JP3518087B2 - 車両用燃料貯留装置 - Google Patents

車両用燃料貯留装置

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JP3518087B2 JP23124295A JP23124295A JP3518087B2 JP 3518087 B2 JP3518087 B2 JP 3518087B2 JP 23124295 A JP23124295 A JP 23124295A JP 23124295 A JP23124295 A JP 23124295A JP 3518087 B2 JP3518087 B2 JP 3518087B2
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用燃料貯留装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンク内への燃料給油時に燃料タン
ク内に発生している燃料蒸気が外気中に放出されるのを
阻止するために燃料給油時に燃料タンク内の燃料蒸気を
チャコールキャニスタに導びいてチャコールキャニスタ
内の活性炭に吸着させるようにした内燃機関が公知であ
る。この場合、燃料給油時に燃料タンク内に発生してい
る燃料蒸気量が多いとチャコールキャニスタの容量を大
きくしなければならず、チャコールキャニスタを小型化
するためには燃料タンク内における燃料蒸気の発生量を
できるだけ少くする必要がある。
【0003】ところで燃料タンク内に燃料が溜まってい
るときには燃料タンク内の上部空間は燃料蒸気で満たさ
れており、従って燃料タンク内の燃料蒸気発生量を少な
くするには燃料タンク内の上部空間の容積をできるだけ
小さくすることが必要となる。そこで燃料タンク内の上
部空間の容積を小さくするために燃料タンク内の燃料液
面に密着して燃料液面と共に上下動する分離膜を燃料タ
ンク内に配置し、分離膜上に重しの役目をなすプレート
を載置した燃料タンクが公知である(実開昭60−15
8922号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
に重しを用いると燃料タンクの重さが重くなるという問
題があるばかりでなく、燃料タンク内の構造が複雑にな
るために燃料タンクの製造に時間を要するという問題が
ある。
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、燃料タンク内において燃料注入管から注入された燃
料が貯留されて形成される燃料貯留部と、該燃料貯留部
と燃料タンク内壁の間に形成される空間部のいずれか一
方を可撓性材料からなる袋状の伸縮膜で包囲して互いに
分離せしめ、前記空間部に前記空間部の圧力を大気圧よ
りも高い圧力に保持可能な調圧手段を接続した車両用燃
料貯留装置であって、 前記調圧手段は、大気圧との圧力
差で作動する弁で構成され、前記空間部の圧力が大気圧
よりも高い予め定められた正圧よりも高くなった時、ま
たは、前記空間部の圧力が大気圧よりも低くなったとき
に開弁する、ことを特徴とする車両用燃料貯留装置が提
供される。この様に構成することにより、燃料タンク収
容容器内の内部空間の圧力は調圧弁によって大気圧と予
め定められた正圧との間の圧力に保持される。
【0007】請求項2の発明によれば、燃料タンク内に
おいて燃料注入管から注入された燃料が貯留されて形成
される燃料貯留部と、該燃料貯留部と燃料タンク内壁の
間に形成される空間部のいずれか一方を可撓性材料から
なる袋状の伸縮膜で包囲して互いに分離せしめ、前記空
間部に前記空間部の圧力を大気圧よりも高い圧力に保持
可能な調圧手段を接続した車両用燃料貯留装置であっ
て、 燃料貯留部の圧力が大気圧よりも高い予め定められ
た正圧を越えたときに開弁して燃料貯留部の燃料蒸気を
チャコールキャニスタ内に送り込む燃料蒸気圧制御弁を
