JP2000170609A - 燃料貯留装置の故障診断装置 - Google Patents

燃料貯留装置の故障診断装置

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JP2000170609A
JP2000170609A JP34996198A JP34996198A JP2000170609A JP 2000170609 A JP2000170609 A JP 2000170609A JP 34996198 A JP34996198 A JP 34996198A JP 34996198 A JP34996198 A JP 34996198A JP 2000170609 A JP2000170609 A JP 2000170609A
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fuel
purge
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chamber
failure diagnosis
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JP34996198A
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Yoshihiko Hyodo
義彦 兵道
Hidekazu Sasaki
秀和 佐々木
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料量に応じて容積が変化する燃料タンクに
おいてその故障を正確に診断する。 【解決手段】 燃料量に応じて容積が変化する燃料室を
備えた燃料タンクと、燃料室内で発生した蒸発燃料を燃
料タンクから排出するために燃料室に接続された蒸発燃
料排出通路とを具備する。蒸発燃料排出通路および燃料
室を含む蒸発燃料排出系内の燃料液面の位置変化に基づ
いて蒸発燃料排出系の故障を診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料貯留装置の故障
診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−362264号には燃料タン
クおよび燃料タンク内の蒸発燃料を内燃機関の吸気管に
排出するための蒸発燃料排出通路の故障、すなわち穴開
きを診断するための故障診断装置が開示されている。こ
こでは内燃機関の吸気管内で発生する負圧(以下、吸気
管負圧)を蒸発燃料排出通路を介して燃料タンク内に導
入し、蒸発燃料排出通路内および燃料タンク内の圧力を
低下させた後、蒸発燃料排出通路を遮断し、蒸発燃料排
出通路および燃料タンクを密閉する。そして蒸発燃料排
出通路を遮断の後、燃料タンク内および蒸発燃料排出通
路内の圧力が予め定められた値以上に上昇したときには
燃料タンクまたは蒸発燃料排出通路に穴が開いていると
診断する。
【0003】ところで燃料タンク内で発生する蒸発燃料
の量を低減するために燃料タンク内の燃料量に応じて容
積を変化させ、蒸発燃料が発生する原因となる空間が燃
料タンク内の燃料液面上方に形成されないようにした燃
料タンクが公知である(特開平8−170568号公報
参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この燃料量に応じて容
積が変化する燃料タンクに上記特開平4−362264
号に開示されている故障診断装置を適用し、故障診断を
実行しても燃料タンクおよび蒸発燃料排出通路の故障を
正確に診断することができない。すなわち燃料タンクお
よび蒸発燃料排出通路に穴が開いていない場合に蒸発燃
料排出通路を介して燃料タンク内に吸気管負圧を導入す
ると、燃料タンクの燃料室の容積が変化してしまい、結
果として蒸発燃料排出通路内および燃料タンク内の圧力
が低下しないか、或いは低下しても直ぐに上昇してしま
う。このため燃料タンクおよび蒸発燃料排出通路の故障
を正確に診断できず、また誤診する可能性がある。そこ
で本発明の目的は燃料量に応じて容積が変化する燃料タ
ンクにおいてその故障を正確に診断することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に一番目の発明によれば、燃料量に応じて容積が変化す
る燃料室を備えた燃料タンクと、前記燃料室内で発生し
た蒸発燃料を燃料タンクから排出するために前記燃料室
に接続された蒸発燃料排出通路とを具備する燃料貯留装
置において、前記蒸発燃料排出通路および前記燃料室を
含む蒸発燃料排出系内の燃料液面の位置を変化させるた
めの液面位置変化手段と、前記蒸発燃料排出系内の燃料
液面の位置変化を検出するための液面位置変化検出手段
とを備え、該液面位置変化検出手段により検出された燃
料液面の位置変化に基づいて前記蒸発燃料排出系の故障
を診断する。なおここでの蒸発燃料排出通路には燃料タ
ンクの燃料室に連通し且つその内部に蒸発燃料が存在す
る可能性がある構成要素、例えば各蒸発燃料通路、キャ
ニスタ、パージ制御弁、大気弁が含まれる。またここで
の燃料タンクにはその内部に燃料が存在する可能性があ
る構成要素、例えば各種通路、燃料室、サブタンクが含
まれる。
【0006】上記課題を解決するために二番目の発明に
よれば、一番目の発明において前記蒸発燃料排出系の故
障を診断すべきときには前記蒸発燃料排出系内の圧力を
変化することにより前記燃料液面の位置を変化させる。
即ち蒸発燃料排出系内の圧力が変化せしめられたときに
検出された燃料液面の位置変化に基づいて蒸発燃料排出
系の故障が診断される。
【0007】上記課題を解決するために三番目の発明に
よれば、一番目の発明において、前記蒸発燃料排出通路
が該蒸発燃料排出通路を遮断するための遮断弁を介して
内燃機関の吸気通路に接続され、前記蒸発燃料排出系の
故障を診断すべきときには前記遮断弁を開弁し、前記吸
気通路内で発生する負圧を前記蒸発燃料排出通路を介し
て前記燃料室内に導入することにより前記蒸発燃料排出
系内の液面位置を変化させるようにする。すなわち燃料
室内の圧力が吸気通路内で発生する負圧により変化せし
められる。
【0008】上記課題を解決するために四番目の発明に
よれば、三番目の発明において、前記燃料室内で発生し
た蒸発燃料を一時的に吸着させるためのキャニスタが前
記蒸発燃料排出通路に取り付けられる。
【0009】上記課題を解決するために五番目の発明に
よれば三番目の発明において前記燃料タンクが前記燃料
室内の燃料量に応じて容積が変化する空気室を備え、該
空気室内の圧力を変化させることにより前記蒸発燃料排
出系内の液面位置を変化するようにする。すなわち蒸発
燃料排出系および空気室内の圧力を変化させたときにお
ける燃料液面の位置変化に基づいて燃料タンクおよび蒸
発燃料排出通路の故障が診断される。
【0010】上記課題を解決するために六番目の発明に
よれば、一番目の発明において、前記燃料室は燃料量に
応じて容積が変化しない第二の燃料室を有し、前記液面
位置変化検出手段は該第二の燃料室内の燃料液面の位置
変化を検出する。
【0011】上記課題を解決するために七番目の発明に
よれば、一番目の発明において、前記燃料タンクが前記
燃料室内の燃料量に応じて容積が変化する空気室を備
え、該空気室内の圧力を変化させることにより前記蒸発
燃料排出系内の液面位置を変化させるようにする。即ち
空気室内の圧力を変化させたときにおける燃料液面の位
置変化に基づいて燃料タンクおよび蒸発燃料排出通路の
故障が診断される。
【0012】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の第一実施
形態の故障診断装置を備えた燃料貯留装置を説明する。
燃料貯留装置1は例えば内燃機関に供給すべき燃料を貯
留するためのタンクとして用いられる。もちろん単に燃
料を貯留するためのタンクとして用いることもできる。
図1を参照すると燃料貯留装置1は略椀状の上側部分2
と下側部分3とからなるハウジング4を具備する。上側
部分2と下側部分3とはこれらの周縁に形成された第一
フランジ2a、3aにおいて互いに連結される。ハウジ
ング4内には燃料を貯留するための燃料室5を画成する
燃料容器または燃料タンク6が配置される。上側部分2
の内壁面から内方へ第二フランジ23aが突出する。ま
た下側部分3の内壁面から内方へ第二フランジ23bが
突出する。燃料タンク6の側壁9a〜9dと上壁7およ
び下壁8との連結部がこれら第二フランジ23a、23
bの間に挟まれる。これにより燃料タンク6はその上壁
7および下壁8が上下に変位可能にハウジング4内に保
持される。
【0013】図2および図3を参照すると第一実施形態
の燃料タンク6は互いに上下方向に配置された略長方形
の一対の上壁7と下壁8と、これら上壁7と下壁8との
対応する辺を互いに連結する略長方形の四つの側壁9a
〜9dとを具備する。これら側壁9a〜9dはその両端
