JP3077450B2 - 燃料タンクの気化燃料処理装置 - Google Patents

燃料タンクの気化燃料処理装置

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JP3077450B2 JP11295693A JP11295693A JP3077450B2 JP 3077450 B2 JP3077450 B2 JP 3077450B2 JP 11295693 A JP11295693 A JP 11295693A JP 11295693 A JP11295693 A JP 11295693A JP 3077450 B2 JP3077450 B2 JP 3077450B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は燃料タンクの気化燃料
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等に搭載された燃料タンクでは内
部の燃料が気化するため、この気化した燃料をチャージ
路を介してキャニスタユニット(活性炭)にいったん蓄
積し、その後、蓄積した燃料をパージ路で吸引して燃料
供給系へ戻すようにした気化燃料処理装置が知られてい
る(類似技術として、実開平1−131619号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の燃料
タンクの気化燃料処理装置は、あくまでも燃料タンク内
で発生した余剰の気化燃料を仕方無くキャニスタユニッ
トで蓄積しているだけであり、本来ならば、なるべくキ
ャニスタユニットに送られる気化燃料の量を少なくした
いところであるが、従来公知の燃料タンクの気化燃料処
理装置にあっては、特に、キャニスタユニット側への吸
入負圧が強くなるエンジン高負荷時や、燃料タンク内の
燃料の液面が急上昇して内部の気化燃料圧力が高まる給
油時などにおいて、大量の気化燃料がキャニスタユニッ
ト側へ送られてしまうこととなり、それを防止するため
に対策が望まれている。なお、このような大量な気化燃
料の移動を、各種のセンサや電磁バルブ等を利用して遮
断する装置もあるが、構造が複雑となり、且つ電気トラ
ブルによる作動不良を起こすおそれがあるため好ましく
ない。
【0004】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、電源を必要としない構造で、大
量の気化燃料がキャニスタユニットへ送られるのを確実
に防止することができる燃料タンクの気化燃料処理装置
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る燃料タン
クの気化燃料処理装置は、上記の目的を達成するため
に、燃料タンクの上部空間と内部にキャニスタを有する
キャニスタユニットの一端をチャージ路にて接続し、該
キャニスタユニットの他端とキャブレータとをパージ路
にて接続し、且つ燃料タンクの上部空間とフィラチュー
ブとをリターン路にて接続した燃料タンクの気化燃料処
理装置において、チャージ路の途中に、チャージ路とは
別の第1弁室を形成するダイヤフラムと、燃料タンク側
チャージ路と連通する第2弁室とキャニスタユニット側
チャージ路と連通する第3弁室とを区画する隔壁と、前
記ダイヤフラムに支持されて往復動することにより前記
隔壁に形成した第1連通口を第2弁室側及び第3弁室側
からそれぞれ開閉可能な第1弁体と、を備えて成る開閉
バルブを設け、且つ、前記第1弁室とフィラチューブと
を通気路にて接続したものである。
【0006】また、前記隔壁に第2連通口を形成すると
共に、一定の付勢力でもって該第2連通口を第2弁室側
から塞ぐ第2弁体を設けても良い。
【0007】
【作用】通常時は、余剰の気化燃料が隔壁の第1連通口
を通りキャニスタユニット側へ送られる。
【0008】給油時には、燃料タンクの上部空間と接続
されている第2弁室の圧力が高まり、ダイヤフラムが第
1弁室側へ移動して、第1弁体が第1連通口を閉じるこ
ととなるため、気化燃料がキャニスタユニット側へ送ら
れることはない。尚、燃料タンクの上部空間の気化燃料
はリターン路を介してフィラチューブ側へ排出される。
【0009】エンジン高負荷時(車両登坂時など)に
は、キャブレータが負圧となり、それに伴ってチャージ
路も負圧化状態となり、ダイヤフラムが第2弁室側へ移
動して第1弁体が第1連通口を閉じることとなるため、
気化燃料がキャニスタユニット側へ送られることはな
い。
【0010】逆に、エンジン逆負荷時(車両降坂時な
ど)においては、キャブレータ側の方が燃料タンクの上
