JPS6225725Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は指針及びカレンーダー機構を備えた時
計の表示部構造に関する。

最近の市場はより多機能化、フアツシヨン化、
小型、薄型化、使い易さ、しかも低価格を求めて
きている。こうした要求に応えて時計体は多機能
化、フアツシヨン化を図りながら急速に小型、薄
型化を図りつつあるが、時計としてみた場合には
外装体および外装体と時計体との接合部により大
く工夫、改善を必要としている。

本考案は時計をより薄く、斬新なデザインを可
能にし、しかも高度および新しい技術を必要とせ
ずに安く、更に信頼性を損なわない商品を提供す
ることを目的とする。

本考案を実施例によつて説明する。第１図、第
２図に示すとおり地板１に軸受された二番カナ２
に適量の摩擦トルクを有するように同軸に装着さ
れたツツカナ３、該ツツカナ３に同軸に軸受さ
れ、下方は前記地板１に受けられた筒車４、前記
二番カナ２の開孔部に軸受された秒針軸５の先端
に秒針６を、前記ツツカナ３の先端に分針７を、
前記筒車４の先端の時針８をそれぞれ押込み固定
する。前記地板１の段部１ａに案内される日車
９、また前記筒車４をアガキを有するように前記
地板１にネジ固定される（図中省略）日車押エ１
０によつて押えている。

前記筒車４に同軸に軸受される曜車１４は前記
時針８のハカマ部８ａによつて抜け出ないように
押えられている。文字板１１は中央に開孔部１１
ａを有し、該開孔部１１ａの中に前記時針８を配
置させ、また該開孔部１１ａの周辺部には他の厚
みより薄い段部１１ｂを設け、該段部１１ｂに近
接して前記分針７および秒針６を配置させ、また
該開孔部１１ａの３時方向にノツチ１１ｃを設
け、該ノツチ１１ｃ内に前記曜車１４および日車
９の表面に印刷等によつて形成したそれぞれの曜
表示および日付表示文字を位置させて暦表示させ
るように時計本体を構成し、ガラス１２を固定し
たケース１３に固定および保護させている。

第７図は二針時計の場合の一実施例であり、第
１図、第２図と同様な構造をしており、文字板１
１の上面から分針７がとび出ないように時針８を
スキ間のバランスをとつて配置している。

第４図は第１図に対し秒針６、分針７、時針８
の板厚を最大限薄く、しかも該秒針６、分針７、
時針８相互のスキ間および該時針８と曜車１４と
のスキ間を極力つめ、それに伴つて文字板１１の
厚みを可能な限り薄くした一実例である。

以上述べたように時計体と外装との接合部を本
考案のように文字板の中央に設けた開孔部と該開
孔部周辺の厚み薄部内に時針、分針、を平面的お
よび断面的に配置し、前記開孔部に設けたノツチ
内に日車および曜車に印刷した暦表示文字を位置
させる様にすることによつて、時計の薄型を図る
ことができ、しかも現有技術を利用できて高度な
技術や無理な加工を不要とするので容易に薄型化
を可能とする。時計完成としては薄くても時計体
を大幅に薄くする必要がなく、薄型化による時計
体の強度低下を防ぎ、時計としての信頼性を維持
することが可能となる。特に、極薄型を図る場
合、時針、分針、秒針の厚みおよび針スキ間等を
最小にする時計にはより効果的である。デザイン
面でもカレンダー用の窓穴部を凹状のノツチとす
ることにより文字板の開孔部を広くとることがで
き、時針の長さを自由に組合せることができ、デ
ザインバラエテイをもたせることができる。更
に、前述のように高度な技術や無理な加工を不要
とし、現有技術を利用できるため工数面、歩留
り、品質面等からコスト低減に大きく寄与し、中
でも針類の取付と針スキ間の検修作業は自動化し
難く人手により多くの加工工数を必要とするのが
本考案による薄型化により薄くなつた厚み分の少
しを前記スキ間を広げるように振り向ければ大き
な工数削減を図ることが可能となる。また、時計
を文字板開口部に収納し、分針を文字板の段部に
収納することにより、時針と分針の接触をより少
なくすることが可能であり、組立を容易にしてい
る。更に時針が文字板の開口部に収納されるので
曜車を時針の装着部で押えることができ他の押エ
部は不要で、しかも薄型にも寄与する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す時刻表示部構
造の部分組立断面図であり、第２図は第１図の部
分組立平面図であり、第３図は第１図の一部を変
えた部分組立断面図であり、第４図は第１図の針
類と針スキマを極薄にした部分組立断面図であ
る。 ６……秒針、７……分針、８……時針、９……
日車、１０……日車押エ、１１……文字板、１１
ａ……文字板開孔部、１１ｂ……文字板段部、１
１ｃ……開孔部のノツチ、１２……ガラス、１４
……曜車、１５……化粧板、１６……不透視部
材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 地板１上に設置される文字板１１、前記地板と
   前記文字板の間に設置される曜車１４と日車９、
   損記文字板中心に回転中心をもつ時針８と分針７
   とからなり、前記文字板は前記曜車の曜板１４ａ
   より径小で前記時針が収納される文字板開孔部１
   １ａと、前記開孔部に隣接して前記分針が収納さ
   れる文字板段部１１ｂと、前記文字板開口部内周
   辺から外周に向つて伸長し前記日車及び曜車用の
   窓穴部を形成する凹状のノツチ１１ｃを備えてお
   り、前記時針と前記分針が前記文字板の厚さ内に
   配置されるとともに、筒車４に係合する前記時針
   ８のハカマ部８ａが前記曜車１４と対向して前記
   曜車１４の軸方向の位置決めを形成し、且つ前記
   曜板１４ａが前記文字板開孔部を覆うよう構成し
   たことを特徴とする時計用表示部構造。