JP3567891B2 - 上レール式引戸のハンガー構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上レール式引戸のハンガー構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すように、上レールにハンガーを介して引戸を走行自在に吊持するようにした上レール式引戸のハンガー構造において、引戸の取付け高さを調整できるようにしたものがある。この構造では、当て板aを挿通しロックナットbを螺合した吊持用ボルトcを、走行ローラが付設されて上レールdに走行自在に組み込まれたハンガーベースeの下面にねじ込み、該吊持用ボルトcのねじ込み量により引戸fの取付高さを調整した後、引戸fの上面に取り付けたハンガーブラケットhの係入切欠きiに吊持用ボルトcを、該ハンガーブラケットhの下面に前記当て板aが装入されるように係入して引戸fを吊持する。そして、ロックナットbによりハンガーブラケットhと当て板aを締め付けて固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような手順で引戸fを上レールdに吊持する場合は、工具を水平方向に操作してロックナットbを締め付けるため、組み付けの作業性がよくない。また、ハンガーブラケットhの上面に当て板aが装入されてしまう誤組付けの虞れがある。さらに、吊持用ボルトcを下げ過ぎると、該吊持用ボルトcがハンガーベースeから外れてしまう虞れがある。
本発明は上記した問題点を解決するためになされたもので、引戸を上レールに吊持する際の作業性に優れた上レール式引戸のハンガー構造を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための請求項1に記載の上レール式引戸のハンガー構造は、上レールにハンガーを介して引戸を走行自在に吊持する上レール式引戸のハンガー構造であって、引戸上部に固定された断面略L字形のハンガーブラケットと、該ハンガーブラケットに合致する断面略L字形に形成され、一端の起立部がハンガーブラケットの起立部内側に軸支されて上方に揺動可能な揺動プレートと、ハンガーブラケットに一体に形成され、揺動プレートの自由端と当接して該揺動プレートの揺動範囲を規制する規制部と、走行ローラが付設されて上レールに走行自在に組み込まれ、下部が該上レール下面より突出するハンガーベースと、前記揺動プレート若しくはハンガーベースの何れか一方に水平に突設された係止ピン及び何れか他方に形成された該係止ピンが嵌入可能な嵌入孔からなり、揺動プレートとハンガーベースとを係脱自在になす係止手段と、前記規制部に取着され、ねじ込み量を調整することにより先端に当接する揺動プレートを揺動させて引戸の取り付け高さを調整する調整ボルトと、前記係止手段により係止させた状態の前記揺動プレートとハンガーベースを、前記ハンガーブラケットに締着する締着手段とを備えることを特徴とする。
【0005】
また、請求項2に記載の上レール式引戸のハンガー構造は、請求項1に記載の構成において、前記係止ピンの基端部を先端部より小径に形成して、係止ピンを嵌入孔に嵌入したときに水平方向外力により、該係止ピンが嵌入孔から離脱しないようにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用及び発明の効果】
請求項1に記載の上レール式引戸のハンガー構造によれば、揺動プレート若しくはハンガーベースの何れか一方に水平に突設された係止ピンを、該揺動プレート若しくはハンガーベースの何れか他方に形成された嵌入孔に嵌入して、揺動プレートとハンガベースを係止する。ハンガーブラケットの規制部に取着された調整ボルトのねじ込み量を調整して該調整ボルトの先端に当接する揺動プレートを揺動させて、引戸の取り付け高さを調整する。取り付け高さを調整した後、締着手段により揺動プレートとハンガーベースをハンガーブラケットに締着する。
【0007】
上記のように係止ピンを嵌入孔に嵌入して揺動プレートとハンガーベースを係止するため、誤組付けの恐れがないとともに、揺動プレートとハンガーベースを前後方向からハンガーブラケットに締着することができるから、電動工具等の使用が可能となり、引戸を上レールに吊持する際の作業性に優れる。また、引戸の取付け高さ調整中に調整ボルトが外れてしまっても、揺動プレートの自由端がハンガーブラケットの規制部に当接してそれ以上の揺動が規制され、引戸の落下を阻止できるから、引戸を吊持させる際の作業の安全性を確保できる。
【0008】
