JP3361459B2 - 燃料タンク及びこれを搭載した車両 - Google Patents

燃料タンク及びこれを搭載した車両

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JP3361459B2
JP3361459B2 JP23580798A JP23580798A JP3361459B2 JP 3361459 B2 JP3361459 B2 JP 3361459B2 JP 23580798 A JP23580798 A JP 23580798A JP 23580798 A JP23580798 A JP 23580798A JP 3361459 B2 JP3361459 B2 JP 3361459B2
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    • B60K15/00Arrangement in connection with fuel supply of combustion engines or other fuel consuming energy converters, e.g. fuel cells; Mounting or construction of fuel tanks
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料を貯留するた
めのタンク及びこれを搭載した車両に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンク内の燃料液面上方の空間に発
生する蒸発燃料を低減すべく、燃料タンク内の上部空間
の容積を低減するように構成した燃料タンクが、例えば
特開平8−170568号公報に開示されている。
【0003】この燃料タンクは、伸縮自在な包囲膜によ
り包囲されて形成される燃料貯留室と、この包囲膜が取
り付けられたハウジングと、により構成される。包囲膜
は、上壁及び下壁と、これら上、下壁を互いに連結する
蛇腹状の側壁より成り、この包囲膜の下壁がハウジング
の平坦な底壁に固着される。
【0004】そして、燃料貯留室に接続された燃料通路
を介して、当該燃料貯留室に対して燃料が供給または排
出されると、燃料貯留室の燃料量に追従して包囲膜の上
壁がハウジング内で上下動すると共にこの上壁の上下動
に伴い側壁が伸縮し、これにより、燃料貯留室の燃料液
面上方の空間が低減される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな燃料タンクでは、燃料量の減少に応じて、蛇腹状の
側壁が縮んで行くわけであるが、側壁の潰れにも限界が
あるため、燃料量が所定量以下になると、前述した蒸発
燃料を発生させる上部空間が生じ、この上部空間が燃料
量の減少に伴いさらに増大して、蒸発燃料の低減が妨げ
られるといった問題があった。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、燃料量に応じて内容積が変化す
る燃料貯留室を備えた燃料タンク及びこれを搭載した車
両において、蒸発燃料を大幅に低減でき、加えて、燃料
貯留室の所定の有効燃料容積を確保することができる燃
料タンク及びこれを搭載した車両を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明の燃料タンク
は、燃料貯留室に貯留される燃料量に応じて変形可能な
分離壁と、燃料貯留室に接続され当該燃料貯留室に対し
て燃料を供給/排出する燃料通路と、を備えた燃料タン
クにおいて、分離壁により構成される燃料貯留室の下壁
は、燃料量の減少に応じて上方に湾曲し、この湾曲によ
り燃料通路から排出されずに溜まる燃料を排出可能な残
留燃料排出通路を設けたことを特徴としている。
【0008】このような第1発明に係る燃料タンクによ
れば、燃料貯留室を構成する下壁が、燃料量の減少に応
じて上方に湾曲するため、下壁が変形しない場合に比し
て、この湾曲により減少された燃料貯留室の容積に対応
した分、燃料貯留室の空間部の容積が低減される。ま
た、下壁の上方への湾曲により、燃料貯留室では、燃料
通路から排出されない燃料が下壁の周縁部に溜まるが、
この燃料は残留燃料排出通路から排出され、燃料貯留室
の残留燃料が極力無くされる。
【0009】ここで、上記燃料貯留室は、具体的には、
第2発明のように、多角形を成し対向する上壁及び下壁
と、これら上、下壁を閉じる周縁壁と、から構成され
る。
【0010】また、第3発明の燃料タンクは、第1発明
に加えて、残留燃料排出通路は、燃料貯留室に対する開
口の下端部が、下壁の湾曲時に燃料通路の燃料貯留室に
対する開口より低い位置に位置するように接続されてい
ることを特徴としている。
【0011】このような第3発明に係る燃料タンクによ
れば、下壁の上方への湾曲により、燃料貯留室に接続さ
れた燃料通路から排出されずに燃料貯留室の下壁の周縁
部に溜まる燃料が、燃料貯留室に接続されると共に当該
燃料貯留室に対する開口の下端部が、下壁の湾曲時に燃
料通路の燃料貯留室に対する開口より低い位置に位置す
る残留燃料排出通路から排出される。
