JP3336891B2 - 車両用燃料タンクの故障診断装置 - Google Patents

車両用燃料タンクの故障診断装置

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JP3336891B2
JP3336891B2 JP34733696A JP34733696A JP3336891B2 JP 3336891 B2 JP3336891 B2 JP 3336891B2 JP 34733696 A JP34733696 A JP 34733696A JP 34733696 A JP34733696 A JP 34733696A JP 3336891 B2 JP3336891 B2 JP 3336891B2
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用燃料タンクの
故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃料タンク内で発生した蒸発
燃料が大気中に放出されるのを阻止するために、燃料タ
ンクの上部空間内の蒸発燃料をチャコールキャニスタに
導いてチャコールキャニスタ内の活性炭に吸着させるよ
うにした内燃機関が知られている。この場合、チャコー
ルキャニスタに導かれる蒸発燃料量が多いとチャコール
キャニスタの容量を大きくしなければならず、したがっ
てチャコールキャニスタを小型化するためには燃料タン
ク内で発生する蒸発燃料量をできるだけ少なくする必要
がある。
【0003】燃料タンク内で発生する蒸発燃料量を低減
するためには燃料タンクの上部空間の容積を低減すれば
よい。そこで、燃料タンクの上部空間内に燃料タンク内
の燃料量に応じて膨張収縮可能な燃料不透過性材料から
なるエアバッグを配置した車両用燃料タンクも知られて
いる。ところで、この燃料タンクにおいてエアバッグの
内部空間により画定される空気層は給油時に大気に連通
されており、したがって給油時に燃料タンク内の燃料量
が増大するのに伴い空気層内の空気が大気中に排出され
るようになっている。ところが、エアバッグが例えば劣
化してエアバッグに孔が開くと空気層内に蒸発燃料が含
まれるようになり、この場合給油が行われると空気層中
の蒸発燃料が大気中に放出されることになる。
【0004】そこで、給油時に空気層から排出される空
気をチャコールキャニスタに導くようにした車両用燃料
タンクが公知である(特開平7−132738号公報参
照)。その結果、エアバッグに孔が開いたとしても蒸発
燃料が大気中に放出されるのが阻止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにエアバッグに孔が開いてしまうとすなわち燃料室と
空気室とが互いに連通するともはや蒸発燃料の発生を抑
制することができない。したがって、このような燃料室
と空気室間の連通を検出する必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に1番目の発明によれば、燃料タンクの内部空間を燃料
室と空気室とに密封的に分離する変形可能な分離膜を具
備し、燃料室に燃料注入管を接続して燃料注入管を介し
燃料室内に燃料を注入し、分離膜が燃料室内の燃料量に
応じて変形するようにした車両用燃料タンクにおいて、
空気室内の燃料を検出する燃料検出手段と、検出手段が
空気室内の燃料を検出したときに燃料室が空気室と連通
していると判断する判断手段とを具備している。すなわ
ち1番目の発明では、空気室内の燃料を検出することに
より燃料室と空気室間の連通が検出される。
【0007】また、上記課題を解決するために2番目の
発明によれば1番目の発明において、上記検出手段が上
記空気室内に配置された燃料センサを具備している。す
なわち2番目の発明では、空気室内において空気室内の
燃料の有無が検出される。また、上記課題を解決するた
めに3番目の発明によれば1番目の発明において、給油
時において空気室に連通して空気室内の空気を燃料タン
クの外部に排出させる空気排出通路を具備し、上記検出
手段が空気排出通路内を流通した蒸発燃料を検出する蒸
発燃料検出手段を具備している。すなわち3番目の発明
では、空気室外部において空気室内の燃料の有無が検出
される。
【0008】また、上記課題を解決するために4番目の
発明によれば3番目の発明において、上記空気排出通路
が蒸発燃料を一時的に蓄えるための貯蓄手段を介して車
両の内燃機関の吸気通路内に接続されており、機関運転
時に貯蓄手段内に蓄えられている蒸発燃料を吸気通路内
にパージすると共に給油時にパージ作用を停止するパー
ジ手段を具備し、上記蒸発燃料検出手段が機関排気通路
内に配置された空燃比センサと、パージ作用が行われた
ときに空燃比センサの出力に基づいて吸入空気中の蒸発
燃料濃度を算出する蒸発燃料濃度算出手段と、吸入空気
中の蒸発燃料濃度を給油の前後において比較することに
より空気排出通路内を流通した蒸発燃料を検出する比較
検出手段とを具備している。空気室内の空気に含まれる
蒸発燃料は給油時において空気室から排出されて貯蓄手
段に蓄えられる。次いで、機関運転が行われてパージ作
用が行われたときの吸入空気中の蒸発燃料濃度は給油前
と比べて、給油時に貯蓄手段に蓄えられた蒸発燃料量に
相当する分だけ増大する。すなわち、給油後に吸入空気
中の蒸発燃料濃度が増大したときには空気排出通路内を
蒸発燃料が流通したと判断することができる。そこで4
番目の発明では、吸入空気中の蒸発燃料濃度を給油の前
後において比較することにより空気排出通路内を流通し
た蒸発燃料を検出し、それによって燃料室と空気室間の
連通を検出するようにしている。
【0009】上記課題を解決するために5番目の発明に
よれば、燃料タンクの内部空間を燃料室と空気室とに密
封的に分離する変形可能な分離膜を具備し、燃料室に燃
料注入管を接続して燃料注入管を介し燃料室内に燃料を
注入し、分離膜が燃料室内の燃料量に応じて変形するよ
うにした車両用燃料タンクにおいて、燃料室と空気室と
のうち少なくとも一方を一時的に密封する密封手段と、
密封されている燃料室内または空気室内の圧力変化を検
出する圧力変化検出手段と、圧力変化検出手段が圧力変
化を検出したときに燃料室が空気室と連通していると判
断する判断手段とを具備している。燃料室と空気室間の
連通が阻止されている限り密封されている室内の圧力は
ほとんど変化しない。しかしながら、燃料室と空気室間
が連通していると密封されている室内の圧力は他方の室
内の圧力に近づくよう変化する。そこで5番目の発明で
は、密封されている燃料室内または空気室内の圧力変化
を検出して圧力変化を検出したときに燃料室が空気室と
連通していると判断するようにしている。
【0010】上記課題を解決するために6番目の発明に
よれば、上記密封手段が上記燃料室および上記空気室の
両方を、互いに異なる内圧でもって一時的に密封するよ
うにしている。すなわち6番目の発明では、燃料室およ
び空気室の両方が密封されるので圧力変化を検出すべき
ときにこれら燃料室および空気室の内圧の変動が抑制さ
れ、したがって故障診断が正確に行われる。
【0011】また、上記課題を解決するために7番目の
発明によれば1番目または5番目の発明において、上記
判断手段が、上記燃料室が上記空気室と連通していると
判断したときにこの判断結果を車両運転者に知らせる警
報手段を具備している。
【0012】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、車両用燃料タ
ンク1は例えば金属または合成樹脂材料からなる上側部
分2と下側部分3とを具備する。これら上側部分2およ
び下側部分3はそれぞれのフランジ部において互いに密
封的に連結される。上側部分2および下側部分3により
画定される内部空間4内には例えばポリエチレン、ナイ
ロンのように可撓性および燃料不透過性を備えた材料か
らなる分離膜5が配置される。この分離膜5は内部空間
4を上方の空気室6と下方の燃料室7とに分離する。
【0013】分離膜5はその周縁部が固定部8において
燃料タンク1の内壁面に密封的に固定される。すなわ
ち、本実施態様では分離膜5の周縁部は全周にわたっ
て、上側部分2および下側部分3のフランジ部間に把持
されつつ固定されている。また、分離膜5にはほぼ同心
状に配置された複数の環状の折り目5bが形成される。
分離膜5はこれら折り目5bに沿って変形可能になって
おり、その結果後述するように分離膜5の中央部が燃料
室7内の燃料液面に密着して燃料液面と共に上下動可能
となっている。なお、本実施態様において折り目5bは
ほぼ等間隔で形成されている。
【0014】図1に示されるように、空気室6は空気室
内圧制御弁9およびエアクリーナ10を介して大気に連
通される。空気室内圧制御弁9は互いに並列配置された
正圧リリーフ弁11および負圧リリーフ弁12を具備す
る。正圧リリーフ弁11は空気室6内の圧力が予め定め
られた正圧を越えて上昇したときに開弁し、一方負圧リ
リーフ弁12は空気室6内の圧力が予め定められた負圧
を越えて低下したときに開弁する。したがって、空気室
6内の圧力は正圧リリーフ弁11の開弁圧と負圧リリー
フ弁12の開弁圧との間に維持されることになる。
【0015】一方、燃料室7には燃料注入管13が接続
される。燃料注入管13の上端開口部には燃料キャップ
14が着脱自在に取り付けられ、この上端開口部に隣接
する燃料注入管13内には燃料キャップ14の挿着時に
燃料キャップ14の外周面と接触するシール部材15
と、給油時に燃料注入管13内に挿入される給油ノズル
の外周面と接触するシール部材16と、通常ばね力によ
って燃料注入管13を遮断している蒸発燃料遮断弁17
とが配置される。
【0016】燃料室7にはさらに、上側部分2のフラン
ジ部よりも外側に突出する下側部分3により画定される
燃料ポンプ室18が接続される。この燃料ポンプ室18
内には燃料ポンプ19と、燃圧レギュレータ20と、燃
料フィルタ21とが配置されており、燃料ポンプ19か
ら吐出された燃料は燃圧レギュレータ20により調圧さ
れた後に燃料供給管22を介して燃料噴射弁44に供給
される。このように燃料室7に連通する燃料ポンプ室1
8内に燃圧レギュレータ20を配置すると、燃料供給管
22からの燃料を各燃料噴射弁44に分配するための燃
料分配管から燃料タンク1まで延びる燃料戻し通路を設
ける必要がなくなり、しかもシリンダヘッド付近で加熱
されて蒸発燃料を含む燃料が燃料タンク1内に戻ること
がなくなるので燃料タンク1内における蒸発燃料の発生
が抑制される。また、燃料タンク1内に燃料ポンプ19
を配置することにより燃料ポンプ19の騒音を低減する
ことができる。
【0017】さらに図1を参照すると、燃料注入管13
の下端開口部よりも上方でありかつ固定部8の直下方の
燃料室7内に開口する循環管23が燃料注入管13の上
側部分に開口せしめられる。また、燃料ポンプ室18の
上方空間18aは蒸発燃料管24を介して循環管23の
上端開口部よりも上方の燃料注入管13に接続され、こ
の蒸発燃料管24の上端開口部周りの燃料注入管13は
蒸発燃料排出管25を介してチャコールキャニスタ26
に接続される。蒸発燃料排出管25内には、燃料室7内
の燃料が蒸発燃料排出管25を介して燃料室7外部に流
出するのを阻止するための燃料流出防止弁27と、燃料
タンク1内の圧力を制御するためのタンク内圧制御弁2
8とが配置される。タンク内圧制御弁28は互いに並列
配置されかつそれぞれ逆方向にのみ流通可能な一対の逆
止弁29,30からなる。
【0018】チャコールキャニスタ26は蒸発燃料を吸
着可能な活性炭層31を具備する。活性炭層31の一側
にはベーパ拡散室32が形成され、活性炭層31の他側
には空気室33が形成される。ベーパ拡散室32には蒸
発燃料排出管25とパージ管34とが接続され、空気室
33はエアクリーナ35を介して大気に連通されてい
る。したがって、燃料室7内、燃料注入管13内、およ
び燃料ポンプ室18内で発生した蒸発燃料は蒸発燃料管
24および蒸発燃料排出管25を介しチャコールキャニ
スタ26に導かれて活性炭層31に吸着され、斯くして
蒸発燃料が大気中に放出されるのが阻止される。
【0019】さらに図1を参照すると、40は車両の内
燃機関、41は機関の吸気管、42は機関の排気管、4
3は吸気管内に配置されたスロットル弁、44は吸気管
内に配置された燃料噴射弁をそれぞれ示す。パージ管3
4はパージ制御弁45を介してスロットル弁43下流の
吸気管41内に接続される。なお、燃料噴射弁44およ
びパージ制御弁45は電子制御ユニット50からの出力
信号に基づいて制御される。
【0020】活性炭層31に吸着された蒸発燃料は機関
運転時に例えば機関負荷などの機関運転状態に応じて吸
気管41内にパージされる。パージ作用を停止すべきと
きにはパージ制御弁45が閉弁され、パージ作用を行う
べきときにはパージ制御弁45が開弁される。パージ制
御弁45が開弁されるとスロットル弁43下流の吸気管
41内の負圧がチャコールキャニスタ26に作用し、そ
の結果エアクリーナ35および空気室33を介し流通し
た空気が活性炭層31内を流通する。この空気は活性炭
層31内に吸着されている蒸発燃料を離脱し、斯くして
蒸発燃料を含んだ空気、すなわちパージガスがパージ管
34を介して吸気管41内にパージされる。一方、給油
時を含む機関停止時にはパージ作用は停止され、すなわ
ちパージ制御弁45が閉弁状態に維持される。
【0021】電子制御ユニット(ECU)50はデジタ
ルコンピュータからなり、双方向性バス51を介して相
互に接続されたROM(リードオンリメモリ)52、R
AM(ランダムアクセスメモリ)53、CPU(マイク
ロプロセッサ)54、バックアップRAM55、入力ポ
ート56、および出力ポート57を具備する。燃料タン
ク1の空気室6内には分離膜5の中央部と共に上下動し
て分離膜5の高さ位置に比例した出力電圧を発生する燃
料量センサ58が取り付けられ、この燃料量センサ58
の出力電圧はAD変換器59を介して入力ポート56に
入力される。CPU54では燃料センサ58の出力電圧
に基づいて燃料室7内の燃料量FAが算出される。ま
た、空気室6内の分離膜5の中央部には蒸発燃料または
液体燃料の有無を検出する燃料センサ60が取り付けら
れ、この燃料センサ60の出力電圧はAD変換器61を
介して入力ポート56に入力される。一方、出力ポート
57はそれぞれ対応する駆動回路62を介して各燃料噴
射弁44、パージ制御弁45、および警報装置63にそ
れぞれ接続される。なお、警報装置63はランプのよう
に視覚に訴えるものやブザーのように聴覚に訴えるもの
などから構成することができる。
【0022】ところで、給油をすべきときにはまず燃料
キャップ14が燃料注入管13の上端開口部から取り外
される。燃料キャップ14が取り外されても蒸発燃料遮
断弁17が閉弁状態に保持されているので燃料注入管1
3の上端開口部から蒸発燃料が大気に放出されるのが阻
止されている。次いで、図示しない給油ノズルが燃料注
入管13の上端開口部に挿入され、給油ノズルの先端部
によりばね付勢に抗して蒸発燃料遮断弁17が開弁され
る。この場合、給油ノズルの外周面にシール部材15,
16が接触しているのでこの場合にも燃料注入管13の
上端開口部から蒸発燃料が大気に放出されるのが阻止さ
れている。次いで、給油が開始されると燃料が燃料注入
管13を介して燃料室7内に注入される。
【0023】燃料室7内の燃料量が増大するのに伴って
燃料液面が上昇し、この燃料液面の上昇に伴って分離膜
5も上昇する。この場合分離膜5は燃料液面に密着した
状態に保持され、すなわち燃料室7の燃料液面上方の容
積をほぼゼロにすることができ、したがって給油時に燃
料タンク1内で発生する蒸発燃料量を低減することがで
きる。一方、分離膜5が上昇するのに伴って空気室6の
容積が次第に小さくなり、その結果空気室6内の正圧が
次第に上昇する。この空気室6内の正圧は分離膜5を燃
料室7に向けて付勢し、斯くして分離膜5が燃料液面に
確実に密着せしめられる。なお、空気室6内の圧力が正
圧リリーフ弁11の開弁圧を越えると正圧リリーフ弁が
開弁するので給油時に正圧リリーフ弁11が一旦開弁し
た後は空気室6内の圧力は正圧リリーフ弁11の開弁圧
にほぼ維持される。このときの燃料室7内の圧力は逆止
弁29の開弁圧にほぼ維持される。
【0024】通常の給油時には逆止弁29は閉弁状態に
維持されている。ところが、例えば給油ノズルから供給
される燃料の温度が燃料室7内の燃料の温度よりも高い
ときには給油時に燃料室7内に多量の蒸発燃料が発生し
て燃料室7内の圧力が高くなる場合がある。図1に示す
例では、燃料室7内の圧力が正圧リリーフ弁11の開弁
圧よりも低く定められた正圧よりも高くなると逆止弁2
9が開弁するようになっており、一方このときパージ制
御弁45は閉弁されており、その結果燃料室7内の蒸発
燃料は燃料室7の外部に排出されてチャコールキャニス
タ26の活性炭層31に吸着される。したがって、給油
時に燃料室7の上部空間7aの容積が増大するのが阻止
され、かつ分離膜5と燃料液面間の密着性が維持される
ので給油時に燃料室7内で発生する蒸発燃料量を低減す
ることができる。また、蒸発燃料が大気中に放出される
のも阻止される。
【0025】給油時において燃料室7内の燃料液面が循
環管23の下端開口部に達して循環管23が遮断される
と給油ノズルの先端周りに発生している負圧が急激に増
大する。給油ノズルは給油ノズル周りの燃料注入管13
内にこのような大きな負圧が発生すると給油作用を停止
するようになっており、このため燃料液面が高くなって
循環管23が燃料により遮断されると給油が停止され
る。したがって、循環管23の下端開口部の高さによっ
て燃料室7内に注入される燃料量が定められることにな
る。本実施態様では図1に示されるように、循環管23
の下端開口部は固定部8に隣接配置されており、このた
め燃料液面がほぼ固定部8の高さになるまで給油が行わ
れる。
【0026】なお、本実施態様では分離膜5の中心面が
ほぼ平坦になるまで給油が行われる。このようにすると
燃料タンク1の内部空間4のほぼすべてを燃料室7とす
ることができ、燃料タンク1内に多量の燃料を蓄えるこ
とができる。給油が完了して給油ノズルが引き抜かれる
と蒸発燃料遮断弁17が再び閉弁される。次いで、燃料
キャップ14が取り付けられる。
【0027】機関の運転が開始されて燃料室7内の燃料
量が減少するとそれに伴って燃料室7内の燃料液面が次
第に低下する。その結果、分離膜5が燃料液面と共に下
降して分離膜5の中心面が燃料室7内に突出するように
なる。この場合、分離膜5は燃料液面に密着した状態に
保持されつつ下降し、したがって給油以外のときにも燃
料タンク1内で発生する蒸発燃料量が低減される。この
ように燃料タンク1において発生する蒸発燃料量を極め
て少なくすることができるとチャコールキャニスタを小
型化することができ、あるいはチャコールキャニスタを
設ける必要がなくなる。
【0028】分離膜5が下降するのに伴って空気室6の
容積が次第に大きくなり、その結果空気室6内の圧力が
次第に低下する。しかしながら、空気室6内の圧力がさ
らに低くなると負圧リリーフ弁12が開弁するので空気
室6内の圧力が負圧リリーフ弁12の開弁圧により定ま
る負圧よりも低くなることはない。なお、機関運転時に
パージ作用が行われたときに、吸気管41内の負圧と燃
料室7内の圧力差が逆止弁29の開弁圧よりも大きくな
ると逆止弁29が開弁して燃料室7内に負圧が導かれ
る。ところが、燃料室7内の燃料量が極めて少ないとき
に燃料室7内の負圧が過度に大きくなると分離膜5が異
常変形して分離膜5の耐久性が低下せしめられる。そこ
で図1の実施態様では、燃料室7内の負圧が負圧リリー
フ弁12の設定負圧よりも大きな負圧を越えたときに開
弁する逆止弁30を設け、燃料室7内の負圧が過度に大
きくなるのを阻止するようにしている。
【0029】ところで、冒頭で述べたように、例えば分
離膜5に孔が開いたり分離膜5が燃料タンク1内壁面か
ら離脱することにより燃料室7と空気室6とが互いに連
通すると空気室6が燃料室7の上部空間7aとして作用
するので蒸発燃料の発生を抑制することができなくな
る。また、図1の実施態様では給油が行われる毎に空気
室6内の空気が正圧リリーフ弁11およびエアクリーナ
10を介して大気に放出される。その結果、空気室6内
に漏れ出た燃料は次いで給油が行われると大気に放出さ
れることになる。したがって、燃料室7と空気室6間の
連通を速やかに検出して車両運転者に知らせる必要があ
る。
【0030】そこで図1の実施態様では、空気室7内に
燃料センサ60を配置して空気室7内の燃料の有無を検
出するようにしている。すなわち、燃料室7と空気室6
間が連通されない限り空気室6内に蒸発燃料または液体
燃料は存在しないので空気室6内の燃料の有無を検出す
れば燃料室7と空気室6間の連通を検出できることにな
る。この空気室6内の燃料の有無の検出は予め定められ
た設定時間毎に、或いは例えば機関始動時や停止直前な
ど予め定められた設定運転状態毎に行われる。燃料セン
サ60が空気室6内の燃料を検出したときには警報装置
63が作動せしめられ、斯くして故障が車両運転者に知
らされる。
【0031】図1の実施態様では、空気室6内に配置さ
れた燃料センサ60により空気室6内の燃料の有無を検
出しているので燃料室7と空気室6間の連通を精度よく
検出することができる。また、蒸発燃料または液体燃料
は空気よりも比重が大きいので図1に示されるように、
空気室6の最も下方に位置する分離膜5の中央部に燃料
センサ60を配置することにより検出精度をさらに高め
ることができる。なお、燃料センサ60を上側部分2内
壁面に取り付け、或いは燃料量センサ58と一体的に形
成することもできる。
【0032】図2に別の実施態様を示す。図2を参照す
ると、空気室6が空気室内圧制御弁9および空気排出管
70を介しタンク内圧制御弁29とチャコールキャニス
タ26間の蒸発燃料排出管25に接続されている。した
がって、給油時に空気室6から燃料タンク1の外部に排
出される空気は正圧リリーフ弁11、空気排出管70、
および蒸発燃料排出管25を介してチャコールキャニス
タ26に導かれ、活性炭層31を通過した後大気に放出
される。また、燃料注入管13内には給油時に燃料室7
内に注入される燃料の温度に比例した出力電圧を発生す
る温度センサ71が取り付けられ、温度センサ70の出
力電圧はAD変換器72を介して入力ポート56に入力
される。さらに、内燃機関40の排気管42内には空燃
比を検出するための空燃比センサ73が取り付けられ、
この空燃比センサ73の出力電圧はAD変換器74を介
して入力ポート56に入力される。
【0033】上述したように、給油時において空気室6
内の空気は燃料タンク1の外部に排出される。そこで、
本実施態様では給油時に空気室6から排出される空気中
における燃料の有無を燃料タンク1の外部において検出
し、それによって燃料室7と空気室6a間の連通を検出
するようにしている。給油時に空気室6から排出される
空気中における燃料の有無を検出するために、例えば空
気排出管70内に燃料センサを配置してもよいが、給油
時に電子制御ユニット50を作動させなければならない
ので好ましくない。そこで、本実施態様ではパージ作用
が行われたときの吸入空気中の蒸発燃料濃度を給油前後
において比較することにより空気室6内の燃料の有無を
検出するようにしている。
【0034】すなわち、本実施態様におけるように分離
膜5を備えた燃料タンク1では、給油時に燃料室7内で
発生する蒸発燃料量は低く維持されており、給油時に蒸
発燃料管25および逆止弁29を介して燃料タンク1か
らチャコールキャニスタ26に導かれる蒸発燃料量はほ
とんどない。したがって、空気室6内の空気中に蒸発燃
料が含まれていなければ、パージ作用が行われたときの
吸入空気中の蒸発燃料濃度は給油の前後でほとんど変化
しない。これに対し、給油時に空気室6からチャコール
キャニスタ26に導かれた空気中に蒸発燃料が含まれて
いるとこの蒸発燃料は活性炭層31に吸着され、次いで
パージ作用が行われると吸気管41内にパージされる。
したがって、この場合給油後における吸入空気中の蒸発
燃料濃度は給油時にチャコールキャニスタ26に蓄えら
れた蒸発燃料量に相当する分だけ増大する。すなわち、
給油後に吸入空気中の蒸発燃料濃度が給油前よりも増大
したときには空気室6内に蒸発燃料が含まれていると判
断することができる。
【0035】そこで、本実施態様では給油後の吸入空気
中の蒸発燃料濃度が給油前よりも増大しているときには
燃料室7と空気室6が連通していると判断して警報装置
63を作動させるようにしている。次に、吸入空気中の
蒸発燃料濃度の算出方法について簡単に説明する。図2
の内燃機関では次式に基づいて燃料噴射時間TAUが算
出される。
【0036】 TAU=TB・(1+KG+FAF+FPRG) ここでTBは空燃比を目標空燃比、例えば理論空燃比に
するのに必要な基本燃料噴射時間であって、機関回転数
と吸入空気量との関数として予めROM52内に記憶さ
れている。KGは空燃比学習補正係数や加速増量補正係
数などを一まとめにして表した補正係数である。FAF
は空燃比センサ73の出力信号に基づいて実際の空燃比
を理論空燃比にするためのフィードバック補正係数であ
る。目標空燃比が理論空燃比の場合空燃比センサ73に
は、空燃比がリッチであると約0.9ボルトの出力電圧
を発生し、リーンであると約0.1ボルトの出力電圧を
発生するいわゆる酸素センサが用いられる。空燃比セン
サ73により検出された空燃比がリッチのときにはフィ
ードバック補正係数FAFが一定値だけ減少せしめら
れ、リーンのときにはFAFは一定値だけ増大せしめら
れ、斯くして実際の空燃比が理論空燃比に一致せしめら
れる。なお、このフィードバック補正係数FAFは1.
0を中心として変動する。
【0037】FPRGはパージ率PRGと、単位パージ
率当たりの吸入空気中の蒸発燃料濃度を表す蒸発燃料濃
度係数FPGとの積の負(ーPRG・FPG)として表
されるパージ補正係数である。パージ率PRGは吸入空
気量に対するパージガス量の比であり、機関運転状態と
パージ制御弁45の開弁割合とにより求めることができ
る。次に、単位パージ率当たりの吸入空気中の蒸発燃料
濃度を表す蒸発燃料濃度係数FPGについて説明する。
【0038】パージ作用が開始されて実際の空燃比がリ
ッチとなると空燃比を理論空燃比とすべくフィードバッ
ク補正係数FAFが徐々に小さくなる。この場合吸入空
気中の蒸発燃料濃度が高いときほどフィードバック補正
係数FAFが小さくなり、したがってフィードバック補
正係数FAFの減少分から吸入空気中の蒸発燃料濃度が
わかることになる。一方、フィードバック補正係数FA
Fが1.0から大幅にずれているのは好ましくない。そ
こで、パージ作用が開始された後フィードバック補正係
数FAFがしきい値を越えて低下したときに蒸発燃料濃
度係数FPGを零から徐々に増大させると共に蒸発燃料
濃度係数FPGの増大分だけフィードバック補正係数F
AFを増大させるようにしている。したがって、パージ
作用が開始された後フィードバック補正係数FAFが再
び1.0となったときに蒸発燃料濃度係数FPGは単位
パージ率当たりの吸入空気中の蒸発燃料濃度を正確に表
しており、パージ補正係数FPRG(−PRG・FP
G)は吸入空気中の蒸発燃料濃度を正確に表しているこ
とになる。なお、吸入空気中の蒸発燃料濃度の詳細な算
出方法については例えば特開平5−52139 号公報を参照
されたい。
【0039】このように本実施態様では、通常内燃機関
40に設けられる空燃比センサ73の出力信号に基づい
て故障診断を行うようにしており、したがって追加のセ
ンサを必要としない。次に、図3および図4に示される
ルーチンを参照して本実施態様をさらに詳細に説明す
る。
【0040】図3は給油が行われたか否かを判定するた
めのルーチンを示している。このルーチンは内燃機関4
0が始動される度に1回ずつ実行される。図3を参照す
ると、まずステップ80ではバックアップRAM55内
に記憶されているBFAがFABSとして記憶される。
このBFAは機関停止直前の燃料室7内の燃料量を表し
ている。続くステップ81では現在の、すなわち機関始
動直後の燃料室7内の燃料量FAがFAASとして記憶
される。続くステップ82では機関始動直後の燃料量F
AASが機関停止直前の燃料量FABSよりも増大しか
つその増大分が予め定められた設定値FA1よりも大き
いか否かが判別される。すなわち、FAAS−FABS
がFA1よりも大きいか否かが判別される。FAAS−
FABS>FA1のときには前回の機関停止時に給油が
行われたと判断してステップ83に進み、給油フラグを
セットする。これに対してFAAS−FABS≦FA1
のときには給油は行われていないと判断してステップ8
4に進み、給油フラグをリセットする。
【0041】図4は故障診断を実行するためのルーチン
を示している。このルーチンは予め定められた設定時間
毎の割り込みによってそれぞれ実行される。図4を参照
すると、まずステップ90では警報装置63がすでに作
動されているか否かが判別される。警報装置63を作動
すべきデータはバックアップRAM55内に記憶されて
おり、したがって警報装置63は一旦作動されると故障
の修理が行われない限り作動状態に維持される。警報装
置63がすでに作動されているときには処理サイクルを
終了し、警報装置63が未だ非作動のときには次いでス
テップ91に進む。ステップ91では故障であるか否か
の判別が完了したときまたは判別が不可能であるときに
セットされる判別フラグがセットされているか否かが判
別される。この判別フラグは機関始動が開始される毎に
リセットされるので機関始動後初めてステップ91に進
んだときには次いでステップ92に進む。判別フラグが
セットされているときには処理サイクルを終了する。
【0042】ステップ92では図3のルーチンでセット
またはリセットされる給油フラグがセットされているか
否かが判別される。給油フラグがセットされていると
き、すなわち給油が行われたときには次いでステップ9
3に進み、給油が行われていないときには次いでステッ
プ99にジャンプする。ステップ93では給油時に燃料
室7内に注入された燃料の温度TFが予め定められた設
定温度T1よりも低いか否かが判別される。上述したよ
うに、給油時に燃料室内に注入される燃料の温度が高い
と燃料室7内に比較的多量の蒸発燃料が発生し、この蒸
発燃料は蒸発燃料排出管25を介してチャコールキャニ
スタ26に導かれ、活性炭層31に吸着される。したが
って、この場合にも給油後の吸入空気中の蒸発燃料濃度
が給油前に比べて増大することになり、故障を正確に判
別することができない。そこで、燃料温度TFが設定温
度T1以上のときには故障診断を禁止し、燃料温度TF
が設定温度T1よりも低いときのみ故障診断を行うよう
にしている。すなわち、TF<T1のときにはステップ
94に進み、TF≧T1のときにはステップ99にジャ
ンプする。
【0043】ステップ94では吸入空気中の蒸発燃料濃
度の算出が完了したか否かが判別される。算出が未だ完
了していないときには次いでステップ95に進み、バッ
クアップRAM55に記憶されているBFPRGの負値
(−BFPRG)がCBFとして記憶される。このBF
PRGは給油が行われる直前に行われていたパージ作用
時において算出されたパージ補正係数である。次いで処
理サイクルを終了する。一方、給油後においてパージ作
用が開始され、上述したようにフィードバック補正係数
FAFが1となったときには吸入空気中の蒸発燃料濃度
の算出が完了したと判断してステップ96に進み、この
ときのパージ補正係数FPRGの負値(−FPRG)が
CAFとして記憶される。このCAFは給油後における
吸入空気中の蒸発燃料濃度を表している。続くステップ
97ではCAF−CBFが予め定められた設定濃度C1
よりも大きいか否かが判別される。CAF−CBF>C
1のときには給油時に空気室6からチャコールキャニス
タ26に送り込まれた空気中に蒸発燃料が含まれていた
と判断し、すなわち故障であると判断して次いでステッ
プ98に進み、警報装置63を作動させる。次いでステ
ップ100に進む。
【0044】ステップ92において給油フラグがリセッ
トされているか或いはステップ93においてTF≧T1
であるときのように故障診断を行うことができないと
き、またはステップ97においてCAF−CBF≦C1
であるときのように故障でないと判断されたときは次い
でステップ99に進んで警報装置63を非作動状態に維
持し、次いでステップ100に進む。ステップ100で
は判別フラグをセットし、次いで処理サイクルを終了す
る。
【0045】なお、本実施態様では給油時に空気排出管
70をチャコールキャニスタ26に接続して給油時に空
気室7内の蒸発燃料をチャコールキャニスタ26に蓄え
るようにしている。しかしながら、空気排出管70を、
チャコールキャニスタ26を介することなく例えばパー
ジ制御弁45よりもパージガス流れ上流のパージ管34
に接続して空気室7内の蒸発燃料をパージ管34内また
は空気排出管70内に蓄えるようにしてもよい。或い
は、空気排出管70内に大容積部を設けてこの大容積部
内に蒸発燃料を蓄えてもよく、この場合もチャコールキ
ャニスタ26を必要としない。なお、その他の故障診断
装置の構成および作用は図1を参照して説明した実施態
様と同様であるので説明を省略する。
【0046】図5に別の実施態様を示す。図5を参照す
ると、本実施態様は以下の点で図1の実施態様と異なっ
ている。すなわち、タンク内圧制御弁28がチャコール
キャニスタ26の空気室33とエアクリーナ35間に配
置される。また、蒸発燃料排出管25内に圧力センサ1
10が配置される。この圧力センサ110は燃料室7内
の圧力に比例した出力電圧を発生し、この出力電圧はA
D変換器111を介して入力ポート56に入力される。
さらに、警報装置63は燃料室7が空気室6と連通して
いる故障を検出したときに作動される警報装置63a
と、燃料室7が大気と連通している故障を検出したとき
に作動される警報装置63bとを具備し、これら警報装
置63a,63bはそれぞれ対応する駆動回路62を介
して出力ポート57に接続されている。
【0047】本実施態様において、パージ作用が開始さ
れるとスロットル弁43下流の吸気管41内の負圧がチ
ャコールキャニスタ26に導かれると共に燃料室7内に
も導かれる。燃料室7内の負圧が逆止弁30の開弁圧よ
りも大きくなると逆止弁30が開弁し、その結果パージ
作用時における燃料室7内は逆止弁30の開弁圧により
定まる負圧P30に維持されることになる。一方、空気
室6内の圧力は給油直後を除いて負圧リリーフ弁12の
開弁圧に応じて定まる負圧P12に維持される。なお、
本実施態様において負圧P12は負圧P30よりも小さ
く定められている。このようにすると圧力差P12−P
30によって分離膜5が燃料液面に付勢されて密着状態
が保持される。
【0048】本実施態様では、燃料室7と空気室6間ま
たは大気間の連通を検出するためにパージ作用時にパー
ジ制御弁45が一時的に閉弁状態に保持される。パージ
制御弁45が閉弁されると、このとき逆止弁29,30
は閉弁状態に保持されるので燃料室7が密封状態に保持
されることになる。また、正圧リリーフ弁11および負
圧リリーフ弁12も閉弁状態に保持されるので空気室6
も密封状態に保持される。この場合、燃料室7が空気室
6または大気と連通しない限り、燃料室7内の圧力PF
は空気室6内の圧力P12に向けて極めてゆっくりと上
昇する。しかしながら、例えば分離膜5に孔が開いて燃
料室7が空気室6と連通している場合には燃料室7内の
圧力PFは空気室6内の圧力P12まで速やかに上昇
し、例えば下側部分3に孔が開いて燃料室7が大気と連
通している場合には燃料室7内の圧力PFは大気圧AT
Mまで速やかに上昇する。したがって、空気室6および
燃料室7を密封したときに燃料室7内の圧力上昇を検出
することによって、燃料室7と空気室6間の連通または
燃料室7と大気間の連通を検出することができることに
なる。
【0049】図6は空気室6および燃料室7を密封した
ときの燃料室7内の圧力変化を示すタイムチャートであ
る。パージ作用が開始されると燃料室7内の圧力PFが
速やかに低下し、パージ作用時はほぼP30に維持され
る。次いで時間零においてパージ作用が停止されてパー
ジ制御弁45が閉弁されると燃料室7が密封される。燃
料室7が空気室6および大気のいずれとも連通していな
いときには図6において曲線NFでもって示されるよう
に燃料室7内の圧力PFはそれほど変化せず、時間aに
おいてしきい値PXよりも低くなっている。これに対
し、燃料室7が空気室6か或いは大気と連通していると
きには図6において曲線OA,ACでもってそれぞれ示
すように燃料室7内の圧力PFは急激に上昇し、時間a
においてしきい値PXを越えて上昇している。したがっ
て、時間aにおいてPF>PXであれば燃料室7が空気
室6または大気と連通しており、PF≦PXであれば燃
料室7は空気室6および大気のいずれとも連通していな
いことがわかる。なお、しきい値PXはP30とP12
の間で定められる。
【0050】燃料室7が大気と連通している場合、燃料
室7内の圧力PFは大気圧ATMに向けて上昇し、次い
で時間bではしきい値PYよりも高くなっている(図6
の曲線OA)。これに対し、燃料室7が空気室6と連通
している場合にはPFはP12に向けて上昇し、時間b
においてしきい値PYよりも低くなっている(図6の曲
線AC)。したがって、時間bにおいてPF>PYであ
れば燃料室7が大気と連通しており、PF≦PYであれ
ば燃料室7が空気室6と連通していることがわかる。P
F>PYのときには警報装置63bが作動せしめられ、
PF≦PYのときには警報装置63aが作動せしめられ
る。なお、しきい値PYはP12と大気圧ATMの間で
定められる。
【0051】このような故障診断が完了するとパージ作
用が再開される。図7は本実施態様の故障診断を実行す
るためのルーチンを示している。このルーチンは予め定
められた設定時間毎の割り込みによってそれぞれ実行さ
れる。図7を参照すると、まずステップ120では警報
装置63a,63bのいずれかがすでに作動されている
か否かが判別される。警報装置63a,63bのいずれ
かがすでに作動されているときには処理サイクルを終了
し、警報装置63a,63bの両方が未だ非作動のとき
に次いでステップ121に進む。ステップ121では故
障であるか否かの判別が完了したときまたは判別が不可
能であるときにセットされる判別フラグがセットされて
いるか否かが判別される。この判別フラグは機関始動が
開始される毎にリセットされるので機関始動後初めてス
テップ121に進んだときには次いでステップ122に
進む。判別フラグがセットされているときには処理サイ
クルを終了する。
【0052】ステップ122では故障であるか否かの判
別を行うための診断条件が成立しているか否かが判断さ
れる。大気圧が低く或いは大気温が高いときのように燃
料室7内で発生する蒸発燃料量が多いときには故障が生
じていなくても燃料室7内の圧力が上昇する。また、故
障診断を行うためにパージ作用を停止すべきときに燃料
室7内の圧力が大きく脈動していると故障を正確に検出
することができない。さらに、給油直後には空気室6内
の圧力がしきい値PYよりも高くなっている場合があ
り、この場合も故障を正確に検出することができない。
そこで、本実施態様ではパージ作用が行われており、か
つ燃料室7内で発生する蒸発燃料量が少なく、かつパー
ジ作用開始後に燃料室7内および空気室6内の圧力がほ
ぼ一定となったときに診断条件が成立したと判断され
る。診断条件が成立しているときには次いでステップ1
23に進み、不成立のときには処理サイクルを終了す
る。
【0053】ステップ123ではパージ作用が停止され
る。すなわち、パージ制御弁45が閉弁され、斯くして
燃料室7が密封される。続くステップ124ではパージ
作用が停止されてからの時間を表すカウント値COUN
Tが1だけインクリメントされる。続くステップ125
ではカウント値COUNTが予め定められた設定値Aよ
りも大きいか否か、すなわちパージ作用が停止されてか
ら図6の時間aだけ経過したか否かが判別される。CO
UNT≦Aのときには処理サイクルを終了する。COU
NT>Aのときには次いでステップ126に進み、現在
の燃料室7内の圧力PFがPFaとして記憶される。続
くステップ127ではPFaがしきい値PXよりも大き
いか否かが判別される。PFa≦PXのときには燃料室
7は空気室6および大気のいずれとも連通していない、
すなわち故障していないと判断してステップ128に進
み、警報装置63a,63bを非作動状態に維持した後
に図8のステップ134にジャンプする。これに対し
て、PFa>PXのときには燃料室7は空気室6および
大気のいずれかと連通していると判断し、次いで図8の
ステップ129に進む。
【0054】ステップ129ではカウント値COUNT
が設定値Aよりも大きく定められた設定値Bよりも大き
いか否か、すなわちパージ作用が停止されてから図6の
時間bだけ経過したか否かが判別される。COUNT≦
Bのときには処理サイクルを終了する。COUNT>B
のときには次いでステップ130に進み、現在の燃料室
7内の圧力PFがPFbとして記憶される。続くステッ
プ131ではPFbがしきい値PYよりも大きいか否か
が判別される。PFb>PYのときいは燃料室7が大気
と連通していると判断してステップ132に進み、警報
装置63bを作動させた後にステップ134に進む。こ
れに対し、PFb≦PYのときには燃料室7が空気室6
と連通していると判断してステップ133に進み、警報
装置63aを作動させた後にステップ134に進む。
【0055】ステップ134では判別フラグがセットさ
れ、続くステップ135ではパージ作用が再開される。
次いで処理サイクルを終了する。なお、その他の故障診
断装置の構成および作用は上述の実施態様と同様である
ので説明を省略する。図9に別の実施態様を示す。図9
を参照すると、本実施態様は空気室6が空気室内圧制御
弁9と互いに並列配置された大気圧導入弁140を介し
て大気に連通され、上側部分2の燃料に接触し得ない位
置に圧力センサ141が取り付けられている点で図5に
示す実施態様と異なっている。通常閉弁状態に維持され
る大気導入弁140は電子制御ユニット50からの出力
信号に基づいて制御され、駆動回路62を介して出力ポ
ート57に接続される。また、圧力センサ141は空気
室6内の圧力に比例した出力電圧を発生し、この出力電
圧はAD変換器142を介して入力ポート56に入力さ
れる。
【0056】次に、図10のタイムチャートを参照しつ
つ図11および図12のフローチャートを参照して本実
施態様における故障診断方法について説明する。図11
を参照すると、ステップ150,151,152は図7
のステップ120,121,122とそれぞれ同様であ
るので説明を省略する。警報装置63a,63bが非作
動であり、かつ判別フラグがリセットされており、かつ
診断条件が成立したときには次いでステップ153に進
む。このとき、大気圧導入弁140は閉弁されており、
空気室6内の圧力PAはほぼP12に維持されている
(図10の時間d以前)。ステップ153では大気圧フ
ラグがセットリセットされているか否かが判別される。
本実施態様では後述するように故障診断を行うために、
空気室6内に一時的に大気圧を導入するようにしてお
り、このように空気室6内に大気圧が導入されたときに
大気圧フラグがセットされる。この大気圧フラグは機関
40が始動される毎にリセットされるので機関始動後初
めてステップ153に進んだときには次いでステップ1
54に進む。
【0057】ステップ154では大気圧導入弁140が
開弁され、斯くして空気室6内に大気圧が導入される
(図10の時間d)。その結果、空気室6内の圧力PA
が速やかに大気圧ATMに向けて上昇する。続くステッ
プ155では空気室6内の圧力PAと大気圧ATM間の
偏差|PA−ATM|が小さな一定値kよりも小さいか
否か、すなわち空気室6内の圧力PAがほぼ大気圧AT
Mであるか否かが判別される。|PA−ATM|≧kの
ときには大気圧導入弁140を開弁状態に維持して処理
サイクルを終了する。|PA−ATM|<kとなったと
きには次いでステップ156に進んでを閉弁する。続く
ステップ157ではパージ作用が停止され(図10の時
間零)、斯くして空気室6および燃料室7が密封され
る。続くステップ158では大気圧フラグがセットされ
る。したがって一旦|PA−ATM|<kとなったとき
にはステップ153から図12のステップ159にジャ
ンプすることになる。
【0058】このとき、空気室6内の圧力PAはほぼ大
気圧ATMであり、燃料室7内の圧力はほぼP30であ
る。この状態において、燃料室7が空気室6および大気
のいずれとも連通していなければ空気室6内の圧力PA
は燃料室7内の圧力P12に向けて極めてゆっくりと低
下する(図10の曲線NF)。これに対し、燃料室7が
空気室6と連通している場合には空気室6内の圧力PA
は燃料室7内の圧力P12に向けて急激に低下し(図1
0の曲線AC)、次いで時間cとなるとしきい値PWよ
りも低くなっている。一方、燃料室7が大気と連通して
いる場合には燃料室7内の圧力が大気圧に向け急激に上
昇して燃料室7の容積が急激に増大し、それにより空気
室6の容積が急激に減少せしめられるので空気室6内の
圧力PAが急激に上昇する(図10の曲線OA)。次い
で時間cとなると空気室6内の圧力PAはしきい値PZ
よりも高くなっている。このため、空気室6および燃料
室7を密封してから、すなわちパージ作用を停止してか
ら時間cが経過したときにPA>PZであれば燃料室7
と大気が連通しており、PA<PWであれば燃料室7が
空気室6と連通しており、PW≦PA≦PZであれば燃
料室7は空気室6および大気のいずれとも連通していな
いと判断することがわかる。なお、燃料室7が空気室6
と連通して空気室6内の圧力PAが低下しているときに
空気室6内の圧力PAがP12となると負圧リリーフ弁
12が開弁するので空気室6内の圧力PAがP12を越
えて低くなることはない。また、燃料室7が大気と連通
して空気室6内の圧力PAが上昇しているときに空気室
6内の圧力PAが、正圧リリーフ弁11の開弁圧により
定まる正圧P11となると正圧リリーフ弁11が開弁す
るので空気室6内の圧力PAがP11を越えて高くなる
ことはない。
【0059】続くステップ159ではパージ作用が開始
されてからの時間を表すカウント値COUNTが1だけ
インクリメントされる。続くステップ160ではカウン
ト値COUNTが予め定められた設定値Cよりも大きい
か否か、すなわちパージ作用が停止されてから図10の
時間cだけ経過したか否かが判別される。COUNT≦
Cのときには処理サイクルを終了する。COUNT>C
のときには次いでステップ161に進み、空気室6内の
圧力PAがしきい値PZよりも大きいか否かが判別され
る。このしきい値PZはP11よりも低い正圧として予
め定められている。PA>PZのときには次いでステッ
プ162に進み、警報装置63bを作動させ、次いでス
テップ167に進む。一方、PA≦PZのときには次い
でステップ163に進み、空気室6内の圧力PAがしき
い値PWよりも低いか否かが判別される。このしきい値
PWはP12よりも高い負圧として予め定められてい
る。PA<PWのときには次いでステップ164に進
み、警報装置63aを作動させ、次いでステップ167
に進む。一方、PA≦PZのときすなわちPW≦PA≦
PZのときには次いでステップ165に進んで警報装置
63a,63bを非作動状態に維持した後にステップ1
67に進む。
【0060】ステップ167では判別フラグがセットさ
れ、続くステップ168ではパージ作用が再開される。
次いで処理サイクルを終了する。このように本実施態様
では、燃料室7が空気室6に連通している場合と大気に
連通している場合とで圧力センサ141が検出すべき圧
力変化の向きが互いに異なっている。したがって、正確
に故障診断を行うことができる。
【0061】ところで、図10に示す例におけるように
燃料室7が空気室6と連通している場合に負圧リリーフ
弁12が開弁し、燃料室7が大気と連通している場合に
正圧リリーフ弁11が開弁するようにP11,P12を
定めておくと、空気室6および燃料室7を密封している
ときに正圧リリーフ弁11または負圧リリーフ弁12が
開弁したか否かを検出することによって故障診断を行う
ことができる。すなわち、正圧リリーフ弁11および負
圧リリーフ弁12が開弁したことを検出するスイッチを
それぞれ正圧リリーフ弁11および負圧リリーフ弁12
に取付け、これらスイッチからの出力信号に基づいて故
障診断を行うこともできる。なお、その他の故障診断装
置の構成および作用は上述の実施態様と同様であるので
説明を省略する。
【0062】これまで述べてきた実施態様では、固定部
8を燃料タンク1の比較的上方に設けて燃料室7内の燃
料量が減少するのに伴い分離膜5の中心面が燃料室7内
に向け突出するようにしている。しかしながら、固定部
8を燃料タンク1の比較的下方に設けて燃料室7内の燃
料量が増大するのに伴い分離膜5の中心面が空気室6内
に向け突出するようにすることもできる。このようにす
ると、分離膜5がほぼ全面にわたって燃料液面に密着す
るので燃料室7内に形成される空気層の容積を極めて小
さくすることができ、したがって燃料室7内で発生する
蒸発燃料量を極めて少なくすることができる。
【0063】また、分離膜5を膨張収縮可能な材料から
なる袋状に形成してこの袋の内部空間に空気室6を画定
し、袋の外部に位置する燃料タンク1の内部空間4に燃
料室7を画定することもできる。
【0064】
【発明の効果】燃料室と空気室間の連通を検出すること
ができるので燃料タンク内で多量の蒸発燃料が発生する
のを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】別の実施態様を示す内燃機関の全体図である。
【図3】給油判定を実行するためのフローチャートであ
る。
【図4】故障診断を実行するためのフローチャートであ
る。
【図5】別の実施態様を示す内燃機関の全体図である。
【図6】燃料室内の圧力変化を示すタイムチャートであ
る。
【図7】図5の実施態様において故障診断を実行するた
めのフローチャートである。
【図8】図5の実施態様において故障診断を実行するた
めのフローチャートである。
【図9】さらに別の実施態様を示す内燃機関の全体図で
ある。
【図10】燃料室内の圧力変化を示すタイムチャートで
ある。
【図11】図9の実施態様において故障診断を実行する
ためのフローチャートである。
【図12】図9の実施態様において故障診断を実行する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…燃料タンク 5…分離膜 6…空気室 7…燃料室 13…燃料注入管 25…蒸発燃料排出管 26…チャコールキャニスタ 34…パージ管 40…内燃機関 41…吸気管 42…排気管 45…パージ制御弁 60…燃料センサ 63…警報装置 70…空気排出管 73…空燃比センサ 110,141…圧力センサ 140…大気圧導入弁
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02M 37/00 301 F02M 37/00 301G 301M 301Z B60K 15/02 L A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 25/08 B60K 15/03 B60K 15/077 F02B 77/08 F02M 37/00 301

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクの内部空間を燃料室と空気室
    とに密封的に分離する変形可能な分離膜を具備し、燃料
    室に燃料注入管を接続して該燃料注入管を介し該燃料室
    内に燃料を注入し、分離膜が燃料室内の燃料量に応じて
    変形するようにした車両用燃料タンクにおいて、空気室
    内の燃料を検出する燃料検出手段と、該検出手段が空気
    室内の燃料を検出したときに燃料室が空気室と連通して
    いると判断する判断手段とを具備した故障診断装置。
  2. 【請求項2】 上記検出手段が上記空気室内に配置され
    た燃料センサを具備した請求項1に記載の故障診断装
    置。
  3. 【請求項3】 給油時において空気室に連通して該空気
    室内の空気を燃料タンクの外部に排出させる空気排出通
    路を具備し、上記検出手段が該空気排出通路内を流通し
    た蒸発燃料を検出する蒸発燃料検出手段を具備した請求
    項1に記載の故障診断装置。
  4. 【請求項4】 上記空気排出通路が蒸発燃料を一時的に
    蓄えるための貯蓄手段を介して車両の内燃機関の吸気通
    路内に接続されており、機関運転時に貯蓄手段内に蓄え
    られている蒸発燃料を吸気通路内にパージすると共に給
    油時にパージ作用を停止するパージ手段を具備し、上記
    蒸発燃料検出手段が機関排気通路内に配置された空燃比
    センサと、パージ作用が行われたときに該空燃比センサ
    の出力に基づいて吸入空気中の蒸発燃料濃度を算出する
    蒸発燃料濃度算出手段と、吸入空気中の蒸発燃料濃度を
    給油の前後において比較することにより空気排出通路内
    を流通した蒸発燃料を検出する比較検出手段とを具備し
    た請求項3に記載の故障診断装置。
  5. 【請求項5】 燃料タンクの内部空間を燃料室と空気室
    とに密封的に分離する変形可能な分離膜を具備し、燃料
    室に燃料注入管を接続して該燃料注入管を介し該燃料室
    内に燃料を注入し、分離膜が燃料室内の燃料量に応じて
    変形するようにした車両用燃料タンクにおいて、燃料室
    と空気室とのうち少なくとも一方を一時的に密封する密
    封手段と、密封されている燃料室内または空気室内の圧
    力変化を検出する圧力変化検出手段と、該圧力変化検出
    手段が圧力変化を検出したときに燃料室が空気室と連通
    していると判断する判断手段とを具備した故障診断装
    置。
  6. 【請求項6】 上記密封手段が上記燃料室および上記空
    気室の両方を、互いに異なる内圧でもって一時的に密封
    するようにした請求項5に記載の故障診断装置。
  7. 【請求項7】 上記判断手段が、上記燃料室が上記空気
    室と連通していると判断したときにこの判断結果を車両
    運転者に知らせる警報手段を具備した請求項1または5
    に記載の故障診断装置。
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