ前記支持台１５を平面的に包含するように配設されているエンプラ製の液晶セル支持枠１８からなる。また、前記液晶セル１７に対しアナログブロック１３は積層される構成を有する。
【００１５】
前記アナログブロック１３は、すでに周知の指針表示３針時計の基本構造と同じように電気機械変換器であるステップモーター１９と、該ステップモーター１９を構成するローター２０より指針に回転駆動力を伝達する指針表示輪列２１と、指針修正を行うための巻真２９を含む外部操作切り換え機構２２を有している。
【００１６】
次に、図１、図２により指針表示輪列２１とその周辺の構造について説明する。アナログブロック１３を構成する基台である地板２３は、指針表示輪列２１である中心車２４の軸受２３ａ及びコイル２５の逃げ穴２３ｂなどを有する。輪列受２６は指針表示輪列２１である四番車２７の軸受２６ａなどを有する。中受２８は指針表示輪列２１である中心車２４などの軸受２８ａを有し、且つ、外部操作切り換え機構２２を構成する部品である巻真２９などを支持する為の凹凸部を形成して成る。前記地板２３と輪列受２６は、金属製薄板の平板状部材により形成されているが、中受２８は複雑形状の成形が比較的容易でコスト的に安価なエンプラ材から成る。
【００１７】
又、地板２３に対し断面的に見て文字板１６側に液晶セル１７が配設される。地板２３と液晶セル１７の間には隙間３０が存在し、該隙間３０に筒車３１が配設される。筒車３１は歯車部３１ａを地板２３の筒車受け部２３ｃと筒車押エ３２の筒車保持部３２ａに挟まれることにより、断面的に位置が規制されている。筒車押エ３２は、ネジ３３により文字板１６側から地板２３に固定されている。
【００１８】
しかし、地板２３と筒車押エ３２との隙間距離に対して筒車３１の歯車部３１ａの厚さが若干薄いために微小隙間３４が出来、わずかながら筒車３１は上下方向に遊びを生じる。そのために、該微小隙間３４に針座３５を載置することにより筒車３１の上下の動きを抑制している。
【００１９】
次に、図１、図２を参照し図４により、筒車押エ３２の形状について説明する。図に示すごとく筒車押エ３２は、筒車３１の円筒部３１ｂを貫通する中心穴３２ｂと、筒車３１の歯車部３１ａを押える筒車保持部３２ａと、筒車押エ３２を地板２３にネジ固定するためのネジ固定穴３２ｃと、支持台１５と液晶セル支持枠１８により挟まれる外周部３２ｄより形成されている。
【００２０】
次に、図３により、本時計ムーブメントにおける筒車押エ３２の平面的配置について説明する。液晶セル１７が時計の表示面のほぼ全面を覆う時計ムーブメントに対し、平面的に見て略中央部に地板２３を含むアナログブロック１３が配設され、前記地板２３をほぼ覆い、かつ、巻真２９が存在する３時側および略反対方向９時側の時計ムーブメント外周部まで達するような形状の筒車押エ３２が配設されている。
【００２１】
筒車押エ３２の外周部３２ｄは、図に示すように、支持台１５と液晶セル支持枠１８とにより、断面的に挟持されている。このことにより、筒車押エ３２を含むアナログブロック１３と支持台１５とを断面的にしっかり固定することが出来、時計ムーブメントの剛性を強化出来る。
【００２２】
このことにより、時計ムーブメントが外部から強い衝撃を受た時、地板２３が支持台１５から文字板１６側に瞬間的にせり出し、液晶セル１７と接触することを防ぎ、前記液晶セル１７にヒビが入ることによって起こる液晶表示不良を防止することが出来る。
【００２３】
【発明の効果】
上記のごとく本発明によれば、液晶セルとアナログブロックとの間に介在する筒車押エにおいて、筒車押エの外周部を、支持台と液晶セル支持枠とで断面的に挟持することにより、筒車押エを含むアナログブロックと支持台とを断面的にしっかり固定することが出来、時計ムーブメントが外部から強い衝撃を受た時、地板が前記支持台から文字板側に瞬間的にせり出し液晶セルと接触して、該液晶セルにヒビが入ることを防止し、液晶表示不良を減らすことが出来る等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例における時計構造を示す組立断面図（全体構造）で有る。
【図２】本発明の一実施例における輪列周辺部の断面的構造を示す要部拡大図で有る。
【図３】本発明の一実施例における平面的構造を示す平面図で有る。
【図４】本発明の一実施例における筒車押エの形状を示す図で、（ａ）は平面図、（ｂ）は断面図で有る。
【図５】従来のコンビネーション時計における断面的構造を示す断面図で有る。
【図６】従来のコンビネーション時計における輪列周辺部の断面的構造を示す要部拡大図で有る。
【図７】従来のコンビネーション時計における平面的構造を示す平面図で有る。
【符号の説明】
１ アナログブロック
２ 支持台
３ 液晶セル
４ 液晶セル支持枠
５ 筒車押エ
６ 地板
７ 文字板