請求項2に記載の上レール式引戸のハンガー構造によれば、係止ピンの基端部を先端部より小径に形成して、係止ピンを嵌入孔に嵌入したときに水平方向外力により、該係止ピンが嵌入孔から離脱しないようにしたから、水平方向の外力が作用しても引戸がハンガーベースから外れ落ちることがなく、吊持作業時の安全性を確保できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。走行自在に引戸を吊持するハンガーHは、ハンガーブラケット1とハンガーベース31とから構成されている。尚、ハンガーHは、引戸の上端左右両側に2組設けられるが、同一構成のため、ここでは片側についてのみ説明する。図1はハンガーブラケット1の斜視図である。ハンガーブラケット1は、取付基板2と該取付基板2の一端から起立片3を直角に起立させて断面略L字形に形成されている。取付基板2にはボルト係入溝4,4が形成されている。起立片3の一端部には揺動中心軸5が挿嵌され、その略真横に長孔6が穿設されている。また、他端部には該起立片3の上端を水平に屈曲して取付基板2の上方に突出する規制片7が形成されている。該規制片7に形成されたねじ孔には、調整ボルト8がねじ込まれている。
【0010】
上記揺動中心軸5には、ハンガーブラケット1の起立片3の内側で上方に揺動可能な揺動プレート10が取り付けられている。揺動プレート10は、一側に起立片10aを起立させて、ハンガーブラケット1に合致する断面略L字形に形成されている。該起立片10aの先端部には、係止ピン11が水平に突設されている。揺動プレート10は、上方へ揺動したとき自由端部10bが調整ボルト8の下端に当接する。さらに、揺動プレート10には、上記起立片3の長孔6に略合致する長孔13が穿設されている。係止ピン11には、基端部11aを先端部よりも小径にして抜け止め段部11bが形成されている。
【0011】
上記した構成のハンガーブラケット1は、ボルト係入溝4,4に取り付けボルト23,23を係入して、引戸21の上端面22に取り付けられる。一方、開口24の側面壁25にはリニアモータ26が配設され、そのアウタレール27の下端に形成された走行レール28には、走行ローラRを備えたハンガーベース31が走行自在に組み込まれている。そのハンガーベース31は、リニアモータ26の可動子30と連結されている。また、ハンガーベース31は、下部が走行レール28の下面より突出している。該ハンガーベース31の走行レール28の下面から突出する部分には、上記揺動プレート10の係止ピン11を嵌入する嵌入孔32が穿設されている。嵌入孔32は、係止ピン11を容易に嵌入できる大きさに形成されている。また、ハンガーブラケット1の起立片3の長孔6及び揺動プレート10の長孔13と対応する位置に、締着ボルト33をねじ込み可能なねじ孔34が形成されている。
【0012】
上記引戸21を走行レール28に吊持するには、ハンガーブラケット1に軸支された揺動プレート10の係止ピン11を、ハンガーベース31の嵌入孔32に嵌入して、揺動プレート10とハンガーベース31を係止させる。このとき、揺動プレート10が上方へ揺動して、その自由端部10bが規制片7の下面から突出する調整ボルト8の下端に当接し、該揺動プレート10の揺動が規制される。
【0013】
従って、調整ボルト8のねじ込み量により規制片7からの突出度を変化させ、揺動プレート10の揺動量を調整して引戸21の取付け高さを決定することができる。引戸21の取付け高さを決定した後に、ハンガーブラケット1の起立片3の長孔6から、該長孔6に合致する揺動プレート10の長孔13に挿通した締着ボルト33を、ハンガーベース31のねじ孔34に螺合して、揺動プレート10とハンガーベース31をハンガーブラケット1に締着する。
【0014】
上記したように、揺動プレート10の係止ピン11をハンガーベース31の嵌入孔32に嵌入して揺動プレートとハンガーベースを係止するため、誤組付けの恐れがないとともに、調整ボルト8のねじ込み量により引戸21の取り付け高さの調整を簡単に行うことができる。
【0015】
また、揺動プレート10とハンガーベース31をハンガーブラケット1に締着する締着ボルト33の頭部は、ハンガーブラケット1の起立片3の側部に位置するから、前後方向から電動工具等を使用して簡単に締着できる。さらに、引戸21の高さ調整中に調整ボルト8が外れてしまっても、揺動プレート10の自由端部10bがハンガーブラケット1の規制片7に当接するから引戸21の落下を阻止でき、引戸を吊持させる際の作業の安全性を確保できる。
【0016】
係止ピン11は、その基端部11aを先端部より小径に形成して、抜け止め段部11bを設けたから、係止ピン11を嵌入孔32に嵌入したときに水平方向外力が作用すると、嵌入孔32の孔縁が抜け止め段部11bに係合して、該係止ピン11が嵌入孔32から離脱することがない。従って、引戸21に水平方向の外力が作用してもハンガーベース31から外れ落ちることがなく、吊持作業時の安全性を確保できる。
【0017】