【0012】また、第4発明の燃料タンクは、第2発明
に加えて、燃料通路は下壁に接続され、残留燃料排出通
路は、周縁壁に接続されると共に当該周縁壁に対する開
口の下端部が、下壁の最大湾曲時に燃料通路の下壁に対
する開口より低い位置に位置するように接続されている
ことを特徴としている。
【0013】このような第4発明に係る燃料タンクによ
れば、下壁の上方への湾曲により、下壁に接続された燃
料通路から排出されずに燃料貯留室の下壁の周縁部に溜
まる燃料が、周縁壁に接続されると共に当該周縁壁に対
する開口の下端部が、下壁の最大湾曲時に燃料通路の下
壁に対する開口より低い位置に位置する残留燃料排出通
路から排出される。
【0014】また、第5発明の燃料タンクは、第2発明
に加えて、燃料通路及び残留燃料排出通路は共に下壁に
接続され、残留燃料排出通路は、下壁の最大湾曲時に当
該下壁に対する開口の下端部が、燃料通路の下壁に対す
る開口より低い位置に位置するように接続されているこ
とを特徴としている。
【0015】このような第5発明に係る燃料タンクによ
れば、下壁の上方への湾曲により、下壁に接続された燃
料通路から排出されずに燃料貯留室の下壁の周縁部に溜
まる燃料が、下壁に接続されると共に下壁の最大湾曲時
に下壁に対する開口の下端部が、燃料通路の下壁に対す
る開口より低い位置に位置する残留燃料排出通路から排
出される。
【0016】また、第6発明の燃料タンクは、第2発明
に加えて、燃料通路及び残留燃料排出通路は共に周縁壁
に接続され、残留燃料排出通路は、周縁壁に対する開口
の下端部が、下壁の最大湾曲時に当該下壁の最上位置よ
り低い位置に位置すると共に燃料通路の周縁壁に対する
開口の下端部より低い位置に位置するように接続されて
いることを特徴としている。
【0017】このような第6発明に係る燃料タンクによ
れば、下壁の上方への湾曲により、周縁壁に接続された
燃料通路から排出されずに燃料貯留室の下壁の周縁部に
溜まる燃料が、周縁壁に接続され当該周縁壁に対する開
口の下端部が、下壁の最大湾曲時に当該下壁の最上位置
より低い位置に位置すると共に燃料通路の周縁壁に対す
る開口の下端部より低い位置に位置する残留燃料排出通
路から排出される。
【0018】また、第7発明の燃料タンクは、燃料貯留
室に貯留される燃料量に応じて変形可能な分離壁と、燃
料貯留室に接続され当該燃料貯留室に対して燃料を供給
/排出する燃料通路と、を備えた燃料タンクにおいて、
分離壁により構成される燃料貯留室は、多角形を成し対
向する上壁及び下壁と、これら上、下壁を閉じる周縁壁
と、から構成され、下壁は燃料量の減少に応じて上方に
湾曲し、燃料通路は、周縁壁に接続されると共に当該周
縁壁に対する開口の下端部が、下壁の湾曲時に当該下壁
の最上位置より低い位置に位置するように接続されてい
ることを特徴としている。
【0019】このような第7発明に係る燃料タンクによ
れば、燃料貯留室を構成する下壁が、燃料量の減少に応
じて上方に湾曲するため、下壁が変形しない場合に比し
て、この湾曲により減少された燃料貯留室の容積に対応
した分、燃料貯留室の空間部の容積が低減される。ま
た、下壁の上方への湾曲により、燃料貯留室の下壁の周
縁部に溜まる燃料は、周縁壁に接続されると共に当該周
縁壁に対する開口の下端部が、下壁の湾曲時に当該下壁
の最上位置より低い位置に位置する燃料通路から排出さ
れる。
【0020】また、第8発明の燃料タンクを搭載した車
両は、第1発明の燃料タンクを搭載した車両であって、
燃料貯留室が水平方向に対して傾けて設置されると共
に、残留燃料排出通路がこの傾けて設置された燃料貯留
室の最下位置を含む近傍に接続されたことを特徴として
いる。
【0021】このような第8発明に係る燃料タンクを搭
載した車両によれば、第1発明の作用に加えて、燃料貯
留室が水平方向に対して傾けて設置されているため、下
壁の上方への湾曲により燃料貯留室に溜まる燃料は、燃
料貯留室の最下位置を含む近傍に集積され、残留燃料排
出通路から効率良く排出される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る燃料タンクの
好適な実施形態について添付図面を参照しながら説明す
る。なお、各図において、同一の要素には同一の符号を
付し、重複する説明は省略する。
【0023】本発明の燃料タンクは、例えば内燃機関に
供給すべき燃料を貯留するタンクとして用いられる。勿
論、単に燃料を貯留するタンクとして用いることもでき
る。
【0024】図1は、第1実施形態に係る燃料タンクを
示す部分断面図である。この燃料タンク1は、当該燃料
タンク1の外郭を構成するハウジング(タンクシェルと
も称す)4を備える。このハウジング4は、金属または
合成樹脂等の剛性のある部材で形成され、上下に分割さ
れた上側部分2及び下側部分3から成る。上側部分2は
上方に、下側部分3は下方に各々湾曲する形状を成し、
これらの上、下側部分2,3は、各々の周縁部全周に形
成されたフランジ部2a,3aにおいて互いに密封的に
連結されている。
【0025】ハウジング4の上側部分2及び下側部分3
により画成される内部空間には、6面体を成す分離壁6
(図2参照)が配設され、この分離壁6により、ハウジ
