JP7408622B2 - ケーブル加工機装置、ケーブル加工機の取外しトラフからのケーブル取り外し方法およびケーブル加工機用ケーブル交換装置 - Google Patents

ケーブル加工機装置、ケーブル加工機の取外しトラフからのケーブル取り外し方法およびケーブル加工機用ケーブル交換装置 Download PDF

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Description

本発明は、ケーブル加工機装置、ケーブル加工機の取外しトラフからのケーブル取り外し方法、複数のさらなる方法およびケーブル加工機用ケーブル交換装置に関する。
ケーブル加工機は、同じように組み立てられたケーブルの複数のピースを含む生産バッチを完全に自動的に生成できるが、ケーブル加工機の別の物品への変換、加工される材料の「補充」、およびケーブルまたは加工済ケーブルの完成した生産バッチの取り外しは、以前は機械の操作員を必要としていた。機械の操作員が実行しなければならない作業には、特に次の作業が含まれる。
加工されるケーブル交換。
圧着工具および/または圧着接点ローラの交換。
品質監視のためにケーブルサンプルの測定装置または品質管理装置への供給。
欠陥のある製造または加工されたケーブルの除去。
ケーブルの完成または加工された生産バッチの取り外し。
製造される同一の物品または加工済ケーブルの数は、通常、より小さな製造バッチに分割され、ケーブル加工機から個別に除去される必要がある。従来のケーブル加工機は、生産バッチを構成する数に達するまで既製ケーブルまたは加工済ケーブルを格納するケーブルトレイと、バッチを手で除去することができる取外しトラフと、を有する。ケーブルトレイは、生産バッチの加工済ケーブルがケーブルトレイから取外しトラフに落下するように枢動可能である。各バッチの取り外しは、機械のオペレータが確認する必要がある、つまり、+ケーブル加工機は、製造された各バッチの後で、バッチが除去されて機械の操作員が確認するまで停止することを意味する。
これは、ケーブル加工機またはケーブル加工機を具備するケーブル加工機装置の動作のより長い中断につながる。
とりわけ、これまで機械操作員が手動で行っていた作業の少なくとも一部を自動的に行える、あるいは行うようなケーブル加工機装置または方法、ならびにケーブル加工機装置によって加工済ケーブルを自動的に交換するためのケーブル交換装置に対する必要性があり得る。
そのような必要性は、独立請求項1に記載のケーブル加工機装置、または独立請求項15に記載の方法、または独立請求項16に記載の方法、または独立請求項17に記載の方法、または独立請求項18に記載の方法、または独立請求項19に記載の方法、または独立請求項20に記載の方法、または独立請求項21に記載のケーブル交換装置によって満たされ得る。有利な実施形態は、従属請求項に規定されている。
第1の態様によれば、本発明は、ケーブルを加工するためのケーブル加工機、特に圧着接続によってケーブルを圧着接点に接続するための圧着機と、ハンドリングロボットと、を備えるケーブル加工機装置に関し、ハンドリングロボットは、1つまたは複数のケーブルの一部を把持し、1つまたは複数のケーブルをケーブル加工機内に、および/またはケーブル加工機外に移動させるための把持アームを有する。
これの1つの利点は、ケーブルが、技術的に簡素な自動化された方法で、ケーブル加工機から取り外され、および/またはケーブル加工機に供給可能となることである。その結果、ケーブル加工機は、技術的に簡素な方法で、中断すること無く、手動の介入無しに、または機械の操作員による介入無しに操作可能になる。これにより、単位時間当たりにケーブル加工機装置で加工できるケーブルまたは加工済ケーブルのバッチ数が増加する。
第2の態様によれば、本発明は、ケーブルを加工するためのケーブル加工機の取外しトラフからのケーブル取り外し方法に関し、本方法は、把持アーム、特に上記のケーブル加工機装置の把持アームにより取外しトラフ内のケーブル加工機によって加工済ケーブルを把持および保持するステップと、加工済ケーブルを取外しトラフの外に移動させるために、加工済ケーブルを保持する把持アームを移動させるステップと、以前に保持されたケーブルを解放するために、把持アームを開放するステップと、を備える。
この方法の利点は、加工済ケーブルのバッチまたは加工済ケーブルが取外しトラフから自動的に取り外されることである。その結果、ケーブル加工機は、技術的に簡素な方法で、中断すること無く、手動の介入無しに、または機械の操作員による介入無しに操作可能である。これにより、単位時間当たりにケーブル加工機装置で加工できるケーブルまたは加工済ケーブルのバッチの数が増加する。
第3の態様によれば、本発明は方法、特に上記の方法に関し、本方法はケーブル加工機によって使用されるケーブルを交換するのに適しており、本方法は、ケーブル加工機によって使用されるケーブルを、把持アームのケーブルグリッパ、特に、上記のケーブル加工機装置の把持アームのケーブルグリッパで引き抜いて、ケーブルグリッパでケーブルを保持するステップと、ケーブルがケーブル保持装置によって保持されるように、ケーブルグリッパによって保持されたケーブルをケーブル保持装置内に移動させるステップと、ケーブル保持装置によって保持されたケーブルをケーブルグリッパによって解放するステップと、ケーブルグリッパを使用してケーブル保持装置から別のケーブルを取り外すステップと、ケーブル加工機が他のケーブルを使用するように、ケーブルグリッパによって他のケーブルをケーブル加工機に挿入するステップと、を備える。
これの利点は、技術的に簡素な自動化または機械的な方法で、ケーブル加工機によって使用または加工されたケーブルを別のケーブルと置換または交換できることである。
第4の態様によれば、本発明は方法、特に上記の方法に関し、本方法は、ケーブル接点を受け入れるためにケーブル加工機によって使用されるケーブル加工カセットおよびケーブル工具を、ケーブル接点およびケーブル工具を備える別のケーブル加工カセットに交換するのに適しており、本方法は、把持アーム、特に上記のケーブル加工機装置の把持アームにより、ケーブル加工機によって使用されるケーブル加工カセットを把持および保持するステップと、把持アームによって保持されたケーブル加工カセットを、複数のケーブル加工カセットを保持するように構成されたケーブル加工カセットホルダ内に移動させるステップと、把持アームによってケーブル加工カセットを解放するステップと、把持アームにより別のケーブル加工カセットを把持するステップと、把持アームによって保持された他のケーブル加工カセットを、ケーブル加工機が他のケーブル加工カセットを使用することができるケーブル加工機の位置に移動させるステップと、を備える。
これの利点の1つは、技術的に簡素な自動または機械的な方法で、ケーブル加工カセットまたはケーブル接点とケーブル工具を他のケーブル接点または別のケーブル工具と置換または交換できることである。例えば、ケーブル接点ローラが空の場合、またはケーブルを別のケーブル接点に接続する場合、および/またはケーブル工具を別のケーブル工具に交換する場合には、手動の介入無しで迅速かつ自動的に変更を実行できる。ケーブル加工カセットは、特に圧着カセットとすることができる。ケーブル接点は、特に圧着接点であり得る。ケーブル工具は、特に圧着工具とすることができる。
