JP2010145100A - 指示装置およびそれを備えた指針時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】 副針などの指示部材と目盛枠との間に工具を挿入するための隙間がなくても、指示部材を簡単に取り外すことができる指示装置およびそれを備えた指針時計を提供する。
【解決手段】 第2副針指示部8が、第2目盛枠13の中心部に回転自在に設けられた指示軸34と、この指示軸34に着脱可能に取り付けられて指示軸34から取り外す際の引掛け部37を有する指示取付部材36と、この指示取付部材36によって指示軸34に対して取り付けられた指示円板35とを備えている。従って、指示円板35を取り外す際に、指示取付部材36の引掛け部37に工具を引掛けて指示円板35を指示軸34から取り外すことができる。このため、指示部円板35が第2目盛枠13の内周に接近して、指示円板35の外周部と第2目盛枠13の内周部との間に工具が挿入するための隙間がなくても、指示円板35を指示軸34から簡単に取り外すことができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 第2副針指示部8が、第2目盛枠13の中心部に回転自在に設けられた指示軸34と、この指示軸34に着脱可能に取り付けられて指示軸34から取り外す際の引掛け部37を有する指示取付部材36と、この指示取付部材36によって指示軸34に対して取り付けられた指示円板35とを備えている。従って、指示円板35を取り外す際に、指示取付部材36の引掛け部37に工具を引掛けて指示円板35を指示軸34から取り外すことができる。このため、指示部円板35が第2目盛枠13の内周に接近して、指示円板35の外周部と第2目盛枠13の内周部との間に工具が挿入するための隙間がなくても、指示円板35を指示軸34から簡単に取り外すことができる。
【選択図】 図2
Description
この発明は、指示部材が目盛を指示する指示装置およびそれを備えた指針時計に関する。
従来、指針式の腕時計においては、特許文献1に記載されているように、文字板が上文字板と下文字板とを備え、この文字板における下文字板の上面に時刻指示領域および複数の副指示領域が設けられ、この下文字板上に配置される上文字板に円形状の開口部が時刻指示領域および複数の副指示領域にそれぞれ対応して設けられ、この上文字板と下字板とが重なり合って貼り合わされた状態で、指針が上文字板の上方を運針すると共に、複数の副針が各指示領域に対応して運針するように構成されたものが知られている。
WO99/18479
しかしながら、このような従来の指針式の腕時計では、副指示領域に対応して運針する副針が、上文字板に設けられた円形の開口部の縁に接近して回転する円板状に形成されていると、この円板状の副針を取り外す際、上文字板に設けられた円形の開口部の縁と円板状の副針の外周部との間に工具を挿入するための隙間がないため、上文字板を取り外さなければ、円板状の副針を取り外すことができず、このため円板状の副針を取り外す際の分解作業が面倒であるという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、副針などの指示部材と目盛枠との間に工具を挿入するための隙間がなくても、指示部材を簡単に取り外すことができる指示装置およびそれを備えた指針時計を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、周囲に目盛が表示された目盛枠と、この目盛枠の中心部に回転自在に設けられた指示軸と、この指示軸に着脱可能に取り付けられ、且つ前記指示軸から取り外す際の引掛け部が設けられた指示取付部材と、この指示取付部材によって前記指示軸に対して取り付けられた指示部材とを備えていることを特徴とする指示装置である。
請求項1に記載の発明は、周囲に目盛が表示された目盛枠と、この目盛枠の中心部に回転自在に設けられた指示軸と、この指示軸に着脱可能に取り付けられ、且つ前記指示軸から取り外す際の引掛け部が設けられた指示取付部材と、この指示取付部材によって前記指示軸に対して取り付けられた指示部材とを備えていることを特徴とする指示装置である。
請求項2に記載の発明は、前記指示取付部材が、その上部に設けられた前記引掛け部と、この引掛け部の下側に設けられて前記指示部材が取り付けられる指示取付部と、この指示取付部の下側に設けられて前記指示軸に着脱可能に取り付けられる軸取付部とを有していることを特徴とする請求項1に記載の指示装置である。
