JP3570232B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料タンク内に貯留された燃料の液面上方に空気を多く含む空間が存在すると該空間内での蒸発燃料の発生を助長させる。ところで燃料タンク内の燃料の消費に伴って燃料液面が下降し易いように燃料タンク内は大気と連通されている。したがって燃料タンク内で発生した蒸発燃料は大気へと流出してしまい、このことは環境上好ましくない。そこで特開平6−147029号では燃料タンク内から蒸発燃料を取り出し、その蒸発燃料を冷却して液状とし、燃料タンクに戻すことにより燃料タンクから大気に流出する蒸発燃料の量を少なくしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平6−147029号によると燃料タンクから取り出した蒸発燃料を冷却して燃料タンク内に戻すことにより燃料タンク内の蒸発燃料の量は一時的に少なくなる。しかしながら少なくなった蒸発燃料の分だけ燃料タンク内で蒸発燃料が発生し、再び蒸発燃料が燃料タンクから流出する。したがって燃料タンク外への蒸発燃料の流出を抑制するためには燃料タンク内での蒸発燃料の発生を抑制する必要がある。蒸発燃料は燃料タンク内の温度が高いほど発生しやすいので蒸発燃料の発生を抑制するには燃料タンク内の温度を低く維持しなければならない。このため従来の燃料タンクにおいて蒸発燃料の発生を抑制するには燃料タンク内の温度を低く維持するための多量のエネルギを必要とする。したがって本発明の目的は少ないエネルギで燃料タンクから燃料タンク外部に流出する蒸発燃料の量を少なくすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために1番目の発明によれば、燃料を貯留する燃料タンク内の燃料液面上方の空間の圧力に応じて該空間と該燃料タンク外部に連通させたり上記空間と燃料タンク外部との間の連通状態を遮断したりする連通状態制御手段を具備し、該連通状態制御手段が燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部との間の連通状態を遮断すると燃料タンク内部が密閉される蒸発燃料処理装置において、燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が予め定められた濃度よりも小さいと判断されたときには、連通状態制御手段によって燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部とが連通せしめられるように燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度を増大することによって該燃料液面上方の空間内の圧力を高め、燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が前記予め定められた濃度を越えたと判断されたときには、連通状態制御手段によって燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部との間の連通状態が遮断せしめられて燃料タンク内部が密閉されるように燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度の増大を停止する。
上記課題を解決するために2番目の発明によれば、燃料を貯留する燃料タンク内の燃料液面上方の空間を該燃料タンク外部に連通させたり上記空間と燃料タンク外部との間の連通状態を遮断したりする連通状態制御手段を具備し、該連通状態制御手段が燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部との間の連通状態を遮断すると燃料タンク内部が密閉される蒸発燃料処理装置において、燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が予め定められた濃度よりも小さいと判断されたときには、燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度を増大すると共に連通状態制御手段によって燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部とを連通せしめ、燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が前記予め定められた濃度を越えたと判断されたときには、燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度の増大を停止すると共に連通状態制御手段によって燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部との間の連通状態を遮断して燃料タンク内部を密閉する。
番目の発明によれば、1または2番目の発明において、燃料が燃料タンク内へ供給されたことをもって燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が前記予め定められた濃度よりも小さいと判断する。
番目の発明によれば、1または2番目の発明において、燃料タンク内の圧力を検出するための圧力センサをさらに具備し、該圧力センサにより検出される燃料タンク内の圧力が予め定められた圧力よりも高いことをもって燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が前記予め定められた濃度よりも小さいと判断する。
番目の発明によれば、1または2番目の発明において、燃料タンク内の温度を検出するための温度センサをさらに具備し、該温度センサにより検出される燃料タンク内の温度が予め定められた温度よりも低いことをもって燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が前記予め定められた濃度よりも小さいと判断する。
番目の発明によれば、1番目の発明において、燃料タンク内の圧力を検出するための圧力センサをさらに具備し、前記連通状態制御手段は燃料タンク内の圧力が予め定められた第1の圧力よりも低くなると燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部とを連通させると共に、燃料タンク内の圧力が前記予め定められた第1の圧力よりも高い予め定められた第2の圧力よりも高くなったときにも燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部とを連通させ、前記圧力センサにより検出された圧力が前記予め定められた第1の圧力に等しいこと或いは前記予め定められた第2の圧力に等しいことをもって燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が前記予め定められた濃度よりも小さいと判断する
番目の発明によれば、1または2番目の発明において、燃料タンク内の燃料を加熱するための加熱装置をさらに具備し、該加熱装置により燃料タンク内の燃料を加熱して蒸発させることにより燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度を増大する。
番目の発明によれば、7番目の発明において、前記加熱装置が燃料タンク内の燃料を内燃機関に供給するために燃料タンク内に配置された燃料ポンプをさらに具備し、該燃料ポンプから放出される熱量を増大することにより燃料タンク内の燃料を加熱して蒸発させることにより燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度を増大する。
番目の発明によれば、7番目の発明において、前記加熱装置が燃料タンク内の燃料を内燃機関に供給するための燃料ポンプと、内燃機関に供給された燃料を燃料タンクに戻すための燃料戻し通路とをさらに具備し、前記燃料戻し通路を介して燃料タンクに戻された燃料の熱により燃料タンク内の燃料を加熱して蒸発させることにより燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度を増大する。
0番目の発明によれば、7番目の発明において、前記加熱装置内燃機関で生じる熱を燃料タンクに伝達する伝達手段をさらに具備し、該伝達手段によって内燃機関で生じる熱を燃料タンクに伝達することにより燃料タンク内の燃料を加熱して蒸発させることにより燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度を増大する。