縁部において隣接する側壁の端縁部に連結される。燃料
タンク6は略直方体形状であり、その内部に燃料室5が
形成される。したがって燃料タンク6の各壁7、8、9
a〜9dは燃料貯留装置1の内部を燃料室5と空気室1
0とに分離する分離壁に相当する。これら上壁7、下壁
8および側壁9a〜9dはエチレンとビニルとの共重合
樹脂またはナイロンで作製された平坦なコア部分の両面
を高密度ポリエチレンで作製された表皮部分で覆った多
層構造で形成され、実質的に剛性を有する。なお燃料タ
ンク6の上壁7または下壁8の面積は側壁9a〜9d一
つの面積より大きく、上壁7および下壁8の剛性は側壁
9a〜9dの剛性より小さい。また上壁7および下壁8
の形状は長方形に限定されず、対の多角形であればよ
い。したがって上壁7、下壁8および側壁9a〜9dの
形状は燃料タンク6を配置すべき空間の形状に応じて適
宜選択すればよい。
【0014】図4に示したように、燃料タンク6内に燃
料が供給され、燃料タンク6が直方体形状であるときに
貯留可能な燃料量(以下、所定量)を燃料タンク6内の
燃料量が越えると、上壁7と下壁8とが互いに離れて外
方へ膨らむように湾曲変形すると共に側壁9a〜9dが
互いに近づいて内方へ凹むように湾曲変形する。すなわ
ち第一実施形態では燃料タンク6内の燃料量が所定量を
越えると上壁7が上方へ変位し、下壁8が下方へ変位
し、側壁9a〜9dが横方向かつ内方へ変位する。こう
して各壁がそれぞれ異なる方向へ変位し、徐々に燃料タ
ンク6内に貯留可能な燃料量が増大する。なお上壁7お
よび下壁8の変形量は側壁9a〜9dの変形量より大き
い。
【0015】一方、図5に示したように、燃料が燃料タ
ンク6から流出し、燃料タンク6内の燃料量が所定量よ
り少なくなると上壁7と下壁8とが互いに近づいて内方
へ凹むように湾曲変形すると共に側壁9a〜9dが互い
に近づいて内方へ凹むように湾曲変形する。すなわち第
一実施形態では燃料タンク6内の燃料量が所定量より少
なくなると上壁7が下方へ変位し、下壁8が上方へ変位
し、側壁9a〜9dが横方向かつ内方へ変位する。こう
して各壁が異なる方向へ変位し、徐々に燃料タンク6内
に貯留可能な燃料量が減少する。
【0016】再び図1を参照すると上側部分2には開口
26が形成されている。この開口26にはフィルタ27
が挿入される。したがって空気室10はフィルタ27を
介して外気と連通する。このため燃料タンク6の上壁7
および下壁8が外方へ変位するとき空気室10内の空気
がフィルタ27を介して外気に流出する。また燃料タン
ク6の上壁7および下壁8が内方へ変位するとき空気が
フィルタ27を介して空気室10内に流入する。このよ
うに開口26を設けたことにより燃料タンク6の上壁7
および下壁8がハウジング4内で変位し易くなる。
【0017】また燃料を燃料タンク6内に供給するため
の給油管11の下方端40が伸縮管41を介して燃料タ
ンク6の下壁8の略中央部に接続される。伸縮管41は
蛇腹状の管壁を有し、その断面は波形状である。このた
め燃料タンク6内の燃料が増え、下壁8が下方に変位す
るときには伸縮管41は縮む。一方、燃料タンク6内の
燃料減り、下壁8が上方に変位するときには伸縮管41
は伸びる。給油管11の上方端42には給油管11を閉
鎖するための蓋12が取外し可能に取り付けられる。燃
料タンク6内に燃料を供給する際には蓋12が取り外さ
れ、燃料が給油管11の上流端42の開口から供給され
る。
【0018】給油管11の中間位置には燃料タンク6内
の燃料を後に詳述する燃料ポンプ装置13に導入するた
めの燃料導入管14の一端が接続される。燃料導入管1
4の他端は燃料ポンプ装置13に接続される。燃料ポン
プ装置13内には後に詳述する燃料ポンプが配置され
る。燃料ポンプ装置13内の燃料は燃料ポンプにより燃
料供給管15を介して機関本体61に供給される。また
燃料ポンプ装置13にはその内部の空気および蒸発燃料
を含む気体を給油管11に排出するための第一第一気体
排出管17の一端が接続される。第一気体排出管17の
他端は給油管11の上方端42に接続される。また燃料
ポンプ装置13には後に詳述する液面位置検出センサ6
7が取り付けられる。液面位置検出センサ67の上壁に
はその内部の空気および蒸発燃料を含む気体を排出する
ための第二気体排出管68の一端が接続される。第二気
体排出管68の他端は第一気体排出管17に取り付けら
れた三方弁69を介して第一気体排出管17に接続され
る。
【0019】第一実施形態での三方弁69は通常は燃料
ポンプ装置13内の気体が第二気体排出管68を介して
給油管11に排出されるように制御される。しかしなが
ら後に詳述するが液面位置検出センサ67内には燃料液
面に浮かぶことが可能なフロートが配置されているため
第二気体排出管68を介して多量の気体を燃料ポンプ装
置13から排出することはできない。したがって燃料ポ
ンプ装置13から多量の気体を排出する必要があるとき
には、三方弁69は燃料ポンプ装置13内の気体が第一
気体排出管17を介して給油管11に排出されるように
制御される。ここで燃料ポンプ装置13から多量の気体
を排出する必要がある場合としては例えば燃料タンク6
内の燃料量が少なく、燃料ポンプ装置13内の燃料液面
が燃料ポンプ装置13の上壁に達していない場合、また
は給油管11を介して燃料タンク6内に燃料を給油する
場合がある。尚、三方弁を省略して第一気体排出管17
と第二気体排出管68とを直接接続してもよい。
【0020】燃料タンク6の上壁7の略中央部には燃料
タンク6内の気体、特に蒸発燃料を燃料タンク6外に排
出するための蒸発燃料排出管18の一端が遮断弁19を
介して接続される。一方、蒸発燃料排出管18の他端は
燃料ポンプ装置13内に配置された後に詳述する負圧発
生装置に接続される。なお蒸発燃料排出管18は燃料タ
ンク6の上壁7の変位に追従できるように可撓性を有す
る。遮断弁19は燃料液面に浮かぶことが可能なフロー
ト20を具備する。したがって燃料タンク6内の燃料液
面が遮断弁19に達するとフロート20が上昇して蒸発
燃料排出管18の開口を閉鎖し、蒸発燃料排出管18を
遮断する。このため燃料が燃料タンク6外に漏れること
はない。蒸発燃料排出管18には逆止弁21が取り付け
られる。逆止弁21は逆止弁21と遮断弁19との間の
蒸発燃料排出管18内の圧力と、逆止弁21と燃料ポン
プ装置13との間の蒸発燃料排出管18内の圧力との差
圧が予め定められた正圧を越えたときに開弁し、予め定
められた正圧より低くなったときに閉弁する。このため
遮断弁19がいったん遮断せしめられた後に空気や蒸発
燃料などの気体が燃料タンク6内に入り込むことはな
い。
【0021】また給油管11の上方端42はキャニスタ
管57を介してチャコールキャニスタ56に接続され
る。チャコールキャニスタ56内には蒸発燃料を一時的
に吸着して保持する活性炭58が挿入されている。した
がって給油管11内で発生した蒸発燃料はチャコールキ
ャニスタ56に一時的に保持される。またチャコールキ
ャニスタ56はパージ管59を介して吸気管(吸気通
路)60に接続される。吸気管60は機関本体61に接
続される。また吸気管60には機関本体61へ導入する
空気の量を調整するためのスロットル弁62が配置され
る。パージ管59はスロットル弁62の下流側で吸気管
60に接続される。パージ管59にはそれを遮断するた
めのパージ制御弁66が取り付けられる。またチャコー
ルキャニスタ56は活性炭58に関してパージ管59の
反対側においてスロットル弁62の上流側の吸気管60
に空気通路63を介して接続される。空気通路63には
それを遮断するための第二遮断弁64が取り付けられ
る。パージ制御弁66および第二遮断弁64が開弁され
ると機関運転中にスロットル弁62の下流側の吸気管6
0内に発生する負圧(以下、吸気管負圧)がパージ管5
9を介してチャコールキャニスタ56内に導入されると
共にスロットル弁62の上流側の吸気管60内の空気が
チャコールキャニスタ56内に流入する。こうしてチャ
コールキャニスタ56内の蒸発燃料が吸気管60へ排出
され、処理される。以下、燃料タンクの燃料室に連通し
た構成要素内の蒸発燃料を吸気管へ排出することをパー
ジと称す。なお機関本体61には排気通路65が接続さ
れる。
【0022】パージ管59には空気室10内に吸気管負
圧を導入するための負圧導入管70が延びる。負圧導入
管70にはそれを遮断するための第三遮断弁71が取り
付けられる。負圧導入管70は燃料タンク6内の空気室
10に開口する。第三遮断弁71は通常は閉弁せしめら
れている。第三遮断弁71は空気室10内の蒸発燃料の
有無に基づいて燃料タンク6の穴開き故障診断を実行す
べきときに開弁される。すなわち穴開き故障診断すべき
ときにはパージ制御弁66を開弁するとともに第三遮断
弁71を開弁する。このため吸気管負圧が空気室10内
に導入される。こうして空気室10内の気体が吸気管に
パージされる。排気通路65に設けた空燃比センサによ