第5の態様によれば、本発明は、方法、特に上記の方法に関し、本方法は、ケーブルおよび/またはケーブル加工機によってケーブル接点に接続されたケーブルの特性をチェックするのに適しており、本方法は、把持アームのケーブルグリッパ、特に上記のケーブル加工機装置の把持アームのケーブルグリッパにより、ケーブルを把持および保持するステップと、ケーブルの特性および/またはケーブル接点とケーブルとの間の接続をチェックするために、把持アームによってケーブルを品質管理装置に移動させるステップと、ケーブルグリッパがケーブルを保持している間に、品質管理装置によりケーブルの特性および/またはケーブル接点とケーブルとの間の接続をチェックするステップと、を備える。
ここでの利点は、ケーブルの特性および/または、ケーブル接点/圧着接点とケーブルとの間の接続を、技術的に簡素で自動化された方法でチェックできることである。このようにして、低品質のケーブルは、すぐに不合格品として認識され、それに応じて複製されて、所定の品質で製造された所定の数のケーブルを得ることができる。したがって、品質管理のために手動で介入する必要はない。
第6の態様によれば、本発明は、方法、特に上記の方法に関し、本方法は、ケーブル加工機のケーブルトレイに部分的に配置されたケーブルをケーブル加工機から取り外すのに適しており、本方法は、把持アームのケーブルグリッパ、特に、上記のケーブル加工機装置の把持アームのケーブルグリッパにより、ケーブル加工機のケーブルトレイに部分的に配置されたケーブルを把持および保持するステップと、ケーブル加工機からケーブルを取り外すために、ケーブルグリッパを移動させるステップと、ケーブルグリッパによって保持されたケーブルを解放するステップと、を備える。
これの利点の1つは、欠陥のあるケーブルを技術的に簡素な自動または機械的な方法でケーブルトレイから除去することができることである。ケーブル加工機の操作員による手動介入または手動確認は必要無い。これにより、単位時間当たりのケーブル加工機で製造できるケーブルの数が増える。この方法では、ケーブルトレイにすでに部分的に配置されているケーブルをケーブルトレイから簡単に取り外すことができる。このようにして、特に、欠陥のある製造されたケーブルをケーブルトレイから簡単に除去することができる。特に、ケーブルの第1の端部がケーブル接点に不完全に接続されていることが判明した場合には、例えば、ケーブルの第2の端部に接点を接続することによって、最初にケーブルをさらに加工することなくケーブルを除去することができる。これは時間と材料を節約する。
第7の態様によれば、本発明は、方法、特に上記の方法に関し、本方法は、把持アームのケーブルグリッパによって、ケーブル加工機の枢動ユニットからケーブルを引き継ぐのに適しており、本方法は、ケーブル加工機の枢動ユニットによりケーブルの一部を把持および保持するステップと、ケーブルがケーブル加工機で搬送されている間に、ケーブルが延在するケーブル加工軸の外にケーブルを移動させるために枢動ユニットを枢動させるステップと、把持アームのケーブルグリッパ、特に上記のケーブル加工機装置の把持アームのケーブルグリッパにより、枢動ユニットによって保持されたケーブルの一部を把持および保持するステップと、を備える。
これの利点の1つは、ケーブルが技術的に簡素に枢動ユニットからケーブルグリッパまたは把持アームに移送されることである。このようにして、特に、最初にケーブル加工軸に沿って配置されたケーブルは、技術的に特に簡素な方法で、ケーブルグリッパまたは把持アームによって把持および保持することができる。次に、それらは、例えば、品質管理装置に供給され、および/またはケーブル加工機装置から取り外され、リジェクトトレイなどに移動可能である。
第8の態様によれば、本発明は、ケーブルを加工するためのケーブル加工機用のケーブル交換装置に関し、ケーブル交換装置は、ケーブル加工機による加工に使用されるケーブルを交換するための複数のケーブルを保持するように設計され、ケーブル交換装置は、把持アーム、特に上記のケーブル加工機装置の把持アームがケーブル交換装置からケーブルを取り外すことができ、かつ、ケーブル交換装置によってそれらが保持されるように、ケーブル交換装置にケーブルを置くことができるように設計される。
これの利点は、ケーブル加工機で使用されるケーブルを自動的に置換または交換できることである。これは、ケーブル加工機で使用されているケーブルを交換するときに、機械の操作員が手動で介入する必要がないことを意味する。これにより、ケーブル加工機の運転の中断が減少する。さらに、ケーブル交換装置に保持されているケーブルは、ケーブル加工機の運転を中断することなく、技術的に簡素な方法で交換することができる。これにより、ケーブル加工機の動作の中断回数がさらに減少する。
本発明の実施形態の可能な特徴および利点は、とりわけ、本発明を限定することなく、以下に説明するアイデアおよび発見に基づいていると見なすことができる。
ケーブル加工機装置の一実施形態によれば、把持アームは、個々のケーブルを把持するためのケーブルグリッパを有する。その結果、個々のケーブルは、技術的に簡素な方法で、把持アームによって取り扱い、または把持および保持することができる。
ケーブル加工機装置の一実施形態によれば、ケーブルグリッパは、ケーブルグリッパがケーブルを保持し、ケーブルに沿ってスライドすることができる部分閉鎖位置を有し、ケーブルグリッパは、ケーブルグリッパがケーブルに沿ってスライドできないようにケーブルグリッパがケーブルをしっかりと保持する、完全閉鎖位置を有する。その結果、ケーブルがケーブルグリッパに対して移動したり、ケーブルグリッパに沿ってスライドしたりする間、ケーブルはケーブルグリッパによりガイドまたは保持されることができる。これにより、ケーブルグリッパまたは把持アームの動作オプションの数が増える。
ケーブル加工機装置の一実施形態によれば、把持アームは、ケーブル加工機の取外しトラフからケーブル、特に加工済ケーブルを取り外すように設計される。ここでの利点は、加工済ケーブルのバッチまたは加工済ケーブルを取外しトラフから自動的に取り外すことができることである。その結果、ケーブル加工機は、技術的に簡素な方法で、中断すること無く、手動の介入無しに、または機械の操作員による介入無しに操作できる。これにより、単位時間当たりにケーブル加工機装置で加工できるケーブルまたは加工済ケーブルのバッチの数が増加する。
ケーブル加工機装置の一実施形態によれば、ハンドリングロボットは、ケーブルを加工するためのケーブル工具と、ケーブルに接続するための、特に、圧着工具および圧着接点を具備する圧着カセットを把持するため、およびケーブル加工機によって使用されるケーブル加工カセットを別のケーブル加工カセットと交換するための、ケーブル接点とを具備するケーブル加工カセットを把持するように設計される。その結果、ケーブル加工カセット、つまりケーブル加工工具とケーブル接点は、自動化された方法で、つまり機械の操作員が手動で介入することなく交換または置換可能である。その結果、ケーブル加工工具またはケーブル工具を交換するとき、または使用するケーブル加工カセットのケーブル接点が使い果たされたときに、ケーブル加工機の動作を中断する必要がない。