部空間よりも高圧になるが、隔壁に第2連通口及び第2
弁体を設けることにより、該第2弁体が押し上げられて
第2連通口が開き、キャニスタユニット及びチャージ路
内の気化燃料を燃料タンク側へ戻すことができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1〜図4
に基づいて説明する。1は燃料タンクで、内部には燃料
2が入っている。この燃料タンク1の側部にはフィラチ
ューブ3が接続されており、上端の注入口4から燃料2
を給油できるようになっている。そして、この燃料タン
ク1の上部空間1aとフィラチューブ3の上部とはリタ
ーン路5にて接続されている。
【0012】また、6はキャブレータで、内部にスロッ
トルバルブ7を備え、インテークマニホールド8に連続
している。そして、9がキャニスタユニットで、内部に
キャニスタ(活性炭)10が設けられている。そして、
キャニスタユニット9の「他端」としての二次側空間9
bはパージ路11を介して前記キャブレータ6に接続さ
れている。また、このキャニスタユニット9の「一端」
としての一次側空間9aはチャージ路12、13にて前
記燃料タンク1の上部空間1aに接続されている。チャ
ージ路12の上部空間1aへの接続口12aにはフロー
ト14が設けられており、燃料2の液面がここまで達し
た際に、接続口12aを塞いで燃料2がチャージ路12
内へ入り込むのを防止する。
【0013】そして、前記チャージ路12、13の途中
に開閉バルブ15が設けられている。この開閉バルブ1
5内にはダイヤフラム16が設けられており、このダイ
ヤフラム16により、チャージ路12、13とは別の第
1弁室17が形成される。また、開閉バルブ15内には
隔壁18も設けられており、この隔壁18により、燃料
タンク1側のチャージ路12に連通する第2弁室19
と、キャニスタユニット9側のチャージ路13に連通す
る第3弁室20とが区画形成される。
【0014】この隔壁18の中央には第1連通口21が
形成されており、この第1連通口21には、前記ダイヤ
フラム16に支持された第1弁体22が設けられてい
る。この第1弁体22は上側シール部22a及び下側シ
ール部22bを有し、ダイヤフラム16と共に第2弁室
19又は第3弁室20側へ移動した際に、第1連通口2
1をそれぞれ閉塞できるようになっている。一方、隔壁
18には第2連通口23も形成してある。この第2連通
口23には、該第2連通口23を第2弁室19側から塞
ぐようにスプリング24にて付勢されたボール状の第2
弁体25が設けられている。そして、この開閉バルブ1
5の第1弁室17と、前記フィラチューブ3の上部と
が、連通路26にて接続されている。本発明は、以上の
ように電源を一切使用しない構造なので信頼性が高く、
電気的なトラブル等により作動不良を起こすおそれはな
い。
【0015】次に、この装置の作動状態を説明する。
尚、以下の説明で、第1弁室17の圧力をP1 、第2弁
室19の圧力をP2 、第3弁室20の圧力をP3 、とし
て説明する。
【0016】通常時(図1参照):通常時において、燃
料タンク1内で燃料が十分に気化していない状態では、
下側シール部22bが隔壁18の第1連通口21を塞い
だ状態となっているが(この状態図示せず)、燃料タン
ク1内での燃料2の気化が進むと、P1 =P2 >P3
なるため、燃料タンク1内で発生した気化燃料は、チャ
ージ路12を通過して第2弁室19へ至り、そこで第1
弁体22を押し下げることにより第1連通口21を開い
て第3弁室20に入り込む。第3弁室20に入った気化
燃料はチャージ路13を介してキャニスタユニット9へ
至り、内部のキャニスタ10に蓄積される。
【0017】給油時(図2参照):給油時には、フィラ
チューブ3の注入口4が開放され、且つ該フィラチュー
ブ3から大量の燃料が燃料タンク1内に給油されること
により、燃料2の液面が急上昇して上部空間1aを圧迫
するため、該上部空間1aとチャージ路12を介して接
続されている第2弁室19の圧力P2 が、開放状態のフ
ィラチューブ3と連通路26を介して接続されている第
1弁室17の圧力よりも高まり、P2 >P1なる圧力関
係が生じる。従って、ダイヤフラム16が第1弁室17
側へ移動して、第1弁体22の下側シール部22bが第
1連通口21を閉じることとなるため、気化燃料がキャ
ニスタユニット9側へ送られることはない。なお、燃料
タンク1の上部空間1aの気化燃料は、次第にリターン
路5を介してフィラチューブ3側へ排出されるため、燃
料タンク1内は確実に燃料2にて満たされることとな
る。
【0018】エンジン高負荷時(図3参照):自動車が