請求項3に記載の発明は、前記目盛枠が円形のリング状に形成されており、前記指示部材は、前記目盛枠の内周に接近して回転する円形または楕円形の平板状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の指示装置である。
請求項4に記載の発明は、前記目盛枠が円形のリング状に形成されており、前記指示部材は、前記目盛枠の内周に複数の角部が接近して回転する四角形、五角形、星形などの多角形の平板状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の指示装置である。
請求項5に記載の発明は、上文字板と下文字板とを有する文字板と、前記上文字板の上方を運針する指針とを備え、前記上文字板と前記下文字板との間に、請求項1に記載された前記目盛枠および前記指示部材を設けたことを特徴とする指針時計である。
この発明によれば、指示軸に対して取り付けられた指示部材を指示軸から取り外す際に、指示取付部材の引掛け部に工具を引掛けて指示取付部材を指示軸から取り外すことにより、指示部材を指示軸から取り外すことができる。このため、指示部材の外周部が目盛枠の内周に接近して指示部材と目盛枠との間に工具が挿入するための隙間がなくても、指示部材を指示軸から簡単に取り外すことができる。
以下、図1〜図8を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した一実施形態について説明する。
この指針式の腕時計は、図1に示すように、機器本体となる腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部には時計ガラス2が取り付けられており、この腕時計ケース1の下面には裏蓋(図示せず)が取り付けられている。また、この腕時計ケース1の内部には、図2に示すように、時計モジュール3が設けられている。
この指針式の腕時計は、図1に示すように、機器本体となる腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部には時計ガラス2が取り付けられており、この腕時計ケース1の下面には裏蓋(図示せず)が取り付けられている。また、この腕時計ケース1の内部には、図2に示すように、時計モジュール3が設けられている。
時計モジュール3は、図1〜図3に示すように、文字板4、ソーラーパネル5、時刻を指示する指針指示部6、第1〜第3の各副針指示部7〜9、および時計ムーブメントTMを備えている。文字板4は、図2〜図4に示すように、上文字板10と、この上文字板10の下側に配置される下文字板11と、この下文字板11と上文字板10との間にそれぞれ配置される第1〜第3の各目盛枠12〜14とを備えている。
この場合、上文字板10は、ポリカーボネ―ト(PC)やアクリル(PMMA)などの透明または半透明の合成樹脂からなり、全体がほぼ円形の平板状に形成されている。この上文字板10のほぼ中心部には、図2および図4に示すように、軸挿入孔15が表裏(図2では上下)に貫通して設けられており、この上文字板10の所定箇所、つまり6時側、2時側、10時側の3箇所には、図3および図4に示すように、第1〜第3の各副針指示部7〜9に対応する第1〜第3の各開口部16〜18が表裏(図2では上下)に貫通して設けられている。
すなわち、第1開口部16は、図3および図4に示すように、上文字板10の6時側に円形状に設けられている。第2開口部17は、上文字板10の2時側に円形状に設けられている。第3開口部18は、上文字板10の10時側にほぼ180°に開いたほぼ半円形の扇形状に設けられている。さらに、この上文字板10の5時側には、四角形状の表示孔19が表裏に貫通して設けられている。
また、下文字板11は、上文字板10と同様、ポリカーボネ―ト(PC)やアクリル(PMMA)などの透明または半透明の合成樹脂からなり、図3および図4に示すように、その外形が上文字板10とほぼ同じ大きさの円形の平板状に形成されている。この下文字板11は、図2および図3に示すように、その上側に上文字板10が重なって配置されるように構成されている。
この場合にも、下文字板11のほぼ中心部には、図2および図4に示すように、軸挿入孔20が上文字板10の軸挿入孔15に対応して設けられている。この下文字板11における上文字板10の第1〜第3の各開口部16〜18における各中心部に対応する箇所には、図4に示すように、第1〜第3貫通孔21〜23が設けられている。さらに、この下文字板11にも、四角形状の表示孔24が上文字板10の表示孔19に対応して設けられている。