尚、係止ピン11をハンガーベース31に突設し、嵌入孔32を揺動プレート10に穿設してもよい。また、本実施形態では、ハンガーベース31をリニアモータ26の可動子30と連結して、引戸21をリニアモータ26によって自動開閉させるようにしてあるが、手動式の引戸にも適用可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンガーブラケットの斜視図である。
【図2】上レールに取付け前の引戸とハンガーの正面図である。
【図3】上レールに取り付けた後の引戸とハンガーの正面図である。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】従来例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1...ハンガーブラケット
2...取付基板
3...起立片
5...揺動中心軸
7...規制片(規制部)
8...調整ボルト
10...揺動プレート
10a...起立片
10b...自由端部
11...係止ピン
11a...基端部
11b...抜け止め段部
21...引戸
28...走行レール(上レール)
31...ハンガーベース
32...嵌入孔
33...締着ボルト(締着手段)
34...ねじ孔
H...ハンガー
R...走行ローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、上レール式引戸のハンガー構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すように、上レールにハンガーを介して引戸を走行自在に吊持するようにした上レール式引戸のハンガー構造において、引戸の取付け高さを調整できるようにしたものがある。この構造では、当て板aを挿通しロックナットbを螺合した吊持用ボルトcを、走行ローラが付設されて上レールdに走行自在に組み込まれたハンガーベースeの下面にねじ込み、該吊持用ボルトcのねじ込み量により引戸fの取付高さを調整した後、引戸fの上面に取り付けたハンガーブラケットhの係入切欠きiに吊持用ボルトcを、該ハンガーブラケットhの下面に前記当て板aが装入されるように係入して引戸fを吊持する。そして、ロックナットbによりハンガーブラケットhと当て板aを締め付けて固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような手順で引戸fを上レールdに吊持する場合は、工具を水平方向に操作してロックナットbを締め付けるため、組み付けの作業性がよくない。また、ハンガーブラケットhの上面に当て板aが装入されてしまう誤組付けの虞れがある。さらに、吊持用ボルトcを下げ過ぎると、該吊持用ボルトcがハンガーベースeから外れてしまう虞れがある。
本発明は上記した問題点を解決するためになされたもので、引戸を上レールに吊持する際の作業性に優れた上レール式引戸のハンガー構造を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための請求項1に記載の上レール式引戸のハンガー構造は、上レールにハンガーを介して引戸を走行自在に吊持する上レール式引戸のハンガー構造であって、引戸上部に固定された断面略L字形のハンガーブラケットと、該ハンガーブラケットに合致する断面略L字形に形成され、一端の起立部がハンガーブラケットの起立部内側に軸支されて上方に揺動可能な揺動プレートと、ハンガーブラケットに一体に形成され、揺動プレートの自由端と当接して該揺動プレートの揺動範囲を規制する規制部と、走行ローラが付設されて上レールに走行自在に組み込まれ、下部が該上レール下面より突出するハンガーベースと、前記揺動プレート若しくはハンガーベースの何れか一方に水平に突設された係止ピン及び何れか他方に形成された該係止ピンが嵌入可能な嵌入孔からなり、揺動プレートとハンガーベースとを係脱自在になす係止手段と、前記規制部に取着され、ねじ込み量を調整することにより先端に当接する揺動プレートを揺動させて引戸の取り付け高さを調整する調整ボルトと、前記係止手段により係止させた状態の前記揺動プレートとハンガーベースを、前記ハンガーブラケットに締着する締着手段とを備えることを特徴とする。
【0005】
また、請求項2に記載の上レール式引戸のハンガー構造は、請求項1に記載の構成において、前記係止ピンの基端部を先端部より小径に形成して、係止ピンを嵌入孔に嵌入したときに水平方向外力により、該係止ピンが嵌入孔から離脱しないようにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用及び発明の効果】
請求項1に記載の上レール式引戸のハンガー構造によれば、揺動プレート若しくはハンガーベースの何れか一方に水平に突設された係止ピンを、該揺動プレート若しくはハンガーベースの何れか他方に形成された嵌入孔に嵌入して、揺動プレートとハンガベースを係止する。ハンガーブラケットの規制部に取着された調整ボルトのねじ込み量を調整して該調整ボルトの先端に当接する揺動プレートを揺動させて、引戸の取り付け高さを調整する。取り付け高さを調整した後、締着手段により揺動プレートとハンガーベースをハンガーブラケットに締着する。
