JP3301009B2 - 電線移送装置と電線移送方法及び電線移載装置 - Google Patents

電線移送装置と電線移送方法及び電線移載装置

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JP3301009B2
JP3301009B2 JP30952495A JP30952495A JP3301009B2 JP 3301009 B2 JP3301009 B2 JP 3301009B2 JP 30952495 A JP30952495 A JP 30952495A JP 30952495 A JP30952495 A JP 30952495A JP 3301009 B2 JP3301009 B2 JP 3301009B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子付電線の両端
末を各コネクタハウジングの近くに移動させ、二台の端
子挿入ヘッドでの両端末の同時挿入を可能とした電線移
送装置と電線移送方法及び電線移載装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図14は特開昭61−104578号公
報に記載された従来の電線移送装置を示すものである。
この装置92は、端子を圧着した端子付電線をコンベア
チェーン93のクリップ94から移載ヘッド95で配列
ステーション96へ移載し、配列ステーション96から
端子挿入ヘッド97で端子をコネクタハウジング98に
挿入するものである。
【0003】コンベアチェーン93は間欠送りされ、移
載ヘッド95はガイドロッド99に沿って水平に移動す
る。配列ステーション96には端子付電線が端子挿入順
に配列され、端子挿入ヘッド97が端子付電線を把持し
てコネクタハウジング98に順に挿入する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置92において多数のコネクタハウジング98
横並びに配置して、複数のコネクタ部を有する多回路の
ワイヤハーネスを形成する場合には、端子挿入ヘッド9
7が配列ステーション96のクリップ100から端子付
電線を把持して遠くのコネクタハウジングまで運ぶた
め、前工程の端子圧着と後工程の端子挿入とのタクトタ
イム差を生じて、前工程の待ち時間が増大し、生産効率
が悪化するという問題を生じた。この問題を解消するた
めに、前工程と後工程とを分離して、多くの端子圧着完
了品を用意しておく方法を採ると、中間在庫の発生、設
備コストの増大、設置スペースの増大といった問題を生
じてしまう。
【0005】本発明は、上記した点に鑑み、端子圧着等
の前工程と端子挿入等の後工程とのタクト差をなくし
て、多回路のワイヤハーネスを効率よく製造させ得る装
置及び方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、端子付電線の端末を把持する複数のクリ
ップを並列に備える第一搬送部と、該第一搬送部から端
子付電線をコネクタハウジングの近くに搬送する第二搬
送部と、該第一搬送部から第二搬送部へ該端子付電線を
移載する電線移載装置とで構成される電線移送装置にお
いて、前記第一搬送部の終端側と前記第二搬送部の始端
側とが両搬送部の長手方向にラップして位置し、前記電
線移載装置が該終端側と該始端側とを横断する方向に配
置され、該電線移載装置が、該第一搬送部のクリップに
把持された端子付電線を把持するチャック部と、該クリ
ップを開かせるクリップ開放ブレードとを有して、該第
二搬送部に向けて移動可能な受取ユニットと、該チャッ
ク部から該端子付電線を受け取る開閉可能な把持ハンド
を有して、該第二搬送部のクランプに対して昇降可能な
電線打ち込み部と、該第二搬送部のクランプを開かせる
クリップ開放ブレードを有して、該電線打ち込み部とは
独立して昇降可能で、且つ該受取ユニットの移動方向に
進退可能なクリップ開放部とを備えることを特徴とす
る。前記第一搬送部は、単一回路ラインと、該単一回路
ラインと平行なジョイント回路ラインとを含む。また、
端子付電線を第一搬送部のクリップに把持した状態で第
二搬送部まで移送し、電線移載装置で該端子付電線を
第一搬送部から第二搬送部のクリップへ移載し、
二搬送部で該端子付電線をコネクタハウジングの近くに
移動させる電線移送方法において、前記電線移載装置で
一本の端子付電線の一端末と他端末とを前記第一搬送部
から同時に受け取り、該第一搬送部から横断方向の前記
第二搬送部の一のクリップに該一端末を打ち込み、
二搬送部を一方と他方の二つのコネクタハウジングの間
隔寸法に移動させ、第二搬送部の他のクリップに該他
端末を打ち込んで、該一端末と他端末との間隔を該二つ
のコネクタハウジングの間隔と同一とし、該他方のコネ
クタハウジングから他端末打ち込み部までの距離で該第
二搬送部を移動して、該一端末を該一方のコネクタハウ
ジングの端子挿入方向手前側に位置させると同時に、該
他端末を該他方のコネクタハウジング の端子挿入方向手
前側に位置させ、一対の端子挿入ヘッドの直進動作で各
端末の端子を各コネクタハウジングに同時に挿入させ、
該一対の端子挿入ヘッドが各コネクタハウジングに各端
子を挿入している間に、該電線移載装置で該第一搬送部
から横断方向の該第二搬送部に次の端子付電線の両端末
を移載させることを特徴とする。 また、第一搬送部の各
クリップから端子付電線の両端末を受け取る一対ないし
複数対のチャック部と、該チャック部を昇降させる昇降
手段と、該クリップを開かせる昇降可能なクリップ開放
ブレードとを備えて、レールに沿って該第一搬送部から
横断方向に第二搬送部へ移動可能な受取ユニットと、該
第二搬送部において該チャック部から該端子付電線を受
け取って端末を該第二搬送部のクリップに打ち込む開閉
及び昇降可能な把持ハンドを備える電線打ち込み部と、
該第二搬送部のクランプを開かせるクリップ開放ブレー
ドを有して、該電線打ち込み部とは独立して昇降可能
で、且つ該受取ユニットの移動方向に進退可能なクリッ
プ開放部とをそれぞれ一対ないし複数対備える電線移載
装置を採用する。 前記受取ユニットのクリップ開放ブレ
ードと前記クリップ開放部のクリップ開放ブレードとが
それぞれ一対のクサビ状先端部を有し、前記チャック部
又は前記把持ハンドに把持された電線を該一対のクサビ
状先端部の間に挿通可能であることも有効である。前記
電線移送装置の電線移載装置がこれらの電線移載装置と
同一であってもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜2は本発明に
係る電線移送装置の概要を示すものである。この電線移
送装置1は、図1の如く、端子圧着工程(前工程)から
複数の端子付電線21を等ピッチで順次間欠送りする第
一搬送ベルト(第一搬送部)2と、該第一搬送ベルト2
の側方にラップし、端子付電線21を端子挿入工程の複
数のコネクタハウジング3〜5の近くに移動させる第二
搬送ベルト(第二搬送部)6と、第一搬送ベルト2から
第二搬送ベルト6に直交して端子付電線21を移載する
電線移載装置7とで構成される。
【0008】各コネクタハウジング3〜5は第二搬送ベ
ルト6の長手方向に適宜間隔をおいて配置され、二台の
端子挿入ヘッド8,9で一本の端子付電線21の両端末
21a,21bを同時に把持して各コネクタハウジング
3,4に各端末21a,21bを別々に挿入可能であ
る。二台の端子挿入ヘッド8,9は搬送ベルト長手方向
(X方向)と、搬送ベルト6からコネクタハウジング3
〜5へ向かう方向(Y方向)とに図示しない駆動手段で
移動自在である。
【0009】前記移載装置7は、図2の如く、一対の電
線チャック部10,11を有し、各チャック部10,1
1は一体的に昇降可能で、且つ一対の各チャック爪12
を開閉自在である。一対のチャック部10,11を備え
る受取ユニット(チャックヘッド)13は、レール14
にスライドガイド15を係合させてY方向に移動自在で
ある。
【0010】また、第二搬送ベルト(タイミングベル
ト)6はサーボモータ16で高速で且つ精度良く回動
し、各クリップ18をチャック部10,11の直下で停
止させ得る。本例において第一搬送ベルト(コンベヤ)
2及び第二搬送ベルト6上のクリップ17,18は等ピ
ッチで配列され、一対のチャック部10,11はクリッ
プ17,18と同一のピッチで配置されている。また、
端子挿入ヘッド8,9は一対の電線把持爪19と、把持
爪前方の図示しない電線掻き分け爪とを有して、コネク
タハウジング3〜4の所望の端子収容室20に電線端末
の端子25をランダムに挿入可能である。チャック部1
0,11等は端子近傍の電線を把持する。
【0011】図3(a)〜(d) は上記電線移装置1を用
いた電線移載方法を示すものである。先ず、受取ユニッ
ト13の一対のチャック部10,11で第一搬送ベルト
2から一本の端子付電線21の両端末21a,21bを
把持して第二搬送ベルト6上に移動させる。そして図3
(a)の如く、両端末21a,21bを受取ユニット13
から打ち込みユニット22に受け渡す。そして該打ち込
みユニット22の一方の打ち込部23で第二搬送ベル
ト6の第一クリップ181 に端子付電線21の一方の端
末21aを打ち込む(移載する)。次いで図3(b)の如
く第二搬送ベルト6を所要の第一,第二コネクタハウジ
ング3,4(図2)の間隔分(ハウジングピッチ)X1
だけ回動させ、両端末21a,21b間の距離をコネク
タハウジング3,4の間隔X1 に開かせる。この間隔X
1 は端子挿入工程におけるワイヤハーネスの分岐間距離
に相当する。
【0012】次いで、図3(c)の如く他方の打ち込み部
24で第二クリップ182 に他方の端末21bを打ち込
む。そして、図3(d)の如く搬送ベルト6を移動(回
動)させて、各端末21a,21bを所要のコネクタハ
ウジング3,4の真後ろ(近く、すなわち端子挿入室2
0の開口の対向位置)に位置させる。この状態で、第二
クリップ182 と、打ち込み部24の直下の第三クリッ
プ183 との間の距離X2 は図2の第二コネクタハウジ
ング4とチャック部11との間の距離X2 に一致してい
る。なお、図示しないが各クリップ181 ,183 の間
には他のクリップ18が等ピッチで位置している。
【0013】端末21a,21bの打ち込み及び搬送ベ
ルト6による移動は、二台の端子挿入ヘッド8,9がコ
ネクタハウジング3〜5に端子を挿入する動作の間に行
う。すなわち、両挿入ヘッド8,9は搬送ベルト6に向
けてY方向に後退して各端末21a,21bを把持して
持ち上げ、コネクタハウジング3,4に向けて前進し、
端子25を挿入する。その間に第三のクリップ183
次の端子付電線の一方の端末を打ち込み、図3(b)と同
様に今度は第二コネクタハウジング4と第三コネクタハ
ウジング5との間隔X3 だけ搬送ベルト6を移動させ、
図3(c)と同様に第四のクリップに他方の端末を打ち込
んで、搬送ベルト6を移動させ、両端末を各コネクタハ
ウジング4,5の真後ろに位置させる。
【0014】上記の方法により、端子挿入中に各端末が
搬送ベルト6上で常にコネクタハウジングの近くに位置
しているから、端子挿入ヘッド8,9は端子挿入方向
(Y方向)に移動するだけでよく、搬送ベルト6に沿っ
てX方向に端末を取りにいく手間が不要となる。端子挿
入ヘッド8,9のX方向移動は次のコネクタハウジング
(例えば第三のコネクタハウジング5)の後方に移動す
る時だけで済む。また、受取ユニット13と打ち込みユ
ニット22とに分離して、打ち込みユニット22での端
末打ち込み時に受取ユニット13が第一搬送ベルト2側
に戻って次の端子付電線を持ってくることができるか
ら、移載のタイムアップが図られる。タイムアップの必
要がなければ、受取ユニット13のみを用いて端末の打
ち込みまでを行わせることも可能である。
【0015】上記の例は一本の端子付電線21を用いた
場合であるが、複数の端子付電線を中間で接続したジョ
イント回路を用いる場合には、図3(a)〜(c)の動作を繰
り返し行って、図3(d)の如く各端末を所要のコネクタ
ハウジングの近くに配置した後、端子挿入の動作に入れ
ばよい。
【0016】図4は、電線の検尺・切断から端子挿入ま
での工程の概要を示すものである。検尺・切断27,2
8を終えた電線は第一の移載装置29でトリム・防水ゴ
ム栓挿入・被覆皮剥き・皮剥き画像処理30に送られ、
次いで、端子圧着31され、挿入方向によっては端子反
転32されて、前記第一搬送ベルト(単一回路ライン)
2で第二の上記移載装置7に送られ、該移載装置7で端
子挿入装置33の高速の第二搬送ベルト(第二搬送部)
6に供給される。
【0017】それと同時に第一搬送ベルト2と平行した
ライン34でジョイント回路35が溶着・テーピング3
6,37を経て形成され、同じ移載装置7により第二搬
送ベルト6に供給される。ジョイント回路35は電線2
1の集合体である。このジョイント回路ライン34も特
許請求の範囲における第一搬送部であると定義する。な
お、第一の移載装置29は電線の並び順を変えることが
できるものであり、別件で提案済である。
【0018】図5〜7は電線移送装置の一実施例として
より具体的な構成を示すものであり、図5は図4の要部
を示す平面図、図6は正面図、図7は正面図である。図
5で、2は前工程からの第一搬送ベルト、21は、コン
ベヤ上のクリップ17に両端末を把持された単一回路の
端子付電線、35は、パレット38上のジョイント回路
保持具39のクリップ40に端末を把持されたジョイン
ト回路、6は端子挿入工程の第二搬送ベルトである。
【0019】本例では図6の如く第二搬送ベルト6上の
クリップ18は第一搬送ベルト2のクリップ17の1/
2のピッチで配列され、単一回路21とジョイント回路
35とを合わせて収容可能である。移載装置7の受取ユ
ニット13には複数対のチャック爪12が配設され、ジ
ョイント回路35の各端末を同時にジョイントライン3
4から第二搬送ベルト6に移載可能である。
【0020】各チャック爪12のピッチは第一搬送ベル
ト2のクリップ17のピッチと同一である。第一搬送ベ
ルト2の終端部と第二搬送ベルト6の始端部とは側方で
(両搬送ベルトの長手方向に)ラップして位置し、その
ラップ部分42において受取ユニット13がレール14
によってベルト横断方向に進退可能である。受取ユニッ
ト13の長さはジョイント回路35の横幅に略等しい。
単一回路21の両端末は受取ユニット13の図で右端の
二対のチャック爪12で第一搬送コンベヤ2から同時に
持ち上げられ、ジョイント回路35の各端末は受取ユニ
ット13の全長に渡る複数のチャック爪12で同時に持
ち上げられる。
【0021】図7で、13は受取ユニット、39は複数
のクリップ40を有するジョイント回路保持具である。
受取ユニット13はジョイントライン34からレール1
4に沿ってモータ44で駆動され、単一回路21を有す
る中央の第一搬送ベルト2の上を通って第二搬送ベルト
6上に達する。従ってジョイント回路35と単一回路2
1とを選択的に第二搬送ベルト6に移載可能である。受
取ユニット13はレール14に沿ってジョイントライン
34と第二搬送ベルト6との間を往復動する。第二搬送
ベルト6の近傍には、受取ユニット13の一対のチャッ
ク部10,11のチャック爪12から端末を受け取り、
且つクリップ18を開かせてクリップ18内に端末を挿
入する打ち込みユニット22が配設されている。
【0022】図8は上記受取ユニット13と打ち込みユ
ニット22を示すものである。該受取ユニット13は、
第一搬送ベルト2ないしジョイントライン34のクリッ
プ17,40の前後において電線21の端末を把持する
前後各一対のチャック爪12を有する。前後各一対のチ
ャック爪12は一本の端子付電線21の一方の端末を把
持し、隣接する前後各一対のチャック爪12′(図1
参照)が他方の端末を把持する。
【0023】前後のチャック爪12は各チャックシリン
ダ45で開閉可能である。チャックシリンダ45はセン
タブロック46に固定されている。センタブロック46
の中央には昇降シリンダ47が垂直に固定され、該シリ
ンダ47のロッド48にクリップ開放ブレード49が連
結されている。該クリップ開放ブレード49は一対のク
サビ状先端部49aを有し、一対のクサビ状先端部49
aの間に電線21が挿通可能である。
【0024】該センタブロック46は、垂直方向の第一
レール50に基板73のスライドガイド51を係合させ
て第一昇降シリンダ52によって昇降可能である。クリ
ップ17の電線21をチャック爪で把持し、クリップ開
放ブレード49でクリップ17を開き、チャック爪12
で電線21をクリップ17から持ち上げ可能である。該
第一昇降シリンダ52はスライドガイド53を介して垂
直方向の第二レール54に沿って第二昇降シリンダ55
によって昇降可能である。すなわちチャック爪12は二
段式に昇降可能である。第二昇降シリンダ55はT字型
の基板56に固定され、該基板56はスライドガイド5
7を介して水平方向のレール14に係合している。本例
においてチャック爪12は、クリップ17に対する位置
決め用のガイドローラ58を有している。基板56はベ
ルト59に連結され、前記モータ44(図7)で駆動さ
れる。
【0025】水平レール14には打ち込みユニット22
のクリップ開放部60がスライドガイド61を介して係
合している。該クリップ開放部60は図示しないモータ
でレール14に沿って水平移動し、第二搬送ベルト6の
クリップ18上に位置する。該スライドガイド61はL
字型の基板62に固定され、該基板62には垂直な昇降
シリンダ63が固定されている。該昇降シリンダ63の
ロッド64にはクリップ開放ブレード65が連結され、
ブレード65の一対のクサビ状先端部65aの間に電線
21を挿通させてクリップ18を開放可能である。
【0026】該クリップ開放部60の下側には打ち込み
ユニット22の打ち込み部23が位置している。該打ち
込み部23は水平方向の一対の電線把持ハンド66を有
し、該把持ハンド66はチャックシリンダ67で開閉自
在である。該一対の把持ハンド66は一本の端子付電線
21の一方の端末を把持し、隣接する打ち込み部24
(図1参照)の一対の電線把持ハンド66′が他方の
端末を把持する。該チャックシリンダ67は基板68を
介して昇降シリンダ69に連結され、該昇降シリンダ6
9は垂直基板70を介して、第一搬送ベルト6を支持す
るフレーム71に固定されている。
【0027】図9は電線把持ハンド66を示すものであ
り、一対のハンド66の間にクリップ挿通空間71が形
成されている。該ハンド66の前端と後端の各下部に、
電線21を把持する各一対の爪部72が設けられてい
る。該把持ハンド66の挿通空間71に前記受取ユニッ
ト13のチャック爪12が進入可能で、チャック爪12
から把持ハンド66に電線が受け渡される。
【0028】図10は、昇降シリンダ69を圧縮して把
持ハンド66を下降させ、クリップ18に電線21を打
ち込んだ状態を示すものである。打ち込みユニット22
が端末を第二搬送ベルト6のクリップ18に打ち込む間
に、前記受取ユニット13は第一搬送ベルト2ないしジ
ョイントライン34のクリップ17,40に次の端子付
電線を取りに移動する。これにより移載タクトが短縮さ
れる。
【0029】図11は、ジョイント回路35に対応して
複数対のチャック部10,11を並列に設けた受取ユニ
ット13を示す正面図である。各チャック部10,11
は基板73に連結され、基板73は共通シリンダ52で
昇降される。シリンダ52を連結した基板56はスライ
ドガイド57でレール14に係合している。該チャック
部は後記クリップ開放部60及び打ち込み部23と同数
設けられ、複数の端末を同時に把持して移動可能であ
る。チャック爪12のガイドローラ58は一部のみ設け
てもよい。
【0030】図12は、ジョイント回路35に対応して
クリップ開放部60,60′と打ち込み部23,24と
を複数対並列に設けた打ち込みユニット22を示す背面
図である。クリップ開放部60,60′と打ち込み部2
3,24とはジョイント回路35の端末の数と同数(例
えば14本)が配列されている。各クリップ開放部6
0,60′及び打ち込み部23,24はそれぞれ昇降シ
リンダ63,64を有し、独立して駆動可能である。
【0031】クリップ開放部60,60′において、開
放ブレード65を有する各昇降シリンダ63は基板62
に固定され、基板62はスライドガイド61を介してレ
ール14に係合している。また、打ち込み部23,24
において、把持ハンド66,66′を有する各昇降シリ
ンダ69は垂直基板70に連結されている。該打ち込み
ユニット22により複数の端末を第二搬送ベルト6の各
クリップ18に別々に打ち込み可能である。
【0032】図13は、図1〜2に対応して端子挿入装
置33に端子付電線21を移載する状態を示すものであ
る。この端子挿入装置については本出願人が特願平7−
203344号等で提案済である。
【0033】第一搬送ベルト2で送られた端子付電線2
1は移載装置7で高速の第二搬送ベルト6に移載され
る。第二搬送ベルト6上のクリップ18には一本の端子
付電線21の両端末21a,21bが打ち込まれて、ベ
ルト6の高速移動で、挿入すべきコネクタハウジング8
3,84の真後ろに位置している。鎖線で示す端子付電
線21′は既に二台の端子挿入ヘッド8,9で搬送ベル
ト6から把持されて持ち上げられ、ハウジング保持ヘッ
ド75上のコネクタハウジングに挿入される。ハウジン
グ保持ヘッド75はY軸ビーム77とX′軸ビーム78
に沿って移動可能で、端子挿入ヘッド8,9はY軸ビー
ム77に沿って進退し、Y軸ビーム77はX軸ビーム7
9に沿って移動可能である。端子挿入後にコネクタはハ
ウジング保持ヘッド75のXY移動でベースパレット8
0上の受け具81に戻される。
【0034】端子挿入後に二台の挿入ヘッド8,9はX
軸ビーム79に沿って搬送ベルト6上の次の端末21
a,21bまでX方向に距離X4 ,X5 だけ移動する。
この端末21a,21bは端子挿入中ないし挿入ヘッド
8,9の移動中に搬送ベルト6上に移載され、次に挿入
すべきコネクタハウジング83,84の真後ろに位置し
ているから、挿入ヘッド8,9の移動距離が最小限に抑
えられる。
【0035】加えて、端子挿入ヘッド8,9が端子25
を挿入している間に、次の端子付電線が二次搬送ベルト
6上に移載されるから、端子圧着等の前工程と端子挿入
工程とが同期化され、図4に示した如く一ラインにて電
線切断〜端子圧着〜端子挿入が効率良く行われる。ま
た、切断〜圧着〜挿入までの自動化ラインを低コスト、
小スペースで対応できる。また、従来のように中間在庫
が発生することもない。
【0036】
【発明の効果】以上の如くに、本発明の電線移送装置及
び方法によれば、端子付電線の両端末を、それぞれ挿入
すべきコネクタハウジングの近くに位置させることがで
きるから、端子挿入工程において端子挿入ヘッドが端末
を取りに行く距離が最小限に抑えられ、また、電線の移
載は端子挿入中に行われるから、端子圧着等の前工程と
と端子挿入の後工程とのタクトタイムの差がなくなり、
前工程の待ち時間がなくなって、ワイヤハーネスの生産
性が向上する。また、本発明の電線移載装置によれば、
打ち込みユニットが第二搬送部に端末を打ち込んでいる
間に、受取ユニットが第一搬送部へ移動して次の端末を
受け取り可能であるから、移載が短時間で行われ、ワイ
ヤハーネスの生産性向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電線移送装置の概要を示す平面図であ
る。
【図2】同じく電線移送装置の概要を示す正面図であ
る。
【図3】(a)〜(d)は電線移送方法を順に示す正面図であ
る。
【図4】電線検尺から端子挿入までの連続ラインを示す
平面図である。
【図5】電線移送装置を示す平面図である。
【図6】移載装置を含む電線移送装置を示す正面図であ
る。
【図7】同じく電線移送装置を示す側面図である。
【図8】電線移載装置を示す側面図である。
【図9】把持ハンドを示す平面図である。
【図10】(a)は打ち込み部を示す側面図、(b)は正面図
である。
【図11】受取ユニットを示す正面図である。
【図12】打ち込みユニットを示す背面図である。
【図13】端子挿入装置(工程)を示す平面図である。
【図14】従来の電線移送装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 電線移送装置 2 第一搬送ベルト 3〜5,83,84 コネクタハウジング 6 第二搬送ベルト 7 電線移載装置 8,9 端子挿入ヘッド 10,11 チャック部 13 受取ユニット 14 レール 17,18,40 クリップ 21 端子付電線22 打ち込みユニット 23 打ち込み部 34 ジョイント回路ライン 49,65 クリップ開放ブレード 52,55 昇降シリンダ 60 クリップ開放部 66 把持ハンド

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子付電線の端末を把持する複数のクリ
    ップを並列に備える第一搬送部と、該第一搬送部から端
    子付電線をコネクタハウジングの近くに搬送する第二搬
    送部と、該第一搬送部から第二搬送部へ該端子付電線を
    移載する電線移載装置とで構成される電線移送装置にお
    いて、前記第一搬送部の終端側と前記第二搬送部の始端側とが
    両搬送部の長手方向にラップして位置し、前記電線移載
    装置が該終端側と該始端側とを横断する方向に配置さ
    れ、 該電線移載装置が、該第一搬送部のクリップに把持され
    た端子付電線を把持するチャック部と、該クリップを開
    かせるクリップ開放ブレードとを有して、該第二搬送部
    に向けて移動可能な受取ユニットと、 該チャック部から該端子付電線を受け取る開閉可能な把
    持ハンドを有して、該第二搬送部のクランプに対して昇
    降可能な電線打ち込み部と、 該第二搬送部のクランプを開かせるクリップ開放ブレー
    ドを有して、該電線打ち込み部とは独立して昇降可能
    で、且つ該受取ユニットの移動方向に進退可能なクリッ
    プ開放部とを備える ことを特徴とする電線移送装置。
  2. 【請求項2】 前記第一搬送部が、単一回路ラインと、
    該単一回路ラインと平行なジョイント回路ラインとを含
    むことを特徴とする請求項1記載の電線移送装置。
  3. 【請求項3】 端子付電線を第一搬送部のクリップに把
    持した状態で第二搬送部まで移送し、電線移載装置で該
    端子付電線を第一搬送部から第二搬送部のクリップ
    へ移載し、第二搬送部で該端子付電線をコネクタハウ
    ジングの近くに移動させる電線移送方法において、前記 電線移載装置で一本の端子付電線の一端末と他端末
    とを前記第一搬送部から同時に受け取り、該第一搬送部
    から横断方向の前記第二搬送部の一のクリップに該一端
    末を打ち込み、第二搬送部を一方と他方の二つのコネ
    クタハウジングの間隔寸法に移動させ、第二搬送部の
    他のクリップに該他端末を打ち込んで、該一端末と他端
    末との間隔を該二つのコネクタハウジングの間隔と同一
    とし、該他方のコネクタハウジングから他端末打ち込み
    部までの距離で該第二搬送部を移動して、該一端末を該
    一方のコネクタハウジングの端子挿入方向手前側に位置
    させると同時に、該他端末を該他方のコネクタハウジン
    グの端子挿入方向手前側に位置させ、一対の端子挿入ヘ
    ッドの直進動作で各端末の端子を各コネクタハウジング
    に同時に挿入させ、該一対の端子挿入ヘッドが各コネク
    タハウジングに各端子を挿入している間に、該電線移載
    装置で該第一搬送部から横断方向の該第二搬送部に次の
    端子付電線の両端末を移載させることを特徴とする電線
    移送方法。
  4. 【請求項4】 第一搬送部の各クリップから端子付電線
    の両端末を受け取る一対ないし複数対のチャック部と、
    該チャック部を昇降させる昇降手段と、該クリップを開
    かせる昇降可能なクリップ開放ブレードとを備えて、レ
    ールに沿って該第一搬送部から横断方向に第二搬送部へ
    移動可能な受取ユニットと、 該第二搬送部において該チャック部から該端子付電線を
    受け取って端末を該第二搬送部のクリップに打ち込む開
    閉及び昇降可能な把持ハンドを備える電線打ち込み部
    と、 該第二搬送部のクランプを開かせるクリップ開放ブレー
    ドを有して、該電線打ち込み部とは独立して昇降可能
    で、且つ該受取ユニットの移動方向に進退可能なクリッ
    プ開放部とをそれぞれ一対ないし複数対備えることを特
    徴とする電線移載装置。
  5. 【請求項5】 前記受取ユニットのクリップ開放ブレー
    ドと前記クリップ開放部のクリップ開放ブレードとがそ
    れぞれ一対のクサビ状先端部を有し、前記チャック部又
    は前記把持ハンドに把持された電線を該一対のクサビ状
    先端部の間に挿通可能であることを特徴とする請求項4
    記載の電線移載装置。
  6. 【請求項6】 前記電線移載装置が請求項4又は5記載
    の電線移載装置であることを特徴とする請求項1又は2
    記載の電線移送装置。
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