第1〜第3の各目盛枠12〜14は、それぞれ黄銅(Bs)などの銅合金や、アルミニウム(Al)などの金属からなり、図1〜図4に示すように、上文字板10と下文字板11との間における上文字板10の第1〜第3の各開口部16〜18にそれぞれ対応する位置に設けられている。
すなわち、第1目盛枠12は、図1〜図4に示すように、上文字板10の6時側に位置する第1開口部16に対応する円形のリング状に形成されている。この第1目盛枠12の上面には、図4に示すように、第1開口部16の内周縁に密着する突部12aが上文字板10の厚みとほぼ同じ高さで、第1開口部16の内周縁に沿って環状に設けられている。また、この第1目盛枠12の内周面は、図4に示すように、テーパ面12bに形成されている。
また、第2目盛枠13は、図2〜図4に示すように、上文字板10の2時側に位置する第2開口部17に対応する円形のリング状に形成されている。この第2目盛枠13の上面には、図2に示すように、第2開口部17の内周縁に密着する突部13aが上文字板10の厚みとほぼ同じ高さで、第2開口部17の内周縁に沿って環状に設けられている。また、この第2目盛枠13の内周面も、図2および図4に示すように、テーパ面13bに形成されている。
第3目盛枠14は、図3および図4に示すように、上文字板10の10時側に位置する第3開口部18に対応する円形のリング状に形成されている。この第3目盛枠14は、図4に示すように、180°に開いた第3開口部18におけるほぼ半円形の扇形状の要18aの部分を中心する円形状に形成されている。
この第3目盛枠14の上面には、図4に示すように、第3開口部18の内周縁に密着する突部14aが上文字板10の厚みとほぼ同じ高さで、第3開口部18の内周縁のみに沿って円弧状に設けられている。この突部14aは、第3開口部18に対応する180°の範囲内のみに設けられており、この第3目盛枠14の内周面も、図4に示すように、テーパ面14bに形成されている。
また、ソーラーパネル5は、図2および図4に示すように、上文字板10および下文字板11を透過した外部光を受光して起電力を発生するものであり、下文字板11とほぼ同じ大きさの円形の平板状に形成され、下文字板11の下面に重なり合って配置されている。この場合、ソーラーパネル5にも、図4に示すように、下文字板11の軸挿入孔20に対応する軸挿入孔25、下文字板11の第1〜第3貫通孔21〜23に対応する第1〜第3貫通孔26〜28、下文字板11の表示孔24に対応する四角形状の表示孔29がそれぞれ設けられている。
一方、指針指示部6は、図1〜図4に示すように、時刻を指示する部分であり、図2および図3に示すように、時計ムーブメントTMの指針軸30がソーラーパネル5、下文字板11、上文字板10の各軸挿入孔25、20、15に下側から挿入して上文字板10の上方に突出し、この突出した部分に秒針31a、分針31b、時針31cの各指針31が取り付けられ、この指針31が図2および図3に示すように文字板4における上文字板10の上方を運針して時刻を指示するように構成されている。
また、第1〜第3の各副針指示部7〜9のうち、第1副針指示部7は、図1、図3、図4に示すように、副針部材である小秒針32が運針する部分であり、時計ムーブメントTMの副秒針軸33がソーラーパネル5、下文字板11の各第1貫通孔26、21に下側から挿入して第1目盛枠12内に突出し、この突出した部分に小秒針32が取り付けられ、この小秒針32が図1および図3に示すように第1目盛枠12内で運針するように構成されている。
第2副針指示部8は、図6に示すように、モードや曜日、1/20秒の秒時間などの複数の機能を表す部分であり、図2に示すように、時計ムーブメントTMの指示軸34がソーラーパネル5、下文字板11の各第2貫通孔27、22に下側から挿入して第2目盛枠13内に突出し、この指示軸34の突出した部分に副針部材である指示円板35が指示取付部材36によって取り付けられ、この指示円板35が第2目盛枠13内で回転するように構成されている。
この場合、指示取付部材36は、図2および図5に示すように、指示円板35を取り外す際の引掛け部37と、指示円板35が取り付けられる指示取付部38と、指示軸34の上端部に着脱可能に取り付けられる軸取付部39とを有している。すなわち、引掛け部37は、図2および図5に示すように、指示取付部材36の上部に設けられて、その外周面に工具を引っ掛けやすくするためのV字形状の溝部37aが形成されている。
また、指示取付部38は、図5に示すように、引掛け部37の下側に設けられたほぼ円筒状の部分であり、指示円板35の中心部に設けられた貫通孔35aが嵌合して指示円板35の上面が引掛け部37の下面に当接することにより、指示円板35が上方に抜けないように構成されている。軸取付部39は、指示取付部38の下側に設けられた筒状部であり、その内部に指示軸34の上端部が下側から挿入することにより、指示軸34の上端部に着脱可能に取り付けられるように構成されている。
