JP3570747B2 - 作業車のボンネット操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、トラクタ等の作業車のボンネット操作装置に関する。
【0002】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴は作業車のボンネット操作装置において、次のように構成することにある。
揺動開閉自在なボンネットに、揺動自在に突っ張り用ロッド部材の一端側を取り付け、
前記突っ張り用ロッド部材が貫通する孔を形成した支持部を備えて、前記ボンネットの揺動開閉に伴い、前記突っ張り用ロッド部材をその長手方向に移動自在に案内しながら支持するように構成し、
前記突っ張り用ロッド部材の前記一端側から離れた部位に、前記支持部に対して係脱可能な係合部を設け、
前記ボンネットの閉塞姿勢では、前記突っ張り用ロッド部材が前記支持部に対して突っ張り用ロッド部材の前記一端側と前記係合部の中間部で支持され、
前記ボンネットを開放姿勢に揺動させたときには、前記突っ張り用ロッド部材が前記支持部に対して突っ張り用ロッド部材の長手方向に摺動して前記係合部が前記支持部に係合することにより突っ張り用ロッド部材の前記支持部に対する移動を阻止し、その係合状態で前記ボンネットを開放姿勢に維持するように構成してある。
【0003】
【実施例】
農用のトラクタへの適用例を示す。
図1及び図2に示すように農用のトラクタは、操舵及び駆動用の左右一対の前輪1を装備した前後横向き姿勢の前フレーム2が、エンジン3のクランクケース4に固定され、駆動用の左右一対の後輪5を装備した後部のミッションケース6が、エンジン3の後部のクラッチハウジング7に、連結フレーム材8により連結されている。
【0004】
図2及び図9に示すように、前フレーム2は左右方向に間隔を隔てて並置された左右一対の前フレーム材2A、及び前フレーム材2Aの前端に連結された前端フレーム材2Bにより構成されている。図1及び図2に示すように、クラッチハウジング7に、正面視形状が門型の後フレーム9が固定されている。図1に示すように、ミッションケース6に油圧式無段変速装置10が取り付けられており、操縦ハンドル11及び運転座席12が備えられている。
【0005】
図2,3,4に示すように、エンジン3を内装するエンジンルーム13に、エンジン3の冷却用のラジエータ14、バッテリー15及びヘッドライト16が備えられている。ラジエータ14がエンジン3の前方箇所に配置され、バッテリー15がラジエータ14の前方箇所の下側部分に配置されており、ヘッドライト16がラジエータ14の前方箇所の上側部分(バッテリー15の上方箇所)に配置されている。
【0006】
図2及び図9に示すように、ラジエータ14が前フレーム2に固定された左右一対の張出ブラケット17に、クッション材18を介して支持されている。バッテリー15が左右横向き姿勢で載せられる搭載台19が前フレーム2に支持されており、搭載台19に載せられたバッテリー15の上面前端部を搭載台19に押さえ付けてバッテリー15を固定する。
【0007】
図2,3,9に示すように、バッテリー15の後方の上方箇所に固定フレーム20が配置され、バッテリー15の上面前端部の左右中央部分を下方に押さえ付ける押さえ具21が備えられている。固定フレーム20は、搭載台19に上下向き姿勢で固定された左右一対の板材製の支柱体20A、及び支柱体20Aの上端に亘って架設された横架フレーム体20Bから構成されており、固定フレーム20及び搭載台19から、前フレーム2に固定される一つのフレーム構造体が構成されている。
【0008】
図9に示すように、横架フレーム体20Bは左右横向き姿勢の主体部20a、及び主体部20aの左右両端に傾斜部20bを介して連結される前後横向き姿勢のサイド部20cを備えた平面視形状が略コ字形である。横架フレーム体20Bの主体部20a、傾斜部20b及びサイド部20cは、上下向き板部及び上下向き板部の上端に連なる横向き板部を備えた横断面形状がL字形であり、アングル材から構成されている。
【0009】
