JP3568797B2 - 電線把持クランプ - Google Patents

電線把持クランプ Download PDF

Info

Publication number
JP3568797B2
JP3568797B2 JP28843498A JP28843498A JP3568797B2 JP 3568797 B2 JP3568797 B2 JP 3568797B2 JP 28843498 A JP28843498 A JP 28843498A JP 28843498 A JP28843498 A JP 28843498A JP 3568797 B2 JP3568797 B2 JP 3568797B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
gripping
wire
clamp
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28843498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000123661A (ja
Inventor
喜昭 野本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP28843498A priority Critical patent/JP3568797B2/ja
Priority to EP19990119910 priority patent/EP0993085B1/en
Publication of JP2000123661A publication Critical patent/JP2000123661A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3568797B2 publication Critical patent/JP3568797B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/28Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for wire processing before connecting to contact members, not provided for in groups H01R43/02 - H01R43/26

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線把持クランプに関し、更に詳しくは、例えばワイヤハーネスを形成する電線を切断加工する機械に用いられる電線を把持するクランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電線把持クランプとしては、特開平6−96630号公報記載に係るものが知られている。図9に示すように、この電線把持クランプ1は、複数がチェーン(図示省略する)に固定されており、それぞれが電線Wを把持した状態で搬送を行うものであり、一対の搬送爪2が電線Wを把持した状態で移動し、搬送爪2、2を解放することで製品受け3に電線Wを送り出すようになっている。一対の搬送爪2、2の互いに電線Wを挟持するそれぞれの面には、電線Wの周面に対応した曲面を有する凹部2aが形成されている。そして、電線把持クランプ1は、搬送爪5bから電線Wを放した後は、ループ状に回動することにより、元の位置へ戻り再度電線Wをつかむようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した電線把持クランプでは、径寸法が異なる電線を搬送させる場合に、搬送爪2の凹部2aの大きさを電線に応じて変える必要があり、このため搬送爪2自体を取り替える必要があった。また、搬送用のチェーンが用いられているため、部品点数が多く高価であり、がたつきが生じ易いものであった。
【0004】
そこで、本発明は、異なる径寸法の電線の把持が行えると共に、把持される径寸法の異なる電線間で、中心軸のずれが生じないようにした電線把持クランプを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、支持ブロックと、電線を所定位置で挟持する挟持面をそれぞれ有し、前記電線を挟持した位置と少なくとも水平位置との間で回動自在に前記支持ブロックに支持された一対の把持ブロックと、前記挟持面に設けられて前記電線の外周に当接する2つの当接部を有する把持凹部とを備えた電線把持クランプであって、前記把持ブロックが水平位置の状態で把持ブロックにおける回動中心側に位置する一方の当接面の垂線からの角度を、他方の当接面の垂線からの角度より大きく設定し、前記電線径にかかわらず前記電線を同軸上に位置させることを特徴とする。
【0006】
従って、請求項1記載の発明では、水平位置において把持ブロックの回動中心側に位置する一方の当接面と垂線とのなす角度が、他方の当接面と垂線とのなす角度より大きく設定されているため、径寸法の異なる電線を把持する場合に電線の中心軸がずれることを抑制することができる。また、電線を把持する際に把持ブロックの回動に伴って、一方の当接面側の部分が電線に当たるのを防止することができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電線把持クランプであって、前記一対の把持ブロックが、前記支持ブロックに異なる位置に設けられた回動中心でそれぞれ回動自在に支持された一対の回動アームに固定されていることを特徴としている。