この場合、第2目盛枠13は、図6および図7に示すように、そのテーパ面13bに、アラーム(AL)、サマータイム設定(DST)、サマータイム解除(STD)、タイマー(TR)などの各種のモード、および日曜日(SU)〜土曜日(SA)の各曜日、並びに1/20秒の秒時間を指示する秒指示マーク40が表示されている。
また、指示円板35は、図6および図8に示すように、その上面の所定箇所(図6では12時位置)に各種のモードおよび曜日のいずれかを指示するための針形状の機能指示マーク41が表示されていると共に、指示円板35の円周に沿って0〜9の秒目盛が表示されている。この場合、秒目盛の0秒位置の目盛は、機能指示マーク41に対応している。
これにより、この第2副針指示部8は、スイッチ操作によってモードや曜日、または1/20秒の秒時間などの各機能のうち、いずれかの機能が選択されると、その選択された機能に応じて指示円板35が回転することにより、選択された機能を指示するように構成されている。例えば、スイッチ操作によって1/20秒の秒時間を表す機能が選択された場合には、指示円板35が回転しながら0〜9の秒目盛のいずれかの目盛が目盛枠13の秒指示マーク40で指示されることにより、1/20秒の秒時間が分かる。
また、スイッチ操作によってモードおよび曜日の機能が選択された場合には、その選択された機能に応じて指示円板35が回転して停止することにより、例えば機能指示マーク41が目盛枠13に表示されたモードおよび曜日の各機能表示のいずれかを指示し、これにより選択されている機能が分かる。
一方、第3副針指示部9は、午前(AM)/午後(PM)、または24時間表示を示すための部分であり、図1および図3に示すように、時計ムーブメントTMの副針軸43がソーラーパネル5、下文字板11の各第3貫通孔28、23に下側から挿入して第3目盛枠14内に突出し、この突出した部分に副針部材である副針44が第3目盛枠14内で運針可能に取り付けられ、この副針44の両端部側が交互に第3開口部18に対応して外部に露出するように構成されている。
この場合、副針44は、回転中心である副針軸43からの長さが一端部側と他端部側とで異なっている。すなわち、この副針44は、回転中心である副針軸43からの長さの長い一端部側である長針部が、第3開口部18に対応して運針する際に、第3目盛枠14のテーパ面14bの上部側を指示することにより、午前を示す。
また、この副針44は、副針軸43からの長さの短い他端部側である短針部が第3開口部18に対応して運針する際に、第3目盛枠14のテーパ面14bの下部側を指示することにより、午後を示す。なお、上文字板10の表示孔19、下文字板11の表示孔24、およびソーラーパネル5の表示孔29は、図示しないが、日車や表示素子に表示された曜日、日、月などの日付情報が表示されるように構成されている。
このように、この指針式の腕時計によれば、所定箇所に第1〜第3の各開口部16〜18が設けられて指針31が上方を運針する上文字板10と、この上文字板10の下側に配置される下文字板11と上文字板10との間における上文字板10の第1〜第3の各開口部16〜18に対応する位置にそれぞれ設けられた第1〜第3の各目盛枠12〜14と、この第1〜第3の各目盛枠12〜14内にそれぞれ運針可能に設けられた副針部材である小秒針32、指示円板35、副針44とを備えているので、立体感のあるものを得ることができる。
すなわち、この指針式の腕時計によれば、図2および図3に示すように、指針31が上文字板10の上方を運針すると共に、副針部材である小秒針32、指示円板35、副針44が下文字板11と上文字板10との間で且つ上文字板10の第1〜第3の各開口部16〜18に対応する位置に設けられた第1〜第3の各目盛枠12〜14内をそれぞれ運針するので、指針31と副針部材である小秒針32、指示円板35、副針44とに十分な高低差を与えることができ、これにより立体感を大幅に向上させることができる。
この場合、文字板4における上文字板10に設けられた第1〜第3の各開口部16〜18のうち、第1開口部16は、円形状に形成され、これに伴って第1目盛枠12が円形のリング状に形成されていることにより、上文字板10に対し下文字板11を深く落とし込むことができる。また、第1目盛枠12の突部12aが第1開口部16の開口縁に密着していると共に、第1目盛枠12の内周面がテーパ面12bに形成されているので、外観的にもデザイン的にも、好ましいものを得ることができる。