ケーブル加工機装置の一実施形態によれば、ケーブル加工機装置は、把持アームがケーブル加工機の2つの対向する側面で移動できるように設計される。これにより、把持アームの多くの様々な用途が可能になる。したがって、ケーブル加工機上でさらに多くのステップを自動的に実行することができ、その結果、ケーブル加工機の動作の中断時間をさらに短縮することができる。
ケーブル加工機装置の一実施形態によれば、把持アームは、ケーブル加工機に対して高さが調整可能であり、その垂直に延在する軸線周りで回転可能であり、第2の垂直に延在する軸線周りで枢動可能に取り付けられる。これの利点は、把持アームを非常に柔軟に使用でき、ケーブルのバッチまたはケーブルまたはケーブル加工カセットを把持して保持するために、ケーブル加工機の様々なポイントまたは領域に到達できることである。
ケーブル加工機装置の一実施形態によれば、ハンドリングロボットは、ケーブル加工機装置の第1の軸線に沿って把持アームを移動させるためのガイドレールを有し、第1の軸線は、ケーブルがケーブル加工機で搬送されている間、ケーブルが延在する軸線ケーブル加工軸線に平行である。結果として、把持アームは、ケーブル加工機の第1の軸線に沿って、または長手方向軸線に沿って、技術的に特に簡素かつ迅速な方法で移動できる。
ケーブル加工機装置の一実施形態によれば、ケーブル加工機装置は枢動ユニットを有し、枢動ユニットは、ケーブルがケーブル加工機に搬送されている間にケーブルが通るケーブル軸線方向からケーブルの一部を移動させ、ケーブルを把持アームに移送するように設計される。これの利点は、ケーブルがケーブル加工機から把持アームに技術的に特に簡素な方法で移送されることができ、把持アームからケーブル加工機に移送可能となることである。
ケーブル加工機装置の一実施形態によれば、ケーブル加工機装置は、複数のケーブルを保持するためのケーブル交換装置をさらに備え、ケーブル加工機装置は、ケーブル加工機によって使用されるケーブルを、ハンドリングロボットによって置き換えるように設計される。ここでの利点は、ケーブル加工機で加工されるケーブルを自動的に置換または交換できることである。これにより、機械操作員による手動介入の必要性とケーブル加工機の運転の中断がさらに減少する。
ケーブル加工機装置の一実施形態によれば、ケーブル加工機は、ケーブル加工機に供給されるケーブルをクランプするためのクランプ装置を有し、把持アームおよびクランプ装置は、ケーブルが把持アームによってクランプ装置に挿入可能になるように設計される。これの1つの利点は、ケーブルを使用するために技術的に簡素で自動化された方法でケーブルがケーブル加工機に導入されることができ、ケーブル加工機から再び取り外し可能になることである。これにより、ケーブル加工機で使用するケーブルの交換または置換が簡単になる。特に、ケーブルは次のように把持アームによって把持できる。最初にケーブルをケーブル加工機に部分的に挿入し、次にクランプ装置がケーブルをしっかりとクランプまたは把持し、次に把持アームのケーブルグリッパがケーブルに沿ってスライドし、これにより、ケーブルがケーブル加工装置から離れると、ケーブルグリッパがケーブルを再びしっかりとつかみ、クランプ装置がケーブルを解放し、ケーブルグリッパがケーブルの別の部分をケーブル加工機に導入する。その結果、ケーブルは技術的に簡素で信頼性の高い方法でケーブル加工機に導入できる。
ケーブル加工機装置の一実施形態によれば、ケーブル加工機装置は、ケーブルの特性および/またはケーブル接点とケーブルとの間の接続をチェックするための品質管理装置をさらに備え、ケーブル加工機装置は、品質管理装置によるチェック中にケーブルが把持アームによって保持されるように設計される。ここでの利点は、ケーブルの品質および/またはケーブルの加工、例えば圧着接点の品質を自動的にチェックできることである。これは、人間の介入や機械の操作員による介入が不要であることを意味する。これにより、単位時間当たりにケーブル加工機装置で加工または実行できるケーブルまたは加工ステップの数が増える。
ケーブル加工機装置の一実施形態によれば、ケーブル加工機装置は、複数の圧着カセットを保持するための圧着カセットホルダをさらに備える。このようにして、複数の圧着カセットを技術的に簡素な方法で在庫を維持することができるので、ケーブル加工機が使用する圧着カセットをハンドリングロボットまたは把持アームによって置換または交換するために多数の圧着カセットを利用できる。圧着カセットは、異なる圧着接点または構造的に同一の圧着接点を有することができる。これにより、ケーブル加工機を手動で介入すること無くさらに長く操作することができる。
ケーブル加工機装置の一実施形態によれば、ケーブル加工機装置は、ハンドリングロボットが、ケーブル加工機のケーブルトレイに部分的に配置されているケーブルをケーブル加工機から取り外すことができるように設計される。機械の操作員が手動で介入するために、ケーブル加工機の運転を中断する必要は無い。これにより、単位時間当たりにケーブル加工機装置で加工または実行できるケーブルまたは加工ステップの数が増える。さらに、ケーブル加工機に人の手を挿入する必要がないため、安全性が向上する。
本発明の可能な特徴および利点のいくつかは、種々の実施形態を参照して本明細書に記載されていることを理解されたい。当業者は、本発明のさらなる実施形態に到達するために、特徴部が適切に組み合わされ、適合され、または置き換え可能であることを認識するであろう。
本発明の実施形態は、添付の図面を参照して以下に説明されるが、図面も説明も本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
圧着システムの形態の本発明によるケーブル加工機装置の一実施形態の斜視図である。 図1の圧着システムの部分図である。 図1の圧着システムの把持ユニットの詳細図である。 把持ジョーの開位置にある図3の把持ユニットの詳細図である。 把持ジョーの閉位置にある図3の把持ユニットの詳細図である。 図1の圧着システムのケーブルトレイおよび取外しトラフの詳細図である。 図1の圧着システムのケーブルコンベヤ装置およびアライメントユニットの詳細図である。 図1の圧着システムのアライメントユニットの第1の詳細図である。 図1の圧着システムのアライメントユニットの第2の詳細図である。 図1の圧着システムのアライメントユニットの第3の詳細図である。 図1のケーブル加工機の詳細図である。 圧着カセットをピックアップするときの、図1の圧着システムの把持ユニットの第1の詳細図である。 圧着カセットをピックアップするときの、図1の圧着システムの把持ユニットの第2の詳細図である。 圧着カセットが使用された図1の圧着システムのさらなる斜視図である。 図1の圧着システムの把持ユニットのケーブルグリッパの詳細図である。 ケーブルの品質をチェックするときの、図1の圧着システムの把持ユニットのケーブルグリッパの詳細図である。 ケーブルをガイドするときの、図1の圧着システムの把持ユニットのケーブルグリッパの第1の詳細図である。 ケーブルをガイドするときの、図1の圧着システムの把持ユニットのケーブルグリッパの第2の詳細図である。 ケーブルを保持する間の図1の圧着システムの把持ユニットの詳細図である。 図1の圧着システムのケーブルトレイおよび取外しトラフの詳細図である。 図1の圧着システムの取外しトラフの詳細図である。 ケーブルを取り外すときの図1の圧着システムの取外しトラフの第1の詳細図である。 ケーブルを取り外すときの図1の圧着システムの取外しトラフの第2の詳細図である。