【0008】
この発明では、把持ブロックが異なる位置に設けられた回動中心で回動するため、異なる径寸法の電線を把持する場合に、把持凹部の一方の当接面と他方の当接面とで当接する電線の中心軸が径寸法が異なることによりずれるのを抑制することが可能となる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の電線把持クランプであって、前記電線を把持した状態で前記支持ブロックが水平方向へ移動して電線を搬送した後に水平位置へ回動して元の位置へ戻ることを特徴とする。
【0010】
この発明では、把持ブロックが支持された支持ブロックが水平方向へ移動することにより、把持ブロックで把持された電線が水平方向へ搬送される。また、電線を搬送した後は、支持ブロックが元の位置へ戻るため、再度電線を搬送することが可能となり、電線を順次搬送させることができる。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電線把持クランプであって、前記把持ブロックはそれぞれ複数の把持片が櫛歯状に配置されて形成され、一方の前記把持ブロックの前記把持片どうしの間に他方の前記把持ブロックの前記把持片が挿入可能であることを特徴とする。
【0012】
この発明では、把持ブロックが複数の把持片で構成され、それぞれの把持片どうしの間に隙間が形成され、この隙間に他方の把持ブロック側の把持片が挿入されるように櫛歯状に形成されているため、一対の把持ブロックどうしが電線を挟む際に、互いの把持ブロックどうしが上記のように設定された当接面で電線を挟むように互いに近接させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る電線把持クランプの詳細を図1〜図3に示す実施形態に基づいて説明する。
【0014】
図1に示すように、本実施形態の電線把持クランプ10は、支持ブロック11に回動可能に枢支された一対の回動アーム13と、回動アーム13のそれぞれに固定された把持ブロック14と、から大略構成されている。
【0015】
本実施形態では、略直方体形状の支持ブロック11の上部に所定間隔を隔てて平行をなす回動軸12、12にそれぞれ回動アーム13が支持されている。この回動アーム13は、図1に実線で示す水平状態にある位置から二点鎖線で示す垂直状態にある位置との間の角度が略90度の範囲を回動するように規定されている。これら回動アーム13、13は、例えば、油圧駆動や空気圧駆動や電気動力駆動などを行う図示しない駆動機構により回転駆動されるものであり、これらの回動アーム13、13が互いに近接することにより、把持ブロック14どうしの間で電線Wを挟持するようになっている。
【0016】
把持ブロック14には、互いに近接したときに対向する面側にそれぞれ把持凹部15が形成されている。この把持凹部15は、図1に示すように、回動アーム13と直角をなす垂線Sに対して角度αをなす当接面15Aと、垂線Sに対して角度βをなす当接面15Bとから形成されている。そして、角度αと角度βとの関係は、α<βとなるように設定されている。本実施形態では、角度βが角度αの約1.5倍になるように設定されている。なお、角度αと角度βとは、このような関係を満足しつつ、回動軸12どうしの距離、及び回動軸12から把持凹部15における当接面15A、15Bとが接合する部分(把持凹部15の底部)までの長さを勘案して適宜設定されている。
【0017】
また、把持ブロック14は、当接面15Aを有する複数の(3枚の)把持片16Aと当接面15Bを有する複数の(3枚の)把持片16Bとを備えてなる。これら把持片16Aは、把持ブロック14の幅方向に所定の間隔を介して平行をなすように配置されている。把持片16Bも同様に、把持片16Aに対応して配置されている。さらに、把持ブロック14どうしは、一方の把持ブロック14の把持片16A、16Bのそれぞれの間隙に、他方の把持片16A、16B1を挿入し得るように、所定距離だけ回動軸方向へずらして配置されている。このような構成としたことにより、互いの把持ブロック14どうしは、近接して重なり合うことで電線Wの外周面に当接面15A、15Bを当接させることができるようになっている。図2(a)は把持ブロック14、14が水平位置にある開いた状態を示しており、図2(b)は回動アーム13が回転駆動されて把持ブロック14が互いに近接して、把持片16A、16Bどうしが重なり合っている状態を示している。
【0018】
図3は、本実施形態の電線把持クランプ10が異なる径寸法の電線Wを把持した状態を示す説明図である。本実施形態では、同図に示すように、径寸法の短い電線W1と径寸法の長い電線W2を、把持ブロック14の把持凹部15どうしで把持しても電線W1の中心軸と電線W2の中心軸とを一致させることができる。このため、このような電線把持クランプ10で電線を搬送させる場合に電線の中心軸が常に同じ高さで搬送を行うことが可能となる。このため、電線の端部に端子金具などを取り付ける装置に電線を供給・搬送する場合に装置の設定や把持ブロック14の交換などの繁雑な作業が不要となり、円滑な作業を行うことを可能にする。
【0019】