図2に示すように、押さえ具21は左右横向き軸芯a周りの上下揺動により、押さえ作用姿勢及びバッテリー15の搭載台19から前方上方への離脱を許容する押さえ解除姿勢に切換自在に構成されて、前後及び左右位置が規制された状態で固定フレーム20に取り付けられており、一本の棒状体の折り曲げ加工品である。搭載台19に係合した引きボルト22、及び引きボルト22に締め込み螺合して押さえ具21を下方に押す蝶ナット23が備えられており、蝶ナット23を引きボルト22から外すことによって、押さえ具21を押さえ解除姿勢に揺動させる。
【0010】
図2及び図3に示すように、エンジン3に対するエアクリーナ24が、前後水平を向く前後横向き姿勢でエンジン3の近くに設置されている。図2,3,13に示すように、エンジン3に固定された多目的ブラケット25に、エアクリーナ24を直径方向から弾性的に挟み付けて保持する板バネ製の支持具26がリベットで固定されており、支持具26にエアクリーナ24を上方から嵌め込み装着することができる。
【0011】
図4に示すように、ヘッドライト16はレンズを備えた左右一対のヘッドランプ16A、及びヘッドランプ16Aの前部に側部まで回り込む状態で配置されたライトカバーユニット16Bから構成されている。ライトカバーユニット16Bは、一連一体の合成樹脂製のライトグリル16a、ライトグリル16aにおけるヘッドランプ16Aの前方に位置する左右両側部分に装着された合成樹脂(アクリル樹脂など)製の左右一対の透光性のカバー16bから構成されている。
【0012】
次に、エンジンルーム13を覆うカバー構造について説明する。
図2,3,9に示すように、エンジンルーム13の上側部の上面、前面及び左右側面を覆うボンネット27、エンジンルーム13の下側部のバッテリー15よりも後方の下側後方部分の左右側面を覆う左右一対のサイドカバー28、及びエンジンルーム13の下側部のバッテリー15の前面及び左右側面を覆うフロントカバー29が備えられている。図1に示すように、サイドカバー28にエンジンルーム13から外部への排気孔28Eが備えられている。
【0013】
図2,3,4に示すようにボンネット27は、後端部を支点とする左右横向き軸芯X周りでの上下揺動により、横向きの閉塞姿勢及び前端を後端に対して前方斜め上方に位置させた開放姿勢に揺動開閉自在に、後フレーム9に取り付けられている。ボンネット27の前部に、ヘッドライト16のライトカバーユニット16Bが嵌め込み固定されて、ヘッドランプ16Aが組み込まれている。
【0014】
図4及び図5に示すように、ボンネット27はライトカバーユニット16Bの嵌め込み部の上辺部と左右側辺部とを形成するボンネット主体27A、ライトカバーユニット16Bの嵌め込み部の下辺部を形成してヘッドランプ16Aの設置部の底を形成するようにボンネット主体27Aに取り付けられた隔壁板27B、及びボンネット主体27Aの左右側板部の下端同士を前部近くでつなぐ補強用のステー27Cを備えている。これにより、ボンネット27の前面及びボンネット27の前面に連なる前部左右側面部分が、ライトカバーユニット16Bから構成されている。
【0015】
図4及び図5に示すように、隔壁板27Bがボンネット主体27Aの左右側板部の下端及びボンネット主体27Aの前部近くの天板部に固定されて、ボンネット主体27Aの上辺部に固定された略U字形の板状フレーム体30に、隔壁板27Bが固定されており、隔壁板27Bにヘッドランプ16Aの取付座31が打ち出し成形されている。
【0016】
図4及び図6に示すように、ボンネット主体27Aの上辺部に上下向きの穴UHが複数個備えられ、穴UHに挿入されてライトグリル16aの上端部分のボンネット主体27Aに対する水平方向位置(前後左右方向位置)を規制する上向きの突起32Uが、ライトグリル16aに複数個備えられている。隔壁板27Bに上下向きの穴DHが複数個備えられ、穴DHに挿入されてライトグリル16aの下端部分の隔壁板27Bに対する水平方向位置(前後左右方向位置)を規制する下向きの突起32Dが、ライトグリル16aに複数個備えられている。ライトカバーユニット16Bの荷重(ボンネット27に対する下方への位置固定)は、ライトグリル16aが隔壁板27Bに載せられることで支持される。穴UH,DHは上下に貫通するものであり、突起32U,32Dはライトグリル16aと一体に構成されており、ライトグリル16aは突起32U,32Dを備えたものとして一体成形されている。
