JP3569067B2 - ギヤポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ギヤポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
図3〜6にしたがって、従来例のギヤポンプを説明する。
図3に示すように、ボディ1には、ドライブギヤ収容部2とドリブンギヤ収容部3とからなる8字型のギヤ孔4を形成している。
そして、このギヤ孔4のドライブギヤ収容部2にはドライブギヤ5を、また、ドリブンギヤ収容部3にはドリブンギヤ6をそれぞれ組み込み、これら両ギヤ5、6をかみ合わせている。
ボディ1には、直接に軸受孔7、8を形成するとともに、これら軸受孔7、8に軸受9、10を設けている。そして、軸受9でドライブギヤ5の一方のシャフト11を、また、軸受10でドリブンギヤ6の一方の側のシャフト12を、それぞれ回転自在に支持している。ただし、ドライブギヤ5の一方のシャフト11をボディ1から突出させ、図示しない駆動源に連結させている。
なお、通路26は、流体を軸受孔7、8に導いて、シャフト11、12の回転を滑らかにするためのものである。
【0003】
また、ギヤ孔4には、このギヤ孔4と同じ8字型のブッシュ13を組み込んでいる。そして、このブッシュ13に軸受孔14、15を形成するとともに、これら軸受孔14、15に軸受16、17を設けている。そして、軸受16でドライブギヤ5の他方の側のシャフト18を、また、軸受17でドリブンギヤ6の他方の側のシャフト19を、それぞれ回転自在に支持している。
このようにしたブッシュ13の背面にはシール溝20を形成し、そこにOリング21を組み込んで、高圧エリヤHと低圧エリヤLとに区画している。
そして、ボディ1の端部には、ボルト22などによってカバー23を固定している。
【0004】
このようにしたギヤポンプでは、図示しない駆動源が駆動すると、ドライブギヤ5とドライブギヤ6とがかみ合って、吸込側から流体を吸込むとともに、その流体を吐出側から吐出する。
このとき、図4に示すように、ギヤ5、6の周囲には、吐出側では高圧域が、また、吸込側では低圧域が生じる。したがって、ギヤ5、6には高圧域から低圧域に向かって流体圧が作用し、これらギヤ5、6が矢印S方向に移動しようとする。
ここで、上記ギヤポンプでは、ギヤ5、6の一方の側のシャフト11、12が、ボディ1に直接に形成された軸受孔7、8内で支持されている。それに対して、他方の側のシャフト18、19が、ブッシュ13に形成した軸受孔14、15内で支持されている。
そのため、ギヤ5、6が図4の矢印S方向に移動しようとすると、ブッシュ13とギヤ孔4との間に形成されるクリアランスの分だけ、ブッシュ13側のシャフト18、19が、ボディ1側のシャフト11、12よりも大きく移動してしまう。そして、これらブッシュ13側のシャフト18、19と、ボディ1側のシャフト11、12とで移動量が異なると、その軸線がずれて、ポンプ性能が低下してしまう。
【0005】
そこで、この従来例のギヤポンプでは、図5に示すように、ブッシュ13に形成した軸受孔14、15の中心14a、15aを、ドライブギヤ収容部2に対応するブッシュ外周円24の中心24aと、ドリブンギヤ収容部3に対応するブッシュ外周円25の中心25aとにそれぞれ一致させておく。
それに対して、図6に示すように、ボディ1に形成した軸受孔7、8の中心7a、8aを、ギヤ孔4のドライブギヤ収容部2の中心2aと、ドリブンギヤ収容部3の中心3aとから、流体圧によってギヤ5、6が移動する矢印S方向に、それぞれ所定量xだけあらかじめずらしている。
そして、流体圧がギヤ5、6に作用して、ブッシュ13側のシャフト18、19がクリアランスの分だけ大きく動いたときに、これらシャフト18、19の軸線が、ボディ1側のシャフト11、12の軸線に一致するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例のギヤポンプでは、ギヤ孔4、すなわちドライブギヤ収容部2及びドリブンギヤ収容部3それぞれの中心2a、3aと、ボディ1に形成した軸受孔7、8の中心7a、8aとをずらして形成するので、これらギヤ孔4と軸受孔7、8とを同時に形成することが難しくなってしまう。