このような本実施形態の電線把持クランプ10に対して、図4及び図5は比較例を示している。この比較例に係る電線把持クランプにおいて、本実施形態の電線把持クランプ10と同一部分には同一の符号を付している。比較例の電線把持クランプ10では、図5に示すように、把持ブロック14の当接面15Aと垂線Sとのなす角度と、当接面15Bと垂線Sとのなす角度と、が共に角度αで同一に設定されている。このような設定にした比較例では、図4に示すように、太い電線W2を挟持する場合に、電線W2の外周に沿って当接面15Aと当接面15Bとが当接するように回動アーム3を回動軸12を中心に回転移動させると、細い電線W1を挟持するときに比べて太い電線W2の中心軸は上に移動してしまい、挟持された細い電線W1の中心軸と太い電線の中心軸とにずれ量Hが生じる。これに対して、図3に示した本実施形態の電線把持クランプ10では、当接面15Aと当接面15Bとの垂線Sに対する角度をβ>αと設定したことにより、細い電線W1と太い電線W2との中心軸の間にずれが生じていない。
【0020】
以上、本実施形態の電線把持クランプ10の構成について説明したが、次に、本実施形態の電線把持クランプ10を適用した、電線の自動切断圧着装置について図6〜図8を用いて説明する。
【0021】
図6は、自動切断圧着装置20の全体を示す平面図である。この自動切断圧着装置20は、例えば巻取りリールから供給される電線Wを直線状になるように矯正する複数対の矯正ローラ22が対向配置された電線矯正部21と、供給される電線Wを長さを計測しつつ送り出す検尺送り出し部23と、電線端部に端部金具を圧着させる第1端子圧着ユニット24と、検尺送り出し部23から送り出された電線Wの切断と絶縁被覆の剥離を行う切断皮剥ぎ部25と、絶縁被覆が剥がされた電線端部を前記第1端子圧着ユニット24へ移動させる旋回部26と、前記切断皮剥ぎ部25で切断されて送り出された所定長さの電線Wの手前の端部を把持しつつ電線Wの搬送を行う搬送部27と、搬送部27で運ばれた電線Wの端部に端子金具を圧着する第2端子圧着ユニット28と、前記第2端子圧着ユニット28で端子が装着された電線Wを送り出す電線送り出し部29と、から大略構成されている。
【0022】
図示しない巻取りリールから供給される電線Wは、図中矢印で示すy方向に沿って、電線矯正部21の矯正ローラ22〜22の間を通過することにより、矯正ローラ22間で屈曲されることにより直線状に矯正されるようになっている。この電線矯正部21を経た電線Wは、検尺送り出し部23で設定された送りだし長さだけ送り出されるように設定されている。ここで、電線Wを最初にセットした初期の段階では、送り出された電線Wの先端は切断皮剥ぎ部25で絶縁被覆が所定の長さ範囲で剥離されるようになっている。旋回部26では、旋回軸26aを支点として、図示しない旋回駆動部により旋回され、電線Wの端部を第1端子圧着ユニット24側へ移動させるようになっている。第1端子圧着ユニット24は、旋回部26により移動された電線Wの端部に端子金具を装着するようになっている。図6に示すように、第1端子圧着ユニット24で端子金具が装着された電線Wは、旋回部26で元の位置に戻されてy方向に沿って配置される。その後、電線Wは、検尺送り出し部23で所定長さだけ送り出され、切断皮剥ぎ部25で電線Wの切断と被覆の剥離が行われる。次に、切断により切り離された電線Wは、上記した搬送部27で第2端子圧着ユニット28へ向けて図示に矢印で示すx方向に沿って搬送される。
【0023】
次に、搬送部27の構成を図6〜図8を用いて説明する。搬送部27は、上記した電線矯正部21、検尺送り出し部23、及び旋回部26における電線Wの送り出し方向に対して略直角をなすx方向に沿って配置されている。この装置における搬送部27は、x方向に沿って等間隔に配置・固定された固定型電線3つの把持クランプ10A1、10A2、10A3を有する。これら固定型電線把持クランプ10A1〜10A3のそれぞれは、上記した実施形態の電線把持クランプ10と同様の構成であり、一対の把持ブロック14、14を備えた支持ブロック11が、この自動切断圧着装置20の図示しない装置本体側に固定されている。
【0024】
また、このように配置された固定型電線把持クランプ10A1〜10A3の列の側方には、搬送方向に沿って搬送フレーム30が配置されている。この搬送フレーム30は、装置本体側に固定された往復駆動シリンダ31で往復駆動されるピストンロッド32に連結部材33を介して固定されている。なお、図中34は、ピストンロッド32の所定長さ以上の突出を規制するストッパである。
【0025】
さらに、搬送フレーム30における、固定型電線把持クランプ10A1〜103と対向する面には、4つの搬送用電線把持クランプ10B1〜10B4が順次、搬送方向に沿って固定されている。なお、搬送用電線把持クランプ10B1〜10B4は、固定型電線把持クランプ10A1〜10A3の間隔と同一の間隔をなすように設定されている。また、搬送用電線把持クランプ10Bの高さは、固定型電線把持クランプ10Aと同一の高さに設定されている。
【0026】