【0007】
上記のように係止ピンを嵌入孔に嵌入して揺動プレートとハンガーベースを係止するため、誤組付けの恐れがないとともに、揺動プレートとハンガーベースを前後方向からハンガーブラケットに締着することができるから、電動工具等の使用が可能となり、引戸を上レールに吊持する際の作業性に優れる。また、引戸の取付け高さ調整中に調整ボルトが外れてしまっても、揺動プレートの自由端がハンガーブラケットの規制部に当接してそれ以上の揺動が規制され、引戸の落下を阻止できるから、引戸を吊持させる際の作業の安全性を確保できる。
【0008】
請求項2に記載の上レール式引戸のハンガー構造によれば、係止ピンの基端部を先端部より小径に形成して、係止ピンを嵌入孔に嵌入したときに水平方向外力により、該係止ピンが嵌入孔から離脱しないようにしたから、水平方向の外力が作用しても引戸がハンガーベースから外れ落ちることがなく、吊持作業時の安全性を確保できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。走行自在に引戸を吊持するハンガーHは、ハンガーブラケット1とハンガーベース31とから構成されている。尚、ハンガーHは、引戸の上端左右両側に2組設けられるが、同一構成のため、ここでは片側についてのみ説明する。図1はハンガーブラケット1の斜視図である。ハンガーブラケット1は、取付基板2と該取付基板2の一端から起立片3を直角に起立させて断面略L字形に形成されている。取付基板2にはボルト係入溝4,4が形成されている。起立片3の一端部には揺動中心軸5が挿嵌され、その略真横に長孔6が穿設されている。また、他端部には該起立片3の上端を水平に屈曲して取付基板2の上方に突出する規制片7が形成されている。該規制片7に形成されたねじ孔には、調整ボルト8がねじ込まれている。
【0010】
上記揺動中心軸5には、ハンガーブラケット1の起立片3の内側で上方に揺動可能な揺動プレート10が取り付けられている。揺動プレート10は、一側に起立片10aを起立させて、ハンガーブラケット1に合致する断面略L字形に形成されている。該起立片10aの先端部には、係止ピン11が水平に突設されている。揺動プレート10は、上方へ揺動したとき自由端部10bが調整ボルト8の下端に当接する。さらに、揺動プレート10には、上記起立片3の長孔6に略合致する長孔13が穿設されている。係止ピン11には、基端部11aを先端部よりも小径にして抜け止め段部11bが形成されている。
【0011】
上記した構成のハンガーブラケット1は、ボルト係入溝4,4に取り付けボルト23,23を係入して、引戸21の上端面22に取り付けられる。一方、開口24の側面壁25にはリニアモータ26が配設され、そのアウタレール27の下端に形成された走行レール28には、走行ローラRを備えたハンガーベース31が走行自在に組み込まれている。そのハンガーベース31は、リニアモータ26の可動子30と連結されている。また、ハンガーベース31は、下部が走行レール28の下面より突出している。該ハンガーベース31の走行レール28の下面から突出する部分には、上記揺動プレート10の係止ピン11を嵌入する嵌入孔32が穿設されている。嵌入孔32は、係止ピン11を容易に嵌入できる大きさに形成されている。また、ハンガーブラケット1の起立片3の長孔6及び揺動プレート10の長孔13と対応する位置に、締着ボルト33をねじ込み可能なねじ孔34が形成されている。
【0012】
上記引戸21を走行レール28に吊持するには、ハンガーブラケット1に軸支された揺動プレート10の係止ピン11を、ハンガーベース31の嵌入孔32に嵌入して、揺動プレート10とハンガーベース31を係止させる。このとき、揺動プレート10が上方へ揺動して、その自由端部10bが規制片7の下面から突出する調整ボルト8の下端に当接し、該揺動プレート10の揺動が規制される。
【0013】
従って、調整ボルト8のねじ込み量により規制片7からの突出度を変化させ、揺動プレート10の揺動量を調整して引戸21の取付け高さを決定することができる。引戸21の取付け高さを決定した後に、ハンガーブラケット1の起立片3の長孔6から、該長孔6に合致する揺動プレート10の長孔13に挿通した締着ボルト33を、ハンガーベース31のねじ孔34に螺合して、揺動プレート10とハンガーベース31をハンガーブラケット1に締着する。
【0014】
上記したように、揺動プレート10の係止ピン11をハンガーベース31の嵌入孔32に嵌入して揺動プレートとハンガーベースを係止するため、誤組付けの恐れがないとともに、調整ボルト8のねじ込み量により引戸21の取り付け高さの調整を簡単に行うことができる。
【0015】