ング4内の内部空間は、分離壁6内部の燃料貯留室5
と、分離壁6より外部の上、下空間部61a,61bと
に分離される。
【0026】燃料貯留室5を画成する分離壁6は、図2
に示すように、その基本形状において略直方体形状を成
し、上下方向に対向する略長方形の一対の上壁7及び下
壁8と、これら上壁7及び下壁8の対応する辺同士を連
結する(閉じる)略長方形の四つの側壁(周縁壁)9a
〜9dと、を備える。これら側壁9a〜9dは、その両
端縁部において隣接する他の側壁の端縁部に連結され、
側壁9a〜9d間には連結部9e〜9hが各々形成され
る。また、この連結部9e〜9h(直方体の角部)に
は、外方に突出する薄板形状の鍔部9m〜9pが一体成
形されている。この鍔部9m〜9pは、当該分離壁6を
ハウジング4に支持させるためのものである。
【0027】これら上、下壁7,8、側壁9a〜9d及
び鍔部9m〜9pを有する分離壁6は、例えば、エチレ
ンとビニルとの共重合樹脂またはナイロンで作製された
平坦なコア部分の両面を、高密度ポリエチレンで作製さ
れた表皮部分で覆った多層構造で形成され、実質的に剛
性を有し且つ変形可能である。
【0028】なお、上壁7または下壁8の面積は、一つ
の側壁の面積より大きい。また、上壁7及び下壁8の剛
性は、側壁9a〜9dより小さく、鍔部9m〜9pの剛
性は、各壁7,8,9a〜9dより大きくなっている。
【0029】このように分離壁6の内部には、当該分離
壁6の基本形状において略直方体形状の燃料貯留室5が
画成されるが、当該燃料貯留室5に燃料が供給されて、
燃料貯留室5の燃料量が直方体形状を維持し得る燃料量
(以下所定量と記す)を越えると、図3及び図4に示す
ように、上壁7及び下壁8が互いに離れて外方に膨らむ
ように湾曲変形すると共に、側壁9a〜9dが互いに近
づいて内方に凹むように湾曲変形する。
【0030】すなわち、燃料貯留室5の燃料量が所定量
を越えると、上壁7が上方に反るように湾曲変形すると
共に下壁8が下方に反るように湾曲変形し、側壁9a〜
9dが水平方向且つ内方に反るように湾曲変形する。こ
うして徐々に燃料貯留室5に貯留可能な燃料量が増大す
る。
【0031】一方、燃料貯留室5の燃料が排出されて、
燃料貯留室5の燃料量が所定量より減少すると、図5及
び図6に示すように、上壁7及び下壁8が互いに近づい
て内方に凹むように湾曲変形すると共に、側壁9a〜9
dが互いに近づいて内方に凹むように湾曲変形する。
【0032】すなわち、燃料貯留室5の燃料量が所定量
より減少すると、上壁7が下方に反るように湾曲変形す
ると共に下壁8が上方に反るように湾曲変形し、側壁9
a〜9dが水平方向且つ内方に反るように湾曲変形す
る。こうして徐々に燃料貯留室5に貯留可能な燃料量が
減少する。
【0033】なお、上壁7及び下壁8の変形量は、側壁
9a〜9dの変形量より大きく、鍔部9m〜9pの変形
量は、側壁9a〜9dの変形量より小さくなっている。
従って、上壁7及び下壁8は大変形面に相当し、側壁9
a〜9dは小変形面に相当し、鍔部9m〜9pは極小変
形面に相当する。
【0034】再び図1を参照すると、分離壁6を構成す
る下壁8の略中央には、燃料貯留室5に対して燃料を供
給/または排出するための燃料管(燃料通路)60が接
続される。この燃料管60は、下壁8の下方において、
燃料供給管10と、後述の補助燃料タンク14に接続さ
れる燃料導入管20と、に分岐される。
【0035】燃料導入口(不図示)から導入された燃料
は、燃料供給管10、燃料管60を介して燃料貯留室5
に供給されると共に燃料導入管20を介して補助燃料タ
ンク14内に供給される。また、燃料貯留室5の燃料
は、燃料排出時に、燃料管60、燃料導入管20を介し
て補助燃料タンク14内に吸入される。
【0036】これらの燃料供給管10及び燃料導入管2
0は、燃料管60との接続部において、その管壁が蛇腹
状を成して伸縮可能且つ曲げ可能であり、下壁8の湾曲
変形を許容する。なお、本実施形態においては、燃料導
入管20は、全長に渡って蛇腹状を成している。
【0037】上記燃料管60の直径は、導入する燃料量
によって決まり、約25φmm〜35φmm程度であ
る。ここで、側壁9a〜9dは、その厚さが薄い(高さ
が短い)ため、燃料管60を側壁9a〜9dの何れかに
接続するのは難しい。また、燃料管60の側壁9a〜9
dに対する接続口を長方形状にして(水平方向に長くし
て)何れかの側壁9a〜9dに接続することも考えられ
るが、このように燃料管60を側壁9a〜9dに接続す
ると、当該側壁9a〜9dの面積が小さいため、この小
さい面積の側壁9a〜9dに対してかなりの面積を占め
る燃料管60によって側壁9a〜9dの変形(変位)が
阻害されることになり、上壁7及び下壁8の湾曲変形が
不十分となる虞がある。このため、面積が十分大きく、
燃料管60の接続による影響が少ない上壁7または下壁
8の何れかに、燃料管60を接続することが考えられる
が、上壁7に接続する場合には、燃料供給管10から燃
料貯留室5の燃料を排出することが困難になる。また、
下壁8の略中央以外に接続すると、下壁8の湾曲変形が
下壁全体でいびつになる。このため、本実施形態におい
ては、燃料管60は、前述したように、下壁8の略中央