り空燃比が低下したことが検出されたとき、または機関
回転数が上昇したときには、空気室10内に蒸発燃料が
存在すると診断する。なおここで空燃比の低下度合い、
または機関回転数の上昇度合いにより穴開きの程度を診
断することもできる。
【0023】次に第一実施形態の燃料ポンプ装置を詳細
に説明する。図6に示したように燃料ポンプ装置13内
には燃料タンク6内の燃料量に係わらず容積が変わらず
一定の第二燃料室72が形成される。第二燃料室72内
にはその内部の燃料を機関本体61に供給するための燃
料ポンプ73が配置される。燃料ポンプ73内には燃料
を濾過するためのフィルタ74を介して燃料が流入し、
この燃料は燃料供給管15を介して機関本体61に供給
される。燃料供給管15には機関本体61に供給される
燃料の圧力を予め定められた圧力に維持するための圧力
レギュレータ75が取り付けられる。圧力レギュレータ
75にはそこから排出される燃料を第二燃料室72内に
直接戻すためのリターン通路76が接続される。またリ
ターン通路76には切換え弁77を介して負圧発生管7
8が接続される。通常、圧力レギュレータ75から放出
された余分な燃料はリターン通路76を介して第二燃料
室72へ直接戻される。しかしながら燃料室5および空
気室10内に導入するための負圧を発生すべきときに
は、圧力レギュレータ75から放出された余分な燃料は
負圧発生管78を介して第二燃料室72へ戻される。負
圧発生管78の先端81は先細りの形状をしており、負
圧発生装置79のハウジング80内に挿入される。また
蒸発燃料排出管18は負圧発生管78の先端81から流
出する燃料の流れに対して垂直な方向を向くようにハウ
ジング80に接続される。尚、上述した負圧を発生すべ
きときとは例えば給油直後から予め定められた時間が経
過したとき、機関始動後から予め定められた時間が経過
したとき、燃料タンク内の燃料が予め定められた量だけ
消費されたとき、燃料タンク内の温度が予め定められた
温度を越えるまで上昇したときなどである。勿論、機関
運転中は常時、負圧を発生させるようにしてもよい。
【0024】負圧発生管78の先端81が先細りの形状
をしているため負圧発生管78の先端81からハウジン
グ80内に放出される燃料の流速が増大せしめられる。
ここで蒸発燃料排出管18がこの流速が増大せしめられ
た燃料の流れに対して垂直な方向を向くようにハウジン
グ80に接続されているのでハウジング80に接続され
た蒸発燃料排出管18の先端付近に負圧が発生する。こ
の負圧は燃料室5内に空間が存在し、遮断弁19が開弁
している場合、蒸発燃料排出管18を介して燃料室5に
導入される。このとき燃料室5内の空気および蒸発燃料
を含む気体が燃料室5から燃料ポンプ装置13内に排出
される。このため燃料室5内の空間が排除され、燃料室
5内における蒸発燃料の発生を抑制することができる。
なお本実施形態のように負圧発生装置を備えた燃料ポン
プ装置を用いる場合、逆止弁21を排除してもよい。ま
た本実施形態において構造の簡素化、コスト低減のため
に負圧発生装置を排除することもできる。
【0025】また第二燃料室72内には液面位置検出セ
ンサ67が配置される。液面位置検出センサ67は燃料
液面に浮かぶことが可能なフロート83と、このフロー
ト83の上下動を案内するための案内壁84とを具備す
る。液面位置検出センサ67への燃料の出入りはその下
方部分に形成された開口93を介して行われる。また液
面位置検出センサ67内の空気の出入りはその上方部分
に形成された開口95を介して行われる。フロート83
は第二燃料室72内の燃料量の増減に伴い上下動する。
したがって案内壁84内におけるフロート83の位置に
基づいて燃料ポンプ装置13内における燃料液面の位置
および高さ(以下、液面高さ)を検出することができ
る。なお液面位置検出センサ67は燃料ポンプ装置13
の上壁から突出しており、液面位置検出センサ67の高
さは燃料タンク6内に最大量の燃料が存在するときにお
ける液面位置検出センサ67内の液面より高くする。な
お液面位置検出センサ67は、フロート83が燃料ポン
プ装置の内底壁面にパンタグラフタイプのリンク機構を
介して連結されている場合にはリンク機構の構成部品間
の相対位置変化に基づいて、フロート83の位置に応じ
て抵抗値が変化するセンサが案内壁84に設けられてい
る場合にはその抵抗値に基づいて、またその他圧力、磁
気、光、音波等に基づいてフロート83の位置を検出す
ることができる。
【0026】なお第一実施形態の燃料貯留装置は電子制
御装置(ECU)82を具備し、第二遮断弁64、パー
ジ制御弁66、三方弁69、第三遮断弁71、切換え弁
77の作動はこの電子制御装置82により制御される。
また液面位置検出センサ67により検出された燃料液面
の位置または高さは電子制御装置82に送られる。また
第一実施形態の燃料貯留装置は大きな穴開き故障がある
ことを知らせるための第一警報装置85と、小さな穴開
き故障があることを知らせるための第二警報装置86と
を具備する。これら第一警報装置85および第二警報装
置86の作動は電子制御装置82により制御される。
【0027】次に図7のタイムチャートを参照して第一
実施形態の燃料貯留装置の故障診断の概略を説明する。
なお図7において横軸は時間であり、縦軸はそれぞれ液
面高さ、後に詳述する故障診断実行フラグの状態、パー
ジ制御弁の開閉状態、第二遮断弁の開閉状態、および第
三遮断弁の開閉状態である。また時刻t0は故障診断が
開始された時(以下、診断開始時間)を示す。
【0028】診断開始時刻t0の前では吸気管60への
通常のパージが実行されている。パージ実行中では液面
位置検出センサ67内に吸気管負圧が導入されており、
このとき液面位置検出センサ67により検出される燃料
液面の高さは図7に示したようにHt0である。なおパ
ージ実行中ではパージ制御弁66および第二遮断弁64
は開弁しており、第三遮断弁71は閉弁している。
【0029】第一実施形態では故障診断実行フラグFd
がセット(Fd=1)されると、診断開始時刻t0にお
いて故障診断を開始する。故障診断実行フラグFdがセ
ットされるのは液面位置検出センサ67、パージ制御弁
66、第二遮断弁64、および第三遮断弁71が正常に
作動しており、且つ機関始動後に故障診断が未だ実行さ
れておらず、且つ内燃機関が十分に暖機されており、且
つ機関本体61の運転状態がパージの実行を許可できる
状態であるときである。一方、故障診断実行フラグFd
がリセットされるのは液面位置検出センサ67、パージ
制御弁66、第二遮断弁64、或いは第三遮断弁71の
いずれか一つが正常に作動していないときか、又は故障
診断が実行されたときか、又は内燃機関が十分に暖機さ
れていないときか、又は機関本体61の運転状態がパー
ジの実行を許可できない状態であるときかのいずれかで
ある。
【0030】故障診断を開始するときにはパージ制御弁
66が閉弁せしめられる。したがって燃料ポンプ装置1
3の第二燃料室72または液面位置検出センサ67内に
吸気管負圧は導入されず、空気通路63を介して大気圧
が導入される。このため診断開始時刻t0前にHt0で
あった液面高さが高さ(以下、パージ前高さ)Ht1ま
で下がる。このパージ前高さHt1を液面位置検出セン
サ67が検出し、電子制御装置82内に記憶しておく。
なお診断開始時刻t0では第二遮断弁64は開弁し、第
三遮断弁71は閉弁したままである。
【0031】次に診断開始時刻t0から第一の予め定め
られた時間が経過した時間(以下、パージ終了時間)t
1においてパージ制御弁66が開弁せしめられると共に
第二遮断弁64が閉弁せしめられる。したがって吸気管
負圧が再び液面位置検出センサ67に導入される。
【0032】次にパージ終了時刻t1から第二の予め定
められた時間が経過した時間(以下、第一診断時間)t
2においてパージ制御弁66が閉弁せしめられる。した
がってパージ管59、チャコールキャニスタ56、キャ
ニスタ管57、第一気体排出管17、第二気体排出管6
8、燃料ポンプ装置13、および燃料タンク6を含む構
成部品(以下、パージ系)は負圧の状態で密閉される。
このときの液面高さ(以下、第一パージ後高さ)Ht2
を液面位置検出センサ67により検出する。ここでパー
ジ系に穴が開いていないときにはパージ前高さHt1は
吸気管負圧の導入により第一の予め定められた値だけ高
くなる。したがって第一パージ後高さHt2がパージ前
高さHt1より第一の予め定められた値だけ高くなって
いない場合(図7の線C参照)、パージ系に穴が開いて
おり、故障していると診断する。
【0033】一方、第一パージ後高さHt2がパージ前
高さHt1より第一の予め定められた値だけ高くなって
いる場合には、さらに第一診断時刻t2から第三の予め
定められた時間が経過した時間(以下、第二診断時間)
t3において液面高さ(以下、第二パージ後高さ)Ht
3を液面位置検出センサ67により検出する。ここでパ
ージ系に穴が開いていないときには蒸発燃料の発生によ