これらの図は単なる概略図であり、縮尺どおりではない。同様の符号は、様々な図面の同様または同等の特徴部を指す。
図1は、圧着システム1の形態の本発明によるケーブル加工機装置の一実施形態の斜視図である。ケーブル加工機装置は、圧着システム1であってもよい。したがって、ケーブル加工機装置は、圧着装置5または圧着プレス8の形態のケーブル加工機5と、ハンドリングロボット30と、を備える。
圧着装置5または圧着プレス8の代わりに、ケーブル15を加工するための他のケーブル加工機が可能である。
圧着装置5は、圧着接続によって圧着接点をケーブル15に接続するように設計される。加工された、または圧着接点に接続されたケーブル15は、ケーブル加工機5または圧着装置5のケーブルトレイ20に格納される。ケーブルトレイ20は、ケーブルトレイ20に存在するケーブル15、例えば、ケーブル15の1つまたは複数の製造バッチが、より低い位置にある取外しトラフ22に落ちるように傾斜可能である。ケーブルトレイ20および取外しトラフ22は、互いに平行に走り、ケーブル加工軸6に沿って延在する。ケーブル15は、ケーブル加工機5内で、ケーブル加工軸線6とも呼ばれるケーブルトレイ20の方向に移動される。
ケーブル加工機5は、ケーブル15を組み立てる、すなわち、両端部を有する所定のケーブル長のケーブル15を実現するために、ケーブル15を切断する、または所望の点で切断する。
圧着接点でケーブル15を圧着するために、ケーブル15の一部がケーブル加工軸線6から枢動され、圧着プレス8(図1のケーブル加工軸線6の左側に示されている)に導かれる。圧着接点は、第1の圧着プレス8によってケーブル15の第1の端部に接続されている。第2の圧着プレス8は、ケーブル加工軸線6の反対側(図1の右側)に配置されている。第1の端部の反対側のケーブル15の第2の端部は、第2の圧着プレス8によって圧着接点に接続されている。
ケーブル15が移動される、さらなるワークステーションが可能である。
図2は、図1の圧着システム1の部分図である。圧着システム1は、複数のケーブル15を保持することができるケーブル交換装置110を有する。さらに、圧着システム1は、圧着装置5によって現在使用されているケーブル15を位置合わせするアライメントユニット115を有する。さらに、圧着システム1または圧着装置5は、ケーブル15を搬送する、すなわち、ケーブル15のより多くを圧着システム1に引き込むか、またはケーブル15を圧着装置5から再び搬送することができるケーブルコンベヤ装置100を備える。
図3は、図1の圧着システム1の把持ユニット50の詳細図である。図4aは、把持ジョー60、61の開位置における図3による把持ユニット50の詳細図である。図4bは、把持ジョー60、61の閉位置における図3による把持ユニット50の詳細図を示す。
ケーブル加工機装置のハンドリングロボット30は、ケーブル加工機5または圧着機または圧着装置5に取り付け可能である、またはそれに接続可能である。ハンドリングロボット30は、把持アーム55を備えた把持ユニット50を備える。把持ユニット50または把持アーム55は、把持ユニット50のキャリッジ31を用いて、ケーブル加工軸6に平行に直線的に移動可能である。この目的のために、ハンドリングロボット30は、キャリッジ31が案内されるリニアガイド32を有する。リニアガイド32は、ケーブル加工軸線6の上を走り、それに沿ってケーブル15がケーブル加工機5内を移動される。
ハンドリングロボット30は、以前は手動または手動で実行されていた多数のプロセスの自動化を可能にする。
ハンドリングロボット30の把持アーム55は、ケーブル加工機5または圧着機または圧着装置5の両側、すなわち図1の左側および右側で移動することができる。この目的のために、圧着装置5は、ケーブル加工軸6の方向に、図1には見えない圧着装置5の端部に対応する窪みまたは対応する形状を有する。把持アーム55は、いわば、圧着装置5の一端部の周りを移動可能である。したがって、把持アーム55は、リニアガイド32の第1の側面で、および第1の側の反対側のリニアガイド32の第2の側面で移動可能である。
把持ユニット50は、リニアガイド32に沿って方向aに前後に移動可能である。この目的のために、圧着システム1は、リニアガイド32の歯付きベルトドライブ33を有する。把持ユニット50の把持アーム55は、ロッド37に取り付けられている。把持アーム55は、ロータリおよびリニアユニット34(図3の二重矢印cによって示される)によって垂直軸の周りを回転可能である。垂直軸はロッド37の中心を通る。把持アーム55は、ロッド37と共に上下に移動可能である(図3の二重矢印dによって示される)。このようにして、圧着装置5に対する把持アーム55の高さが変更できる。この目的のために、回転およびリニアユニット34は、さらに2つの歯付きベルトドライブ35、36を有する。
把持ユニット50の枢動アーム39を用いて、把持アーム55とリニアガイド32との間の距離が変更できる。二重矢印bに沿って回転させることにより、把持アーム55とリニアガイド32との間の距離が増減できる。さらに、それによって、把持アーム55は、リニアガイド32または圧着装置5の反対側に移動可能である。二重矢印bに沿った回転は、第3の歯付きベルトドライブ38によって実行可能である。
把持アーム55は、ケーブル交換装置110からケーブル15を拾い上げ、それらを再び下に置くか、またはそこに吊るすことができる。その結果、圧着装置5によって使用されるケーブル15は、自動化された方法で交換または置換可能である。
把持アーム55は空気圧で作動される。把持アーム55は、対称的に閉じる2つのジョーキャリア63、64を備える。ジョーキャリア63、64に固定された把持ジョー60、61は、図4aに示す開位置で互いに向き合う。把持ジョー60、61は、複数のケーブル15を把持するように、またはケーブル15を解放するように設計される。把持ジョー60、61はそれぞれ、取外しトラフ22から生産バッチを受け取り、保持するように設計された窪みを有する。把持ジョー60、61はそれぞれ、開位置で互いに間隔を置いて配置された2つの要素を備える。
図4bに示す把持ジョー60、61の閉位置では、把持ジョー60、61の凹みの位置に2つの開口部があり、そこで加工済ケーブル15のバッチが受け取られて保持できる。
両方のジョーキャリア63、64はそれぞれ、穴のあるフランジ要素65、66を有する。把持ジョー60、61の開位置では、フランジ要素65、66のうちの1つが、いわば、ジョーの裏側に配置されている。フランジ要素65、66は、圧着カセット80を把持して保持するように設計される。
把持ジョー60、61の閉位置では、フランジ要素65、66も閉位置にある。