に接続されている。
【0038】また、分離壁6を構成する上壁7の略中央
には、燃料貯留室5の気体、特に蒸発燃料を当該燃料貯
留室5外に排出するための蒸発燃料排出管11が遮断弁
12を介して接続される。この蒸発燃料排出管11は、
可撓性を有し、上壁7の湾曲変形を許容する。また、遮
断弁12は、燃料貯留室5の燃料液面が当該遮断弁12
に達した時に蒸発燃料排出管11を遮断し、燃料が燃料
貯留室5外部に漏洩するのを防止する。
【0039】また、蒸発燃料排出管11は、逆止弁1
3、蒸発燃料を一時的に吸着するためのチャコールキャ
ニスタ(不図示)を介して内燃機関の吸気通路(不図
示)に接続される。このチャコールキャニスタに吸着さ
れた蒸発燃料は、内燃機関の機関運転状態に応じて吸気
通路内に放出される。
【0040】また、上記逆止弁13は、当該逆止弁13
と遮断弁12との間の蒸発燃料排出管11内の圧力が、
予め設定された正圧を越えると開弁し、予め設定された
正圧より低くなると閉弁する。このような逆止弁13の
作用により、遮断弁12が一旦遮断した後に、気体が燃
料貯留室5に入り込むのが防止される。
【0041】また、ハウジング4の下側部分3上であっ
て、下壁8の燃料管60より側壁9c側の下方には、燃
料貯留室5の燃料が一時的に貯留される補助燃料タンク
14が配置される。この補助燃料タンク14内には、当
該補助燃料タンク14内の燃料を燃料送り管15を介し
て内燃機関の燃料噴射弁(不図示)に送り出すための燃
料ポンプ16が配置される。この燃料ポンプ16は、燃
料に含まれている塵等を濾過するためのフィルタ17を
介して燃料を吸入し、所定の燃料圧力に調圧して燃料噴
射弁に送り出す。
【0042】また、補助燃料タンク14の下壁50に
は、略鉛直上方へ延びる分割壁18が立設されている。
この分割壁18は、図7に示すように、燃料ポンプ16
及びフィルタ17を収容する収容室19を形成し、補助
燃料タンク14が傾斜せしめられて当該補助燃料タンク
14内の燃料液面が傾斜した時に、フィルタ17周りの
燃料が枯渇するのを防止する。
【0043】また、図1に示すように、補助燃料タンク
14の上壁52の上面及び、ハウジング4の下側部分3
であって、下壁8の燃料管60より側壁9a側の下方部
分(以下単に下側部分3の所定部分と記す)の上面は、
分離壁6の下壁8が下方に湾曲した時の当該下壁8の形
状に適合し、ハウジング4の上側部分2の下面は、分離
壁6の上壁7が上方に湾曲した時の当該上壁7の形状に
適合する。
【0044】従って、下壁8が下方に湾曲変形し補助燃
料タンク14の上壁52及びハウジング4の下側部分3
の所定部分の上面に当接した時に、当該上壁52及び下
側部分3の所定部分が、下壁8のそれ以上の下方への湾
曲変形を抑制し、上壁7が上方に湾曲変形しハウジング
4の上側部分2の下面に当接した時に、当該上側部分2
が、上壁7のそれ以上の上方への湾曲変形を抑制する。
【0045】すなわち、補助燃料タンク14の上壁52
及びハウジング4の下側部分3の所定部分、ハウジング
4の上側部分2によって、分離壁6の下壁8及び上壁7
は、予め設定された許容値を越えて極度に湾曲変形する
ことがなく、当該上、下壁7,8の損傷が防止される。
また、このように補助燃料タンク14の上壁52が、下
壁8の変形抑止用として利用されているため、分離壁6
下方のデッドスペースが無くされると共に燃料タンク1
の小型化が図られている。
【0046】ここで、本実施形態においては、燃料供給
管10を介しての燃料貯留室5への燃料供給は、分離壁
6の下壁8が、補助燃料タンク14の上壁52及びハウ
ジング4の下側部分3の所定部分の上面に当接し、分離
壁6の上壁7が、ハウジング4の上側部分2の下面に当
接した時点で、停止するように構成される。すなわち、
当該補助燃料タンク14の上壁52及びハウジング4の
下側部分3の所定部分、ハウジング4の上側部分2によ
り、燃料貯留室5の燃料の最大貯留量が決定される。
【0047】このように、燃料貯留室5の燃料が最大貯
留量になると、燃料貯留室5への燃料供給が停止される
ため、前述した燃料導入管20を例えば分離壁6の上壁
7、下壁8、側壁9a〜9dの何れかに接続し、燃料供
給管10からの燃料を、燃料貯留室5、当該燃料導入管
20を介して補助燃料タンク14内に供給すると共に燃
料排出時に、燃料貯留室5の燃料を、燃料貯留室5に接
続された燃料導入管20を介して補助燃料タンク14内
に排出するという構成では、燃料貯留室5の燃料が最大
貯留量となり燃料供給が停止された時に、補助燃料タン
ク14が満たされていないという不具合が発生する。
【0048】しかしながら、本実施形態では、前述した
ように、燃料供給管10からの燃料を、燃料供給管10
から分岐した燃料導入管20を介して補助燃料タンク1
4内に直接供給する構成のため、燃料貯留室5の燃料が
最大貯留量になる前に当該補助燃料タンク14内に燃料
が確実に満たされるようになっている。
【0049】また、ハウジング4の上側部分2及び下側
部分3を連結した周縁部の全周内側には、図1及び図8
に示すように、分離壁6の側壁9a〜9dの高さと略同
じ高さを有する空隙21が、上側部分2及び下側部分3