１３ アナログブロック
１４ デジタルブロック
１５ 支持台
１６ 文字板
１７ 液晶セル
１８ 液晶セル支持枠
２３ 地板
２３ｃ 筒車受け部
３０ 隙間
３１ 筒車
３１ａ 歯車部
３１ｂ 円筒部
３２ 筒車押エ
３２ａ 筒車保持部
３２ｂ 中心穴
３２ｃ ネジ固定穴
３２ｄ 外周部
３３ ネジ
【産業上の利用分野】
本発明は、コンビネーション時計におけるアナログブロックの保持構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、アナログ時計（以下ＡＱと略記する）とデジタル時計（以下ＤＱと略記する）とを一体化したコンビネーション時計が一般に普及して来ている。このコンビネーション時計において最近では様々な構造のものがあるが、液晶セルが時計の表示面のほぼ全面を覆い、断面的にみて前記液晶セルの下側にアナログブロックを配置し、さらに前記液晶セルに穴をあけ指針軸を突出させてＡＱとＤＱの両方の表示を行なわせる時計も多くなって来た。
【０００３】
以下に、従来のコンビネーション時計の構造を図面を用いて説明する。図５は従来のコンビネーション時計における断面的構造を示すものである。図６は従来のコンビネーション時計における輪列周辺部の断面的構造を示す要部拡大図である。図７は従来のコンビネーション時計における平面的構造を示すものである。
【０００４】
まず、図５により、時計の全体配置について説明する。指針表示装置を含むアナログブロック１と、該アナログブロック１を断面的に包含し且つ保持する支持台２と、液晶セル３を保持し且つ前記支持台２を平面的に包含するように配置された液晶セル支持枠４をもつ時計ムーブメントを有し、前記アナログブロック１は液晶セル３に積層される構成を有すると共に、前記液晶セル３と前記アナログブロック１との間に筒車を回転可能に支持する基板の一つである筒車押エ５を介在させている。以下、基板の説明は筒車押エ５を用いて行なう。尚、６は地板、７は文字板である。
【０００５】
図６により、輪列周辺部の断面的構造について説明する。アナログブロック１の地板６に対し文字板７側に液晶セル３が配設され、地板６と液晶セル３の隙間に筒車８が配設されている。筒車８は歯車部８ａを地板６の筒車受け部６ａと筒車押エ５の筒車保持部５ａに挟まれることにより、断面的に位置が規制されている。筒車押エ５は、ネジ９により文字板７側から地板６に固定されている。また、地板６と筒車押エ５との隙間距離に対して筒車８の歯車部８ａの厚さが若干薄いために微小隙間１０が出来、わずかながら筒車８は上下方向に遊びを生じるが、該微小隙間１０に針座１１を載置することにより筒車８の上下方向の動きを抑制している。
【０００６】
図７において、各部品の平面的配置について説明する。液晶セル３が時計の表示面のほぼ全面を覆う時計ムーブメントに対し、平面的に見て略中央部に支持台２に保持された地板６を含むアナログブロック１が配設され、前記地板６をほぼ覆うように筒車押エ５が配設されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記のような時計ムーブメントの構造では、地板６を含むアナログブロック１と、前記アナログブロック１を包含する支持台２とを断面的および平面的にしっかり固定する部材が無いために、時計ムーブメントが外部から強い衝撃を受けると、地板６が支持台２から文字板７側に瞬間的に少量せり出し、液晶セル３と接触する。このことにより、薄いガラス材で作られた割れ易い液晶セル３にヒビが入る場合がある。前記液晶セル３にわずかでもヒビが入ると、液晶表示が正常に行なわれなくなり、不良ムーブメントとなる。
【０００８】
本発明の目的は、上記課題を解決しようとするもので、時計モジュールの剛性を強化し、衝撃による液晶セル３の割れを防止するための時計の保持構造を提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の構成は、液晶表示装置である液晶セルを含むデジタルブロックと、筒車等の指針表示輪列を含むアナログブロックを備えたコンビネーション時計において、前記アナログブロックを保持し且つ時計ムーブメント自体の基台となる支持台と、液晶セルを保持し且つ前記支持台を断面的に包含するように配設された液晶セル支持枠とを有し、前記アナログブロックは液晶セルに積層される構成を有すると共に、前記液晶セルと前記アナログブロックとの間に筒車押エを介在させ、該筒車押エを前記アナログブロックの基台にネジ固定すると共に前記支持台と前記液晶セル支持枠とにより挟持することによって前記アナログブロックを固定し、かつ前記筒車押エによって前記筒車を回転可能な状態に保持することを特徴とする。
【００１１】
【作用】
すなわち本発明における時計の保持構造は、時計ムーブメントの剛性を強化し、衝撃による液晶セルの割れを防止する保持構造となっている。