り僅かばかり第一パージ後高さHt3は下がるが、それ
でもなおパージ前高さHt1より第二の予め定められた
値だけ高い。したがって第二パージ後高さHt3がパー
ジ前高さHt1から第二の予め定められた値だけ高い状
態にない場合(図7の線B参照)、パージ系に大きくは
ないが穴が開いており、故障していると診断する。なお
図7の線Aはパージ系に穴が開いていないときの液面高
さの変化を示している。
【0034】このように第一実施形態によればパージ系
内の圧力を変化させてパージ系内の液面位置を変化させ
ることにより燃料量により容積が変わる燃料タンクにお
いてパージ系の穴開き故障を正確に診断することができ
る。なお図7に示したように第二診断時刻t3の後に故
障診断フラグFdがリセットされ、通常のパージが実行
される。またパージを停止した後に再びパージを実行し
たときの燃料液面の上昇割合に基づいて故障診断するこ
ともできる。この場合、例えば燃料液面の上昇割合がほ
とんど零であるときには大きな穴開き故障があると診断
し、燃料液面の上昇割合が比較的小さいときには小さな
穴開き故障があると診断し、燃料液面の上昇割合が比較
的大きいときには穴開き故障はないと診断する。
【0035】次に図8および図9のフローチャートを参
照して第一実施形態の故障診断を詳細に説明する。初め
にステップS100において故障診断実行フラグFdが
セットされている(Fd=1)か否かが判別される。ス
テップS100においてFd=1であるときには故障診
断を実行すべきであり且つ故障診断を実行可能であると
判断し、ステップS101に進んでタイマtをリセット
し、ステップS102に進んでパージ制御弁66を閉弁
してパージを停止し、ステップS104に進んでパージ
前高さHt1を液面位置検出センサ67により検出して
電子制御装置82に記憶し、ステップS105に進んで
カウンタtをカウントアップし、ステップS106に進
んでカウンタtがパージ終了時刻t1を越えた(t>t
1)か否かが判別される。ステップS106においてt
>t1のときにはステップS107に進んで第二遮断弁
64を閉弁し、ステップS108に進んでパージを開始
し、ステップS109に進む。一方、ステップS106
においてt≦t1の時にはステップS105に戻って、
カウンタtがカウントアップされ、ステップS106に
おいてt>t1と判別されるまでステップS105にお
けるカウンタtのカウンタアップが繰り返される。一
方、ステップS100においてFd=0であるときには
故障診断を実行する必要がない又は故障診断を実行でき
ないと判断し、処理を終了する。
【0036】ステップS109ではカウンタtがカウン
トアップされ、ステップS110に進んでステップS1
08においてパージ制御弁66を開弁し、パージを開始
してからの時刻tが第一の予め定められた時刻t2を経
過した(t>t2)か否かが判別される。t>t2であ
るときにはパージにより吸気管負圧が十分にパージ系内
に導入されたと判断し、ステップS112に進んでパー
ジを停止し、ステップS114に進んで第一パージ後高
さHt2を液面位置検出センサ67により検出し、ステ
ップS116に進む。一方、ステップS110において
t≦t2であるときにはステップS109に戻ってカウ
ンタtがカウントアップされ、ステップS110におい
てt>t2と判別されるときまでステップS109にお
けるカウンタtのカウントアップが繰り返される。
【0037】ステップS116ではステップS114で
検出した第一パージ後高さHt2とステップS104で
検出したパージ前高さHt1との差が予め定められた第
一の値ΔH1より小さい(Ht2−Ht1<ΔH1)か
否かが判別される。Ht2−Ht1<ΔH1であるとき
にはパージ系に穴開きの故障があるために吸気管負圧を
導入しても燃料液面が予め定められた第一の値ΔH1以
上には上昇しなかったと判断し、ステップS118に進
んで第一警報装置85を作動し、故障診断を完了するた
めにステップS120に進んで第二遮断弁64を開弁
し、ステップS122に進んでパージ制御弁66を開弁
することによりパージを開始し、処理を終了する。一
方、ステップS116においてHt2−Ht1≧ΔH1
であるときにはパージ系に大きな穴は開いていないが小
さな穴が開いている可能性はあると判断し、ステップS
125に進む。
【0038】ステップS125ではカウンタtがカウン
トアップされ、ステップS126に進んでステップS1
08においてパージを開始してからの時刻tが第二の予
め定められた時刻t3を経過している(t>t3)か否
かが判別される。t>t3であるときにはパージを停止
してから十分な時間が経過していると判断し、ステップ
S128に進んでこのときの第二パージ後高さHt3を
液面位置検出センサ67により検出し、ステップS13
0に進む。一方、ステップS126においてt≦t3で
あるときにはステップS125に戻ってカウンタtがカ
ウントアップされ、ステップS126においてt>t3
と判別されるときまでステップS125におけるカウン
タtのカウントアップが繰り返される。
【0039】ステップS130ではステップS128で
検出した第二パージ後高さHt3とステップS104で
検出したパージ前高さHt1との差が予め定められた第
二の値ΔH2より小さい(Ht3−Ht1<ΔH2)か
否かが判別される。Ht3−Ht1<ΔH2であるとき
にはパージ系に小さい穴開きの故障があるために吸気管
負圧により上昇せしめられた燃料液面が下降したために
燃料液面がパージ前高さHt1より予め定められた第二
の値ΔH2以上には高くなっていないと判断し、ステッ
プS130に進んで第二警報装置86を作動し、故障診
断を完了するためにステップS120に進んで第二遮断
弁64を開弁し、ステップS122に進んでパージを開
始し、処理を終了する。一方、ステップS130におい
てHt3−Ht1≧ΔH2であるときにはパージ系には
穴開きの故障はないと判断し、故障診断を完了するため
にステップS120に進んで第二遮断弁64を開弁し、
ステップS122に進んでパージを開始し、処理を終了
する。なおここでΔH1>ΔH2である。
【0040】次に本発明の第二実施形態の燃料貯留装置
を説明する。図10に示したように第二実施形態では第
一実施形態の第二遮断弁の代わりにポンプ87が空気通
路63に取り付けられる。ポンプ87はパージ実行中に
スロットル弁62の上流側の吸気管60内の空気をチャ
コールキャニスタ56内に導入するように作動される。
第二実施形態においてポンプ87以外の構成は第一実施
形態の構成と同じであるので説明は省略する。尚、本実
施形態は機関運転中に十分な吸気管負圧を得ることがで
きないようなエンジン、例えば筒内噴射式エンジンに適
用することができる。また内燃機関からの出力とモータ
からの出力とを選択的に利用して走行するハイブリッド
車のエンジンに本実施形態を適用することも可能であ
る。
【0041】次に図11のタイムチャートを参照して第
二実施形態の燃料貯留装置の故障診断の概略を説明す
る。なお図11において横軸は時間であり、縦軸はそれ
ぞれ液面高さ、故障診断実行フラグの状態、パージ制御
弁の開閉状態、ポンプの作動状態、および第三遮断弁の
開閉状態である。またt0は第一実施形態と同様に診断
開始時間である。
【0042】診断開始時刻t0の前では吸気管60への
通常のパージが実行されている。本実施形態ではパージ
実行中に液面位置検出センサ67内にポンプ正圧を導入
するため、このとき液面位置検出センサ67により検出
される燃料液面の高さは図11に示したように高さHt
0である。なおパージ実行中ではパージ制御弁66は開
弁し、第三遮断弁71は閉弁しており、ポンプ87は作
動(ON)されている。なおパージ実行中に吸気管負圧
が十分得られるならばポンプ87を停止してもよい。
【0043】第二実施形態では故障診断実行フラグFd
がセット(Fd=1)されると、診断開始時刻t0にお
いて故障診断を開始する。故障診断実行フラグFdは第
一実施形態の故障診断実行フラグと同じである。故障診
断を開始するときにはパージ制御弁66が閉弁せしめら
れると共にポンプ87の作動が停止される。したがって
燃料ポンプ装置13の第二燃料室72または液面位置検
出センサ67内にポンプの正圧(>大気圧)は導入され
ず、空気通路63を介して大気圧が導入される。このた
め診断開始時刻t0の前にHt0であった液面高さが高
さ(以下、ポンプ作動停止高さ)Ht1まで上がる。こ
のポンプ作動停止高さHt1を液面位置検出センサ67
が検出し、電子制御装置82内に記憶しておく。なお診
断開始時刻t0では第三遮断弁71は閉弁したままであ
る。
【0044】次に診断開始時刻t0から第一の予め定め
られた時間が経過した時間(以下、ポンプ作動開始時
間)t1においてポンプ87が作動せしめられる。した
がって大気圧より高い正圧がポンプ87により液面位置
検出センサ67に再び導入される。
【0045】次にポンプ作動終了時刻t1から第二の予