により形成されている。この空隙21内には、鍔部9m
〜9pが収容される(図8(a)参照)と共に、側壁9
a〜9d及び当該側壁9a〜9dに連結された上、下壁
7,8の連結部分が収容される(図8(b)参照)。こ
の上、下壁7,8の連結部分を側壁の一部と見なし、以
下では、上、下壁7,8の連結部分と側壁9a〜9dを
合わせて側壁相当部分62という。
【0050】こうして分離壁6は、鍔部9m〜9p及び
側壁相当部分62が、上側部分2及び下側部分3により
挟まれることで、ハウジング4に対して水平方向に摺動
可能に支持される。すなわち、ハウジング4の上側部分
2及び下側部分3を連結した周縁部により、分離壁6の
鍔部9m〜9p及び側壁相当部分62を水平方向に摺動
可能に挟持する挟持部23が構成される(図8参照)。
【0051】これらの鍔部9m〜9p及び側壁相当部分
62は、上壁7及び下壁8の湾曲変形時に、挟持部23
を水平方向に摺動して変位する。また、上壁7及び下壁
8の湾曲変形時においては、上壁7及び下壁8の側壁9
a〜9dに対する連結部の上方及び下方への変位は非常
に小さく、当該連結部のうちの鍔部9m〜9p近傍の変
位はそれ以上に小さい。このため、図8に示すように、
挟持部23により、上壁7及び下壁8の上方及び下方へ
の湾曲変形が抑制されることはない。
【0052】このように、分離壁6は、鍔部9m〜9p
及び側壁相当部分62においてハウジング4に支持され
るため、上壁7及び下壁8の燃料貯留室5の燃料量に応
じた上下方向の湾曲変形が可能にされている。なお、分
離壁6を、鍔部9m〜9pだけでハウジング4に支持す
るようにしても良い。
【0053】さらに、本実施形態においては、図2に示
すように、分離壁6の側壁9cにおける連結部9f近傍
(分離壁6の角部近傍)且つ下端側の位置に、開口63
aが開口され、当該開口63aに対して、図1及び図9
に示すように、残留燃料排出管(残留燃料排出通路)6
3が接続される。
【0054】この残留燃料排出管63は、その径が燃料
管60に比して小さく、側壁9cに溶着または分離壁6
と一体成形されて、前述した管壁が蛇腹状の燃料導入管
20に接続される(図1及び図7参照)。なお、この残
留燃料排出管63は、側壁9c以外の他の何れかの側壁
に接続される構成でも良い。
【0055】また、残留燃料排出管63は、図9に示す
ように、その側壁9cに対する開口63aの下端部63
bが、下壁8の上方への最大湾曲時に(最大に湾曲する
途中でも)燃料管60の下壁8に対する開口60aより
低い位置に位置するように接続されている。
【0056】このように構成された燃料タンク1によれ
ば、基本形状が図2に示した直方体形状を成す分離壁6
内に、燃料供給管10を介して燃料が供給され、燃料貯
留室5の燃料量が前述した所定量を越えると、図3に示
したように、上壁7が上方に湾曲変形すると共に下壁8
が下方に湾曲変形し、さらに側壁9a〜9dが内方に湾
曲変形する。これらの湾曲は、燃料量の増加に応じて徐
々に大きくなり、燃料貯留室5に燃料が最大量貯留され
る。この時、補助燃料タンク14内にも燃料が満たされ
る。
【0057】このように、本実施形態では、燃料量の増
加に伴って上壁7が上方に、下壁8が下方に各々湾曲変
形することがない燃料タンクに比して、より多くの燃料
量が燃料貯留室5に貯留される。
【0058】一方、燃料排出時になると、燃料ポンプ1
6の駆動により、燃料貯留室5の燃料は、燃料管60、
燃料導入管20、フィルタ17、燃料送り管15を介し
て内燃機関の燃料噴射弁に送り出される。この燃料貯留
室5の燃料量の減少に伴って、上壁7の上方への湾曲及
び下壁8の下方への湾曲、側壁9a〜9dの内方への湾
曲が徐々に解消されて行き、燃料貯留室5の燃料量が所
定量まで減少すると、分離壁6は、図2に示した直方体
形状に復帰する。
【0059】さらに、燃料が燃料貯留室5から送り出さ
れて当該燃料貯留室5の燃料量が所定量より減少する
と、図5に示したように、吸引による負圧によって上壁
7が下方に湾曲変形すると共に下壁8が上方に湾曲変形
し、さらに側壁9a〜9dが内方に湾曲変形する。これ
らの湾曲は、燃料量の減少に応じて徐々に大きくなり、
図6に示すように、上壁7と下壁8とがその略中央にお
いて当接し密着状態となって、それ以上の湾曲変形の進
行が抑制される。この時、当該形状の燃料貯留室5には
燃料が隙間無く満たされている。
【0060】このように、本実施形態では、燃料量の減
少に伴って上壁7が下方に、下壁8が上方に各々湾曲変
形することがない燃料タンクに比して、当該湾曲により
減少された燃料貯留室5の容積に対応した分、燃料貯留
室5の空間部の容積が低減される。このため、蒸発燃料
が大幅に低減される。
【0061】さて、このような燃料量の減少により上壁
7と下壁8とがその略中央において密着状態になり、こ
の状態で燃料貯留室5の燃料がさらに燃料ポンプ16に
より吸引されると、燃料貯留室5の上壁7の周縁部の燃
料は、燃料管60の開口60aを介して排出されるが、
上壁7及び下壁8のそれ以上の変形が生じず且つ燃料管
60の開口60aが下壁8の上方への湾曲変形により下
壁8の最上位置に位置しているため、開口60aから排
出されない燃料が、当該開口60aの周り、すなわち、