【００１２】
【実施例】
以下図面により本発明の実施例を詳細する。
図１は本発明の一実施例における断面的時計構造を示すものである。図２は本発明の一実施例における輪列周辺部の断面的構造を示す要部拡大図である。図３は本発明の一実施例における平面的構造を示すものである。図４は本発明の一実施例における筒車押エの形状を示すもので、（ａ）は上面図、（ｂ）は断面図である。
【００１３】
まず、図１により時計の全体配置について説明する。本発明の実施例を示す時計ムーブメントは、指針表示するための駆動部にあたるアナログブロック１３と、デジタル表示するための液晶セル１７などを含むデジタルブロック１４とを有するコンビネーション時計である。前記時計ムーブメントの全体配置構造としては、時計の略中央部分に配設されるアナログブロック１３と、該アナログブロック１３を断面的に包含するように配設したエンジニアリングプラスチック材（以後、エンプラと略す）製の支持台１５をハウジングとした、デジタルブロック１４とに分けられる。
【００１４】
前記デジタルブロック１４は、支持台１５と該支持台１５に対し断面的に見て文字板１６側に配設された液晶セル１７と、該液晶セル１７を保持する機能を有し且つ前記支持台１５を平面的に包含するように配設されているエンプラ製の液晶セル支持枠１８からなる。また、前記液晶セル１７に対しアナログブロック１３は積層される構成を有する。
【００１５】
前記アナログブロック１３は、すでに周知の指針表示３針時計の基本構造と同じように電気機械変換器であるステップモーター１９と、該ステップモーター１９を構成するローター２０より指針に回転駆動力を伝達する指針表示輪列２１と、指針修正を行うための巻真２９を含む外部操作切り換え機構２２を有している。
【００１６】
次に、図１、図２により指針表示輪列２１とその周辺の構造について説明する。アナログブロック１３を構成する基台である地板２３は、指針表示輪列２１である中心車２４の軸受２３ａ及びコイル２５の逃げ穴２３ｂなどを有する。輪列受２６は指針表示輪列２１である四番車２７の軸受２６ａなどを有する。中受２８は指針表示輪列２１である中心車２４などの軸受２８ａを有し、且つ、外部操作切り換え機構２２を構成する部品である巻真２９などを支持する為の凹凸部を形成して成る。前記地板２３と輪列受２６は、金属製薄板の平板状部材により形成されているが、中受２８は複雑形状の成形が比較的容易でコスト的に安価なエンプラ材から成る。
【００１７】
又、地板２３に対し断面的に見て文字板１６側に液晶セル１７が配設される。地板２３と液晶セル１７の間には隙間３０が存在し、該隙間３０に筒車３１が配設される。筒車３１は歯車部３１ａを地板２３の筒車受け部２３ｃと筒車押エ３２の筒車保持部３２ａに挟まれることにより、断面的に位置が規制されている。筒車押エ３２は、ネジ３３により文字板１６側から地板２３に固定されている。
【００１８】
しかし、地板２３と筒車押エ３２との隙間距離に対して筒車３１の歯車部３１ａの厚さが若干薄いために微小隙間３４が出来、わずかながら筒車３１は上下方向に遊びを生じる。そのために、該微小隙間３４に針座３５を載置することにより筒車３１の上下の動きを抑制している。
【００１９】
次に、図１、図２を参照し図４により、筒車押エ３２の形状について説明する。図に示すごとく筒車押エ３２は、筒車３１の円筒部３１ｂを貫通する中心穴３２ｂと、筒車３１の歯車部３１ａを押える筒車保持部３２ａと、筒車押エ３２を地板２３にネジ固定するためのネジ固定穴３２ｃと、支持台１５と液晶セル支持枠１８により挟まれる外周部３２ｄより形成されている。
【００２０】
次に、図３により、本時計ムーブメントにおける筒車押エ３２の平面的配置について説明する。液晶セル１７が時計の表示面のほぼ全面を覆う時計ムーブメントに対し、平面的に見て略中央部に地板２３を含むアナログブロック１３が配設され、前記地板２３をほぼ覆い、かつ、巻真２９が存在する３時側および略反対方向９時側の時計ムーブメント外周部まで達するような形状の筒車押エ３２が配設されている。
【００２１】
筒車押エ３２の外周部３２ｄは、図に示すように、支持台１５と液晶セル支持枠１８とにより、断面的に挟持されている。このことにより、筒車押エ３２を含むアナログブロック１３と支持台１５とを断面的にしっかり固定することが出来、時計ムーブメントの剛性を強化出来る。
【００２２】
このことにより、時計ムーブメントが外部から強い衝撃を受た時、地板２３が支持台１５から文字板１６側に瞬間的にせり出し、液晶セル１７と接触することを防ぎ、前記液晶セル１７にヒビが入ることによって起こる液晶表示不良を防止することが出来る。
【００２３】
【発明の効果】