具備し、前記調圧手段が上記空間部の圧力が大気圧より
も高い予め定められた正圧よりも高くなったときに開弁
する正圧リリーフ弁を具備し、該正圧リリーフ弁の開弁
圧が前記燃料蒸気圧制御弁の開弁圧よりも高く設定され
ている、ことを特徴とする車両用燃料貯留装置が提供さ
れる。この様に構成することにより、燃料タンク内の圧
力は最も高くても正圧リリーフ弁の開弁圧よりも低い燃
料タンク内圧弁の開弁圧とされる。
【0008】請求項3の発明によれば、燃料タンク内に
おいて燃料注入管から注入された燃料が貯留されて形成
される燃料貯留部と、該燃料貯留部と燃料タンク内壁の
間に形成される空間部のいずれか一方を可撓性材料から
なる袋状の伸縮膜で包囲して互いに分離せしめ、前記空
間部に前記空間部の圧力を大気圧よりも高い圧力に保持
可能な調圧手段を接続した車両用燃料貯留装置であっ
て、 燃料貯留部の圧力が大気圧よりも低い予め定められ
た負圧よりも低くなったときに開弁して燃料貯留部に外
気を導入する外気導入弁を具備し、 前記調圧手段は上記
空間部の圧力が大気圧よりも低くなった時に開弁する大
気圧リリーフ弁を具備している、ことを特徴とする車両
用燃料貯留装置が提供される。この様に構成することに
より、燃料タンク収容容器内の内部空間の圧力は最も低
くてもほぼ大気圧とされる。従って燃料タンク内の圧力
は通常負圧にならないので、外気導入弁は通常閉弁状態
に保持される。
【0009】
【0010】請求項の発明によれば、燃料タンク内に
おいて燃料注入管から注入された燃料が貯留されて形成
される燃料貯留部と、該燃料貯留部と燃料タンク内壁の
間に形成される空間部のいずれか一方を可撓性材料から
なる袋状の伸縮膜で包囲して互いに分離せしめ、前記空
間部に前記空間部の圧力を大気圧よりも高い圧力に保持
可能な調圧手段を接続した車両用燃料貯留装置であっ
て、前記調圧手段が前記空間部圧力を検出する空間部圧
力検出手段と、燃料蒸気圧力を検出する燃料蒸気圧力検
出手段と、前記空間部圧力検出手段が検出した前記空間
部圧力が前記燃料蒸気圧力検出手段が検出した燃料蒸気
圧力よりも高くなる様に前記空間部の圧力を調整する加
圧手段および大気圧リリーフ弁を具備する、ことを特徴
とする車両用燃料貯留装置が提供される。この様に構成
することにより、常に前記空間部圧力は燃料蒸気圧より
も高い圧力に保持される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、1は金属又は
合成樹脂材料からなる密封構造の燃料タンク、2は例え
ばゴムのような可撓性材料からなる袋状の伸縮膜3によ
り包囲された膨張収縮可能な燃料貯留部、4は燃料タン
ク1に密封的に固定されかつ燃料タンク1から外方に突
出する燃料注入管、5は燃料注入管4の先端部に着脱自
在に取付けられた燃料キャップ、6は燃料タンク1の上
壁面から燃料注入管4内の上方領域まで延びるブリーザ
パイプ、7は燃料貯留部2内の燃料を送り出すための燃
料ポンプ、8は燃料ポンプ7から送り出される燃料圧を
調整するためのプレッシャレギュレータを夫々示す。
【0012】図1に示されるように燃料注入管4の下端
部は燃料貯留部2内に開口しており、伸縮膜3は燃料注
入管4の外周面上に密封的に固着される。また、燃料貯
留部2内で発生した燃料蒸気がブリーザパイプ6を介し
て燃料注入管4の上方領域内に送り込まれるように伸縮
膜3の上端部はブリーザパイプ6の下端開口部の周りに
おいて燃料タンク1の内周面上に密封的に固着されてい
る。また、伸縮膜3の下端部は燃料タンク1の底壁面上
に密封的に固着される。従って燃料貯留部2の内部は燃
料貯留部2周りの燃料タンク1内に形成される内部空間
9から伸縮膜3を介して完全に分離されている。
【0013】燃料注入管4は小径の上方部分4aと大径
の下方部分4bからなり、燃料注入管4の大径下方部分
4bからはベーパ排出通路10が上方に向けて延びてい
る。ベーパ排出通路10と燃料注入管4の大径下方部分