燃料貯留室5の下壁8の周縁部に滞留される。
【0062】しかしながら、本実施形態では、前述した
ように、残留燃料排出管63が、側壁9cに接続される
と共にその側壁9cに対する開口63aの下端部63b
が、下壁8の上方への最大湾曲時に燃料管60の開口6
0aより低い位置に位置するように接続されているた
め、上記滞留される燃料は、残留燃料排出管63を介し
て補助燃料タンク14内に排出されて、内燃機関の燃料
噴射弁に送り出される。
【0063】このように、本実施形態では、上記湾曲に
より燃料管60から排出されずに燃料貯留室5の下壁8
の周縁部に溜まる燃料が、残留燃料排出管63から排出
されるため、燃料貯留室5の残留燃料が極力無くされ
る。このため、燃料貯留室5の所定の有効燃料容積が確
保される。また、このように燃料貯留室5に対して燃料
管60及び残留燃料排出管63という複数の燃料排出用
の通路が接続されるため、燃料排出に関して車両姿勢等
の影響が受け難くされている。
【0064】なお、本実施形態では、より好ましいとし
て、側壁のうちの湾曲変形が最も少ない分離壁6の角部
近傍に、残留燃料排出管63を接続するようにしている
が、当該位置に限定されるものではなく、例えば側壁の
長手方向中央に接続するようにしても良い。
【0065】図10は、第2実施形態に係る燃料タンク
の分離壁、残留燃料排出管及び燃料管の一部を抽出して
示す一部破断正面図である。
【0066】この第2実施形態の燃料タンクが第1実施
形態のそれと違う点は、側壁9cに接続される残留燃料
排出管63を、下壁8に接続して残留燃料排出管64と
した点である。
【0067】この残留燃料排出管64は、分離壁6の角
部近傍の位置に接続されると共に、下壁8の上方への最
大湾曲時に、その下壁8に対する開口64aの下端部6
4bが、燃料管60の下壁8に対する開口60aより低
い位置に位置するように接続される。
【0068】このように構成されても、下壁8の上方へ
の湾曲により燃料管60から排出されずに燃料貯留室5
の下壁8の周縁部に溜まる燃料が、残留燃料排出管64
から排出されるため、第1実施形態と同様な効果を得る
ことができる。
【0069】なお、本実施形態でも、より好ましいとし
て、下壁8のうちの湾曲変形が最も少ない分離壁6の角
部近傍に、残留燃料排出管64を接続するようにしてい
るが、当該位置に限定されるものではない。
【0070】図11は、第3実施形態に係る燃料タンク
の分離壁、残留燃料排出管及び燃料管の一部を抽出して
示す一部破断正面図である。
【0071】この第3実施形態の燃料タンクが第1実施
形態のそれと違う点は、下壁8に接続される燃料管60
を、側壁(図では例えば側壁9c)に接続して燃料管6
5とした点であり、残留燃料排出管63は第1実施形態
と同様に側壁(図では例えば側壁9c)に接続されてい
る。
【0072】当該残留燃料排出管63は、本実施形態で
は、その側壁9cに対する開口63aの下端部63b
が、下壁8の上方への最大湾曲時に当該下壁8の最上位
置より低い位置に位置すると共に燃料管65の側壁9c
に対する開口65aの下端部65bより低い位置に位置
するように接続されている。
【0073】このように構成されても、下壁8の上方へ
の湾曲により燃料管65から排出されずに燃料貯留室5
の下壁8の周縁部に溜まる燃料が、残留燃料排出管63
から排出されるため、第1実施形態と同様な効果を得る
ことができる。
【0074】図12は、第4実施形態に係る燃料タンク
の分離壁、燃料管の一部を抽出して示す一部破断正面図
である。
【0075】この第4実施形態の燃料タンクが第3実施
形態のそれと違う点は、側壁に接続される残留燃料排出
管63を無くした点であり、燃料管65は第3実施形態
と同様に側壁(図では例えば側壁9c)に接続されてい
る。
【0076】この燃料管65は、本実施形態では、その
側壁9cに対する開口65aの下端部65bが、下壁8
の上方への最大湾曲時に当該下壁8の最上位置より低い
位置に位置するように接続されている。
【0077】このように構成されても、下壁8の上方へ
の湾曲により燃料貯留室5の下壁8の周縁部に溜まる燃
料が、燃料管65から排出されるため、第1実施形態と
同様な効果を得ることができ、加えて、残留燃料排出管
が不要にされるため、構成が簡素化され、低コスト化が
図られる。
【0078】図13は、第5実施形態に係る燃料タンク
の分離壁、残留燃料排出管及び燃料管の一部を抽出して
示す正面図である。
【0079】この第5実施形態の燃料タンクが第1実施
形態のそれと違う点は、第1実施形態の燃料タンク1を
水平方向に対して傾けて車両に搭載した点である。な
お、図13においては、図面理解の容易性を考慮して、
燃料貯留室5を構成する分離壁6、残留燃料排出管63
及び燃料管60の一部のみが描かれている。
【0080】この燃料タンク1は、分離壁6の側壁(図
では例えば側壁9c)に接続された残留燃料排出管63
の側壁9cに対する開口63aが、分離壁6の最下位置
近傍に位置するように、傾けて車両に搭載される。
【0081】このように構成されても、下壁8の上方へ
の湾曲により燃料貯留室5に溜まる燃料が、分離壁6の
最下位置近傍に接続された残留燃料排出管63から排出