個々のケーブル15を把持して保持するように設計された2部分構成のケーブルグリッパ70は、把持ユニット50または把持アーム55のフランジ要素65、66(図4aまたは図4bの右側のフランジ要素65上)の一方に配置される。図4aおよび図4bでは、ケーブルグリッパ70は開位置にある。ケーブルグリッパ70は、単一のケーブル15を把持して(しっかりと)保持することができるので、ケーブル15はケーブルグリッパ70に対してスライドすることができない。ケーブルグリッパ70はまた、ケーブル15がケーブルグリッパ70に対してスライドできるようにケーブル15がケーブルグリッパ70によって保持される半閉位置を有する。したがって、ケーブル15は、ケーブルグリッパ70を通ってスライドすることができる。結果として、ケーブルグリッパ70はケーブル15に沿って移動することができる。
把持アーム55は、ケーブルトレイ20から取外しトラフ22に運ばれた完成したケーブル15のバッチまたは複数の完成したケーブル15を取外しトラフ22から取り外すように設計される。
図5は、図1の圧着システム1のケーブルトレイ20および取外しトラフ22の詳細図である。加工または圧着されたケーブル15は、ケーブルトレイ20に格納される。生産バッチのケーブル15、すなわち特定の数のケーブル15がケーブルトレイ20に存在する場合、ケーブルトレイ20は、例えば空気圧装置によって傾斜しており(これは図5に曲線矢印で示されている)、ケーブルトレイ20内のケーブル15は、下方に位置する取外しトラフ22内に落下する。
把持アーム55は、把持ジョー60、61によってケーブル15を取外しトラフ22から取り外し、例えば、それらを保持装置、ボックスなどに搬送することができる。
取外しトラフ22は、ケーブルトレイ20に対して図5の二重矢印の方向に空気圧で移動させることができるので、取外しトラフ22は、ケーブル加工機5または圧着装置5の一部を覆うフードの領域から完全に取り外される。
取外しトラフ22は、滑らかでないチャネルとして設計することができ、把持アーム55によって取外しトラフ22に配置されたケーブル15を容易に把持することを可能にする複数の切り欠きまたは凹みを有することができる。図5に示す取外しトラフ22は、個々のセグメントで構成されている。同等の設計を実現するために、プレスされた板金部品、深絞りプラスチックなどの他の変形例も可能である。
把持ユニット50または把持アーム55の把持ジョー60、61は、それらが取り外しの2つ以上の凹みに係合することができ、かつケーブル15またはバッチを同時に複数の点で把持することができるように分割可能である。取外しトラフ22の多数の凹みはまた、より長いケーブル15のバッチの場合、それらを広範囲の長さに亘って、または必要に応じて複数のグリッパまたは把持アーム55を用いて把持または保持することを可能にする。
以下では、例として、様々な方法を用いて、ハンドリングロボット30または把持ユニット50または把持アーム55が圧着システム1または圧着装置5上で自動的に遂行または実行できることを説明する。
図6は、図1による圧着システム1のケーブルコンベヤ装置100およびアライメントユニット115の詳細図を示している。圧着システム1は、ケーブル15を位置合わせするためのアライメントユニット115を備える。さらに、圧着システム1は、ガイドチューブ106を介してアライメントユニット115によってケーブルコンベヤ装置100に導入された後に、ケーブル15を搬送するための2つの搬送ベルト102、103を具備したケーブルコンベヤ装置100を備える。ケーブル15をクランプすることができるクランプ装置105は、ケーブルコンベヤ装置100とアライメントユニット115との間に配置される。複数のケーブル15を保持するためのケーブル交換装置110は、ケーブルコンベヤ装置100とは反対側のアライメントユニット115の側面に配置されている。
ハンドリングロボット30または把持アーム55によって実行可能な1つのプロセスは、ケーブルの交換、すなわち、圧着装置5によって使用されるケーブル15の交換である。
ケーブルの束が空の場合、または異なるケーブル15を有する物品を加工する場合は、ケーブルの交換が必要である。第1の場合では、同じタイプの第2のケーブルがケーブル保持装置110の3つのケーブルレセプタクル111から113の内の1つに用意されているが、第2のケースでは、古いケーブルを収容するための空きスペースも必要である。
交換されるケーブル15は、以下のようにケーブル加工機5に導入またはねじ込まれている。
ケーブルコンベヤ装置100およびアライメントユニット115が開かれ、把持ユニット50のケーブルグリッパ70が、ケーブル受け入れ装置110の正しいグリッパまたはホルダからプログラム制御またはコンピュータ制御の方法でケーブル15を引き継ぐ。これを図6に示す。
図7aは、図1の圧着システム1のアライメントユニット115の第1の詳細図である。図7bは、図1の圧着システム1のアライメントユニット115の第2の詳細図を示す。図7cは、図1の圧着システム1のアライメントユニット115の第3の詳細図を示す。
ケーブル15がガイドチューブ106に挿入されるように、把持ユニット50が移動される。次に、ケーブル15がクランプ装置105にクランプされて、ケーブルグリッパ70が半閉位置に移動され、ガイドチューブ106から離れる方向に移動され(ケーブル15は、ケーブルグリッパ70内でケーブルグリッパ70に沿ってスライドする)、また、ケーブル15がケーブルグリッパ70に対してスライドできないように、再び完全閉鎖位置に戻されることによって、「把持」することができる。
その後、ケーブル15がもはやクランプされないようにクランプ装置105が開かれ、ケーブル15は、把持ユニット50によってケーブルコンベヤ100内にさらに押し込まれる。これは、ケーブルコンベヤ装置100が閉じられたときにケーブル15が搬送ベルト102、103によってしっかりと把持可能となるまで、複数回繰り返される。このプロセスを図7aから図7cに示す。
搬送ベルト102、103がケーブル15をしっかりとクランプするとすぐに、ケーブル15に張力がかけられことができるようになる。この目的のために、クランプ装置が閉じられ、ケーブルグリッパ70がアライメントユニット115の前に来るまで、把持ユニット50が後方に移動する(図7cを参照)。把持ユニット50はまた、衝突を回避するために垂直に上下に移動し、ケーブルグリッパ70のクランプ力が(例えば、圧力調整バルブによって)低減され、その結果、把持ユニット50は、ケーブル15が把持アーム55内でスライドできるように、いわゆる半閉位置をとるようにする。
その後、アライメントユニット115が閉じられ、実際のねじ込みプロセスが完了する。
ケーブル15を取り外すために、ケーブル15は、搬送ベルト102、103がケーブル15との接触を失うまで、ケーブルコンベヤ装置100によって後方に搬送される。その後、ケーブルコンベヤ装置100およびアライメントユニット115が開かれ、把持ユニット50は、クランプ装置105と相互作用して、ケーブル15を一回の把持でガイドチューブ106から引き抜くために、クランプユニットの近くでケーブル15を把持する。次に、把持ユニット50がケーブル交換装置110に移動され、そこでケーブル15がケーブルグリッパ70またはケーブルホルダの1つに移送される。
ハンドリングロボット30による自動化されたプロセスのさらなる例は、圧着カセット80の交換または以下に説明されるカセット交換である。