そして、これらの搬送用電線把持クランプ10B1〜10B4のうち、上記した切断皮剥ぎ部25に最も近い搬送用電線把持クランプ10B1は、ピストンロッド32が往復駆動シリンダ31から最大に突出した状態で、切断皮剥ぎ部25における電線Wの通過経路で電線Wを挟み得る位置(以下、第1位置という)にあるように設定されている。すなわち、切断皮剥ぎ部25で切断され且つ第1端子圧着ユニット24で端子金具が装着された電線Wは、所定長さ送り出された状態で切断及び被覆剥離が施されるが、この切断により切り離された電線Wの手前の端部(この部分は端子金具が未装着)を第1の位置にある搬送用電線把持クランプ10B1が把持し得るように配置されている。ここで、往復駆動シリンダ31のピストンロッド32のストロークは、上記した搬送用電線クランプ10B1〜10B4どうしの間隔に相当するように設定されている。
【0027】
このため、搬送用電線把持クランプ10B1〜10B4側は、図8に示すように、第1位置にある搬送用電線クランプ10B1が、固定型電線把持クランプ10A1の位置(以下、第2位置という)まで移動し、また第1位置に戻るという往復動作を繰り返す。同様に他の搬送用電線把持クランプ10B2〜10B4も固定型電線把持クランプ10A1〜10A3側の間隔分(搬送用電線把持クランプ10B1〜10B4側の間隔も同一)の往復動作を行う。なお、固定型電線把持クランプ10A2の位置を第3位置、固定型電線把持クランプ10A3の位置を第4位置、ピストンロッド32が搬送方向に移動して往復駆動用シリンダ31からの突出量が最も短くなったときに、搬送用電線クランプ10B4が移動する位置を受け渡し位置と定義する。
【0028】
上記した第2端子圧着ユニット28は、第4位置にある固定型電線把持クランプ10A3の側方に配置されており、この固定型電線把持クランプ10A3で把持された電線Wにおける、端子金具が未装着の端部に端子金具を装着するようになっている。また、受け渡し位置には、電線Wの受け取りを行う取出し用電線把持クランプ10Cが位置し得るようになっている。この取出し用電線把持クランプ10Cは、上記した電線送り出し部29に設けられている。
【0029】
ここで、取出し用電線把持クランプ10C及びこれを含む電線送り出し部29の構成について説明する。図7に示すように、この取出し用電線把持クランプ10Cは、上記した実施形態の電線把持クランプ10と略同様の構成である。電線把持クランプ10と異なる点は、支持ブロック11の下端部に一体的に設けられた枢支軸41が装置ベース側に軸支され、枢支軸41を回転軸として回動し得るようになっている。また、枢支軸41には一体的に反転歯車42が設けられている。そして、反転歯車42には、駆動歯車43が噛合するよう組み合わされている。この駆動歯車44には一体的に回動軸44が設けられており、この回動軸44が装置ベース側の部材に軸支されている。この駆動歯車43の回動軸44には、一体的にカムアーム45の一端が固定されている。カムアーム45の他端寄りの中間部には、長手方向に沿ってガイド用長孔45Aが形成されている。このガイド用長孔45Aには、搬送フレーム30の端部の所定位置に突設されたガイド用突起30Aが摺動可能に嵌め込まれている。このため、搬送フレーム30の往復動作に伴って、ガイド用突起30Aがカムアーム45のガイド用長孔45Aを滑りつつカムアーム45を図7において時計回り方向と反時計回り方向へ回動させることができるようになっている。この回動に伴って、駆動歯車43も双方向に所定角度回転して、この駆動歯車43に噛合する反転歯車42をこの駆動歯車43と反対の方向へ回転させる。この反転歯車42の回転に伴って、支持ブロック11は、二点鎖線で示す位置と、受け渡し位置との間を移動するようになっている。
【0030】
次に、このような構成の搬送部27の作用・動作について説明する。
【0031】
まず、切断皮剥ぎ部25で切断されて切り離された電線Wの手前の端部(この部分は端子金具が未装着)を第1位置にある搬送用電線把持クランプ10B1の一対の把持ブロック14どうしの間で把持する。ここで、往復駆動シリンダ31のピストンロッド32の突出量は最大となっている。次に、搬送用電線把持クランプ10B1が電線Wを把持した状態で、往復駆動シリンダ31でピストンロッド32の突出量を最小になるように駆動して、搬送フレーム30を移動させる。この移動によって、搬送用電線把持クランプ10B1は、電線Wを把持した状態で第2位置へ移動する。この搬送用電線把持クランプ10B1の移動に先駆けて固定型電線把持クランプ10A1の一対の把持ブロック14、14を開いた状態となるように駆動制御しておく。そして、第2位置で固定型電線把持クランプ10A1は搬送用電線把持クランプ10B1の把持する電線Wを把持し、その後搬送用電線把持クランプ10B1の一対の把持ブロック14、14を解放して電線Wを固定型電線把持クランプ10A1側へ受け渡す。このとき、搬送用電線把持クランプ10B1の把持ブロック14、14は水平状態に開いた状態であるため、固定型電線把持クランプ10A1が把持する電線Wの高さより低い位置になる。このため、搬送用電線把持クランプ10B1はこの状態を保つことで移動の際に電線Wに邪魔されることなく第1位置へ戻ることが可能となる。
【0032】
次に、搬送用電線把持クランプ10B1が電線Wを固定型電線把持クランプ10A1へ搬送した後第1位置へ復帰すると、搬送フレーム30に設けられた搬送用電線把持クランプ10B2が固定型電線把持クランプ10A1のある第2位置に移動する。そして、この搬送用電線把持クランプ10B2が電線Wを把持した後、固定型電線把持クランプ10A1は電線Wを解放して把持ブロック14、14を水平状態まで移動させる。
【0033】