また、揺動プレート10とハンガーベース31をハンガーブラケット1に締着する締着ボルト33の頭部は、ハンガーブラケット1の起立片3の側部に位置するから、前後方向から電動工具等を使用して簡単に締着できる。さらに、引戸21の高さ調整中に調整ボルト8が外れてしまっても、揺動プレート10の自由端部10bがハンガーブラケット1の規制片7に当接するから引戸21の落下を阻止でき、引戸を吊持させる際の作業の安全性を確保できる。
【0016】
係止ピン11は、その基端部11aを先端部より小径に形成して、抜け止め段部11bを設けたから、係止ピン11を嵌入孔32に嵌入したときに水平方向外力が作用すると、嵌入孔32の孔縁が抜け止め段部11bに係合して、該係止ピン11が嵌入孔32から離脱することがない。従って、引戸21に水平方向の外力が作用してもハンガーベース31から外れ落ちることがなく、吊持作業時の安全性を確保できる。
【0017】
尚、係止ピン11をハンガーベース31に突設し、嵌入孔32を揺動プレート10に穿設してもよい。また、本実施形態では、ハンガーベース31をリニアモータ26の可動子30と連結して、引戸21をリニアモータ26によって自動開閉させるようにしてあるが、手動式の引戸にも適用可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンガーブラケットの斜視図である。
【図2】上レールに取付け前の引戸とハンガーの正面図である。
【図3】上レールに取り付けた後の引戸とハンガーの正面図である。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】従来例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1...ハンガーブラケット
2...取付基板
3...起立片
5...揺動中心軸
7...規制片(規制部)
8...調整ボルト
10...揺動プレート
10a...起立片
10b...自由端部
11...係止ピン
11a...基端部
11b...抜け止め段部
21...引戸
28...走行レール(上レール)
31...ハンガーベース
32...嵌入孔
33...締着ボルト(締着手段)
34...ねじ孔
H...ハンガー
R...走行ローラ
Claims (2)
- 上レールにハンガーを介して引戸を走行自在に吊持する上レール式引戸のハンガー構造であって、
引戸上部に固定された断面略L字形のハンガーブラケットと、
該ハンガーブラケットに合致する断面略L字形に形成され、一端の起立部がハンガーブラケットの起立部内側に軸支されて上方に揺動可能な揺動プレートと、ハンガーブラケットに一体に形成され、揺動プレートの自由端と当接して該揺動プレートの揺動範囲を規制する規制部と、
走行ローラが付設されて上レールに走行自在に組み込まれ、下部が該上レール下面より突出するハンガーベースと、
前記揺動プレート若しくはハンガーベースの何れか一方に水平に突設された係止ピン及び何れか他方に形成された該係止ピンが嵌入可能な嵌入孔からなり、揺動プレートとハンガーベースとを係脱自在になす係止手段と、
前記規制部に取着され、ねじ込み量を調整することにより先端に当接する揺動プレートを揺動させて引戸の取り付け高さを調整する調整ボルトと、
前記係止手段により係止させた状態の前記揺動プレートとハンガーベースを、前記ハンガーブラケットに締着する締着手段と
を備えることを特徴とする上レール式引戸のハンガー構造。 - 前記係止ピンの基端部を先端部より小径に形成して、係止ピンを嵌入孔に嵌入したときに水平方向外力により、該係止ピンが嵌入孔から離脱しないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の上レール式引戸のハンガー構造。
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JP2001026907A JP3567891B2 (ja) | 2001-02-02 | 2001-02-02 | 上レール式引戸のハンガー構造 |
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JP2002227502A JP2002227502A (ja) | 2002-08-14 |
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JP7469214B2 (ja) | 2020-11-12 | 2024-04-16 | ナブテスコ株式会社 | ドア装置、及び、ドア装置の組付け方法 |
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Legal Events
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