【0017】
次に、ヘッドライト16を組み込んだボンネット27の前部の組み立て要領について説明する。図4及び図6に示すように、突起32Uを穴UHに挿入し、この状態で穴DHに突起32Dを挿入して、隔壁板27Bをボンネット主体27Aに取り付ける。
【0018】
次に、ボンネット27に対する操作装置について説明する。
図4,5,9に示すように、横架フレーム体20Bの主体部20aの上下向き板部の前面に固定ピン33が固定され、ボンネット27の閉塞姿勢で前後向き軸芯P周りの揺動により固定ピン33に対して係合離脱自在で係合することにより上方への移動が阻止されるロック金具35が、板状フレーム体30に接続された取付フレーム体34に取り付けられている。ロック金具35に係合姿勢への揺動力を付与するロックスプリング36が備えられており、上下向き軸芯Y周りの揺動によりロック金具35を揺動力に抗して離脱姿勢に揺動させる操作具37が、ボンネット27の上方に備えられている。
【0019】
図5に示すように、ボンネット27の閉塞姿勢への揺動に伴い固定ピン33に接触作用してロック金具35を揺動力に抗して離脱姿勢に揺動させ、ボンネット27が閉塞姿勢に揺動した際に接触作用が解除されてロック金具35の揺動力による係合姿勢への揺動を許容するカム面35aが、ロック金具35に備えられており、ボンネット27の閉塞姿勢への揺動によりロック金具35が固定ピン33に自動的に係合する。図4及び図5に示すように操作具37は、板状フレーム体30及び取付フレーム体34に支持されている。
【0020】
図2及び図3に示すように、ボンネット27を重量に抗して開放姿勢に突っ張り支持するロッド利用の突っ張り部材38が備えられ、ボンネット27の開放姿勢への揺動に伴って、突っ張り部材38が自動的に突っ張り状態に切り換わる。図3及び図13に示すように、突っ張り部材38は後ろ倒れ姿勢(開放姿勢のボンネット27の天板部に対して略直角な姿勢)において、ボンネット27と多目的ブラケット25のポスト39との間に位置することで突っ張り状態となる。
【0021】
図2,3,13に示すように、突っ張り部材38の一端部がボンネット27の左右横向き軸芯a1周りに上下揺動自在に取り付けられており、突っ張り部材38の左右方向位置が規制され、且つ、ボンネット27の揺動に伴う突っ張り部材38の長手方向の滑り移動が許容されるように、突っ張り部材38の他端部を支持する支持部40がポスト39に備えられている。ボンネット27が開放姿勢に揺動した際に、突っ張り部材38の重量で支持部40に落ち込み係合することによって、突っ張り部材38の支持部40に対する滑り移動を阻止する係合部38aが、突っ張り部材38に備えられている。
【0022】
これにより、突っ張り部材38の係合部38aの支持部40への係合による突っ張り部材38の支持部40に対する固定によって、突っ張り部材38が突っ張り状態に保持されるのであり、突っ張り部材38を持ち上げ係合部38aの支持部40への係合を解除することにより、突っ張り部材38による突っ張りが解除されて、ボンネット27の閉塞姿勢への揺動が許容される。
【0023】
図13に示すように、突っ張り部材38を長手方向に移動自在に貫通させ、左右幅が突っ張り部材38の左右幅よりもやや大きい上下向き姿勢の長孔41が、ポスト39に備えられ、長孔41の周辺部を支持部40としている。突っ張り部材38を長孔41の周辺部(支持部40)に食い込ませて、突っ張り部材38がポスト39に対してガタツクことがないようする為に、長孔41が下方ほど次第に幅が小さくなる形状になっている。
【0024】
図2及び図3に示すように、突っ張り部材38の係合部38aは突っ張り部材38の他端部を曲げ加工することで構成されている。図13に示すように、支持部40に接当することにより突っ張り部材38が長孔41から抜けることを阻止するスナップピン42が、突っ張り部材38の他端部に取り付けられている。これにより、ボンネット27が勢い余って開放姿勢を大きく越えて揺動操作される状態、及びこれに伴う突っ張り部材38の長孔41からの抜けが防止される。
【0025】
図4,5,6に示すように、ボンネット27の閉塞姿勢への揺動に伴い、ボンネット27の上側座43A及び固定側の下側座43Bで上下方向から挟まれて圧縮変形されることにより、ボンネット27の閉塞姿勢への揺動を許容し、解除操作に伴い弾性復元力でボンネット27を重量に抗して閉塞姿勢から開放姿勢側に揺動させる左右一対の圧縮コイルバネ44が、上側座43Aに取り付けられて構成されている。図4,5,6に示すように上側座43Aは、隔壁板27Bにおける主体部20aに上下方向で対向する箇所に形成されている。図9に示すように下側座43Bは、横架フレーム体20Bの主体部20aの横向き板部において上側座43Aに対向する箇所によって構成されている。
【0026】
図4,5,6,7,8に示すように、圧縮コイルバネ44の一端部がコイル部同士が接触するピッチで構成され、圧縮コイルバネ44の残りの部分がコイル部が間隔を隔てて位置するピッチで構成されている。上側座43Aに上下方向に貫通する取付孔45が形成されており、圧縮コイルバネ44の一端部を雄ネジの山とし、取付孔45の周辺部を雌ネジの山として、圧縮コイルバネ44の一端部が取付孔45の周辺部にネジ込まれ、圧縮コイルバネ44の一端部が取付孔45に挿入された状態で、圧縮コイルバネ44の一端部で取付孔45の周辺部を上下方向から挟み付けることによって、圧縮コイルバネ44の弾性を取付力として圧縮コイルバネ44が上側座43Aに取り付けられている。図7及び図8に示すように取付孔45は、圧縮コイルバネ44の一端部のネジ込みを許容するように、圧縮コイルバネ44の一端部を通す切り欠き45aを備えた鍵穴状に構成されている。
【0027】
図4及び図5に示すように、圧縮コイルバネ44の一端部がステー27Cに接当して、圧縮コイルバネ44の上側座43Aに対する緩み方向の回転(圧縮コイルバネ44の一端部が上側座43Aから離脱する方向の回転)を阻止するストッパー部44Sが構成されるように、圧縮コイルバネ44の一端部が延長されている。ステー27Cを利用して圧縮コイルバネ44の離脱阻止を行うように構成することにより、部材の兼用化による構造の簡素化を図っている。図5及び図8に示すように、圧縮コイルバネ44の下端に、下側座43Bへの当たり面を形成する樹脂キャップ64が弾性的に嵌め込み固定されている。
【0028】
ボンネット主体27Aに隔壁板27B及びステー27Cを取り付けた後、隔壁板27Bに圧縮コイルバネ44を取り付ける形態を採用した場合には、ストッパー部44Sをステー27Cに接当させた回り止め状態で、圧縮コイルバネ44を組み付けることができないので、隔壁板27Bを圧縮コイルバネ44を備えたものとして組み付ける。
【0029】
図9に示すようにサイドカバー28は、着脱によりエンジンルーム13の側面を開閉するものであり、フロントカバー29も着脱によりエンジンルーム13の前部を開閉するものである。図2及び図9に示すように、サイドカバー28の下端に前後一対の下向き姿勢の位置規制用の突起46が備えられ、突起46が上方から差し込まれてサイドカバー28の前後左右移動を規制した状態でサイドカバー28の下端を支持する前後二つの下部取付座47により構成されている。前側の下部取付座47が張出ブラケット17に備えられており、後側の下部取付座47がクラッチハウジング7に備えられている。
【0030】
図2及び図9に示すように、サイドカバー28の内面上部に接当してサイドカバー28の内方への倒れを防止する前後二つの上部取付座48が備えられ、サイドカバー28の上部取付座48に対応する箇所に横向き姿勢の係合用の突起49が備えられて、上部取付座48に突起49を弾性的に差し込み係合させることにより、サイドカバー28の外方への倒れが防止されており、サイドカバー28をエンジンルーム13の側面を閉塞する閉塞姿勢に保持するキャッチャー50(図10参照)が備えられている。前側の上部取付座48が固定フレーム20のサイド部20cに備えられ、後側の上部取付座48が後フレーム9に取り付けられている。
【0031】
このように、突起46を下部取付座47の穴に上方から差し込んで、サイドカバー28の下端を下部取付座47に支持させ、突起49をキャッチャー50に弾性的に係合させることにより、サイドカバー28を取り付ける。突起49をキャッチャー50から抜き、突起46を下部取付座47から外すことにより、サイドカバー28を外す。
【0032】
図2,3,9,12に示すように、ボンネット27の閉塞姿勢において、機体の振動等により突起49がキャッチャー50から外れた場合、閉塞姿勢のボンネット27の内側に位置してボンネット27に接当することにより、サイドカバー28の左右外方への倒れ(脱落)を防止する板状の脱落防止体51が、サイドカバー28の上端に備えられている。これにより、ボンネット27の閉塞姿勢ではサイドカバー28を取り付けることができないので、サイドカバー28はボンネット27を閉塞姿勢にする前に取り付けることになる。
【0033】
図9に示すようにフロントカバー29は、下部カバー体29A及び下部カバー体29Aの上方に重なる上部カバー体29Bから構成されている。下部及び上部カバー体29A,29Bは合成樹脂の一体成形品であり、一体成形品として下部及び上部カバー体29A,29Bが製作された後、下部及び上部カバー体29A,29Bを接合することにより、フロントカバー29として一体化されている。図4に示すように、隔壁板27Bの下面に弾性変形した状態で密着接触することにより、ボンネット27の下端とフロントカバー29の上端との隙間を塞いで、外部からエンジンルーム13に空気及び水が侵入することを防止するシール材52が、フロントカバー29の上端(上部カバー体29Bの上端)に嵌め込み固定されている。シール材52は、ボンネット27を閉塞姿勢に操作した際の衝撃を緩和する緩衝材としても作用する。
【0034】
図9に示すように、下部カバー体29Aの下端に、左右向き水平姿勢の左右一対の取付軸53が下方に突出するように一体形成され、取付軸53が上方から嵌め込まれることによりフロントカバー29の取付軸53周りの揺動を許容し、フロントカバー29の前後位置を規制して支持するU字形の受け具54が備えられており、受け具54は搭載台19の前端に一体的に備えられている。
【0035】
図9に示すように、フロントカバー29の内面(後面)の上部に接当してフロントカバー29の内方(後方)への倒れを防止する左右二つの上部取付座55が備えられ、フロントカバー29の上部取付座55に対応する箇所に横向き姿勢の突起56が備えられて、上部取付座55に突起56を弾性的に差し込み係合させることにより、フロントカバー29の外方(前方)への倒れが防止されるように構成されており、フロントカバー29をエンジンルーム13の前部を閉塞する閉塞姿勢に保持するキャッチャー57(図10参照)が備えられている。上部取付座55は、主体部20aに備えられている。
【0036】
このように、取付軸53を受け具54に上方から嵌め込んで支持させ、突起56をキャッチャー57に弾性的に係合させることにより、閉塞姿勢でフロントカバー29を取り付ける。突起56をキャッチャー57から抜き、取付軸53を受け具54から上方に外すことにより、フロントカバー29を外す。
【0037】
突起49及びキャッチャー50、突起56及びキャッチャー57は同一構成のものであり、キャッチャー50を例にとって説明する。図10及び図11(イ)(ロ)に示すように、上部取付座48に突起49を入り込ませる孔58が形成されており、上部取付座48の背面側で孔58に入った突起49を脚部59bで弾性的に挟み込むことにより、抜け止め及び上部取付座48に対する挟み込み方向での位置規制を行うU字形のバネ材59が、上部取付座48の背面側に備えられている。
【0038】
図10及び図11(イ)(ロ)に示すように、バネ材59の両端部がU字形の係止部59aに形成され、バネ材59の係止部59aを接近及び離間可能に差し込み支持する一対の第1係止部60、バネ材59の屈曲部59cの近くに接当することによりバネ材59の脚部59bの開閉変位面に直交する方向(上部取付座48の背面から離間する方向)への外れを阻止する一対の第2係止部61が、上部取付座48に備えられている。
【0039】
図10に示すように、上部取付座48が断面L字形に形成され(前側の上部取付座48,55は、横架フレーム体20Bによって構成される関係から断面L字形になっており、後側の上部取付座48は成型を施す)、バネ材59の係止部59aが弾性に抗して接近した状態で挿入可能なスリット62が、第1係止部60に備えられている。
【0040】
図10及び図11(イ)(ロ)に示すように、孔58を上部取付座48に打ち出し成形する際、打ち出し片58Aの上部取付座48への繋がり部が幅狭に構成(打ち出し片58Aを撞木形状に構成)されている。バネ材59の係止部59aが第2係止部61と上部取付座48の背面との間を通過するように、バネ材59が上部取付座48の背面に沿って差し込まれ、バネ材59の脚部59bが接近するようにバネ材59を圧縮変形させたまま、バネ材59の係止部59aをスリット62に差し込んだ後、バネ材59の係止部59aを第1係止部60に係止させる要領で、バネ材59を上部取付座48に取り付ける。図2に示すように、ラジエータ14とエンジン3との間に、ラジエータ14を通して前部から空気を吸引する吸引型のラジエータファン63が配置されている。
【0041】
[別実施例]
前述の[実施例]では、圧縮コイルバネ44として一端部と他端部とでピッチの異なるものを示したが、圧縮コイルバネ44は全長において等しいピッチのものであっても良い。前述の[実施例]では、圧縮コイルバネ44を上側座43Aに取り付けたが、本発明は圧縮コイルバネ44を下側座43Bに取り付けて実施しても良い。
【0042】
前述の[実施例]では、ステー27Cを回り止めのストッパーとして利用することによって、圧縮コイルバネ44の上側座43Aからの離脱を防止するように構成しているが、回り止めのストッパー(図示せず)を別に設けて実施しても良い。前述の[実施例]では、後部の左右横向き軸芯X周りに揺動開閉するボンネット27を対象として実施したが、本発明は前部の左右横向き軸芯(図示せず)周りに揺動開閉するボンネット27や、左右部の前後横向き軸芯(図示せず)周りに揺動開閉するボンネット27を対象として実施することもできる。
【0043】
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用のトラクタの全体側面図
【図2】エンジンルームの側面図
【図3】ボンネットを開放姿勢に操作した状態を示すエンジンルームの上部の側面図
【図4】ボンネットを閉塞姿勢に操作した状態でのボンネットの前部の縦断側面図
【図5】ボンネットの前部の縦断正面図
【図6】ボンネットの隔壁板の平面図
【図7】ボンネットの隔壁板の上側座及び取付孔の平面図
【図8】圧縮コイルバネをボンネットの隔壁板の上側座及び取付孔にネジ込んで取り付ける状態を示す側面図
【図9】フロントカバー、サイドカバー、固定フレーム及び前フレームを示す斜視図
【図10】キャッチャーを示す正面図
【図11】キャッチャーに突起を取り付ける状態を示す横断平面図
【図12】ボンネット及びサイドカバーの縦断正面図
【図13】エアクリーナ及びポストの付近を示す正面図
【符号の説明】
27 ボンネット
38 突っ張り部材
38a 係合部
40 支持部
a1 左右横向き軸芯

Claims (1)

  1. 揺動開閉自在なボンネット(27)に、揺動自在に突っ張り用ロッド部材(38)の一端側を取り付け、
    前記突っ張り用ロッド部材(38)が貫通する孔(41)を形成した支持部(40)を備えて、前記ボンネット(27)の揺動開閉に伴い、前記突っ張り用ロッド部材(38)をその長手方向に移動自在に案内しながら支持するように構成し、
    前記突っ張り用ロッド部材(38)の前記一端側から離れた部位に、前記支持部(40)に対して係脱可能な係合部(38a)を設け、
    前記ボンネット(27)の閉塞姿勢では、前記突っ張り用ロッド部材(38)が前記支持部(40)に対して突っ張り用ロッド部材(38)の前記一端側と前記係合部(38a)の中間部で支持され、
    前記ボンネット(27)を開放姿勢に揺動させたときには、前記突っ張り用ロッド部材(38)が前記支持部(40)に対して突っ張り用ロッド部材(38)の長手方向に摺動して前記係合部(38a)が前記支持部(40)に係合することにより突っ張り用ロッド部材(38)の前記支持部(40)に対する移動を阻止し、その係合状態で前記ボンネット(27)を開放姿勢に維持するように構成してある作業車のボンネット操作装置。
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