次に、搬送フレーム30が駆動されて搬送方向へ移動すると、搬送用電線把持クランプ10B2は電線Wを把持した状態で第3位置へ移動する。そして、同様に固定型電線把持クランプ10A2へ電線Wを受け渡す。固定型電線把持クランプ10A2で把持された電線Wは、同様にして搬送用把持クランプ10B3で第4位置の固定型電線把持クランプ10A3へ受け渡される。この第4位置には、上記した第2端子圧着ユニット28が配置されており、電線Wの端部に端子金具が圧着される。端子金具が圧着された電線Wは、搬送用電線把持クランプ10B4で受け渡し位置へ搬送される。このとき、取出し用電線把持クランプ10Cは、搬送用電線把持クランプ10B4と同期して受け渡し位置に移動する。すなわち、搬送用電線把持クランプ10B4が受け渡し位置に移動するときは、搬送フレーム30も同時に同方向へ移動するため、ガイド用突起30Aはカムアーム45を押すことにより、駆動歯車43を回転駆動して反転歯車42を時計回り方向へ回動させこれに伴って取出し用電線把持クランプ10Cは受け渡し位置へ移動することになる。このとき、取出し用電線把持クランプ10Cの一対の把持ブロック14、14は、図7に示すように互いに拡開した状態になるように駆動される。
【0034】
そして、取出し用電線把持クランプ10Cは、受け渡し位置に位置する搬送用電線把持クランプ10B4で把持された電線Wを把持する。この後、搬送用電線把持クランプ10B4は電線Wを放して搬送フレーム30と共に第3位置へ向けて移動する。この移動によりガイド用突起30Aも移動するため、カムアーム45は時計回り方向へ回動して取出し用電線把持クランプ10Cを図7中一点鎖線で示す位置まで移動する。そして、取出し用電線把持クランプ10Cは把持ブロック14、14を開くことにより電線Wを図示しない受取り皿へ落とすことができる。この受取り皿へ落とされた電線Wの両端部は、第1端子圧着ユニット24と第2端子圧着ユニット28で端子金具が装着された完成品である。
【0035】
以上、本発明に係る電線把持クランプを適用した自動切断圧着装置20について説明したが、装置20においても、各電線把持クランプ(10A1〜10A3、10B1〜10B4、10C)における把持ブロック14の回動中心側に位置する一方の当接面15Bと垂線Sとのなす角度が、他方の当接面と垂線とのなす角度より大きく設定されている。このため、自動切断圧着装置20で径寸法の異なる電線Wを取り扱う場合に径寸法が異なることに起因して電線Wの中心軸がずれることを抑制することができる。また、電線Wを把持する際に把持ブロック14の回動に伴って、一方の当接面15B側の部分が電線に当たるのを防止することができる。なお、上記した自動切断圧着装置20における搬送部27の説明では、1本の切り出された電線Wに着目して説明したが、搬送フレーム30の1ストローク毎に新しく切り出された電線Wが順次搬送されるものであり、円滑且つ効率的な搬送を行うことができる。
【0036】
以上、実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随する各種の設計変更が可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、径寸法の異なる電線を把持する場合に電線の中心軸がずれることを抑制することができる。このため、異なる径寸法の電線を取り扱うことが可能となり、部品交換などを省略することができる。また、電線を把持する際に把持ブロックの回動に伴って、一方の当接面側の部分が電線に当たるのを防止することができる。
【0038】
請求項3記載の発明によれば、請求項1及び請求項2に記載の効果に加えて、電線を水平方向へ電線を順次搬送させることができ、搬送装置に適用することが可能となり、電線の中心軸の上下方向へのずれの少ない搬送を行うことが可能になる。
【0039】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜請求項3に記載の効果に加えて、一方の把持ブロックにおける把持片の間隙に他方の把持ブロック側の把持片が挿入されるため、互いの把持ブロックどうしで把持する電線の外周面に当接できるように、一対の把持ブロックどうしを移動させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線把持クランプの実施形態を示す側面図である。
【図2】(a)は実施形態の電線把持クランプの把持ブロックが解放された状態を示す斜視図、(b)は把持ブロックで把持を行う状態を示す斜視図である。
【図3】実施形態において径寸法の異なる電線を把持した状態を示す説明図である。
【図4】比較例において径寸法の異なる電線を把持した状態を示す説明図である。
【図5】比較例の電線把持クランプを示す側面図である。
【図6】実施形態の電線把持クランプを適用した自動切断圧着装置の平面図である。
【図7】実施形態の電線把持クランプを適用した自動切断圧着装置における搬送部を示す側面図である。
【図8】実施形態の電線把持クランプを適用した自動切断圧着装置における搬送部を示す平面図である。
【図9】従来の電線把持クランプを備えた搬送装置の側面図である。
【符号の説明】
S 垂線
W 電線
10 電線把持クランプ
11 支持ブロック
12 回動軸
13 回動アーム
14 把持ブロック
15 把持凹部
15A、15B 当接面
16A、16B 把持片
30 搬送フレーム