4bと接続部には燃料がベーパ排出通路10内に流入す
るのを阻止するためにフロート弁からなる過注入防止弁
11が配置されている。この過注入防止弁11は図1に
示すように通常開弁しているが燃料液面が過注入防止弁
11の高さまで上昇したときに閉弁して燃料がベーパ排
出通路10内に流入するのを阻止する。
【0014】ベーパ排出通路10は第1ベーパ排出通路
10aと第2ベーパ排出通路10bとに分岐され、第1
ベーパ排出通路10aはタンク内圧制御弁12を介し
て、第2ベーパ排出通路10bはベーパ排出通路制御弁
13を介してチャコールキャニスタ14に接続される。
チャコールキャニスタ14はその内部に活性炭層15を
有し、この活性炭層15内に吸着された燃料は予め定め
られた機関の運転状態のときに燃料蒸気パージ通路16
を介して機関吸気通路(図示せず)内にパージされる。
タンク内圧制御弁12は燃料貯留部2内の圧力と大気圧
との圧力差に応動して開閉するダイアフラム弁12aを
具備し、このタンク内圧制御弁12は燃料貯留部2内の
圧力と大気圧との圧力差が予め定められた差圧を越えた
とき、即ち燃料貯留部2内の圧力が大気圧よりも高い予
め定められた正圧を越えたときに開弁する。
【0015】一方、燃料注入管4の小径上方部分4a内
には給油ノズルを案内するためのベンチュリ状のガイド
部材17が挿入されており、このベンチュリ状ガイド部
材17の下端開口部にはピボットピン18により回動可
能に支持されかつ通常ばね力によってガイド部材17の
下端開口部を閉鎖している燃料蒸気流出遮断弁19が配
置されている。また、このベンチュリ状ガイド部材17
下方の燃料注入管4の小径上方部分4a内には給油ノズ
ル挿入時に給油ノズルの外周面と接触するシール部材2
0が配置されている。
【0016】ベーパ排出制御弁13はダイアフラム弁1
3aの一側にベンチュリ状ガイド部材17上方の燃料注
入管4の小径上方部分4a内に連結された上方室13b
を具備し、ダイアフラム弁13aの他側に第2ベーパ排
出通路10bを介して燃料貯留部2内に接続された下方
室13cを具備する。このダイアフラム弁13aは上方
室13b内の圧力と下方室13c内の圧力との圧力差が
予め定められた差圧を越えたとき、即ち下方室13c内
の圧力が上方室13b内の圧力よりも一定圧だけ高くな
ったときに開弁する。なお、ベーパ排出制御弁13が開
弁するときの上方室13b内と下方室13c内との圧力
差はタンク内圧制御弁12が開弁するときの燃料貯留部
2内の圧力と大気圧との圧力差に比べてかなり小さい。
【0017】一方、燃料キャップ5内には燃料貯留部2
内の負圧が異常に高くなったときに開弁する外気導入弁
21が配置されている。この外気導入弁21は燃料貯留
部2内の圧力が大気圧よりも低い予め定められた負圧よ
りも低くなったときに開弁して外気を燃料貯留部2内に
導入させる。図1に示されるようにこの燃料キャップ5
は車両ボディの外側面上に形成された凹所22内に配置
されており、この凹所22はピボットピン23により回
動可能に支持された給油扉24によって通常覆われてい
る。この給油扉24は車両運転席に設けられた給油扉オ
ープナ25に連結され、給油扉オープナ25を操作する
ことによって給油扉24の開閉作用がおこなわれる。
【0018】また、図1に示されるように燃料タンク1
の上壁面上には燃料タンク1内の内部空間9の圧力を制
御するための調圧装置26が配置される。この調圧装置
26は燃料タンク1内の内部空間9と外気との連通を制
御するために並列配置された三つの弁、即ち逆止弁から
なる正圧リリーフ弁27と、逆止弁からなる大気圧リリ
ーフ弁28と、電磁弁からなる外気開放弁29とを具備
する。
【0019】正圧リリーフ弁27は燃料タンク1内の内
部空間9内の圧力が大気圧よりも高い予め定められた正
圧を越えたときに開弁する。この正圧リリーフ弁27の
開弁圧はタンク内圧制御弁12の開弁圧よりも大きく設