されるため、第1実施形態と同様な効果を得ることがで
き、加えて、傾斜により当該燃料が燃料貯留室5の下方
に集積される、すなわち燃料が残留燃料排出管63の開
口63aに自然と集積されるため、当該燃料が残留燃料
排出管63から効率良く排出される(排出性良く排出さ
れる)。
【0082】また、本構成は、残留燃料排出管64を下
壁8に接続するようにした第2実施形態にも適用でき、
また、燃料タンク1を車両に対して水平に搭載し、当該
燃料タンク1内の分離壁6を水平方向に対して傾けてハ
ウジング4に支持するようにしても良く、要は、分離壁
6(燃料貯留室5)が傾けて設置されると共に、この傾
けて設置された分離壁6(燃料貯留室5)の最下位置を
含む近傍に、残留燃料排出管63,64が接続される構
成であれば良い。
【0083】以上、本発明者によってなされた発明を実
施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であるというのはいうまでもなく、
例えば、上記実施形態においては、残留燃料排出管6
3,64を燃料導入管20に接続するようにしている
が、管壁が蛇腹状を成すパイプまたは可撓性を有するパ
イプを介して補助燃料タンク14に接続するようにして
も良い。
【0084】また、上記実施形態においては、燃料貯留
室5を画成する分離壁6を、その基本形状において直方
体形状としているが、上、下壁7,8を他の多角形とし
た角柱形状とすることも可能であり、その形状は、分離
壁6を設置すべき空間の形状に応じて適宜選択される。
【0085】また、上記第1、第2及び第5実施形態に
おいては、燃料管60が下壁8の略中央に接続されてい
るが、必ずしも略中央に接続されていなくても良く、要
は、残留燃料排出管63,64が、燃料管60の下壁8
に対する開口60aに対して、第1、第2及び第5実施
形態で説明した条件を満足する位置に接続されていれば
良い。
【0086】
【発明の効果】第1〜第6本発明による燃料タンクは、
燃料貯留室を構成する下壁が、燃料量の減少に応じて上
方に湾曲するため、下壁が変形しない場合に比して、こ
の湾曲により減少された燃料貯留室の容積に対応した
分、燃料貯留室の空間部の容積を低減できる。その結
果、蒸発燃料を大幅に低減することが可能となる。ま
た、上記湾曲により燃料通路から排出されずに燃料貯留
室の下壁の周縁部に溜まる燃料を、残留燃料排出通路か
ら排出する構成としているため、燃料貯留室の残留燃料
を極力無くすことができる。その結果、燃料貯留室の所
定の有効燃料容積を確保することが可能となる。
【0087】また、第7発明による燃料タンクは、燃料
貯留室を構成する下壁が、燃料量の減少に応じて上方に
湾曲するため、下壁が変形しない場合に比して、この湾
曲により減少された燃料貯留室の容積に対応した分、燃
料貯留室の空間部の容積を低減できる。その結果、蒸発
燃料を大幅に低減することが可能となる。また、上記湾
曲により燃料貯留室の下壁の周縁部に溜まる燃料を、周
縁壁に接続されると共に当該周縁壁に対する開口の下端
部が、下壁の湾曲時に当該下壁の最上位置より低い位置
に位置する燃料通路から排出する構成としているため、
第1〜第6発明に比してより簡易な構成で、燃料貯留室
の残留燃料を極力無くすことができる。その結果、低コ
ストにて燃料貯留室の所定の有効燃料容積を確保するこ
とが可能となる。
【0088】また、第8発明による燃料タンクを搭載し
た車両は、燃料貯留室を水平方向に対して傾けて設置し
ているため、下壁の上方への湾曲により燃料貯留室に溜
まる燃料が、燃料貯留室の最下位置を含む近傍に集積さ
れ、残留燃料排出通路から効率良く排出されて、燃料貯
留室の残留燃料を極力無くすことができる。その結果、
燃料貯留室の所定の有効燃料容積を確保することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る燃料タンクを示す部分断面
図である。
【図2】燃料貯留室を構成する分離壁の基本形状を示す
斜視図である。
【図3】燃料貯留室に燃料が満杯に満たされた際の分離
壁の状態を示す斜視図である。
【図4】図3のX−X線に沿う断面図である。
【図5】燃料貯留室の燃料が少なくなった際の分離壁の
状態を示す斜視図である。
【図6】図5のX−X線に沿う断面図である。
【図7】補助燃料タンクを示す断面平面図である。
【図8】燃料タンクの周縁部を示す断面図であり、
(a)は分離壁の角部に対応する部分を拡大して示す断
面図、(b)は分離壁の角部以外に対応する部分を拡大
して示す断面図である。
【図9】第1実施形態に係る燃料タンクの分離壁、残留
燃料排出管及び燃料管の一部を抽出して示す一部破断正
面図であり、燃料貯留室の燃料が少なくなった状態を示
す一部破断正面図である。
【図10】第2実施形態に係る燃料タンクの分離壁、残
留燃料排出管及び燃料管の一部を抽出して示す一部破断
正面図であり、燃料貯留室の燃料が少なくなった状態を
示す一部破断正面図である。
【図11】第3実施形態に係る燃料タンクの分離壁、残
留燃料排出管及び燃料管の一部を抽出して示す一部破断
正面図であり、燃料貯留室の燃料が少なくなった状態を
示す一部破断正面図である。