また、上文字板10の第2開口部17は、第1開口部16と同様、円形状に形成され、これに伴って第2目盛枠13が円形のリング状に形成されていることにより、上文字板10に対し下文字板11を深く落とし込むことができる。この場合にも、第2目盛枠13の突部13aが第2開口部17の開口縁に密着していると共に、第2目盛枠13の内周面がテーパ面13bに形成されているので、外観的にもデザイン的にも、好ましいものを得ることができる。
さらに、上文字板10の第3開口部18は、ほぼ180°に開いたほぼ半円形の扇形状に形成され、これに伴って第3目盛枠14は、第3開口部18における扇形状の要18aの部分を中心する円形のリング状に形成されているが、この第3目盛枠14は、第3開口部18に対応する部分のみが半円形の扇形状に外部に露出することにより、外観的にもデザイン的にも好ましいほか、上文字板10に対し下文字板11を深く落とし込むことができる。この場合にも、第3目盛枠14の突部14aが第3開口部18の開口縁に密着していると共に、第3目盛枠14の内周面がテーパ面14bに形成されているので、これによっても外観的にもデザイン的にも、好ましいものを得ることができる。
一方、この指針式の腕時計によれば、第1〜第3の各副針指示部7〜9のうち、第1副針指示部7は、副針部材である小秒針32が第1目盛枠12内で運針することにより、指針31に対して小秒針32を低い位置で運針させることができると共に、指針31の秒針31aのほかに、小秒針32によっても秒時刻を知ることができる。このため、例えば小秒針32をストップウオッチの秒測定として使用することができる。また逆に、小秒針32で現在時刻の秒時刻を指示させることにより、指針31の秒針31aをストップウオッチの秒測定として使用することもできる。
また、第2副針指示部8は、副針部材である指示円板35が第2目盛枠13内で回転することにより、指針31に対して指示円板35を低い位置で運針させることができると共に、この指示円板35が第2開口部17に対応して外部に露出することにより、モードや曜日、または1/20秒の秒時間など、周期性のある情報を分かり易く且つ良好に示すことができる。
さらに、第3副針指示部9は、副針部材として、回転中心である副針軸43からの長さが一端部側と他端部側とで異なる副針44を備え、この副針44が第3目盛枠14内で運針することにより、指針31に対して副針44を低い位置で運針させることができると共に、この副針44の両端部側が交互に第3開口部18に対応して外部に露出することにより、午前(AM)/午後(PM)、または24時間表示を分かり易く且つ良好に示すことができる。
すなわち、この副針44は、一端部側である長針部が第3開口部18に対応して運針する際、第3目盛枠14のテーパ面14bの上部側を指示することにより、例えば午前(AM)を分かり易く示すことができ、また他端部側である短針部が第3開口部18に対応して運針する際、第3目盛枠14のテーパ面14bの下部側を指示することにより、例えば午後(PM)を分かり易く示すことができる。
ところで、この指針式の腕時計によれば、第2副針指示部8が、第2目盛枠13の中心部に回転自在に設けられた指示軸34と、この指示軸34に着脱可能に取り付けられて指示軸34から取り外す際の引掛け部37を有する指示取付部材36と、この指示取付部材36によって指示軸34に対して取り付けられた指示円板35とを備えているので、指示円板35の外周部が第2目盛枠13の内周に接近した状態で、指示円板35が第2目盛枠13によって囲われていても、指示円板35を指示軸34から簡単に取り外すことができる。
すなわち、この第2副針指示部8は、指示軸34に対して取り付けられた指示円板35を指示軸34から取り外す際に、指示取付部材36の引掛け部37に工具を引掛けて指示取付部材36を指示軸34から取り外すことにより、指示円板35を指示軸34から取り外すことができる。このため、指示部円板35が第2目盛枠13の内周に接近して、指示円板35の外周部と第2目盛枠13の内周部との間に工具が挿入するための隙間がなくても、指示円板35を指示軸34から簡単に取り外すことができる。
これにより、指示円板35を容易に交換することができると共に、指示円板35を破損せずに取り外すことができるので、例えば指示円板35が金属で、文字板4が合成樹脂で、第2目盛枠13が金属で、各部品ごとに素材が異なっている場合、各部品を分解して素材ごとに分類することにより、各部品を資源として再利用することができるので、環境上、好ましいものを提供することができる。