上記のごとく本発明によれば、液晶セルとアナログブロックとの間に介在する筒車押エにおいて、筒車押エの外周部を、支持台と液晶セル支持枠とで断面的に挟持することにより、筒車押エを含むアナログブロックと支持台とを断面的にしっかり固定することが出来、時計ムーブメントが外部から強い衝撃を受た時、地板が前記支持台から文字板側に瞬間的にせり出し液晶セルと接触して、該液晶セルにヒビが入ることを防止し、液晶表示不良を減らすことが出来る等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例における時計構造を示す組立断面図（全体構造）で有る。
【図２】本発明の一実施例における輪列周辺部の断面的構造を示す要部拡大図で有る。
【図３】本発明の一実施例における平面的構造を示す平面図で有る。
【図４】本発明の一実施例における筒車押エの形状を示す図で、（ａ）は平面図、（ｂ）は断面図で有る。
【図５】従来のコンビネーション時計における断面的構造を示す断面図で有る。
【図６】従来のコンビネーション時計における輪列周辺部の断面的構造を示す要部拡大図で有る。
【図７】従来のコンビネーション時計における平面的構造を示す平面図で有る。
【符号の説明】
１ アナログブロック
２ 支持台
３ 液晶セル
４ 液晶セル支持枠
５ 筒車押エ
６ 地板
７ 文字板
１３ アナログブロック
１４ デジタルブロック
１５ 支持台
１６ 文字板
１７ 液晶セル
１８ 液晶セル支持枠
２３ 地板
２３ｃ 筒車受け部
３０ 隙間
３１ 筒車
３１ａ 歯車部
３１ｂ 円筒部
３２ 筒車押エ
３２ａ 筒車保持部
３２ｂ 中心穴
３２ｃ ネジ固定穴
３２ｄ 外周部
３３ ネジ
Claims (1)
- 液晶表示装置である液晶セルを含むデジタルブロックと、筒車等の指針表示輪列を含むアナログブロックを備えたコンビネーション時計において、前記アナログブロックを保持し且つ時計ムーブメント自体の基台となる支持台と、液晶セルを保持し且つ前記支持台を断面的に包含するように配設された液晶セル支持枠とを有し、前記アナログブロックは液晶セルに積層される構成を有すると共に、前記液晶セルと前記アナログブロックとの間に筒車押エを介在させ、該筒車押エを前記アナログブロックの基台にネジ固定すると共に前記支持台と前記液晶セル支持枠とにより挟持することよって前記アナログブロックを断面的に固定し、かつ前記筒車押エによって前記筒車を回転可能な状態に保持することを特徴とする時計の保持構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26677794A JP3571777B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 時計の保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26677794A JP3571777B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 時計の保持構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08129078A JPH08129078A (ja) | 1996-05-21 |
| JP3571777B2 true JP3571777B2 (ja) | 2004-09-29 |
Family
ID=17435555
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26677794A Expired - Fee Related JP3571777B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 時計の保持構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3571777B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6547710B2 (ja) | 2016-08-05 | 2019-07-24 | カシオ計算機株式会社 | モジュールおよび時計 |
| JP7334714B2 (ja) | 2020-11-27 | 2023-08-29 | カシオ計算機株式会社 | モジュールおよび時計 |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP26677794A patent/JP3571777B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08129078A (ja) | 1996-05-21 |
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