【図12】第4実施形態に係る燃料タンクの分離壁、燃
料管の一部を抽出して示す一部破断正面図であり、燃料
貯留室の燃料が少なくなった状態を示す一部破断正面図
である。
【図13】第5実施形態に係る燃料タンクの分離壁、残
留燃料排出管及び燃料管の一部を抽出して示す正面図で
あり、燃料貯留室の燃料が少なくなった状態を示す正面
図である。
【符号の説明】
1…燃料タンク、5…燃料貯留室、6…分離壁、7…上
壁、8…下壁、9a〜9d…側壁(周縁壁)、60,6
5…燃料管(燃料通路)、60a,65a…燃料管の開
口(燃料通路の開口)、61a,61b…空間部、6
3,64…残留燃料排出管(残留燃料排出通路)、63
a,64a…残留燃料排出管の開口(残留燃料排出通路
の開口)、63b,64b…残留燃料排出管の開口の下
端部(残留燃料排出通路の開口の下端部)、65b…燃
料管の開口の下端部(燃料通路の開口の下端部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 禎二郎 愛知県豊田市鴻ノ巣町2丁目26番地 堀 江金属工業株式会社内 (72)発明者 石川 琢也 愛知県豊田市鴻ノ巣町2丁目26番地 堀 江金属工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−170568(JP,A) 特開 平9−203359(JP,A) 実開 昭51−85116(JP,U) 実開 昭56−71426(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 15/00 - 15/077 F02M 37/00 301

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料貯留室に貯留される燃料量に応じて
    変形可能な分離壁と、前記燃料貯留室に接続され当該燃
    料貯留室に対して燃料を供給/排出する燃料通路と、を
    備えた燃料タンクにおいて、 前記分離壁により構成される前記燃料貯留室の下壁は、
    前記燃料量の減少に応じて上方に湾曲し、 この湾曲により前記燃料通路から排出されずに溜まる燃
    料を排出可能な残留燃料排出通路を設けたことを特徴と
    する燃料タンク。
  2. 【請求項2】 前記燃料貯留室は、多角形を成し対向す
    る上壁及び前記下壁と、これら上、下壁を閉じる周縁壁
    と、から構成されることを特徴とする請求項1記載の燃
    料タンク。
  3. 【請求項3】 前記残留燃料排出通路は、前記燃料貯留
    室に対する開口の下端部が、前記下壁の湾曲時に前記燃
    料通路の前記燃料貯留室に対する開口より低い位置に位
    置するように接続されていることを特徴とする請求項1
    記載の燃料タンク。
  4. 【請求項4】 前記燃料通路は前記下壁に接続され、 前記残留燃料排出通路は、前記周縁壁に接続されると共
    に当該周縁壁に対する開口の下端部が、前記下壁の最大
    湾曲時に前記燃料通路の前記下壁に対する開口より低い
    位置に位置するように接続されていることを特徴とする
    請求項2記載の燃料タンク。
  5. 【請求項5】 前記燃料通路及び前記残留燃料排出通路
    は共に前記下壁に接続され、 前記残留燃料排出通路は、前記下壁の最大湾曲時に前記
    下壁に対する開口の下端部が、前記燃料通路の前記下壁
    に対する開口より低い位置に位置するように接続されて
    いることを特徴とする請求項2記載の燃料タンク。
  6. 【請求項6】 前記燃料通路及び前記残留燃料排出通路
    は共に前記周縁壁に接続され、 前記残留燃料排出通路は、前記周縁壁に対する開口の下
    端部が、前記下壁の最大湾曲時に当該下壁の最上位置よ
    り低い位置に位置すると共に前記燃料通路の前記周縁壁
    に対する開口の下端部より低い位置に位置するように接
    続されていることを特徴とする請求項2記載の燃料タン
    ク。
  7. 【請求項7】 燃料貯留室に貯留される燃料量に応じて
    変形可能な分離壁と、前記燃料貯留室に接続され当該燃
    料貯留室に対して燃料を供給/排出する燃料通路と、を
    備えた燃料タンクにおいて、 前記分離壁により構成される前記燃料貯留室は、多角形
    を成し対向する上壁及び下壁と、これら上、下壁を閉じ
    る周縁壁と、から構成され、 前記下壁は前記燃料量の減少に応じて上方に湾曲し、 前記燃料通路は、前記周縁壁に接続されると共に当該周
    縁壁に対する開口の下端部が、前記下壁の湾曲時に当該
    下壁の最上位置より低い位置に位置するように接続され
    ていることを特徴とする燃料タンク。
  8. 【請求項8】 請求項1の燃料タンクを搭載した車両で
    あって、 前記燃料貯留室が水平方向に対して傾けて設置されると
    共に、前記残留燃料排出通路がこの傾けて設置された燃
    料貯留室の最下位置を含む近傍に接続されたことを特徴
    とする燃料タンクを搭載した車両。
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