め定められた時間が経過した時間(以下、第一診断時
間)t2においてポンプ87の作動が停止される。した
がってパージ系は正圧の状態で密閉される。このときの
液面高さ(以下、第一ポンプ作動後高さ)Ht2を液面
位置検出センサ67により検出する。ここでパージ系に
穴が開いていないときにはポンプ作動停止高さHt1は
正圧の導入により第一の予め定められた値だけ低くな
る。したがって第一ポンプ作動後高さHt2がポンプ作
動停止高さHt1より第一の予め定められた値だけ低く
なっていない場合(図11の線F参照)、パージ系に穴
が開いており、故障していると診断する。
【0046】一方、第一ポンプ作動後高さHt2がポン
プ作動停止高さHt1より第一の予め定められた値だけ
低くなっている場合には、さらに第一診断時刻t2から
第三の予め定められた時間が経過した時間(以下、第二
診断時間)t3において液面高さ(以下、第二ポンプ作
動後高さ)Ht3を液面位置検出センサ67により検出
する。ここでパージ系に穴が開いていないときには第一
パージ後高さHt3はなおポンプ作動停止高さHt1よ
り第二の予め定められた値だけ低い。したがって第二及
び作動後高さHt3がポンプ作動停止高さHt1から第
二の予め定められた値だけ低い状態にない場合(図11
の線E参照)、パージ系に大きくはないが穴が開いてお
り、故障していると診断する。なお図11の線Dはパー
ジ系に穴が開いていないときの液面高さの変化を示して
いる。
【0047】こうして第二実施形態によれば燃料量によ
り容積が変わる燃料タンクにおいて正圧をパージ系に導
入することによりパージ系の穴開き故障を正確に診断す
ることができる。なお図11に示したように第二診断時
刻t3の後に故障診断フラグFdがリセットされ、パー
ジ制御弁66が開弁し、ポンプ87が作動され、通常の
パージが実行される。なおパージを停止した後に再びポ
ンプを作動したときの燃料液面の下降割合に基づいて故
障診断することもできる。この場合、例えば燃料液面の
下降割合がほとんど零であるときには大きな穴開き故障
があると診断し、燃料液面の下降割合が比較的小さいと
きには小さな穴開き故障があると診断し、燃料液面の下
降割合が比較的大きいときには穴開き故障はないと診断
する。
【0048】次に図12および図13のフローチャート
を参照して第二実施形態の故障診断を詳細に説明する。
初めにステップS200において故障診断実行フラグF
dがセットされている(Fd=1)か否かが判別され
る。ステップS200においてFd=1であるときには
故障診断を実行すべきであり且つ故障診断を実行可能で
あると判断し、ステップS201に進んでタイマtをリ
セットし、ステップS202に進んでパージ制御弁66
を閉弁すると共にポンプ87を停止することによりパー
ジを停止し、ステップS204に進んでポンプ作動停止
高さHt1を液面位置検出センサ67により検出して電
子制御装置82に記憶し、ステップS205に進んでカ
ウンタtをカウントアップし、ステップS206に進
む。一方、ステップS200においてFd=0であると
きには故障診断を実行する必要がない又は故障診断を実
行できないと判断し、処理を終了する。ステップS20
6ではカウンタtがポンプ作動開始時刻t1を越えた
(t>t1)か否かが判別される。ステップS206に
おいてt>t1のときにはステップS208に進んでポ
ンプを作動し、ステップS209に進んでカウンタtを
カウントアップし、ステップS210に進む。一方、ス
テップS206においてt≦t1のときにはステップS
205に戻ってカウンタtをカウントアップし、ステッ
プS206においてt>t1を判別されるまでステップ
S205におけるカウンタtのカウントアップが繰り返
される。
【0049】ステップS210ではステップS208に
おいてポンプを作動してからの時刻tが第一の予め定め
られた時刻t2を経過した(t>t2)か否かが判別さ
れる。t>t2であるときにはポンプ87により正圧が
十分にパージ系内に導入されたと判断し、ステップS2
12に進んでポンプ87を停止し、ステップS212に
進んで第一ポンプ作動後高さHt2を液面位置検出セン
サ67により検出し、ステップS216に進む。一方、
ステップS210においてt≦t2であるときにはステ
ップS209に戻ってカウンタtをカウントアップし、
ステップS210においてt>t2と判別されるときま
でステップS209におけるカウンタtのカウントアッ
プが繰り返される。
【0050】ステップS216ではステップS204で
検出したポンプ作動停止高さHt1とステップS214
で検出した第一ポンプ作動後高さHt2との差が予め定
められた第一の値ΔH1より小さい(Ht1−Ht2<
ΔH1)か否かが判別される。Ht1−Ht2<ΔH1
であるときにはパージ系に穴開きの故障があるためにポ
ンプにより正圧を導入しても燃料液面が予め定められた
第一の値ΔH1以上は下降しなかったと判断し、ステッ
プS218に進んで第一警報装置85を作動し、故障診
断を完了し、ステップS222に進んでパージ制御弁6
6を開弁すると共にポンプ87を作動することによりパ
ージを開始し、処理を終了する。一方、ステップS21
6においてHt1−Ht2≧ΔH1であるときにはパー
ジ系に大きな穴は開いていないが小さな穴が開いている
可能性はあると判断し、ステップS225に進んでカウ
ンタtをカウントアップし、ステップS226に進む。
【0051】ステップS226ではステップS208に
おいてポンプ87を作動してからの時刻tが第二の予め
定められた時刻t3を経過している(t>t3)か否か
が判別される。t>t3であるときにはポンプ87を停
止してから十分な時間が経過していると判断し、ステッ
プS228に進んでこのときの第二ポンプ作動後高さH
t3を液面位置検出センサ67により検出し、ステップ
S230に進む。一方、ステップS226においてt≦
t3であるときにはステップS225に戻ってカウンタ
tをカウントアップし、ステップS226においてt>
t3と判別されるときまでステップS225におけるカ
ウンタtのカウントアップが繰り返される。
【0052】ステップS230ではステップS204で
検出したポンプ作動停止高さHt1とステップS228
で検出した第二ポンプ作動後高さHt3との差が予め定
められた第二の値ΔH2より小さい(Ht1−Ht3<
ΔH2)か否かが判別される。Ht1−Ht3<ΔH2
であるときにはパージ系に小さい穴開きの故障があるた
めにポンプ87により導入された正圧により下降せしめ
られた燃料液面が上昇したために燃料液面がポンプ作動
停止高さHt1より予め定められた第二の値ΔH2以上
は低くなっていないと判断し、ステップS230に進ん
で第二警報装置86を作動し、故障診断を完了し、ステ
ップS222に進んでパージを開始し、処理を終了す
る。一方、ステップS230においてHt1−Ht3≧
ΔH2であるときにはパージ系には穴開きの故障はない
と判断し、故障診断を完了し、ステップS222に進ん
でパージを開始し、処理を終了する。なおここでΔH1
>ΔH2である。
【0053】次に本発明の第三実施形態の燃料貯留装置
を説明する。図14および図15に示したように第三実
施形態では第一実施形態の液面位置検出センサの代わり
に第二の液面位置検出センサ88が燃料ポンプ装置13
に取り付けられる。第二の液面位置検出センサ88は第
一実施形態の液面位置検出センサと同様に燃料液面に浮
かぶことが可能なフロート83と、このフロート83の
上下動を案内するための案内壁89とを具備する。しか
しながら第二気体排出管は排除されており、したがって
気体排出管に三方弁も取り付けられていない。また燃料
ポンプ装置13から突出した第二の液面位置検出センサ
88の部分内の空間(以下、上方センサ空間)90はそ
の外部とは連通していない。したがって燃料が燃料ポン
プ装置13の上壁に到達した後では第二の燃料室72内
の燃料により上方センサ空間90内の気体が圧縮され、
フロート83が燃料ポンプ装置13の上壁より高い位置
に上昇する。したがって第三実施形態では第一実施形態
の液面位置検出センサより小型の第二の液面位置検出セ
ンサを用いて燃料ポンプ装置の第二燃料室内の燃料液面
の位置または高さを検出することができる。
【0054】なお第二の液面位置検出センサ88は電子
制御装置82に接続されており、燃料ポンプ装置の第二
燃料室内の燃料液面の位置または高さを電子制御装置8
2に送る。また上記以外の第三実施形態の燃料貯留装置
の構成および作用は第一実施形態のものと同じであるの
で説明は省略する。また第三実施形態の燃料貯留装置の
故障診断も第一実施形態のものと同じであるので説明は
省略する。
【0055】次に本発明の第四実施形態の燃料貯留装置
を説明する。図17に示したように第四実施形態では第
一実施形態の液面位置検出センサの代わりに第三の液面
位置検出センサ91が燃料ポンプ装置13に取り付けら
れる。第三の液面位置検出センサ91は第一実施形態の