この場合、指示取付部材36は、その上部に設けられた引掛け部37と、この引掛け部37の下側に設けられて指示円板35が取り付けられる指示取付部38と、この指示取付部38の下側に設けられて指示軸34に着脱可能に取り付けられる軸取付部39とを有しているので、指示軸34に対する指示円板35の着脱作業性が良い。
すなわち、指示円板35を指示軸34に対して取り付ける際には、指示取付部38に指示円板35を取り付け、この状態で軸取付部39を指示軸34に取り付けることにより、指示円板35を簡単に指示軸34に対して取り付けることができる。また、指示円板35を指示軸34に対して取り外す際には、指示円板35の上側に位置する引掛け部37に工具を引掛けて引き上げることにより、軸取付部39を指示軸34から取り外すことができるので、文字板4の上文字板10を取り外さなくても、指示円板35を簡単に指示取付部38から取り外すことができる。
なお、前記実施形態では、指示取付部材36の上部に設けられた引掛け部37がその外周に断面V字形の溝部37aを形成した構成である場合について述べたが、これに限らず、例えば図9に示す第1変形例、または図10に示す第2変形例のように構成しても良い。
すなわち、図9に示された第1変形例の指示取付部材50は、全体がほぼ円筒形状をなし、その上部に円形の平板部51とこの平板部51の下に所定間隔離して形成された鍔部52とによって引掛け部53を形成し、この引掛け部53の鍔部52の下に指示円板35が取り付けられる円筒状の指示取付部54を設け、この指示取付部54の下側に指示軸34に着脱可能に取り付けられる円筒状の軸取付部55を設けた構成である。
このような指示取付部材50においても、前記実施形態と同様、指示軸34に対する指示円板35の着脱作業性が良く、指示円板35を容易に取り外すことができる。すなわち、指示円板35を指示軸34に対して取り外す際には、指示円板35の上側に位置する引掛け部53に工具を引掛けて引き上げることにより、軸取付部55を指示軸34から取り外すことができるので、文字板4の上文字板10を取り外さなくても、指示円板35を簡単に指示取付部54から取り外すことができる。
また、図10に示された第2変形例の指示取付部材56は、全体がほぼ円筒形状をなし、その上部に球状部57とこの球状部57の下に形成された鍔部58とによって引掛け部59を形成し、この引掛け部59の鍔部58の下に指示円板35が取り付けられる円筒状の指示取付部60を設け、この指示取付部60の下側に指示軸34に着脱可能に取り付けられる円筒状の軸取付部61を設けた構成である。
このような指示取付部材56においても、前記実施形態と同様、指示軸34に対する指示円板35の着脱作業性が良く、指示円板35を容易に取り外すことができる。すなわち、指示円板35を指示軸34に対して取り外す際には、指示円板35の上側に位置する引掛け部59の球状部57に工具を引掛けて引き上げることにより、軸取付部61を指示軸34から取り外すことができるので、文字板4の上文字板10を取り外さなくても、指示円板35を簡単に指示取付部54から取り外すことができる。
また、前記実施形態では、指示部材が第2目盛枠13の内周面に接近して回転する円形状の指示円板35に形成されている場合について述べたが、必ずしも円形状である必要はなく、楕円形状であっても良い。また、図11に示す変形例のように、四角形の指示平板62であっても良い。この場合には、指示平板62の4つの角部62aのうち、いずれか1つの角部62aに機能指示マーク62bを設けると共に、各角部62aが第2目盛枠13の内周面に接近した状態で、指示平板62が回転するように構成すれば良い。また、指示平板62は、四角形に限らず、三角形、五角形、菱形、台形、星形などの多角形状に形成されていても良い。
さらに、前記実施形態およびその各変形例では、指針式の腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも指針式の腕時計である必要はなく、トラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の指針式の時計に適用することができるほか、時計に限らず、メータなどの各種の計器類を含む指示装置にも広く適用することができる。
1 腕時計ケース
3 時計モジュール
4 文字板
6 指針指示部
7〜9 第1〜第3副針指示部
10 上文字板
11 下文字板
12〜14 第1〜第3目盛枠
16〜18 第1〜第3開口部
31 指針
34 指示軸
35 指示円板
36、50、56 指示取付部材
37、53、59 引掛け部
38、54、60 指示取付部
39、55、61 軸取付部
62 指示平板
62a 角部
3 時計モジュール
4 文字板
6 指針指示部
7〜9 第1〜第3副針指示部
10 上文字板
11 下文字板
12〜14 第1〜第3目盛枠
16〜18 第1〜第3開口部
31 指針
34 指示軸
35 指示円板
36、50、56 指示取付部材
37、53、59 引掛け部
38、54、60 指示取付部
39、55、61 軸取付部
62 指示平板
62a 角部
Claims (5)
- 周囲に目盛が表示された目盛枠と、
この目盛枠の中心部に回転自在に設けられた指示軸と、
この指示軸に着脱可能に取り付けられ、且つ前記指示軸から取り外す際の引掛け部が設けられた指示取付部材と、
この指示取付部材によって前記指示軸に対して取り付けられた指示部材と
を備えていることを特徴とする指示装置。 - 前記指示取付部材は、その上部に設けられた前記引掛け部と、この引掛け部の下側に設けられて前記指示部材が取り付けられる指示取付部と、この指示取付部の下側に設けられて前記指示軸に着脱可能に取り付けられる軸取付部とを有していることを特徴とする請求項1に記載の指示装置。
- 前記目盛枠は円形のリング状に形成されており、前記指示部材は、前記目盛枠の内周に接近して回転する円形または楕円形の平板状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の指示装置。
- 前記目盛枠は円形のリング状に形成されており、前記指示部材は、前記目盛枠の内周に複数の角部が接近して回転する四角形、五角形、星形などの多角形の平板状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の指示装置。
- 上文字板と下文字板とを有する文字板と、前記上文字板の上方を運針する指針とを備え、前記上文字板と前記下文字板との間に、請求項1に記載された前記目盛枠および前記指示部材を設けたことを特徴とする指針時計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008319325A JP2010145100A (ja) | 2008-12-16 | 2008-12-16 | 指示装置およびそれを備えた指針時計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008319325A JP2010145100A (ja) | 2008-12-16 | 2008-12-16 | 指示装置およびそれを備えた指針時計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010145100A true JP2010145100A (ja) | 2010-07-01 |
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ID=42565707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008319325A Pending JP2010145100A (ja) | 2008-12-16 | 2008-12-16 | 指示装置およびそれを備えた指針時計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010145100A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016164572A (ja) * | 2016-04-27 | 2016-09-08 | カシオ計算機株式会社 | 腕時計 |
Citations (4)
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JPH05273358A (ja) * | 1992-03-27 | 1993-10-22 | Citizen Watch Co Ltd | 表示板の構造 |
JP2008519966A (ja) * | 2004-11-12 | 2008-06-12 | ダルトン プロパティーズ インコーポレーテッド | メインディスプレイと少なくとも一つの第二ディスプレイを作動する機構とを有する時計、特に腕時計 |
-
2008
- 2008-12-16 JP JP2008319325A patent/JP2010145100A/ja active Pending
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