定されている。一方、大気圧リリーフ弁28は燃料タン
ク1内の内部空間9内の圧力が大気圧よりも低くなると
ただちに開弁する。外気開放弁29は給油扉オープナ2
5の操作に応動して制御され、給油扉24を開くように
給油扉オープナ25が操作された時に外気開放弁29が
開弁せしめられる。従って、この外気開放弁29は給油
時以外は閉弁状態に保持されている。この時、燃料タン
ク1内の内部空間9の圧力は正圧リリーフ弁27および
大気圧リリーフ弁28によってほぼ大気圧以上でありか
つ正圧リリーフ弁27の開弁圧よりも低い圧力に保持さ
れることになる。なお、給油作業はエンジン停止中にお
こなわれるのが常であるので、エンジン停止中にも外気
開放弁29を作動せしめることができる様に、外気開放
弁29と給油扉オープナ25はイグニッションスィッチ
がOFFの状態でも作動するようにされている。
【0020】燃料貯留部2内の燃料が少なくなると燃料
貯留部2が収縮する。燃料を給油すべきときにはまず初
めに給油扉24を開かせるべく給油扉オープナ25が操
作される。給油扉オープナ25が操作されると調圧装置
26の外気開放弁29が開弁せしめられ、斯くして燃料
タンク1内の内部空間9の圧力は大気圧となる。次いで
給油ノズルを燃料注入管4内に挿入するために燃料キャ
ップ5がはずされる。このときベンチュリ状ガイド部材
17の下端開口部は燃料蒸気流出遮断弁19により閉鎖
されており、従ってこのとき燃料貯留部2内の燃料蒸気
が外気中に放出されることがない。
【0021】次いで、給油ノズルがガイド部材17内に
挿入され、このとき給油ノズルの先端部でもって燃料蒸
気流出遮断弁19が開弁せしめられる。次いで給油ノズ
ルの先端部が図1において鎖線30で示されるようにシ
ール部材20内に密封的に挿入され、次いで給油が開始
される。このように給油ノズルの先端部がシール部材2
0内に密封的に挿入されるので給油中に給油ノズルの周
りを通って空気が燃料貯留部2内の燃料内に混入する危
険性がない。
【0022】給油が開始されると燃料貯留部2内の燃料
が増大するに従って燃料貯留部2が膨張する。このとき
外気開放弁29が開弁しているので燃料貯留部2は自由
に膨張することができる。一方、給油が開始されると燃
料貯留部2内の圧力が上昇し、この上昇した圧力がベー
パ排出通路10を介してタンク内圧制御弁12およびベ
ーパ排出制御弁13に作用する。このとき燃料貯留部2
内の圧力に対するベーパ排出制御弁13の開弁圧はタン
ク内圧制御弁13の開弁圧よりもかなり低いのでベーパ
排出制御弁13が開弁し、その結果燃料貯留部2内に発
生した燃料蒸気は第2ベーパ排出通路10bを介してチ
ャコールキャニスタ14内に送り込まれる。
【0023】給油が完了すると給油ノズルが引き抜か
れ、このとき再びガイド部材17の下端開口部が燃料蒸
気流出遮断弁19によって閉鎖される。次いで燃料キャ
ップ5が取付けられ、次いで給油扉オープナ25を操作
することによって給油扉24が閉じられる。このとき外
気開放弁29が閉弁せしめられる。このとき燃料タンク
1内の内部空間9内の圧力は大気圧となっている。ま
た、燃料蒸気流出遮断弁19には避けることのできない
わずかな漏れが存在するので燃料キャップ5が取付けら
れた後はベーパ排出制御弁13の上方室13bと下方室
13cの圧力は通常ほぼ等しくなる。従って一旦燃料キ
ャップ5が取付けられるとベーパ排出制御弁13は閉弁
状態に保持される。
【0024】機関の運転が開始されて燃料貯留部2内の
燃料が減少するとそれに伴なって燃料貯留部2は収縮す
る。燃料貯留部2が収縮すると燃料タンク1内の内部空
間9の圧力が低下するが内部空間9内の圧力が大気圧以
下になれば大気圧リリーフ弁28が開弁するので内部空
間9内の圧力は大気圧以下に低下することはない。一
方、燃料貯留部2内の燃料温が上昇すると燃料貯留部2
内の圧力が上昇する。このとき燃料貯留部2内の圧力が
タンク内圧制御弁12の開弁圧よりも高くなるとタンク