坂道を登る場合などは、エンジンが高負荷となり、キャ
ブレータ6内が負圧状態となるため、それに伴って、パ
ージ路11、キャニスタユニット9、チャージ路13、
第3弁室20も負圧状態となる。すると、P1 =P2
3 という圧力関係になり、ダイヤフラム16が第2弁
室19側へ移動して第1弁体22の上側シール部22a
が第1連通口21を閉じることとなるため、大量の気化
燃料がキャニスタユニット9側へ送られてしまうような
状況は生じない。すなわち、第1連通口21を閉じない
と、チャージ路13の強力な負圧が燃料タンク1の上部
空間1aに作用し、燃料タンク1内における燃料2の気
化が促進されて大量の気化燃料が発生し、その大量の気
化燃料がそのままキャニスタユニット9側へ送られてし
まう事態を招いてしまうことになる。なお、前述のよう
に第1連通口21を閉じても、キャニスタユニット9へ
はキャブレータ6の負圧が及ぶため、該キャニスタユニ
ット9内に蓄積されている分の気化燃料だけはパージ路
11を介して適宜キャブレータ6側へ供給される。
【0019】エンジン逆負荷時(図4参照):逆に、自
動車が坂道を下がる場合などは、燃料タンク1の燃料温
度が下がり、キャブレータ6側の方が高圧状態となるた
め、それに伴って、パージ路11、キャニスタユニット
9、チャージ路13、第3弁室20が高圧状態となる。
すると、P1 =P2 ≪P3 という圧力関係になり、ダイ
ヤフラム16が第1弁室17側へ移動して第1弁体22
の下側シール部22bが第1連通口21を閉じることと
なるが、第2弁体25が第3弁室20の圧力に押されて
第2連通口23を開くため、この第2連通口23からキ
ャニスタユニット9内或いはチャージ路13内にある気
化燃料を、燃料タンク1側へ戻すことができる。
【0020】
【発明の効果】この発明に係る燃料タンクの気化燃料処
理装置は、以上説明してきた如き内容のものなので、大
量の気化燃料がキャニスタユニットへ送られるのを確実
に防止することができる。また、電源を必要としない構
造なので信頼性が高く、電気的なトラブル等により作動
不良を起こすおそれはない。
【0021】更に、隔壁に第2連通口及び第2弁体を設
ければ、エンジン逆負荷時に該第2連通口を開いて気化
燃料を燃料タンク側へ戻すこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る燃料タンクの気化燃
料処理装置の通常状態を示す図である。
【図2】給油状態を示す図である。
【図3】エンジン高負荷状態を示す図である。
【図4】エンジン逆負荷状態を示す図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 1a 燃料タンクの上部空間 3 フィラチューブ 5 リターン路 6 キャブレータ 9 キャニスタユニット 9a キャニスタユニットの一次側空間(一端) 9b キャニスタユニットの二次側空間(一端) 10 キャニスタ 11 パージ路 12、13 チャージ路 15 開閉バルブ 17 第1弁室 18 隔壁 19 第2弁室 20 第3弁室 21 第1連通口 22 第1弁体 23 第2連通口 25 第2弁体 26 通気路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクの上部空間と内部にキャニス
    タを有するキャニスタユニットの一端をチャージ路にて
    接続し、該キャニスタユニットの他端とキャブレータと
    をパージ路にて接続し、且つ燃料タンクの上部空間とフ
    ィラチューブとをリターン路にて接続した燃料タンクの
    気化燃料処理装置において、 チャージ路の途中に、チャージ路とは別の第1弁室を形
    成するダイヤフラムと、燃料タンク側チャージ路に連通
    する第2弁室とキャニスタユニット側チャージ路に連通
    する第3弁室とを区画する隔壁と、前記ダイヤフラムに
    支持されて往復動することにより前記隔壁に形成した第
    1連通口を第2弁室側及び第3弁室側からそれぞれ開閉
    可能な第1弁体と、を備えて成る開閉バルブを設け、 且つ、前記第1弁室とフィラチューブとを通気路にて接
    続したことを特徴とする燃料タンクの気化燃料処理装
    置。
  2. 【請求項2】隔壁に第2連通口を形成すると共に、一定
    の付勢力でもって該第2連通口を第2弁室側から塞ぐ第
    2弁体を設けた請求項1記載の燃料タンクの気化燃料処
    理装置。
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