液面位置検出センサと同様に燃料液面に浮かぶことが可
能なフロート83と、このフロート83の上下動を案内
するための案内壁92とを具備する。しかしながら第二
気体排出管は排除されており、したがって気体排出管に
三方弁も取り付けられていない。また第三の液面位置検
出センサ91は燃料ポンプ装置13から突出していな
い。さらに第三の液面位置検出センサ91はその下方端
の開口93を除いてその外部とは連通していない。した
がって第三の液面位置検出センサ91内の燃料上方の空
間は第三の液面位置検出センサ91外部の燃料の圧力に
より圧縮される。第三の液面位置検出センサ91の上壁
には圧力センサ94が取り付けられる。第三の液面位置
検出センサ91内の燃料上方の空間は燃料ポンプ装置1
3の第二燃料室72内の燃料液面が高いほど高くなるの
で圧力センサ94により圧力を検出することにより、燃
料ポンプ装置13の第二燃料室72内の燃料液面の位置
または高さを検出することができる。したがって第四実
施形態では第三実施形態の第二の液面位置検出センサよ
りさらに小型の第三の液面位置検出センサを用いて燃料
ポンプ装置の第二燃料室内の燃料液面の位置または高さ
を検出することができる。
【0056】なお第三の液面位置検出センサ91は電子
制御装置82に接続されており、燃料ポンプ装置の第二
燃料室内の燃料液面の位置または高さを電子制御装置8
2に送る。また上記以外の第四実施形態の燃料貯留装置
の構成および作用は第一実施形態のものと同じであるの
で説明は省略する。また第四実施形態の燃料貯留装置の
故障診断も第一実施形態のものと同じであるので説明は
省略する。
【0057】次に第五実施形態の燃料貯留装置の故障診
断装置について説明する。上記実施形態ではパージ系の
故障診断を実行するときには空気室を大気に開放した状
態でパージ系のみに吸気管負圧またはポンプ正圧を導入
している。このためパージ系に吸気管負圧またはポンプ
正圧を導入したときにパージ系内の圧力と空気室内の圧
力(大気圧)との差が大きくなり、パージ系内の燃料液
面が単位時間当たりに変位する割合が大きい。したがっ
てパージ系内の燃料液面が大きく揺れるのでパージ系内
の燃料液面の位置を正確に検出できないか或いは正確に
検出までには時間がかかる。そこで第五実施形態ではパ
ージ系内の燃料液面の位置を素早く正確に検出できるよ
うにする。
【0058】図18は第五実施形態の故障診断装置が適
用される燃料貯留装置を示している。第五実施形態では
上側部分2に設けられた開口26は大気開放管96を介
して大気に連通せしめられるようになっている。大気開
放管96には該大気開放管96を遮断するための第四遮
断弁97が取り付けられる。第四遮断弁97は電子制御
装置82に接続され、この電子制御装置82により開閉
制御せしめられる。その他の構成は第一実施形態と同じ
であるので説明は省略する。
【0059】次に図19のタイムチャートを参照して第
五実施形態の燃料貯留装置の故障診断の概略を説明す
る。なお図19において横軸は時間であり、縦軸はそれ
ぞれ液面高さ、故障診断実行フラグの状態、パージ制御
弁の開閉状態、第二遮断弁の開閉状態、第三遮断弁の開
閉状態、および第四遮断弁の開閉状態である。またt0
は第一実施形態と同様に診断開始時間である。
【0060】第五実施形態では故障診断実行フラグがセ
ットされたとき(t=t0)にパージ制御弁66が閉弁
せしめられ、故障診断が開始される。このとき第二遮断
弁64および第四遮断弁97は開弁しており、第三遮断
弁71は閉弁している。このようにパージが終了される
とパージ系内に大気が流入するためパージ実行時に上昇
していたパージ系内の燃料液面が下降する。次に故障診
断が開始されてから予め定められた時間が経過したとき
(t=t1)にパージ制御弁66および第三遮断弁71
を開弁すると共に第二遮断弁64および第四遮断弁97
を閉弁する。これによりパージ系および空気室が密閉さ
れた状態で吸気管負圧がパージ系および空気室10に導
入される。ここでパージ系に穴が開いていない場合には
パージ系および空気室10内の圧力が等しい負圧となる
ためパージ系内の燃料液面は変位しない(図19の実線
G参照)。またパージ系に開いている穴が小さい場合に
はパージ系および空気室10に負圧が導入されている間
はパージ系および空気室内の圧力が等しい負圧に維持さ
れるため、パージ系内の燃料液面は実質的に変位しない
(図19の一点鎖線H参照)。ところがパージ系に大き
な穴が開いている場合には空気室10内の圧力は徐々に
低下するがパージ系内の圧力が低下すると大気が穴から
流入するため結果的にパージ系内の圧力は低下しない。
すなわち空気室10内の圧力だけが徐々に低下する。こ
のためパージ系内の燃料液面がさらに下降する(図19
の二点鎖線I参照)。したがってパージ系および空気室
10に負圧が導入されている間、すなわち図19のタイ
ムチャートの時刻t=t2においてパージ系内の燃料液
面が予め定められた高さ以上に低下したときにはパージ
系に大きな穴が開いていると判断される。一方、時刻t
=t2においてパージ系内の燃料液面が予め定められた
高さ以上に低下しないときにはパージ系には大きな穴は
開いていないと判断される。
【0061】第五実施形態では時刻t=t2においてパ
ージ制御弁66を閉弁する。これによりパージ系および
空気室10は完全に密閉される。ここでパージ系に穴が
開いていない場合にはパージ系および空気室10内の圧
力は変化しないためパージ系内の燃料液面は変位しない
(図19の実線G参照)。すなわち図19のタイムチャ
ートの時刻t=t3においてパージ系内の燃料液面の高
さが時刻t=t1でのパージ系内の燃料液面の高さと等
しい場合にはパージ系には穴は開いていないと判断され
る。ところがパージ系に小さい穴が開いている場合には
その穴からパージ系に大気が流入するためパージ系内の
圧力と空気室10内の圧力との差が大きくなり、パージ
系内の燃料液面が下降する(図19の一点鎖線H参
照)。したがってパージ系および空気室10への負圧の
導入が停止された後、すなわち図19のタイムチャート
の時刻t=t3においてパージ系内の燃料液面が予め定
められた高さ以上に低下したときにはパージ系に小さな
穴が開いていると判断される。なお第五実施形態では時
刻t=t3の後にパージ制御弁66、第二遮断弁64お
よび第四遮断弁97を開弁し、第三遮断弁71を閉弁
し、パージが再開される。
【0062】このように第五実施形態ではパージ系内に
吸気管負圧が導入されると同時に空気室内にも等しく吸
気管負圧が導入されるため、パージ系内の燃料液面が急
激に上昇することが抑制される。したがってパージ系内
の燃料液面が大きく揺れることが抑制される。このため
第五実施形態によればパージ系内の燃料液面を素早く正
確に検出することができる。なお第五実施形態ではパー
ジ系および空気室に吸気管負圧を同時に導入している
が、第二実施形態のようにパージ系および空気室にポン
プ正圧を同時に導入しても同様の効果が得られる。また
第五実施形態においてパージ系に吸気管負圧を導入する
ときに第三遮断弁および第四遮断弁を閉弁しても同様の
効果が得られる。すなわち第三遮断弁および第四遮断弁
が閉弁されているとパージ系内に導入された吸気管負圧
により燃料液面が上昇するときに空気室内に大気は流入
しない。すなわちパージ系内の燃料液面の急激な上昇が
抑制される。
【0063】次に図20〜図22を参照して第五実施形
態の燃料貯留装置の故障診断を詳細に説明する。ステッ
プS300では故障診断実行フラグがセットされている
(Fd=1)か否かが判別される。Fd=1であるとき
にはステップS302においてカウンタtがリセットさ
れ、ステップS304においてパージ制御弁66が閉弁
されてパージが停止され、ステップS306においてこ
の時のパージ系内の燃料液面高さ、すなわちパージ前高
さHt1が検出され、ステップS308においてカウン
タtがカウントアップされ、ステップS310に進む。
一方、ステップS300においてFd=1であるときに
は処理を終了する。
【0064】ステップS310ではカウンタtが第一の
予め定められた時刻t1を経過した(t>t1)か否か
が判別される。t>t1であるときにはステップS31
2において第二遮断弁64および第四遮断弁97を閉弁
し、ステップS314において第三遮断弁71を開弁
し、ステップS316においてパージ制御弁66を開弁
してパージを開始し、ステップS318においてカウン
タtをカウントアップし、ステップS320に進む。一
方、ステップS310においてt≦t1であるときには
ステップS308に戻ってカウンタtをカウントアップ
し、ステップS310においてt>t1と判別されるま
でステップS308におけるカウンタtのカウントアッ
プが繰り返される。
【0065】ステップS320ではカウンタtが第二の
予め定められた時刻t2を経過した(t>t2)か否か
が判別される。t>t2であるときにはステップS32
2においてパージ制御弁66を閉弁してパージを停止
し、ステップS324においてこの時のパージ系内の燃
料液面高さ、すなわち第一パージ後高さHt2を検出
し、ステップS326に進む。一方、ステップS320
においてt≦t2であるときにはステップS318に戻
ってカウンタtをカウントアップし、ステップS320
においてt>t2と判別されるまでステップS318に
おけるカウンタtのカウントアップが繰り返される。
【0066】ステップS326ではパージ前高さHt1
と第一パージ後高さHt2との差が予め定められた第一
の値ΔH1より大きい(Ht1−Ht2>ΔH1)か否
かが判別される。Ht1−Ht2>ΔH1であるときに
はパージ系に大きな穴が開いていると判断し、ステップ
S328において第一警報装置を作動し、ステップS3
36において第二遮断弁64および第四遮断弁97を開
弁し、ステップS338において第三遮断弁を閉弁し、
ステップS340においてパージ制御弁66を開弁して
パージを再開する。一方、ステップS326においてH
t1−Ht2≦ΔH1であるときにはステップS330
においてカウンタtをカウントアップし、ステップS3
32においてカウンタtが第二の予め定められた時刻t
3を経過した(t>t3)か否かが判別される。t>t
3であるときにはステップS334においてこの時のパ
ージ形内の燃料液面高さ、すなわち第二パージ後高さH
t3を検出し、ステップS342に進む。一方、ステッ
プS332においてt≦t3であるときにはステップS
330に戻ってカウンタtをカウントアップし、ステッ
プS332においてt>t3であると判別されるまでス
テップS330におけるカウンタtのカウントアップが
繰り返される。
【0067】ステップS342ではパージ前高さHt1
と第二パージ後高さHt3との差が予め定められた第二
の値ΔH2より大きい(Ht1−Ht3>ΔH2)か否
かが判別される。Ht1−Ht3>ΔH2であるときに
はパージ系に小さな穴が開いていると判断し、ステップ
S344において第二警報装置を作動し、ステップS3
36において第二遮断弁64および第四遮断弁97を開
弁し、ステップS338において第三遮断弁を閉弁し、
ステップS340においてパージ制御弁66を開弁して
パージを再開する。一方、ステップS342においてH
t1−Ht3≦ΔH2であるときにはパージ系に穴は開
いていないと判断し、ステップS336以下のステップ
が実行される。
【0068】次に第六実施形態の燃料貯留装置の故障診
断装置について説明する。第六実施形態の上側部分2に
は第一実施形態の開口26は形成されておらず、したが
ってフィルタ27も取り付けられていない。また負圧導
入管70は直接チャコールキャニスタ56に接続され
る。その他の構成は第一実施形態と同じであるので説明
は省略する。
【0069】次に図24のタイムチャートを参照して第
六実施形態の燃料貯留装置の故障診断の概略を説明す
る。なお図24において横軸は時間であり、縦軸はそれ
ぞれ液面高さ、故障診断実行フラグの状態、パージ制御
弁の開閉状態、第二遮断弁の開閉状態、および第三遮断
弁の開閉状態である。またt0は第一実施形態と同様に
診断開始時間である。
【0070】第六実施形態では故障診断実行フラグがセ
ットされたとき(t=t0)にパージ制御弁66が閉弁
せしめられ、故障診断が開始される。このとき第二遮断
弁64および第三遮断弁71は開弁している。このよう
にパージが終了されるとパージ系内に大気が流入するた
めパージ実行時に上昇していたパージ系内の燃料液面が
下降する。次に故障診断が開始されてから予め定められ
た時間が経過したとき(t=t1)にパージ制御弁66
を開弁すると共に第二遮断弁64を閉弁する。すなわち
パージ系および空気室10が密閉された状態で吸気管負
圧がパージ系および空気室10に導入される。ここでパ
ージ系に穴が開いていない場合にはパージ系および空気
室10内の圧力が等しい負圧であるためパージ系内の燃
料液面は変位しない(図24の実線J参照)。またパー
ジ系に開いている穴が小さい場合にはパージ系および空
気室10に負圧が導入されている間はパージ系および空
気室10内の圧力が等しい負圧に維持されるため、パー
ジ系内の燃料液面は実質的に変位しない(図24の一点
鎖線K参照)。ところがパージ系に大きな穴が開いてい
る場合には空気室10内の圧力は徐々に低下するがパー
ジ系内の圧力が低下すると大気が穴から流入するため結
果的にパージ系内の圧力は低下しない。すなわち空気室
10内の圧力だけが徐々に低下する。このためパージ系
内の燃料液面が下降する(図24の二点鎖線L参照)。
したがってパージ系および空気室に負圧が導入されてい
る間、すなわち図24のタイムチャートの時刻t=t2
においてパージ系内の燃料液面が予め定められた高さ以
上に低下したときにはパージ系に大きな穴が開いている
と判断される。一方、時刻t=t2においてパージ系内
の燃料液面が予め定められた高さ以上に低下しないとき
にはパージ系には大きな穴は開いていないと判断され
る。
【0071】第六実施形態では時刻t=t2においてパ
ージ制御弁66および第三遮断弁71を閉弁する。これ
によりパージ系および空気室10は完全に密閉される。
ここでパージ系に穴が開いていない場合にはパージ系お
よび空気室10内の圧力は変化しないためパージ系内の
燃料液面は変位しない(図24の実線J参照)。すなわ
ち図24のタイムチャートの時刻t=t3においてパー
ジ系内の燃料液面の高さが時刻t=t1でのパージ系内
の燃料液面の高さと等しい場合にはパージ系には穴は開
いていないと判断される。ところがパージ系に小さい穴
が開いている場合にはその穴からパージ系に大気が流入
するためパージ系内の圧力と空気室10内の圧力との差
が大きくなり、パージ系内の燃料液面が下降する(図2
4の一点鎖線K参照)。したがってパージ系および空気
室10への負圧の導入が停止された後、すなわち図24
のタイムチャートの時刻t=t3においてパージ系内の
燃料液面が予め定められた高さ以上に低下したときには
パージ系に小さな穴が開いていると判断される。なお第
六実施形態では時刻t=t3の後にパージ制御弁66、
第二遮断弁64および第三遮断弁71を開弁し、パージ
が再開される。
【0072】このように第六実施形態においても第五実
施形態と同様にパージ系内の燃料液面が急激に上昇する
ことが抑制される。したがってパージ系内の燃料液面が
大きく揺れることが抑制される。このため第六実施形態
によればパージ系内の燃料液面を素早く正確に検出する
ことができる。また第六実施形態では第五実施形態にあ
る第四遮断弁やフィルタが排除されているので第五実施
形態に比べて構成がシンプルである。
【0073】次に図25〜図27を参照して第六実施形
態の燃料貯留装置の故障診断を詳細に説明する。ステッ
プS400では故障診断実行フラグがセットされている
(Fd=1)か否かが判別される。Fd=1であるとき
にはステップS402においてカウンタtがリセットさ
れ、ステップS404においてパージ制御弁66が閉弁
されてパージが停止され、ステップS406においてこ
の時のパージ系内の燃料液面高さ、すなわちパージ前高
さHt1が検出され、ステップS408においてカウン
タtがカウントアップされ、ステップS410に進む。
一方、ステップS400においてFd=1であるときに
は処理を終了する。
【0074】ステップS410ではカウンタtが第一の
予め定められた時刻t1を経過した(t>t1)か否か
が判別される。t>t1であるときにはステップS41
2において第二遮断弁64を閉弁し、ステップS416
においてパージ制御弁66を開弁してパージを開始し、
ステップS418においてカウンタtをカウントアップ
し、ステップS420に進む。一方、ステップS410
においてt≦t1であるときにはステップS408に戻
ってカウンタtをカウントアップし、ステップS410
においてt>t1と判別されるまでステップS408に
おけるカウンタtのカウントアップが繰り返される。
【0075】ステップS420ではカウンタtが第二の
予め定められた時刻t2を経過した(t>t2)か否か
が判別される。t>t2であるときにはステップS42
1において第三遮断弁71を閉弁し、ステップS422
においてパージ制御弁66を閉弁してパージを停止し、
ステップS424においてこの時のパージ系内の燃料液
面高さ、すなわち第一パージ後高さHt2を検出し、ス
テップS426に進む。一方、ステップS420におい
てt≦t2であるときにはステップS418に戻ってカ
ウンタtをカウントアップし、ステップS420におい
てt>t2と判別されるまでステップS418における
カウンタtのカウントアップが繰り返される。
【0076】ステップS426ではパージ前高さHt1
と第一パージ後高さHt2との差が予め定められた第一
の値ΔH1より大きい(Ht1−Ht2>ΔH1)か否
かが判別される。Ht1−Ht2>ΔH1であるときに