内圧制御弁12が開弁し、斯くして燃料貯留部2内に発
生している燃料蒸気がベーパ排出通路10および第1ベ
ーパ排出通路10aを介してチャコールキャニスタ14
内に送り込まれる。次いでこの燃料蒸気は活性炭層15
内の活性炭に吸着される。
【0025】一方、燃料貯留部2内の燃料温が高くなっ
て燃料貯留部2内の圧力が上昇すると燃料貯留部2が膨
張し、斯くして燃料タンク1内の内部空間9の圧力も上
昇する。即ち、図1に示される実施例では燃料貯留部2
内の圧力と燃料タンク1内の内部空間9内の圧力とは常
時ほぼ等しい圧力となるので燃料貯留部2内の圧力が上
昇すればそれに伴なって内部空間9内の圧力が上昇する
ことになる。この場合、前述したように正圧リリーフ弁
27の開弁圧はタンク内圧制御弁12の開弁圧よりも高
く、一方燃料貯留部2内の圧力は最大でタンク内圧制御
弁12の開弁圧まで上昇するので内部空間9内の圧力も
最大でタンク内圧制御弁12の開弁圧まで上昇すること
になる。
【0026】このように内部空間9内の圧力は最大でタ
ンク内圧制御弁12の開弁圧まで上昇し、また最も低下
したときでも大気圧となる。従って内部空間9内の圧力
は常時大気圧以上に保持されていることになる。ところ
で燃料貯留部2内に発生する燃料蒸気の量を少なくする
ためには燃料貯留部2内の燃料液面上に形成される空間
の容積、即ちそのときの温度に応じた飽和燃料蒸気で満
たされている燃料貯留部2内の空間の容積をできるだけ
少くすることが必要である。ところが図1に示される実
施例では燃料貯留部2の温度が上昇して燃料貯留部2が
膨張するとそれに伴なって内部空間9内の圧力が上昇す
る。その結果、燃料貯留部2の膨張作用が抑制され、即
ち燃料貯留部2はさほど膨張できなくなり、斯くして燃
料貯留部2内の燃料液面上に形成される空間の容積が増
大するのが抑制されることになる。従って燃料貯留部2
内に発生する燃料蒸気の量が減少せしめられ、斯くして
チャコールキャニスタ14を小型化できることになる。
【0027】なお、上述したように内部空間9内の圧力
は最も低下したときでもほぼ大気圧であり、また燃料貯
留部2内の圧力は内部空間9の圧力とほぼ等しくなるの
で燃料貯留部2内の圧力は通常負圧になることはない。
従って燃料キャップ5に取付けられた外気導入弁21が
開弁するのは何らかの理由でもって燃料貯留部2内に負
圧が発生する異常時である。また、燃料注入管4内に発
生する燃料蒸気の量を少なくするためには給油時に供給
される燃料流に対して抵抗とならない範囲内で燃料注入
管4の径をできるだけ小さくすることが好ましい。しか
しながら燃料注入管4の径を小さくしすぎると給油時に
燃料液面が過注入防止弁11まで上昇する前に供給燃料
圧によって過注入防止弁11が閉弁してします。そこで
このような過注入防止弁11の閉弁作用を防止するため
に過注入防止弁11の配置されている燃料注入管4の下
方部分4bは大きな径に形成されている。
【0028】図2は本発明の第2の実施の形態を示し、
この第2の実施形態では、調圧装置として外気開放弁3
1とエアコンプレッサ32が連結管33を介して燃料タ
ンク1の上壁面上に取り付けられ、連結管33の燃料タ
ンク1側の開口には袋状の伸縮膜34が接続されてい
る。したがって、燃料注入管4から注入された燃料は直
接燃料タンク1に貯留せしめられる。なお、燃料ポンプ
7、プレッシャレギュレータ8は伸縮膜34が燃料タン
ク1の内部で膨張、縮小するのを妨げない様に、例え
ば、図示される様に、燃料注入管4の内部に配設され
る。
【0029】また、連結管33には第1圧力センサ35
が取り付けられ伸縮膜34で覆われた空間部9の圧力を
検出し、ベーパ排出通路10には第2圧力センサ36が
取り付けられ燃料蒸気の圧力を検出し、検出された各圧
力信号をタンク圧調整リレー37にむけて出力される。
【0030】タンク圧調整リレー37は簡単なマイクロ
コンピュータを備え、第1圧力センサ35からの空間部
の圧力信号、第2圧力センサ36からの燃料蒸気の圧力
信号が入力される他、給油扉オープナ25からの給油扉
24の開閉状態を示す信号が入力され、その結果に基づ
き、外気開放弁31の開閉とエアコンプレッサ32の駆
動を制御する信号を出力する。
【0031】例えば、給油扉オープナ25から給油扉2
4が開状態であることを示す信号が入力された時にはタ
ンク圧調整リレー37は外気開放弁31を開弁する信号
を出力し、外気開放弁31は開弁される。したがって、
燃料タンク1の内部に形成され伸縮膜34によって覆わ
れる空間部の圧力は大気と同一の状態とされ、燃料注入
管4からのスムースな燃料の注入を可能ならしめる。給
油が終了して、給油扉24が閉じられると給油オープナ
25から給油扉24が閉であるという信号が入力され、
それに応じてタンク圧調整リレー37は外気開放弁31
を閉弁する信号を出力し、外気開放弁31は閉弁され
る。
【0032】タンク圧調整リレー37は給油扉24が開
いている時以外は、燃料蒸気の量が増大しない様に、第
1圧力センサ35で示される空間部の圧力が、第2圧力
センサ36で示される燃料蒸気の圧力よりも所定値だけ
大きくなる様にエアコンプレッサ32あるいは、外気開
放弁31を駆動するようにされていて、給油が終了し外
気開放弁31が閉弁されると、タンク圧調整リレー37
は第1圧力センサ35の値が、第2圧力センサ36の値
よりも所定値だけ大きくなるまでエアコンプレッサ32
を駆動する信号を出力する。
【0033】その後、例えば、エンジン停止のまま、高
温の大気中に車両が放置され、燃料蒸気の圧力が上昇し
た場合には、上昇した燃料蒸気の圧力よりも、所定値だ
け空間部の圧力が高くなるように、エアコンプレッサ3
2を駆動せしめ燃料蒸気の体積が膨張することを防止す
る。逆に、エンジンの運転により、あるいは、低温下に
放置することにより、燃料蒸気の圧力が減少した場合に
は、圧力差が所定の値になるようにするには空間部の圧
力を下げる必要があるのでタンク圧調整リレー37は外
気開放弁31を開弁する信号を出力する。
【0034】なお、第1の実施の形態においてチャコー
ルキャニスタ14に一体的に取り付けられていたタンク
内圧制御弁12は除去されているので、ベーパ排出制御
弁13を介してのみチャコールキャニスタ14内に送り
込まれるが、第1の実施の形態で説明した様に、ベーパ
排出制御弁13が開弁するのは給油時のみであるので、
燃料蒸気は給油時にのみチャコールキャニスタ14内に
送り込まれる。また、第2の実施の形態においても第1
の実施の形態と同様にタンク内圧制御弁12を配設して
給油時以外においても燃料蒸気をチャコールキャニスタ
14内に送り込むようにすることも可能である。逆に、
第1の実施形態おいて、第2の実施の形態の様にタンク
内圧制御弁12を除去することもできる。
【0035】さらに、第2の実施の形態においては、空
間部を伸縮膜で包囲しているが、第1の実施の形態の様
に燃料貯留部の方を伸縮膜で包囲することも可能であ
り、逆に、第1の実施の形態において空間部を伸縮膜で
包囲することも可能である。
【0036】
【発明の効果】燃料貯留部内で発生する燃料蒸気の量を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料貯留装置の第1の実施の形態の全
体図である。
【図2】本発明の燃料貯留装置の第2の実施の形態の全
体図である。
【符号の説明】
1…燃料タンク 2…燃料貯留部 3…伸縮膜 4…燃料注入管 5…燃料キャップ 6…ブリーザパイプ 7…燃料ポンプ 8…プレッシャレギュレータ 9…内部空間 10…第1ベーパ排出通路 11…過注入防止弁 12…タンク内圧制御弁 13…ベーパ排出通路制御弁 14…チャコールキャニスタ 19…燃料蒸気流出防止弁 21…外気導入弁 26…調圧装置 27…正圧リリーフ弁 28…大気圧リリーフ弁 29…外気開放弁 31…外気開放弁 32…エアコンプレッサ 34…伸縮膜 35…外気開放弁 36…タンク圧調整リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 37/00 301 B60K 15/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内において燃料注入管から注
    入された燃料が貯留されて形成される燃料貯留部と、該
    燃料貯留部と燃料タンク内壁の間に形成される空間部の
    いずれか一方を可撓性材料からなる袋状の伸縮膜で包囲
    して互いに分離せしめ、前記空間部に前記空間部の圧力
    を大気圧よりも高い圧力に保持可能な調圧手段を接続し
    た車両用燃料貯留装置であって、 前記調圧手段は、大気圧との圧力差で作動する弁で構成
    され、前記空間部の圧力が大気圧よりも高い予め定めら
    れた正圧よりも高くなった時、または、前記空間部の圧
    力が大気圧よりも低くなったときに開弁する、ことを特
    徴とする車両用燃料貯留装置。
  2. 【請求項2】 燃料タンク内において燃料注入管から注
    入された燃料が貯留されて形成される燃料貯留部と、該
    燃料貯留部と燃料タンク内壁の間に形成される空間部の
    いずれか一方を可撓性材料からなる袋状の伸縮膜で包囲
    して互いに分離せしめ、前記空間部に前記空間部の圧力
    を大気圧よりも高い圧力に保持可能な調圧手段を接続し
    た車両用燃料貯留装置であって、 燃料貯留部の圧力が大気圧よりも高い予め定められた正
    圧を越えたときに開弁して燃料貯留部の燃料蒸気をチャ
    コールキャニスタ内に送り込む燃料蒸気圧制御弁を具備
    し、 前記調圧手段が上記空間部の圧力が大気圧よりも高い予
    め定められた正圧よりも高くなったときに開弁する正圧
    リリーフ弁を具備し、 該正圧リリーフ弁の開弁圧が前記燃料蒸気圧制御弁の開
    弁圧よりも高く設定されている、ことを特徴とする車両
    用燃料貯留装置。
  3. 【請求項3】 燃料タンク内において燃料注入管から注
    入された燃料が貯留されて形成される燃料貯留部と、該
    燃料貯留部と燃料タンク内壁の間に形成される空間部の
    いずれか一方を可撓性材料からなる袋状の伸縮膜で包囲
    して互いに分離せしめ、前記空間部に前記空間部の圧力
    を大気圧よりも高い圧力に保持可能な調圧手段を接続し
    た車両用燃料貯留装置であって、 燃料貯留部の圧力が大気圧よりも低い予め定められた負
    圧よりも低くなったときに開弁して燃料貯留部に外気を
    導入する外気導入弁を具備し、 前記調圧手段は上記空間部の圧力が大気圧よりも低くな
    った時に開弁する大気圧リリーフ弁を具備している、こ
    とを特徴とする車両用燃料貯留装置。
  4. 【請求項4】 燃料タンク内において燃料注入管から注
    入された燃料が貯留されて形成される燃料貯留部と、該
    燃料貯留部と燃料タンク内壁の間に形成される空間部の
    いずれか一方を可撓性材料からなる袋状の伸縮膜で包囲
    して互いに分離せしめ、前記空間部に前記空間部の圧力
    を大気圧よりも高い圧力に保持可能な調圧手段を接続し
    た車両用燃料貯留装置であって、 前記調圧手段が前記空間部圧力を検出する空間部圧力検
    出手段と、燃料蒸気圧力を検出する燃料蒸気圧力検出手
    段と、前記空間部圧力検出手段が検出した前記空間部圧
    力が前記燃料蒸気圧力検出手段が検出した燃料蒸気圧力
    よりも高くなる様に前記空間部の圧力を調整する加圧手
    段および大気圧リリーフ弁を具備する、ことを特徴とす
    る車両用燃料貯留装置。
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