ケーブル交換と同等の方法で、圧着カセット80に挿入された圧着ローラが空である場合、または製造される物品が異なる圧着接点を有する場合、圧着カセット80を交換しなければならない。機械操作員による手動の介入なしに連続生産が可能である場合には、必要な圧着カセット80は、圧着カセットレセプタクル82に提供されることになる。
把持ユニット50は両方の圧着プレス8に移動できるので、1つの圧着カセットレセプタクル82または圧着装置5の片側の圧着カセットホルダは、両方の圧着プレス8に供給するか、または両方の圧着プレス8の圧着カセット80を交換するのに十分である。多数の圧着カセット80が設けられている場合には、圧着カセット80は、圧着カセット格納装置から、圧着カセット80を把持アーム55に移送するための移送位置に能動的に移動するように、圧着カセットレセプタクル82を設計することができる。
図8は、図1の圧着システム1の圧着カセットレセプタクル82の詳細図である。
最も単純な場合、図8に示すように、圧着カセットレセプタクル82は、互いに隣接して配置された圧着カセット80のための複数の空間を有し、それらはすべて、ハンドリングロボット30の移動範囲内に配置されている。
図9aは、圧着カセット80がピックアップされたときの、図1による圧着システム1の把持ユニット50の第1の詳細図である。図9bは、圧着カセット80がピックアップされたときの、図1による圧着システム1の把持ユニット50の第2の詳細図である。
カセットは、必要に応じて、古い圧着カセット80を圧着カセットレセプタクル82に配置し、把持アーム55によって新しい圧着カセット80を把持することによって交換される。図9aおよび図9bは、把持ユニット50と圧着カセット80上のホルダとの相互作用を示している。4本の保持ボルト57のセンタリング機能により、圧着カセット80の位置は多少変動する可能性があるが、それでも圧着カセット80は把持ユニット50により確実に把持可能となる。把持アーム55のフランジ要素65、66には、保持ボルト57に対応する開口部が存在する。開口部に保持ボルト57を係合させることにより、圧着カセット80は、把持アーム55によって把持され、保持される。
次に、圧着カセット80は、圧着プレス8へまたは圧着プレス8内に移動され、そこで把持またはクランプされる。圧着カセット80は、圧着接続が行われるベースプレート85を有する。
このステップの後の状態を図10に示す。図10は、使用される圧着カセット80を備えた図1による圧着システム1のさらなる斜視図を示す。
図11は、図1による圧着システム1の把持ユニット50のケーブルグリッパ70の詳細図を示す。
ハンドリングロボット30による自動化されたプロセスのさらなる例は、加工済ケーブル15またはケーブルサンプルのチェックであり、これは以下に説明される。
ケーブル15は、把持ユニット50によって品質管理装置に運ばれることができる。これらは、ケーブル加工機5または圧着機または圧着装置5の枢動された枢動ユニット10から把持ユニット50によって直接引き継がれることができる。図11では、ケーブル加工機5の枢動ユニット10から把持ユニット50または把持ユニット50のケーブルグリッパ70への移動が現在行われている。
次に、ハンドリングロボット30は、ケーブル15を品質管理装置90または検査ステーションに運ぶ。図12は、ケーブル15の品質をチェックする際の、図1による圧着システム1の把持ユニット50のケーブルグリッパ70の詳細図を示す。図12に、例として圧着高さの光学測定を示す。ここで、圧着高さは、圧着接点上の複数の点で簡素な方法で測定することができるが、それは、ケーブル15が、把持アーム55または把持ユニット50によって品質管理装置90に対して異なる位置で空間に自由に配置できるからである。
図13aは、ケーブル15がガイドされている間の、図1による圧着システム1の把持ユニット50のケーブルグリッパ70の第1の詳細図を示す。図13bは、ケーブル15がガイドされている間の、図1による圧着システム1の把持ユニット50のケーブルグリッパ70の第2の詳細図を示す。
ハンドリングロボット30による自動化されたプロセスのさらなる例は、以下に説明する圧着装置5からの欠陥のある製造されたケーブル15(いわゆる欠陥ケーブル)の除去である。
欠陥のある製造されたケーブル15は、ケーブル15の両端部をつかむことができれば、機械から最も容易に取り外すことができる。これを可能にするために、ケーブル格納20を容易にするために、いくつかの機械にすでに存在する格納グリッパを使用することができる。
欠陥ケーブルまたは不良ケーブル15は、最初に、圧着装置5の枢動ユニットから、ケーブル15の後端部でそれを把持する格納グリッパに移送される。ケーブル15の先端部はすでにケーブルトレイ20にあり、そこから再び取り外される必要がある。この目的のために、把持ユニット50のケーブルグリッパ70は、格納グリッパのすぐ後ろの欠陥ケーブルをつかみ、グリッパ圧力を下げて(半閉位置)、ケーブルの先端部の方向に移動し、ケーブル15はケーブルグリッパ70内をスライドする。図13aは、このステップが完了したときの状況を示す。アクセシビリティを改善するためにケーブルグリッパ70を回転させることができる把持ユニット50の変形例が示されている。
次に、ケーブルの後端部が再び枢動ユニット10に移送される。これを図13bに示す。
次に、枢動ユニット10が完全に旋回され、把持ユニット50が回転されてケーブルの両端部が平行になり、ケーブルトレイ20の外側に配置されるまで移動される。これを図14に示す。図14は、ケーブル15が保持されている間の、図1による圧着システム1の把持ユニット50の詳細図を示す。1つまたは複数の欠陥ケーブル15は、例えば、それを容器に落とすことによって、ケーブルトレイ20の外側に廃棄することができる。
図15は、図1による圧着システム1のケーブルトレイ20および取外しトラフ22の詳細図を示す。
ハンドリングロボット30による自動化されたプロセスのさらなる例は、以下に説明するように、取外しトラフ22からの生産バッチまたは加工済ケーブル15の取り外しである。
生産バッチに必要な数のケーブル15がケーブルトレイ20に到達すると、ケーブルトレイ20は、バッチまたはケーブル15が取外しトラフ22に落下するように、枢動または傾斜される。
図16は、図1による圧着システム1の取外しトラフ22の詳細図を示す。
次に、取外しトラフ22が、それをハンドリングロボット30が到達できる領域に来るように長手方向に移動され、把持ユニット50が、把持ジョー60、61が取外しトラフ22内の所望の窪みまたは凹みの上方にあるように、取外しトラフ22の上方に配置される。これを図16に示す。
図17aは、ケーブル15が取り外されたときの、図1の圧着システム1の取外しトラフ22の第1の詳細図を示す。図17bは、ケーブル15が取り外されたときの、図1の圧着システム1の取外しトラフ22の第2の詳細図を示す。
次に、生産バッチまたはケーブル15を把持して保持するために、把持ユニット50が下げられ(図17aを参照)、把持ジョー60、61が閉じられる(図17bを参照)。ここで、ケーブル15を取外しトラフ22から取り外すために、把持アーム55または把持ユニット50を持ち上げることができる。
生産バッチが取外しトラフ22から取り外された、または取り出された場合には、それらは、例えば、バッチまたはケーブル15が吊り下げられた搬送ラックおよび/またはバッチまたはケーブル15が配置された搬送容器などの適切な装置に移送することができる。
ケーブル加工機5は、図11に示す枢動ユニット10に加えて、さらなる枢動ユニットを含むことができる。さらなる枢動ユニットは、ケーブル15の一部をケーブル加工軸線6から外して枢動ユニットを旋回または枢動させることによって、ケーブル15をケーブル加工軸線6から移動させることができる。
最後に、「有する」、「含む」などの用語は、他の要素またはステップを排除するものではなく、「a」または「an」などの用語は、複数の要素またはステップを排除しないことに留意されたい。さらに、上記の実施形態のうちの1つを参照して説明された特徴またはステップはまた、上記の他の実施形態の他の特徴またはステップと組み合わせて使用され得ることに留意されたい。特許請求の範囲の符号は、限定的なものと見なされるべきではない。
1 ケーブル加工機装置(圧着システム)
5 ケーブル加工機(圧着装置)
6 ケーブル加工軸線
8 圧着プレス
10 枢動ユニット
15 ケーブル
20 ケーブルトレイ
22 取外しトラフ
30 ハンドリングロボット
31 キャリッジ
32 リニアガイド
33 リニアガイドの歯付きベルトドライブ
34 ロータリおよびリニアユニット
35、36 ロータリおよびリニアユニット用の歯付きベルトドライブ
37 ロッド
38 第3の歯付きベルトドライブ
39 枢動アーム
50 把持ユニット
55 把持アーム
57 保持ボルト
58 圧着カセットホルダ
60、61 把持ジョー
63、64 ジョーキャリア
65、66 フランジ要素
70 ケーブルグリッパ
80 圧着カセット
82 圧着カセットホルダ
85 ベースプレート
90 品質管理装置
100 ケーブルコンベヤ装置
102、103 搬送ベルト
105 クランプ装置
106 ガイドチューブ
110 ケーブル交換装置
111-113 ケーブルレセプタクル
115 アライメントユニット

Claims (19)

  1. ケーブル加工機装置(1)であって、
    ケーブル(15)を加工するためのケーブル加工機(5)、特に、圧着接続によってケーブル(15)を圧着接点に接続するための圧着機と、
    ハンドリングロボット(30)と、
    を備え、
    ハンドリングロボット(30)は、1つまたは複数のケーブル(15)の一部を把持し、1つまたは複数のケーブル(15)をケーブル加工機(5)内に、および/またはケーブル加工機(5)外に移動させるための把持アーム(55)を有し、
    ハンドリングロボット(30)は、圧着工具および圧着接点を備える圧着カセット(80)を把持し、ケーブル加工機(5)によって使用された圧着カセットを別の圧着カセットと交換するように、設計される、
    ケーブル加工機装置(1)。
  2. ケーブル加工機装置(1)であって、
    ケーブル(15)を加工するためのケーブル加工機(5)、特に、圧着接続によってケーブル(15)を圧着接点に接続するための圧着機と、
    ハンドリングロボット(30)と、
    を備え、
    ハンドリングロボット(30)は、1つまたは複数のケーブル(15)の一部を把持し、1つまたは複数のケーブル(15)をケーブル加工機(5)内に、および/またはケーブル加工機(5)外に移動させるための把持アーム(55)を有し、
    ハンドリングロボット(30)は、ケーブル加工機装置(1)の第1の軸線に沿って移動する把持アーム(55)を有し、第1の軸線は、ケーブル(15)がケーブル加工機(5)で搬送されている間、ケーブル(15)が延在するケーブル加工軸線(6)に平行である、
    ケーブル加工機装置(1)。
  3. ケーブル加工機装置(1)であって、
    ケーブル(15)を加工するためのケーブル加工機(5)、特に、圧着接続によってケーブル(15)を圧着接点に接続するための圧着機と、
    ハンドリングロボット(30)と、
    を備え、
    ハンドリングロボット(30)は、1つまたは複数のケーブル(15)の一部を把持し、1つまたは複数のケーブル(15)をケーブル加工機(5)内に、および/またはケーブル加工機(5)外に移動させるための把持アーム(55)を有し、
    複数のケーブル(15)を保持するためのケーブル交換装置(110)をさらに備え、
    ケーブル加工機装置(1)は、ケーブル加工機(5)によって使用されるケーブル(15)を、ハンドリングロボット(30)によって置き換えるように設計される、
    ケーブル加工機装置(1)。
  4. 把持アーム(55)は、個々のケーブルを把持するためのケーブルグリッパ(70)を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のケーブル加工機装置(1)。
  5. ケーブルグリッパ(70)は、ケーブルグリッパ(70)がケーブル(15)を保持し、かつケーブル(15)に沿ってスライドすることができる部分閉鎖位置を有し、ケーブルグリッパは、ケーブルグリッパ(70)がケーブル(15)に沿ってスライドできないようにケーブルグリッパ(70)がケーブル(15)を強固に保持する完全閉鎖位置を有する、請求項4に記載のケーブル加工機装置(1)。
  6. 把持アーム(55)は、ケーブル(15)、特に加工済ケーブル(15)をケーブル加工機(5)の取外しトラフ(22)から取り外すように設計される、請求項1~5のいずれか一項に記載のケーブル加工機装置(1)。
  7. ケーブル加工機装置(1)は、把持アーム(55)がケーブル加工機(5)の2つの対向する側面で移動できるように設計される、請求項1~6のいずれか一項に記載のケーブル加工機装置(1)。
  8. 把持アーム(55)は、ケーブル加工機(5)に対して高さが調整可能であり、その垂直に延在する軸線の周りで回転可能であり、第2の垂直に延在する軸線の周りで枢動可能に取り付けられる、請求項1~7のいずれか一項に記載のケーブル加工機装置(1)。
  9. ケーブル加工機装置(1)は枢動ユニット(10)を有し、枢動ユニット(10)は、ケーブル(15)がケーブル加工機(5)で搬送されている間、ケーブル(15)の一部をケーブル(15)が通るケーブル加工軸線(6)の外に移動させ、ケーブル(15)を把持アーム(55)に移送するように設計される、請求項1~8のいずれか一項に記載のケーブル加工機装置(1)。
  10. ケーブル加工機(5)は、ケーブル加工機(5)に供給されるケーブル(15)をクランプするためのクランプ装置(105)を有し、把持アーム(55)およびクランプ装置(105)は、ケーブル(15)が把持アーム(55)によってクランプ装置(105)に挿入できるように設計される、請求項1~9のいずれか一項に記載のケーブル加工機装置(1)。
  11. ケーブル(15)の特性および/またはケーブル接点とケーブル(15)との間の接続をチェックするための品質管理装置(90)をさらに備え、ケーブル加工機装置(1)は、品質管理装置(90)によるチェック中にケーブル(15)が把持アーム(55)によって保持されるように設計される、請求項1~10のいずれか一項に記載のケーブル加工機装置(1)。
  12. ケーブル加工機装置(1)は、複数の圧着カセット(80)を保持するための圧着カセットホルダ(58)をさらに備える、請求項1~11のいずれか一項に記載のケーブル加工機装置(1)。
  13. ケーブル加工機装置(1)は、ハンドリングロボット(30)が、ケーブル加工機(5)のケーブルトレイ(20)に部分的に配置されているケーブル(15)をケーブル加工機(5)から取り外すことができるように設計される、請求項1~12のいずれか一項に記載のケーブル加工機装置(1)。
  14. ケーブル(15)を加工するためのケーブル加工機(5)の取外しトラフ(22)からケーブル(15)を取り外すための方法であって、
    求項1から13のいずれか一項に記載のケーブル加工機装置(1)の把持アーム(55)により、取外しトラフ(22)内のケーブル加工機(5)によって加工されたケーブル(15)を把持および保持するステップと、
    加工済ケーブル(15)を取外しトラフ(22)の外に移動させるために、加工済ケーブル(15)を保持する把持アーム(55)を移動させるステップと、
    以前に保持されたケーブル(15)を解放するために、把持アーム(55)を開放するステップと、を備え、
    方法は、ケーブル加工機(5)によって使用されるケーブル(15)を交換するのに適しており、
    方法は、
    ケーブル加工機(5)によって使用されるケーブル(15)を、把持アーム(55)のケーブルグリッパ(70)で引き抜いて、ケーブルグリッパ(70)でケーブル(15)を保持するステップと、
    ケーブル(15)がケーブル交換装置(110)によって保持されるように、ケーブルグリッパ(70)によって保持されたケーブル(15)をケーブル交換装置(110)内に移動させるステップと、
    ケーブル交換装置(110)によって保持されたケーブル(15)をケーブルグリッパ(70)によって解放するステップと、
    ケーブルグリッパ(70)を使用してケーブル交換装置(110)から別のケーブル(15)を取り外すステップと、
    ケーブル加工機(5)が他のケーブル(5)を使用するように、ケーブルグリッパ(70)によって他のケーブル(15)をケーブル加工機(5)に挿入するステップと、
    を備える、方法。
  15. ケーブル(15)を加工するためのケーブル加工機(5)の取外しトラフ(22)からケーブル(15)を取り外すための方法であって、
    請求項1から13のいずれか一項に記載のケーブル加工機装置(1)の把持アーム(55)により、取外しトラフ(22)内のケーブル加工機(5)によって加工されたケーブル(15)を把持および保持するステップと、
    加工済ケーブル(15)を取外しトラフ(22)の外に移動させるために、加工済ケーブル(15)を保持する把持アーム(55)を移動させるステップと、
    以前に保持されたケーブル(15)を解放するために、把持アーム(55)を開放するステップと、を備え、
    方法は、ケーブル接点を受け入れるためにケーブル加工機(5)によって使用される圧着カセットおよび圧着工具を、ケーブル接点および圧着工具を具備する別の圧着カセットに交換するのに適しており、
    方法は、
    把持アーム(55)、特に、請求項1から13のいずれか一項に記載のケーブル加工機装置(1)の把持アーム(55)により、ケーブル加工機(5)によって使用される圧着カセットを把持および保持するステップと、
    把持アーム(55)によって保持された圧着カセットを、複数の圧着カセットを保持するように構成された圧着カセットホルダ内に移動させるステップと、
    把持アーム(55)によって圧着カセットを解放するステップと、
    把持アーム(55)により別の圧着カセットを把持するステップと、
    把持アーム(55)によって保持された他の圧着カセットを、ケーブル加工機(5)が他の圧着カセットを使用することができるケーブル加工機(5)の位置に移動させるステップと、を備える、方法。
  16. 方法は、ケーブル(15)および/またはケーブル加工機(5)によってケーブル接点に接続されたケーブル(15)の特性をチェックするのに適しており、
    方法は、
    ーブル加工機装置(1)の把持アーム(55)のケーブルグリッパ(70)により、ケーブル(15)を把持および保持するステップと、
    ケーブル(15)の特性および/またはケーブル接点とケーブル(15)との間の接続をチェックするために、把持アーム(55)によってケーブル(15)を品質管理装置(90)に移動させるステップと、
    ケーブルグリッパ(70)がケーブル(15)を保持している間に、品質管理装置(90)によりケーブル(15)の特性および/またはケーブル接点とケーブル(15)との間の接続をチェックするステップと、
    を備える、請求項14~15のいずれか一項による方法。
  17. 方法は、ケーブル加工機(5)のケーブルトレイ(20)に部分的に配置されたケーブル(15)をケーブル加工機(5)から取り外すのに適しており、
    方法は、
    持アーム(55)のケーブルグリッパ(70)により、ケーブル加工機(5)のケーブルトレイ(20)に部分的に配置されたケーブル(15)を把持および保持するステップと、
    ケーブル加工機(5)からケーブル(15)を取り外すために、ケーブルグリッパ(70)を移動させるステップと、
    ケーブルグリッパ(70)によって保持されたケーブル(15)を解放するステップと、
    を備える、請求項14~16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 方法は、把持アーム(15)のケーブルグリッパ(70)によって、ケーブル加工機(5)の枢動ユニット(10)からケーブル(15)を引き継ぐのに適しており、
    方法は、
    ケーブル加工機(5)の枢動ユニット(10)によりケーブル(5)の一部を把持および保持するステップと、
    ケーブル(15)がケーブル加工機(5)で搬送されている間に、ケーブル(15)が延在するケーブル加工軸(6)の外にケーブルを移動させるために枢動ユニット(10)を旋回するステップと、
    ーブル加工機装置(1)の把持アーム(55)のケーブルグリッパ(70)により、枢動ユニット(10)によって保持されたケーブル(5)の一部を把持および保持するステップと、
    を備える、特に請求項14~17のいずれか一項に記載の方法。
  19. ケーブル(15)を加工するためのケーブル加工機(5)用のケーブル交換装置(110)であって、ケーブル交換装置(110)は、ケーブル加工機(5)による加工に使用されるケーブル(15)を交換するための複数のケーブル(15)を保持するように設計され、
    ケーブル交換装置(110)は、請求項1~13のいずれか一項に記載のケーブル加工機装置(1)の把持アーム(55)がケーブル交換装置(110)からケーブル(15)を取り外すことができ、かつ、ケーブル交換装置(110)によってそれらが保持されるように、ケーブル交換装置(110)にケーブル(15)を置くことができるように設計される、ケーブル交換装置(110)。
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