Claims (4)

  1. 支持ブロックと、電線(W)を所定位置で挟持する挟持面をそれぞれ有し、前記電線を挟持した位置と少なくとも水平位置との間で回動自在に前記支持ブロックに支持された一対の把持ブロックと、前記挟持面に設けられて前記電線の外周に当接する2つの当接部を有する把持凹部とを備えた電線把持クランプであって、
    前記把持ブロックが水平位置の状態で把持ブロックにおける回動中心側に位置する一方の当接面の垂線からの角度を、他方の当接面の垂線からの角度より大きく設定し、前記電線径にかかわらず前記電線を同軸上に位置させることを特徴とする電線把持クランプ。
  2. 請求項1記載の電線把持クランプであって、
    前記一対の把持ブロックが、前記支持ブロックに異なる位置に設けられた回動中心でそれぞれ回動自在に支持された一対の回動アームに固定されていることを特徴とする電線把持クランプ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電線把持クランプであって、
    前記電線を把持した状態で前記支持ブロックが水平方向へ移動して電線を搬送した後に水平位置へ回動して元の位置へ戻ることを特徴とする電線把持クランプ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電線把持クランプであって、
    前記把持ブロックはそれぞれ複数の把持片が櫛歯状に配置されて形成され、一方の前記把持ブロックの前記把持片どうしの間に他方の前記把持ブロックの前記把持片が挿入可能であることを特徴とする電線把持クランプ。
JP28843498A 1998-10-09 1998-10-09 電線把持クランプ Expired - Fee Related JP3568797B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28843498A JP3568797B2 (ja) 1998-10-09 1998-10-09 電線把持クランプ
EP19990119910 EP0993085B1 (en) 1998-10-09 1999-10-08 Electric wire grasping clamp