1番目の発明によれば、10番目の発明において、前記伝達手段が内燃機関から排出された排気ガスの熱を燃料タンクに伝達する
2番目の発明によれば、1または2番目の発明において、燃料タンク内の蒸発燃料を内燃機関に供給するための蒸発燃料供給通路をさらに具備する。
3番目の発明によれば、12番目の発明において、燃料タンクから前記蒸発燃料供給通路内に流出した蒸発燃料を一時的に保持するためのキャニスタをさらに具備する。
4番目の発明によれば、1または2番目の発明において、前記予め定められた濃度が燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度の増大が停止され且つ燃料タンク内部が密閉された後においても燃料タンク内の蒸発燃料量が実質的に増大しない値に設定されている
5番目の発明によれば、1番目の発明において、燃料タンクが蒸発燃料を一時的に保持するためのキャニスタに蒸発燃料排出通路を介して接続され、前記連通状態制御手段が燃料タンク内の圧力が予め定められた圧力よりも高くなると開弁して燃料タンク内の燃料液面上方の空間を燃料タンク外部に連通するダイアフラム弁を有し、該ダイアフラム弁が前記蒸発燃料排出通路に配置されており、燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が増大せしめられている間、燃料タンクが該ダイアフラム弁を介してのみキャニスタに連通せしめられる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を説明する。本発明の第一実施形態の蒸発燃料処理装置を備えた燃料タンクを示した図1において、参照番号1は燃料タンクであり、2は燃料タンク1内に形成された燃料室である。また参照番号3は後述する各センサからの出力信号を受信し、これら出力信号に基づいて第一実施形態の蒸発燃料処理装置の各構成要素の作動を制御するための電子制御装置(ECU)である。
【0018】
燃料タンク1の上壁4には燃料を燃料タンク1内に供給するための給油管5が接続される。給油管5の下方端の開口(以下、下方開口)6は燃料タンク1内に開口する。この下方開口6には逆止弁7が取り付けられる。逆止弁7は閉弁するようにバネ(図示せず)により付勢されており、給油管5を介して燃料タンク1内へ向かう燃料流により開弁せしめられると共に燃料タンク1内への燃料の供給が停止したときに燃料タンク1内の燃料の圧力およびバネの付勢力により閉弁せしめられる。また給油管5の上方端の開口(以下、上方開口)8は燃料タンク1外に開口する。この上方開口8は開口蓋9により閉鎖されている。燃料を燃料タンク1内に供給すべきときには開口蓋9が外される。開口蓋9には開口蓋9が上方開口8から外されたときに信号を出力する開閉センサ10が取り付けられる。開閉センサ10は電子制御装置3に接続されており、開口蓋9が上方開口8から外されたときに出力信号を電子制御装置3に送信する。また給油管5の上方開口8と下方開口6との間の給油管5から燃料タンク1内の上方空間へと循環管11が延びている。循環管11は燃料が給油管5を介して燃料タンク1内に供給されたときに燃料タンク1内の燃料液面が上昇し易いように燃料液面上方の空間内の気体を給油管5内へ循環させる働きをする。なお燃料液面上方の空間内の気体には空気および蒸発燃料が含まれる。
【0019】
燃料室2内には隔壁12により包囲された補助燃料室13が形成される。補助燃料室13の上方空間は当該補助燃料室13以外の燃料室2(以下、主燃料室)14の上方空間と連通している。このためこれら主燃料室14および補助燃料室13の燃料液面上方の気体は主燃料室14と補助燃料室13との間を流通できる。また補助燃料室13の下方空間は主燃料室14の下方空間と連通している。このため主燃料室14内の燃料は補助燃料室13内に流入できる。
【0020】
図2に詳細に示したように補助燃料室13内には当該補助燃料室13内の燃料を機関本体の燃料噴射弁(図示せず)に供給するための燃料ポンプ15と、補助燃料室13内の燃料を加熱するためのヒータ16と、補助燃料室13内の燃料を攪拌するための攪拌機17とが配置される。燃料ポンプ15、ヒータ16および攪拌機17は電子制御装置3に接続されており、これらの作動は電子制御装置3により制御される。燃料ポンプ15は燃料供給通路18を介して機関本体19の燃料噴射弁に連結されている。また補助燃料室13内の燃料供給通路18には燃料ポンプ15から吐出せしめられた燃料を補助燃料室13内に戻すための第一燃料戻し通路20が接続される。燃料供給通路18には燃料噴射弁に供給する燃料の圧力を調圧するための調圧弁96が配置される。また第一燃料戻し通路20には調圧弁96から吐出した燃料を補助燃料室13に直接戻すか第三燃料戻し通路97を介して補助燃料室13の上方から補助燃料室13内に戻すかを切り替える切替弁21が配置される。切替弁21は通常は調圧弁96から吐出した燃料を補助燃料室13に直接戻すように制御されている。切替弁21は電子制御装置3に接続されており、その作動は電子制御装置3により制御される。また燃料噴射弁に供給されたが燃料噴射弁から機関本体19の気筒(図示せず)内に噴射されていない燃料を補助燃料室13に戻すための第二燃料戻し通路22が機関本体19の燃料噴射弁から補助燃料室13の上方空間に延びている。第二燃料戻し通路22には該第二燃料戻し通路22を遮断するための第二遮断弁23が配置される。第二遮断弁23は電子制御装置3に接続されており、その作動は電子制御装置3により制御される。
【0021】
主燃料室14には当該主燃料室14内の燃料量を検出するための燃料ゲージ24が配置される。燃料ゲージ24は電子制御装置3に接続されており、主燃料室14内の燃料量に応じた出力信号を電子制御装置3に送信する。さらに燃料タンク1の上壁4には燃料タンク1内の圧力(以下、タンク内圧)を検出するためのタンク内圧センサ25と、燃料タンク1内の温度(以下、タンク温度)を検出するためのタンク温度センサ26と、燃料タンク1内の燃料液面上方の空間内の気体中の蒸発燃料濃度を検出するための蒸発燃料濃度センサ27とが取り付けられる。これらタンク内圧センサ25、タンク温度センサ26および蒸発燃料濃度センサ27は電子制御装置3に接続されており、それぞれタンク内圧、タンク温度、蒸発燃料濃度に応じた出力信号を電子制御装置3に送信する。
【0022】
燃料タンク1の上壁4には蒸発燃料を含む気体を燃料タンク1外に放出するための蒸発燃料放出通路28の一端が接続される。蒸発燃料放出通路28の一端は主燃料室14の上方空間に開口する。蒸発燃料放出通路28の他端はチャコールキャニスタ29に接続される。
【0023】
図3に詳細に示したようにチャコールキャニスタ29の内部空間は第一分離壁30により第一キャニスタ室31と第二キャニスタ室32とに分割される。第一キャニスタ室31と第二キャニスタ室32とは第一分離壁30に設けられた流通路33を介して互いに連通する。第一キャニスタ室31内には蒸発燃料を一時的に吸着して保持するための第一活性炭34が当該第一活性炭34の両側、図1では第一活性炭34の上下に空間が形成されるように嵌挿される。また第二キャニスタ室32内には第二活性炭35が当該第二活性炭35の両側、図1では第二活性炭35の上下に空間が形成されるように嵌挿される。第一活性炭34の下方の空間と第二活性炭35の下方の空間とは上記流通路33を介して連通する。第一活性炭34の上方空間はさらに第二分離壁36により二つの空間に分割される。一方の空間には蒸発燃料排出通路28の他端が接続され、他方の空間には内燃機関の吸気通路36に接続されるパージ管37の一端が接続される。したがって第一実施形態では蒸発燃料排出通路28とパージ管37とは第一活性炭34を介して互いに連通する。また第二活性炭35の上方空間には大気に開口する大気管38が接続される。したがって蒸発燃料排出通路28およびパージ管37は第一活性炭34および第二活性炭35を介して大気と連通する。なお第一活性炭34および第二活性炭35はそれぞれコイルバネ39、40により支持されている。
【0024】
パージ管37には当該パージ管37を遮断するための第三遮断弁41が取り付けられる。また大気管38には当該大気管38を遮断するための第四遮断弁42が取り付けられる。これら第三遮断弁41および第四遮断弁42は電子制御装置3に接続されており、これらの作動は電子制御装置3により制御される。これら第三遮断弁41および第四遮断弁42はチャコールキャニスタ29内の蒸発燃料を吸気通路36内に導入すべきときに開弁される。なおチャコールキャニスタ29内の蒸発燃料を吸気通路36内に導入すべきか否かは機関運転状態に応じて判断される。