また、もし、ギヤポンプの吐出側と吸込側とを逆転させると、ブッシュ13側のシャフト18、19と、ボディ1側のシャフト11、12とのずれ量が、逆に所定量xだけ大きくなってしまう。したがって、ギヤポンプの吐出側と吸込側とを逆転させたいときは、このボディ1をそのまま使用することはできず、ボディ1ごと取替えなければならなかった。
この発明の目的は、ボディにギヤ孔と軸受孔とを同時に形成でき、しかも、ギヤポンプの吐出側と吸込側とを逆転させるときにも、ボディをそのまま使用することのできるギヤポンプを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ハウジングと、ハウジングに形成したギヤ孔と、ギヤ孔のうちのドライブギヤ収容部に組み込んだドライブギヤと、ギヤ孔のうちのドリブンギヤ収容部に組み込んで、上記ドライブギヤにかみ合わせたドリブンギヤと、ギヤ孔に組み込んだブッシュとを備え、ハウジングに直接に軸受孔を形成するとともに、ドライブギヤ及びドリブンギヤの一方の側のシャフトを、この軸受孔内で回転自在に支持し、また、ブッシュに軸受孔を形成するとともに、他方の側のシャフトを、この軸受孔内で回転自在に支持したギヤポンプを前提とする。
そして、ハウジング側に形成した各軸受孔の中心を、ギヤ孔のドライブギヤ収容部の中心部と、ドリブンギヤ収容部の中心とにそれぞれ一致させ、また、ブッシュ側に形成した各軸受孔の中心を、ドライブギヤ収容部に対応するブッシュ外周円の中心と、ドリブンギヤ収容部に対応するブッシュ外周円の中心とに対して、流体圧によってギヤが移動する方向とほぼ180度だけ逆の方向に、それぞれ所定量だけずらした点に特徴を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1、2にしたがって、この発明の実施例のギヤポンプについて説明する。
この実施例のギヤポンプでは、上記従来例と異なり、図1に示すように、ボディ1に形成した軸受孔7、8の中心7a、8aを、ドライブギヤ収容部2の中心2aと、ドリブンギヤ収容部3の中心3aとにそれぞれ一致させている。
それに対して、図2に示すように、ブッシュ13に形成した軸受孔14、15の中心14a、15aを、ドライブギヤ収容部2に対応するブッシュ外周円24の中心24aと、ドリブンギヤ収容部3に対応するブッシュ外周円25の中心25aとに対して、流体圧によってギヤ5、6が移動する矢印S方向とほぼ180度だけ逆の方向に、それぞれ所定量xずらしている。
そして、ブッシュ13側のシャフト18、19がクリアランスの分だけ大きく動いたときに、これらシャフト18、19の軸線が、ボディ1側のシャフト11、12の軸線に一致するようにしている。
なお、それ以外の構成については、上記従来例と同じなので、同一の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0009】
このようにしたギヤポンプでは、ギヤ孔4、すなわちドライブギヤ収容部2及びドリブンギヤ収容部3それぞれの中心2a、3aと、ボディ1に形成した軸受孔7、8の中心7a、8aとを一致させているので、例えば、小径孔を形成するカッターと大径孔を形成するカッターとを同軸上にしたものを使用すれば、これらギヤ孔4と軸受孔7、8とを同時に形成することができる。
また、ギヤポンプの吐出口と吸込口とを逆転させたいときにも、このボディ1をそのまま使用するができる。
しかも、ブッシュ13を図2に示すように左右対称にしておけば、ギヤポンプの吐出側と吸込側とを逆転させたいとき、このブッシュ13を反転させるだけで対応でき、ブッシュ13をそのまま使用することができる。
【0010】
さらにまた、ブッシュ13は焼結などにより成形するので、その寸法の設定・管理を比較的容易におこなうことができる。したがって、ボディ1に切削加工で軸受孔7、8をずらして形成するのに比べ、あらかじめずらしておく所定量xをより高い精度で設定することができる。
なお、あらかじめずらしておく所定量xは、ブッシュ13とギヤ孔4との間に形成されるクリアランスや、ブッシュ13の変形量などを考慮して決めることはいうまでもない。
また、ブッシュ13は、分割されたタイプのものであってもかまわない。
さらに、この実施例では、ボディ1とカバー23とが相まってハウジングを構成しているものとする。
【0011】
【発明の効果】
この発明によれば、ハウジングに形成したギヤ孔と軸受孔との中心を一致させているので、これら両孔を同時に形成することができる。
また、ギヤポンプの吐出口と吸入口とを逆転させるとき、ハウジングをそのまま使用することができる。