はパージ系に大きな穴が開いていると判断し、ステップ
S428において第一警報装置を作動し、ステップS4
36において第二遮断弁64を開弁し、ステップS43
8において第三遮断弁を開弁し、ステップS440にお
いてパージ制御弁66を開弁してパージを再開する。一
方、ステップS426においてHt1−Ht2≦ΔH1
であるときにはステップS430においてカウンタtを
カウントアップし、ステップS432においてカウンタ
tが第二の予め定められた時刻t3を経過した(t>t
3)か否かが判別される。t>t3であるときにはステ
ップS434においてこの時のパージ形内の燃料液面高
さ、すなわち第二パージ後高さHt3を検出し、ステッ
プS442に進む。一方、ステップS432においてt
≦t3であるときにはステップS430に戻ってカウン
タtをカウントアップし、ステップS432においてt
>t3であると判別されるまでステップS430におけ
るカウンタtのカウントアップが繰り返される。
【0077】ステップS442ではパージ前高さHt1
と第二パージ後高さHt3との差が予め定められた第二
の値ΔH2より大きい(Ht1−Ht3>ΔH2)か否
かが判別される。Ht1−Ht3>ΔH2であるときに
はパージ系に小さな穴が開いていると判断し、ステップ
S444において第二警報装置を作動し、ステップS4
36において第二遮断弁64を開弁し、ステップS43
8において第三遮断弁を開弁し、ステップS440にお
いてパージ制御弁66を開弁してパージを再開する。一
方、ステップS442においてHt1−Ht3≦ΔH2
であるときにはパージ系に穴は開いていないと判断し、
ステップS436以下のステップが実行される。
【0078】尚、上記実施形態では燃料室内のみの圧力
を変化させ、または燃料室および空気室内の圧力を変化
させているが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、空気室内のみの圧力を変化させたときの燃料液面の
変化から蒸発燃料排出系の故障診断をしてもよい。また
燃料室に連通する燃料ポンプ装置または容積が変化しな
い容積固定のサブタンク、即ち第二燃料室内の圧力を変
化させてもよい。
【0079】また上記実施形態では燃料室、蒸発燃料排
出管、または空気室へ吸気管負圧または正圧を導入する
ことで燃料液面を強制的に変化させ、変化後の液面位置
が予め定められた位置に達していないときに故障と診断
しているが、これは本発明を限定するものではなく、例
えば機械的に燃料室、即ち燃料タンクに燃料タンク外か
ら力を加えて、押圧することで燃料室内の燃料液面を変
化させ、変化後の液面位置が予め定められた位置に達し
ていないときに故障と診断してもよい。
【0080】
【発明の効果】一番目から七番目の発明によれば蒸発燃
料排出系内の燃料液面の位置の変化に基づいて燃料タン
クおよび蒸発燃料排出通路の故障が診断される。燃料タ
ンクおよび蒸発燃料排出通路に故障がない場合、燃料液
面の位置は燃料タンクの燃料室が燃料量に応じてその容
積が変化するタイプであっても燃料室内の圧力を変化さ
せることにより変化する。したがってこの燃料液面の位
置の変化に基づいて燃料タンクおよび蒸発燃料排出通路
の故障を確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の燃料貯留装置を示した
図である。
【図2】第一実施形態の燃料タンクを示した斜視図であ
る。
【図3】図2の線III−IIIに沿った燃料タンクの
断面斜視図である。
【図4】図3と同様の図であるが燃料タンク内の燃料が
所定量より多いときの燃料タンクの断面斜視図である。
【図5】図3と同様の図であるが燃料タンク内の燃料が
所定量より少ないときの燃料タンクの断面斜視図であ
る。
【図6】第一実施形態の燃料ポンプ装置を示した図であ
る。
【図7】第一実施形態の故障診断のタイムチャートであ
る。
【図8】第一実施形態の故障診断のフローチャートの一
部である。
【図9】第一実施形態の故障診断のフローチャートの一
部である。
【図10】本発明の第二実施形態の燃料貯留装置を示し
た図である。
【図11】第二実施形態の故障診断のタイムチャートで
ある。
【図12】第二実施形態の故障診断のフローチャートの
一部である。
【図13】第二実施形態の故障診断のフローチャートの
一部である。
【図14】本発明の第三実施形態の燃料貯留装置を示し
た図である。
【図15】第三実施形態の燃料ポンプ装置を示した図で
ある。
【図16】本発明の第四実施形態の燃料貯留装置を示し
た図である。
【図17】第四実施形態の燃料ポンプ装置を示した図で
ある。
【図18】本発明の第五実施形態の燃料貯留装置を示し
た図である。
【図19】第五実施形態の故障診断のタイムチャートで
ある。
【図20】第五実施形態の故障診断のフローチャートの
一部である。
【図21】第五実施形態の故障診断のフローチャートの
一部である。
【図22】第五実施形態の故障診断のフローチャートの
一部である。
【図23】本発明の第六実施形態の燃料貯留装置を示し
た図である。
【図24】第六実施形態の故障診断のフローチャートの
一部である。
【図25】第六実施形態の故障診断のフローチャートの
一部である。
【図26】第六実施形態の故障診断のフローチャートの
一部である。
【図27】第六実施形態の故障診断のフローチャートの
一部である。
【符号の説明】
1…燃料貯留装置 6…燃料タンク 60…吸気管 64…第二遮断弁 66…パージ制御弁 67…液面位置検出センサ 71…第三遮断弁 82…電子制御装置 87…ポンプ 88…第二の液面位置検出センサ 91…第三の液面位置検出センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料量に応じて容積が変化する燃料室を
    備えた燃料タンクと、前記燃料室内で発生した蒸発燃料
    を燃料タンクから排出するために前記燃料室に接続され
    た蒸発燃料排出通路とを具備する燃料貯留装置におい
    て、前記蒸発燃料排出通路および前記燃料室を含む蒸発
    燃料排出系内の燃料液面の位置を変化させるための液面
    位置変化手段と、前記蒸発燃料排出系内の燃料液面の位
    置変化を検出するための液面位置変化検出手段とを備
    え、該液面位置変化検出手段により検出された燃料液面
    の位置変化に基づいて前記蒸発燃料排出系の故障を診断
    することを特徴とする故障診断装置。
  2. 【請求項2】 前記蒸発燃料排出系の故障を診断すべき
    ときには前記蒸発燃料排出系内の圧力を変化することに
    より前記燃料液面の位置を変化させるようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載の故障診断装置。
  3. 【請求項3】 前記蒸発燃料排出通路が該蒸発燃料排出
    通路を遮断するための遮断弁を介して内燃機関の吸気通
    路に接続され、前記蒸発燃料排出系の故障を診断すべき
    ときには前記遮断弁を開弁し、前記吸気通路内で発生す
    る負圧を前記蒸発燃料排出通路を介して前記燃料室内に
    導入することにより前記蒸発燃料排出系内の液面位置を
    変化させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    の故障診断装置。
  4. 【請求項4】 前記燃料室内で発生した蒸発燃料を一時
    的に吸着させるためのキャニスタが前記蒸発燃料排出通
    路に取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の
    故障診断装置。
  5. 【請求項5】 前記燃料タンクが前記燃料室内の燃料量
    に応じて容積が変化する空気室を備え、該空気室内の圧
    力を変化させることにより前記蒸発燃料排出系内の液面
    位置を変化させるようにしたことを特徴とする請求項3
    に記載の故障診断装置。
  6. 【請求項6】 前記燃料室は燃料量に応じて容積が変化
    しない第二の燃料室を有し、前記液面位置変化検出手段
    は該第二の燃料室内の燃料液面の位置変化を検出するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の故障診断装置。
  7. 【請求項7】 前記燃料タンクが前記燃料室内の燃料量
    に応じて容積が変化する空気室を備え、該空気室内の圧
    力を変化させることにより前記蒸発燃料排出系内の液面
    位置を変化させるようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の故障診断装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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