【0025】
ところで蒸発燃料が蒸発燃料排出通路28内で液体となり、この液体燃料がチャコールキャニスタ29に流入すると蒸発燃料排出通路28付近の活性炭の孔が塞がれ、蒸発燃料排出通路28からチャコールキャニスタ29に流入した蒸発燃料が活性炭34、35内に流入できなくなる。そこで蒸発燃料排出通路28には液体燃料がチャコールキャニスタ29内に流入することを防止するための液溜まり機構43が取り付けられる。図4に詳細に示したように液溜まり機構43はその底壁45から上方へ突出したパイプ44を有する。このためチャコールキャニスタ29に流入する前に液体となった蒸発燃料は液溜まり機構43の底壁45上に溜まる。こうして液体燃料がチャコールキャニスタ29内に流入することが防止される。
【0026】
液溜まり機構43と燃料タンク1との間の蒸発燃料排出通路28にはダイアフラム弁46が取り付けられる。ダイアフラム弁46はタンク内圧が予め定められた圧力(以下、開弁圧)より高くなったときに開弁し、タンク内圧が開弁圧より低くなったときに閉弁する。
【0027】
内燃機関の吸気通路36内には機関本体19に流入する空気(以下、吸入空気)の量を制御するためのスロットル弁47が配置される。パージ管37はスロットル弁47の下流側の吸気通路36に接続されている。またスロットル弁47の上流側の吸気通路36には吸入空気の温度を検出するための吸気温度センサ48が取り付けられる。吸気温度センサ48は電子制御装置3に接続されており、吸入空気の温度に応じた出力信号を電子制御装置3に送信する。なお本明細書において『上流』および『下流』とは吸入空気または機関本体19から排出される排気ガスの流れに沿って用いる用語である。
【0028】
機関本体19には機関本体19を冷却するための冷却水の温度を検出するための冷却水温度センサ49が取り付けられる。冷却水温度センサ49は電子制御装置3に接続されており、冷却水の温度に応じた出力信号を電子制御装置3に送信する。
【0029】
機関本体19には機関本体19から排出された排気ガスを大気に排出するための排気通路50が接続される。排気通路50には燃料タンク1付近に排気ガスを導くための排気誘導管51の一端が接続される。排気誘導管51の他端はその一端が接続された排気通路50の下流側の排気通路50に接続される。なお排気誘導管51には当該排気誘導管51を遮断するための第五遮断弁52が取り付けられる。第五遮断弁52は電子制御装置3に接続されており、その作動は電子制御装置3により制御される。また排気通路50には排気ガスの温度を検出するための排気温度センサ53が取り付けられる。排気温度センサ53は電子制御装置3に接続されており、排気ガスの温度に応じた出力信号を電子制御装置3に送信する。なお排気誘導管51は排気ガスを吸気通路に還流する排気還流通路であってもよい。このとき第五遮断弁は吸気通路への排気ガスの還流を制御する排気還流制御弁として機能する。
【0030】
また第一実施形態の蒸発燃料処理装置は外気の温度を検出するための外気温センサ54を具備する。外気温センサ54は電子制御装置3に接続されており、外気の温度に応じた出力信号を電子制御装置3に送信する。
【0031】
次に第一実施形態の蒸発燃料処理の概略を説明する。なお第一実施形態の蒸発燃料処理は空気を燃料タンク1から排出すること(以下、空気排出処理)により実行される。第一実施形態では機関運転中において蒸発燃料濃度センサ27により検出された蒸発燃料濃度が予め定められた濃度より小さいときにはヒータ16を作動する。ヒータ16により補助燃料室13内の燃料が加熱されると燃料が蒸発し、燃料タンク1内の蒸発燃料濃度が増大すると共にタンク内圧が高くなる。燃料を加熱し、タンク温度が現在の温度から或る温度まで上昇し、タンク内圧がダイアフラム弁46の開弁圧に達するとダイアフラム弁46が開弁し、空気および蒸発燃料を含む気体が燃料タンク1からチャコールキャニスタ29へ排出される。空気および蒸発燃料が燃料タンク1から排出されると燃料タンク1内の蒸発燃料濃度は上昇する。
【0032】
空気の蒸気圧は燃料の蒸気圧より大きいため、タンク温度が同じであれば蒸発燃料濃度が大きいほど、すなわち蒸発燃料量に対する空気量が少ないほどタンク内圧は低い。したがって空気および蒸発燃料が燃料タンク1から排出されると蒸発燃料濃度が高くなるため、タンク内圧はダイアフラム弁46の開弁圧より一時的に低くなる。ここで燃料を加熱し続けてタンク温度がさらに上昇すれば再びタンク内圧が開弁圧より高くなり、再び空気および蒸発燃料が燃料タンク1から排出される。こうして空気および蒸発燃料の排出が繰り返され、タンク温度が或る温度(以下、空気排出温度)に達したときに空気が燃料タンク1からほぼ完全に排出される。こうして蒸発燃料濃度が予め定められた濃度となる。なお予め定められた濃度とはヒータの作動を停止したときに燃料タンク内の蒸発燃料量が実質的に増大しない値に設定され、実験により予め求められる。
【0033】
蒸発燃料濃度が予め定められた濃度を越えたときにヒータ16の作動を停止し、燃料の加熱を停止する。燃料の加熱を停止するとタンク温度が低下し、タンク内圧が低くなる。タンク内圧がダイアフラム弁46の開弁圧より低くなるとダイアフラム弁46は閉弁する。このため燃料タンク1内には空気はほとんど存在せず、蒸発燃料のみが存在する状態で燃料タンク1が密閉される。その後、タンク温度が燃料加熱前の温度に戻ったときにはタンク内圧は蒸発燃料の蒸気圧に等しい。したがって第一実施形態によればタンク温度が上記空気排出温度まで上昇しないかぎりタンク内圧は開弁圧に達しないため、燃料タンク1から蒸発燃料が流出することはない。
【0034】
次に図5のフローチャートを参照して第一実施形態の蒸発燃料処理の詳細を説明する。初めにステップS100において機関運転フラグFdrive がセットされている(Fdrive =1)か否かが判別される。機関運転フラグFdrive は内燃機関の運転が開始されたときにセットされ、内燃機関の運転が停止されたときにリセットされる。Fdrive =1であるときには蒸発燃料処理を実行すべきか否かを判別すべきと判断し、ステップS102に進む。一方、Fdrive =0であるときには蒸発燃料処理を実行すべきではないと判断し、ステップS110に進んでヒータ16が作動されているときにはヒータ16の作動を停止し、ステップS112に進んで攪拌機17が作動されているときには攪拌機17の作動を停止し、処理を終了する。
【0035】
ステップS102では加熱停止フラグFoff がリセットされている(Foff =0)か否かが判別される。タンク温度が予め定められた温度(以下、最高温度)より高いときにはタンク温度をさらに高くすると燃料タンク1が熱により劣化してしまうため燃料を加熱すべきではない。またタンク温度が最高温度より高いときには燃料タンク1内で蒸発燃料が多量に発生しており、空気排出処理を実行する必要がない。またタンク温度が最高温度より低い予め定められた温度(以下、最低温度)より低いときには燃料タンク1内で発生する蒸発燃料は少なく、たとえ燃料タンク1から蒸発燃料が流出しても少量である。このためタンク温度が最低温度より低いときには空気排出処理を実行する必要がない。したがって加熱停止フラグFoff はタンク温度が最高温度より高いとき又は最低温度より低いときにセットされ、最低温度より高く且つ最高温度より低いときにリセットされる。なおタンク温度はタンク温度センサ26により検出される。また燃料タンク1内の燃料量が予め定められた量(以下、最大量)より多いときには燃料タンク1内で発生している蒸発燃料は少なく、たとえ燃料タンク1から蒸発燃料が流出しても少量である。このため燃料タンク1内の燃料量が最大量より多いときには空気排出処理を実行する必要がない。したがって加熱停止フラグFoff は燃料タンク1内の燃料量が最大量より多くなったときにセットされ、燃料タンク1内の燃料量が最大量より少なくなったときにリセットされる。なお燃料タンク1内の燃料量は燃料ゲージ24により検出される。
【0036】
なお第一実施形態ではタンク温度はタンク温度センサ26により検出されるが、タンク温度は機関本体19の温度が高いほど高いという関係があるため冷却水温度センサ49により検出される冷却水温度に基づいてタンク温度を推定してもよい。また機関本体19の温度は排気ガスの温度が高いほど高いという関係があるため排気温度センサ53により検出される排気温度に基づいてタンク温度を推定してもよい。また燃料タンク1は機関本体19から放出される熱および燃料ポンプ15から放出される熱により加熱される。したがってタンク温度Ttankを式Ttank=Twater +AHpump+AHengineにより推定してもよい。ここでTwater は機関始動時における冷却水温度であって機関始動時におけるタンク温度に相当し、AHpumpは機関始動時から現在までに燃料ポンプ15から燃料タンク1へと放出された熱量、AHengineは機関始動時から現在までに機関本体19から燃料タンク1へと放出された熱量である。燃料ポンプ15からの熱量AHpumpは図6のマップから読み込まれ、機関本体19からの熱量は図7のマップから読み込まれる。ここでtpumpは燃料ポンプ15が始動されてから現在までの時間であり、tengineは機関始動時から現在までの時間である。この場合には燃料タンク内の温度を検出するためだけのセンサを配置する必要がなく、製造コストを低く抑えることができる。なお冷却水温度Twater の代わりに吸気温度センサ48により検出される吸気温度または外気温度センサにより検出される外気温度基づいて機関始動時におけるタンク温度を推定してもよい。
【0037】
ステップS102においてFoff =0であるときには空気排出処理を実行すべきか否かを判別すべきと判断し、ステップS104に進む。一方、ステップS102においてFoff =1であるときには空気排出処理を実行すべきでない又は実行する必要がないと判断し、ステップS110に進んでヒータ16が作動されているときはヒータ16を停止して燃料の加熱を停止し、ステップS112に進んで攪拌機17が作動されているときには攪拌機17の作動を停止し、処理を終了する。
【0038】
ステップS104では蒸発燃料濃度Cが予め定められた濃度C100より小さい(C<C100)か否かが判別される。C<C100であるときには空気排出処理を実行すべきと判断し、ステップS106に進んで単位時間当たりに発生すべき熱量を現在の蒸発燃料濃度に応じて算出し、ステップS108に進んでヒータ16を作動して燃料を加熱し、ステップS109に進んで攪拌機17を作動し、処理を終了する。攪拌機17を作動することにより補助燃料室13内の燃料が蒸発し易くなる。
【0039】
なおタンク温度が等しい場合、タンク内圧が高いほど蒸発燃料濃度は小さい。またタンク内圧が等しい場合、タンク温度が高いほど蒸発燃料濃度は大きい。したがって第一実施形態では蒸発燃料濃度センサ27により蒸発燃料濃度を検出しているが、タンク内圧およびタンク温度に対応した蒸発燃料濃度を記憶した図8のマップを用いて蒸発燃料濃度を検出してもよい。図8においてTtankはタンク温度であり、Ptankはタンク圧力である。
【0040】
ステップS104においてC≧C100であるときには空気排出処理をする必要がない又は空気排出処理を終了すべきと判断し、ステップS110に進んでヒータ16が作動されているときにはヒータ16を停止して燃料の加熱を停止し、ステップS112に進んで攪拌機17が作動されているときには攪拌機17を停止し、処理を終了する。
【0041】
なお第一実施形態ではヒータ16により燃料を加熱しているが、燃料ポンプ15の作動電圧を上げることにより燃料ポンプ15から放出される熱量を増大することにより燃料を加熱してもよい。この場合にはヒータ16が不要となる。これと同時に攪拌機を不要としてもよい。また第二遮断弁23を開弁して機関本体19の熱により加熱された燃料を第二燃料戻し通路22を介して補助燃料室13に戻すことにより燃料を加熱してもよい。この場合、第二燃料戻し通路22の開口が燃料タンク1の上方において開口しているため、第二燃料戻し通路22から放出された燃料が補助燃料室13に達するまでに燃料が燃料タンク1の上方空間において蒸発する。したがって燃料タンク1内の蒸発燃料濃度が早期に上昇する。なおこの場合にはヒータ16が不要となる。また第二燃料戻し通路22から補助燃料室13内に燃料が戻されると補助燃料室13内の燃料が攪拌される。したがって第二燃料戻し通路22から戻された燃料は攪拌手段として機能する。この場合には攪拌機17が不要となる。さらに第五遮断弁52を開弁して排気ガスを排気誘導管51を介して補助燃料室13付近を通過させることにより燃料を加熱してもよい。この場合にもヒータ16が不要となる。
【0042】
また第一実施形態では攪拌機17を用いて補助燃料室13内の燃料を攪拌しているが、調圧弁96から吐出した燃料が第三燃料戻し通路97を介して補助燃料室13の上方から補助燃料室13に戻されるように切替弁96を制御することにより補助燃料室13内の燃料を攪拌してもよい。この場合には攪拌機17が不要となる。
【0043】
また第一実施形態では補助燃料室13内に加熱手段であるヒータ16が配置されており、補助燃料室13内の燃料量は燃料タンク内の全燃料量より少ない。このため補助燃料室13内の燃料を加熱した場合の燃料の温度上昇率は燃料タンク内の全燃料を加熱した場合の燃料の温度上昇率より高い。したがって第一実施形態によれば燃料タンク内の全燃料を上記最高温度まで加熱するよりも早期に補助燃料室13内の燃料を最高温度まで加熱することができる。このため燃料タンク内の全燃料を加熱する場合よりも早期にかつ効率的に空気を燃料タンク内から完全に排除することができる。
【0044】
また第一実施形態では蒸発燃料排出通路28の燃料タンク側の開口が補助燃料室13の上方空間ではなく主燃料室14の上方空間に開口している。すなわち蒸発燃料排出通路28の開口は補助燃料室13の上方空間からずれている。このため燃料タンクから蒸発燃料が放出されているときに補助燃料室13から蒸発した燃料が蒸発燃料排出通路28に直接流入することはない。また主燃料室14の上方空間の蒸発燃料濃度は補助燃料室13の上方空間の蒸発燃料濃度より低く、より蒸発燃料濃度が低い気体が蒸発燃料排出通路28に流入する。したがって第一実施形態によれば高い効率で空気を燃料タンクから排除することができる。
【0045】
次に本発明の第二実施形態の蒸発燃料処理を説明する。なお蒸発燃料処理装置の構成は第一実施形態と同じであるので説明は省略する。第一実施形態において内燃機関の停止中に給油が行われると開口蓋9が取り外されるため、燃料室2内に空気が流入する可能性がある。したがって第二実施形態では内燃機関の停止中に給油が行われたときでも燃料タンクから燃料タンク外部に流出する蒸発燃料の量を少なくする。
【0046】
第二実施形態では内燃機関が始動されたときに内燃機関の停止中に給油が行われたか否かを開口蓋9が取り外されたか否かに基づいて判別する。開口蓋9が取り外されたときには内燃機関の停止中に給油が行われたと判断し、予め定められた時間だけヒータ16を作動して補助燃料室13内の燃料を加熱する。こうして第二実施形態によれば燃料タンク内の空気が完全に排除されるため燃料タンクから燃料タンク外部に流出する蒸発燃料の量が少なくなる。なお上記予め定められた時間は給油の際に燃料タンク1内に流入した空気を完全に排除するのに十分なヒータ16の作動時間に設定する。
【0047】
次に図9のフローチャートを参照して第二実施形態の蒸発燃料処理の詳細を説明する。まずステップS200において機関始動フラグFstart がセットされている(Fstart =1)か否かが判別される。機関始動フラグFstart は内燃機関の運転が始動されたときにセットされ、蒸発燃料処理が終了したときにリセットされる。ステップS200においてFstart =1であるときには蒸発燃料処理を実行すべきか否かを判別すべきと判断し、ステップS202に進む。一方、Fstart =0であるときには既に蒸発燃料処理が終了していると判断し、ステップS212に進んでヒータ16が作動している場合にはヒータ16を停止し、処理を終了する。
【0048】
ステップS202では蒸発燃料実行フラグFonがセットされている(Fon=1)か否かが判別される。蒸発燃料実行フラグFonは内燃機関の停止中に開閉センサ10により開口蓋9が給油管5の上方開口8から外されて燃料タンク1内に燃料が供給されたときにセットされ、蒸発燃料処理が終了したときにリセットされる。ステップS202においてFon=1であるときには内燃機関の停止中に給油が行われたと判断し、ステップS204に進む。一方、Fon=0であるときには内燃機関の停止中に給油は行われておらず、蒸発燃料処理を実行する必要はないと判断し、ステップS212に進んでヒータ16が作動されている場合にはヒータ16を停止し、処理を終了する。なお給油が行われたか否かは燃料ゲージ24の計測値から判定することもできる。
【0049】
ステップS204では蒸発燃料処理カウンタtが零である(t=0)か否かが判別される。蒸発燃料処理カウンタtは蒸発燃料処理が開始されるとカウントアップされ、蒸発燃料処理が終了したときにリセットされる。ステップS204においてt=0であるときには未だ蒸発燃料処理が開始されていないと判断し、ステップS206においてヒータ16を作動し、ステップS208において蒸発燃料処理カウンタtをカウントアップし、処理を終了する。一方、t≠0であるときにはステップS210に進む。
【0050】
ステップS210では蒸発燃料処理カウンタtが予め定められた時間t0より小さい(t<t0)か否かが判別される。t<t0であるときには蒸発燃料処理を実行すべきと判断し、ヒータ16を停止せずに処理を終了する。一方、t≧t0であるときには蒸発燃料処理を終了すべきと判断し、ステップS212に進んでヒータ16を停止し、ステップS214において蒸発燃料処理カウンタをリセットし、処理を終了する。なお上記予め定められた時間は給油の際に燃料タンク1内に流入した空気を完全に排除するのに十分なヒータ16の作動時間に設定する。
【0051】
次に本発明の第三実施形態の蒸発燃料処理装置を説明する。第一実施形態では燃料タンク1から空気を完全に排除した後に燃料タンク1内の温度が低下したとき、燃料タンク1内の圧力(以下、加熱後タンク内圧力)は燃料タンク1を加熱する前の燃料タンク1内の圧力より低くなる。加熱後タンク内圧力が大気圧より非常に低くなる場合、燃料タンク1がこの加熱後タンク内圧力と大気圧との差圧に耐えられるように燃料タンク1の強度を高める必要がある。このため燃料タンク1の製造コストが高くなる。そこで第三実施形態では加熱後タンク内圧力が低くなりすぎないようにする。
【0052】
図10に示したように第三実施形態では第一実施形態のダイアフラム弁の代わりに二方向弁55が蒸発燃料放出通路28に取り付けられる。二方向弁55は燃料タンク1内の圧力が予め定められた正圧を越えたときに開弁する正圧弁56と、燃料タンク1内の圧力が予め定められた負圧を越えたときに開弁する負圧弁57とを具備する。したがって第三実施形態によれば燃料タンク1内の圧力が予め定められた負圧より低くなったときには負圧弁57が開弁し、蒸発燃料放出通路28を介して燃料タンク1内に空気が流入するため、燃料タンク1内の圧力が過剰に低くなることが防止される。もちろんこの時には第四遮断弁42は開弁されている。しかしながら第四遮断弁42が閉弁されているときには圧力センサ25により予め定められた負圧より低い圧力が検出されたときに第四遮断弁42を開弁するようにすればよい。なお第三実施形態の蒸発燃料処理は第一実施形態または第二実施形態と同じであるため説明は省略する。
【0053】
次に本発明の第四実施形態の蒸発燃料処理装置を説明する。ところで内燃機関の停止中では燃料タンク1から熱が大気に放出されるため、内燃機関の停止中における燃料タンク1の温度は内燃機関の運転中の燃料タンク1の温度より低い。したがって内燃機関の停止中における燃料タンク1内の圧力は内燃機関の運転中における燃料タンク1内の圧力より低い。このため燃料タンク1内の圧力が内燃機関の停止中に第三実施形態の二方向弁55の負圧弁57の開弁圧である予め定められた負圧より低くなり、燃料タンク1内に空気が流入する可能性がある。したがって第四実施形態では内燃機関の停止中に燃料タンク内に空気が流入した可能性があるときに燃料タンクから空気を完全に排除し、燃料タンクから燃料タンク外部に流出する蒸発燃料の量を低く抑える。
【0054】
第四実施形態の蒸発燃料処理を説明する。なお蒸発燃料処理装置の構成は第三実施形態と同じであるので説明は省略する。第四実施形態では内燃機関の始動時に燃料タンク1の温度と吸入空気の温度とを検出する。燃料タンク1の温度と吸入空気の温度との差が予め定められた値より小さいときには燃料タンク1内の圧力が二方向弁55の負圧弁57の開弁圧である予め定められた負圧より小さくなっている可能性があると判断する。したがって燃料タンク1の温度と吸入空気の温度との差が予め定められた値より小さいときには予め定められた時間だけヒータ16を作動して燃料タンク1内の燃料を加熱し、空気を燃料タンク1から完全に排除する。こうして第四実施形態によれば内燃機関の停止中に空気が燃料タンク内に流入したときにおいても内燃機関の運転中における燃料タンクからの蒸発燃料の流出が防止される。
【0055】
なお第四実施形態の蒸発燃料処理は図9のフローチャートに従って実行されるが、この処理は第二実施形態と同じであるので詳細な説明は省略する。しかしながら第四実施形態では蒸発燃料実行フラグFonは内燃機関の始動時に検出された燃料タンク1内の温度Ttankと吸入空気の温度Tintakeとの差Ttank−Tintakeが予め定められた温度差T0より低い(Ttank−Tintake<T0)ときにセットされ、蒸発燃料処理が終了したときにリセットされる。
【0056】
次に第五実施形態の蒸発燃料処理装置を説明する。第四実施形態では内燃機関の始動時の燃料タンク1の温度を検出するためのタンク温度センサ26が必要である。タンク温度センサ26は蒸発燃料処理にのみ用いられるセンサであるため、蒸発燃料処理装置の製造コストが増大する。そこで第五実施形態では蒸発燃料処理にのみ用いられるセンサを必要とせずに燃料タンクから燃料タンク外部に流出する蒸発燃料の量を低く抑制する。
【0057】
第五実施形態の蒸発燃料処理を説明する。なお第五実施形態の蒸発燃料処理装置の構成は第三実施形態と同じであるので説明は省略する。第五実施形態では内燃機関の始動時に吸気温度センサ48により吸入空気の温度を検出する。吸入空気の温度が予め定められた温度より低いときには外気の温度が低いため燃料タンク1内の温度も低くなっていると判断する。したがって吸入空気の温度が予め定められた温度より低いときには燃料タンク1内の温度が低く、内燃機関の停止中に燃料タンク1内の圧力が二方向弁55の予め定められた負圧より低くなった可能性があると判断する。そこで吸入空気の温度が予め定められた温度より低いときにはヒータ16を予め定められた時間だけ作動して燃料を加熱し、空気を燃料タンク1から完全に排除する。なお吸気温度センサ48は吸気温度に応じて内燃機関の気筒内への燃料噴射量または燃料噴射時期を決定するのにも用いられる。したがって第五実施形態によれば蒸発燃料処理以外にも用いることができるセンサを用いて燃料タンクから燃料タンク外部に流出する蒸発燃料の量を低く抑制することができる。
【0058】
なお第五実施形態の蒸発燃料処理は図9のフローチャートに従って実行されるが、この処理は第二実施形態と同じであるので詳細な説明は省略する。しかしながら第五実施形態では蒸発燃料実行フラグFonは内燃機関の始動時に検出された吸入空気の温度Tintakeが予め定められた温度Tintake0より低い(Tintake<Tintake0)ときにセットされ、蒸発燃料処理が終了したときにリセットされる。
【0059】
次に第六実施形態の蒸発燃料処理装置を説明する。第五実施形態では吸入空気の温度に基づいて燃料タンク1内に空気が流入したか否かを判断している。しかしながら吸入空気の温度は燃料タンク1の温度を必ずしも対応しないことがあるため、吸入空気の温度が予め定められた温度より低くても空気が燃料タンク1内に流入していない可能性がある。そこで第六実施形態では内燃機関の停止中に空気が燃料タンク内に流入したか否かをより正確に判断する。
【0060】
第六実施形態の蒸発燃料処理を説明する。なお第六実施形態の蒸発燃料処理装置の構成は第三実施形態と同じであるので説明は省略する。第六実施形態では内燃機関の始動時に燃料タンク1内の圧力を検出する。タンク内圧力が二方向弁55の正圧弁56の開弁圧である予め定められた正圧に等しいときには内燃機関の停止中に燃料タンク1内に空気が流入したために燃料タンク1内の圧力が増大し、タンク内圧力が予め定められた正圧に等しいと判断する。そこでタンク内圧力が予め定められた正圧に等しいときには予め定められた時間だけヒータ16を作動して燃料を加熱し、燃料タンク1から空気を完全に排除する。またタンク内圧力が二方向弁55の負圧弁57の開弁圧である予め定められた負圧に等しいときには内燃機関の停止中に燃料タンク1内の圧力が予め定められた負圧より低くなり、空気が燃料タンク1内に流入した可能性があると判断する。そこでタンク内圧力が予め定められた負圧に等しいときには予め定められた時間だけヒータ16を作動して燃料を加熱し、燃料タンク1から空気を完全に排除する。
【0061】
なお第六実施形態の蒸発燃料処理は図9のフローチャートに従って実行されるが、この処理は第二実施形態と同じであるので詳細な説明は省略する。しかしながら第六実施形態では蒸発燃料実行フラグFonは内燃機関の始動時に検出された燃料タンク1内の圧力が二方向弁55の正圧弁56の開弁圧である予め定められた正圧に等しいか又は負圧弁57の開弁圧である予め定められた負圧に等しいときにセットされ、蒸発燃料処理が終了したときにリセットされる。
【0062】
次に第七実施形態の蒸発燃料処理装置を説明する。図11に示したように第七実施形態では第一実施形態のダイアフラム弁の代わりに電子制御装置3により開閉制御される制御弁58が蒸発燃料放出通路28に取り付けられる。その他の構成は第一実施形態と同じであるので説明は省略する。
【0063】
次に第七実施形態の蒸発燃料処理を説明する。第七実施形態では第一実施形態と同様に燃料タンク1内の蒸発燃料濃度が予め定められた濃度より小さいときにヒータ16を作動して燃料を加熱すると同時に制御弁58を開弁する。こうして燃料タンク1から空気を排出する。一方、燃料タンク1内の蒸発燃料濃度が予め定められた濃度より大きくなったときにはヒータ16を停止すると同時に制御弁58を閉弁する。こうして燃料タンク1から空気がほぼ完全に排除された後に燃料タンク1内が密閉されるため、空気が燃料タンク1内に流入することはない。したがって第七実施形態によれば燃料タンクから燃料タンク外部に流出する蒸発燃料の量を低く維持することができる。その他の作動は第一実施形態と同じであるので説明は省略する。
【0064】
次に図12のフローチャートを参照して第七実施形態の蒸発燃料処理の詳細を説明する。なおステップS300〜ステップS312は第一実施形態のステップS100〜ステップS112に対応するため説明は省略する。第七実施形態ではステップS304においてC<C100であると判別され、ステップS309において攪拌機17が作動された後に、ステップS314において制御弁58が開弁される。一方、ステップS304においてC≧C100であると判別され、ステップS312において攪拌機17が停止された後に、ステップS316において制御弁58が閉弁される。
【0065】
次に本発明の第八実施形態を説明する。燃料貯留装置58は例えば内燃機関に供給すべき燃料を貯留するためのタンクとして用いられる。もちろん単に燃料を貯留するためのタンクとして用いることもできる。図13を参照すると燃料貯留装置58は略椀状の上側部分60と下側部分61とからなるハウジング62を具備する。上側部分60と下側部分61とはこれらの周縁に形成された第一フランジ60a、61aにおいて互いに連結される。ハウジング62内には燃料を貯留するための燃料室63を画成する燃料容器または燃料タンク64が配置される。上側部分60の内壁面から内方へ第二フランジ60bが突出する。また下側部分61の内壁面から内方へ第二フランジ61bが突出する。後に詳細を説明する燃料タンク64の側壁65a〜65dと上壁66および下壁67との連結部がこれら第二フランジ60b、61bの間に挟まれる。これにより燃料タンク64はその上壁66および下壁67が上下に変位可能にハウジング62内に保持される。
【0066】
図14および図15を参照すると第八実施形態の燃料タンク64は互いに上下方向に配置された略長方形の一対の上壁66と下壁67と、これら上壁66と下壁67との対応する辺を互いに連結する略長方形の四つの側壁65a〜65dとを具備する。これら側壁65a〜65dはその両端縁部において隣接する側壁の端縁部に連結される。燃料タンク64は略直方体形状であり、その内部に燃料室63が形成される。したがって燃料タンク64の各壁66、67、65a〜65dは燃料貯留装置58の内部を燃料室63と空気室68とに分離する分離壁に相当する。これら上壁66、下壁67および側壁65a〜65dはエチレンとビニルとの共重合樹脂またはナイロンで作製された平坦なコア部分の両面を高密度ポリエチレンで作製された表皮部分で覆った多層構造で形成され、実質的に剛性を有する。なお燃料タンク64の上壁66または下壁67の面積は側壁65a〜65d一つの面積より大きく、上壁66および下壁67の剛性は側壁65a〜65dの剛性より小さい。また上壁66および下壁67の形状は長方形に限定されず、対の多角形であればよい。したがって上壁66、下壁67および側壁65a〜65dの形状は燃料タンク64を配置すべき空間の形状に応じて適宜選択すればよい。
【0067】
図16に示したように、燃料タンク64内に燃料が供給され、燃料タンク64が直方体形状であるときに貯留可能な燃料量(以下、所定量)を燃料タンク64内の燃料量が越えると、上壁66と下壁67とが互いに離れて外方へ膨らむように湾曲変形すると共に側壁65a〜65dが互いに近づいて内方へ凹むように湾曲変形する。すなわち第八実施形態では燃料タンク64内の燃料量が所定量を越えると上壁66が上方へ変位し、下壁67が下方へ変位し、側壁65a〜65dが横方向かつ内方へ変位する。こうして各壁がそれぞれ異なる方向へ変位し、徐々に燃料タンク64内に貯留可能な燃料量が増大する。なお上壁66および下壁67の変形量は側壁65a〜65dの変形量より大きい。
【0068】
一方、図5に示したように、燃料が燃料タンク64から流出し、燃料タンク64内の燃料量が所定量より少なくなると上壁66と下壁67とが互いに近づいて内方へ凹むように湾曲変形すると共に側壁65a〜65dが互いに近づいて内方へ凹むように湾曲変形する。すなわち第八実施形態では燃料タンク64内の燃料量が所定量より少なくなると上壁66が下方へ変位し、下壁67が上方へ変位し、側壁65a〜65dが横方向かつ内方へ変位する。こうして各壁が異なる方向へ変位し、徐々に燃料タンク64内に貯留可能な燃料量が減少する。
【0069】
再び図13を参照するとハウジング62の上側部分60には開口69が形成されている。この開口69にはチャコールキャニスタ70が取り付けられる。チャコールキャニスタ70はその内部に活性炭71を具備する。活性炭71の両側に形成された空間の一方は大気に連通せしめられ、他方の空間は空気室68とチャコールキャニスタ70内および給油管72内の蒸発燃料を吸気通路36に導入するためのパージ管73とに連通せしめられる。したがって空気室68はチャコールキャニスタ70を介して外気と連通する。このため燃料タンク64の上壁66および下壁67が外方へ変位するとき空気室68内の空気がフィルタ27を介して外気に流出する。また燃料タンク64の上壁66および下壁67が内方へ変位するとき空気がフィルタ27を介して空気室68内に流入する。このように開口69により燃料タンク64の上壁66および下壁67がハウジング62内で変位し易くなる。なおパージ管73には蒸発燃料を吸気通路36に導入すべきときに電子制御装置3により開弁せしめられるパージ制御弁87が取り付けられる。またハウジング62の上側部分60の下面には燃料タンク64の上壁66が上方へ膨らんだときに燃料タンク64の上壁66に当接する当接プレート90が取り付けられる。なお吸気通路36内にはスロットル弁47が配置されており、スロットル弁47の下流側の吸気通路36にパージ管73が接続される。
【0070】
また燃料を燃料タンク64内に供給するための給油管72の下方端74が伸縮管75を介して燃料タンク64の下壁67の略中央部に接続される。伸縮管75は蛇腹状の管壁を有し、その断面は波形状である。このため燃料タンク64内の燃料が増え、下壁67が下方に変位するときには伸縮管75は縮む。一方、燃料タンク64内の燃料減り、下壁67が上方に変位するときには伸縮管75は伸びる。給油管72の上方端76には給油管72を閉鎖するための開口蓋9が取外し可能に取り付けられる。燃料タンク64内に燃料を供給する際には開口蓋9が取り外され、燃料が給油管72の上流端42の開口から供給される。
【0071】
給油管72の中間位置には燃料タンク64内の燃料を燃料ポンプ室77に導入するための燃料導入管78の一端が接続される。燃料ポンプ室77は第一実施形態の補助燃料室13に相当する。燃料導入管78の他端は燃料ポンプ室77に接続される。燃料ポンプ室77内には燃料ポンプ15が配置される。燃料ポンプ室77内の燃料は燃料ポンプ15により燃料供給管79を介して機関本体19に供給される。燃料ポンプ15から吐出された燃料の一部は燃料戻し通路20を介して燃料ポンプ室77内に戻される。また燃料ポンプ室77内には燃料ポンプ室77内の燃料を加熱するためのヒータ16と燃料ポンプ室77内の燃料を攪拌するための攪拌機17とが配置される。さらに燃料ポンプ室77には燃料ポンプ室77内の蒸発燃料濃度を検出するための蒸発燃料濃度センサ95が取り付けられる。蒸発燃料濃度センサ95は電子制御装置3に接続されており、燃料ポンプ室77内の蒸発燃料濃度に応じた出力信号を電子制御装置3に送信する。なお機関本体19には機関本体19から排出された排気ガスを大気に放出するための排気通路50が接続される。
【0072】
また燃料ポンプ室77には該燃料ポンプ室77内の気体を給油管72に排出するための気体排出管80の一端が接続される。気体排出管80の他端は給油管72に接続される。気体排出管80には燃料ポンプ室77内の圧力が予め定められた正圧より高くなったときに開弁するチェック弁81が取り付けられる。燃料タンク64内に燃料が燃料ポンプ室77に導入されるとき、燃料ポンプ室77内の圧力がチェック弁81の開弁圧である予め定められた正圧より高くなり、燃料ポンプ室77内の気体が気体排出管80を介して給油管72に排出されるため、燃料ポンプ室77内に燃料が導入され易くなる。
【0073】
燃料タンク64の上壁66の略中央部には燃料タンク64内の気体、特に蒸発燃料を燃料タンク64外に排出するための蒸発燃料排出管82の一端が接続される。一方、蒸発燃料排出管82の他端は燃料ポンプ室77に接続される。なお蒸発燃料排出管82は燃料タンク64の上壁66の変位に追従できるように可撓性を有する。蒸発燃料排出管82の一端は第二カットオフバルブ88を介して燃料タンク64に接続される。第二カットオフバルブ88は燃料液面に浮かぶことが可能な第二フロート89を具備する。したがって燃料タンク64内に蒸発燃料が発生したときには第二フロート89が下降して蒸発燃料排出管82を開く。このとき燃料タンク64の上壁66および下壁67の復元力により燃料タンク64内の蒸発燃料が蒸発燃料排出管82を介して燃料ポンプ室77内に排出される。こうして燃料タンク64内の燃料液面が第二カットオフバルブ88に達すると第二フロート89が上昇して蒸発燃料排出管82の開口を閉鎖し、蒸発燃料排出管82を遮断する。このため燃料が燃料タンク64外に漏れることはない。また燃料タンク64内から蒸発燃料が排出された後に燃料タンク64内が密閉されるため、燃料タンク64内で蒸発燃料が発生しなければ第二カットオフバルブ88は開弁しない。したがって気体が燃料タンク64内に流入することはなく、燃料タンク64内で蒸発燃料が発生することが防止される。
【0074】
また給油管72の上方部分は給油管72内の蒸発燃料をパージ管73内に導入するための給油管内蒸発燃料排出管83に接続される。給油管内蒸発燃料排出管83には二方向弁84が取り付けられる。二方向弁84はチャコールキャニスタ70側の給油管内蒸発燃料排出管83内の圧力が予め定められた正圧より高くなったときに開弁する正圧弁85と、チャコールキャニスタ70側の給油管内蒸発燃料排出管83内の圧力が予め定められた負圧より低くなったときに開弁する負圧弁86とを具備する。なお給油管内蒸発燃料排出管83は第一カットオフバルブ93を介して給油管72に接続される。第一カットオフバルブ93は燃料液面に浮かぶことが可能な第一フロート94を具備する。したがって給油管72内の燃料液面が第一カットオフバルブ93が上昇して給油管内蒸発燃料排出管83の開口を閉鎖し、給油管内蒸発燃料排出管83を遮断する。このため燃料が給油管内蒸発燃料排出管83内に流出することはない。
【0075】
ハウジング62の上側部分60の内壁面には燃料ゲージ91が取り付けられる。燃料ゲージ91は燃料タンク64の上壁66の概ね中央の外壁面に当接する計測アーム92を有する。したがって上壁66に当接した計測アーム92の端部は上壁66の変位に追従して変位する。燃料ゲージ91はこの計測アーム92の端部の変位に基づいて燃料タンク64内の燃料量を検出する。燃料ゲージ91は電子制御装置3に接続されており、燃料タンク64内の燃料量に応じた出力信号を電子制御装置3に送信する。
【0076】
次に第八実施形態の蒸発燃料処理を説明する。第八実施形態では燃料ポンプ室77内の蒸発燃料濃度が予め定められた濃度より小さいときにはヒータ16を作動して燃料ポンプ室77内の燃料を加熱する。燃料が加熱されると燃料ポンプ室77内で蒸発燃料が発生し、燃料ポンプ室77内の圧力が高くなる。このためチェック弁81が開弁し、燃料ポンプ室77内の蒸発燃料および空気が給油管72内に放出される。したがって燃料ポンプ室77内の蒸発燃料濃度が高くなる。
【0077】
燃料ポンプ室77内の蒸発燃料濃度が予め定められた濃度より大きくなったときにはヒータ16を停止する。ヒータ16を停止すると燃料ポンプ室77内の温度が低下するため燃料ポンプ室77内の圧力も低下する。したがってチェック弁81が閉弁し、燃料ポンプ室77内は密閉される。こうして第八実施形態によれば燃料ポンプ室77内の空気がほぼ完全に排除される。したがって上述したように第八実施形態では燃料タンク内での蒸発燃料の発生が防止されると共に燃料ポンプ室内から流出する蒸発燃料の量が低く維持されているため、全体として燃料タンクおよび燃料ポンプ室から流出する蒸発燃料の量が低く維持される。
【0078】
ところで燃料ポンプ室77内の蒸発燃料濃度が予め定められた濃度より大きくなった後にヒータ16を停止すると燃料ポンプ室77内の圧力が低下する。このため負圧が蒸発燃料排出管88内に導入される。したがって仮に燃料タンク64内に蒸発燃料が残留している場合でも蒸発燃料排出管88を介して燃料タンク64内に負圧が導入されるため、燃料タンク64内の蒸発燃料を排除することができる。
【0079】
なお詳細には第八実施形態の蒸発燃料処理は図5のフローチャートに従って実行されるが、この処理は第一実施形態と同じであるので説明は省略する。もちろん第八実施形態に第二実施形態の蒸発燃料処理を適用することも可能である。また第八実施形態のチェック弁を二方向弁とし、第三から第六実施形態の蒸発燃料処理を適用し、またはチェック弁を制御弁とし、第七実施形態の蒸発燃料処理を適用することも可能である。
【0080】
【発明の効果】
1〜15番目の発明によれば、燃料タンク内の蒸発燃料濃度が予め定められた濃度より高く維持される。したがって燃料タンク内の温度が等しい場合、蒸発燃料濃度が予め定められた濃度より高いときの燃料タンク内の圧力は蒸発燃料濃度が予め定められた濃度より低いときの燃料タンク内の圧力より低い。このため、1〜15番目の発明によれば、燃料タンクから蒸発燃料が流出する可能性が小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態の蒸発燃料処理装置を備えた燃料タンクを示す図である。
【図2】第一実施形態の補助燃料室を示す図である。
【図3】第一実施形態のチャコールキャニスタを示す図である。
【図4】第一実施形態の液溜まり機構を示す図である。
【図5】第一実施形態の蒸発燃料処理のフローチャートである。
【図6】燃料ポンプの作動時間と燃料ポンプから発生する熱量との関係を示すマップである。
【図7】内燃機関の作動時間と内燃機関から発生する熱量との関係を示すマップである。
【図8】燃料タンク内の温度と燃料タンク内の圧力と蒸発燃料濃度との関係を示すマップである。
【図9】第二実施形態の蒸発燃料処理のフローチャートである。
【図10】第三実施形態の蒸発燃料処理装置を備えた燃料タンクを示す図である。
【図11】第七実施形態の蒸発燃料処理装置を備えた燃料タンクを示す図である。
【図12】第七実施形態の蒸発燃料処理のフローチャートである。
【図13】第八実施形態の蒸発燃料処理装置を備えた燃料貯留装置を示す図である。
【図14】第八実施形態の燃料タンクを示す斜視図である。
【図15】図14の線XV−XVに沿った燃料タンクの断面図である。
【図16】燃料タンク内の燃料量が所定量より多いときの燃料タンクを示した断面図である。
【図17】燃料タンク内の燃料量が所定量より少ないきの燃料タンクを示した断面図である。
【符号の説明】
1、64…燃料タンク
15…燃料ポンプ
16…ヒータ
25…圧力センサ
26…タンク温度センサ
27、95…蒸発燃料濃度センサ
46…ダイアフラム弁
48…吸気温度センサ
49…冷却水温度センサ
53…排気温度センサ
55…二方向弁
58…制御弁
81…チェック弁

Claims (15)

  1. 燃料を貯留する燃料タンク内の燃料液面上方の空間の圧力に応じて該空間と該燃料タンク外部に連通させたり上記空間と燃料タンク外部との間の連通状態を遮断したりする連通状態制御手段を具備し、該連通状態制御手段が燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部との間の連通状態を遮断すると燃料タンク内部が密閉される蒸発燃料処理装置において、燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が予め定められた濃度よりも小さいと判断されたときには、連通状態制御手段によって燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部とが連通せしめられるように燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度を増大することによって該燃料液面上方の空間内の圧力を高め、燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が前記予め定められた濃度を越えたと判断されたときには、連通状態制御手段によって燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部との間の連通状態が遮断せしめられて燃料タンク内部が密閉されるように燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度の増大を停止することを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 燃料を貯留する燃料タンク内の燃料液面上方の空間を該燃料タンク外部に連通させたり上記空間と燃料タンク外部との間の連通状態を遮断したりする連通状態制御手段を具備し、該連通状態制御手段が燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部との間の連通状態を遮断すると燃料タンク内部が密閉される蒸発燃料処理装置において、燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が予め定められた濃度よりも小さいと判断されたときには、燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度を増大すると共に連通状態制御手段によって燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部とを連通せしめ、燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が前記予め定められた濃度を越えたと判断されたときには、燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度の増大を停止すると共に連通状態制御手段によって燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部との間の連通状態を遮断して燃料タンク内部を密閉することを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  3. 燃料が燃料タンク内へ供給されたことをもって燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が前記予め定められた濃度よりも小さいと判断することを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置。
  4. 燃料タンク内の圧力を検出するための圧力センサをさらに具備し、該圧力センサにより検出される燃料タンク内の圧力が予め定められた圧力よりも高いことをもって燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が前記予め定められた濃度よりも小さいと判断することを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置。
  5. 燃料タンク内の温度を検出するための温度センサをさらに具備し、該温度センサにより検出される燃料タンク内の温度が予め定められた温度よりも低いことをもって燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が前記予め定められた濃度よりも小さいと判断することを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置。
  6. 燃料タンク内の圧力を検出するための圧力センサをさらに具備し、前記連通状態制御手段は燃料タンク内の圧力が予め定められた第1の圧力よりも低くなると燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部とを連通させると共に、燃料タンク内の圧力が前記予め定められた第1の圧力よりも高い予め定められた第2の圧力よりも高くなったときにも燃料タンク内の燃料液面上方の空間と燃料タンク外部とを連通させ、前記圧力センサにより検出された圧力が前記予め定められた第1の圧力に等しいこと或いは前記予め定められた第2の圧力に等しいことをもって燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が前記予め定められた濃度よりも小さいと判断することを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  7. 料タンク内の燃料を加熱するための加熱装置をさらに具備し、該加熱装置により燃料タンク内の燃料を加熱して蒸発させることにより燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度を増大することを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置。
  8. 前記加熱装置が燃料タンク内の燃料を内燃機関に供給するために燃料タンク内に配置された燃料ポンプをさらに具備し、該燃料ポンプから放出される熱量を増大することにより燃料タンク内の燃料を加熱して蒸発させることにより燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度を増大することを特徴とする請求項7に記載の蒸発燃料処理装置。
  9. 前記加熱装置が燃料タンク内の燃料を内燃機関に供給するための燃料ポンプと、内燃機関に供給された燃料を燃料タンクに戻すための燃料戻し通路とをさらに具備し、前記燃料戻し通路を介して燃料タンクに戻された燃料の熱により燃料タンク内の燃料を加熱して蒸発させることにより燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度を増大することを特徴とする請求項7に記載の蒸発燃料処理装置。
  10. 前記加熱装置内燃機関で生じる熱を燃料タンクに伝達する伝達手段をさらに具備し、該伝達手段によって内燃機関で生じる熱を燃料タンクに伝達することにより燃料タンク内の燃料を加熱して蒸発させることにより燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度を増大することを特徴とする請求項7に記載の蒸発燃料処理装置。
  11. 前記伝達手段が内燃機関から排出された排気ガスの熱を燃料タンクに伝達することを特徴とする請求項10に記載の蒸発燃料処理装置。
  12. 料タンク内の蒸発燃料を内燃機関に供給するための蒸発燃料供給通路をさらに具備することを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置。
  13. 料タンクから前記蒸発燃料供給通路内に流出した蒸発燃料を一時的に保持するためのキャニスタをさらに具備することを特徴とする請求項12に記載の蒸発燃料処理装置。
  14. 前記予め定められた濃度が燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度の増大が停止され且つ燃料タンク内部が密閉された後においても燃料タンク内の蒸発燃料量が実質的に増大しない値に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置。
  15. 燃料タンクが蒸発燃料を一時的に保持するためのキャニスタに蒸発燃料排出通路を介して接続され、前記連通状態制御手段が燃料タンク内の圧力が予め定められた圧力よりも高くなると開弁して燃料タンク内の燃料液面上方の空間を燃料タンク外部に連通するダイアフラム弁を有し、該ダイアフラム弁が前記蒸発燃料排出通路に配置されており、燃料タンク内の燃料液面上方の空間内の蒸発燃料濃度が増大せしめられている間、燃料タンクが該ダイアフラム弁を介してのみキャニスタに連通せしめられることを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
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