しかも、ブッシュを左右対称にしておけば、ギヤポンプの吐出側と吸込側とを逆転させたいとき、このブッシュを反転させるだけで対応でき、このブッシュをそのまま使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例におけるボディ1を示す図である。
【図2】この発明の実施例におけるブッシュ13を示す図である。
【図3】ギヤポンプの断面図を示す図である。
【図4】ドライブギヤ5とドリブンギヤ6との関係を示す図である。
【図5】従来例におけるブッシュ13を示す図である。
【図6】従来例におけるボディ1を示す図である。
【符号の説明】
1 ボディ
2 ドライブギヤ収容部
3 ドリブンギヤ収容部
4 ギヤ孔
5 ドライブギヤ
6 ドリブンギヤ
7、8 (ボディ1に形成した)軸受孔
11 ドライブギヤの一方の側のシャフト
12 ドリブンギヤの一方の側のシャフト
13 ブッシュ
14、15 (ブッシュ13に形成した)軸受孔
18 ドライブギヤの他方の側のシャフト
19 ドリブンギヤの他方の側のシャフト
23 カバー
24 ドライブギヤ収容部2に対応するブッシュ外周円
25 ドリブンギヤ収容部3に対応するブッシュ外周円
Claims (1)
- ハウジングと、ハウジングに形成したギヤ孔と、ギヤ孔のうちのドライブギヤ収容部に組み込んだドライブギヤと、ギヤ孔のうちのドリブンギヤ収容部に組み込んで、上記ドライブギヤにかみ合わせたドリブンギヤと、ギヤ孔に組み込んだブッシュとを備え、ハウジングに直接に軸受孔を形成するとともに、ドライブギヤ及びドリブンギヤの一方の側のシャフトを、この軸受孔内で回転自在に支持し、また、ブッシュに軸受孔を形成するとともに、他方の側のシャフトを、この軸受孔内で回転自在に支持したギヤポンプにおいて、ハウジング側に形成した各軸受孔の中心を、ギヤ孔のドライブギヤ収容部の中心部と、ドリブンギヤ収容部の中心とにそれぞれ一致させ、また、ブッシュ側に形成した各軸受孔の中心を、ドライブギヤ収容部に対応するブッシュ外周円の中心と、ドリブンギヤ収容部に対応するブッシュ外周円の中心とに対して、流体圧によってギヤが移動する方向とほぼ180度だけ逆の方向に、それぞれ所定量だけずらしたことを特徴とするギヤポンプ。
Priority Applications (1)
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JP08897796A JP3569067B2 (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | ギヤポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP08897796A JP3569067B2 (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | ギヤポンプ |
Publications (2)
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JPH09256967A JPH09256967A (ja) | 1997-09-30 |
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Family
ID=13957866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP08897796A Expired - Lifetime JP3569067B2 (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | ギヤポンプ |
Country Status (1)
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Families Citing this family (3)
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1996
- 1996-03-19 JP JP08897796A patent/JP3569067B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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