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28843498A JP3568797B2 (ja) 1998-10-09 1998-10-09 電線把持クランプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000123661A JP2000123661A (ja) 2000-04-28
JP3568797B2 true JP3568797B2 (ja) 2004-09-22

Family

ID=17730172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28843498A Expired - Fee Related JP3568797B2 (ja) 1998-10-09 1998-10-09 電線把持クランプ

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0993085B1 (ja)
JP (1) JP3568797B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6608958B2 (en) * 2001-07-06 2003-08-19 Ksaria Corporation Centralizing clamp for an optical fiber
US7809230B2 (en) 2007-09-25 2010-10-05 Ksaria Corporation Apparatus for shaping the end of an optical fiber
US8254738B2 (en) 2010-08-27 2012-08-28 Ksaria Corporation Methods and systems for efficient installation of cables in watercraft
US9239428B2 (en) 2011-09-28 2016-01-19 Ksaria Corporation Epoxy dispensing system and dispensing tip used therewith
CN111341501B (zh) * 2018-12-18 2023-09-26 库迈思控股股份公司 用于电缆加工装置的夹具组件以及电缆加工装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE494732A (ja) * 1949-03-29 1950-04-15
JPS58123686A (ja) * 1982-01-19 1983-07-22 日本圧着端子製造株式会社 圧接コネクタの両端圧接機
US5025549A (en) * 1990-08-31 1991-06-25 Amp Incorporated Lead making machine having improved wire feeding system
US5797299A (en) * 1996-11-27 1998-08-25 The Whitaker Corporation Wire cutting and stripping mechanism

Also Published As

Publication number Publication date
EP0993085B1 (en) 2007-12-26
EP0993085A2 (en) 2000-04-12
EP0993085A3 (en) 2001-06-20
JP2000123661A (ja) 2000-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2808976B2 (ja) ハーネス製造装置およびハーネス製造方法
JP2000123950A (ja) 自動切断圧着装置
JPH10340644A (ja) ツイスト電線製造装置
EP0050910B1 (en) Wire end processing apparatus
JP3568797B2 (ja) 電線把持クランプ
JP2000123943A (ja) 自動切断圧着装置
JPH0586124B2 (ja)
US5305508A (en) Cable-bundling equipment for cable-processing machines
JP2000123948A (ja) 自動切断圧着装置
JP3542728B2 (ja) 電線取出装置
US7637005B2 (en) Cable-processing machine with swiveling device for serving processing stations with cable-ends
JP2008140738A (ja) 電線製造装置
AU765062B2 (en) Method to produce printed articles by inserting at least one part-product into a main product and device to carry out the method
US3062390A (en) Wire handling apparatus
JP3523088B2 (ja) 搬送装置及び搬送方法
JP3523086B2 (ja) 電線出寸法の調整装置及び調整方法
JP3181291B2 (ja) ワイヤー用グリッパーおよびグリッパーを用いたワイヤー束の製作方法および装置
JPH07211427A (ja) 電線加工機における電線矯正装置
JP7408622B2 (ja) ケーブル加工機装置、ケーブル加工機の取外しトラフからのケーブル取り外し方法およびケーブル加工機用ケーブル交換装置
JPH04229910A (ja) リード線製造装置及びそれに使用するワイヤ把持装置
US3968548A (en) Lead transfer mechanism
US3934709A (en) Conveyors for piles of newspapers
WO2016178360A1 (ja) 端子搬送装置および端子圧着装置
JP2956873B2 (ja) 電線集束装置
JP3301009B2 (ja) 電線移送装置と電線移送方法及び電線移載装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080625

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120625

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees